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2024-08-26

[] 社会厚生の公理的定式化

基本設定

1. 経済主体の集合は E = {1, 2, ..., n} である

2. 財の集合は G = {1, 2, ..., m} である

3. 消費集合は Xᵢ ⊆ ℝᵐ₊ for i ∈ E である

4. 選好関係は ≽ᵢ on Xᵢ for i ∈ E である

5. 生産可能性集合は Y ⊆ ℝᵐ である

効用最大化問題

消費者 i の効用最大化問題は以下のようになる。

max{xᵢ∈Xᵢ} uᵢ(xᵢ) subject to p · xᵢ ≤ wᵢ

ここで、uᵢ: Xᵢ → ℝ は効用関数、p ∈ ℝᵐ₊ は価格ベクトル、wᵢ は初期賦存量である

利潤最大化問題

企業利潤最大化問題は以下のようになる。

max{y∈Y} p · y

一般均衡

一般均衡は以下の条件を満たす配分 (x*, y*) と価格ベクトル p* の組である

1. xᵢ* ∈ arg max{xᵢ∈Xᵢ} {uᵢ(xᵢ) : p* · xᵢ ≤ wᵢ} for all i ∈ E

2. y* ∈ arg max{y∈Y} p* · y

3. Σ{i∈E} xᵢ* = Σ{i∈E} wᵢ + y*

厚生経済学の基本定理
ホテリング補題

利潤関数を π(p, w) とすると、

∂π(p, w)/∂pⱼ = yⱼ(p, w)

ここで、yⱼ は財 j の供給関数である

生産者余剰の変化

価格変化による生産者余剰の変化は以下のようになる。

ΔPS = ∫{p₀}^{p₁} y(p, w) dp

公共経済学の定式化

社会厚生関数は W: ℝⁿ → ℝ である

政府問題は以下のようになる。

max{x,y,t} W(u₁(x₁), ..., uₙ(xₙ))

subject to:

1. Σ{i∈E} xᵢ = Σ{i∈E} wᵢ + y

2. y ∈ Y

3. xᵢ ∈ arg max{xᵢ∈Xᵢ} {uᵢ(xᵢ) : p · xᵢ ≤ wᵢ + tᵢ} for all i ∈ E

4. Σ{i∈E} tᵢ = 0 (予算均衡条件)

ここで、tᵢ は個人 i への移転支払いを表す。

2024-08-24

苦しみは欲からまれるというのもまあそうかな、と思う。

構造主義視点をさほど重んじない実存主義者なので、自己責任論とはまた違うベクトルで苦悩の根源を自分内面に求めがち。

それはそれとして、どこぞのボンボン生活を送ってた奴が欲は虚しく、果てしなく、苦悩をもたらすばかりとか天空目線で言うのは腹立つ。

おれは満たされた状態経験してないんだから、その虚しさをこの身体体験してもいなければそこに納得もない訳。

行き着く先がミニマリズムだったとて、まずは欲しいと思ったもの全てを買い漁る体験をしたい訳。それを続けて最終的には空虚さを感じるにしたって、そこをすっ飛ばして過剰な所有は無駄とか言った所で負け惜しみしか感じられないの。

やりたい事をやりまくって最終的に飽きて虚しさが残るだけだとしても、その過程には確かな満足と納得があるはずじゃん。そうやって物事の感じ方が揺れ動く中でも瞬間瞬間に感じる喜びこそが人生唯一にして最大の意義だとしか信じられねえの。

欲捨てたら死んでんのと同じ。

身体が死んでる事より心が死んでる事の方が許せねえのおれは。

欲を捨て去った後の価値規範じゃその判断正当化されねえのかもしれねえ。気の迷いだったと断じられるのかもしれねえ。

でも今この瞬間のおれは決して無欲な生き方なんて許せねえんだっつってんの。

優勝の京都国際、8割が日本国籍 男子9割野球部 韓国語能力試験必須 前身京都朝鮮

産経見出し

いま一番人気のぶコメ

ネット民ヘイトを煽る意図を詰め込んだようなタイトル。年端もいかない高校生への脅迫中傷助長するどころか全力支援するような記事書いて恥ずかしくないのだろうか。「産経から」で許される次元を超えてる。

だとさ。

あのね、当然ながらそういう沿革を持つ学校の優勝が許せないという直球の差別者はいるだろう。そういう何言っても無駄な輩にとって産経のこの記事は全くヌケないどうでもいいものしかないよ。

そして「ちょっとめずらしい事態らしいな、なんだか知らんが、そこに何かけしからん要素があるのか?あったら許さん」という、差別にもどうにでも転びうる層もいる。

そういう人にはこうやってサクッと一通りの事実を食わせるのが何よりの薬だ。

腹減らしたまま置いとくと危ないからな。

事実ピックアップの仕方でも差別はできる!産経差別してる!」一般論としてそれは可能だけど、この記事はむしろベクトルだよ。

どう書いてれば満足なんだ?

