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リブート版『ファンタスティック・フォー』が駄作でない理由(ネタバレなし感想) カゲヒナタのレビュー
気持ちはわかる。
俺も「『クロニクル』のジョシュ・トランクが監督!」と聞いてワクワクとときめきをおぼえ、
公開後、実写版『デビルマン』がアメリカ侵略したかと思われるほどの大炎上に怯えたクチだ。
で、正直、観た時の印象は「世の中の91%(RT調べ)から総スカン食らうほどダメってわけじゃないだろ。アメリカ人きびしすぎ」。
しかし、「思ったほど酷くはない」でも、F4が駄作であることは変わりないと思う。
びっくりしたことに、本作の主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者で、わりと性格も悪いのです(作中で、彼らは「Kids」と呼ばれています)
まず、「主人公たちは人生がうまくいっていないダメな若者」ではあんまりない。
研究所を放り出されていたドゥームや、厳格な親に反発したがるジョニーなんかは当てはまるかもしれない。
が、主人公はバクスターに入学(就職?)した時点で「それまでコケにされてきた天才的な才能が正当に認められた」わけで、事実ここいつは終始ずっとノーテンキというか、あんまりグツグツした情念めいたものを燃やしていない。青春を超エンジョイしている。別にそれはそれでいいけど、マイルズ・テラーのあのアンニュイさを活かしきった『セッション』のあとだけにやけにもったいない。『クロニクル』アゲインを期待していた観客もそこで肩透かしをくわされる。
ケイト・マーラも親と弟の板挟み、ドゥームとテラーとの三角関係、コソボ出身という暗い過去、などなどドラマになりそうな設定が顔を覗かせるものの、びっくりするくらい本編に活かされてない。そもそも何考えてる人かよくわからない。観る人によったら、中盤までジョニーと姉弟だって気づかないんじゃないか? テラーとの恋愛要素も、テラー視点でうすら青春っぽく描かれるだけで、特に深くもならない。
中盤前半まるまる出番のないベンくんに至っては書きこみもクソもない。最序盤でこそゴミ山の底辺家庭で育ったという劣悪な家族・養育環境が思わせぶりに描かれるものの、その後一切言及はない。なんでテラーと仲良くしてんのかもわかんない。信頼関係がどうやって育まれてきたかもわかんないのでザ・シングになってからの「大親友に裏切られた辛さ」みたいなものが薄く感じる。傍目には、ひさしぶりにあった古いクラスメイトに怪しい宗教に勧誘されてのこのこひっかかった、頭のよわいかわいそうな人にしかみえない。
ドゥームもドゥームでバックボーンがよくわからない。出てきたときからフードかぶってちょっと気難しいギークを気取っている童貞野郎にしか見えない。ドゥームという希代の悪役へ至らせるトラウマイベントに欠けている。研究所を叩きだされた経緯もむしゃくしゃしてとりあえずロックなことをしてみた、程度のマインドっぽい。尾崎豊か。
とりあえずケイト・マーラが好きで、マーラとテラーの仲を快く思っていないみたいな描写はあるものの、二人の仲は決定的なところまで行ってない。しかも、「俺の女にちょっかい出すんじゃねえ」的な釘をテラーにさそうとしたら、逆にテラーから「あの機械もうできたよ」と言われて「えっマジで」とばかりに盛り上がる。女にそこまで執着なさそう。
じゃあテラーに対する嫉妬心なのかといえば、そこも開発チームとして一致団結する過程でうやむやになってしまう。
総合するに、なんでこいつが地球を滅ぼしたがっているのか、なぜ異次元に永住したがっているのかがわからない。異次元エネルギーの影響で頭おかしくなった、で済むかもしれないが、それは「人間ドラマ中心のF4」としてどうなんだ。
ついでにいえば、クリストファー・ミンツ=プラッセをちょっとだけ細くしたような絶妙なムカツキおフェイスがどこかヘタレっぽくて、情けない。
唯一、バックボーンやコンフリクトの描写(病院での父親との衝突シーンや能力使用に関する言い争い)に成功したヒューマントーチだが、せっかくそうやって高めた緊張を爆発させるシーンがない。問題を劇的に乗り越えるシーンがない。
「壁」だった父親が唐突に殺されて、「兄弟仲良く……」と言い残して死ぬだけだ。え? これまでの親子喧嘩はそれでオールオッケーなの? もったいない。
要するに全体的に人物への書き込みが不足している。死ね死ねパワーを充填し損なっている。リア充デビューを果たした主人公、脳内で一人相撲を繰り返してるだけの童貞悪役(まあテラーも童貞だろうけど)、何を考えているかわからないヒロイン、中折れしたブラック・コックのような黒人枠、影が薄いだけのかわいそうな親友。これが今回のF4の面々である。到底、ハーレム少女漫画で活躍できそうなバイタリティーはない。
こうじゃなかった。『クロニクル』はこうじゃなかった。ちゃんと主要キャラ三人それぞれの書きこみができていて、そのうえでの関係性がちゃんと……まあいい。これはF4だ。
ジョシュ監督自身が「デヴィッド・クローネンバーグ的に人間の肉体が変化していく場面を描きたいんだ」と言っていたとおり、作中では「これホラーだろ!」と思いたくなるシーンがあります。
あー。うん。これはできてた。なんでクローネンバーグやりたかったのかわからんけど、できてた。超こわかった。能力ゲットシーンだけじゃなくて頭パーンも爽快感込みで。
いや……でもさ。俺たちはホラー映画観に来たわけじゃなくねえ? 百歩譲ってさ、暗いヒーロー映画自体は否定しないよ? みんな『ダークナイト』大好きでしょ? おれだって実は『マン・オブ・スティール』そこまで嫌いじゃないよ? グロシーンばっちこーいだよ?
