「メンヘラ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: メンヘラとは

2022-04-21

辛い境遇にいる人やその同じ境遇にいる人が集まってるコミュニティは独特な口調とか文化が広まってるし負の感情蔓延ってて怖いと言うTwitterで言ったら炎上しそうな偏見形成し始めてる。メンヘラ垢とか発達障害界隈って自分のような幸せな人には考えつかない世界がわかるからよく見てた。一年前くらいから恐怖と偏見というものが出てきた。価値観解説を娯楽として消費させてもらってる癖にキモいとか思うのはないなって。この偏見治したいな

2022-04-20

理解のある彼くん」メカニズムによって美人(ただしメンヘラ)が増えるという適応進化の経路がありそうだよな。そうすると同時にイケメン(ただしメンヘラ)も増えそうだけど、メンヘライケメンは明らかに環境適応的でないので、そっちで淘汰圧が掛かって美人も増えにくいという感じなのか。

自分への異性の好意を高める能力

しかし崇拝レベル好意が高まってしまうので必ずメンヘラ化する。

anond:20220419235527

はてなオッさん多いのかな?メンヘラ女が目立つ感じがする

ジェンダーで延々燃えてるのを見ると女性割合が相当高いんじゃない?と思う

神真都Q構成員となった親を持つ子として、今考えること

親が神真都Q会の構成員になっていたが、まったく悲観していない。オーガニック食品電磁波除去アイテム……と来れば次は反ワク・反マスクのはずだし、正直慣れてしまっている。

実家にいた頃なら、むしろ喜んで話に付き合っていただろう。「巨大な加害の主体」に敵意が逸れるのは、私にとって利益以外の何ものでもなかった。


自然派陰謀論フォロワー出会う機会は、本業でもボランティアでも何度かあった。1人ひとりの経歴や活動内容もちらと小耳に挟んでいる。

彼ら/彼女らの共通事項として世間が挙げるのは「高齢」「低所得」「低学歴」等だが、私は「被害者意識」に着目したい。

何か社会生活軋轢が生じた時、特に加害者としてペナルティを受けた時に、その結果だけを見て「自分ひとり理不尽な目に遭った」と考える癖がある。一度被害者意識が芽生えると、予防策あるいは報復名目暴力に訴える。その矛先は抵抗される可能性の低い(かつ客観的事実を指摘される恐れのない)近親者に向かい、子や配偶者慢性的家庭内暴力に悩まされることになる。

児童相談所に連れ去られた」なんて話を聞くとうんざりする。筆者はその「連れ去られた子」だ。結局親元に返されたが、おかげさまで心のみならず身体にも後遺症を負うことになった。数年の施設暮らしの後に家に戻ると、産んでくれた人を虐待加害者に仕立て上げる嘘つきと呼ばれた。


あの荒唐無稽グループが「反西洋医学」「反グローバリズム」の名目被害者意識を受け止めてくれる間、筆者は殴られずに済む。自宅のベランダから突き落とされることも、押さえつけられて包丁で傷つけられることもない。別居する今でも、金の無心と入通院・服薬拒否を除けば、苦痛を与えられることがない。他の身内が油断してしまい、メンヘラを見捨てるのは可哀そうだからと近親者介護にこだわる弊害はあるのだが……


***


マスクワクチンに反対する人へ。

あなた達の多くは50歳以上、就労収入はあまりないが時間はいくらでもあり、その余力を使って日本未来を憂いてくれている。大変有難い。

ここにひとつ簡単に2019年以前の社会に戻す方法がある。あなた達がもっと労働して税と社会保険料を納める方法だ。死病に罹った時の治療を予め拒んでくれるのも良い。

勝手若者代表するのは大変心苦しいが、我々だってこんな窮屈な思いはしたくない。それでも公衆衛生上の危機に対してここまで厳重に対策しなければならないのは、ただ資源を持ち出すだけのあなた達が病気になれば、それぞれに高額な医療費がかかり、財政難どころの話ではなくなるからだ。

コロナ存在しようとするまいと、私たち支配層の洗脳を受けていようといまいと、その事実だけは動かせない。それでも人命を切り捨てるわけにはいかず、慎重を期す意味で、若者子どもらは仕方なく現状の対策に耐えている。

