はてなキーワード: 矮小化とは
http://b.hatena.ne.jp/entry/matome.naver.jp/odai/2145171876196466501とかの件。
古市のことを「差別的だ」とか「差別主義者だ」とか言ってる人らが実にウザい。なんなのあれ。
確かにこの発言は「ハーフ(言い方はダブルでもミックスでも混血でも何でもいい)差別」と考えられるが、「ハーフ差別」としか考えないのは問題の著しい矮小化である。
古市発言の背景に以下2つの価値観が隠れていることを読み取ってしかるべきだ。
・(たとえば若いハーフの人のように)「美しい」ことは素晴らしい
・「老化=劣化」はしないほうが素晴らしい
広く一般に浸透した価値観だ。
若い美男や若い美女が放射する強烈な魅力を簡単に否定しうる独自の価値観をもった人など少数派に過ぎない。
私は、君らが日頃からアイドルやミュージシャンやキャラクターなどの若くてカッコイイ男やカワイイ女を異常なほどに偏愛していることを知っている。その美しさを「おおっぴらに」に語り、消費行動を通じて「若い美男美女は素晴らしい」という価値観をさらに補強していることも知っている。「ハーフ顔になるメイク」が確立されていることも知っている。
(若いハーフを含む)美男美女を愛でる君は、所詮はルッキズムとエイジズムの奴隷だ。つまりは差別主義者だ。
君らは「ハーフに対する差別主義者」であるより前に、れっきとした「人間に対する差別主義者」だ。
人間全体を差別する奴が偉そうに「差別だ!」とほざく。なんと偽善的で、なんと気色の悪い光景だろうか。
「私も古市と同じ差別主義者ではないか」という内省の思考がまったく働いていないのが気色悪い。
古市に何か一言言いたいならば、「差別だ」ではなく「ハーフの人に失礼だから言わないほうがいい」程度にとどめるべき。
追記
たとえば、障害者差別を批判することはある意味簡単だ。「障害者を差別してはいけない」という(少なくとも建前上の)社会的合意が既に存在するため、仮に自分が内心において障害者を差別していたとしても、社会的合意を根拠として障害者差別を批判することができる。社会的合意という立派な盾があるので、「差別主義者のお前が言うな」という反論をかわすことができる。
これに対し、ルッキズムやエイジズムをしっかり否定する足場(社会的合意)を持たない我々は古市発言を簡単に否定することができない。「差別主義者のお前が言うな」と言われてお終いだ。
たまにネットとかで「女が草食系男子とかいって叩きやがって」とか「草食系って馬鹿にされた」っていう人がいるんだが、いまいち実感がわかなかった。
調べてみたところ、お誂え向きに大宅壮一文庫で特集記事が組まれていた。
簡潔にまとまってるので詳しくはリンク先を読んでもらいたいのだが
ざっと流れを書くと
07年 『平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子(深沢真紀)』のなかで「草食男子」という分類が生まれる
09年 流行語大賞に選ばれる
ちなみにすでに言葉としてのブームは終焉を迎えているようなので、「草食系男子」ってセクハラを受けた男性は「まだ草食とか言ってんのかダッサ」と思っても別にいい気はする。
上記記事に掲載されている雑誌を女性向け・男性向けに分けてまとめなおしてみる。
年代 | 掲載誌 | 読者層・中心 | 見出し |
---|---|---|---|
2007 | With | 20代/ファッション | 男の本能を知れば、恋はどんどんうまくいく! あなたのまわりにも急増中! 口グセでわかる“7大平成男子”カタログ(内1カテゴリとして「草食男子」) |
2008 | non-no | 10~20代/ファッション | 出会い「4月革命」に勝利せよ! 巷で急増中!「草食男子」の実態に迫る! サバサバ女子がモテる理由は男子の変化にあり! |
