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2014-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20140203103435

似合うかどうかは、恋人趣味次第。

世の中の男性趣味は、ファッション雑誌に統一されているわけじゃない。

 

ぶっちゃけCanCamは 派手すぎる。

バブル ファッション でぐぐってきてみ?当時のファッションなんて今からすると見られたもんじゃないから

それぐらい、見かけは見る人の感性による。

 

東京名古屋大阪を行き来してみ?ぜんぜんセンスが違うから

 

恋人趣味に合わない服を来ても、無駄の極み。

好きな人ファッションセンスを調べて、そいつに合わせるのが吉。

2013-11-18

http://anond.hatelabo.jp/20131118011551

貴方は将来どうしたいの? このままで良いと思ってるの? 自分自身を変えなきゃいけない状態だと気づいてる?
 周囲も自分も傷つけたくない、平穏無事でやっていきたい。ぬるま湯。なあなあ。デモデモダッテ。
 幸せとまでは言わないレベルの「安定」であっても、自らの手でし、泥だらけになって、ずぶ濡れになって、掴み取らなきゃならん時もあるんです。人生きれい事だけじゃ済まないんです。綺麗な世界はTVやファッション雑誌の中にしか無い。

ブランドものの服を着ようと、言葉を幾ら飾ろうと、貴方の人生が変わる事は無い。貴方が自分がやりたいと願う目的に向かって歩き出さなければ何も変わらない。

自分自身と自分自身の心を飾るのをスッパリと辞めましょう。
 本当に休職したいと願うなら、行動しましょう。勇気しましょう。デモデモダッテから卒業しましょう。

さあ、ケツに気合い入れて出かける時だ!

胸にナイフを突き立てて、大きく穴を開け、本当の自分を排出する時だ!

2013-08-13

やっぱり実家に帰るんじゃなかった

実家に帰るといたたまれない気持ちになる

半年ぶりに実家に帰った。

実家は最寄りの新幹線から電車で1時間、そこから車で30分のところにある。

家の近くにはロードサイド店が乱立してて、yumetownっていうショッピングセンターができてた。

実家では父母・祖父母・妹が暮らしていている。

父は数年前に公務員定年退職して今は供託で働いているが、もう少しで辞める予定らしい。母は教師。

祖父はまだしっかりしているが、祖母は痴呆が入ってきている。

妹は国立に落ちて一浪した末に同じ町にあるFラン大学卒業した。今は契約社員で働いていて今年契約が切れる。

実家に帰ると本当にうんざりする。

偏屈下品な祖父母は何をしても自分たちが正しいと譲らない、非があっても決して謝らない。

父親は怒りっぽく、そんな祖父母を怒鳴りつけは田舎者年寄りダメだというが、父親も十分偏屈で祖父母と何ら変わらない。

母親は父親や家族に愛想を尽かしていて、家族を世話しているような感じだ。職もあるし、離婚すればいいんじゃないかと思うんだけど、ただ文句を言いながら生活するだけだ。

妹は馬鹿だ。残念な感じの服装・化粧で、毎日ショッピングセンターに行ってる。バラエティしか見ないし、ファッション雑誌しか読まない。自分の将来について何も考えてない。一人暮らししたい、が口癖だが家賃なし飯付きの実家から出て行く気もないだろう。

父にあいつどうすんだよって聞いたら、とにかく早く嫁にってくれれれば・・、って感じだ。多分40過ぎても独身で、「まわりにいい男がいない」って本気で言ってるだろう。家族の会話はほとんど無い、たまにあっても別の家のうわさ話だ。