でも、だから、なに? ホラー描写ができてるから、なに? それがF4の本筋とどう絡んでくるの? 「自分たちが変わっていくことへの恐怖」? いや、おまえらそれかなーり早い段階で適応してたよね? いきなり「一年後……」とかつってたよね? そこ書かないの? 変わっていくプロセスを見せたかったんでしょ? なんで変わってしまった自分に適応する/できない/やっぱするプロセス書かないの? なんでスーツきりゃ全部オッケーなの?
これはジョシュ監督のデビュー作にして、高い評価を得た『クロニクル』と同様です。
『クロニクル』は「能力を持ってしまったがゆえの悲劇」が描かれており、本作では「能力を持ったという運命を受け入れなければならないという試練」が前面に押し出されています。
「運命を受け入れる」か。良いセリフだな。でも、それ、ドゥームさんの前でもおなじこと言えんの?
え? 言っちゃうの? マジで? 「こうなったのもたぶん運命なんだ」って? 本人の目の前で????
たしかに、みんな能力を持ってしまったことにどうやって向き合えばいいのか、その葛藤はありました。
けど、『X-MEN』なんかと違ってその葛藤が全部あいつらの内部で完結してるし、しかも特に真摯に向き合うことなく、ラストバトルのテラーさんによる安い演説一発(本当にここはとってつけた感がすごい。それまでのテラーのキャラとも合ってない)で解消されてしまうので、本当にこいつら悩んでたのかよ、と白けてしまう。
この映画見てると「ああー技術者って大人になってもガキくせえバカばっかで、酒に酔った勢いでうっかり世界滅ぼしかけたりもするんだなー、害悪だなー」って気分にしかなんないよ? 脚本からは科学者や技術者に対する悪意しか伝わってこないよ? テラーが劇中具体的に技術で世界に貢献した例って、レジの故障を直したくらいじゃない?
テクノクラート讃歌なら『ベイマックス』のほうがよほどポジティブなメッセージ性を与えてるぞ? 科学っていいなあ! 研究室っていいなあ! になれるぞ??