2009 | OZ plus | 20~30代/ライフスタイル | 恋愛リアル白書 今どき男子攻略編 “肉食系”から“草食系”まで、今どきの男子の「生態分類図鑑」 生態別で考える男子攻略テク |
清流 | 中高年/総合情報 | 白河桃子のトレンド講座 3回 「草食系男子」 | |
an・an | 20代/恋愛・総合情報 | 男を見る目 良さも悩みもそれぞれです。草食と肉食、どっちと恋する? ※草食系男子、肉食系男子 | |
家の光 | 40~60代主婦/食と農情報 | 早わかり!ニュースナビ 経済 お酒よりスイーツ。草食系男子が経済に影響を与える!? ※自動車販売台数の減少、草食系が増えた背景 | |
シュシュ | 20~30代/総合情報 | 「婚活」の生みの親・白河桃子のアラサーの婚活常識非常識 11回 好きですか?草食男子 ※草食男子を好きな女性のほうが結婚に近い? | |
Hanako WEST | 20代/総合情報 | タイプ別に分析! 草食、肉食だけじゃない。今どき男子のホンネ 本当のところ男子は何を考えているの? | |
2010 | 清流 | 中高年/総合情報 | オトナになりなさい! 23回 「草食男子」はなぜ増えた? |
non-no | 10~20代/ファッション | 恋愛崩壊の緊急リサーチ・男子編 今ドキ男子白書2010春 ※ツルみ男子の過ごし方調査、草食派・肉食派の本音と生態、男子の趣味、ストレス&イライラ劇場、彼女を作らない本当の理由 | |
CREA | 30代/美容・テーマ | 読書という冒険 心に効く!読書処方箋 アラサー女子の悩みを解決する魂の100冊! 草食系男子の感性を知る10冊 ※『風の歌を聴け』『本当はちがうんだ日記』『銀河鉄道の夜』他 | |
2011 | 女性セブン | 50~60代/週刊誌 | 澤口脳学堂 7回 人差し指と薬指の長さでわかる脳的「草食系男子」 |
年代 | 掲載誌 | 読者層・中心 | 見出し |
---|---|---|---|
2008 | DIME | 20~30代男性/トレンド情報 | DIME BUSINESS REPORT 外よりウチが好き、仕事中にお菓子を欠かさない、女子の間にいても自然… 「草食系男子」が増えてるってホント!? |
2009 | 日経エンタテインメント | 20~30代男女(男性2/3)/エンタメ情報 | 2009年ヒットを見通す!ヒット10大予測 モテ 草食系男子vs肉食系女子 「受け」のおっとり男と「攻め」のイケイケ女がモテる? |
週刊プレイボーイ | 20~30代男性/週刊誌 | 佐藤優の「セカイを見破る読書術」 19回 草食系男子がわかる2冊 本当は彼女が欲しい草食系男子! 瞳読みの技法を… 森岡正博『草食系男子の恋愛学』 ローレンツ『ソロモンの指輪』 | |
週刊新潮 | 中高年男女/週刊誌 | あとの祭り 249回 草食系男子論 その1/その2 | |
AERA | 30代~男性/週刊誌 | 勝間和代のあの人をまねたい 6回 今月のテーマ 男と女 森岡正博 哲学者 ※草食系男子ブームのきっかけをつくったこの人に会ってきました | |
サイゾー | 30代男性/エンタメ情報 | ベストセラー『草食系男子の恋愛学』著者を直撃 “草食系の応援団長”森岡正博に聞く 「ブームの違和感」「草食系の落とし方」 | |
クーリエ・ジャポン | 20~40代男女/国際ニュース | 世界が見たNIPPON 「草食男子」の台頭は果して日本社会にとって悪いことなのか 消費にも恋愛にも消極的な男性が急増している。「男らしさ」が変化する日本の社会に世界が注目している | |
DIME | 20~30代男性/トレンド情報 | DIME REPORT 次世代を担う「G25男子」の実態レポート モノを持たない、買わない“草食系男子”の消費動向をつかむヒント! | |
マンスリーウイル | 読者層データなし/オピニオン | HEADLINE オバタカズユキのしょせんヒトゴト 「草食(系)男子」の就職活動 ※某私大で行われた就職活動イベントでの男子学生の印象は草食男子というより“へたれ男子”… | |