あなたらが一言労働する、あるいは病苦と死を受け入れる」と言ってくれさえすれば、すぐにでもマスクを外せる。ワクチンも打たなくていい。嫌ならせめて、近親者や社会暴力を振るうのをやめて大人しくしていてね。


※書いていて思ったが、筆者も立派な被害者意識モンスターだ。笑える。

2022-04-19

anond:20220419233144

メンヘラきっっしょ

 

TPOを弁えず無駄性別アピールしてたから叩かれただけだぞ

そしてインターネット黎明期ISDN以前にした場合も以降にした場合

そういうことやってるのはメンヘラ

社会的弱者寄合所のオタク界隈(同人界隈・バンギャジャニオタ)の女だけ

anond:20220419233153

トピック別に内容が分かれてるからここほどカオスにはならないからそこはオススメ

あとは住民はここよりは高齢男性比較的多くてメンヘラ臭が少ない印象

anond:20220419230126 anond:20220419230641

から2chでも叩かれてねぇよ

メンヘラメンヘラ板へどうぞされてただけ

でも今よりも大人な人が多かったから生暖かくスルーされてたけど

個性派語尾や個性派一人称おじさんの全盛期でもあったし

長文も普通に投稿されてたし

anond:20220419222029

黎明期ネットFacebookみたいに実名が多かったしネナベも何もないと思う

匿名ID空間においてもわざわざ女アピール・男アピールしないヤツが多かっただけ

あとわざわざ女アピールするヤツは黎明期からメンヘラ出会い厨が多かったぞ

特に社会的弱者寄合所のオタク界隈

 

ISDNが登場して以降が黎明期だよにしたって『押しかけ厨対策 』とか騒がれただろ

メンヘラじゃなきゃ起こらん事件ですわ

メンヘラ垢とか弱者男性と言われるひとがツイートしてる社会への鬱憤だとかそう言うの、結構的は得てるけど気持ち悪いと思っちゃうから認めたくない。子供は気軽に作るべきじゃないとか、障害者リアルとか。面白いから読み漁るけど、それはそれとして排除したくなる。いじめとかそういうの。口が悪いからなのか、未知なる意見への恐怖なのか。

こう言う色眼鏡ってよくないよね。まじで。

anond:20220419144259

田端信太郎氏を信奉していそうな増田

ホリエモンの部下からマエザーンの部下になって両方をリスペクトしている田端信太郎さんの魂に祈りを捧げましょう

 

炎上上等の田端信太郎氏の発言

まず生命保険に入りましょう。そして洗面器を用意し水を張ります。水に顔をつけて10分もすれば!凄い時給でお金が貰えます!!

https://twitter.com/tabbata/status/863280109343526912?s=21

自殺から一義的自己責任なのは当たり前でしょうが上司屋上から物理的に突き落としたりしたのですか? そんなに追い込まれても、会社なんて辞めて生活保護受ければいいわけです。あなた達、弁護士訴訟になったほうが儲かるけどね。

https://twitter.com/tabbata/status/1002900777000566784?s=21&t=nePAOjzOckx7WvA_PkrBkA

過労死には本人の責任もある。なぜならば物理的な拘束はなく、使用者側に殺意もないから。使用者過失責任はあるかもしれないが、本人の責任ゼロではないというのが私の見解です。36協定もない一方的残業強制違法ということは同意OKですよね?だとしたら組合従業員代表責任ゼロではない

https://twitter.com/tabbata/status/1002909504340520961?s=21

田端大学で請け負った万座温泉炎上マーケティングだよ

https://twitter.com/tabbata/status/1293711567503032320?s=20&t=kLwl0eQFwYHKnKdqArQdSw

 ↓

※なお、公式HP否定されている

SNSで取り沙汰されている件につきまして、当宿で宣伝目的の依頼などは一切しておりません」

でも今ごろ、上司の佐俣アンリ氏は頭を抱えておるはずw。いまさらクビにできないが、あんメンヘラ社員ネガ発信は、VCにとしてマイナスしかない・・・・。政治的意見問題でない。「いかなる反論もご遠慮ください」とかパブリックに書いちゃうのが、PRセンスなさすぎて、無能丸出しなの問題

https://twitter.com/tabbata/status/1434113973679366144?s=20&t=KVhJSXG63563lnEsd0vgvQ

 