細々書いてきたけど、こんなものは全部些末なダメさにすぎない。「時間配分に失敗している」せいでもない。ましては「暗いから」でもない。
本作が駄作である最大の理由、それはラストバトルにおける勝利のロジックのなさだ。
ラスボスであるドゥームさんは異次元世界では神に等しい力を持つ。地形を変形させるなんてお手の物。まさに最強クラスの敵だ。
しかもリブート前のドゥームさんを知る我々にとって彼は「F4の宿敵」として広い認知を得ている。
こんなもやしみたいなシリーズ一作目でうかうかと殺されるような敵ではないはずだ。
それがである。
ドゥームさんはビックリパンチ一発でやられる。しょぼい。イモータン・ジョー様もびっくりのあっさりさでぶっとばされる。イモータンさまはそれでもみんなの心のV8をいつまでももやしつづけるであろうが、この偽クリストファー・ミンツ=プラッセの最期はせいぜい鮫入りの水槽に落ちたどっかのヴィランと混同される程度でしかなかろう。
もうちょっと説明すれば、このビックリパンチはいわば友情の団結ビックリパンチ、少年漫画的な元気玉であるはずなのだが、バラバラだったチームが団結するまでの流れがおざなりというか、雑さ極まっているのであんまり元気そうに見えない。
しかも、既にドゥームさんに対して一ダウンを奪った直後の攻撃である。そう、ドゥームさんは圧倒的なパワーと地の利を得ているにもかかわらず、ラストバトルに於いてはあんまり圧倒しないのだ。とりあえず序盤は筋肉バカ二人を撃破し押せ押せムードにはなるものの、ケイト・マーラごときのバリアに手こずる始末。もうちょっとがんばれ。
このバトルさえ、ラストバトルさえよければせめて駄作よばわりはまぬがれえたかもしれない。
序盤のダルさやルックに反したノーテンキさも、中盤の物語運びである程度までは取り返せていた。
あとはクライマックスで盛り上げるだけで40点程度は獲得できていたはずなのだが……。
それでも、ギリギリ次回作が楽しみな程度のクオリティではある。増田はトランク監督を応援しています。マーラもルーニーではなくケイト派です。
あ、そうそう。本作で唯一良かった点をあげるとしたらケイト・マーラの着ているスーツのビッチビチぷりですね。エロいことこのうえない。監督、ラバースーツAVとかにフェティッシュを感じてるんだと思う。そういうのが好きな人は60点いくとおもう。
以上。
がっこうぐらし! 6巻までの考察 まとめ その1 ランダル・コーポレーションの目的 登場人物の謎を追及!(ネタバレあり)
http://blog.livedoor.jp/cry_out1005/archives/1037193989.html
まあSFで見られるトリックだな、ever17やyu-noやルートダブルしか知らんけど。細かい仕組みを考えた作者は頑張ったと思うが、萌え・日常・ゾンビって要素が著しく作品のランクを落としてる。萌系の絵柄でなくリアル風、日常を作り出すならその意味がある、やすっぽいゾンビでなく奇病扱い。
であれば、日常系SF漫画の傑作になり得たかもしれないと思う。
更に言えば、この俯瞰視点は神のみぞ知るセカイで用いて欲しかったネタのひとつだ。安易なタイムトラベルで済ませず、こちらの作者にはエロゲー界隈で傑作と呼ばれる作品のネタを丁寧に救い上げていって欲しかった。もちろん作者がオリジナルの美少女ゲー的漫画を描きたく、そして桂馬が最期にとった選択肢を魅せるため、ということなら何も言うまい。
そうして、何度も何度も振られてきた。
今まで会った女性で、私ほど告白して振られてきた女性に会った事はない。
私ほど、片想いをして砕け散った前例をネットでも見た事がない。
でも、ここ何年か、自分から相手に告白をしていないことに気がついた。
たしか、
6年前。
そうか、6年も経つのか。
もちろん6年前も振られている。
さて、ここ1年くらい、
わたしはとんでもない片想いをしている。
これまでに前例が無いくらい、
心かき乱され、
恋の病に陥り、
告白したら、すっきりして、これまで通り仕事に打ち込めるだろう。
確実に振られるだろうから、
そしたらやはり相当なショックを受けるだろうから、
これまで通り仕事に打ち込めないかもしれない。
1、仕事に集中したい。
2、片想いの相手とこれまで通りお話したり食事にいったりしたい。
この2つの条件を成立させる為には、私は一体どのような行動を取れば良いのだろう。
だれかわかるなら教えてくれ。
http://anond.hatelabo.jp/20150901191914
はじめの怪しさ満点の記者会見で騙された奴は、自分がデザイナーに向いてるのかを見つめ直すべきやろ。