2010 | 週刊文春 | 50代以上男女/週刊誌 | 勘三郎、勝新、石田純一…最強の「肉食男子」は? 竹内久美子の新説 「草食」「肉食」は薬指で決まる ※薬指と人差し指の長さのさでわかるオス度 |
正論 | 読者層データなし/オピニオン | もう1つの日本の危機 草食系男子を生んだ時代を精神分析する なぜかくも欲望の欠如した男が大量に生まれるのか ※2度にわたる日米戦争の敗北、続く卑屈な米国への依存、他 | |
現代のエスプリ | 医療・教育関係者/心理臨床学系 | 性とこころ 性と現代の若者 草食系男子と肉食系女子 ※物欲も競争欲も弱い草食系男子、親と仲がいい「イエラブ族」、見た目にこだわる理由、受け身で男女平等の恋愛感、肉食系女子の婚活、他 | |
2011 | 週刊プレイボーイ | 20~30代男性/週刊誌 | 超科学的恋愛講座 19回 草食系男子は結婚市場で人気!? 男には「肉食と草食を使い分ける演技力」と「知性をお金に換える能力」が求められている! |
週刊プレイボーイ | 20~30代男性/週刊誌 | 篠田麻里子の草食系男子改造計画(連載/~2013) | |
2014 | SPA! | 30代~男性/週刊誌 | 第1次世代大戦 169回 草食化男子 異性との接し方がわからない 失敗することを強く恐れている |
2015 | 週刊プレイボーイ | 20~30代男性/週刊誌 | 爆笑問題の笑えるニュース解説 182回 草食男子を超えた絶食男子が話題! 絶食男子が急増中!? 爆笑問題と考える性交渉問題! |
08~09年 女性誌で、『気になるあの人の攻略方法』みたいな感じで使われる(ここまでは肯定的)
10年 高年齢向けや特定の政治思想の雑誌で「無気力な若者」の代名詞として扱われ始める
って流れのような気がする
ネットをもう少しもぐればまた違うかもしれんが
「草食系男子」をいじめてんの、基本的には若い女じゃなくて、おっさんおばさんじゃね?
(12/19追記)
「だから女の子は悪くないんだもん☆☆」というニュアンスで受け取ってる人がいるようで、文章力がなく申し訳なかったが
そうじゃなくて、冒頭に書いた「女が草食系男子を叩いてる!」という認識は不完全じゃねえのかと言う話である
女が叩いてないわけではないだろうが、おっさんも叩いている
っていうかここに取り上げられた雑誌記事の範囲だと、おっさんが率先して叩いている
「草食系男子が叩かれる」背景にあるのは、男女対立の構造ではないよねってこと
他の記事と関連させて読んでいるのか、
「(言葉の意味が肯定的か否定的かに関わらず)お前は草食系男子だと発言するのはセクハラになりうる」
という旨のコメントしてるひともいるようだけど
べつにその点に異論を挟もうとしてる記事ではないし、文中でも最初の段落で、その点について肯定のスタンスで触れている。
ある言葉がセクハラかどうかは、その言葉が発された文脈に大きく依存するが、
ある言葉を「叩き」と受け止めるには、語義自体の変化があるのではないか?という仮定の下、
雑誌の扱われ方から語義の変遷やその震源地を追おうとしたのがこの記事。
なんでかって言われたら興味があったから。
例えば「美人」の現在の語義は肯定的なものだが、時と場合と相手によってセクハラになり得ると考えている。
しかしそれとは別に、「美人」って言葉を「叩き」と受け止める人を複数見かけたとしたら(「美人って叩かれた」とか言う人がいたら)、自分は不思議に思うし、美人の語義の変化を疑って状況を調べると思う。
そういうわけなので、別に対男性のセクハラ問題を矮小化しようとかそういう意図は一切ありませんし
増して「こっちの語義が正しくてこっちが間違ってるんです」というような主張もありません。
ないです。でもこの人が書いているのは、最初は若かったからそれがよく分からなかった、という話なのでは?