関連増田田端信太郎氏の失敗で人生に悩んでしまった(anond:20210912095445)

関連増田:なぜ田端信太郎情報商材をはじめたのか(anond:20211006214542)

2022-04-18

増田ちょっとメンヘラ書き込みをしただけで病院行けっていう人多いけど

その程度では医者も「ああ、よくいる健康だけど思い込みが強い人ね」程度で

ちょっと精神整える系の薬が出るだけで、治療らしい治療とかないよ

 

考え方そのもの修正するような治療とかないからね。

フィクションの見すぎだよ。

anond:20220418153311

自己愛性なのかな

学生時代境界性って言われて

その後愛着障害って言われて

それから発達障害って言われて

今はHSPって言われてる

まりそのとき流行りのアレね

自分では総合的にメンヘラだと思ってる

自己肯定感いから夫に肯定して欲しいけど

そのやり方がまるでカツアゲっていう

自分が正しいはずなのになぜ?は思う

あと、とにかく夫に聞いて欲しい

親友なら話聞いてくれそうだけどそこで承認されても…って感じ

しろ久しぶりに会って話題ジェンダー論って

コロナ出産かでおかしなっちゃったの?って思われるとわかる

でも夫にだけは私の価値観を知って肯定して欲しいし

夫の価値観も知りたい

完全にバグだと思う

私がバグるのは対夫だけ

劣等感が凄くて賢くて優秀だと思われたい気持ちが強すぎる

昔は嫉妬独占欲も強かったけど、それは出産で落ち着いた

確固たる絆ができたからかな

で、今日が正しさを主張するのは夫への加害に他ならず、そのせいで夫が苦しんでるってわかったからこれから改善していきたいと思ってる

バグときって何かしらトリガーがあることが多いか

分析から始めようと思う

バグ改善していきたいけどそれに付き合わせるのも悪いし

冷静になって離婚切りだされたらその時はその時かな

それだけのことをしたんだし

自分責任孤独に生きていくよ

anond:20220418104156

時分より顔が良いから、粘着SHITしてるんだろ

大学の同期から嫌われていた女がいる。

顔はそこそこ整っているが溢れるメンヘラ臭が凄くてみんなめんどくさいと思いつつ取り扱いに気を付けて接していた。

被害者になるのは快楽なんだな

大学の同期から嫌われていた女がいる。

顔はそこそこ整っているが溢れるメンヘラ臭が凄くてみんなめんどくさいと思いつつ取り扱いに気を付けて接していた。

そいつTwitterも知れ渡っていて(アイドルにリプしていた事がきっかけで)やれ死にたいだの毒親人生ぶっ壊されただの彼氏死んで欲しいだの、常に他人批判に溢れていた。

そいつはまともに働くことができないだけなのに就活狂気を感じるだのなんだのケチをつけて就活せず個人事業主(ほぼニート)になった。

そいつ彼氏(結局付き合い続けてんのかよ)が春から教員になり

部活やらなんやらでまともに休みもないらしく、それに対してまたTwitter文句を垂れ流し続けている。

中学教員なんて多かれ少なかれキツいことだらけなの分かっててなったんだろって感じなのに、日々彼氏同棲解消したいだの日本教育制度はいかれてるだの呟き続けてる。

挙句の果てに「バカ無知が1番人生楽」と言ったりしてる。バカだし無知なのに人生辛そうでかわいそうだね。

そいつは今水を得た魚なんだろうなと思う。20歳超えて自分人生自分のせいでうまく行ってないんだと気付かず、いや気付くことが出来ず、叩けるものを見つけて悲劇のヒロインでいることで生きながらえている。

そいつを見て自分は「自分人生舵を取るのは自分自分幸せにするのも自分」と改めて気を引き締めることができる。自分も実はそいつと似たような環境で育ったが、こうだけはなるまいと思い頑張れる。

