はてなキーワード: ラッキーとは
3カ月の研修で、やたらと「女だから~」とか「これだから女は~」と口にする同期Aがいた。
同期の中で紅一点の私は、Aによく標的にされた。
Aは現場研修の時には、「コイツ使えないでしょ」と現場の人に言ってまわるわ、留学経験がある私に、「英語が喋れても使えないやつは使えない」と言ってみたり、とにかくすごかった。
Aの話題はワンパターンで、「女sage俺age」みたいな、そんな話の流れしかできない。
ネットだけじゃなくて、リアルにもこんなに男尊女卑あっぴるする人いるんだ…、と軽くひいたけど、話が通じないので結局あんまり相手にしなかった。
研修が終わり、Aと私は、営業マンとして地方の営業所に配属になった。
配属間際Aから「営業で使えないと本社に戻されるらしい」とかなんとかいってきたけど、「戻されないようにするわ―」と軽くあしらって別れた。
配属された営業所では、ラッキーが重なって自分の力量以上に評価された。大変なことも多いけど、仕事も楽しい。
そんな日々のなか、数カ月後、Aは本社に戻るらしいと聞いた。「使えないから、戻された」とのもっぱらの噂。
多分、お局さんたちに色々いったんだろうなぁ…。なんせ、うち会社の営業はお局さんに気に入られないとできない仕事が山ほどあるからだ。
正直「立てたフラグを自分で取りに行かなくても…」とびっくりしたものの、色々言われてきたのもあって少しスッキリした。
最近彼に理由があって電話したら、相変わらず「女営業だからお客さんも甘いんだ」とかなんとか言ってきたので、あんまり考え方はかわってないみたい。
イザコザもあるだろうに、早く気付けばいいけどなぁ…。
原文:https://community.spiceworks.com/how_to/125475-teslacrypt-2-2-0-removal-and-decryption
原題:TeslaCrypt 2.2.0 Removal and Decryption
原著者:Isaac Rush's (hewhowearsascarf) Portfolio of IT Projects - Spiceworks 氏 (Thank you for your contribution! This article is a translation of your post.)
私たちのワークステーションのうちの一つがTeslacryptランサムウェアに感染しました。すべての文書が暗号化され、拡張子はvvvに変えられました。マルウェア感染のにおいて最も安全な回復方法はコンピューターをワイプしてバックアップから復元させることです。しかし、それは場合によっては選択肢にならないことがあります。私たちの場合、ユーザはローカルコンピュータに何のバックアップもとっていませんでした。それで、私たちはランサムウェアを取り除く方法とファイルを復号する方法を確認する必要がありました。復号を達成させてくれたPythonスクリプトの作者であるGoogulatorに大きな感謝を送ります。https://github.com/Googulator/TeslaCrack
そこに書いてある説明に従うといいです。引用していくつか説明を付けたものを以下に用意しました。元の記事にはたくさんの指示が書いてありますが、私たちが行った手順は以下の通りです。
セーフモードで再起動し、Malwarebytes scanを走らせて、見つかったすべてのマルウェアを削除します。私は複数の信頼できるマルウェアクリーナーを使ってこれが消えたか確認することをお勧めします。必要だと言われたら再起動します。これでウィルスはきれいになったはずです。次はドキュメントを復号します。
私たちはPythonスクリプトを使って、AES公開鍵を特定して、その数値を因数分解して、それから秘密鍵を特定して、そしてファイルを一つ復号します。一度復号に成功したら、コンピュータすべてを対象に実行できます。できるなら、多く速く処理するために他のコンピューターを使ってください。
インストールは管理者権限で行ってください。また、インストール中の操作で、Pythonをパスに追加するオプションを必ず選択すること。
python -c "import urllib2; print urllib2.urlopen('https://bootstrap.pypa.io/ez_setup.py').read()"; | python easy_install pip
pip install http://www.voidspace.org.uk/python/pycrypto-2.6.1/pycrypto-2.6.1-cp27-none-win_amd64.whl
pip install ecdsa
私の実行結果は以下の通りです:
Cannot decrypt ./VENDOR LISTING BY CATAGORY.xlsx.vvv, unknown key
Software has encountered the following unknown AES keys, please crack them first using msieve: A1373BCF4EDB39BCFEDD44FA86A82498410A7E83456D8E80E52966F6717CB8B8E5846BBC7A540647AE770FEDEAA0E7F8A0466082156DB332A757407A12C9FB0 found in ./VENDOR LISTING BY CATAGORY.xlsx.vvv
Alternatively, you can crack the following Bitcoin key(s) using msieve, and use them with TeslaDecoder: 5ECA19D475A313AC3DEF915CE6FA37BE012CD1676590C8F253135A3AD92345B78C32C46DB3246ED84A7B9A8C62F1A13D2AF08F09FFB3551701E7B75CCC79457C found in ./VENDOR LISTING BY CATAGORY.xlsx.vvv
私の場合は以下の値をコピーしました。 A1373BCF4EDB39BCFEDD484FA86A82498410A7E83456D8E80E52966F6717CB8B8E5846BBC7A540647AE770FEDEAA0E7F8A0466082156DB332A757407A12C9FB0