酷い目やつらい目にあったとき、話して人に慰めてもらいたいという心理はふつうのことだと思います。
それは「人による」としか言いようがないです。理屈ではなく、「うざい」と思う人はいるでしょう。
他人の愚痴や被害体験の話に付きあうというのは、けっこう精神的に疲れますから。
ただ、自分はそういう話をされたら真面目に対応したいと思っています。
私がそういう被害にあったときには、すでに「被害の話をしても人はまともに取り合ってくれない」ことを知識として知っていたので、誰にも期待できず誰にも話せませんでしたから。
「皆それくらいの辛い目にはあってるのにギャーギャー騒ぐな」と言うのは、自分の受けた苦痛や屈辱を矮小化して、加害者の存在を隠してしまうことです。
矮小化することによって自分を納得させて、傷を癒している人もいると思うので、「それはよくない」と強く言う気にもなれないのがつらいとこですが。
・在日米軍+個別的自衛権=領海侵犯されまくり
・在日米軍+個別的自衛権+集団的自衛権=ビビって領海侵犯してこない
そりゃ、今出て行っているのが「基本的に相手を殴れない」自衛隊や海保だからな。手を出さなきゃ殴り返してこないと解ってる以上いくらでも舐めプする。
そもそも領海侵犯させないための集団的自衛権だというのは事態の一部ではあるがかなり矮小化されている。
後の段で言うがそもそも与党が何に焦って成立を急ごうとしているのかがさっぱり判らないので第三者の憶測の域を出ねえんだよ。
結局「反対派が断固として反対するから無理やり押し通すしかないんだよ…」という言い訳に使ってるだけじゃん。
何か勘違いしているようだが俺は今のやり方が正しいとは言っていない。コンフリクトが発生するならそっちをメンテナンスするのが先であって「解釈改憲」なんて方法まで駆使して成立を急ぐ理由はさっぱり判らない。
ただしその上で、現実的に改憲の動議をしようとして反対派の議員から「9条改正反対」だけじゃないまともな代替案が聞けるかどうかはこれまでの経緯から甚だ怪しいし、世論に至っては戦争アレルギーというか集団ヒステリーというかそういうもんにどっぷり遣ってて、果たして本当に改憲の動議をできるのはいつの話なのか、そもそも現実的にその日が来るのか解ったもんじゃない。こういう状況で急いで成立させなきゃならないと思ったら、そりゃ「こいつらと話してたらいつまでも決まるものも決まらん」という判断になりかねん。
右も左も自分たちの思想に沿う意見しか取り入れずに、そうでない人間を一方的に罵倒する。
安保の件では皆がそうだ。お互いがお互いにレイシスト、ネトウヨ、売国奴、在日などという都合の良いレッテルを張り合う…
結局わかり合えず断絶している人間達の姿を見ているとこの上ない絶望を感じる。
現憲法をどう解釈しても無理筋な安保法案改正には反対だけど「戦争法案」と矮小化してまともな議論をしようとしない反対派の肩を持つ気持ちにもなれない。
片方は国を守るために必要だと声高にいうが実態はアメリカの要請によるものなのは明らかだし、
もう片方は「反対の意志を示しただけで十分だ」と自分を慰め、頭の悪い子供を神輿に担ぐ有様でそもそも廃案に持っていく気概も無い。
お前ら、もう死んでしまえよ…
http://twinavi.jp/topics/news/55ed5ffc-0a30-4ffc-a057-3b8eac133a21 これ。
なんとなれば「T」に隙間の無いステンシル書体が存在することは、リエージュロゴがステンシル書体をモチーフにしていない理由にはならないから。
元記事(よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?)では、名刺やデザイン展開を根拠にリエージュロゴはステンシルをモチーフにしている、としていて、そうすると「Théâtre de Liège」の頭文字TLを合わせたあのロゴの隙間が論理的整合性を保って説明できる。