俺は地方国立卒業して旧帝大に進み、そこで博士号を取った後、都内の企業で働いている。

大企業じゃないけど、仕事は楽しくて毎日充実している。

地元で進学しなくてよかった、地元就職しなくてよかった。

金銭的に十二分な援助をしてくれた両親には感謝しているけど、尊敬はしていない。

俺は家族を見下しているのに、俺が充実した生活を遅れているのは家族のおかげだ。

実家に帰るたびに罪悪感を感じる。家族から自由になりたい。

2013-07-23

腐女子が死んだ日

とあるアニメキャラに大ハマリした。

二次元キャラに恋をするなんて何年ぶりだろうか。

私は元々腐女子だった。

小学生の頃から漫画ゲームが好きで、中学生になると地元同人誌即売会や年二回のコミケに足を運び、

少ないお小遣いを握りしめホモホモしい漫画小説を買い漁っていたものだった。

地味で根暗であったため学校はいじめられっこで友達はいなかったものの、オタク的活動を通して腐女子仲間がたくさんできた。

当時の私の居場所はそこだった。そこしかなかった。

高校生になったある日、ひょんな事から彼氏ができた。

好きだったゲームオフ会を通じて知り合った人だった。

私の見た目は相変わらずモサかったものの、一応美容院に行ってみたりファッション雑誌を読んでみたりと徐々に色気付きつつはあった。

ファミレスでだべったり、ゲーセン遊んだり、一緒に買い物をしたり割と普通な恋愛を楽しんでいた。

中学生になるかならないかの頃からホモ漫画を読み漁っていたため

性的な事にも興味津々だった私は、ホテルに誘われてもあまり抵抗することなく

あっさりと初めてを捧げた。痛かった。

彼氏ができてから私はオタクイベントにあまり顔を出さなくなった。

腐女子仲間とは会えば相変わらずホモ話で盛り上がったものの、

イベントに参加してまで萌えを共有したいという情熱は消えてしまった。

イベントに行くのは極稀に、友達に売り子を頼まれた時ぐらい。

ちょうどインターネットが普及した時期でもあり、萌えの発散の場はネットで十分だった。

まあ若かったのでその初めての彼氏とは1年足らずで別れてしまったのだが、

運が良かったのか悪かったのかすぐに次の相手は見つかった。

それから現在アラサーに至るまで、付き合ったり別れたり浮気したりされたりまあ人並みに恋愛をしてきたのではないかと思う。

いじめ経験から対人恐怖症気味ではあったが、いじられキャラを装う技術を身に付けたおかげでオタ以外の友人もそれなりにできた。

常に地味めのグループに属してはいたが。

見た目もそれなりに気を使うようになり、下の下のモサ子から中の下くらいにはなったと思う。

大学生くらいまでは友人のサークルの売り子としてコミケに参加する事もあったが、

社会人になってからはさすがに腐女子仲間とは疎遠になり、イベントに参加する事もなく、時折mixiなどで近況を知る程度になってしまった。

一人暮らしになったため大好きな漫画も置くスペースを考えるとあまり買えず、たまに漫画喫茶で読むくらいになった。

ゲームも、気になるタイトルがあると買うことは買うのだが

まりやり込むこともなく、とりあえずクリアするだけとか、クリア前に投げてしまったりとか

ひどいと開封すらせず積みゲー化させたりするようになってしまった。

現在普通に彼氏はいるし、年齢が年齢なのでぼちぼち結婚の話も出てきたりなんかする。

彼氏ガチオタではないものの、いい年してジャンプを毎週欠かさず買っていたり

モンハンの新作が出るたびに睡眠時間を削って狩りに励んでいたり、まあ普通に漫画ゲームの話をしても引かれることはない。

そんな感じですっかり腐女子卒業し、ちょっとオタ趣味のあるフツーの人になったと思っていたが、

冒頭にも書いた通り、久々にアニメキャラに恋をした。

寝ても覚めてもそのキャラのことが頭から離れない。

通勤中も仕事中も常に妄想している。

ぶっちゃけ彼氏の事を考える時間より遥かに長い時間妄想に費やしている。

便利な時代になったもので、私はこの数年ぶりに顔を出した激しい萌えを消化すべくネットの海へと飛び込んだ。

カップリング?ああまあ何でもいいや。とりあえずあのキャラが見られれば。

(私は元々カップリングにはあまりこだわりがない。雑食である

とりあえずあのメインキャラとの絡みが多いからアレ×ソレが王道みたいだな。

ああん甘いセリフを吐くあの人が見たいようあの人が乱れるシーンが見たいようあんな事やそんな事になったところ見たいよう

トキメキを胸にサイトをいくつか見て回った。

だが。

何だか違うのだ。

思っていたようなドキドキは得られなかった。

昔はあんなに、二次創作の絵や小説トキメいていたのに。

そのジャンルの全てのサイトを見て回ったわけではないが、何だろう、何か違う。何か足りない。

恋焦がれたあのキャラと誰かの濃厚な絡みを見ても、夢中になれない自分がいる。

そして気付いてしまったのだ。

これまで自分経験してきた恋愛と、画面の向こうの誰かが考えたストーリーとを、無意識に重ねあわせてしまっている自分に。