もし仮に半島ルーツ選手が多くいたとしても、そのことにケチつける奴がそんなにいるとも思えないけどね。張本や金本スターだったし。

実際はただ野球がしたい日本人選手ほとんどだが、韓国が喜ぶのもまた別に変ではない。なんかちょっとでも自分と縁を見つけて感情移入するのは高校野球観る姿勢としてごくスタンダードだし。

2024-08-22

[] 経済数学的複雑性

論文: https://www.ams.org/notices/199502/saari.pdf

この論文は、経済における価格調整プロセス数学的にどれほど複雑で予測困難であるかを示す複数定理を扱っている。以下は、論文に登場する主な定理とその数式の要約である

1. SMD定理 (Sonnenschein-Mantel-Debreu Theorem)

内容: SMD定理は、エージェントの数 a ≥ n であれば、価格シンプレックス上のどんな動的挙動再現できることを示している。これは、どのような複雑な振る舞いが選ばれたとしても、それを再現する過剰需要関数存在することを意味する。

Fε : [U × ℝ₊ⁿ]ᵃ → Ξε(n)

この結果は、アダム・スミスの「見えざる手」の物語数学的に保証されないことを示唆している[19:6][19:1]。

2. ブラウワーの不動点定理の応用

内容: 価格シンプレックス上のベクトル場 ξ(p) が価格均衡 p* を持つことを示す。

ξ(p*) = 0

この不動点は、供給需要が一致する価格である。この定理により、価格均衡の存在保証されるが、価格が均衡に向かって収束するかどうかは別問題である[19:12]。

3. 価格調整メカニズム一般方程式

内容: 価格動態は次のように表される。

p' = ξ(p)

その離散版では、次の式が使用される。

pₙ₊₁ = pₙ + hξ(pₙ)

このモデルは、価格調整がカオス的な挙動を示す可能性があることを示し、均衡価格への収束保証されないことを指摘している[19:11]。

4. 価格調整の不可能性に関する定理

内容: n ≥ 2 の場合、次のような一般化された価格メカニズム存在するが、それが常に収束することは保証されない:

pₙ₊₁ = pₙ + M(ξ(pₙ), ξ'(pₙ), …, ξ⁽ˢ⁾(pₙ))

任意の過剰需要関数初期条件において、収束しないケースが必然的存在する。したがって、普遍的価格調整メカニズムの実現は不可能であるとされている[19:0][19:3]。

まとめ

これらの定理は、経済モデルが持つ数学的複雑性と、均衡価格への収束保証されないことを示している。

anond:20240821194634

作家側の「女の自由解放」「強い女」に対するだいぶ攻撃的ですらある固定観念強迫的なこうだろ?感が透けすぎててつらい、という話だったらよくわかる

ブコメ漫画演出論の話になるってあるけどそんなかんじ

ハイスペ男になぜか愛される系健気な私スカッ作品あんまり違いがないくらいもうど定番中のど定番展開になってるから不自由に感じるんだと思う

女性向けのエンパワメント作品にも類型定型ができてしまって、しかもそれは共感ベースになっているのでその型から外れない、外れてはいけない、女性だったらきっとわかるしわからなくてはならないでしょ?という感じが現実と作中のキャラクタと二重構造になってこちらに迫るのでそこに苦しさをおぼえるのだという気がする

みんなバービージェーンスーさんラジオを聞いているのだろうかしら…みたいな作品通底した匂い感触みたいなさ

こういうものも多分話売りとか商業的な媒体であればあるほどある程度はトレンドがあるもので、仕方ない気もするけどね

最近ラジオで流れてたキンチョー朗読ドラマ仕立てのCMで、意思人格もしっかりありそうな女性描写なのに「男と別れて髪を切る」の類型を結局まだやらせていてうへっとなったものだけど、要するに「女には思いを込めて断ち切るものや変化するステップとしての行為があるのだ」という類型がだいぶ強い思いこみに感じるし押しつけがましくて、変化のスタイルや本人の感情動機ベクトルがどの向きであれ「キャラクタにこの思想やらせよう」が隠しきれてない場合にはどれもあんまり根っこが変わんないよな……って嫌さがあるのかな

同一パターン外の物語が見つけづらいだけであるにはあるのだと思う

入江喜和とかわりとそうかな

トラバの凪のお暇もそうかも

(結局テーマ作りや演出の巧い作品では類型もそのキャラクタの行動の一部として不自然とは感じられず、類型を描くことそのもの目的になっていることがはっきりしている拙い作品では目や鼻についてしまうだけの話かな…とも思う)

