はてなキーワード: 動脈とは
医師だけど、死因が大動脈破裂によるものならすぐ救急車呼べてもかなり分の悪い賭けになるから見殺しにしたなんて思わなくていい
病院で大動脈破裂のリスクがあるとわかった上で、すぐ対応できてようやく救命しようがあるぐらいなのだから、無責任なことを言うが気に病むな
私は父が大嫌いでした。
末っ子の私は末っ子あるあるなのか、あまり幼少期の写真もなく、家族で旅行に行ったのもベビーカーで東京ディズニーランドに行ったのが最後だった。シンデレラ城の前で撮った古びた写真を見せられ、ほらみんなでディズニーランドに行ったんだよ。なんて母に言われても覚えているわけもなく、羨ましいという気持ちが膨らむばかりでした。
誕生日ひとつとっても、兄達は母手作りのアンパンマンのケーキと一緒に写った写真も残っていてズルい。私の誕生日なんて写真どころかケーキがないことだってあった。それも全部、父が悪い。父がギャンブル好きで借金まみれなのが悪いのだ、と思っていました。休みの日は寝るかパチンコか競艇か。たまに家族サービスをしてくれることもありますがそれは稀なことでした。
そんなこんなで家計は火の車なので私が小学校中学年の頃から母は働きに出るようになりました。最初は日中働いていた母も、稼ぎが足らずホテルの厨房の夜パート、更にスナックと職を変えていきます。父も泊まりや一日仕事が多かったので兄妹だけで夜を過ごすことも多くなりました。それに比例するように両親の喧嘩が増えていきます。何度も母の携帯を逆パカ(死語)して破壊したり、服を切ったり、暴力を振るったり、果ては首を絞めて兄妹で警察を呼んだこともありました。祖父母の家から電車で1時間以上かけて小学校に通うことも何度もありました。
なんで離婚しないのかと兄妹で何度も言いましたが、ひとり親で兄妹5人も育てられる福祉のサポートも無く、余裕がないから我慢するしかないと言われ続けました。
そうして半引きこもりになった私は高校受験の時を迎えていました。レベルを下げまくった公立高校すら内申点の悪さで落ち、さらに下の公立の二次募集も落ちました。父からは私立にやる金なんて無いと言われ、もう中卒で生きてくからいいわ!と喧嘩していたところを母の説得で私立に進学することに。(兄は私立に行ったのになんで私は駄目なのかという思いもありました)
そして在学中のバイト代は完全母管理。バイト代を自身のお小遣い代としているバイト仲間が羨ましくなることもありました。若かったので。
やってきました修学旅行。私立あるあるなのか、私達の旅行先は海外でした。授業でも楽しくどこを観光するか話し合っているうちに班長に決まり、ワクワクは最高潮。ですが、修学旅行の積み立てを崩し、父が遣いこんでいたことが発覚しました。
ひととおり泣いて暴れた後に全てを諦めました。もう行けないんだ、どうでもいいやと。母が知り合いからお金を借り、行けるようにしてくれましたがそんなお金で行くのも嫌でした。行かせようとする母と行かない私で揉めに揉め、結局無理矢理タクシーに乗せられた私は集合場所に遅刻して現れました。こんな話出来るわけもないので、寝坊して迷惑をかけてごめんなさいと謝り普通の顔をして修学旅行に参加しました。先生とも一悶着ありましたがいい思い出になりました。
その後も両親の喧嘩は何度もありましたがそれもいつも通り。出席日数は足りてないはずでしたが先生方の温情で無事に卒業の日が来ます。奨学金も借りられず、高卒フリーターになりました。成人式の振袖ももちろんお金がなかったので諦めていましたが、小学生の頃に亡くなった祖母が私の為に着物屋さんにお金を掛けてくれていたので素敵な振袖を買うことができました。本当に祖母には感謝しかないのです。
なんやかんやで父も年を取り、それにつれ性格が丸くなりました。仕事に行かなくなってからは毎朝のように私を職場に送ってくれました。両親と私でいきなり日帰りで温泉に行くこともありました。父が私にたくさん話しかけてくるようになりました。ですが返事だけで会話をすることはほとんどありませんでした。どうやって接していいかもわからないし、今までのことを無かったことにされるのも嫌だった。だから冷たくするくらいが丁度いいと思っていました。