2022-04-17

メンヘラに好かれたい願望がある

拒絶されたら、世界自分以外の人はいないような気がしてしまう。

ロシアによって起こされたショック一覧

アメリカ介入ショック

イギリス式栄光孤立ショック

ウッドショック

円ショック

オイルショック

海産物ショック

キーフ言い換えショック

軍人騙されショック

警告お手紙ショック

コロナ風化ショック

債務不履行ショック

人道街道ショック

スペースXショック

戦争勃発ショック

ソ連復活ショック

大本営発表ショック

チェルノブイリ塹壕ショック

ツイッター活躍ショック

テーブル長すぎショック

ドローン強すぎショック

ハッカー戦争ショック

貧困ロシアの方がひどかったショック

プーチン暴落ショック

平和条約拒否ショック

北方領土返すきなしショック

満州事変リバイバルショック

民間人大量虐殺ショック

牟田口廉也リバイバルショック

メンヘラ通話ショック

モスクワ沈没

闇市略奪品販売ショック

輸出入規制ショック

よわよわロシア軍ショック

ライブカメラショック

糧食転売流しショック

ルーブルショック

レンドリース法ショック

ワリエワショック

Zショック

創作界隈は社会的弱者寄り合い所。運動音痴不細工、家庭環境問題、社交ベタメンヘラ等の救済的側面があるから仕方ない・・・のか?

フェミ”は、二次絵を燃やしたいだけだったんだなって。

叩きやすサンドバッグとして、二次絵を選んで活動してたんだなって。

(anond:20220417032528)

要は性欲を持ったオタクキモいし何しでかすかわからないんで洗脳して真人間にするかできないやつは殺したいんだろう

(anond:20220417140334)

ほぼ同じこと言ってる二次界隈レジェンドアニメーターいて頭抱えたくなる

書き出したらキリが無いがここ10年くらいのだと、

 

 

どうしてこうもレジェンドクラス集めるのかなとは思うがコンテンツ業界役員もヤベーから

anond:20220417014126

そういう発言してるのが2次界隈でレジェンドになってる人たちですね

どういうニュアンスレジェンドなのかは差し控えますけど

枕狐氏とかいらじ氏とかヌメ氏とかあげたらキリが無いです

 

商業作家として成功(?)、少なくとも飯は食えている人にもレジェンドはいますし、

アニメーターにもいます

 

創作界隈は社会的弱者寄り合い所だから

運動音痴不細工、家庭環境問題、社交ベタメンヘラ等の救済的側面があるから仕方ない

 

彼氏というものを持ってみたい人生だった

でもメンヘラから万が一できても幸せでは無かった気はする

不安しかないというか

2022-04-16

カジュアル精神疾患を認める女の予後

女はわりとメンヘラとか発達障害とか毒親とかでSNSでぎゃあぎゃあ騒いで生きづらい私アピールして

すぐに自分精神疾患持ちのレッテル貼るよな

あれさどうなのかって思うのよ

かに治療第一歩は自認と言うから、その意味では賢明かもしれないけど

一方で自分精神疾患だと認めた時点で何でもかんでも精神疾患から安易自己レッテル貼るようになる気がする

anond:20220416115352

別に良くね?の理由解説してくれてるけど、全然どんな理屈分からん

被害者意識でリミッター解除して、他人を殴る理由にしている現場があるから駄目だし

事態の原因とかを正確に把握できなくなるから駄目だろ

あとオマケで、ツイフェミ化しないメンヘラも可愛そう

2022-04-15

フェミニズムが傷を抱えた人間セラピーになることについて

前書き

現代日本フェミニズムは、傷ついた人間が慰め合うセラピー看板のような機能を持っていると言える。

弱者が慰め合える駆け込み寺、いわばフェミニス堂があること自体は良いことだ。

エンパワメントシスターフッドという自己肯定を重視した精神的な言葉最近人気なのもその一環かもしれないし、そこまで前向きな気持ちになれないからとにかく苦しみや怒りを吐き出させてくれという層だって駆け込み寺には居場所がある。

だが、「セラピーとしてのフェミニズム」と「学問言論としてのフェミニズム」が分離されていないために、言論としてのフェミニズム信頼度が著しく弱まっている。

セラピー面も学問言論面もひと固まりからフェミニストはメンヘラだとか、他人幸せを許せないだとか、ミサンドリストセックスヘイタージェンダークレーマーだとかの批判に繋がってしまっているのだろう。

私自身も精神疾患持ちなので、精神が弱っていることを批判する気はないのだが、セラピー的な語り合いと、学問的討論がごっちゃになっている状況は大いに問題視している。

追記:↑ここで私の精神疾患に言及したのは、私も議論の場で当事者性を武器として使おうという態度でよくなかった。反省する。)