二流以上のデザイナーなら、シンプルな図形のデザインは何度も何度も微妙な色違いや位置違いを作るからな。
少なくとも100回は調整するんじゃないかな。そして後で見直すためバージョン違いはある程度保存しておく。
だので仕事ができるデザイナーは会見時にバージョン違いを見せない事で、多少は疑っていたと思うよ。
あと会見で突如出した全アルファベットのフォント。「フォントなんてすぐにできひん」とか擁護する奴もいたが、
「版権フリー素材を使ってれば問題ナシ」とかいうアホな三流クリエイターが湧いていたが、
法律上はともかく仕事人としてダメだろ。「雑な仕事」ってレベルじゃなく、「デザイナー廃業しろ」ってレヴェル。
今回は本当に三流デザイナーがうるさかった。
ボクと妻、6歳になる息子、そしてカブトムシ
三人が三人と一匹になったのはまだ日差しがそれほど強くない頃だった
居間でテレビを見ていると、息子がさっと立ち上がり一瞬視界を遮って妻のほうに駆けていく
「カブトムシ見に行ってくる」律儀な報告をすませると今度は玄関の方へ早足で向かう
こっそりと音の去った方向を覗き見る
そこにはキラキラと目を輝かせてやまない、カブトムシに恋をしてしまった少年の姿を見つけた
その楽しげな息子の姿を見ていると、ふと昔の自分を思い出す
ボクもカブトムシを飼っていた
小学校に入る前のことだったと思う
20年以上も昔のことだ、ボクはまだ幼く、その頃の全てを憶えてはいないのだろうが
大きなカブトムシと、笑みをたたえる幼いボク
両親を亡くしたボクは祖父に育てられた
祖父は決して自分のことを父と呼ばせることはなかったが、ボクにとって祖父は父であったし、祖父にとってもそうであったと思う
小学校へ入る頃にはとうに60を超えていたはずだが、幼い頃、その記憶の中に出てくる祖父の姿はとても力強く
駆けまわるボクをひょいと捕まえ上げ、肩に乗せ豪快に笑う祖父のその様に、老いを感じたことはなかった
家族について話をする時、決まって寂しかっただろうと言われるが
ボクも決まって、祖父の息子であることに寂しさなんてなかったよと答える
カブトムシを買ってくれたのは祖父だった
大きなカゴに飼育キット、生き物を飼うというのも初めてだった
家へやって来た当初、カブトムシはまだ土の中で眠っていた
大きなカゴは通路の半分を塞いでしまい、妻の機嫌を損ねないか心配もしたが
そんな心配り自体が失礼に思えるほど妻はまだ主の見えない虫カゴを歓迎してくれた
結婚してくださいと、緊張と共にその言葉を妻に送ったあの日のことを思い出す
ボク達の結婚は早かった
家庭と子供、それによって一人前になれるというのは古い価値観かもしれない
でもボクは、なによりもはやく一人前になりたかった
祖父の息子として恥ずかしくない、これからは祖父を支えていける一人の大人になりたかった、それを成し遂げたかった
そしてボク達の子を、妻とボクの子を祖父にはやく見て欲しかった
土の中で眠っているカブトムシ
つぶの大きな土と年輪の浅い丸木、何も動くもののない空間を眺めては
うれしそうに「まだかなまだかな」と呟く
カブトムシが地中から顔を出したのは、しばらくしてからの事だった
息子が盛大に騒ぐ姿を見て1週間
祖父がなくなった
年齢を考えればいつでもおかしくはない、もう何年も前から心の準備はできていた
急なことではあったけれど、元気な姿のままいってしまったのは祖父らしいとも思えた
お別れらしいお別れを出来なかったことが、それらしいことを何も言えなかったことが、それだけが少し残念であった
だからだろうか、式を終えた次の日、祖父の夢を見た
夢の中でボクは、良かった……と、元気な祖父の姿を見て、ただそう思った
最期に話をしたのは祖父が家へ遊びに来てくれた日だった
亡くなる三日前、カブトムシの話で興奮する息子と意気投合した祖父
息子共々とても楽しげな様子だったのを憶えている
ボクは息子に自分を重ねながら、幼かった頃を思い出していた
祖父は息子に泣いてはいけないと教えた
その日が来たら静かに見送ってあげよう、と
地上に顔をのぞかせて30日が経った頃、「大丈夫?」「大丈夫だよね?」と息子がよく聞くようになった
「うーん」と答えに窮する妻、彼女も祖父のこと以来、元気をなくしているように思えた
息子が棒でツンツンとカブトムシをつついている
つつかれたカブトムシの反応を観察している様子だった
妻はやめてあげようね、とやさしく諭すと同時に
元気でいて欲しいならそっとしておいてあげればいいのにと不思議そうに言った
ボクには息子の気持ちがよく分かる
ボクも同じことをしていた
幼いころのボクと幼いボクの息子がまた重なる
元気でいて欲しい