一方反論記事(デザイナーの『ごまかし』 本当に「五輪とリエージュのロゴは似てない」か?)では、
リエージュロゴについて言えばむしろ、(佐野氏が五輪エンブレムのモチーフとして紹介した)DidotやBodoniのようなローマン系のフォントのセリフ(文字の端のヒゲの部分)から発想し、エリアを囲む四角形を外円の円周をあてて切り抜いた、と考えるほうが自然に思われます。
となっていて、その根拠が全く示されないため「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」と言わざるを得ない。
そして反論記事後段の「ごまかし」の指摘。ここも微妙だったりする。
「似てない」根拠は、「似て見えるか、似て見えないか」でも、エンブレムのデザインそのものではなく、デザインする上での「設計思想」のみと言うことになります。
──つまるところ、この記事の解説は、佐野氏が会見で行った解説に、自分に都合のいい事例だけを付加しただけの「ごまかし」ということになるのではないでしょうか?
反論記事の筆者は上記のように元記事を批判しているわけだが、ここに反論記事自身の「ごまかし」がある。元記事の主張に向き合わず周辺箇所にレッテルをはることで矮小化しようとしている、とでも言えばいいのか。
どういうことかというと、元記事の主張は、両ロゴはコンセプト(=設計思想)が違うため、「似てない」とするデザイナーが多い、である(個人的には「似てるけど設計思想が違うから別物」と表現した方がいいとは思う)。
これが元記事の根幹であり、元記事を批判するのであれば最初にツッコミをいれるべきだと思うが、反論記事はここをスルーする。そして逆に、元記事におけるステンシル書体や商標のくだりを「自分に都合のいい事例」と批判する。
しかしステンシル書体のくだりは、リエージュロゴ側のコンセプトを推論したものであり、主張の根拠となり得るものだ。他方、商標のくだりは何故事前に類似を見抜けなかったのかや、何故ロゴを事後修正したのかという疑問に答えるためのもの。
いずれも元記事内での役割があり、その役割に妥当性もある。決して「自分に都合のいい事例」でもなければ「ごまか」すためのものでもない。逆にそうレッテルをはってしまう反論記事に「ごまかし」を感じてしまう――のだが、はてなの諸賢にはどう映っただろうか。
これはその通りの部分もあるけど、そもそも元増田にとっては「女性物の服が楽しい」という一方で、男性物は「永久ベーシック」でつまらんのでしょ。もし元増田が女性だったらつまらん男性物を着る必要なんてなくて、楽しい女性物を着れる。もちろん仮に女性であっても、「スルー力」が試される機会は出てくるけど、女性物を着るときに必要な「スルー力」は着用者が男である場合より女である場合のほうが概して軽微で済む。
少なくともファッションに関しては元増田は女に生まれたほうが抑圧もスルー力も軽微で済んだ可能性が高いし、「性別関係ない」わけじゃぜんぜんない。
http://anond.hatelabo.jp/20150523131716
大元の増田とあわさってどこから突っ込んでいいのか分からないくらいひどいこと言ってるなと思います。
「女性の富や政治権力の増大」は日本全体の拡大というより、男性から女性への移転という形で
富と政治権力を握中に収めた強者女性=フェミという構図からして謎です。
すごくせまくフェミニズムに限定しても、そもそも「男性による女性の支配構造」を問題として告発してきたという大前提がまずあって。
このフェミニズムの最大の発見/功績を否定するというならまずそこからしっかり立論して頂きたいのだけれど。修辞的な話ではなく。
きわめて極一部の女性を例に挙げて、「オンナはもはや富と権力を手に入れた、だから世の中は男女平等だ」といかいう認識でいるならそれは間違ってます。