今は誰も住んでいない祖父母の家に家族が集まりました。夜は皆で近くの焼肉屋さんで食べて、父は発泡酒ではなく、大好きなビールをしこたま飲んでそれはご機嫌でした。祖父母の家に着くと一足先に父は横になりました。たまに母に水を持ってくるように頼んでいましたが、私達兄妹はそんな父を気にすることなく、リビングで兄妹水いらずでテーブルゲームをして遊んでいました。すると、父が急に雄叫びのような大きな声をあげました。その時に、相変わらず寝言がうるさいなぁなんて言わずに、確認をしに行けば良かったと後悔しています。
30分後、気づいた時には父は動脈破裂で亡くなっていました。
父がまさか亡くなるなんて。晴天の霹靂でした。思春期の頃は死ねばいいのにと何度も思っていましたが、本当に死ぬとは思っていませんでした。憎まれっ子は世に憚ると思っていたんです。どうせ母のが先に亡くなるだろうから老後の面倒見るの嫌だなーと思っていたんです。震える手で救急車を呼んだり、警察の方に事情を聞かれたりしましたがあんまり記憶がないです。ただ、あの時に気付いていれば父は助かっていたんじゃないかということばかり考えていました。
最近は姪っ子を可愛がったり猫を可愛がったり車を出してといえば出してくれたりして、実は好感度が上がっていたのです。冷たくしたり、母と一緒にふざけてお尻を叩いたりして、少しずつあの頃の仕返しをしていたのです。結局逃げられましたが。畜生。
何年か経ちますが今でも父への思いはあまりまとまっていません。嫌いなような好きなような。まあ素直に好きと言いたくないだけなのでしょうけど。
あんなにあんなに憎んでいても時が流れると絆されたり、むしろ後悔したりすることがあるんだよ。ということです。ちなみに兄の中には未だに父を許していない人もいます。なのでまあ人それぞれですね。でも亡くなった人のことを悪く言っても仕方がないし、良くしてもらったこともあったのでその事を覚えておこうと思います。天国に行けたかはわからないけどイッヌと仲良くしてて欲しいな。
母と久しぶりに父の話をしていたらお互いに涙が止まらなくなったので書いてみました。
私の人生の中で、厳密な意味で「推しが死んだ」ことはなかった。別作品の性癖56000%の推しはサーヴァントで、知らない人向けに言うと一種の妖精のような存在だった。作中で命絶たれても、彼は別のところに確在している。死んでもあら死んだワと言う感じだった。
今回はそれとは違う。
血の気が引いた。嘘であってほしいと願った。呼吸が浅く早くなるのを感じた。しかし、彼の物語は終わった。
その時彼は本誌で殺し合いをしていた。しかし、超人気かつ最重要キャラとの本気の殺し合いで勝てるわけがなかった。彼は銃で撃たれた。その位置がかなり悪かった。肝臓だ。肝臓は動脈がたくさん通っており、下手に傷を負うと大出血するらしい。彼は死に近づいた。
しかしせいぜい「死に近づいた」ぐらいでは、この漫画中で人は死なない。貫通するような刺し傷を負っても、すぐにピンピンしている。肝臓を撃たれたぐらいでは死ぬかはわからない。私は次号の展開を待った。
彼は、胸のド真ん中を撃ち抜かれた。血飛沫が舞っていた。100人が見れば100人が「あ、死んだな」と思ったことだろう。そのコマを見た時、くらりと視界が白くなった。血圧が下がった。
最終的に、尊敬・盲愛・狂信する上司に抱き抱えられながら彼は息絶えた。彼にとっては満ち足りた百点満点の終わり方だろう。亡き我が子を見送る聖母のポーズで、彼は送られた。抱き抱えられながら彼は上司から欲しかった言葉をもらって笑みを浮かべながら亡くなった。最終盤は混戦になるだろうから、丁寧に看取ってもらってもらえてよかったなあと思いつつも尚も悲しく、私は小一時間ほど泣き続けた。
が、脳みそ欠けたり猛毒を飲んだり爆弾で吹き飛んだりした連中は死んでないのに、なんで推しだけが死なないといけないんだ。
彼にはまともな倫理観がなかったから、いずれ死ぬとは思っていた。思えば急に過去回想したりメインになって行動したりと着々と死ぬ準備が整ってる節がなくはなかった。
しかし私にとって急すぎた。好きになってから死を察知するまでは3日。そしてそこから7日経って推しは死んだ。
そして、彼が舞台から降りたのちも物語は進み、ついに最終章を迎えた。しかしそこに彼はいない。結末に彼の姿がないことが、私は悲しくてならない。
頸動脈に歯型ついてるで?