  


追記

漫画じゃないんだけどインド映画マダムインニューヨーク」はこの「一歩踏み出し、冒険をして自分を認めて、自分が欲しいものはただ敬意なのだと表に出せるようになる」ことへの変化をとてもすっきり美しく清々しくスカッとでもなく描いていてとてもすばらしいと思ったものだった

打ち負かすか逃走か、自己の獲得において常にその二つのしかないわけではない、という広がりが気持ちを楽にさせてくれた

まあ日本インドじゃベースになる状況が全然ちがうけどさ

主人公はそれまでの自分を捨てない、生活は続く

強くなくても攻撃的でなくても描ける自由はあるよね


追記2

ともすれば髪型を「強く」変えることが積極的自由選択からではない虚勢や逃避に見える場合があることも苦しさの一因かもしれない

そんな小さな変化にしか我々には自由が許されてないのか……みたいな、あるいは増田が書くようにこれまでの自己を捨て去って獲得する自由の道しかないみたいな、そんな現実にも確実にある抑圧の強さをよりわかりやすく感じさせる痛々しい、息苦しい描きかたの漫画もあるしね(読み手としてそれに触れたときつらくて苦しいことがあり、その感情の正体を元増田を足がかりに考えてみたい…というだけのことで、こちらの思うとおり描けとかやめろとか納得できないとはまったく書いていないので、そこを曲解されると非常に困ります)

基本的にそういう作品世界キャラクタ自分を追い詰める敵と闘争(なのでトーンが攻撃的になるのは当然と言えるかも)してるわけで、その動機から本来理由がなくともカジュアルに、自分の好きにしていいはずの髪型の変化自体武器武装化手段化してしまうのを目の当たりにしなきゃならない苦しさもあるかなあ……

そのもがきや闘争はつまりスタイルの獲得のためで、それ以前は自己スタイルがない状態として物語規定されている上に、変化後のパターンすら概ね決まってしまっているのならば、結果その一本道しかないその状況や環境に苦しさを見出すのは当然かもな…という気もする


追記3

誰もが菱沼聖子さんのように生きられるといいのに

(彼女場合は周りの環境が整っていたのが大きいけど)

2024-08-21

anond:20240821144106

それな評価は多次元ベクトルでは足らん

評価軸は複数どころかそれ自体物語になると思ってる

から上下はない

尊敬という概念ベクトル

私は誰かを見下したりせず、敬意を持ち、尊敬する、ということをモットー生活している

例えば岸田文雄、一国のトップなんて私ならメンタルが持たない

増税メガネなどと揶揄されることもあるが、総理大臣上り詰めるだけの努力や人望、運否天賦もあったのだろう

例えば土木作業員、熱い、寒い、雨風にも負けずインフラなどの生活環境を整えてくれる

誰でもできる、と笑う人も居るが、その人が歩いている道は誰が作った?

住んでいる家は?着ている服を売っている店を作ったのは?

例えば私の上司家族からも信頼され、私では到底取得できそうにない国家資格を持っている

居眠りなども見受けられ仕事ぶりは、まぁ・・・。という感じだったが納期を守り、私の質問にも答えてくれる

   

そんな上司と言い合いになってしまった

原因はくだらないことであるし、私にも悪いところがあるのは重々承知している

もちろん私だけが一方的に悪いわけではないと思う

これは中立の方の意見を聞かないと判断しようが無いので私は、どちらかが一方的に悪い!と断言できない

だが、こんなくだらないことで言い合いになるなんて・・・。と私自身と上司に対する尊敬度合いみたいなものが下がってしまった

それと同時に私のモットーも崩れ去ったような気がした

2024-08-20

anond:20240820173345

自分勝手なのと人の気持ちが分からないのは似ているようでいて全然ベクトルが違うんだが、専門家でもないくせに何をもってASDだと決めつけてんの?

2024-08-19

量子ベイズに基づく熱力学第二法則証明

この証明では、次の2つの不等式を示す:

1. 観測エントロピーを減少させる:

Σₖ pₖ S(ρₖ) ≤ S(ρ)

2. デコヒーレンスエントロピーを増加させる:

S(ρ) ≤ S(ρ ◦ E)

ここで、S(ρ) は密度行列 ρ のエントロピー、pₖ はそれぞれの観測結果の確率、E はデコヒーレンスを表す行列である

1. 観測によるエントロピーの減少の証明

まず、観測は次のように表現される:

ρ → ρₖ = (Pₖ ρ Pₖ) / pₖ

pₖ = tr(Pₖ ρ)

ここで、Pₖ は完全直交射影演算子の集合であり、Σₖ Pₖ = I を満たす。また、エントロピー一般に凹関数 h(x) を用いて次のように定義される:

