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2021-03-22

注目エントリこち

九、ジョバンニの切符きっぷ

「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオ観測所です。」

 窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの屋根の上に、眼めもさめるような、青宝玉サファイア黄玉パースの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸とつレンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環わとができました。それがまただんだん横へ外それて、前のレンズの形を逆に繰くり返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡ねむっているように、しずかによこたわったのです。

「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕とりとりが云いかけたとき

切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子ぼうしをかぶったせいの高い車掌しゃしょうが、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌ちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。

「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さなねずみいろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着ポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳たたんだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧ていねいにそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。

「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。

何だかわかりません。」もう大丈夫だいじょうぶだと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。

「よろしゅうございます南十字サウザンクロスへ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。

 カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草からくさのような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込こまれしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」

何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又また畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。

「もうじき鷲わしの停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較みくらべて云いました。

 ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺さぎをつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸さいわいになるなら自分があの光る天の川河原かわらに立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙だまっていられなくなりました。ほんとうにあなたほしいものは一体何ですか、と訊きこうとして、それではあんまり出し抜ぬけだから、どうしようかと考えて振ふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚あみだなの上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度したくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖とがった帽子も見えませんでした。

「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラぼんやりそう云っていました。

「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕ぼくはどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」

「ああ、僕もそう思っているよ。」

「僕はあの人が邪魔じゃまなような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。

何だか苹果りんごの匂においがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラ不思議そうにあたりを見まわしました。

「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨のいばらの匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思いました。

 そしたら俄にわかにそこに、つやつやした黒い髪かみの六つばかりの男の子が赤いジャケツのぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。隣となりには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が一ぱいに風に吹ふかれているけやきの木のような姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。

「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ。」青年のうしろにもひとり十二ばかりの眼の茶いろな可愛かあいらしい女の子が黒い外套がいとうを着て青年の腕うでにすがって不思議そうに窓の外を見ているのでした。

「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。わたくしたちは神さまに召めされているのです。」黒服青年はよろこびにかがやいてその女の子に云いいました。けれどもなぜかまた額に深く皺しわを刻んで、それに大へんつかれているらしく、無理に笑いながら男の子をジョバンニのとなりに座すわらせました。

 それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの席を指さしました。女の子はすなおにそこへ座って、きちんと両手を組み合せました。

「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛こしかけたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。

「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたし大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」

「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」

「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」

 泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。

わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年男の子ぬれたような黒い髪をなで、みんなを慰なぐさめながら、自分だんだん顔いろがかがやいて来ました。

あなた方はどちらからいらっしゃったのですか。どうなすったのですか。」さっきの燈台看守がやっと少しわかったように青年にたずねました。青年はかすかにわらいました。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈しずみましてね、わたしたちこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発たったのです。私は大学はいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日きのうのあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾かたむきもう沈みかけました。月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧きりが非常に深かったのです。ところがボートは左舷さげんの方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈いのって呉くれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気きょうきのようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸はらわたもちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟かくごしてこの人たち二人を抱だいて、浮うかべるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。誰たれが投げたかライフブイが一つ飛んで来ましたけれども滑すべってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板かんぱんの格子こうしになったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのときにわかに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦うずに入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年没なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕こいですばやく船からはなれていましたから。」

 そこらからさないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼めが熱くなりました。

(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍こおりつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込こんでしまいました。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠とうげの上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 燈台守がなぐさめていました。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」

 青年が祈るようにそう答えました。

 そしてあの姉弟きょうだいはもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ねむっていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔やわらかな靴くつをはいていたのです。

 ごとごとごとごと汽車きらびやか燐光りんこうの川の岸を進みました。向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈げんとうのようでした。百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっとうからときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のろしのようなものが、かわるがわるきれいな桔梗ききょういろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗きれいな風は、ばらの匂においでいっぱいでした。

いかがですか。こういう苹果りんごはおはじめてでしょう。」向うの席の燈台看守がいつか黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないように両手で膝ひざの上にかかえていました。

「おや、どっから来たのですか。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのですか。」青年はほんとうにびっくりしたらしく燈台看守の両手にかかえられた一もりの苹果を眼を細くしたり首をまげたりしながらわれを忘れてながめていました。

「いや、まあおとり下さい。どうか、まあおとり下さい。」

 青年は一つとってジョバンニたちの方をちょっと見ました。

「さあ、向うの坊ぼっちゃんがた。いかがですか。おとり下さい。」

 ジョバンニは坊ちゃんといわれたのですこししゃくにさわってだまっていましたがカムパネルラ

ありがとう、」と云いました。すると青年自分でとって一つずつ二人に送ってよこしましたのでジョバンニも立ってありがとうと云いました。

 燈台看守はやっと両腕りょううでがあいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。

「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果は。」

 青年はつくづく見ながら云いました。

「この辺ではもちろん農業はいしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束くそくになって居おります農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子たねさえ播まけばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻からもないし十倍も大きくて匂もいいのです。けれどもあなたがたのいらっしゃる方なら農業はもうありません。苹果だってお菓子だってかすが少しもありませんからみんなそのひとそのひとによってちがったわずかのいいかおりになって毛あなからちらけてしまうのです。」

 にわか男の子がぱっちり眼をあいて云いました。

「ああぼくいまお母さんの夢ゆめをみていたよ。お母さんがね立派な戸棚とだなや本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ。ぼくおっかさん。りんごをひろってきてあげましょうか云ったら眼がさめちゃった。ああここさっきの汽車のなかだねえ。」