本稿で主張するのは、「冷静な研究者としての立場」と「傷つき怒れる当事者としての立場」は、兼任すると問題が生まれるのでどちらか片方だけの立場に立つべきだ、ということだ。

たとえ学位免許を持っていても、冷静になれない話題については傷が治っていない当事者から理論議論を使いこなせる研究者ではなくあくまで苦しむ当事者個人として発言した方が良い。

本論前に、何がOKで何がNGかおおざっぱに切り分けておこう。

冷静なフェミニズム研究者が、「困った女性のための駆け込み寺やセラピーの場や、肯定しあえる関係必要だよね」という学問理論を組み立てる。
冷静なフェミニズム研究者もしくは心理医療専門家が、セラピーの場の最低限の安全が保たれるように監督をする。
セラピーに集まる傷ついた人たちが、フェミニズム用語理論武装したり、怨恨を吐き出したり、過激むちゃくちゃな主張をする。(なぜなら、セラピー的な場では、ひどい発言原則許されるべきだから。ただし、それをそのまま社会への要求として広めるべきではない)

×
まだ傷が深く残っていて冷静な振る舞いができない人間研究者としての発言力を得て、本来患者としてすべき主張を研究者立場でする。
×
傷の残っている研究者セラピー監督役をやり、セラピー患者同調してしま患者内面吐露検討・洗練せずそのまま社会にぶつける。
×
研究者同士でも肯定しあえないと傷が痛んで耐えられないので、アカデミックであるべき関係を仲良しグループにする。




本論

フェミニズムという看板のもとに、傷ついた人々が集い、辛さや怒りを語り合い共感あい心を癒そうとする様子は、当事者会に近い。

当事者自体は、様々な依存症障害事故被害者などについて行われており、有用セラピーと言っていい。

だが「セラピーとしてのフェミニズム」の問題は、当事者会で癒される患者と、当事者会を監督したり理論を語る研究者がかなり重なってしまってるということだ。

要するに、当事者として治療を受けるべき傷を抱えたままの人間が、セラピスト役と教師役もやってしまっているという問題が、「セラピーとしてのフェミニズム」にはある。

全てのフェミニストが病んでいると言っているわけではない。

だが、SNSのそこら中で行われている「セラピーとしてのフェミニズム当事者会の多さに比べて、監督できる冷静な研究者は全く足りていない。


普通当事者会やセラピーは、福祉医療心理専門家によって研究理論化がされ、社会に対して有用性が主張され、会の時にはその場にいて見守ったりもするはずだ。

傷ついた当事者たちの語りは、しばしば自己中心的だったり理屈が通ってなかったり乱暴だったりするが、それは回復必要な心の解放だ。

それがそのまま社会への要求として世の中に出されたりはしないので、当事者会で語ったことが間違ってるなんて責任を問われることもない。

客観的専門家当事者たちの感情吐露分析して理論化した上で、必要な部分は社会に訴えるようになっている。

から普通健全当事者セラピーは、傷ついている当事者が冷静さを求められたりはしないし、当事者ヤバいことを主張していても研究者評価が下がることもない。研究者監督しているか当事者同士の会話が先鋭化するエコーチェンバーも防げる。当事者要求研究者が整理したうえで一般社会に伝えるので、外部の一般人当事者過激すぎる主張を直に聞かされて悪感情を持つこともない。

全てが完全に徹底されているわけではないが、それでも、当事者セラピーで語り合う患者とそれを監督する研究者の間に線が引かれていることで、ある程度は弊害抑制ができている。

しかし、「セラピーとしてのフェミニズム」では、患者監督者、研究者区切り曖昧になりやすいので、普通当事者セラピーでは減らせる弊害がモロに発生しているのだろう。

たとえばフェミニストが「トーンポリシングはやめろ」と主張したことに対し、「議論や説得において言い方ってのは大事だろ」と反論されているのをよく見るが、あれも、内輪の癒しセラピー的な感覚と対外交議論感覚がごちゃまぜになっているせいだ。