S(ρ) = tr[h(ρ)]

観測後のエントロピー期待値は次のように表される:

⟨S⟩ = Σₖ pₖ S(ρₖ) = Σₖ pₖ tr[h(ρₖ)]

この期待値が初期状態エントロピー S(ρ) よりも小さい、すなわち次の不等式が成り立つことを示す:

Σₖ pₖ S(ρₖ) ≤ S(ρ)

主要化とは、あるベクトル λ が別のベクトル μ を主要化する (λ ≺ μ) とき、次の不等式が成り立つことを意味する:

Σᵢ h(λᵢ) ≤ Σᵢ h(μᵢ)

ここで、λ(ρ) は密度行列 ρ の固有値ベクトルである。もし λ(ρₖ) ≺ λ(ρ) が成立するならば、観測後のエントロピー S(ρₖ) が元のエントロピー S(ρ) よりも小さいことが示される。

1. 観測後の状態 ρₖ は、次の形式を取る:

ρₖ = (Pₖ ρ Pₖ) / pₖ

pₖ = tr(Pₖ ρ)

2. 観測後のエントロピー期待値は次のように書ける:

Σₖ pₖ S(ρₖ) = Σₖ pₖ tr[h(ρₖ)]

3. 一方で、元のエントロピー S(ρ) は次のように表される:

S(ρ) = tr[h(ρ)]

4. ここで、主要化の結果を利用すると、次の不等式が成り立つ:

λ(ρₖ) ≺ λ(ρ)

5. この不等式に基づき、次のエントロピー不等式が得られる:

Σₖ pₖ S(ρₖ) ≤ S(ρ)

これにより、観測後のエントロピーが元のエントロピーよりも小さいことが証明された。

2. デコヒーレンスによるエントロピーの増加の証明

次に、デコヒーレンスは次のように表現される:

ρ → ρ ◦ E

ここで、E はデコヒーレンス行列で、その要素は Eᵢⱼ = ⟨εⱼ | εᵢ⟩ である。この操作はSchur積と呼ばれ、行列対応する要素ごとに積を取る操作である

デコヒーレンス後のエントロピーが増加することを次の不等式で示す:

S(ρ) ≤ S(ρ ◦ E)

この証明も、主要化の結果に基づいている。具体的には、次のように進める:

1. デコヒーレンス後の密度行列 ρ ◦ E の固有値ベクトル λ(ρ ◦ E) が、元の密度行列 ρ の固有値ベクトル λ(ρ) を主要化する:

λ(ρ ◦ E) ≺ λ(ρ)

2. 主要化に基づき、次のエントロピー不等式が成り立つ:

S(ρ) ≤ S(ρ ◦ E)

これにより、デコヒーレンスエントロピーを増加させることが証明された。

結論

以上の2つの不等式により、定理が次のように証明された:

Σₖ pₖ S(ρₖ) ≤ S(ρ) ≤ S(ρ ◦ E)

この証明により、観測エントロピーを減少させ、デコヒーレンスエントロピーを増加させることが確定された。

多世界解釈抽象化

多世界解釈抽象化する。以下では、カテゴリー理論代数的構造を取り入れた視点からアプローチする。

1. ヒルベルト空間カテゴリー

量子系はカテゴリー 𝐇𝐢𝐥𝐛 の対象であるヒルベルト空間 𝐇 によって記述される。ここで、射はユニタリ作用素であり、状態対象ベクトルとして扱われる。

2. 状態テンソル積と観測

観測者を含む系全体はテンソル積 𝐇_𝐭𝐨𝐭𝐚𝐥 = 𝐇 ⊗ 𝐇_𝐨𝐛𝐬𝐞𝐫𝐯𝐞𝐫 によって記述される。このテンソル積は、カテゴリー 𝐇𝐢𝐥𝐛 におけるモノイド構造形成する。

3. 状態の重ね合わせと分岐

状態 |Ψ⟩ は、ヒルベルト空間対象として、直和 ⊕ によって表現される。

|Ψ⟩ = ⊕_i c_i |ϕ_i⟩

観測者の状態 |O⟩ も同様にテンソル積の対象として扱われる。

観測プロセスは、モノイド射としてのテンソル積を用いて次のように表現される。

|Ψ_𝐭𝐨𝐭𝐚𝐥⟩ = ⊕_i c_i (|ϕ_i⟩ ⊗ |O_0⟩) → ⊕_i c_i (|ϕ_i⟩ ⊗ |O_i⟩)