例えば夕食の余りを弁当に詰めるように。
吹き出した血が、びしゃびしゃと跳ねた。
それがどうにも見慣れた光景に見えたから、私はただぼんやりと見つめる。
倒れ伏したあなたの傷口からは絶えず血液が流れ出して、床をてらてら光らせた。
おそらくは救急車を呼んだ方がいい。
先に死んだあなた達はすっかり身を固くして、冷たく横たわっている。
錆びた蝶番が僅かにきしむ音。ドアが開く。
次のあなたが来た。
あなたが言う。
正直なところ、私は随分あなたの死に慣れてきてしまっているけれど。
それを言うとあなたは傷付くだろう。
「こんなに次々死なれてはね」
あなたは私に心中を求めている。 私の自由意志からなる心中を。
一番最初にあなたが死んだ時は、確かに死んでしまいたいほどの衝撃があった。
しかしこんな風に次々にあなたがやってくるものだから、どうにも感情の置き場がない。
「困ったな」
あなたは言う。本当に困っていそうな顔で。
「話し合いで解決できないことはあるけれど」
ポットに湯を注ぐ。ティーバックを放り込む。
そのままテーブルに置く。
「そうだね、そうかも」
椅子の足が床に擦れる音。
「話し合いで解決できないことはあるけれど」
あなたは私の目を見て、頷く。
映画が好きだった。いや、大好きだった。
こんな事を言ったら蓮實重彦に怒られそうだ。でも、有村昆なら許してくれそう。
本当に映画が大好きだった。
映画館には年に百回以上行っていた。TOHOシネマズ、イオンシネマ、ユーロースペース、シネマカリテ、ギンレイホール、シネマヴェーラ、新文芸坐、早稲田松竹、地域の映画上映会……。
コロナ禍になってからは行ける機会がほぼなくなった。そして、映画館の経営危機のニュース。SAVE the CINEMA の募金が始まったらすぐに入金した。世界が元に戻ったら、毎日のように映画館に通おう。そう思っていた。
2日程度で終わると言われたが、私の場合は終わらなかった。どんどん悪くなっていき、事前に言われてた副反応以外の事が起こり続けた。
たまたまだろうと気楽に放置していたが、放置すればするほど悪くなった。1ヶ月目あたりから色々な医者に診てもらったが何もわからない。やがて、通院すら厳しい体調になった。家でほぼ寝たきりの生活。
それぐらいから初めてネットで調べた。本当に珍しいようだが、私のような人が相当数いるらしかった。みんな困っていた。診てくれる病院が無い。
どうやら最悪のくじを引いてしまったらしい。
ずっと映画のことを考えていた。
接種直後から首と肩の激痛が始まって「これじゃ映画館には行けないな」と思った。
九月の終わりには自宅ですら映画が観れなくなった。5分ほどで強い症状が出てきたからだ。どうやら映画はかなりの負担がかかるようで「二度と映画は観れないかもしれない」と思った。
それから映画を観なかった。何度も試して、身体の反応と映画が結びついてトラウマになるのが怖かった。
4ヶ月が経ち、いろいろな出会いがあった。
いくつかの症状は対症療法で苦痛が抑えられる事もわかった。ほぼ寝たきりに変わりはないが、症状をコントロールするための武器が増えた。
ふと、ネットフリックスを見る。
『チック、チック…ブーン!』が配信されている。ずっと気になっていたミュージカル映画。『RENT』を作ったジョナサン・ラーソンの自伝的舞台が原作だ。
ラーソン自身は35歳で早逝している。大動脈解離による急死。ウィキによると、正しく診断されていれば亡くなっていなかっただろうと書いてある。妙な親近感を覚えてしまう。
テレビからドゥーンという音が鳴る。懐かしいネットフリックスのSE。
手元のApple Watchを見る。心拍数は安定している。