「こんな展開&シチュありえねーよ」と心の何処かで感じてしまっている自分に。

もちろん現実現実二次創作二次創作だ。

妄想萌えだけを追求して然るべきなので、そこにリアリティなど盛り込む必要はない。

書き手に非はない。読み手である私の問題だ。

何故だ。私は萌えが欲しかっただけなのに、何故こんな風に冷めた目で見てしまうのだろう。

現実の男を知ったからと言って、二次元萌え純粋に楽しめなくなってしまうなんて、あまりにもひどい。

もちろん彼氏がいても結婚していてもホモ萌えする人はたくさんいるだろう。私の周りにもそういう子はいる。

でも私はだめだったのだ。

それに気付いた瞬間、とても悲しくなって、ああ、中学生の頃の純粋同人活動を楽しんでいた頃の私は死んでしまったんだ、と思った。

…ここまで書いて、じゃあ自分で書けばいいんじゃないか?と思った。

オナニーを公開するようなものだが、創作なんてみんなそうだよな。サイト作ろうかな。

2013-07-19

弟の結婚生活おかしなことになっている。

たぶん結婚したのが間違いだったような、そういう二人ではある。だけど子供も生まれてるし、間違いだとしてもなんとかうまくやってほしい。

けどそれでうまくやれるなら家庭裁判所かいらないですよね・・・

ここ数日、頭が煮えている。とにかく吐き出す。

弟は十五年前に私の友人に一目惚れし、その恋はいまだ終わらずに続いてる。

弟は貧相な体格でぼそぼそうつむき加減に喋る少年だった。いじめられたりはしなかったようだが、クラスでは冷遇されがちで友人は少なかった。

そんな弟が一目惚れきっかけに体を鍛え始め、ファッション雑誌などを買ってくるようになった。

友人は成績優秀な明るい美少女だったので、少しでもふさわしい男になろうとしたんだと思う。弟の努力は凄かった。

弟は変わった。筋肉がついて体が大きくなったし、表情も変わってよく笑うようになった。他人の目をきちんと見て話が出来るようになって、別人のようになった。

この成長は私をちょっと感動させた。これで弟と友人が付き合い始めたらいい話ぽいのだが、そうはならなかった。

元々顔立ちが悪くなかったのもあって弟はわりとモテるようになった。可愛らしいクラスメート告白された弟は、あっさりとその子と付き合い始めた。

別にいいとは思う。身近な誰かに目を向けることが正解ってこともいっぱいある。

だけど弟の人格はこの頃から少しずつおかしな方向に変わり始めていった気がする。

他の女性と付き合っている間もずっと弟は友人のことが好きで、これは大問題だった。

女神のように神格化された脳内の友人と、短所もある現実の女を、弟は容赦なく比べた。

から歴代の彼女たちとの付き合いは長続きしなかった。オレほんとは他に好きな人がいるけど頼まれたから付き合ってあげてるんだよね、君のあらゆる欠点はオレをうんざりさせるけどそれでも我慢してあげるね、という思いを弟はありありと出していた。

弟は人当たりが柔らかい。"オレってフェミニストで女に優しい"と酔ってるところもある。だから普段は気づきづらいが、相手を恐ろしく見下していることが時々ばれて、修羅場になる。

弟が私の前で愚痴をこぼしたことがあって、その内容も酷かった。

性格は悪くないけど、顔が好きじゃない。メシを作らせるとまずくはないけどものすごく旨いわけでもない。これって付き合ってるメリットが乏しいよね?」

「我慢できるから別れてないだけ。結婚したくはない。期待させたらかわいそうだから『君と結婚とかありえないから』と言ったら泣かれた。うざい」

当時私は結婚を考えていた男性と別れたばかりだったので、弟の発言がむかついてしょうがなかった。

私は弟の発言がいかに失礼か指摘した。弟は私の言葉を「感情的で非合理的でわけわからん」と片づけた。"合理的で論理的で決して感情的にならないオレ"というセルフイメージを弟はとても大事にしている。

こんなやつもう知らんと私は思った。弟も私の発言が気に入らなかったらしく、その手の話をあまりしなくなった。

あれだけ執着しているくせに、弟は本命の友人に対して何もできなかった。電話だの食事だのお出かけだのは何度も繰り返したようだが、そこからさきには全然進まない。

振られるのが怖かったんだろうけど、きっとそれだけじゃない。

弟は歴代の恋人たちに、頼まれたから付き合ってあげると宣言した。相手が不満を言うと「なら別れようか」と笑った。

おかげで弟は圧倒的強者として色々思い通りに出来た。これが駄目だった。

昔の弟は逆だった。何でも周囲の言いなりだった。嫌な思いもいっぱいしたと思う。

相手に合わせることしか知らなかった子供が、相手だけが合わせてくれる関係を知っちゃった。その結果が、今の弟なんだと思う。こっちの方が楽だし上手くいくと思ってるんだろう。弟は話し合いが苦手だ。相手と自分の要求を突き合わせて妥協点を探るという考え方をしない。どっちかがどっちかに合わせる。これしか知らないみたいに見える。

