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はてなキーワード: 姐さんとは

2024-09-27

outデラックスを見てるんだが、中山美穂が誰かに似ている…と思ったら椿鬼奴だった

顔も声も奴姐さん

中山美穂進化すると椿鬼奴になる

世の中、分からないもの

2024-06-13

クンニ姐さん

舐めさしておやりよ✋(👁💋👁)🤚減るもんじゃあるまいし

2024-06-09

[]2012.7

https://anond.hatelabo.jp/20240609080131

https://web.archive.org/web/20170710054051/http://ashihara-hina.jugem.jp/?month=201207

殺す理由

2012.07.20 Friday02:40

物騒なタイトルつけちゃった。

映画を観に行きましたよー。

「We Need to Talk About Kevin」 邦題:「少年は残酷な弓を射る

TOHOシネマズシャンテ

一瞬も目が離せず、面白かった。

産んだ息子がサイコパス的な。

あらすじは、邦題そのまんまでしたよ。(邦題。。。)

どうして?何が原因でこんな事をしでかすの??と、母が息子に問い、

答えは観る者に委ねられるわけですが。。。

「息子は社会病質者ではない、鋭い洞察力の持ち主」との

関係者インタビュー記事ネットで読んだので、

この映画の中では一応、母が上手に息子を愛せてない事が主因、

でいいのかな?それプラス、互いの鋭過ぎる感受性

個人的には、「前頭葉機能不全だよ」とでも言いきって貰えた方が、

少しホッとするのだけれども。

勝手かもですが、理解できなくても許される気がして。

そういう(変な)意味で、ホッとさせてくれるのがこの一冊

物騒な本でスミマセン。

被虐経験精神疾患、神経学的損傷が相互作用し合った結果、

猟奇的殺人はうまれるよー。」って書いてある。

私は専門家じゃないので真偽は判別できませんけど、

ある程度、理由が明記してあるとホッとする。

からないのが一番不安

そういう不安感を上手に煽る映画でしたよ。余韻残る。

漫画ブログも物騒なので、お菓子写真でも載せとこ。

   

サダハルアオキとエルメ♡

あ、あと、映画館で予告やってた「最強のふたり」が観たいなあ。

1

本・映画---

ミスですよー。

2012.07.13 Friday00:05

えーーっと、今日ベツコミ発売ですね。

Pieceも載ってますので、読んでくださいね

よろしくお願いします~!、、と、爽やかに宣伝したいところなのですが。。

今回の原稿にはミスがありまして。。

気付いたのは一昨日なので、もう訂正しようがないのでスミマセンごめんなさい。

お話ではなく、作画ミスですよ。

だ、誰も気付かずにいてくれたらいいのにな!という期待を込めて、

何をどう間違えたかは、な、内緒です!なんてこずるい。

時間余裕あったのになあ。ちゃん確認したつもりでも、

時々こういうミスはやらかすなあ。

コミックス時には、きちんと修正しておきますね。

ほんとにごめんなさい。

新刊がうちにも届きましたよ~

あとは、何気に初めて連れて行って貰ったビアガーデン

私、ビール飲めないんですけどね。気持ち気持ち

無意味オムライス

あとは、今更ツイッターを非公開で始めてみたものの、

(うっかり迂闊な事書いたら困るので、非公開)

「猫が可愛い」と「お菓子が美味しい」レベルつぶやきしか

つぶやくことなくて、アンタどこの小学生?気分です。

アウトプット寄りの仕事をしてるせいかな。

溜め込んで吐かずにおれない事も薄い、ような気がする。

最近は、こんな感じです。

ではー。

1

お仕事---

Piece」8巻☆

2012.07.04 Wednesday14:48

発売中です!

  

成海親子が表紙ですよ!

私まだ現物見てないや。

1

お仕事---

講談社漫画賞☆その2

2012.07.04 Wednesday14:45

行ってきましたよー@帝国ホテル

いやー。水城姐さん、色っぽかった!

そして、感慨深かった。ほんとうにおめでとう~~!

2次会で登場した、「ラデュレ」のマカロンタワー

使用

そして、おみやげに頂いたのは、チョコレート香りアロマキャンドル

テオブロマ」のショコラフランボワーズジャム

 

しっかり「失恋ショコラティエ仕様になってますよ~

作品イメージ通り、とっても華やかな祝賀会で、

しかったし嬉しかった。

講談社さん、どうもありがとう!(と、私が横から言ってみる。)

ほんとにどうでもいいけど、帝国ホテルに行くのに迷子になって

ちょっぴり遅刻しましたよ。。

雨の中、日比谷シャンテ周辺をグルグルグル

小学館謝恩会漫画賞授賞式は毎年帝国ホテル

何回行ってんだアンタ。。。

ドジっこが許されるのは、ハタチまで

2024-05-03

anond:20240503085729

えっ、すいすいすいようびの人って女性だったんだ

ネカマ言葉使ってる粋なお姐さんだと思ってたわ

2024-04-24

anond:20240423235213

m-floEXPO EXPO

LISA姐さんが離れなければ日本ヒップホップは変わったんだろうなあ(そのかわりlovesシリーズはできなかったのだろうけど)