映画が始まる。
これは持論だが、テレビやラジオと映画の大きな違いは「出演者のカメラへの意識」だ。もちろん、映画であろうと演者はカメラを意識している。だが、原則として「俳優がカメラを意識していないように見えている事」がその良し悪しに直結する。テレビやラジオはその点がもっと緩いのだ。多くの映画監督が「俳優は演技しなくてよい」と言っているが、これはある種逆で映画観客こそが「演技をしない俳優」を求めているのだ。
妙なこだわりを吐露してしまったが、要は映画独特の演技をしている人間を久しぶりに見ることができたのだ。
それだけで嬉しかった。喜怒哀楽を揺さぶるシーンでもないのに涙が流れる。流れ続ける。
手元のApple Watchの心拍数を見る。心拍数は安定している。
物語は続いていた。
『チック、チック…ブーン!』は90年代のニューヨークを舞台にしたミュージカル。美しいメロディとウィットに富んだ詞、そして優しい物語。
主人公の三十路前のジョナサンはミュージカル作曲家を夢見ており、彼の周囲には貧しい芸術家たちがいた。ダンサーの恋人、LGBTの広告マン、そしてHIVの友達。
HIVなので「やあ、今日のT細胞は順調だったよ」なんて会話が出てくる。ああ、似たような会話、今日SNSでもやったなあ。
観ている間、ずっと涙が止まらなかった。
観終わった後、鋭い眼痛とやや強い頭痛が長時間続いたが、幸いにもひと眠りしたら収まった。どうやら通して観るにはまだ早いらしい。
それから週に1回だけ、30分おきに休憩を入れながら映画を観るようになった。
途中で止めるなんて、以前の私なら映画への侮辱だと思っていたかもしれない。
でも、いいじゃないか。
ラーソンのミュージカル『RENT』に「SEASONS OF LOVE」という歌がある。
歌詞がなかなか興味深い。
525,600分、この人生における一年分の時間を人はどうやって測るんだろう?というような内容だ。
歌にはいろんな単位が出てくる。コーヒーを淹れた回数、笑った回数、喧嘩した回数。
自分も思い浮かべてみる。
Suicaを改札にかざす回数。
上司に怒られる回数。
後輩に冗談を飛ばす回数。
朝の散歩で澄んだ外気を吸い込む回数。
映画館に行く回数。
8月を境に数えられなくなったものがたくさんある。
何で測ればいいんだろう。何で測れば救われるのだろう。
でも、いい言葉だと思った。
例えまったく外出できなくても、これから何かを、誰かを愛する事は出来る。
そして、こうなってしまってから助けられた、たくさんの愛を数える事ができる。
決して今までの人生に負けてない。
安定株としてNTT株触ってるんだけどさ。
澤田くん体制下でなんかぐるんぐるん組織をいじってて、ドコモ中心にビジネス体系を組み替えたいんかな?って感じなのはわかんのよ。
でも、法人領域って叫んでるけど、NTTグループ、グループ内みんなが法人領域で稼ぎたすぎて、めちゃくちゃカニバりすぎてるよね。
俺はデータとcomはド安定だと思ってるんだけど、東西も土管屋やっときゃいいのに下手に法人!法人!って言ってるじゃん?
それとも素人目に重なってるように見えるだけなのかね?
東日本は登さんの件とかで、なんかいろいろやろうとしてんのかなーっていうワクワク感感じるけど、西日本はイマイチというか、昔に比べて業績はよくなってるんだろうけどピンとくるニュースもなくなってきたし、ビジネスチャットツールをグループで開発して売り出したけど、もうCMも見なくなって「え、チャットワークにまけた?」みたいな感じだし…。システムトラブルもやらかしてるし…。澤田くん印の社長が合わなかったのか?