ここで、|O_i⟩ は観測者が結果 i を観測した後の状態である

4. 分岐抽象的な表現

観測者の知識による分岐は、ファイバー束の概念を用いて抽象化できる。各観測結果に対する分岐は、ファイバーとして異なる基底を持つ束のように扱われる。

5. 確率と射の重み

ボルン規則に基づく確率は、射の重みとしてカテゴリー内で扱われる。具体的には、射のノルムとして次のように表現される。

P(i) = ‖c_i‖²

この確率は、観測者がどのファイバー経験するかの確率として解釈される。

6. 結論

この定式化により、多世界解釈カテゴリー理論代数的構造を用いて、観測者の知識がどの世界分岐するかを決定する要因として数学的に表現される。

観測者の状態と系の状態テンソル積を通じて絡み合うことにより、知識更新世界分岐を引き起こすという視点が強調される。

ヒルベルト空間分析

1. 多様体としてのヒルベルト空間

ヒルベルト空間無限次元線形空間だが、射影ヒルベルト空間として有限次元多様体のように扱うことができる。射影ヒルベルト空間 P(H) は、ヒルベルト空間 H の単位球面上のベクトルスカラー倍による同値類で割った空間であり、量子状態の集合を位相的に解析するための空間だ。局所座標系は、例えば、正規直交基底を用いてチャートとして定義され、局所的にユークリッド空間に似た構造を持つ。この構造により、量子状態位相特性を解析することが可能となる。

2. スキームとしてのヒルベルト空間

スキーム理論代数幾何学概念であり、ヒルベルト空間においては作用素環を通じて状態空間を解析するために用いる。特に自己共役作用素スペクトル分解を考慮し、各点を極大イデアル対応させる。このアプローチにより、量子状態観測可能量を代数的にモデル化することができる。例えば、観測可能量としての作用素 A のスペクトルは、A = ∫ λ dE(λ) という形で表され、ここで E(λ) は射影値測度である。これにより、量子状態代数特性を解析することが可能となる。

3. Hom(-, S)による記述

ヒルベルト空間における射は、線形作用素として表現される。特にユニタリ作用素 U: H → H は、U*U = UU* = I を満たし、量子力学における対称変換を表す。これにより、系の時間発展や対称性を解析することができる。射影作用素は、量子状態の測定を表現し、観測可能量の期待値や測定結果の確率計算する際に用いられる。これにより、量子状態の射影的性質を解析することが可能となる。

4. コホモロジー

ヒルベルト空間コホモロジーは、量子系のトポロジカル不変量を解析するための手段提供する。例えば、ベリー接続 A = ⟨ψ(R) | ∇ | ψ(R)⟩ やベリー曲率 F = ∇ × A は、量子状態パラメータ空間における幾何学位相性質記述する。チャーン数は、∫ F により計算され、トポロジカル不変量として系のトポロジカル相を特徴付ける。これにより、量子系のトポロジカル特性を解析することが可能となる。

5. 局所的断片からの再構築

ヒルベルト空間の基底を用いて、空間を再構築する。直交基底 { |e_i⟩ } は、量子状態の展開に用いられ、|ψ⟩ = Σ_i c_i |e_i⟩ と表現される。これにより、状態表現簡素化し、特定物理的状況に応じた解析を行う際に有用である。例えば、フーリエ変換は、状態を異なる基底で表現するための手法であり、量子状態の解析において重要役割を果たす。

6. 構造を保つ変換の群

ヒルベルト空間における構造を保つ変換は、ユニタリ群 U(H) として表現される。これらの群は、量子系の対称性記述し、保存量や選択則の解析に利用される。例えば、回転対称性角運動量保存に対応し、ユニタリ変換は系の時間発展や対称性変換を記述する。これにより、量子系の対称性特性を解析することが可能となる。

7. 距離空間としてのヒルベルト空間

ヒルベルト空間は、内積により誘導される距離を持つ完備距離空間である。具体的には、任意状態ベクトル |ψ⟩ と |φ⟩ の間の距離は、||ψ - φ|| = √⟨ψ - φ, ψ - φ⟩ で定義される。この距離は、量子状態類似性を測る指標として用いられ、状態間の遷移確率やフィデリティ計算に利用される。これにより、量子状態距離特性を解析することが可能となる。

2024-08-18

anond:20240818200132

今は知らんけど、俺の頃は文系でも高校では数学ⅡBが必修だったから、微分行列ベクトルはやってたぞ。もちろん旧帝大とかは文系でも入試数学ⅡBまでが範囲になってた。

昔はよくいたよね、こういうタイプの「プログラマー

https://anond.hatelabo.jp/20240818145106

 頼んだ仕事そっちのけで自前の「ゲームエンジン」とか作り始める奴。

 専門家でもない人間が即席で作った「ゲームエンジン」なんてもちろん使い物にならないので頼んだ仕事を進めてくれってお願いするんだけど、すると「お前は『本物の』ゲームプログラミングが解ってない!」とか発狂すんの。