2024-03-29

スーパーレジのお姐さんが組み立ててくれた芸術品みてえなカゴの中身を思案しながら少しずつ崩して袋に詰めていくのが一番面白い

2024-02-25

俺はどうしてやればよかったのだろう

職場周りでちょっと人間関係がごちゃついたから吐き出す。

登場人物

俺:アラサーリーマンモテないキモオタ陰キャ野郎

後輩(女):Aさんとする。同じチームの後輩。オタクで人懐っこいメンヘラ

後輩(男):Bくんとする。別チームの後輩。オタクだけど高身長イケメン。人もいい。

ただこじれたのはAさんとBくんなので、俺は基本何もしてない。まぁその何もしてないってのがまた情けないんだが…。

俺が勤めているのは従業員が少なめの小規模ベンチャー企業で、プロジェクトごとにチームが分かれてるけど全社員が1フロアの中に納まるくらいの人数しかいない。

から部署とは言っても何年か働けば全員の顔と名前くらいは覚えるし、管理系の業務をやってれば一度は全員と話すことになる。

新しく入ってきたBくん(若い新卒ではない。)とは、チームは違うけど喫煙者仲間なのもあって顔を合わせれば結構喋るし、アニメ関連のオタトークが盛り上がるしでわりとすぐ仲良くなれたと思う。

Aさんは同じチームだから毎日仕事なり雑談なりで必ず喋るし、彼女彼女オタクなのでよく喋る仲だった。こんなキモオタおっさんとも笑顔で話してくれるいい子だ。

うちはベンチャーらしく会社規模の飲み会結構あって、その中の一回で適当に座った席がたまたま俺、Aさん、Bくんが全員同じテーブルになったのがきっかけで、そこからそれぞれ仲いいやつを1、2人追加で誘って5~6人でよく飲みにいってた。

男女混合の飲み会で、普通に飲み屋行ったり1人暮らししてるメンバーの家で夜通し飲んだり持ち込んだゲーム遊んだりしてたが、男女の雰囲気になることもなく健全に終わってた。

というのも、Aさんを含めた女子メンバーには全員他に彼氏がいたからで、さすがに彼氏持ちの女を寝取ってやろうみたいな輩はいなかった。俺もそんな勇気ない…し、まぁぶっちゃけいい子だけど好みじゃない。俺の好みは強さのある色っぽい年上の美女だ。バラライカ姐さんみたいな。

雲行きが変わってきたのは、Aさんが同棲している彼氏レスで悩んでる…みたいな相談をし始めてからだった。

いやまぁそういう相談をされたからといってAさんをどうこうしようってわけじゃなくて、現彼氏との別れを視野に入れつつBくんが気になり始めている、みたいな相談をBくん不在の時に受けたのだ。

俺としてはそんなん好きにすればいいだろとしか言えないのでしばらくはその話を適当な相槌で聞き流してたんだが、回を重ねるごとにどんどん切実になっていってちょっと気まずかった。ちょいちょいサシ飲みにも誘われるようになって、Bくんのこの言動はわざとなのか、BくんはAさんに対して脈があるのか…思わせぶりな発言が…みたいな話をされるんだが、正直知らん。モテないアラサーにそんな細かい機微がわかるわけない。あと言っちゃなんだがAさんはそこまで容姿が優れているってわけでもないので、Bくんみたいなイケメンが選ぶならもっとかわいい子だろうな、とも思った。言えなかったけど。

ただそれはそれとしてAさんには幸せになって欲しい気持ちはあったので、当たり障りのないアドバイスもどきカスみたいな助言を挟みつつ大人しく愚痴に付き合って、ひとまずはこのまま仲良くなっていけるように継続して飲み会はやっていこうな、くらいの結論に落ち着くのが常だった。メンヘラで酒が入ると死にたいと鳴くおもちゃみたいになってしまうAさんをなだめるのに疲れていたともいう。

しかしまぁ無情なもので、イケメンのBくんはあっさり彼女を作っていた。男だけで連れ立って行った飲み会で、ニコニコしながらBくんが「実は僕、彼女できたんですよ~」と嬉しそうに教えてくれた。Aさんの失恋の決定的瞬間を一番最初に知ったのは、まさかの本人ではなく俺だった。

まぁ出会いは友人の紹介で知り合った女の子とのことで、よくある若者恋愛って感じだった。羨ましい。生まれてこの方出会女性恋愛対象にしてもらったことなどない俺からしたら夢みたいな話である。羨ましい。

別にBくんに彼女ができたのはめでたい。が、それはそれとしてAさんの恋バナのような愚痴を聞く俺の気持ちは落ち着かなかった。板挟みはしんどいって。こういうのは本人以外の口から言うもんでもないが、タイミングを間違えたら大惨事になるのが目に見えているし。

と思ってたら、適当にセッティングした飲み会でBくんと仲のいい後輩が口を滑らせてバレた。俺がちょっと違う話をしてるうちに聞いたみたいで、突然バッドモードに入って人生おしまいだ~死にたい殺してくれと喚きながら酒をバカ飲んで管を巻きだした。こうなると面倒だからもっと心構えさせてから教えたかったのに!!!クソが!!