から弟は大好きな友人が相手でも、自分から行けない。頭を下げるようなことをしたら終わりだと思っている。合わせるより合わせてもらう関係にしようと一生懸命だ。

私、姉としてひどくないか。こんな分析して何になるんだ。今更全部手遅れなのか。

弟は友人に対してちょくちょく恋愛相談を持ちかけた。弟の相談内容はいつも決まっていて、

「今の彼女とうまくいってない。別れそう」

「付き合ってくれと言われている。好きじゃないから迷ってる」

のどちらかだった。

要するにオレを口説くなら今だよ、というアピールを何度も繰り返していたわけだ。

受身恋愛しか知らない弟にとってはこれが唯一知っている必勝パターンだったんだろう。本当にバカな子だ。こんなの相手が自分に対して好意がある時しか有効じゃない。

弟の恋愛を終わらせるのはいつも女性の側だった。物腰柔らかな暴君に我慢できなくなった女性がある日爆発する。

浮気もしてない、暴力ギャンブルもなし、なのになんでオレは振られちゃうんだろうね? 女の人を信じるのが、どんどん難しくなる。みんなワガママ感情的

弟のアホなコメント本命の友人以外の女とは何回破局しても弟は平気で、どうして破局したのかその理由を学んで次に生かそうとか、そういうことも全然考えなかった。

弟の恋愛は始めることも続けることも終わらせることも、ぜんぶ相手任せ。自分で決めたことがない。

から弟の暴君ぶりを全部我慢できる女性が相手だと、その関係は終わらなくなる。

とても我慢強い女性が弟の暴君ぶりに耐えきった。絶対に自分から別れようとはしなかった。そうやって彼女結婚まで押し切った。

散々嫌がったけど弟は自分から別れを告げずに時間けが経って、とうとう結婚することになった。一年後には子供も生まれた。

披露宴を三ヶ月後に控えたある日、たまにはきょうだいゆっくり飲みたいからと私は弟に連れ出され、焼鳥屋に行った。

「どうしてこうなる。どうして、なんでだ」

弟は酔いが回るにつれブツブツ同じ言葉を繰り返した。

「どうしてだ、なんでだ。なあ」

弟が血走った眼をこちらに向けた。

「ねえさん教えて。なんであの人はオレを選ばないの? 放っておいたらオレもう他の女と結婚ちゃうのに。手遅れになってもいいのかな」

あの人というのはもちろん友人のことだ。

「あんたマジでアホでしょ。他の女はどうでもいいから、結婚する相手のことだけ考えろ」

「教えてくれよ、なんか聞いてないのか、なんであの人オレに来ないの?」

「我が弟ながらホント気持ち悪い。あんたって思わせぶりにするばっかりで、自分の気持ちを伝えたことないじゃん。今更そんなこと言うなら、自分からもっと動けばよかったのに」

「それはできない。ダメになったら気まずい」

「この話きいたせいで今後、私はあんたの奥さんと顔を合わせるたび気まずくなるんだが。ふざけんな」

だってあの人はねえさんの友達じゃないか。オレ、ねえさんのことだって大事なんだよ。オレのせいでねえさんとあの人が気まずくなったら嫌だから、慎重にしようと思って」

私はその瞬間、人前であることもわきまえず弟の横っ面をひっぱたきそうになって、がまんした。

「わたしたちの友情を尊重するためにあんたは自己犠牲精神でどうでもいい女と泣く泣く結婚してやるってことか?自分が何言ってんのか考えてみろ糞野郎。ゴミ野郎。クズ野郎」

弟は小さい頃と同じ怯えた表情を浮かべ、身を縮めた。

私はカウンター五千円札を叩きつけて店を出た。

弟が交通事故に遭ったのは、妻の妊娠が判明してすぐのことだった。

大した事故ではなかったのだが、これが原因で弟はある厄介な疾患を患った。

弟の場合、主な症状は頭痛と倦怠感。気圧の変化で症状が悪化するため、台風が近づいてきたりすると一日中寝たきりになってトイレにも一人で行けない。当然会社休みがちになる。弟は職場にいづらくなってしまった。