 その過程大学レベル数学がどうとか物理がどうとかコンピューターサイエンスがどうとかも言うんだけど、ご本人は高卒だったり専門卒だったり「電気」とか「通信」とか名前に付く大学大学院まで行ったけど中退してたりして、よくよく聞いてみるとベクトルとか集合とかの高校レベル数学も怪しかったりするのが定番

 結果として頼める仕事がなくなって(まともな若手に頼めば2日で上げてくる仕事に2か月かけた上に、ゲームエンジンもどきを上げてきて発狂したりするんだから当たり前)、多くの人が退職(粘った人はリストラ)になって、2010年代には自分のまわりからはこのタイプの「プログラマー」はほぼいなくなったんだけど、あの人たちって今どこで何やってるんだろう。

 元増田もいまどこで何やってんの?

2024-08-17

コンピュータサイエンスとは何か

コンピュータサイエンスで取り組まれている問題の一覧を紹介しよう。

計算複雑性

特定アルゴリズム問題における多項式時間と非決定性多項式時間

その他のアルゴリズム問題

プログラミング言語理論

  • POPLmark
  • バレンドレヒト・ギューヴァース・クロップ予想

その他の問題

anond:20240814131238

毎月髪を切って、毎日風呂に入って、一日3回歯磨きして、笑顔作っていればぼっちじゃなくなる。

大事なのはスカラーじゃなくてベクトル。方向決めが自分本位であることに気づいてない。

まわりの求める方向性に乗っかるというのは、とんでもなく勇気のいる事。

社会適合者のほとんどは、その調和を保つために我慢してバランスとってストレス溜めて、とてつもない犠牲を払っている。

2024-08-16

多世界解釈の数理

多世界解釈(MWI)における量子力学波動関数とその幾何学表現考慮し、数理モデルを示す。

量子状態ヒルベルト空間 𝓗 のベクトルとして表される。波動関数 |ψ⟩ はこの空間の要素であり、時間発展はシュレーディンガー方程式

iℏ ∂/∂t |ψ(t)⟩ = H |ψ(t)⟩

によって記述される。ここで、H はハミルトニアン演算子である観測が行われると、MWIでは波動関数が収縮せず、代わりにヒルベルト空間内での分岐が生じる。この分岐は、異なる固有状態への射影として表現される。

観測による分岐は、波動関数の射影演算子 Pᵢ を用いて次のように表される:

|ψ⟩ → Pᵢ |ψ⟩ = cᵢ |ϕᵢ⟩

ここで、|ϕᵢ⟩ は観測の結果に対応する固有状態であり、cᵢ はその確率振幅である

次に、MWIにおける幾何学構造を考える。各分岐は、ヒルベルト空間内の異なる方向への射影として捉えられ、これにより多次元ファイバー束のような構造形成される。ファイバー束 E は基底空間 B 上に定義され、各ファイバー Fᵦ は異なる分岐対応する:

E = ⋃ (b ∈ B) Fᵦ

観測によるエントロピーの低下は、観測者の視点から情報特定されるために起こる。量子エントロピーは、フォン・ノイマンエントロピー

S(ρ) = -Tr(ρ log ρ)

によって定義される。ここで、ρ は密度行列である観測により、観測者が特定状態経験することで、情報が増加し、エントロピーが減少するように見える。

このように、MWIにおける時空の分岐エントロピーの変化は、量子力学波動関数幾何学性質と深く結びついている。各分岐は、ヒルベルト空間内の異なる方向への射影として捉えられ、これにより多次元幾何学構造形成される。観測によるエントロピーの低下は、観測者の主観的情報増加として理解され、全体のエントロピーは保存されるか増加するという量子力学の基本原則に従う。

2024-08-12

SO(3)ってほんま美しいわな

今日はええ天気やなぁ。東北は雨ザーザーらしいけど、こっちはええ感じやで。ほんなら、SO(3)っちゅうのが何なんか、ちょっと考えてみよか。

量子力学数学

量子力学っちゅうのは、ミクロ世界説明するための理論で、抽象数学のいろんな分野とガッチリ結びついてんねん。

特に線形代数群論リー代数微分幾何学なんかが重要役割果たしてるんやで。

群論対称性

量子力学における対称性は、群論を通じて説明されるんや。

例えば、空間の回転対称性特殊直交群 SO(3) で表されるっちゅう話やね。

SO(3) は、三次元空間での回転を記述する群で、回転を合成してもまた回転になるっちゅうことで、群の構造を持ってるんや。

この群の性質理解することで、角運動量の保存則やスピン性質説明できるんやで。

リー群リー代数

SO(3) はリー群の一例で、リー代数はその接空間として定義されるんや。

リー代数は、群の局所的な性質記述し、量子力学における角運動量演算子の交換関係を表すんや。

リー代数構造定数は、演算子の交換関係を通じて、物理的な対称性を反映してるんやで。

表現論

量子力学では、物理系の状態ヒルベルト空間上のベクトルとして表されるんや。

群の表現論は、これらの状態がどんなふうに変換されるかを記述するための数学的な枠組みを提供するんや。

特に、SO(3) の既約表現は、整数または半整数スピン量子数によって特徴付けられ、スピン j の表現は (2j + 1) 次元の複素ベクトル空間上で作用するんやで。

