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はてなキーワード: 矮小とは

2021-05-10

年収1000万を超えてわかったこ

エンジニアということもあってあってさほど苦労もなく年収1000万円を超えた。

1000万円超えの年収生活して数年、わかったことを記す。

美味しいごはん屋のレパートリーはそれほど増えない

1万円以上するお店は何店も行って確かに美味しいのだが、ファミレスでも十分美味しい。

価格は高い料理価格が高い味がして、美味しいのだが、一つの属性という感じ。

牛丼モスバーガーもよく食べる。

スーパーコンビニ飲食店での買い物で値段を見なくなる

スーパーでは食べたいもの健康を優先して買う。値段もカロリーもあまり見ない。

(ワインは超高値ボトルもあるので例外)

飲食店でも同様。値段は基本的に気にしない。しかし金があるからと言って

毎回チャーシュー麺を頼むわけではなく、選ぶメニューは変わらない。

牛丼アタマの大盛り(肉は大盛りでご飯の量は普通盛)。

モノの値段がわかるようになった

年収が600万とかのさほど高年収でない時は物事がわかっているようでわかっていなかった。

例えば「スキー板10万?それは高すぎる」などのように思っていた。

しかぼったくりや悪意あるごく一部のケースを除き、ほとんどのケースでは価格というもの

概ね正しい値付けがされていることがわかった。

モノの値段の背景がわかってくると、株式市場でも勝てるようになった。

モテる

金があるとモテる。これはガチ

年収は公には言ってないが、清潔な服を着たり肌ケアをしたり、

そこそこの値段(一人7000円〜10000円前後)のお店に連れてご馳走してると

否が応でも「懐に余裕のある人」と伝わる。その余裕感がモテにつながっていると思う。

まり直接的な金ではなく、金があることによって得られる自信や器の大きさが

女性から見たら魅力的につながるのだと考えている。

そういうこともあって割といつでもセックスに応じてくれる女性複数人いる。

なお風俗は不潔なので興味ない。

金銭面での自己肯定感は増えない

知人女性ご飯をご馳走したりホテル代を払う余裕は十分あるが、

金銭的な自己肯定感が増えるかというとそうでもない。

知り合いに起業家なども増えて来るので、そういう人から見たらまだまだ自分なんて矮小だと感じる。

自分と比べる相手が強くなってくる。

自分もこんなところでくすぶっていたらダメだ、という思いが日々募る。

自己責任論者になってくる

例えばプログラミング技術を得れば、月50万円の収入を得ることは容易い。

業界が異なる人でもプログラミング勉強をして副業に精を出せば月10万円の収入も難しくはない。

そう考えると、何もしないで月給20万円で不満を言ってたり、生活保護で生活している人は

「なんでそういうことをするの?」という印象が強くなる。

ほんの少し頭を働かせれば稼げるのに、それをしないで社会政府文句を言うのはおかしい。

ほとんどの場合は多少の努力で金を稼げば不幸を撃退できるのに、それをしないのだから自己責任では、と思う。

まとめ

1000万程度では良くも悪くも普通サラリーマンと同じような生活

2021-04-21

世の中はクソです

それは君が世の中を作った訳ではないからです

そして、君が世の中を作ったとしてもやっぱり君は世の中に納得出来なくてクソと呼ぶのです

神が作ったとしても神の作った世の中は完璧とはいえないし、完璧であるかどうかを矮小人間風情が理解できるはずもないので、やはり矮小人間超人たる神が作り出した世の中というものをクソだと認定するのです。

例えそこに無宗教だという愚か者が入ってきたとしてもです、それが先頭を走っていようと最終的にもっと傍若無人存在チンパンジータイプライターシェイクスピアの作劇を描くような確率で世の中をまともらしくしたらしめても

やはり、世の中はクソと思うものなのです

 