弟の妻は優しく笑ってこう言った。

大丈夫よ。私の稼ぎがあるし。夫婦は助け合って生きるものでしょう?」

その後夫婦は話し合い、弟は会社を辞めて在宅で仕事を始めることにした。妻は出産ちょっと休んで仕事に戻り、家事育児は弟の役割になった。

弟は妻に対して今までずっと強気できた。「なら別れよう」と簡単に言う弟に妻が縋りつく形で関係が成立していた。

その力関係が逆転した。弟は経済的に妻に縋りつく立場になった。

彼女があまりに我慢強かったので弟は気付かずにいたが、弟の妻は寛容な女性じゃなかった。

彼女はこれまでずっと耐え続けただけで、一度も弟を許したことがなかったんじゃないか。たぶんずっと恨みをためていた。

数か月に一度、弟は私に電話を寄こす。いつも深夜だ。妻に見つからないよう家の外に出て、小さな声でひそひそ話す。

弟の妻は変わったらしい。昔とちがう別人みたいだと、弟は怯えた声を出す。

弟の作った食事がまずいと言って捨てる。赤ちゃんの首筋のあせもを指差し育児放棄虐待だと怒鳴る。話しかけて弟の返事が遅れると、テーブルの表面をバンバン叩く。

普段は穏やかなのに何かの拍子にスイッチが入ったように荒れるので怖いと、弟は言う。

弟は涙声で「ワケがわからん」と繰り返すが、話を聞いていると根本原因はなんとなくわかる。妻は弟を信じていない。自分は愛されていないという疑いが常にあって、ちょっとしたことでその疑いがふくらみ、荒れるのだ。

弟は見栄っ張りだ。全てがうまくいっているみたいに見せたがる。大学会社も、世間では一流といわれる場所に入れた。資格職についている賢明な妻を持ち、フリーランスで働きながら郊外の人気住宅地に住んでいる。"何もかも恵まれた幸せなオレ"というセルフイメージを弟は必死に守りたがっている。

から弟には愚痴をこぼせる相手がいない。感情的で非合理的なことを言う、四つ違いの姉しかいない。これまでそれほど密に連絡をとっていたわけでもないのに。いま私たちきょうだい子供時代に戻ったみたいに、たくさん話をしている。

弟は大人しくてまじめで素直なこどもだった。姉の後ろをちょこちょこと付いて回り、私が繰り出す理不尽な命令に従った。

家中駆け回って材料を集め、SFに出てくる宇宙基地みたいな人形の家を、二人で作ったりした。一緒にたくさん叱られた。

弟は私が何か言うと真剣な顔で耳を傾けた。何もかも弟より上手くできる姉に尊敬まなざしを向けた。四つも年が違うんだから当たり前なのに。

たぶん弟の心のどこかに、まだあの頃の感覚が残っているんだ。だから「ねえさんどうしよう」と途方に暮れた声を出すんだ。

そういえば弟がおねえちゃんじゃなくてねえさんと呼ぶようになったのも、私が頼んだからだ。何かの本を読んで影響された私が

「これからはねえさんて言って。おねえちゃんてなんか子供みたい」

と言ったんだ。子供だったくせに。弟はこくんと頷いて、あれからずっと私のことをねえさんと呼んでいる。

子供を連れて実家に帰りたい」

弟はそう言うが、離婚すればほぼ確実に親権は弟の妻のものになるはずだ。法律は元々母親が有利なようにできてるし、妻の方が経済的にも安定している。

弟の妻は子供のことは可愛がっていて、家にいる間はよく面倒をみている。家事の中心は弟だが、妻もかなりやっている。

この状況で弟が親権をとれるはずない。

子供と離れるのは絶対に嫌だから離婚しない、いつも弟の結論はそうなる。

弟は時々夢見るような口調で友人のことを話す。

あの人はどうしているかな、あの人に会いたい、あの人に似合いそうなピアスを見つけた。

「バカ野郎、そんなだからあんたの妻はいつまで経ってもあんたが信用できないんだよ」

「だけどあの人のことを考えている時が一番楽なんだ。その時間がなくなったらすごく辛い。支えなんだ」

弟が結婚する半年前に友人は仕事の都合で引っ越し、一緒に携帯も変えた。友人の新しい連絡先を弟は知らない。

友人と私で話し合い、知らせない方がいいと判断したのだ。

ところがバカ弟はあの焼鳥屋の夜、私がトイレに行っている隙に私の携帯を調べたそうなのだロックはかけていたが単純な暗証番号だったので、なんとかなったのだろう。

それでも弟は三年我慢した。時々携帯の画面に友人の連絡先を呼び出して、それを眺めることが心の支えだったという。

そして二週間前の夜、またしても妻に怒鳴られた弟は何かが切れてしまったらしい。家を飛び出し友人に電話して、

「どうしても話を聞いてほしい会って欲しい」

と頼んだ。

友人は弟のただならぬ様子に驚き、自宅のすぐ近くにある終夜営業のカフェで話を聞くことにした。

そんでもう、ほんとに今更、お前十五年間何やってたの、何で今なのと私は弟の肩を揺さぶってやりたいんだが、ずっと話し続けて空が明るくなってきた頃弟は「あなたがすきです」と友人に言ったらしい。