男女間賃金格差というのは常に存在し続けてきたけど無視されてきました。日本の場合それはとくに女性の非正規雇用という形で現れてきています。
いまだなお非正規雇用の問題の中心は女性であり、労働市場から排除され続けています。M字型カーブは必然とか、パート問題を矮小化しないでくださいね。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002k8ag-att/2r9852000002k8f7.pdf
http://www.stat.go.jp/data/roudou/pdf/point16.pdf
「権力」という多義的な言葉をこれだという形に当てはめるのはちょっと抵抗があります。富も権力の源泉だったりしますしね、でもとりあえず政治権力とみなしそのもっとも中心的なアクターの議員に限ってみても、
確認するまでも泣く議員の男女人数比は女性のほうが少ないですね。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/san60/s60_shiryou/giinsuu_danjo.htm
いやそれでも一部の「強者女性」がいて、そいつらには「弱者男性」を救う(少なくとも道義的な)義務があるとか言うんでしょう。
「強者女性」「弱者男性」とかっこをつけてみました。どちらも内実が曖昧で誰のことを指してるのか分かりませんね。
フェミニストは強者女性なんでしょうか。確かに戦う意志と言葉を持っているという点では「強い」ですね。
でも彼女ら、あえて彼女「ら」と集団として想定するならばですが、一体そのうちどれだけが富を手にしているんですか。
白人中産階級女性フェミニストへの有色人種フェミニストや労働者階級フェミニストからの批判というのはフェミニズム内部での「健全」な批判であって
「フェミニスト」がふんぞり返っているという像の証左ではないですよ。
あるいはそのうちどれだけが「権力」を手にしているというのですか。先ほど議席数を例に出してみました。
最新の数字だと女性議員数は五分の一以下です。これは権力を手にしてる状態なんですか。しかもこの女性議員のなかにフェミニストがどれだけいるんですか。
「男性による女性の支配構造」の話をしました。強者のフェミニストであってもこの構造の被害からは逃れられません。
さて、ブログの方に移ってみましょう
議論を先取りしてしまうと、フェミニズムには、「自分が強者になった後」の理論が弱い。そして弱者男性がフェミニズムに向けて、何らかのケアを要求するのは、将に「それがかって彼女たちがやったから」だ。
「強者」になるってどういう状態ですか。「何らかのケアを要求するのは、将に『それがかって彼女たちがやったから』だ」ってどういうことですか。
先ほども書いたとおり、非正規雇用とは数的にも歴史的にも女性の問題でした。これを男性非正規雇用が、たかだかこの15年で増えたということを殊更に問題視するかのような言説が
女性の置かれてきた位置、状況への配慮のなさ傲慢さが反発を生んでるんじゃないんですか?
「男」が「男」というだけで得られていた特権的地位から転げ落ち、「弱者」になって、それを「女」に向かって救えと要求する構図がまさしく非難/批判の対象なのですよ。
多くの場合において女性は経済的弱者であり、(政治)権力的弱者であり、ジェンダー関係における弱者なのにもかかわらず。
その根本的認識を欠いて「お前らは最早強者だ」というのはすごく控えめに言って、間違ってます。
ここまで書いて力尽きたので本丸の「男性による女性の(象徴的)支配構造」やジェンダー関係の非対称さ、その権力関係についてはそのうち書きたいと思います。
id:mizu2014 : 第一波フェミニズムからカウントすれば100年近い歴史と蓄積のある運動ですが、これって長続きしてる部類には入らないんですか?