これは朝まで愚痴聞きコースかなぁと思ってたら早々に潰れてゲロったので、さっさとタクシー突っ込んで帰して俺は店の人に謝りたおして後片付けを手伝った。おっさんになっても他人ゲロを処理するのはしんどかった。店員さんマジすまん。

なんとこの飲み会は、転職が決まった俺の送別会だったから正直なぜ主役のはずの俺がこんなことを…って思ったけど、Aさんの精神ダメージを考えて何も言わずに黙って処理した。

飲み会のあと俺は有給消化ののち退職たか彼女らがどうなったかは正直知らないが、折り合いをつけて元気に生きていてくれと思う。

ちなみに、BくんにこそっとAさんのことを聞いてみたら、なんとなく好意があるのは察していたらしい。まぁ二人で遊びとか飲みとか、わざわざ休日に誘ってたらそりゃあそうか…。

俺はどうしてやればよかったんだ。二人で遊びに誘ってるのを上手く躱されて”みんなで”に誘導されてる時点で脈ねーよってAさんに言ってあげればよかったのか?それとも傍から見て脈が全くないのを承知で、さっさと告れよって焚きつけて玉砕させたらよかった?Bくんに彼女ができたときにすぐ教えればよかった?

Aさんは新しい彼氏を見つけられたのだろうか。職場を離れてしばらく経つが、今でもこの事を思い出してちょっとモヤモヤする。

2024-01-30

芸人M」と「もちづきる美」と「岡本夏生」と。

わたしアイドルだった頃』という2012年発行の本がある。アイドルとして活動した女性たちのインタビューを集めた本だ。

この本に収録された元ギリギリガールズの「もちづきる美」のインタビューが、12年の時を経て、再び注目を集めている。

過去12カ月間の「もちづきる美」というキーワード検索ボリュームの推移をみると、とあるゴシップが世に出てから伸びているので、インタビューに登場する「芸人M」は渦中の芸人かもしれないと思い、ページを開く。

インタビューには、こんな内容が含まれていた。

―-大人気の「芸人M」が、芸人仲間からもちづきる美電話番号を金で買い、何度も電話をかけてきた。

彼女はのらりくらりと交わしていたが、「ギリギリガールズ」の意地悪なメンバーが言いふらしてMの耳に入り、もちづきる美激怒したMに殴打される。それでもMの怒りはおさまらず、殴られた側なのに、Mの事務所謝罪に出向いた……と言う内容だった。仮にすべて真実だったら、Mのしたことは脅迫暴行である

同じページにこんなくだりもあったのが印象的だった。

アイドル活動吐血するほど苦労して、何本もCMに出ていたのに、彼女たちの仕事のギャラはたった10万。それを聞いて自分ごとのように怒ってくれたのは、岡本夏生だったという。

“「もう、ギリギリちゃんたち、何、利用されてんのよ!」そこはドンと言わなきゃだめでしょ。言えないんだったら、私が言ってあげようか? まかせてよ!」”

“「夏生姐さんは、いろいろ頑張ってくれましたね(笑)。いろいろアドバイスももらったんですけど、結局はダメでした。夏生さんは“ダメだったわ。なかなか手強いわねぇ”と言っていました(笑)」”

文中の「(笑)」がもの悲しい。幼少期の不遇な生育環境、意地悪なメンバーからいじめ芸人Mから暴力など、つらい思い出のオンパレードインタビューに登場した、唯一の優しい人だった。

岡本夏生自身彼女たちの何かに共鳴して親身になって動いてあげたのかもしれない……と想像したら、少し胸が苦しくなった。

2024-01-16

そろそろ豆まき時代・・・

♪おれはタトー、ふくちわわー

♪まーめを あげます ごめんなさい

姐さん 夜泣きで 困ったな

みたいな曲が流れてんよ

この童謡よく知らんけどね

そう、よく知らない

俺たち下っ端は、何も知らされないまま

そして全てが終わる・・それが豆まきなんだよ・・

鬼が嫌がってるのに、豆をまき続ける

俺も心を鬼にして豆をまき続けるんだよ

どっちが鬼だよ・・

2024-01-12

もう二十年くらい昔のはなしだけど、

 デリヘル嬢をしていて、しか店長と付き合っていた。

 といっても、たぶん店長と付き合っていたのは私だけじゃなくて、少なくとも四つ年上のお姐さんもやっぱり店長と付き合っていたと思う。支配下に置きたい嬢のことを色恋で管理するタイプ風俗経営者だったのだろう、しらんけど。

 でも、他の子には店長と付き合ってるっぽい様子はなく、欲しい物を買うためにパッと働いてサッとお賃金もらって帰るみたいな子が多数派だってドライバーさんから聞いた。ただ、彼女たちには共通点があって、それはお笑い好きだったってこと。度々芸人集団と嬢たちで合コンをやっていたらしく、もしも好きな芸人かいたら店長におねだりすれば呼んで貰えるよって、これまたドライバーさん情報