「そんなの言われても困る。奥さんに恨まれるの嫌だし、家庭のある人とどうにかなる気はない」

と友人から連絡を受けて頭がカーッとなったというのが、私がこの文章を書いた動機だ。

すごいよね、よくこんな長文書けたよ、自分で感心しちゃうよ。これ書くのに二日かかったバカみたいだ。

友人は弟に「このことはねえさんには話さないで」と頼み込まれて悩んだ末に、それでも黙っていられないと思ったらしい。本当に申し訳ない。うちの愚弟が。マジで愚弟が。ほんとに愚弟でどうしよう。

連絡先が流出してしまった件について、友人には謝罪した。今後弟が彼女を悩ませた場合についても話し合い対策も用意した。弟が予想を越えた暴走をしなければ、なんとかなりそう。

あと他に私ができることってなんだろう。

根本原因は弟夫婦の問題なので本人同士でしっかり話し合ってもらうしかない。お互いの主張と気持ちを突きつけあって、利害の調整をするということをしなかったから、あの夫婦な今みたいになってる。どれほど辛いとしてもまず話し合いだ。私が絡む余地はない。

ということを弟に言いたくて電話を掛けたのだが、繋がったのは最初の一回だけだ。弟が友人の連絡先をどうやって入手したか聞き出したところで妻が帰ってきたらしく、途中で切れてしまった。弟は妻の目の前では絶対に携帯を触らない。弟が携帯で誰かと連絡をとることを、妻が嫌がるからだ。だから弟は夜中隠れて電話するわけで、なんか書いててあらためて気付いたけどこれ結構異常なんじゃないのか。

何度か掛け直したが、全然繋がらない。メールにも返信がない。

だって結婚していて、一番大事なのは自分の家庭で、弟夫婦のゴタゴタなんか巻き込まれたくないので、もう放っておいていいのかな。

だけど甥っ子は可愛いんだよな。うちまだ子供いないからなおさら。両親がうまくいってないというのは、甥っ子のためにも悲しい。

夫婦関係は異常なんじゃないかと書いててあらためて思ったんだけど私の感覚が正しいのかどうかわからない。誰か教えて。

うちは子供がいないか共働きでも時間には結構余裕がある。だからからないことがいっぱいありそう。子供のいる家庭だと余裕がなくてギスギスするのは当たり前、と一度言われた。そんなことないだろうと思うんだが、確信持てない。

電話の終わりで弟はいつも「でも大丈夫。うちはうまくいってる。妻も優しい」と言うんだけど、うそ臭くてしょうがない。でも私が姉ばかで弟のことを心配しすぎてるだけかもしれない。本当は言葉通り幸せな家庭?

うちの両親に相談するのが一番いいのかもしれないけど、弟に激しく口止めされてるんだよなあ。もう喋った方がいい気がする。でも親巻き込むと大ごとになりそうだし、弟にも弟の妻にも恨まれそう。

ほんといくら書いてもまとまらないな。

大人になったら人間て賢くなると思ってた。全然違う。年取るほど実感する。

深夜電話で思ったんだけど、弟夫婦関係ってちょっとDVぽくないか。考えすぎな気はするけど、一番怖いのがそれ。二番目に怖いのが弟がストーカー化することなんだけど、弟がそこまで出歩く自由なさそうだから、こっちはあまり心配しなくていいだろう。とにかくDVだったらどうしよう。こんな長文書いてる場合じゃない。

だけど弟と連絡がとれないから、動けない。

とりあえず留守電きいた弟が今夜くらいに連絡くれるといいんだけど。明日休みから遅くても話せるし。

勉強出来る子だったんだよなあ弟。だから本人も含めてみんな弟をバカだと思ってないんだけど、私はバカだと思う。そんなことを思う姉はひどいよな。ごめん弟。とにかく、電話して来い。姉はけっこう心配してます

2013-07-11

ファッション雑誌はあてにならない

デブでもガリでもない、ブサメンじゃない、ハゲてないイケメンやおしゃれなフツメンが着ているから、イメージができない

太めでゴツい自分に似ているのはオラオラ系のファッション雑誌モデルだが、ああいう風にはなりたくない

ヒップホップ系に逃げるのも嫌だ

ファッション雑誌を買うたびに疎外感を感じるようになった

痩せればいいという意見もあるだろうが、痩せても自分にはあの手のオシャレすぎるファッションは無理だ

もっとリアルファッション雑誌とかないものだろうか

町に出て自分と似たようなタイプの人を観察しろ、とよく言われるが、町に出る服がないんだよ!