さっきの数値はこのようになります: 8443554284208758706290725803426642738777516291375882082881197977752270634322152168104703798454983966849000112082164921264407639940139993317228747401502640
私の場合だと、8443554284208758706290725803426642738777516291375882082881197977752270634322152168104703798454983966849000112082164921264407639940139993317228747401502640 を入力して「Factorize!」を押してみました。もしあなたがラッキーなら、画面の左端には「FF」と表示されるでしょう。これは完全に因数分解されていて、すべての因数がリストされていることを意味します。この場合、あなたは以下のyafuを使う手順を行う必要はありません。unfactor.pyのところ(訳者注:手順19)までスキップできます。
もし「CF」や「C」と表示された場合、私たちはまず因数分解をするためにyafuを実行する必要があります。因数分解ができたら、 factordb.com に戻ってその整数を下のほうにあるレポートフィールドからレポートしましょう。そうすることで、その数値が「FF」で表示されるようになります。因数分解は数値の複雑さによって数時間・数日間・数週間かかります。因数分解が終わったら、私たちは秘密鍵を得るのに使用するたくさんの数値(因数)を得ていることでしょう。私はmsieve, yafuとこれらのバリエーションを試しました。これを動かすのは結構大変でした。いくつかの問題は説明が不完全で、すべての構文を与えられていませんでした。しかし、ついに私はyafuを動かしました。私が何をしたか、以下に書きます。
例: yafu-x64.exe "factor(8443554284208758706290725803426642738777516291375882082881197977752270634322152168104703798454983966849000112082164921264407639940139993317228747401502640)" –v –threads 4
因数分解を始めると、小さな因数は素早く見つかり、このようにリストされるでしょう : 「div: found prime factor = x」。ログファイルの中から「found prime factor」を検索します。
さらに「prp」も検索します。このような行が見つかるでしょう。: prp32 = 25647545727466257054833379561743
これが私の実行結果です:
unfactor-ecdsa.py VENDOR.xlsx.vvv 2 2 2 2 3 5 367 12757 25647545727466257054833379561743 75938537910569673895890812481364802067167 3858259146292441335085163995598583072203543699186432807503634945432314399
Found AES private key: b'\xbd\xa2\x54\x3a\x21\x75\xb9\xf3\x0d\xf6\xf3\x09\x60\xec\x08\x2f\x3e\xc5\xef\x61\xd4\x03\xa3\x5b\xc1\x47\x7e\x10\x47\x0a\x7c\x88' (BDA2543A2175B9F30DF6F30960EC082F3EC5EF61D403A35BC1477E10470A7C88)
'A1373BCF4EDB39BCFEDD484FA86A82498410A7E83456D8E80E52966F6717CB8B8E5846BBC7A540647AE770FEDEAA0E7F8A0466082156DB332A757407A12C9FB0': b'\xbd\xa2\x54\x3a\x21\x75\xb9\xf3\x0d\xf6\xf3\x09\x60\xec\x08\x2f\x3e\xc5\xef\x61\xd4\x03\xa3\x5b\xc1\x47\x7e\x10\x47\x0a\x7c\x88',
ファイルが復号されるはずです。
あなたの重要なファイルをバックアップしましょう!できればすべてのシステムで。同じようなことが起こった場合でも、回復するために無数の時間を使うかわりに、バックアップから復元できるようになるから。
きっとこれらの追加の手順は皆さんを助けます。自分がこの手順を行ったときはたくさんの問題がありました。それでもしあなたがこれを不完全だと思うなら、手順を更新するのでお知らせください。たぶん私たちはいっしょにこの手順をより完璧にすることができます。ありがとう!
https://community.norton.com/en/forums/how-decrypt-teslacrypt-vvv-files
http://www.mobilefish.com/services/big_number/big_number.php
http://gilchrist.ca/jeff/factoring/nfs_beginners_guide.html
増田アドベントカレンダーもあと2日。
今日は、僕の敬愛する榎本俊二先生の漫画についてランキング形式で書きます。
本当はベスト100にしたかったんですが、全部で10コくらいしか作品が無かったのであきらめました。
あそこまで気軽に死んだり脱糞したり射精したり去勢したりする漫画はそうそうないだろう。
この順位に甘んじている要因として、ちょっとキャラクター性に頼ってしまっている、と言う点が挙げられる。
葛原さんとかすげぇ良いキャラだと思うんですよ。でもこの漫画に萌えとかいらないじゃないですか。
エログロ下ネタをディフォルメして描くことで逆にそれを感じさせない、という絶妙なバランスで描かれていたのに、たまにちゃんとエロい、っていうのはよくないと思うんです。
キャラクターを好きになってしまうとこの漫画にもドハマりできると思うんですが、それは榎本先生の漫画の本質ではないような気がしてしまうんです。
特に最後の「風前の灯火ジョニー」は奇跡。20世紀最高作品の1つと語られています。(僕の中で)
単調なコマ割り(4x4が並んでいるだけ)。シルエットだけのキャラクター。全てのコマがほぼ同じ構図。
ではセリフだけでストーリーが進んでいるのか?というわけではない。