「私はいま苦しすぎて言葉を選んでいられないのでセラピー患者として気持ちをぶちまけてるんだからトーンポリシング(言い方警察)するな」、という話なら真っ当である

「私は冷静を保ち、言い方や内容にしっかり気を使うから議論として発言を真面目に聞いてくれ」、というのも真っ当である

だがそれを同時にやろうとする、「自分セラピー的に感情をぶちまけるが聴衆は真面目に聞いてくれ」というのは無法な要求だ。

せめて、セラピー監督する冷静な研究者に向かってぶちまけて、その研究者理屈の通らないところを補助し冷静な言い方に直して議論の場に持っていくという形にしなければいけない。

なのにフェミニズム議論では、何もかも一緒くたになりがちである


当事者研究者の分離は、簡単なことではないとは思う。

特に精神思想分野ではそうだ。

臨床心理士カウンセラー看護師助産師になりたがる人間はしばしば自分が精神不安定を抱えているというのは、統計はともかく実体験としてはよく聞く話である

博物学系でも、たとえば動物学者はだいたい動物好きで、心情的には動物保護したがるだろう。

だが、そこは資格団体ががんばってたり教育だったりで、臨床心理士精神保健福祉士はある程度の信用をしてもいいだろうとなっているし、動物学者も後先考えない動物愛護活動をする人は目立ってないわけだ。

しろ愛護派の過激な主張の角を取って一般社会的に可能動物保護のやり方を訴えたりしていて、それはまさに、感情的になりがちな当事者の語りを、研究者自分のところで一度止めて丸め社会に伝える、当事者会に対する医療福祉関係者の立場と近い。

から臨床心理士動物学者などの学問的信用はまあ保たれている。


ところがフェミニズムや一部社会学は、理論家や研究者が、傷ついた当事者と同一人物だったり肩入れしすぎたりするせいで、冷静な監督者のいないまま野良セラピー的な語りあいを続け、当事者の悲痛な心情吐露ではあるがそのまま社会要求するには妥当性に欠ける内容が研究者学問立場から主張されてしまっている。

フェミニストはメンヘラだとか他人幸せを許せないだとかミサンドリストセックスヘイターだとか言われてしまうのはこのせいだ。

それにもかかわらずフェミニズム大義名分世界中で力を持ち、フェミニストの要求の内容を精査して妥当性が十分な時だけ応じますという態度は悪だと指弾されるのが、本当に良くない。

ここで断言しておくが、メンヘラも、他人幸せを許せない人も、ミサンドリストミソジニストも、セックスヘイターも、楽しく生きてよいし好きに発言してよい。当事者会で同病相憐れむのだって、傷ついた人間には大切だと思う。

過激思想トラウマは緩んだ方がいいとは思うが、それもあまりに大きな加害に繋がらないのであれば自由だ。

ただし、その好き勝手発言暴言あくまで傷つき冷静さを欠いた人の胡乱な言動として生暖かく聞き流されている方が、周囲にとっても当人にとってもよいはずだ。

弱者の声は社会から無視されるべきではないが、そのままで妥当性が低いので、客観的研究者が集積して適度に理論化と穏健化した上で世の中に訴えるべきだろう。

フェミニズムが、弱者に肩入れしようとするあまり病んだ当事者発言をそのまま重用したり、著名な研究者が「冷静さを保つために私の当事者としての感情一時的に抑えよう」という努力をおろそかにしているのは、誰にとっても不幸である

辛すぎて悲鳴を上げざるをえない当事者と、冷静で他者対話可能研究者弁別は、完璧でなくとも努力する価値がある。できたぶんだけ弊害が減るはずだ。




おまけの具体例 朝日新聞運営の『かがみよかがみ』について

一つ、わかりやすい事例を挙げる。

フェミニズムジェンダー学周辺で、セラピー機能学問言論機能が混在することの弊害を私がはっきり感じたのは、朝日新聞運営の『かがみよかがみ』である

『かがみよかがみ』は読者投稿エッセイメインコンテンツとするWebサイトだ。

「私のコンプレックスを私のアドバンテージにする」とか「私は変わらない、社会を変える」とかをコンセプトにして、女性自己肯定感の爆上げを目指すメディアであることを謳い続けている。

18~29歳の女性からエッセイ募集して、編集部がチェックして載せている。著名人契約コラムニストの連載もある。

そして投稿者を「かがみすと」と呼び運営ボランティアを「ミラリスト」と呼んで連帯感を出し、若い女性同士で肯定しあえるコミュニティを作ることも意図しているようである。(かがみすとは今もしっかり使われているが、ミラリストTwitter検索してもほぼ出てこないので今も使われてるかは外部からは謎)