大体、クソというものを下に置きすぎなのです

クソは生物として革命的なものであるのに

人間はなまじコンクリートや鉄を使いこなせた他人がいたばかりにクソとかいものが不潔で不要ものだと断じてしまうのです

ですが、クソというのは人間必要ものです。生物必要ものです。

肥料もなければ野菜は育たず、異臭がしたりクソの形がわからなければ体調の良し悪しもわかりはしないのです。

そして、仮にクソとかいものがなくなっても、我々は目ヤニや耳垢、身体から出る垢、瘡蓋に至るまで不要存在だと認定するのです。

血を封じていたりするから瘡蓋はまだ有用性を認識やすいのですが、垢に至ってはその新陳代謝が産んでいるもの理解できなければ体から出てくるベタつき、または粉です。

その点、クソというのは捻り出すもので、その苦労の結果出てくるのがあの現代社会での利用価値汚染しか無いと思わしき異臭を伴った粘着性の物体です。

それ故にクソというもの不要もの、目の上のタンコブ、障害侮蔑表現として嗜まれているのです

ですが、そうして世の中に対してクソだと言っているとするなら

やっぱり世の中はクソだという言葉は正確ではあるのです

神が齎したもうた異臭を伴う粘着性の汚染物質は、その観点を変えれば利用価値のあるものなのだから

から、世の中はクソなのです。

そう、世の中というクソはある観測者にとってはとても利用価値のある存在で、もう一方の観測者にとっては現状で手に余る有害存在なのです。

そうして考えてみるなら、世の中というもの自体は多数の観測者によって成り立ってるものから、それがクソで無益ものになったり、それがクソで植えた野菜栄養となったり、それがクソでイカれた武士の傷を塞ぐ存在となることもあるのです。

そうして世の中がクソだと気付けた人はイカれた武士プレイヤー達が自分達のポジティブライフにクソを塗りたくってる様子を見て発狂するのです

俺はこんなクソを塗りたくるような真似はしないぜ!と言いながら目の前に置かれたクソを前に罵詈雑言を述べることしか出来ないのです

そうしてクソに対して猛弁を奮って唾を飛ばすことでクソを臭くて冷えたビチャビチャにさせるのです

 

クソを目の前にしてクソだクソだと言うだけで一生を終えるのです。

 

私はなるべくのこと、このクソを肥料にするか、メタンガスが誘爆を引き起こすまでになんとか利用するかを考えてはいるのですが

まぁ最近では自分のケツに付いたクソを拭くことすらままならなかったりするので、トイレットペーパーに付いたロールシャッハテストを眺めながら

えんがちょと呟くのでした

2021-04-09

露出狂に出くわした

この話はエロい話ではない。何せ当方アラサーおっさんからである

4月のことである。帰り道を歩いていると横からふらりとロングコートで長髪のおやじが現れた。

そのとき下半身に何も着ていなかったのである

私のガタイは170後半なので、ここがオランダではないので自らを矮小と考えたことはない

でもあるのにも関わらず数秒間こっちをじっと見つめ、そして黙って去っていった。

私は幸いにもいわゆるJKでもJCでは決してない、感想は春だなぁと古典的だなぁという感想が生まれ

率直に言えば対象を間違えたのだろうか。とりあえず警察には通報したのだが彼が捕まるのをいつになるだろうか

2021-03-25

点のパパ活、線のパパ活

一般的イメージ

パパ活女子は “点” の存在

上位者になればなるほど、

各々の “点” は増えるかもしれないが、

所詮 “点” であり、儚いもの

一方、上級国民と称される

良家の子息は、パパ活という

土俵に上げてみると

“線” の存在である

血縁という因子により

金銭だけでは無い

ありとあらゆる報酬

パパの死後まで享受できる。

これは、圧倒的だ。

前者はこの日本社会において

忌みものにされ、嘲笑対象である

一方、後者は羨望の眼差しで見られ、

尊敬対象である

かに、点は線に比べれば

矮小存在である嘲笑いたく

なる気持ち理解は出来る。

しかし、彼ら彼女らは、

同じパパ活の徒なのである

パパ活女子と良家の子息は、

平等に扱われるべきである

2021-03-22

anond:20210322221750

かつて男性だった者たちは男性遺伝子消滅によって肉体と言う檻から解き放たれ上位存在へと至り、矮小地球を見捨てて宇宙の彼方を目指すのだった

そして地球には女だけが残された

2021-03-20

なるべく文句を言われずにウマ娘の大変えっちなやつとか大変グロいやつとかをつくる方法を考えてたんだ

矮小自分訴訟を提起されるだけで割と詰むから

ガイドライン

キャラクターならびにモチーフとなる競走馬イメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸いです。

作品には実在する競走馬モチーフとしたキャラクターが登場しており、許諾をいただいて馬名をお借りしている馬主のみなさまを含め、たくさんの方の協力により実現している作品です。