2013-04-18

http://anond.hatelabo.jp/20130418232204

ほらよ

http://www.amazon.co.jp/美人はこの1冊で始まる-基本のメイク-レタスクラブMOOK-山本-浩未/dp/4827542171

化粧どころかすっぴん顔が肌荒れとニキビ痕でボコボコしてて

産毛も眉も手入れできてなくて顔のいろんなとこがちょっとシミになってるような

まだら顔のブスというよりぶっちゃけきったない顔の喪女

洗顔>産毛剃り>眉カットコンシーラー(?)>化粧下地(以下略)

みたいなプロセスを経て段階的に一応見れる程度の顔になっていく みたいなのが欲しい

流行化粧品、とか春のメイク、とかそういう要素はまだいらないです!難しいんで!

成功例だけでなく失敗例みたいなのも豊富に載せて欲しいですね

それは流石にその辺のファッション雑誌には無理だろJK

週刊MOJOメイクモデル募集して特集するのを待て

化粧の本が欲しい

読みながらメイクの練習が出来るような本が欲しい

ファッション雑誌読めよ」「メイク本買えや」となるんだけど

あいう「普通の本」は化粧の不得手な喪にとっては難しい

つまるところもっとこう、スタート地点から教えてくれるような本

最初に「このメイク必要もの」の一覧が載ってるのがいい

で、化粧どころかすっぴん顔が肌荒れとニキビ痕でボコボコしてて

産毛も眉も手入れできてなくて顔のいろんなとこがちょっとシミになってるような

まだら顔のブスというよりぶっちゃけきったない顔の喪女

洗顔>産毛剃り>眉カットコンシーラー(?)>化粧下地(以下略)

みたいなプロセスを経て段階的に一応見れる程度の顔になっていく みたいなのが欲しい

流行化粧品、とか春のメイク、とかそういう要素はまだいらないです!難しいんで!