単調なコマ割りだからこそ生まれる単調なリズムによって生まれる「先読み」がゾワゾワとした恐れを生み、シルエットで単調な絵柄だからこそ怖い。
この作品は一度読んだだけだとちょっと怖いだけの話に見えますが、あの男がなぜあの行動をとったのか、さらにFinの後なにをしていくのかを考えるとさらに恐怖が深まっていくことでしょう。
すごいとおもいました。
現在連載中の作品。IKKIは無くなってしまいましたが、またどこかで連載が続くことを切望しております。
今のところ2巻まで。
分かりやすく面白い話、ばかばかしい話、意味が分からない話、怖い話、がごちゃごちゃになっています。
怖い話に関しては、榎本先生どうしたの?って思うくらい、社会風刺的でわかりやすく怖い話です。(携帯、もあみ)
他の作者の作品であれば、ふぅん、っていうくらいなんですが、榎本先生がわざわざこんなわかりやすい話を書いちゃうなんて!って思ってしまいます。
昔の榎本先生だったら、一度話を分解して、全てのパーツをちょっとずつゆがめて、無理やり組み立て直そうとしてぐちゃぐちゃになった状態にしてくれてたと思うんです。
イモ軍団パワーズのような意味が分からない系の話は、カオスなストーリーの上に純粋な恐怖がそっと置いてある感じですごくいいです。
フルチンシリーズはただただばかばかしく、合間に読む分にはちょうどいいと思います。少しくらい風刺な要素があってもいいのにね。
初期は絵も安定しておらず、ちょっととっつきにくいところもありますが、週刊ギャグ4コマ作家が徐々にこなれていきつつ壊れていく様が垣間見え非常に楽しい。
後半、キャラクターに頼ってしまっているところもありますが、何とかひねり出しているであろう4コマに底知れないモノを感じさせる。そんな感じです。
あと、最終回のもうどうでもいいや、っていう感じがすごい。でもその中でもルールを徹底していたりと、几帳面さがうかがえる。
どれだけナンセンスに見える作品でも、理詰めで作ってるんだろうなぁ、というのがわかります。
「面白いとは何か」を考えすぎちゃって、いつのまにか「考えるとは何か」までたどり着き、面白いかどうかわからなくなってしまった系漫画。
天才。全2巻。
主人公の小学生ムー夫の日常的な疑問に対し、ミノル(父)や身の回りの人と話しながら考えていく、というような平和な世界。
が、疑問もそれに対する受け答えも常識的ではないが間違っていない、というギリギリを攻めていてスゴイ。
常識にとらわれず、作品の中のキャラクターの考えを理解することが出来れば、その深い世界観に感銘すること間違いなしでしょう。
そして、ストーリーの面白さもさておき、絵の独特さもかなりのものです。
ミノルが出てくるコマに顕著なんですが、とにかくおかしい。パースがズレているとかそういうレベルではなく。
おそらく、常識を無視しつつ、反面論理的である父親、という概念を表現しているのでしょうか。
でも、気にならない。
ストーリーが会話メインで進んでいるというのも理由の1つかと思いますが、絵のおかしさがディフォルメのギリギリ許容できる範囲になっているのでしょう。
また、規理野くんが出てくるエピソードでは、ビッグデータとは何かという視点を非常に鋭く描いています。
8年以上前の時点でここまでの考察をしているのは本当にすごい。
テーマは哲学的なものが多く、文化とは何か?科学とは?言葉とは?意識とは?1つ1つ、常識を疑っていく。
そんな漫画です。
榎本先生の作品は全体的にナンセンスに見えますが、SFや思考実験に近いものもあり、組み立てられたものなのか完全なナンセンスなのか、深く考える楽しみがあります。
解のない問いかけに対し、全てが組み立てられた世界が構築され、わかりやすく読み解くことができます。
榎本先生の作品には実はナンセンスなものは1つもなく、全て組み立てられたものなのではないか、とすら想像してしまいます。
特に、榎本先生の描く「人間」は、マックス・エルンストの絵画にも非常によく似たものがあります。
良い機会だから普段言わないひとにお礼言ってコミュニケーションとれってことを伝えたいんだと思うよ。
言ったら「いやお礼なんていいんだよ。がんばってくれてありがとう」ってお礼返し来ると思うよ。
「お金もらってラッキー」って素直な気持ちで接したらそういうサプライズが待ってる。
まえの大企業では○○だった、いまの会社は○○だから駄目だと思ってたら、自分の今の立場に誇りが持てなくなるよ。
諦めたというか、この業界の闇を見てしまい、それで夢から覚めた。
連載がもう一本増えることになり、アシスタントを他にあと二人ほど雇うことになった。
それは、ある程度の作業の速さとクオリティの高い技術を持った人だという意味だ。
自分は今まで、そういう「ベテラン」の人に会ったことがなかった。
周りは自分と同じ世代で、素人に毛が生えた程度の人たちばかりだったから
上の世代の人は一体どんな凄い技術を持っているのかとワクワクした。
アシ歴約20年の男性。年齢は40後半。
そして、老眼だった。
彼の描いた背景を見て、自分は目を疑った。
あまりにも線がガタガタ歪んで、お世辞にも上手い絵とは言えなかった。
先生は黙ってその絵を見つめていた。
しばらくして、「じゃあ今描いたコマ、トーンを貼ってください」と言った。
先生の指示通りにトーンが貼られ、それを見た先生はまた黙った。
そして、「うちではちょっと採用できません。今日の分の給料を渡すので、今日はもうあがってください」と言った。
そのベテランはたった数時間一コマ描いただけで1万5千円を貰っていた。
年をとれば老眼になるのは当たり前のことだから仕方がないとはわかってはいるが、
「お役に立てずすみませんでした」と言い、その人は帰って行った。
彼が帰った後、先生はその原稿をぐちゃぐちゃに丸めて捨てていた。
この仕事場での食事はもっぱらコンビニ弁当だけで、自分たちに選択肢はなかったが、
その人はそれに文句を言った。
「キッチン使わせて貰えるなら、自分で勝手に作りますから気にしないでください」
「いや、妻が怒るので、キッチンは基本的には使わないでください」と先生は言った。
「あ、奥さん料理なさるんですか?今僕がレギュラーで行ってるxxさんのところは、奥さんが作ってくれているんですよ」
「……はあ。でも僕の妻は平日は仕事でいないので」
そんな感じの会話が繰り返された。
その人はもう二度と仕事場に来ることはなかった。
ある日、先生が飲みの席で言った。
他にも色々な人が出入りし、自分はその度に漫画家になる気がなくなっていった。
「せっかく技術を身につけたんだから、他の仕事場と掛け持ちして食べていけばいいのに」
仮に連載が取れたとしても、売れなかったら?寝ずに働いて、年収xx万円?