モチーフとなる競走馬ファンの皆さまや、馬主さまおよび関係者の方々が不快に思われる表現、ならびに競走馬またはキャラクターイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮くださいますようお願いいたします。

ウマ娘プロジェクトは、名馬たちの尊厳を損なわないために、今後も皆さまとともに競走馬やその活躍応援してまいります

馬主苦情→サイゲ著作権行使部隊全力稼働→訴訟、が割とみんな危惧するところなので、いわゆるプレイヤーキャラは種付けおじさんに種付けされていたり、殺人鬼バラバラにされたり、キメセク乱交したり、幼稚園を襲撃してかたっぱしから蹴り殺したり、は避けないといけない。何ならちょっと怪我しただけでも馬は死がとても近く連想されてしまうので危ない。また、未登場でも既存馬だと類似のことが起きる可能性が高いと思われる

ということはひどい目にあうのはモブ既存馬と名前かぶらないウマ娘でないといけない。競走馬命名ルールから逸脱した名前にすれば後者簡単クリアできるが、ゲーム内のレースに出てくるモブ名称ウマは「勝ち目はないけど訴訟はできる」を行使できそうなんだよなあ

直接ひどい目に合う担当名無しか新規名称を付けたウマになるということだ。

あとトレセン学園の制服勝負服も出ているだけで頑張れば訴訟はできるレベルはいけそうなので、そのわずかなリスク気にするなら体操服にゼッケン服装じゃないといかん。

それウマ娘同人か?といわれるとまあなんだ、厳しいかもしれん。ドキュメント引退ウマ娘インペリアルタリスAVデビュー、みたいな話をかきたい人みたい人がどのぐらいいるのかは怪しいな。

まあただ直接ひどい目に合うのではなくて見る、通報する、救済するなどの役割で出すなら何とでもなりそうではある。

たとえば競争ウマ娘公道で守らなければならないルールについて免許試験場で講習を受けるとたいへんにグロ怖いビデオ資料が出てきて泣き叫ぶダート適正Aウマ娘、なんかはイメージは損なわず書けたりするのではないか

たとえば某ナマモノおたくウマ娘が落としたナマモノ同人誌をサイボーグ頭でっかちが拾って詳細に音読してしまう何なら校内放送して落とした奴は来いと宣言する、なんかも書けそうだ。

何事も工夫次第だなあ。

2021-03-18

キャラとか世界観作ってる仕事してるんだけど

新卒の子がさ、結構なりたがるんだよね。

ゲームとかアニメとか、いくつかやったんだけど、多分若い子が想像してるような仕事とは違う。

アニメ漫画ゲーム大好き!俺の考えた最強の〇〇!みたいなのは割と早めに挫折するかこだわり強すぎて商業向いてなかったりする。

もちろんこだわりやひらめきってすごく大切なんだけど、それを世に出すには色々ねじ曲げたり金の稼げるようにシフトしていかなきゃならない。

あと、自分が思ってるより自分だけの発想ってつまらないし偏ってる。

一部の天才は、天性のひらめきと膨大な知識のとり入れでなんとかなってるし成功してるけど、ほんの一部だけ。

しろ大体の人間自分の「好き」と折り合いが付けられなかったり、金の匂いに鈍感だったりして消えていってる気がする。

大勢大人達が、自分利益さないといけないと思って行動してるから最初に構想してたものとは違ってたりなんてまぁよくある。

自分若い時分はリビドーだけでやってたけど、キャラコンテンツを殺してる内に(人気出なくてオワコン化する)なんつーか、姿勢とか考え方がすっかり変わってしまった。

夢中になって読んだ漫画も、徹夜して観たアニメも、面白いには面白いんだけど、常に「売れるための分析」みたいな思考が入り込んでくるようになった。

これってピュアな「好き」ではもう無いんだろうなーとか長らく感じてる。

他の人がどう思ってるかなんて知らんよ。

少なくとも自分はこう思ってる。

よく好きなことを仕事にできるのは幸せだねなんて他人に言われるけど、仕事は辛いことやしんどいことがやけに多いから、実は好きを仕事にするって悪手だったんじゃないかとも思ってる。

そりゃ小さい頃憧れだった声優さん自分ディレクションで、自分の作ったキャラに声あててたり、テレビで放映されたりはめっちゃ感動するけど、最近はそういうのも無くなってきた。