オレの小学校の時の自由研究のテーマが「七夕豪雨の爪あと」だったんよねw
近所で山崩れたところとか、浸水したところとかの写真を撮って模造紙にいっぱい貼って。
なんだか名目は忘れたけど、ちっちゃい賞をもらって、賞状が実家のどっかに残ってるかもw
20人だか30人だか死んだのもアレだけど、もっと大問題だったのが、東海道本線と国道1号線という「ニッポンの大動脈」が土砂に埋まって何週間?だったか不通だったことよな。
それで、地滑りの原因になったデカイ山を何10年かかけてほぼほぼ削り取って平らにした。公共工事のオカネで地元の土建業者などが長年ウハウハだったww
目を覚ますと先ほどまでの悪夢が思い出される。テイクアウトした寿司と少量の酒に酔ってソファで寝たせいではないだろうが、少なくともエアコンで乾燥した口の中は気持ちが悪かった。
トイレで用を足してから洗面台のうがい薬を口に含んだ。そのあとコップ一杯の水を飲み、ソファではなく自分のベッドへと移動した。横に妻がスヤスヤと寝ている。
もう結婚して13年も経つ。子どもは2人も授かり、いずれも小学生にまでなった。小学生になると妻との関係も疎遠になるものだ。手も繋がないし、もちろんキスもしない。これが世の中で普通でないのだろうけども、我が家ではそんな感じだ。
妻に特段不満もないし、よくやってくれていると思う。私の理解者とは到底呼べないが、家事、育児、私の両親や祖母の面倒を見てくれていて、最近では経営する小さな会社の経理までしてくれている。そういう意味ではとってもありがたい。
しかし、私は女性として彼女を望むことはない。人よりも性欲がないのかもしれない。外で別の女性を積極的に望むことも最近ではほとんど皆無だ。なので、彼女を女性と見ない事の言い訳にしているだろう。
そろそろ、午前2時だ。明日のためにも寝ようと思うが、前日の朝はゴルフのため早かった事から、眠気はさしてなかった。
改めて隣の妻の顔を見る。普段では全く気にならないのに、今日はとても愛おしく見えてくる。そう、さっきの夢のせいだ。とんでもなく心拍数も上がっている。右手で左胸に手を当てるがあまり感じることはなく、左手の動脈を探ると明らかに緊張による早い脈を感じる。予想通りだ。
これからここに書くことはフィクションであり、少し支離滅裂かもしれない。しかし、今晩、私が見た夢そのものでその点においては事実そのものだ。
医療関係の、しかも国を挙げての非常事態に関する内容において、飛ばし記事にはしっかり訂正の断りを入れてほしいものです。
現記事→
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd30c6822606bf8869572c6ddb5906922e957c1
新型コロナウイルス感染症への対応で厚生労働省は2日、感染者の多い地域では原則、入院対象者を重症患者や特に重症化リスクの高い人に絞り込み、入院しない人を原則自宅療養とすることを可能とする方針を公表した。
無理やり修正したためにタイトルが「入院患者以外は原則自宅」と進次郎構文になっていますが、それはいいとして。
元記事→
政府は2日、新型コロナウイルスの医療提供体制に関する関係閣僚会議を開き、病床の確保に向けた方針をとりまとめた。
重症者については入院のための病床を確保するが、中等症や軽症者に関しては自宅療養を基本とする内容で、感染者増による医療提供体制の逼迫(ひっぱく)に備える。
日経や時事でも、
「重症患者やリスクの高い方は確実に入院できるように病床を確保する。それ以外の方は、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備する」
とされています。
ちなみにそもそも「中等症」自体が入院が必要とされる段階の症状なので、これを全て自宅療養と述べたのだとすれば、大問題ですね。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きの重症度分類等について
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000672044.pdf
重症度分類 臨床症候 診療のポイント 軽症 ・SpO2≧96% • 軽症患者のうち、リスク因子※1のある患者は入院が必要