成功例だけでなく失敗例みたいなのも豊富に載せて欲しいですね

巷の雑誌に載ってるメイクされる人のすっぴん顔ってつるつるでとても綺麗だし

そもそも化粧をする前提に整えてある顔だと思うのですが

喪にとってはすっぴん顔の眉が短いとかそういうのに慣れてないので

「今の喪具合からどう変化していくか」というのが見たいのです

ぬり絵は子供から大人の塗り絵であるのになぁ

どうして大人のレベルに全く達してない程度のメイク本がないんだろう

2013-04-16

http://anond.hatelabo.jp/20130415233837

女性ファッション雑誌に良く出てくる、若いリーマン男性陣による

好きな女性ファッションと「○○着てる人はね~」みたいなダメ出し

勿論それの女性版で男性ファッション批評するのもあるけど、指摘の細かさが違うというか

とりあえずそういう雑誌に載るリーマンキャラの服や化粧についてのあーしてこーしてとか

こういう子とだったら一緒に街を歩けるよね、恥ずかしくないね、みたいな意見って

「そ…そこまで見てるのか…」と毎度恐れ入ってしまますフィクションと信じたいです。

ちなみにそんな話をしている男性を実際に見た事もありません。いるんでしょうか。

もちろんフィクションです。

そういうとこまで見てる(見ることが出来る)男自体極めて少ないです。

オカマの人ぐらいじゃないでしょうか。

殆どの男は髪の大雑把な印象ぐらいしか気付きませんし、

女性ファッションについていちいち言葉にして突っ込みいれるなんてのはもっと難易度が高いです。

服オタみたいな男でも女子ファッションとは興味のジャンルが違います。わかりますよね。


じゃあそういうリーマンキャラ中の人は誰か。

なんのためにそんな記事書いて焦らせてハードルを設定するか。

バレバレですよね。

http://anond.hatelabo.jp/20130415233837 の記事書いた元増田です。

色々コメントを頂けて、目からウロコでした。ありがとうございます

仰る通り結構な喪です。ええ、はい。かなりの。

ファッション雑誌リーマン批評はいわゆる雑誌側のステマという話とか

視点を変えるとまた別の見方が出来るというのは「ああ…言われてみれば…」と納得したり

相手がこっちに相談なしに全部決めた話なのに割り勘にされた、というのは自分でも「それは困る」と思ったり。

自分でも先述の日記書きながら「なんつー子供っぽい疑問だろう」となってはいましたが

色々他の人の考えなどが聞けて良かったです。

もういい歳なので、慎みを持ちつつ相手の人をうまく立てられるような振る舞いを

身に着けていければと思います

2013-04-15

男性と出掛けて食事したら割り勘だった」と不満を言う女性って

ネットしょっちゅうネタにされるくらいだから、多分実在する。

問題はその価値観が本当に、多くの女性の一般的な感覚なのかどうか。

あと、自分より一回り若い世代でも普通感覚なのか、とか。気になる。

そういう不満、そんな簡単にぽぽんと出るか?っていう疑問もある。

ビビる自分が未熟だという自覚はあります

でも「どっか食べに行こう。奢るよ」とかいきなり言われたら萎縮すると思うし

お金の掛かるやりとりがナチュラルに発生するのってかなり凄い事だと思うんですが

実際どうなんでしょう。ホントにみんな初デートとかで奢られたりしているの?死ぬの?

奢られっぱなし奢りっぱなしなんてバランスが崩れてそうで怖い。

自分の器が小さいのもあるけど、交互に奢るか、割り勘するのが一番

精神の安定を得られるような気がしています

後もう一つ、毎回不思議というか、ホントなの、と思っちゃうのは

女性ファッション雑誌に良く出てくる、若いリーマン男性陣による

好きな女性ファッションと「○○着てる人はね~」みたいなダメ出し

勿論それの女性版で男性ファッション批評するのもあるけど、指摘の細かさが違うというか

とりあえずそういう雑誌に載るリーマンキャラの服や化粧についてのあーしてこーしてとか

こういう子とだったら一緒に街を歩けるよね、恥ずかしくないね、みたいな意見って

「そ…そこまで見てるのか…」と毎度恐れ入ってしまますフィクションと信じたいです。

ちなみにそんな話をしている男性を実際に見た事もありません。いるんでしょうか。

http://anond.hatelabo.jp/20130415075840

容姿コンプレックスがないからかなと。

ここがああだったらとか、こういうイメージになりたいとかもないので。

ファッション雑誌も興味ないですし。

全体では半々くらいなんじゃないですかね。

身の回りには偏って集まるからよくわからない。

2013-04-04

チラ裏

ずっと「女の義務」から逃げ続けてきた。ファッションとか、化粧とか、おしゃれ全般で身なりを整えること。他のことに時間を使いたかった。実際、周りから一目置かれる程度のスキルは身についた。

でも髪も結べないしセットできないから寝癖直すくらいでガチ造作ヘアだし、私服シャツジーパン適当めがねかけてて、化粧もしてない。

(男だったらたいして言われないのになあ。こういうとき男の人がうらやましくなる。男も女もどっちみちなにかが大変なんだろうから特に男になりたいとは思わないけど。最近ファッションに気を遣う男の人も多いし。)

んで、そろそろ逃げ切れなくなってきたから、とりあえず自分くらいの年齢層向けのファッション雑誌を買ってみた。

そしたらどうも感覚について行けない。おもしろもんじゃいからあたりまえだけど服見てたってちっともおもしろくないし、読者投稿コーナーすらファミ通のほうが絶対おもしろいなあと思ってしまう。

かわいい女の子を見るだけなら「ああかわいいなー」でおわるんだけど、それを自分が目指すとなるととたんに嫌気がさす。お金も手間もかかる。めんどくさい。疲れる。つまらない。

今のままあんまりやらないでいられたらいいのになあ。まあ、そのままだと歩く公害になるぞと自分にむち打つしかないんかな。

「虫愛づる姫」で良いとか思う人もいるだろうけど、若けりゃそれでも良いんだろうけどいい年したおばさんがむさ苦しいかっこしてたら見苦しいもんなあ。第一周りがうるさい。虫愛づる姫君は周りの声も気にしない心の強さがあったけども、私はそんなたいした人間ではなかった。

(でもどうも厚化粧のおばちゃんがあんまり見た目好きじゃなくて、ああまでしてでも化粧した方が良いのかなあとか、屁理屈なんだけど思うんですよね。あそこまでやらなきゃ良いだけだと思うんだけど、おばちゃんたちも昔はみんなお化粧あんまりきつくならないように、とか気をつけてたと思うから隠し始めると気になってしょうがなくなってしまうんじゃないかと。)

こういうのってやってるうちに楽しくなるモノなのか。自分が今までで身についたのは、楽しく感じられたことだけだったか不安に思う。

周りの女の子見てると、高校生、早いと中学生小学生で化粧だとかおしゃれのテクニックを磨き始めていて、しかも楽しそうにやってるものから不思議だった。彼女たちは最初からしかったんだろうか?

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