今日もしんどくて、嫌で仕方なくて、心臓に痛みが走って過呼吸おこしかけて、本当にこの道でよかったのかななんて思った。

今、好きを仕事にしたくて、自分仕事を「やりたい」とか「憧れだ」とか行ってくれる若い子達に全部ぶちまけてしまいたいなとか考えてる。

いや、楽しいことだけじゃなくて辛いことも多いとは口酸っぱくして言ってるけどさ。

自分より強いメンタルやよい脳みそ持ってる可能性が十二分にあるひとに、矮小自分の苦しみなんて言うことではないしね。

なんか冒頭えらそうなこと言ったが、単に自分が向いてなかっただけじゃね?って気付いた。

あー胃がいてえ

2021-02-26

anond:20210226180208

あああああもう、だからなんでそう問いの本質無関係なところにこだわるんだよ。明らかに出題者の意図から外れた話だろ。出題者が回答者に何を問うてるかは明確なんだから、その他の前提なんぞ脳内補完してやりゃいいだろうが。絶対王政下の独裁的でとち狂った王の意向により治安地価に反映した者は即極刑一族郎党皆殺しにされるとか何でもいいから。お前はお前の矮小常識に囚われてるだけ。

2021-02-15

anond:20210215173112

おぉ…幻の増田主主よ、矮小なる増田の願いを聞き届けたまえ…

anond:20210215085921

男性は今の「男らしさ」から降りたなら、男性は降りた分男らしさに代わる「何か」をしなくてはならないし、その何かを誰もが望んでいるんだろうな、とは思っています

貴方の仰る通り、僕は周囲の人間、例えば友人や家族比較して自分矮小さをコンプレックスに感じる事はとても多いです

ちゃんと働いてるのに、皆ちゃん大学専門学校に行ったのに、皆恋人を作ったり結婚して今では子供も居る人が居るのに、

自分は何にも出来なかった、何にもやらなかった、何にもしなかった、自分一人だけが成熟で図体だけ大きくなった子供である事を強く感じる事がよくあります

2021-02-01

「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。

 ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。

 ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」

2021-01-31

無産って悪なの?

無産オタクが作ってる側に色々害悪及ぼしてるならそらダメだけど。

けど、「何も作ってない状態」は忌むべきものではないと思う。

ツイッターで「私最近無産オタクだわー!」的なことを騒いでるのがいてミサワ的ラルキ的なイキリを感ずる。

こうした人物に対しては論点はいくつかある。

自意識問題:世の中色々な指標があるのに、何か(オタク系の)作品を作っていることが偉いという狭いところで自意識を持っている。

他者との比較問題:その矮小自意識で、持たざる者無意識のうちに差別している。

著作権問題:お前それ二次創作だろ。

2020-12-29

anond:20201229195757

大学入った時

一般的高学歴と言われる大学に入って周りのレベルの高さと自分矮小さを知った

2020-12-06

上手く負けられない

文章を書くのが酷く苦手だ。多分だが、人から評価されて負けた気分になるのがいやなんだと思う。

元々負けず嫌いで上手く負ける事が苦手だ。負けた時に自分プライドを上手くコントロール出来ない。

所詮自分なんかと思っていればきっともっと上手く負けられる。それでも、人より秀でていなければ生き残れない。負けた時酷く自分が愚かで矮小に見えて夜眠れないくらい辛い。

ぐちゃぐちゃになりながら、負けた文章直すんだけどぐちゃぐちゃになるのが嫌だから自然文章を書きたくなくなる。

こんな自分がやはり死ぬほど嫌い。

2020-11-27

anond:20201126044548

まり人間性別で二分化した時、本来は「女性側」に属する存在でありながら「男性側」の立場に付いて男性を守り女性攻撃する裏切り者女性なので、名誉男性と言うのだろう。

小学生の頃、クラス男子女子喧嘩した時に女子の側に付いた男子を「お前それでも男かよー!本当は女子なんじゃねーのー?」と男子揶揄うのと似たような物だと考えて良いと思う。