 したら、ある夜店長から増田ちゃん芸能人で誰が好き? 教えてくれたら会わせてあげられるかもしれないよ?」って聞かれたので、

GACKT

 って答えたらめっちゃ白い目で見られた。今までにないくらいの侮蔑のこもった視線だった。

GACKTは知らないな~。お笑い芸人だったら誰が好き?」

お笑いあんまり見ないけどぉ、強いていうならレイザーラモンHGかな」

 なんかもうピシッと、店長との仲に亀裂の入った音がした。

あいつは呼んでも来ないかダメです。」

「なんだ、つまんない!」

 それを期に店長との仲がすっかり冷え込んだのと、色々あって店長がかなり面倒臭い性格をしており、しかも私のことをそういう面倒臭い男心をおおらかに受け止めるタイプだと勘違いしていたことが分かったので、別れた。というか、やっぱりあれは付き合ったとは言えない気がする。

 これもドライバーさんから聞いたはなしだけど、店長テレビベテランなのに自虐的芸風のお笑い芸人某氏の弱味を何故か握っているらしく、度々某氏を呼びつけてはお笑い芸人×風俗嬢の合コンをセッティングさせていたのだそうだ。それを店長風俗嬢への福利厚生と呼んでいたが、ようは釣りである

 店長にはお笑い芸人には興味ないと言ったけど、私はプレイ時間終了を知らせるタイマー波田陽区の着声を使っていて、それはなかなかお客さんウケがよかった。まあ、好きなお笑い芸人の裏の顔なんて見たくなかったので。


追記

 波田陽区島田ファミリーからしかすると店長の人脈ではお願いしても呼べなかったかもしれない。

2023-12-15

anond:20231214134205

そりゃもう、アン・ルイスの「六本木心中」でしょ。おぎのめちゃん以前にアン・ルイス姐さんだよ。

大学広告研究会がパー券売って、六本木ディスコでやるパーティーで一番盛り上がる曲。

あと本田美奈子の「マリリ~~ン」ってやつ。

頭数がそろわないときに、タダでいいから来てよって、パー券が回ってきてたから、よく知ってる。

 

そういうのと、ブルーハーツナゴムレコードトランスギャルなどが同時代ね。全くの異世界

あたしは後者側で、友達彼氏(KOか何かの広研の人)のつながりで

六本木パーティーに頭数として動員されてた。というかタダ酒飲みに行ってた。

尾崎豊チャゲアスなんかも同時代。あたしはどっちもろくに聞いたことない。ダサくって。

若者の気分」として広く共有されてたのは、あとはサザンの「いとしのエリー」かな。

ドラマで使われてたし(山田太一の「ふぞろいリンゴたち」)。

同じ時代に、ものすごいおしゃれだった人たちは

原宿の「ピテカン」や、六本木なら「Jトリップバー」で、

ハウスとかで踊ってたんじゃないかな。

2023-12-04

カツ丼セックス

行為が終わると男はベッドから体を起こし、足を投げ出し背中丸め、女に背を向けて座った。

女はそんな男の行動に一抹の不安を覚えて上半身を起き上がらせ、その背中をじっと見つめた。

「なあ姐さん

男は背を向けたまま女に話しかける。

男は誰に対しても「姐さん」と呼ぶ癖があった。

カツ丼をはじめて食べたのっていつか、覚えているかい?」

男にそう問われて、女は動揺した。

「え?それは…覚えていません」

「それじゃあ仮に、未だカツ丼を食べたことがないとして、今になってカツ丼を食いたい。そう思うかい?」

微細な曲線を描く背中を見せながら男が問い、女は少し考えながらも直感的に答えた。

「ええと、きっと食べたい。そう思って食べに行くと思います

「そうかい…」

男は深いため息を吐いた。

そこで女は、自分が何か間違った答えをしたような気がして、動悸が少々早まるのを胸に当てた掌越しに感じていた。

カツ丼を食ったことがないやつに、カツ丼の味はわからない。そうだろ?」

男は僅かに首を回して右目で女を捉える。それに応えるように女は頷いた。

テレビで、漫画で、様々なメディアでこう言う。カツ丼は美味い。カツ丼は最高のどんぶりだ、ってな」

言いながら男は首を戻して壁に向き直し、項垂れた。

「だから誰もが、カツ丼を食いたがる。そして実際に食うわけだ。そりゃあそうだよな、ずっと言われ続けてきたんだからカツ丼は美味いって。…セックスだってな、それと同じだと思ってた。おれたちゃガキの頃から、目を向ければポルノ映画で嬌声を発する女どもの姿を目に入れ、本を開きゃあ女の裸体。耳を傾けりゃ先輩方の卑猥話。あの女が最高だとか、最高に気持ちよかっただとか、まるでそれがそれのみが最高っていう具合に言い回る。だからおれたちゃつまり、いつだってカツ丼うまいぜ、って聞かされて育ってきたってわけさ」

男は呼吸するように短いため息を吐く

女はベッドからスルっと抜け出して端のほう、少し距離をおいて男の横に座った。

あんまり気持ちよくなかったですか?」

女は自分不手際を自ら攻め立てるような声音で男に訊いた。

男は首を横に振る。

姐さんのせえじゃねえよ。姐さんはとてもよくしてくれたと思ってる」

「そうですか…」

女は安堵した様子を微々たる笑顔に宿し、男との距離を詰めて座り直した。

「だがおれはカツ丼を本当に食いたかったのか?おれは、ただ憧れの一心で貪りたいだけで、本当はカツ丼なんか食いたくなかったんじゃないか?別のほかの何でも本当はよかったんじゃねえのか?俺はそれを知っている、なのにそれを食わないことに対しての劣等感にただ負けちまったんだけじゃないか?…そんな気がして、しかたねえんだ」