ずっとずっと元気でいてくれると、そう強く信じたい
その気持ちを口にすることが出来ず、言葉とは別の方法で確かめてしまう
日が経つに連れ息子の心配は大きくなっていくようだった
妻はなんとか説得を試みていたが、なかなか頑固な様子だ
結局ボクも息子と一緒にカブトムシの隣に枕を置かしてもらうこととなり
夜中ぶんぶんと羽音をたてるカブトムシのおかげか少し遅起きとなった息子は
朝、起きがけのままに、出かけるボクのことを見送ってくれるようになった
祖父も同じだった
手を振ってボクを見送ってくれた
いつも、ボクが中学を卒業しても、高校を卒業しても、成人してもそれは変わらなかった
そして祖父がボクに手を振ってくれる時、決まってボクも祖父に手を振り返した
最期に話を、元気な姿をみたあの日も同じ
「じーちゃん、さよなら」息子の声に祖父は手を振って答えてくれた
大きく、またなと手を振って息子を見送ってくれた
一週間後、その夏一番の暑さが日本列島を襲い
妻が息子の体調を心配し始めた頃
カブトムシが死んだ
「カブトムシ、死んじゃった」そう、妻から連絡がありボクは急ぎ家に帰った
扉を開けると、エアコンの効いた冷たい空気、そして静けさがボクを出迎えた
玄関の扉をゆっくりと閉め、靴を整えていると妻がそっとやってきて、息子は寝てしまったと教えてくれた
そう……か、としばらく玄関で立ち尽くしていた
数十秒か、数分か、少し経った頃
妻だった
「カブトムシ可愛がってたから……」と言うと遠慮がちに、昨日も昆虫ゼリー沢山買ってきていたでしょう、と続けた
「だから……落ち込んでないかな、と思って」
そうか……もういらなかったのか、ボクは家の中、昆虫ゼリーのある方へ目をやった
「最近、口数も少なくて元気もないし……」
「カブトムシと一緒に寝たり、すごい可愛がってて、心配だったけど……」
静かに、それでいてハッキリとボクに向けて言葉を発する妻
ボクは何もいうことが出来なかった
声がする
「お母さん、お父さん……」
目をやると、息子が立っていた
たった今起きてきたのだろう、いかにも眠たげな表情でこちらを見ている
妻が息子の傍へ行き、眉に垂れる前髪をそっと脇に分けていると、「夢を見た」と一言、息子がいった
前髪をやさしく整えながら「どんな夢?」と妻は聞いた
「カブトムシが死んじゃう夢」
妻が手を止める、表情は見えなかった
冗談を言うような子ではない
どう、何を言えばいいのか……
ボクと同様、妻も何と言えば良いのか分からない様子で、ただ息子の頭を撫でていた
カブトムシ……
そう、カブトムシだった
6歳だった、そうだ息子と同じ
祖父が優しくボクを迎えてくれた
いつも優しかった祖父が……
変わらず元気だった祖父が……
たった一人の祖父……
ボクは震えた声で「カブトムシ死んじゃったんだよ」と言った
息子は少し驚いた素振りを見せ
そして小さく「そっか……」とだけつぶやいた
何秒かの時間を置いて
妻の足をぎゅっと掴むと、息子は大きな声を上げて泣いた
息子を優しく撫でながら、妻は言った
「我慢してたもんね」
「寂しいね」
その声は微かに震えて聞こえる、妻は続けた
「ずっとずっと元気で、ずっとずっと一緒にいられたら良かったのにね」
「大好き……だったもんね」
傍らでボクは
頭に思い浮かんだ言葉、そのどれもを口にすることは出来ず
ただ妻の言葉を聞いていた
ボクが幼い頃、カブトムシを買ってもらった事があった
大きなカゴに飼育キット、生き物を飼うというのも初めてだった
決して泣かないと、そう約束したけれど幼いボクはカブトムシが死んでしまった時、泣いてしまった
あの時とは逆の立場になった今、なぜかやっぱり泣いてしまっている
あの日、二人きりだった家族は、三人に増えた
隣を見ると不思議なことに妻も、それも信じられないほど大粒の涙を流しながらわんわんと泣いていた
大きなカブトムシと大きな虫カゴそして大きな家、ボクの居場所、祖父がボクに最初に与えてくれたもの
祖父とボクは今同じ場所に立っている、そして、幼かった頃のボクと幼いボクの息子も
カゴもその日の内に洗って乾かしてしまい、ほんのちょっと広くなった我が家には少し多めの昆虫ゼリーだけが残った
ゴミの日に捨てなくちゃいけないな、とか
そういえば昆虫ゼリーって口に入れても大丈夫って聞いたけどホントかな、だとか
そんなことを考えながら帰宅すると
「ほら、カブトムシ、好きでしょ?」
顔を赤くしながら妻は言った
まだまだ暑い日が続く
お前ら、よく聞け!Yシャツは元は下着だ!両側の腰の部分が切れ上がっていて、手前が垂れ下がっている部分でチンコを包んでいたなごりの跡だ
ここまで書けば分かるな?下着の下に下着を着るバカはどいつだ!?よほどの寒がりか?