急速な病状進行に備えた診療・巡回が必要中等症Ⅰ ・93%<SpO2<96%
・息切れ、肺炎所見・入院の上で慎重な観察が必要
1日3回のバイタルチェック(呼吸数、脈拍数、酸素飽和度)、症状を訴えない低酸素血症を見逃さない
重症化早期発見のための一般血液、生化学、尿検査等の実施
・抗ウイルス薬の投与を考慮中等症Ⅱ ・SpO2≦93%
・呼吸不全あり【中等症Ⅰの患者への対応に加えて】
・酸素投与が必要、動脈血液ガス分析検査で呼吸不全の病態を評価
・ステロイドや適応外薬のトシリズマブ投与も検討
・敗血症や多臓器不全の併発※2に留意が必要
肺炎の進行状況を確認のため、血液ガス検査や画像検査の必要性を判断し、実施する必要
SpO2が保てなくなった場合は人工呼吸への移行を考慮し、実施重症 ・重症肺炎 【さらに】
・ICUにおいて、人工呼吸器管理が必要
・ECMOや血液浄化療法、血栓症対策を実施
問題は「重症患者やリスクの高い方『以外』」の方が、どこまでを指すのかですが、
中等症Ⅰでも「リスクの高い方」に分類するなら、従前と変わりないように思えますし、
楊井氏のコメントにもあるように、そもそも中等症に係る入院基準はあいまいで、自治体任せだったとの指摘もあります。
自宅療養者にパルスオキシメーターが配布されたという情報もあったので、
「中等症も自宅療養」はデマだとしても、軽症と中等症Ⅰの基準を調整して、医療逼迫を乗り切ろうということなのでしょう。
「1年もあったのに何してたんだ!」と怒っても、仕方ありません。
医療従事者は1年では増やせないので、しっかり行動制限しましょうとしか。
いずれにしても今更ながら、毎日新聞の医療関係の記事についてはまず眉に唾付けて受け止めるべきだと、改めて確認した次第です。
いつでもどこでも適切な医療が受けられる仕組みが崩壊している状態。
普段ならすぐに救急車がきて病院に運ばれて助かる程度の怪我(動脈が切れたとか)でも病院の受け入れが遅れ、死ぬ可能性がある。
本来入院すべき患者(パルスオキシメータの値94%以下は平常時なら即入院)でも入院できなくなり、謎の新しいボーダーライン(90%以下、患者に自覚症状がなければオッケーなど)が現場の判断で作られるのがこのころ。
ガンの手術や慢性病の手術が中止にはならないものの遅れ始める。
病院に行けさえすれば適切な医療が受けられるという社会の前提が崩壊する。
コロナの重症病床に移すべき患者に適切な医療を受けさせることができない。その結果として死ぬ患者が増える。
入院すべきだった患者が家や施設で重症化しバタバタ死に始める。
病院のキャパシティの限界を超えており大部分のコロナ患者に適切な治療を行うことができない。
重症病床の逼迫率が150%を越える。つまり重症患者の3人に一人は重症病床に入れない。
マスコミの取材に対して、コロナ患者を受け入れる病院の66%が「現在の状況は病院の持つ機能の限界を超えている」と答え、90%近くが一般診療に影響が出ていると答える。
一般診療を含めて病院に行ってもほとんど治療を受けられない状態。
重症病床の逼迫率は400%を越える。
原因不明の死者が増えるがそのまま燃やされて検査されないためコロナの患者にカウントされない。
重症病床の逼迫率1000%以上。
新型コロナ感染症は、血栓形成が特異な病態として知られている。そのウィルス粒子のガワをコーディングするmRNAを筋注し、人体内でガワを作らせ認識させ忠和抗体を作る過程で同様なことが起こる可能性はある。んで体質(凝固因子等のsnp)や元々の冠動脈疾患リスクファクターの状態によって Vaccine related Acute
Thrombosis とでもいうべき病態が起こって稀には接種翌日に発症するのかも。頻度がすごく低いのはその発生自体がまれなのか、発生しても無症状で経過する事が多いなどの理由が考えられる(症状のない小さな肺動脈血栓・深部静脈血栓は日常診療でもしばしば経験されること)。
なので、接種後数日以内に亡くなった方々については発症経過や血清・血算等データの保存・集積をできる限り行って後々の検討に使えるようにしておいた方がいいんじゃないか。