男は静かに嗚咽し始め、細い涙が頬を伝った。

「おりゃあ、別に敬虔な徒じゃねえ。自分のことを崇高な存在であるなんて一度だって思ったことはねえよ。でも、だからって、おれはおれがしたいことをしたいってことぐらい、自由に決めてえんだ。決めたかったんだ」

から垂れた滴が彼の膝を濡らす。

そんな様子を見て、女は焦る素振りを見繕う暇もなく、ただ静観に徹しようにも眩暈のような浮遊感を一時に得た。

「…どうしてそんなことを言うんです?」

女は歯切りに似た声を必死に絞り出す。

「さあ?なんでかな、おれにもよくわからねえよ。でも、おれはきっと、カツ丼の味をただ純粋に知りたかったんだ。ただ純粋に…」

男は目元に手を当てた。

女はそれを黙って見つめる。

薄暗がりの中、男の肩のみが揺らぐ地平線を微かに作り続けた。

女は男の純粋さに胸を痛めた。

それは、男が失望したのでなければ、また求めていたものでもなかったと知ったからだった。

女は頬に伝う一筋を見て取った。

しかしその次に落ちた水滴は、男の膝を濡らさない。

男の膝に置かれた女の手が一粒の水を受け止めると、男は指の隙間から横に座る女に目をやった。

女は微笑んだ。

別にいいじゃありませんか?誰かがカツ丼が美味しい、って言ったとしても言わなかったとしても、あなたが思うように思えば」

目尻の皺に屈託のなさを宿したその表情に、男は不器用にはにかんで笑った。

「…ありがとう姐さん

「いいですよ」

「おれはもう行くよ」

そう言って男は立ち上がる。

「何処へ行くんですか?」

女に訊かれて男は振り向き、その顔にもう悲壮さはなかった。

カツ丼を食いにさ」

2023-11-15

anond:20231115100018

やっぱりノールックで開発するからこんなことになる私は俎か姐さんかって言われるとどちらかというと棚からぼた餅的なラッキー暴走キアヌリーブスさんもビックリスピード出しすぎて止まらないトレイン案件と言っても過言でもない言い過ぎじゃない世の中山脈に向かってヤッホー!って叫んじゃうわ

anond:20231115090556

すいすい姐さん日記も、いつも暴走気味だと思うぞ。

2023-10-14

青年マンガなのにレビュー女性が9割の謎

手のひらにアイを、おいらん姐さんの2作品シーモアでそんな感じになってた。

女性キャラ人間味がある、人間的に魅力がある(両者は本来概念だが…)ことが共通点だが、それと関係があるのだろうか。

前者はヒロイン甲斐甲斐しい、後者花魁の姉さんが気丈で本来つらいはずの苦界でしたたか生活する様が面白い

2023-10-13

発達障害につき漫画をまともに鑑賞できない弊害

私は動作IQが80台しかない。それとの兼ね合いだと思うが空間認識能力も弱い。

例えば車のタイヤ空気を入れるのを任されることがあるが、あれはタイヤにある空気の出入り口に大して空気を入れる器具を垂直に押し込めていないとまともに入っていかない。

普通の人はすぐ慣れて一発でできるようになるし初めてでも数回で垂直に押し込めるようになってしまうのだが、私はこの作業を数百回とやってるのに未だに10回とか連続で失敗して空気作業前よりもかなり減らしてしまうこともざらだ。

つの目を結んだ中点と、器具の入れ口、タイヤ側の孔が垂直に一直線の位置関係になるように意識した姿勢をとって、そのうえで垂直性を認識しようとしているわけだけども、うまく垂直になっていないらしい。

健常者には理解できない事態らしいので頼んでる人には呆れられる。いや呆れることにも飽きてる段階に達している。

でもさあ目って根本的に二つあるからそれで垂直かどうかを認識しようとするのは原理上無理があるように感じるんだよね、ハッタショには。スナイパーだって片目瞑って狙うじゃんみたいな。

そういうレベル空間認識力だと漫画を読むにも困難が生じてくるのだ。

アクションシーンで揉み合いになってる場面とかだと、腕が別のキャラに向かって一定ポーズで近づいているところでは、その腕とその腕の持ち主のキャラとの位置関係いまいちよくわからなかったりすることがある。

まり腕をひっくるめたそのキャラが全身として大局的にどういう姿勢をとってるのか、またなんのためのそもそも腕を出してるのか(単純に殴りかかろうとしてる?それとも押し当てて牽制しようとしてる?)のかよくわからなかったりする。

例:この漫画試し読みの表紙から数えて14ページ目の下

https://booklive.jp/bviewer/s/?cid=20041845_001&rurl=https%3A%2F%2Fbooklive.jp%2Fproduct%2Findex%2Ftitle_id%2F20041845%2Fvol_no%2F001