そして半袖のYシャツ??何じゃそりゃ?半袖のパンツか?半袖のYシャツは有り得ない。半袖Yシャツの下にシャツ着たら、本当のマヌケだ
だからビジネス戦士は夏でもジャケットを着ろ!ただし熱中症で死ぬな!気を付けろ!
前開けて歩いているお前ら!ズボンのチャック開けて歩いているのと同じだぞ!そのボタンいつ使うの?いつもだ!
ボタンを外していいのは座った時だけ
まだ続くぞ!前に書いた通り、両サイドが切れ上がった裾のシャツは下着だ!だから裾を外に出すな!パンツで外を歩いて恥ずかしくないのか?
だからTシャツ、ポロシャツなど裾が水平なシャツはパンツ・アウトが鉄則だ!Tシャツをズボンに入れて丁寧にベルトまでするのはマヌケだ
でもたまに役立つことがある、、それは中国人かどうか見分けることができる
やつらはTシャツをズボンに入れれば正装だと思ってるから、平気でホテルに入ってくる。気を付けろ!
市販されているポロシャツはポロ競技用ではない。またの名をテニスシャツだが、マヌケなネーミングなので誰も言わない
ポロ競技用シャツは競技なのでイン・パンツだ、テニス競技は人と接触しないからイン・パンツ、アウト・パンツどちらでも良い
1,980円の携帯安定シャツなんぞ買うからティクビが透けるのだ!5,000円出せ!金を惜しむな
最期に言っておく!スーツの下にボタンダウンを着るな!ボタンダウンのカジュアルさはポロシャツレベルだ!覚えておけ
これで最後だ!夏でも上着を着ろ!スーツはビジネスマンの戦闘服だ!ただし熱中症で死ぬな、死んだら負けだ
次回予告!「靴下」
医療従事者や、身近にそうなった人がいて病院に通っていた人なら判るように、老人は簡単に認知症になる。
ヒトのように見え、ヒトのように行動するなら、それはヒトなのだ。
でも、認知症は、病気ではなく症状で、治らない。元には戻らない。
そうすると、ヒトに見えるのに、ヒトとして扱えなくなる。
認知症の老人が居たとして、その老人が食事がとれなくなったりする。点滴だけで生かされている。
その老人が生き続けるか死ぬかは、家族が決める。本人にはもう決められないからだ。
老人は簡単に認知症になる。
当然、病院にはとても沢山の認知症の老人が居る。基本的にはある程度の期間で死ぬ。
そして、老人本人にとってはどう死ぬ事になっても結局同じだということは、理性では判っている。
もはや自分のことが誰だかもわからない、下手すると目で動くものを追ってるだけ。
そんな老人は、家族が泣いてくれようが、事務的に処理されようが、何の違いもない。
ここで書かれていることは、総合病院に老人のお見舞いに行ったことがあれば多少は見聞きするはずだ。
きっとまだ若くて、老人を人間としてみて、同情できる、良い医療従事者なんだろう。
心が壊れないように、折り合いをつけている途中なのだと思う。
お墓の前で泣いてくれる息子がいようが、無縁仏になろうが、死んでしまえば同じだ。
息を引き取る老人の周りに家族が集まる光景を見て、そうなれたら良いなと考える、外からの願望だ。
悲惨だと感じるのは、外から観ている人間であって、本人にとっての悲惨さとは違う。
それだけは、間違えてはいけないし、そこに一線を引かないといけないと思う。
夫婦二人で暮らしていて、妻に先立たれ、あっという間に認知症になって後を追う夫も居る。
そしてどんなに友人がお見舞いに来ても、認知症になれば、もはや声は届かない。
田舎の総合病院に赴任して老人を看ている医者だが、独り身の老後は本当に悲惨だと本当に実感した。
結婚もせず、結婚しても子供も持たずに生きようとしている人が今は多いが、現代ですらこの状況なんだから、今の20〜40代が後期高齢者になる頃にはもっと日本も苦しい国になって、間違いなく悲惨な死に方をする老人が増えるだろう。