全然違うよバカ

そんな矮小な例えで説明できるものではない

名誉〇〇はアウシュビッツユダヤ人に看守をやらせたり、日帝軍で半島出身者に捕虜収容所の看守を押し付けていたようなもの

マジョリティ意図的憎悪煽り対立させるための手段

マジョリティ底なし卑劣さと悪意の発露に他ならない

カエサルが言う「分割して支配せよ」を忠実に実践している

マジョリティによって分断のために作られたものでないなら名誉〇〇とは言わない

それこそ名誉白人を思い出せばわかることだ

現代日本では“あの”安倍晋三が直々に議員にした『差別発言女王杉田水脈などが名誉女性代表格だな

2020-11-14

素晴らしくなるはずだった今日

 私は非常に気分を損ねていた。

 帰りついた自宅の駐車場に車を停めて、運転席の背もたれをうんと倒し、不貞腐れて仰向けに寝転がっていた。

 朝、私は今日を素晴らしい日にしてやろうと息巻いていた。

 喫茶店サンドイッチを食べ、たっぷりコーヒーをちびちびと舐めながら、窓際で日向ぼっこをしよう。その為にもお気に入り目玉焼きシャツを着て、人に会う予定もないのに化粧をして、車通りの少ない道をゆっくり走っていこう……。そうやって幸せの逆算をしながら、あらゆる準備を嬉々として行っていた。

 目当てだった喫茶店は混んでいたので諦めたが、いくらか離れた元酒屋のそこは空いていた。カフェスペースに先客はおらず、そっと床板を軋ませるのは、なんとも言えない優越感があった。注文が届いてからマスクを外す。なんともいい匂いだ。ピザトーストは分厚くもっちりとして、確かな食べごたえでもって私を満足させた。

 ナイフフォークを用いてピザトーストを切り分けている間、三人連れの女性客が入ってきた。やや離れた席に座った彼女たちは主婦友達らしく、子どもの話やなんかで盛り上がっている。店内のラジオと合さって、程よい午後の気だるさを演出していた。

 デザートコーヒーが運ばれてくると、プリンは直径10cmほどのボウルにたっぷりと入っていて驚いた。甘くざらついて飴がけになったそれもまた、なかなか気に入った。

 半分ほど残したコーヒーを冷める前に飲んでしまうべきか、時間をかけて舐めているべきかで悩んでいると、今度は三人連れの若い男性客が入ってきた。灰皿はないか店員に声をかけて、禁煙から外でどうぞ、マスク飲食が始まるまで外さないようになんて言われている。

 彼らは私の隣の席に座ってお喋りを始め、もう向こうの主婦の声も、ラジオの音も聞こえなかった。許容できない距離人間が増えたのが不快で、私はマスクをつけた。こうなってはのんびりとコーヒーを啜っているより、さっさと飲みきって、それから自分世界に閉じこもってしまうのがいい。そう思って一度つけたマスクをずらし、コーヒーを飲み切る。マスクを戻して背もたれに体重をかけた。

 若い男性客が言った。

一口飲む間だけマスクをずらして、すぐに戻す人はこの辺りじゃ初めて見た」

 私は眉を寄せ、それから絶望した。なんだこの躾のできていない男は。こんな人間のたった一言で、素晴らしくなるはずだった私の一日は台無しにされなければならないのか!

 男性客たちをひと睨みするが、気にした様子もない。うんざりして頭を抱える。ほんの一分、もしかしたら十五秒、忘れようと目を瞑ったがとても無理だった。不機嫌なまま立ち上がり、ごつんつんと踵を響かせてカフェスペースを出る。会計をしたが、そのまま店を出ていくのは悔しかった。

 酒屋と雑貨屋の合わさったようになったスペースをぐるりと回って、何かいものがないか探し出す。地下にワイン蔵があるのは知っていたが、ワインはあまり飲まないので降りていくのはやめた。ウイスキーと迷ったが、冷蔵ケースに珍しいビールが並んでいたので、二種類選んで買った。今日ではないがそのうち、餃子つまみにこれで晩酌をしようと決めた。その瞬間ばかりは心が晴れたが、すぐに曇ってしまった。

 予定よりも早く店を出て、帰路を辿る。本当なら服屋にも寄りたかったが、もうすっかり気持ち萎えしまって向かう気になれなかった。

 いつまでも腹が立って、悔しかった。全く不躾な男だ。あんなやつは新型の病気とは言わないから、インフルエンザにでもかかって一ヶ月ばかり寝込んでしまえ。そして金輪際喫茶店になんて近寄らず、自宅で駄菓子つまみ発泡酒でも飲んでいればいい(私は普段そうやって酒を飲むことが多いので、別にそれが粗悪だなんて思ってはいないが)。なぜ笑われなければならないのだ。なぜあんなしょうのないことが気になって仕方ないのだ。どうしてこんなに打ちのめされなければならないのだ!