飛びかかるとか、高いところから急降下して別のキャラの手をとって助けようとするシーンみたいなのは、その一瞬一瞬に対して「カメラ」を切り替えて描写されることがあるが、あれもコマ間でキャラ空間内でどう変位しているのか把握しづらいものがある。一つの連続した動きを時間経過ごとにいろんなアングルから描写したものとして統合的に認識することに困難を感じる。同じアングルだったらまだ理解できるから(じゃなきゃ放物運動とかのグラフ理解できないことになる)、そこで自分はこんなアングルでも整合性を保って描けますよみたいなアピールしなくていいのにと自分勝手なことを少し思う。多分別アングルで、前のコマ描写されてる物体の向きは本来描かれるべき向きとは逆になっていても違和感としてすら認識されないと思う。

こうした事情との関係で、進撃の巨人よりメイドインアビスの方が絵が上手いと言ってる人に対して、全く共感できないということも起こる。

ストラディバリウス初心者楽器、どっちが前者の音色なのかというのが分からないが、あれとは似て非なる問題だと思う。

音色場合自分の好みで判定してもストラディバリウスにはたどり着けないこともある。高い音色というのはどういうものかという主観の集合を知識として持っている必要がある。また比較対象間の音色について、そもそも有意な差を感じない場合もある。

一方で漫画作画の良し悪しの場合音色と違い、全くものとして違うことは明らかだ。違う漫画作品を比べてるのに「全ページ同じ絵に見えるから判定できない」ということは起こりえない。これが楽器場合だと同じ人に同じ曲を演奏させた場合「全く同じに聴こえるからからない」ということが起こり得るわけだけだから、ここは明らかに性質として異なる。

また進撃の巨人が上手くないとされるのは、そしてメイドインアビスがその逆とされるのは、デッサン狂い(架空のものを描くのにデッサン狂いという言葉を使っていいのか自信がないが)とかパースの狂いの有無といった要素があるだろうが、特にパースが正確かどうかはおそらく数学的に定量的に算出可能もので、つまり単に主観の集合としての擬似的な客観性ではない、数理・物理的な真実に基づいた純粋客観的な要素であるのがこれらの要素だ。

空間認識力がないため、そういった要素を直感的に把握して優劣を認識することができないのだと思う(補助線引かされてその線とこれだけずれてるよねみたいな理詰めで説明されることで「納得」するのがせいぜい)。

画力の優劣を判断する要素は他にもあろうが、むしろこの明らかに違う二つの漫画、絵の一群の間から、なんらかの判断に役立つ何かを抽象化して得ることが逆に難しいというのもあると思う。今回は巧拙関係する要素を抽象化して捉えたいわけである。でもそれは違いが大きすぎるから抽象化は難しい。

伝わるかどうか分からないが、🍙と🗻からなら簡単三角形といい概念抽出できるが、漫画同士を比べてなんらかの評価軸になる要素を抽出するのはわたしには難しいということだ。

そういうわけで私にも二つの漫画は明らかに違う漫画だけども、巧拙という点で区別することは特性的にできないといいことである

これが普通の人には下手な漫画もそうは見えないということで面白く読めるという点で得なことなのか、作品のいいところについて根本的な次元認識できるのが人より少ないという点で「作品を余すことなく楽しめない」不幸なことなのかは分からない。

以前には漫画の方が自分のペースで楽しめるし音とかなくて疲れないと思っていた時期もあったが、さらに一周回ってアニメの方がアクションシーンを直観的にちゃん認識できて自分に合ってると思うようになった。カラフルモノクロだと地と絵の解釈輪郭認識)に混乱が生じる例がある)かつ動きを連続した動画表現してるアニメは私にとってもほとんど混乱の余地がない優れた媒体だ。

アクションがある漫画でも発達障害にもわかりやす表現採用したバリアフリー漫画、なんてあったら…いや採算とれないか

大人しく日常系とか最近見つけたおいらん姐さんのような人情ものでも見てることにするよ。

2023-08-30

anond:20230830165531

あ、それこそ水商売とか、顔が悪くても身体売るっていう選択肢はあるよね、「女と平等」に。

ヤクザも、ある意味「女が取れない選択肢」だよね

女はどう頑張っても姐さんしかなれない。

2023-07-09

anond:20230709003611

風呂でお互いシクシク泣きながらチューしたりエッチなことしたりして気付いたら21時近くてひとまず飯食おか言うて近所の寿司屋でお互い10皿くらい食うた

ここ好き

レズ姐さん増田日記マジおもろです

2023-06-28

畑野とまとしゃん、過去に追いつかれる

>未手術のトランスがわざわざ温泉やらスーパー銭湯に行くわけないやん。

https://twitter.com/hatakeno_tomato/status/1672385089202954240

>未施工なのに普通ソープで堂々と働いてた姐さんお話

>とまとしゃん曰く「意外に女湯でも大丈夫だよ」と(笑)女性だっていろいろな人がいるわけで、化粧も落としてるから、眉がない女とか怖いよ、と(笑)

http://www.izumichan.com/goingout/010407/3.html

2023-06-23

クリスマス宝くじ

クリスマスは娘の誕生日だ。僕はあの日から毎年クリスマス年末ジャンボを1枚だけ買うことにしている。大きな意味はないつもりだ。ただ、あの日から大きく変わってしまった僕の人生が変わらないかどうか、毎年運試しをしているだけ。でも、その運試しも外れてばかりいる。人生そんなもんだ。