微分幾何学と量子場理論

微分幾何学は、量子場理論におけるゲージ理論の基礎を提供するんや。

ゲージ理論では、場の局所的な対称性重要で、これが微分幾何学概念を通じて記述されるんや。

例えば、ファイバー束や接続形式は、ゲージ場の数学記述において中心的な役割果たしてるんやで。

量子力学抽象

量子力学数学抽象性は、古典的直感とはちゃう現象説明するために必要不可欠や。

観測問題波動関数確率解釈量子もつれなんか、これらの現象は、抽象数学を駆使することで初めて理解できるんや。

特にヒルベルト空間理論作用代数は、量子系の解析において重要役割果たしてるんやで。

まとめ

今日はこの辺にしとくけど、SO(3)っちゅうのが何なんか、ざっくりイメージできたんちゃうかな。

ちょっと難しい話やけど、これが量子力学深淵やで。

2024-08-11

統合失調症論理

多くの研究者が、脳はおそらく他のもののなかでもベクトル処理装置である独自結論付けている。

統合失調症患者によるある論理的課題の処理における既知の異常と照らし合わせて、彼らは常識的論理ではなく、脳に内在する論理を使わざるを得ず、

この論理線形的あるいは量子論である仮定すると、これらの異常やその他の異常を解決することができるという。

人間の脳は、「古典的論理アリストテレス論理ではなく、線形論理命令に従って内在的な論理演算を行うという考えを支持する。

もしそうだとすれば、常識的論理経験文脈の構築を通じて身につけなければならない。

患者にはこの能力が欠けているようで、その結果、量子論的で特定作業により効率的な内在論理に頼らざるを得なくなる。

さらに、統合失調症との関連で議論されてきた、人間思考につきものフォン・ドマルス型の誤りへの傾向も、これに基づいて説明される。

2024-08-10

幸福論っておもろいなぁ

今日は「幸福資本論」を数学的に定式化することに挑戦してみたんやけど、これがほんまに奥深いテーマやわ。

この理論は、幸福を「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つの資本説明してるんやけど、これを数学的に表現するのはなかなかの挑戦や。

まず、幸福を数式で表現するために、3つの資本をそれぞれ F(金融資本)、H(人的資本)、S(社会資本)とするやろ。

ほんで、幸福 U(utility)を求める関数を考えると、次のような多変数関数で表せるんちゃうか?

 

U(F, H, S) = α ⋅ log(F + ε) + β ⋅ log(H + ε) + γ ⋅ log(S + ε)

 

ここで、α, β, γ は各資本幸福に与える影響の重みや。ε は、資本ゼロときでも対数定義できるようにするための小さな定数や。

この式の背後には、効用関数一般的仮定があるんや。

例えば、資本が増えると幸福も増えるけど、その増え方は次第に鈍化する、

まり限界効用逓減の法則が成り立つんや。

これを対数関数表現することで、現実的モデルになっとるわけや。

さらに、8つの人生パターン考慮するためには、各資本の重み α, β, γ をパターンごとに変える必要があるんや。

これを行列表現すると、人生パターンごとに異なる重みベクトル wᵢ = (αᵢ, βᵢ, γᵢ) を用意して、幸福関数を次のように拡張できるで:

 

Uᵢ(F, H, S) = wᵢ ⋅ [log(F + ε), log(H + ε), log(S + ε)]ᵀ

 

ここで、i は人生パターンインデックスや。このようにして、個々の人生パターンに応じた幸福計算ができるようになるんや。

さらに、これを最適化問題として考えることもできるで。例えば、限られたリソースをどの資本に配分するかを考えるとき、次の制約付き最適化問題を解くことになるんちゃうか?

 

maximize Uᵢ(F, H, S)

subject to C(F, H, S) ≤ B

 

ここで、C は資本コスト関数で、B は予算の制約や。この問題を解くことで、最適な資本配分が見つかるんや。

今日はこの辺にしとくけど、こうやって数学的に考えると、幸福構造もっとクリアに見えてくるんちゃうかな。

2024-08-08

ネタ被りごときになんで皆そんなに怒れるの? お前らみんなボタンひとつで青葉だったの?