私は女なんだけど、この増田のトラバとか見てると、本当難しいなあと思う。
確かに、性犯罪なんか全く思いもよらない大多数の男性にとっては、見知らぬ女性にいきなり警戒心丸出しにされるのは不愉快だし傷つくだろうな。
それって感覚的に言えば、海外に行ったら外国人だというだけで「何か盗むんじゃないか?」と警戒されるようなものだ。
絶対数がどうとかデータの話は置いといて、あくまで自分がされた場合の感覚の話。それは傷つく。気の毒だ。
しかし、己の人生を振り返ってみると、数十を下らない性犯罪(痴漢)の経験の加害者は全て男性だった。男性だという以外の共通点も見当たらなかった。
このくらいの数の経験があれば、どんなに正論を言われても、男性と二人きりは反射的にもう無理、となる人もいるだろう。
私はその辺鈍い方なのと、二人きりの状況で被害に遭ったことが逆にあんまりないせいか、エレベーターについては気にならない。
いや、満員電車や本屋の立ち読み(痴漢によく遭った場所)も平気だから、やっぱり鈍いだけかな。レイプ直前とかまで行ったことは無いしな。
一方で、罪のない大多数の男性に対する遠慮から、被害を言えないまたは自ら矮小化させてしまう人もいる。
これって痴漢ぽいなあ… でも、もし違ったら申し訳ないなあ… そう思ってスルーしたことは自分自身多い。
暗い夜道で後ろから足音が一つだけついてきても、いきなり走り出したら相手が傷つくかもと思って、普通にしている。
この状況でいつか重大な性犯罪被害に遭ったら、その時は「自衛が足りない」って言われるかもな。そしてそれはその通りかもしれない。
実際問題として、たびたび傷ついている善良な男性としては、女性のどういう自衛ならあんまり傷つかないでしょう? それを聞いてみたい。
あと話は逸れるけど、セクハラ発言なんかは女性にも結構受けていると感じる。女性の先輩に、飲み会でお酌するよう指導されたりね。
触る系セクハラはやっぱり男性だな…と思ったけど、女性でもボディタッチ多めの人は居る。私がそれをセクハラと認識してないだけだ、と今気づいた。
・政府が身代金を払わないことを一層正当化するために人質の人格をけなしてあたかも「そもそも助ける価値がなかった」と主張する一部の親与党派(かも疑わしいような)の人たちは本当に醜い
・反与党派もこんな事件のまっただ中に現政権を引きずり降ろそうとするのはやめましょう。右にも左にも言えることだけど、非常事態が起こった時ぐらい超党的に協力できぬものなのか
・この問題を起点に集団的自衛権がどうのこうのって議論をする人たちへ、在外邦人を救出することはそもそも個別的自衛権の範囲内でできることなんじゃないでしょうか
・クソコラグランプリについては、まあ各所で褒め称えられてるみたいだけどイスラム国バカにするついでに邦人人質もバカにしちゃってるのはなんとかならんのかね、それだけは気になった
・当事者感覚の欠如だったり「おもちゃ」を発掘してそれをみんなで弄んだりするってのは問題の矮小化を招くのでちょっとなんとかなりませんかね。もっと庶民同士で真面目に話し合ってもいいじゃない。この世の政治に関する問題全般に言えるけど
・なんつうか、イスラム国という「他人」と日本政府という「他人」のバトルをモニター越しに生暖かく見守る「野次馬」がガヤガヤって感じの構図だよなと
日本の悲惨なコミュニケーションの慣習の一つに、言葉どおりに受け取らないこと。
先ず本音と建前の分離が慣例化している。
もう一つは明文による規律より、非明文の慣習とか
閉鎖的慣習からくる推定可能な空気というものに従う傾向が強いこと。
平気で嘘をついても許されるが、当然自分の言葉も信じないし、相手の
言葉も信じない。信じられるものが、利害共通の小集団だったのが、
家族までに矮小化され、さらに自分だけとなり、手足二本しかない
コミュニケーションとは誠心誠意の言葉のやりとりではなく、言葉
に出さない探りあいのエスパー通信が本音のコミュニケーションで、
悲惨なのは、本心からのSOSを親身に受け取られず、悲惨な最期
を迎えることがあること。