《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」遺族が訴える厚労省“副反応調査”の問題点 |
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/bunshun.jp/articles/-/47030
に対するコメント
id:teruyastar 1日200人心臓病で亡くなる所全員にワクチン打ってるしなあ。その日の食事も心筋症要因の高齢、男性、高血圧、持病? (糖尿病 高脂血症 肥満 喫煙) に引っかかりそうではある。mRNAは海外でも血栓報告無し https://bit.ly/3r4XudV
6/28付のアナルスオブインターナルメディシンに世界初というモデルナによる 血小板減少性血栓症の報告が載っています。
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/l21-0244
id:cardmics 年間の死者数は約140万人なので、ワクチンを打つ打たないに限らず今日から3日以内に死ぬ人は1万2,000人弱。ワクチン接種率はすでに高齢者の75%なので、ワクチン接種後の突然死はそれ相応に起こりうるよね。
その通り。個別の因果関係はだいたいわからないだろうから、打った人と打たない人との間で(この時点ですでに交絡因子が入り込む余地がある)今後も死亡率に差がないか調べる必要があります。そして個々の死亡例で、上記のような VITT/TTSが起こってないか、各個人の冠動脈疾患のリスクファクターをどのぐらい有していたかについて調べうる限り調べた方がいいですね。
id:kunioya それが確率的なものであったとしても、確率的であるならなおのこと「疑い」レベルで救済しないとワクチントンデモ連中が跋扈することになると思う。まれに心筋炎があることに注意。こういうのは救済すべき
確かに現行の救済制度(https://bit.ly/3wvGQFq)だと、「因果関係が認定された」場合のみ補償となっているのでこの人が救済されるかは微妙・明らかな外因死・治療中疾患による死亡でもない限りは救済対象にした方がよさそうとは思います。
id:T-miura ただの確立の話だとは思うが、紙一枚だと納得しずらいわな。CTのデータ(IAの話だと思うが)、カルテの写しとかもらって、遺族側の費用で第三者に見てもらうみたいな話はできんもんかね?対応はあんまよくないよな?
Ai (Autopsy Imaging) ですね。あれだと、冠動脈の石灰化は確認できても、それが死因と診断することはできません。石灰化した部分の内腔が詰まっているかどうかなど確認できません。
id:shinkuhadouken 虚血性心疾患の冠状動脈硬化症は生活習慣等が原因でありワクチンの結果起きたとは考えにくい。/偶然の産物だと思うのだが、それを遺族に納得してもらうのはとても難しい。/日本人の15%は心臓病で亡くなっている。
冠動脈の動脈硬化はそうでも、プラーク破綻を誘発したり、狭窄部に血栓を形成して急性心筋梗塞から死に至らしめることはありうる。偶然の産物と決めつけるのは早計。
当方放射線科医ですが、MRI検査の時に使うガドリニウム造影剤について痛い目を見たことがある業界です。かつて(20年ほど前)、ガドリニウム造影剤は安全に使える造影剤であると信じられていて、腎機能が悪い患者さんでも、少量だし尿から排泄されるだろうからら、と使っていました。ところが、2006年ごろから、腎機能が悪い人にガドリニウム造影剤を使うと、NSF(腎性全身性線維症,
致死率30%程度といわれる)という疾患を引き起こすことが分かってきました。また、2014年には何回もガドリニウム造影剤が投与された患者さんの脳内に沈着することが日本からの報告で明らかとなり、世界的に衝撃を与えました。この沈着により引き起こされる健康障害は確認されていませんが。ガドリニウム造影剤の発表が 1984なので、そのような副作用が明らかになるまで 22年かかったことになりますね。どんなに有用・必要とされる薬剤でもこのようなこともあるので、発売後のモニタリングは常に必要だし、どんな段階でも予断をもって決めつけると思いもよらない結果を招くこともあるのです。