 どこか公園にでも寄ろうかと思ったがやはり気が向かず、結局帰ってきてしまった。家に入る気にもなれずに、車の中に寝転がる。この空間には私一人だけだ。私をおびやかすものは何もない。本当はそういう安心感を、どこか外の世界で味わいたかった。孤独や悲しさが溢れて流れていった。

 このままで今日を終えるなんてとてもできない私は、日記を書くことにした。この自分勝手で、被害妄想的で、矮小で、傷ついた気持ちを、どこか遠くに追いやりたかった。それはそう、どこか私小説と呼ばれる物に似ている気がした。

 日記を書き終えると、ずいぶん心が穏やかになっていた。今日という日が私の頭を離れて、このたかだか二千字足らずに収まっている。この出来事はもう、私から切り離された私以外の何かで、私の興味を引くに値しないものだった。

 しかし、ここまで真面目に書いたら誰かに見てもらいたい。閲覧数がいくらかついたら報われるし、私を擁護してくれる人がいるかもなんてスケベ心も湧いてくる。くだらないと言われれば古より伝わる「嫌なら見るな」のアスキーアートを心の中に貼り付けよう。そう考えて、私は投稿ボタンを押した。

 蛇足ながら、今日という日は結局、素晴らしくもなければ最低でもなかった。スマホいじって寝ますありがとう

2020-11-02

オタクの屍

近頃、アニメを見なくなった。

深夜アニメに熱中していた当時、中学生の頃はよくオタク仲間たちとアニメを語りあった。

休み時間を迎えると空き教室に集まって昨晩のアニメ話題で盛り上がり、放課後が訪れるとオタクグッズ

を物色するためにアニメショップに足を運んだりもしていた。

翌年にはアニメ好きの部活の後輩とも親しくなり、オタクの輪は次第に広がっていった。

間違いなくオタク人生の中で充実した日々を過ごしていた。

しかし、高校進学を機に彼らとはそれっきり会うことはなかった。

以降、アニメを見る機会は徐々に減少していった。

しかすると自分にとってアニメとはただのコミュニケーションツールであって、趣味と呼べるものではなかったのかもしれない。

近頃、声優ラジオを聞かなくなった。

人間関係で頭を悩ませていた高校生の頃、自分の心の拠り所となっていた。

赤の他人である声優愛称で呼び、リスナーであるオタクたちは「○○ネーム」といって同じ名前を名乗り共通項を得ていた。

そんなふわふわした関係に喜びを見出して、コミュニティに属していた気分になっていた。

彼女のためと思い、ファンクラブに入会してイベントに足を運ぶことも少なくはなかった。

今振り返ると、なんて滑稽だろうと笑いを通り越して悲しみと陰鬱気持ち自分を襲う。

近頃、女性への興味を失った。

何者にもなれずオタクであるというくだらないアイデンティも失った自分空虚な日々を過ごしていた。

ある日、そんな自分を街中ですれ違う女性があざ笑っているかなような妄想に陥ってしまった。

ひとたび女性を前にすると、自分矮小存在に感じてとにかく女性が怖くなった。

怖くて怖くて逃げ回り、気が付くと性的欲求が著しく低下した。

男性としての価値すらも失った。

近頃、生きる気力を失った。

今年に入り、多くの自殺報道が相次いで報告されている。

中には著名な芸能人までもが名前を連ねており、心底驚愕している。

そんな暗いニュースを耳にするたび、厭世的な気持ちが増していって自分までも人生を諦めたくなってしまう。

こんなことで頭を悩まして、今夜も眠りにつけないであろう。

2020-10-06

anond:20201006155439

それまで使ってた宿の価格帯が違うだけで急に話せなくなるの意味不明で笑う

大学生なら普通に使うような価格帯の飲食美味しんぼごっこやって勝手に落胆してんのも自意識デカすぎて面白さの方が勝っちゃう

単に無知だっただけなら少し反省してただ受け入れればいいだけなのに、友達やめるとかい選択肢が出てくるあたり人間として矮小すぎるだろ

優しい姉妹は面と向かって言わないだろうけど、貧富とか関係なく、その固まってしまった性格の悪さは随所で人を遠ざけるだろうね。どんまい

2020-10-05

サン・ジュニペロ』ラストシーン凄さ

サン・ジュニペロ』はネットフリックスにあるブラックミラーっていうSF連作ドラマの一編なんだけど、終わり方というかラストシーンマジですごい。

以下巨大ネタバレ

 