二年くらい前に数回燃えたが、扱っている内容の割にはてはで話題になる回数は少ない気がする。はてなとは読者層が違うのだろう。

上野千鶴子さんに質問「ベッドの上では男が求める女を演じてしまう」 | かがみよかがみ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mirror.asahi.com/article/12881008

フェミニストでも、守られたい。フェミニストだから、守りたい | かがみよかがみ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mirror.asahi.com/article/13432941

これの上の記事に関わっていたコラムニスト(かがみすと)が、謝罪をしつつかがみよかがみを批判したnoteを全三回書いていたのだが、その第三回と、そこから辿れる記事類を読み、フェミニズムセラピー言論を区切らずやっている弊害はあるな、と強く感じた。

上野千鶴子座談会セックスワーカー差別炎上とかがみよかがみコミュニティ雰囲気について(下)|滝薫

https://note.com/hannnahkuku0819/n/n6514127ed85a

私はこれを読んだ時、伊藤編集長があらゆる批判に応じないのもわかる、といっそ清々しささえ覚える形で納得してしまった。「セーファープレイス」を構築しようとして、内部を守っているのではないかと思った。

(略)

『かがみよかがみ』を必要としている利用者はいる。それはわかっている。私も、エッセイ投稿した後の”共感”と”褒め合い”によって自信がついた一人であることは変えようがない事実である。その価値を認めていても、『かがみよかがみ』の未来に不穏さを感じてしまう。

『かがみよかがみ』が目指すのは、あくま女性自己肯定感の爆上げである。正しさではなく、自己肯定である

それも、明言はしていないが18~29歳の女性だけを狙っているだろう。

若い女性たちがエッセイで悩みを語り合い、書き手同士のSlackか何かでも褒め合い、お互いが何を言っても原則として批判しないし自虐もしない。まさに当事者会でありセラピーのやり方である

フェミニズムジェンダーなどの内容が多く扱われているが、それはあくま自己肯定感爆上げの道具なので、理論的な正しさを保とうとして心が苦しくなってしまうようなら、正しさを追求しなくてよい。

エッセイ投稿年齢制限も無い方が「正しい」のはわかってるだろうが、年上の説教エッセイ愚痴エッセイが載ってるサイトは鬱陶しくて気持ちよくなれないという若者本音を慮って、微妙理屈をつけて年齢制限をかけていると思われる。

投稿者をかがみすとと呼んで内輪感を作るのも、その繋がりで孤独が癒える人がいるかである。そういう内輪感にウエッとなる人もいるだろうが、そのタイプの人は他のどこかで癒されればよいというスタンスだろう。

伊藤あかり編集長モットーらしい「全ての人を満足させようと思ったら、一人も熱狂させられない」とも合致する態度だ。

傷ついた若い女性のために、正しさではなく自己肯定感爆上げを目的とした当事者セラピーの場があること自体は、良いと思う。

だがそれが、朝日新聞運営メディアとして広くネット広告され、上野千鶴子石川優実企画に呼び、ヒコロヒーなどの連載があり、エッセイ投稿者ジェンダー学やフェミニズムで多少の理論武装をして識者っぽい人もたまに言及するとなれば、そこはもう言論の場となってしまう。苦しい内面安心して吐き出せる、責任を負わなくていいし怒られもしないセラピーの場としては相応しくない。

なのに、そこが曖昧に混ざった立場で『かがみよかがみ』の文章は発表され続けている。

から『かがみよかがみ』の記事批判されたのである

そして、これは、インターネットにおける様々なフェミニズム活動についても近いことが言える。



まとめ

最後にもう一度まとめる。

傷ついた当事者同士が慰め合うセラピー看板としてのフェミニズムと、冷静さと客観性を保つ学問研究としてのフェミニズムは、分割しておく必要がある。

現在日本では、セラピーの場としてのフェミニズムと、学問としてのフェミニズムが、ごちゃごちゃ混ざっている。

心が乱れてフェミニズムセラピーを求める患者と、冷静であるべきフェミニズム研究者が、ある程度重なってしまっている。

この状況を解消しないと、世の中の幸せにはつながらないだろう。



追記。本稿は3か月ほど前に増田に投げたが無反応だったものの再投稿である。)

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