病院で亡くなる高齢者というのは本当に哀れだ。肺炎だか尿路感染だか認知症だか分からないような状態で運ばれてくる老人がいくらでもいる。そういう高齢者はたいてい重度の認知症を抱えていて、おむつを着けられ、体調を崩したのもあって口からものを食べられず、病院では譫妄を起こして大声を出し続けている。腕のカチカチに固まった細い血管に無理矢理点滴ラインを確保しようとするものだから内出血ばかりで、看護師さんが苦労して確保したラインを自分で抜くものだから、手は縛られ、体もベッドにくくりつけられている。一日に1リットルか1.5リットルの点滴が命綱。病院食が出るも自分では全く食べられない。鼻からチューブを入れられたり、果ては胃瘻を造られたりして栄養を流し込んでもらうことになる。
今、悲惨だと思ったか?経腸栄養をしてもらえる老人はまだ幸せだぞ。胃瘻を造ってでも生きて欲しいと願ってくれる家族がいるんだから。赤ん坊に戻ったような、自分でメシを食えない老人は大抵そこでストップだ。医者が家族に話をする。「認知症に老衰もあって体力がなくなり、ご飯を食べられなくなりました。経鼻胃管か胃瘻で栄養を入れることもできますが、どうしますか」家族は言う。「食べられなくなったならそれが寿命です。このまま看取りたいです」そうするとどうなるか。命綱の点滴を減らしていく。1リットルが500ミリリットルに。500ミリリットルが100ミリリットルに。もちろん、そんな量で生きていけるはずがない。最初は大声を出して暴れていたような患者も、それが1週間も続けば動けなくなって、ひからびるように死んでいく。血圧が70くらいになったら家族が呼ばれ、死亡確認をしてお終い。
悲惨だろう?ところがどっこい、こうやって看取られるのもまだ幸せな方だ。看取ってくれる家族がいるんだから。死ぬまでお見舞いに来てくれる家族がいるんだから。認知症が進んで医者と家族の区別もつかない老婆に、同じく足腰の立たない旦那が毎日車椅子に乗って会いに来ている。神経疾患で人工呼吸器を着けられ、目でしか会話できないのに、週に1回は孫がやってくるおじいさん。そういう人はゆっくりと衰えていって、静かに家族に囲まれて死んでいく。これは幸せな方なんだ。
本当の不幸な患者とは—どんな背景であれ、見舞いに来てくれる、看取ってくれる家族も友達もいない、死ぬまで独り身の高齢者だ。
今はまだそういった「本当の独り身」の高齢者は少ない。何だかんだ言って息子夫婦がいたり、親戚がいたりして、見舞いと看取りに来てくれる人がいる。特にこんな田舎では、高齢者の友達づきあいも残っているから。だが、まれに見かける本当の独り身は、悲惨としか言いようがない。そういう老人はたいてい、市営アパートか、先祖から受け継いだ古い家に独りで住んでいる。足腰の立たない高齢者にはたいそう暮らしづらい。そのうち転んで骨を折ったり、肺炎にかかったり、今の時期だと熱中症にかかったりして(クーラーがない家も多いのだ!)救急車で病院に運ばれてくることになる。
病院でもこういう患者は困ってしまう。骨が折れた、肺炎だ、入院させて治療するのはいい。だが、家族もいない、介護サービスも利用していない老人は治療が終わっても家に帰せないのだ。最初の内はまだいいが、老人は何度も繰り返し病気になる。そのうち体力がますます落ちてきて、認知機能も衰えて、やがては独り暮らしなど全くできなくなって、やせこけてわけも分からない状態で運ばれてくる。誰が世話をするのか?介護の費用はどこから出るのか?方針を相談しようにも、親族もいないのだから病院だけで考えるしかない。もちろんソーシャルワーカーが仕事をしてくれるが、果たしてこの老人は、自分独りで生きていけない老人は、生きている意味が、楽しみがあるのか?という思いを誰もが抱える。そんな老人が治療不可能な状態になれば、家族に相談するまでもなく(相談する相手がいないのだから)ゆっくりと看取る、ということになる。わけが分からないまま、病院で誰にも見守られず枯れていく老人。
また別の悲惨さもある。子供や配偶者がいるものの、関係が良くないために世話をしてくれないパターン。90歳近くまで元気だった独居男性が、大腿骨頭骨折(老人にはよくある)で病院に入院したところ、あっという間に認知症が進行してわけも分からない状態になった。これもよくあること。隣県に住む息子に連絡を取ってみたところ、オヤジは昔からオフクロにも俺達にも暴力を振るって、家庭を顧みない人間だった。独りで暮らしているのもオヤジの勝手だし、今更世話なんかしたくない。死ぬならそのままでいい。もちろん、キーパーソンの了承のもと看取りコース。これまた悲惨だが、生き様だ。