主人公シャイ女の子ヨーキーと陽気な女の子ケリーの2人組。ディスコ出会った2人は(同性)恋愛関係になるが、価値観の相違からすれ違いが…っていうようなストーリーが展開するんだけど、中盤で舞台デジタル世界だったことが判明する。

シャイなヨーキー自動車事故植物状態になった婆さんで、陽気なケリーは夫と死別して終末ケア老人ホームで過ごす婆さん。

どうせ植物状態だし、もう死んで肉体を捨ててバーチャル世界移住するぞ!と思ってるヨーキーVSバーチャルな「天国」に行くことなく死んだ娘と夫に殉じてオールスタイルの死を望むケリーっていう対立軸で、2人の感情のぶつかりあいストーリーは最高潮を迎え……ないんですよね。

なんでかっていうとラストシーンがそれまでの話のドラマ性を1万倍とかにしたものをワンカットでぶち込んでくるからだ。

エンドロールでは、結局夫や娘に(すぐに)殉じることはせずバーチャル天国に行くことを選択したケリーがヨーキーと一緒にサン・ジュニペロの享楽的な街ではしゃぎ回る様子が映し出される。バックに流れるテーマソングは"The Heaven is a Place on Earth”、「天国は地上にある」ってのはなかなか内容とあった選曲ですね、と思ってるところで、サン・ジュニペロ、地上の天国提供しているテック企業の様子が突然出てくる。

豆粒くらいの大きさの、表面が明滅するチップ機械が運んでいる。このチップこそがバーチャル世界への移住の要で、これをこめかみにつけた状態死ぬことで意識チップに移動するという寸法。運ばれているのは他ならぬケリーとヨーキーチップだ。

ロボットアームが2人のチップを”San Junipero”と書かれたラックにはめ込む。チップの表面で明滅する光は、電子天国ではしゃいでいる2人の表情にも重なって見える。

指先くらいの大きさの電子機器に閉じ込められて、偽物の「天国」で暮らすのか、ゾッとしないけどまあそれも幸せなのかな?というような思考が渦巻く。

そこでカメラがグッと引くんですよ!

そしたらね、もうバカみてえな数のチップあんの。1万とか2万とか、そういう数この部屋にあって、たぶん他所もっともっとあるんだろうと思わされる。そして全部チカチカ光っててさ、もうどれがケリーとヨーキーかなんか分かんねえわけ。

そこで"The Heaven is a Place on Earth”ですよ。サンジュニペロは天国みたい、ええとこよ〜ってくらいの温度感で受け止めてた歌が、ここで一気にまた違う意味に聞こえてくるわけだ。

人類テクノロジーを使って天国をこの世に築いてやったぞ、ここが俺たちの天国だ、文句あっか!そういう、生命賛歌であり人類賛歌であり、不気味とかい矮小感想は瞬間的に吹き飛ばされる。

サーバールームの点滅なんていう無機質なもの代表みたいなものが、これまでのエピソードによって圧倒的な生命賛歌に見えちゃうわけですよ。

俺は生命賛歌なんて嫌いなんだけど、あのワンカットを見たときちょっと涙ぐんでしまった。そういうパワーがあるんだよな。

だいたい、構造としてズルいんですよ、サンジュニペロは。

1のドラマを60分くらいにわたって見せた後、ラストのワンカットハイ×10000でーす!お前らがここまで観てきたものと同じものが何万とここにありまーす!っていうのをぶっ込んで終わる。そんなんアリか?

マジで凄いと思うんですよね。

俺はドラマ部分そのものは言うてそこまで好きじゃなかったんだが、ラストシーンの倍率でやられたよ。アレはずるいよ。

2020-09-29

anond:20200929215624

それタイトルやろ

(数多あるものさら矮小な欠片みたいな存在孤独感、じゃねーの?)

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