「大きく当たりますようにー」

宝くじ売り場のお姉さんが言う決まり文句。その言葉に見送られて、僕は宝くじ売り場を後にした。今年も買った1枚300円の年末ジャンボ宝くじ。たった1枚それを買うだけでも、財布の中の小銭をかき集めなければならなかったし、今晩のご飯は抜きだ。この貧乏生活にも慣れてはきたが、安い家賃でなんとか借りられた今の部屋を「住めば都」だとは思えない。しかしそれでもそこ以外に帰る場所はないので、足は自然とそちらへ向いた。

世間クリスマスで浮き足立っている。華やかな街のイルミネーション。赤いサンタ服を着て呼び込みをする若者。楽しげにしているカップル。中でも見ていて一番辛いのが、幸せそうな家族だ。僕がもう無くしてしまったもの。それを持ってる人たちを見るのが辛いので、つい裏通りに入ってしまった。

「おっさーん、ちょっといかなー?」

そんな声が聞こえてきた。そちらの方を向くと、高校生くらいの青年たちがいた。見た目はどこにでもいそうな高校生たちに見えたが、ほんのりやさぐれ空気を纏っている。しまった、と思ったがもう遅い。

「おっさーん、俺たちお金欲しいの。言ってる意味わかるー?」

わかる。つまりこれはオヤジ狩りというやつだ。

「僕は大したお金は持ってないよ」

念の為一言言っておくが、そんなのを聞いてくれるわけがない。

「おい、やるぞ」

声をかけてきた青年が仲間にそう言った直後には殴られ、財布を盗られていた。

「うっわー、まじで大した金ないじゃん。札すら入ってないぜこの財布」

「え、超貧乏じゃんそれ」

「待て、なんか入ってた。なんだよ宝くじかよー」

青年たちがそう言って財布からあのたった1枚の宝くじを抜き出している。

「まぁいっか、宝くじだけもらっとこうぜ」

そう言って彼らは立ち去ろうとしている。大きな意味を持ってはいないはずの宝くじだったが、持っていかれようとしたこの瞬間、僕は自分が間違っていたことに気がついた。

あの宝くじは僕の希望象徴だった。

あの日からどん底生活に落ちて、それでも生きているのはこの年末に買うと決めた宝くじがあるからだった。だから、返してほしかったが、ボコボコに殴られたお腹が痛くて声が出ない。そして青年たちの声は遠ざかっていく。

悲しい。どうしようもなく悲しい。

そんな中で僕の意識も薄れようとしたとき、声が聞こえた。

ちょっとおじさん、大丈夫?」

若い女性の声だ。視界にもうっすら女性の人影が映る。

通報は、しないで…」

僕はそう言うのが限界で、意識が途切れた。

「あ、おじさん目が覚めた」

目を覚ますと、そこにはちょっと気の強そうな20歳くらいの若い女の子と、その背後に二人のXメンみたいなサングラススーツ姿の男が見えた。

「君は…?」

「おじさん、あんまり無理しない方がいいよ。とりあえず水飲みな」

そう言って女の子ペットボトルに入った水を渡してくれる。

僕はどうやらベンチに寝そべっているようで、ゆっくり体を起こしてからいただいた水を一口含んだ。

「おじさん運が悪かったね。大丈夫?」

ありがとう。助かったよ」

僕はまだお腹が痛かったけど、水のおかげでだいぶ楽になり、事態を把握できた。この女の子が助けてくれたのだ。ここは倒れたところからそう遠くない公園だった。きっと後ろのXメンみたいな見た目の男性が運んでくれたのだろう。

「おじさん、もしかして訳アリだった?通報はやめて欲しいって」

警察は嫌いなんだ。できる限り関わりたくない」

「そうなんだ。私も警察嫌いだから安心していいよ」

そう、警察は嫌いだ。

10年前、僕は痴漢嫌疑をかけられてしまった。警察の人はとても怖くて、僕はやってもいない痴漢をやったと言ってしまった。認めて示談に持ち込んだら、この地獄のような取り調べから逃げられると思ったからだ。

でもそれはどうしようもないほど悲しい浅知恵で、結果的に僕は家族仕事も失うこととなった。10年前のクリスマス最後に、娘には会っていない。今頃は18歳になっているはずだ。

しかし、この女の子警察が嫌いとは、どういう事情だろう?そこに疑問を覚えたが、踏み込むより先に女の子が言う。

「おじさんいくら盗られたの?」

1000円も盗られてないよ。財布には小銭しかなかったんだ」

「おじさん、やっぱり訳アリなんだ」

「訳アリというか、貧乏なだけだよ。ただ…」

「ただ、何?」

「毎年のクリスマスに1枚だけ年末ジャンボを買うんだけど、それを盗って行かれた」

「やっぱり訳アリじゃん!」

女の子がそう言う。

「訳ってほど大袈裟じゃないと思ってたけど、毎年の希望みたいなものだったよ」

僕も思わず素直にそう答えてしまった。

「じゃあ、それ取り返してあげるよ!」

女の子笑顔で僕に告げる。僕もとてもびっくりしたけど、彼女の後ろにいるXメン二人組も少し驚いたような顔をしていた。サングラスをかけているから正確な表情はわからないけど。