その先輩は、一度だけ読み切りが載り、
連載用のネームを切っていると言って数年が経っていた。
三十代中盤に差し掛かった先輩の言葉は、自分にはとても痛々しく思えた。
「一体いつまで漫画家を目指せば気がすむんですか?」とは、とても言えなかった。
>本当に「鼻持ちならない、海外自慢の人間」になるのか、
かつ、自身の価値観が、どちらかに寄っていると、寄っていない方のグループから叩かれる。すると、人間誰しも叩かれると、その人間を嫌悪するのは当然の反応。
対策としては、別グループから叩かれても、痛くも痒くも無いように聞き流す境地が必要。ハナクソと言われたら、「誉め言葉だ」と思うみたいな。
また、嫌われて離れていったらラッキーっと思う。さらに良い人との新たな出会いが待っているんだと思う。
だけど、複雑な利害関係が絡み合う場合や、出られない共同体にいる場合は、嫌われても嫌っても、どうせ離れられない。
直すこともできないし、使い分けられる量にも限界がある。完全な二重人格になら無い限り、異なる価値観を完全に切り替えるのは不可能。
2つのグループならまだましな方で、社会には、5つも10個も異なる価値観のグループが存在する。その全てに属そうと思えば、まあ、10重人格を使い分ける特殊能力が必要。これは、もう想像を絶する苦しみ。そして、それだけ努力しても今度は多重人格だと罵られるので、
どこまでいっても罵られる、のはかわりない。
この苦しさが分かる人間には、人との違いに寛容なので、分かってくれる人も存在する。
そして、日本も世界も意識の2極化は進んでいて、溝は深くなりつつある。
違いをどこまでも受容していく人、違いをどこまでも否定する人。
>本当に「鼻持ちならない、海外自慢の人間」になるのか、
かつ、自身の価値観が、どちらかに寄っていると、寄っていない方のグループから叩かれる。すると、人間誰しも叩かれると、その人間を嫌悪するのは当然の反応。
対策としては、別グループから叩かれても、痛くも痒くも無いように聞き流す境地が必要。ハナクソと言われたら、「誉め言葉だ」と思うみたいな。
また、嫌われて離れていったらラッキーっと思う。さらに良い人との新たな出会いが待っているんだと思う。
だけど、複雑な利害関係が絡み合う場合や、出られない共同体にいる場合は、嫌われても嫌っても、どうせ離れられない。
直すこともできないし、使い分けられる量にも限界がある。完全な二重人格になら無い限り、異なる価値観を完全に切り替えるのは不可能。
2つのグループならまだましな方で、社会には、5つも10個も異なる価値観のグループが存在する。その全てに属そうと思えば、まあ、10重人格を使い分ける特殊能力が必要。これは、もう想像を絶する苦しみ。そして、それだけ努力しても今度は多重人格だと罵られるので、
どこまでいっても罵られる、のはかわりない。
この苦しさが分かる人間には、人との違いに寛容なので、分かってくれる人も存在する。
>本当に「鼻持ちならない、海外自慢の人間」になるのか、
かつ、自身の価値観が、どちらかに寄っていると、寄っていない方のグループから叩かれる。すると、人間誰しも叩かれると、その人間を嫌悪するのは当然の反応。
対策としては、別グループから叩かれても、痛くも痒くも無いように聞き流す境地が必要。ハナクソと言われたら、「誉め言葉だ」と思うみたいな。
また、嫌われて離れていったらラッキーっと思う。さらに良い人との新たな出会いが待っているんだと思う。
だけど、複雑な利害関係が絡み合う場合や、出られない共同体にいる場合は、嫌われても嫌っても、どうせ離れられない。
直すこともできないし、使い分けられる量にも限界がある。完全な二重人格になら無い限り、異なる価値観を完全に切り替えるのは不可能。
2つのグループならまだましな方で、社会には、5つも10個も異なる価値観のグループが存在する。その全てに属そうと思えば、まあ、10重人格を使い分ける特殊能力が必要。これは、もう想像を絶する苦しみ。
この苦しさが分かる人間には、違いに寛容。
>本当に「鼻持ちならない、海外自慢の人間」になるのか、
かつ、自身の価値観が、どちらかに寄っていると、寄っていない方のグループから叩かれる。すると、人間誰しも叩かれると、その人間を嫌悪するのは当然の反応。
対策としては、別グループから叩かれても、痛くも痒くも無いように聞き流す境地が必要。ハナクソと言われたら、「誉め言葉だ」と思うみたいな。
また、嫌われて離れていったらラッキーっと思う。さらに良い人との新たな出会いが待っているんだと思う。
だけど、複雑な利害関係が絡み合う場合や、出られない共同体にいる場合は、嫌われても嫌っても、どうせ離れられない。
直すこともできないし、使い分けられる量にも限界がある。
今日、大学で講義を受けていてびっくりした。教授の話も、生徒から発言のたびに出てくる単語の意味もわからなかったのである。