20〜40代の若い人達に言いたい。独身生活、または結婚しても子供を作らない生活は、健康で人生を楽しめるうちは確かに楽で楽しいかもしれない。だが、あなたたちが老人になり、衰えていく時に、世話をしてくれる家族がいないと本当に惨めで不幸な死に方をすることになる。独り身は老衰スピードも速い。80歳まで元気に生きてある日ぽっくり死ねる自信がないなら、悪いことは言わないから、結婚して子供を作った方がいい。それも1人ではなく、2人3人を大切に育てるんだ。3人も子供がいれば、あなたと配偶者が衰え死んでいく時に、それを見守って支えてくれる人は、結局家族しかいない。
あ、ここでいう性善説は孟子の言ってた奴じゃなくて一般的によく使われている「人の本性は悪」って意味ね。
他人を叩く、妬む、足を引っ張る、引き摺り下ろす、勝ち誇る等々、人間の本性が面白いほど露わになったわけだけど、
これでも「善」なんて信じてる人いるんだろうか?いるとしたら相当の馬鹿かお人好しとしか思えない。
みんな表ではいい顔しつつネットでは匿名で叩き合いをしてるわけじゃん。お前の愛している()人だって
裏では何を考えているかわからないし、いざという時は普通に裏切るだろう。
もちろん結婚したい。結婚式もしたいし入籍もしたい。このあいだ見たサンリオの婚姻届がめちゃくちゃ可愛かったのでアレがいい。結婚式では白いドレスを着たい。
子どもはいなくてもいい。好きな人とふたりきりでずっと暮らしていけるなんてそれ以上の幸せはないと思う。ふたりとも仕事をやめたら縁側でのんびりしたい。旅行もいっぱいする。できれば最期まで看取りたい。
子どもは好きだ。でも自分の遺伝子を残したくないし陣痛とか痛そうで無理だし、もし相手が子どもを望むなら相手に産んでほしい。好きな人の子どもは絶対にかわいい。知らない男性の遺伝子が入っていても構わない。たぶん。
たぶんずっと仕事をしていたい。好きなこと(福祉系)を仕事にすると思う。家事がまったくできないので相手にお願いすることになりそうだけど、きっと私の稼ぎじゃ人を養えないので共働きで家事は分担になるだろう。完全に養ってもらう気はない。今から家事の練習をしよう。やっぱり私が子どもを育てるのは難しいと思えてきた。
私のおばあちゃんはおじいちゃんのことを亡くなった今でも愛していて、そうやって長い間ずっと人を愛して一緒に暮らしてきたこと、とても尊敬するし憧れる。私もそんな風に生きたい。
両親は仲が悪くて他人みたいな(他人だけど)生活をしている。好きで結婚したはずなのに、どうして嫌いになれるのだろう。私はふられてばっかりで一度好きになった人を嫌いになることはないからわからない。そんな両親のもとで永遠を望んでる。
同調性が強くて個人の信念が薄い日本人に対する問題提起っぽいけど、展開が遅くてつまんない。
さんざんだらだら進んでおいて、また最期らへんの重要なところで総集編とかになったら困るんだけどなあ
てーきゅうを見習えとは言わないけどさー
今5話だけど、内容的にはせいぜい3話ぶんくらいでしょーよ。
2話ぶんくらいでもいいレベル。
主人公に魅力がないのもだめなんだろうなー
一期ははじめちゃんがかきまわしていったのが面白かったのに、二期は劣化はじめちゃんって感じでキャラかぶってるしいまいち常識人で弾けきれてないし、花火師関連の設定も全然生かされてないしでさんざんだよ
胸にいるカッツェさんがいったいどうなるんだよ的なのもあるし、いろいろ放り出して終わりそうだな・・・
あーあーまたCみたいなアニメがみたいなー
つりたまはNG
もう才能枯れちゃったのかなー
だよね?
なんかいまいちだったなーって思ってamaonみたら絶賛の嵐。
色気よりも下品さを感じた。
逆に言うとこんだけおっさんくさい視線を書けるのはすごいと思うけど。
作者は女性名で書いてるおっさんなのかなー実はーとか勘ぐってしまう。
とりあえずなつきとゆうこ、ゆうこ→かおり→あすかの関係はよかった。
掘り下げ不足なところがちらほらあったけど、まあ読んで損はしなかったかなーと思う。