マジで危険だろ。

作品が似てるだけで「パクリパクリ犯罪犯罪!筆折れ筆折れ!」と囲んで叩いてるの。

暴力性のレベルが低いだけでベクトルは青葉と何が違うんだ?

マジで不安になってくるわ。

何も反省してないんだなあ。

青葉という異常者が特別なだけだと思っているんだなあ。

誰もが引き起こしうる「ネタ被りに対して人類が発揮する異常なまでの不寛容さが引き起こす理不尽暴力の恐怖」について他山の石を持ち帰ってこれた人間がこんなに少ないとは。

マジで歴史から学べないんだ。

自分の頭をゲンコツでぶっ叩かれるまで何も脳みそに詰め込めない間抜けばっかなんだな・・・

失望するのにもいい加減疲れました。

人類、しょーもなすぎ。

やっぱ500年ぐらい後の時代に生まれたかったなあ。

文化レベル教養レベルも基礎知能も低すぎるよ

[] 幾何学的に厚生経済学の基本定理説明

厚生経済学の基本定理多様体言葉で定式化することにより、経済的効率性と市場均衡の概念幾何学的に表現することができる。以下にその試みを示す。

概要

厚生経済学の第1基本定理は、「完全競争市場において、すべての市場均衡はパレート効率である」というものである。これを多様体言葉表現する。

多様体による定式化

1. 消費者選択空間

消費者選択空間多様体 𝑀 とする。ここで、各点 𝑥 ∈ 𝑀 は異なる消費バンドルを表す。消費者効用関数は、𝑈: 𝑀 → ℝ として定義され、多様体上で滑らかな関数とする。

2. 生産者技術空間

生産者技術集合を多様体 𝑁 とし、各点 𝑦 ∈ 𝑁 が異なる生産計画を示す。生産技術は、技術制約関数 𝑇: 𝑁 → ℝⁿ により記述される。

3. 市場均衡

市場均衡は、消費者生産者選択整合する点として、多様体 𝑀 × 𝑁 上の点 (𝑥*, 𝑦*) により表される。この点は、需要供給が一致し、価格ベクトル 𝑝 により支持される。

4. パレート効率

パレート効率性は、選択空間 𝑀 と技術空間 𝑁 上の接ベクトル場により定義される。具体的には、任意改善方向が存在しないことを意味し、接ベクトル場がゼロとなる点 (𝑥*, 𝑦*) がパレート最適である

定理多様体による表現

厚生経済学の第1基本定理多様体言葉表現すると、以下のようになる:

 

定理: 多様体 𝑀 × 𝑁 上の市場均衡点 (𝑥*, 𝑦*) は、接ベクトル場がゼロとなる点であり、パレート効率である

 

この定式化により、厚生経済学の基本定理幾何学的に理解することが可能になる。

市場均衡がパレート効率性を持つことは、選択空間技術空間の接ベクトル場の観点から改善余地がないことを示している。

appendix: 概念graphviz表現

digraph WelfareEconomics {
    node [shape=ellipse];

    // Nodes for main concepts
    M [label="選択空間 (M)"];
    N [label="技術空間 (N)"];
    Utility [label="効用関数 (U)"];
    TechConstraint [label="技術制約 (T)"];
    MarketEquilibrium [label="市場均衡"];
    ParetoEfficiency [label="パレート効率性"];
    Cohomology [label="コホモロジー条件"];

    // Edges to show relationships
    M -> Utility [label="スカラー場"];
    N -> TechConstraint [label="技術写像"];
    M -> MarketEquilibrium;
    N -> MarketEquilibrium;
    MarketEquilibrium -> ParetoEfficiency [label="接ベクトル場"];
    MarketEquilibrium -> Cohomology [label="整合保証"];
    ParetoEfficiency -> Cohomology [label="ホモトピー同値"];
}
|<	

anond:20240808125341

正直嫌だけど、でもそれはこれとは別のベクトルで嫌かな

Xの摂食障害界隈が怖い

最近ダイエットをしていて、その流れで摂食障害(過食・拒食)アカウント投稿がTLに流れ込んでくるようになってきたんだけど、ガチ精神病の風格があって本当に怖い。

ももっと怖いのが、基本的リプライ好意的なこと。ガリガリの死人みたいな足晒して「もっと細くできないかな〜><」みたいな投稿に「細い!可愛い!」とか「私もそうなりたい……」みたいなリプライがいっぱいついてる。

病人が病状晒して別ベクトル病人から褒められて自己承認欲求を満たしてる異常空間

個人的には「また過食しちゃったマジ最悪」とか言いながら大量の食べ物写真撮って律儀に上げてるのが不快ポイント高い。

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