私は3年生なのに。しかも、これは専門科目なのに。
私はオタクだ。友人も少ない。彼氏もいない。SNSやアニメ鑑賞で時間を浪費し、バイトだけは人並みにしてお金を稼いではアニメイベントや同人誌に使う、という生活をしていた。特に勉強したいこともなかったし頭も悪かったので、近所にある+たまたま受かった、という理由で、日東駒専レベルの大学の文系学部に適当に入って、適当に過ごしてきた。
だってそれでいいと思ったから。平気だと思ったから。やりたいこともないし、だったらただ卒業するだけでもいいや。学歴?もう知らない、気にしない。流されてもなんとかなるだろう。まあ、いいや。で、気がついたら三年がたっていた。
来年からは就活だというが、インターンもいっていないしESの書き方もわからない。SPIの勉強もしていない。やってきたのはSNSだけ。あとはアニメを見て、ジャンプ読んで、それから……。それから?あとは何をしていたっけ。ゼミも入ってないから卒論書かなくていいやラッキー、ぐらいしか考えていなかったけど、そもそもの勉強はちゃんとしてたっけ?
答えはノーだ。専門科目の話すら思い出せないぐらい、わたしは勉強をしていなかった。あの科目でやったな、とかそれぐらいはわかっても、肝心の単語の意味や成り立ちが理解できていなければ話にならない。
たぶんこのまま卒業したら、この学部に入った意味はなかったことになると思う。
最近、オタクを続けることにすら疲れはじめてきている。1クールごとのアニメチェックが煩わしいとか、SNSの話題に乗り切れないとか、かなりくだらないことで。たぶんやめること自体はそんなに難しくないし、SNSのアカウントも消せと言われればすぐに消せるものなんじゃないかと思う。
でも、もしオタクまでやめたら私には何が残るんだろう。
というわけで、大学卒業をあと一年と少しに控えた今にして、私はようやく気づいた。大学三年、21歳、なんとかなる!でやってきた私の人生には、なにも残らなかったのである。なんとかならなかったのである。
残らなかったというか、そもそも手放そうと思ったらすぐに捨てられる物しか持っていなかったわけで、残るもなにもはじめから持ってなかったんじゃないか?という話だ。何もないことに気づくのに21歳までかかった。比較的自由でいられるための猶予はあと一年しかないというのに。
たぶんこのままだとまずい。大学卒業したんだから学部の話ぐらいはきっちりできるようにならないと困る。でも、もう三年の冬だし、そもそもやろうと思うことすらない。就職したい業界もない。まず何からしていいのかがわからない。
タイムマシンがあればなあ、と少し思ったが、結局遡ったところで今と結果は変わらないだろう。私は同じ事を繰り返す気がする。だったら、今から必死にやるしかない。でも何を?わからないけど、やらないと困るような……。……この考えをループさせていて、いよいよ、私にはなにも残らなかったことを実感した。
何からすればいいんだろうなあ。
12/13追記
ブコメやトラックバックがついていて驚いた。色々ありがとうございます。軽く触れます。ただこの話はネタではないです。
なんで卒業できる前提なのか?→今期の分を取り終えれば卒業単位まであと4単位なので、四年で大学週一日行けば卒業はできるはずだから。卒論は必修になっていないので書かなくても卒業できます。そういう大学です。
三年のこの時期にわからないわけない/教室間違えたのでは→講義の内容をばらすと、その講義は経営学のとある一分野のもので、生徒の発言によって授業が進んでいく、という自主性が求められる講義でした。ここで「企業がパフォーマンスを高めるためには、競合他社の動向を気にする必要がある」という話が生徒から出、教授は「競合他社というワードが出てこういう話になったなら、あと4つぐらいすっと出てくるよね?」「そう、ファイブフォースモデルが……」と続けたのですが、私にはちんぷんかんぷんでした。なんじゃいファイブフォースモデルって。(そのあときちんと調べました)
周りが平然と「残りの4つ」について発言していくのも衝撃的で、ああ、私は根本から経営学の基礎を理解してないから話と話を繋げられない=卒業したらなにも残らないな、と思った次第です。
これだけならともかく、そのあともコストリーダーシップ戦略と対をなす戦略についてもぱっと名前があげられなくて、なあなあでやってきた学問の知識が全くついていないことを理解しました。
フィンランドは飛ばしらしいけど、支給額は同様に11万円とする。
1.働かない人が増える
月11万円あれば持ち家ならギリギリ働かなくてもいい。2人以上ならもっと働かなくていい。
結果、労働に励むのは家賃の支払いが必要な人か、「働きたい」という意欲のある人だけとなる。
BIがあると奴隷労働をしなくていいという説があるが、逆だ。
「そんな事にはならない」なんて事はない、絶対に。