「取り返すってどうやって?」

尋ねる僕に、まーまーと言って彼女スマホを取り出す。そしてどこかへ電話をかけた。

「あ、お父さん?探して欲しい輩がいるんだけど。オヤジ狩りしてた輩で、宝くじ1枚だけしか収穫なかったのがいると思うんだ。そいつら探して東公園に寄越して欲しいの。うん、ありがと。待ってる」

この会話、そして彼女警察が嫌いというのがなんとなく繋がった。

「君、もしかしてヤクザさんのお嬢様?」

「口を慎め」

わずそう聞いてしまったが、サングラスXメンにそう言われてしまった。

「まぁまぁ、それは聞かないお約束ってことにしてちょうだいな」

彼女はそう言って僕に頬笑んだ。その笑顔で気がついたが、もしかしてこの女の子は娘と同い年くらいなのかも知れない。

それからしばらく世間話をしていて、僕の身の上はすっかり話してしまった。

「そんな中で買う年末ジャンボ、すごく大切じゃん」

彼女感想はそこだった。でも、そこを分かってもらえただけでも、まるでクリスマス奇跡が起きたような気分になった。

「さて、さっきの輩が来たよ」

彼女がそう言って立ち上がった。彼女が向いた方を見ると、いかにも強面なお兄さんたちに囲まれて、さっきの青年たちが縮こまってこちらへ向かってきているのが見えた。

「ね、姐さんすんませんしたー!!」

「私に謝まるんじゃない!おじさんに謝りなさい!」

「は、はいすんませんしたー!!」

青年たちはこちらに着くなりそう言って頭を下げてきた。僕はなんて答えていいかからず、しどろもどろしながら顔を上げていいよ、と言った。

あんたたち、このおじさんから宝くじ盗ったでしょ。それ、返して」

女の子(というか姐さん)がきっぱり言う。ところが、それを聞いて青年たちが青ざめた。

「あの、もうありません…」

「なんで?結果発表大晦日じゃん」

「あの…、女にあげちゃいました」

「えぇ〜!!」

なんと、あの宝くじはもうこの青年たちの手元にはないのか。

「あげたって誰に?」

女の子さらに追求する。

姐さんといつも一緒にいる、あの先輩です!」

青年はそう答える。

「え、あの子に?なんでまた」

「す、少しでも振り向いてほしかたからです!」

顔を赤らめながら答える青年だったが、姐さんキッパリ言う。

「ガメたもんだって気づかれてないな?」

「は、はい!」

「金輪際あの子には近づくんじゃない。あの子は何も知らないんだ」

はい!!」

青年の返事にはどこか悲壮感があったが、それ以上に女の子言葉には迫力があった。この程度の揉め事には慣れているのかも知れない。

そいつらはもういいや。おじさん、行こうか」

こちらを向いて笑顔になった彼女がそう言った。

「行こうって、どこに?」

「おじさんのくじを持ってる子のとこ。くじはおじさんの落とし物だったって話にしよう。ついてきて」

そう言われて僕は、彼女Xメン二人(多分ボディーガード)の後ろを歩き始めた。

チャットで聞いたらすぐそこのモールにいるって話だったから、そこで待ち合わせることにしたの」

女の子が言う。

「何から何までありがとう

そんな彼女に、僕は語彙の少ない、でも心から感謝を述べた。

「いいのいいの、私のことは。趣味みたいなもんだから

人助けが趣味なの?」

「てかね、時々こういうことしないとやってられなくてね…」

彼女はそう言って少し遠い目をした。が、それは一瞬で消えてこちらに言ってくる。

「これから会う子には、私は社長の娘ってことになってるの。裏のことは何も知らせてないから、おじさんもそのつもりでいてね。さっきの公園でのやりとりとか絶対言わないでね」

「分かった」

彼女要望に僕は答える。彼女友達から『落とし物の』宝くじを受け取る間程度ならボロも出ないだろう。

待ち合わせ場所モールに着いた。もちろん僕には誰と待ち合わせているのか分からない。女の子の方は相手を見つけただろうか?そう思って目をやってみると、ちょうど誰かを見つけたところだったらしく、手を挙げて小走りを始めていた。

「りーすー!」

彼女はそう声をあげた。日本語として意味を取りづらいが、状況からすると相手を呼んだと考えるのが妥当だ。

相手を呼んだ?リースまさか…?

そう思いながら彼女の向かった方に目をやると、彼女ともう一人、高校生くらいの女の子が立っていた。

「おじさん、紹介するよ。この子友達の…」

彼女はそう言うが、言葉は今の僕の耳には入ってこない。

僕は驚きながら、その子名前を呼んだ。

「理衣澄…」

クリスマスに生まれた子。だから、それにちなんだ名前をつけた。

「お父さん…!」

理衣澄が答える。手元に、年末ジャンボ宝くじを1枚握りしめながら。

今年の宝くじは、これ以上ないほどの大当たりだった。

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