経団連から「法人税上げてBIの財源(の一部)にしてもいいよ、その代わり最低賃金制度廃止してね。BIがあるんだもん生活には困らないよね?」って話が出る。
そして働く人は、家賃の支払いなどで11万では暮らせない「生活のため」派か、働くのが趣味の「崇高な目的のある人」派になる。
後者の目的は金ではない上に意識も高いので、企業にとってはいい奴隷だ。
困るのはこういう自ら奴隷となった人と張り合わなければならない前者の人間だ。
社会保障が廃止されるなら、持ち家でも病気になったら11万円では暮らせないだろう。
というか事故に遭ったり大病になったら詰みだ。安楽死も一緒に導入して欲しい。
働かない人が増える→働き手が不足する→移民が居ないと間に合わないね!
1)安い基本給のまま移民を雇う
→日本国民と移民の貧富の格差が増大し、暴動を起こされる可能性がかなり高い。
なお「BI無い人手当て」等を支給して移民の実質給料アップを図るくらいなら、企業は日本人を雇ったほうが安上がりだ。
仮にそうなると、今度は「日本人より外人のほうが給料いいなんてー!」と不満が出る。働いていない人からも出る。
なので多くの場合2)が選択される。
2)少ない人手でなんとかする
「人手が足りないから給料を上げて労働者を集めよう」…ってなるから大丈夫?
ふーん、今人手が足りない職場でそうなってるなら信じてもいいんじゃない?
4.高齢者関連
久しぶりに祖父母に会いに行ったら知らない外国人が住んでた!
…なんていう事態がたぶん起きる。
医療費がかかるから病院にいかない(むしろ早死にラッキー)→家で死亡したので隠すのが容易→戸籍上生き続ける
の流れ完璧。
導入さえ決まってしまえば、最初は「月15万配ります」とか言っておいて、5年後くらいに「10万円に切り下げます」って言う可能性は十分ありえるので
その一本が細くなったり折れたら終わりだよって注意する必要があると思うんだけど
フィンランドの件を賛成している人が多くて怖いです。
BIに賛成している人は何がそんなに良いと思っているのか本気で謎。
年間数十時間を入り待ち出待ちに費やすオタクの風上にもおけないわたしが、オタクになってからずっと考えてきたことである。
基本的に三次元のオタクの世界では、出待ちはだめだという風潮になっている。
公式で出待ちのある宝塚は、他のジャンルのオタクから「まあ宝塚は別枠だから」と言われる。
そして東京の有名な劇場だと、なぜか事務所が出待ちを禁止している子達でも、「どこどこ劇場だから〜」と出待ちが突然許された風潮になる。
そして、これまで出待ちなんて来たことがなかったようなおばさんのオタクたちが待ち始める。パンフレットにサインをしてもらう。握手してもらう。舞台が終わって疲れているはずの◯◯くんが「ありがとうございました」と自分だけのための笑顔を数秒くれる。
すると、これまで「出待ちなんて…」と叩いていたオタクたちが口をつぐみ出し、気づいたら出待ちファンに成り下がっている。
アイドルでもなんでもない彼らは、イベントでもない限り、ファンが気軽に言葉をやりとりできる相手ではない。
あんまり人気がない人だとツイートをファボしてくれたり、リプライをくれる場合もあるが、いわゆる若手俳優の中で日常的にそういったことをしている人というのはあまりいない。
ブログが更新されてコメントをしても、そのコメントに対するレスはない。
もちろん手紙を書いたって、もはや読んでいるのかわからないレベルだ。読んでいる子もいるし、正直読んでない子もいる。
けれど、出待ちをすれば最短でも数往復のやりとりができる。よっぽどギスギスした現場でもない限り、「観ました(観ます)!」と言えば、ありがとうございますと言われる。
よっぽど追いかけまわしていない限り、彼らの発する言葉は限られる。
「そうなんですか。」「本当ですか?」「うれしいです、ありがとうございます」
彼らは現場でbotになる。待ち始めた頃、たくさん話せたような気持ちになって会話を思い返してみても、気づけば話しているのはわたしばかりで、向こうは無難なレスしかしていないことを知る。
彼らにとって、たとえ出待ちをするファンだとしても「ファン」だからだ。
そもそもそういう職業だと割り切って、自分でここまでは話すと決めている子もいるし、自分はホストではないと絶対に出待ちとは話さないと決めている人もいる。
出待ちに慣れてないオタクは断固拒否の俳優でもない限り、肯定しかされないから、自分が出待ちすることを本人が肯定してくれていると思い込む。
それが限りなく消極的な「仕方ない」肯定だということには気づかない。
彼女たちにとって、目の前の俳優は自分と同じ人間ではない。その事実は知っているはずなのに、頭で理解しようとしない。
自分が職場で誰かに待たれていたらどんな気持ちがするのか、考えたりしない。むしろ、くだらないプレゼントや舞台の感想を書いた手紙を「あげている」自分、出待ちなんかして時間を使って「あげている」自分という気持ちになる。
そういう本当に迷惑なファンに成り下がっても、ほとんどの俳優はそのオタクが消えていなくなるまで待つ。
出待ちファンを拗らせてホラーすぎる行動に出るオタクも世の中にはたくさんいるし、たくさん見てきた。
明らかに嫌がられていて、他の共演者にも困った顔をされ、時には他の共演者がその俳優を守るような素振りを見せても、そこまでまわりが見えなくなったオタクが気づくことはない。
けれど、ある日突然いなくなる。いなくなるものだから、どういう気持ちで、なぜ気づけたのかとても気になるけれど、聞けたことはない。
最寄りで待ってしまったり、「ここまでで」と言われても延々着いていったり、ご飯やさんに押しかけたり、そこまで時間を費やして、それが本人に拒絶される原因になってしまったと気づいたとき、どう思うのか全く想像がつかない。
そもそもそういうことをしても許されると思っている時点で自分が何様でどういう発想でそういうことをするのかよくわからないが、あれだけ情熱を傾けていたものをうしなって、なにをして生きているだろうとむしろ心配になる。生死を案ずる。死んでいないかしらと不安になる。誰かしらがどこそこで見かけたと話が回ってきて、よかった生きていたともはや安堵する。
出待ちをすることは本人に嫌がられることだということをわたしは知っている。
けれど、わたしは待つ。なぜなら、本人は待たれることを諦めていることも知っているからだ。
わたしが待たなくても誰かは待つ。出待ちは肯定されてはいけない。舞台の観た人全員が出待ちをしたら街は大混乱になる。
一方で、だめでありながら、誰かは絶対に待つこともみんな知っている。だから、わたしは劇場という物語の中で「出待ちをしちゃう最低なファン」という役を割り当てられる。
そして、たくさんの暴言を受け止めながら、しれっとした顔で待つ。面白かろうが面白くなかろうが、入れる限り公演には入って、毎日待つ。
いつも待つけどいっぱい公演には入ってくれる◯◯ちゃんになる。どれだけつまらない公演でもたくさん入るので、例え舞台がつまらなくても、制作がいい加減でも、俺のチケットノルマを買い支えてくれる◯◯ちゃんにもなる。
そして、一定数の俳優は、どうやってこんなに俺に会いに来るのに、どこかで舞台に通うだけのお金を準備するんだろうと少し興味を持つ。そして、そうでない俳優は、よくわからないけど、出待ちはするけどたくさんお金を使ってくれる人だと自分にとって都合のいい部分で受け止める。
そこで付け上がるオタクは2.3年でいなくなる。
わたしはこんなにたくさんお金を使っているんだから出待ちして対応してもらって当然、イベントでファンサをしてもらって当然、大切にしてもらって当然。
そうやって消えていくオタクもたくさん観てきた。
けれど、世の中には出待ちなんかしなくても、舞台を全通してせっせと手紙を書いて、一生懸命応援しているファンはいるのである。
お互いに言葉を交わすことはほとんどないし、本人はその人の顔も知らない場合が多い。
しかし、手紙をもらうたび「この人いつも来てくれるなあ、昔からずっとだなあ、ありがたい」と俳優は思う。
顔すら知らないから、イベントで俳優から声をかけることはできない。だから、俳優の「ありがとう」という気持ちはファン本人に届くことなく消えてしまう。
俳優は引き止めることも、直接お礼を言うこともできないけれど、そういったファンもまた自分を支えてくれていることを知っている。
出待ちファンが、これだけお金を積んでいるから、対応されて当たり前は成り立たない。
あくまでそこの繋がりはない。結果論だ。これだけ俺にお金を使ってくれるくらい俺のことが好きな(かわいそうな)子だ。優しくしてあげよう、と思えば、対応は優しくなる。
最初はファンも喜ぶ。わたしは出待ちファンなのにそんなに優しくしてくれてありがとう!と感謝する。
けれど、次にやらないと「どうしてしてくれないの?わたしのなにが悪いの?」と怒る。
大抵そういうオタクは他のファンに嫌われているので、対応されないと「やっぱりあの子出待ちなんかして嫌われてるんだわ」と言われる。
嫌われていると思われたくない。みんなの前でわたしの存在を肯定してほしい。普段自分の悪口を言い、会場でヒソヒソと遠目に話しているファンを見返したい。
しかし、それにずっと応えていれば、他のファンは興ざめする。
あの人出待ちなのにあんなファンサしちゃうんだ、わたしたちはルールを守って応援してるのにバカみたい、と思う人は一定数いる。
そして俳優はその出待ちファンと他のファンとの板挟みになり、やがてそのファンのことが疎ましくなってくる。
お金は使ってくれるけれど、色々とワガママを言ってきて面倒だ。最初から対応なんかしなきゃよかった、こんなことになるなんて思ってなかった、と思っているだろう俳優も何人も観てきた。
ちゃんとファンとの線引きをできなかった俳優にも非はあると思うが、そもそも出待ちなどの現場でちらっとしか話さない自分のファンの性格や人間性なんてわかるわけがないし、運が悪かったとしか言えない。
だんだん対応が悪くなっていき、オタクも干されていることに気づき、離れていく。
そうやって消えるオタクもいる。
また、ただ単に対応が慣れから悪くなっていき、それにオタクが失望して辞めるパターンもある。
何年も追いかけていると、機嫌が悪い日もたくさんある。けれど、オタクはぐっと堪える。すると、俳優は「俺がどんな態度とってもこの子は俺のことが好きなんだ、追いかけてくるんだ」と勘違いする。
お礼を言うことを忘れてしまう子もいる。全通するからね、と言って「そうなんだ」と返してしまう俳優もいる。
けれど、全通は簡単なことではない。プライベートの予定をスケジュールとにらめっこしながら調整して、資金を調達して、チケットを買い揃え、毎日の劇場までの交通費を払い、など、考えると気が遠くなる行為だ。
俳優は、舞台全通なんてしたことがないから、オタクがそのためにどれだけの犠牲を払っているのか、ピンとこない。
俳優にとって、その子が全通やそれに近い劇場通いをしてくれることはもはや当たり前だからだ。
そうなってしまった俳優に失望して辞めるオタクも数多く見てきた。
別にお礼を言われたくて全通しているわけではないし、本来お礼を言ってもらえるものではないが、お礼を言う場があるのにお礼を言わないとさすがにオタクの心も着いていけなくなる。
◯◯くんの演技、大根だなと思ってずっと応援してきたけれど、同じお金を使うならもっと有名な人の出ている良い舞台を観ようかなと思うオタクもいる。
こういう結末は結局どっちが悪いのか、わたしには判断がつかないけれど、一番多いと思う。
それは、自分は出待ちをして迷惑をかけていると自負しながら追いかけていて、また、俳優側もそのオタクに感謝の気持ちを忘れなかった場合である。
そういったオタクは、自分が叩かれて当然だと思っているので、ファンサをされなくても怒らない。むしろされると、ラッキーくらいの気持ちでいる。
自分は出待ちをしてしまう最低なオタクだと思っている傍ら、心から板の上に立つ俳優を好きでいる。
だから、対応が多少悪くても「そもそも出待ちしてたのが悪い」「疲れてるのに申し訳ない」という気持ちを常に持ち合わせている。
もはや、板の上の俳優が好き過ぎて、出待ちをして迷惑をかけている自分という存在にすらちょっと苦しむ。
俳優も、「この子は俺が嫌なときには空気を読んで帰る子だ」と思うので、だめなときは遠慮なく今日は対応しないと通告してくる。オタクもそれを受け止め、おとなしく帰る。
さらにオタクの中には、俳優が嫌がっていることをするファンを止めてくれる人すらいる。
ご飯屋さんで待っていたり、タクシーで追いかけようとしたり、延々着いていこうとするファンに声をかけて、止めたりする。
これは俳優本人が絶対にできないことだが、確実に嫌がっていることなので、「この子は俺が電車に乗るまでストーカーを止めていてくれる使えるオタクだ」と思い始める。
若手俳優のマネージャーはそこまで仕事をしないので、俳優はストーカー(と化したファン)を自分でなんとかしなくてはいけない一方で、自分が対策をしたら逆に喜ばせてしまうこともわかっている。
たとえ男といえど、家まで着いてこようとしたり、自分の待ってほしくないところまで待とうとするファンは、気味が悪いので、代わりにオタクが対策すると嬉しいと思っている俳優が一定数いる。
オタクは頼られて嬉しいので、頼まれたことを必死に遂行しようとする。そして、お互いにWinWinの状態になる。
オタクがもう追っかけ辞めようかなとこぼすと、まだ発表されてないけれどこんなこんな仕事があって俺は◯◯ちゃんにみてほしいって思ってるんだけど!と引き止めようとする。そういう話も珍しいことではなくて、そういうとき、俳優に人間味を感じる。
わたしがいなくなったら、またわたしみたいなオタクが現れて◯◯くんはその子にもこんなことを言うんだろうかと考え始める。
何時に現場に入るよだとか、何日はどこで仕事があるよだとか、自分だから教えてくれるのか、それともこの俳優は自分みたいなファンには誰でもそうするのかわからなくなる。きっと答えはYESでありNOでもある。
けれど、その答えを知りたくなくて、オタクは現状維持を続けてしまう。俳優に気を使いながら待って、機嫌を損ねないように話して、対応が悪くても落ち込まないようにいつでも受け止める心でいる。
勿論根底に「好き」という気持ちはある。けれど、好きだからこそそれ以上に不安なのだ。
自分が大好きな俳優にとって、替えの効く「個」なのか、それとも唯一無二のそれなのか。
その不安に気づかないためにひたすら待つ。
いや下着どころか裸も見放題ですし