「その苹果りんごがそこにあります。このおじさんにいただいたのですよ。」青年が云いました。

ありがとうおじさん。おや、かおるねえさんまだねてるねえ、ぼくおこしてやろう。ねえさん。ごらん、りんごをもらったよ。おきてごらん。」

 姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰たべるようにもうそれを喰べていました、また折角せっかく剥むいたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜ぬきのような形になって床ゆかへ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。

 二人はりんごを大切にポケットしまいました。

 川下の向う岸に青く茂しげった大きな林が見え、その枝えだには熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からオーケストラベルやジロフォンにまじって何とも云えずきれいな音いろが、とけるように浸しみるように風につれて流れて来るのでした。

 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。

 だまってその譜ふを聞いていると、そこらにいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かがひろがり、またまっ白な蝋ろうのような露つゆが太陽の面を擦かすめて行くように思われました。

「まあ、あの烏からす。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子叫びました。

からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なくしかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原かわらの青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光びこうを受けているのでした。

「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。

 向うの青い森の中の三角標はすっかり汽車の正面に来ました。そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌さんびかのふしが聞えてきました。よほどの人数で合唱しているらしいのでした。青年はさっと顔いろが青ざめ、たって一ぺんそっちへ行きそうにしましたが思いかえしてまた座すわりました。かおる子はハンケチを顔にあててしまいました。ジョバンニまで何だか鼻が変になりました。けれどもいつともなく誰たれともなくその歌は歌い出されだんだんはっきり強くなりました。思わずジョバンニもカムパネルラも一緒いっしょにうたい出したのです。

 そして青い橄欖かんらんの森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音もも汽車のひびきや風の音にすり耗へらされてずうっとかすかになりました。

「あ孔雀くじゃくが居るよ。」

「ええたくさん居たわ。」女の子がこたえました。

 ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとじたりする光の反射を見ました。

「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」カムパネルラがかおる子に云いいました。

「ええ、三十疋ぴきぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました。ジョバンニは俄にわかに何とも云えずかなしい気がして思わず

カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。

 川は二つにわかれました。そのまっくらな島のまん中に高い高いやぐらが一つ組まれてその上に一人の寛ゆるい服を着て赤い帽子ぼうしをかぶった男が立っていました。そして両手に赤と青の旗をもってそらを見上げて信号しているのでした。ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い旗をふっていましたが俄かに赤旗おろしてうしろにかくすようにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラ指揮者のように烈はげしく振ふりました。すると空中にざあっと雨のような音がして何かまっくらなものがいくかたまりもいくかたまり鉄砲丸てっぽうだまのように川の向うの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わずからからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗ききょういろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組いくくみも幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。

「鳥が飛んで行くな。」ジョバンニが窓の外で云いました。

「どら、」カムパネルラもそらを見ました。そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。するとぴたっと鳥の群は通らなくなりそれと同時にぴしゃぁんという潰つぶれたような音が川下の方で起ってそれからしばらくしいんとしました。と思ったらあの赤帽信号手がまた青い旗をふって叫さけんでいたのです。

「いまこそわたれわたり鳥、いまこそわたれわたり鳥。」その声もはっきり聞えました。それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。二人の顔を出しているまん中の窓からあの女の子が顔を出して美しい頬ほほをかがやかせながらそらを仰あおぎました。

「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと。」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思いながらだまって口をむすんでそらを見あげていました。女の子は小さくほっと息をしてだまって席へ戻もどりました。カムパネルラが気の毒そうに窓から顔を引っ込こめて地図を見ていました。

「あの人鳥へ教えてるんでしょうか。」女の子がそっとカムパネルラにたずねました。

わたり鳥へ信号してるんです。きっとどこからのろしがあがるためでしょう。」カムパネルラが少しおぼつかなそうに答えました。そして車の中はしぃんとなりました。ジョバンニはもう頭を引っ込めたかったのですけれども明るいとこへ顔を出すのがつらかったのでだまってこらえてそのまま立って口笛くちぶえを吹ふいていました。

(どうして僕ぼくはこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向うにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)ジョバンニは熱ほてって痛いあたまを両手で押おさえるようにしてそっちの方を見ました。(あ Permalink | 記事への反応(0) | 22:20

anond:20210316214158

増田では珍しい自称ハイスペ婚活中の自分プロフィール確認するところです。(現在在宅勤務、休憩中)



重要なのはウケのいい趣味よりマッチングする前に切られるNGワード回避すること。

NGワード: 家飲み仕事など日々の辛み、映画漫画音楽趣味詳細、(個人的に)チームスポーツインドア/アウトドアに偏りすぎ

あと嘘をつくと後々苦労するのは自分から、ウケ狙いで嘘や別に好きでもないことを趣味欄に書かない方がいい。

好きな作品個性マッチングしてから徐々に出していく。

そして自分個性を受け入れてくれなかったら、相手個性が受け入れられなかったら瞬時に切ること。(自分相手も苦しむだけ)

追記

スペック書けと言われたので書く。

とら婚分析的には結婚できなかったらおかしレベルハイスペです。

成婚まではまだ先だけど、一応付き合うことはできた。

outalaw "自分個性を受け入れてくれなかったら、相手個性が受け入れられなかったら瞬時に切ること"それなら最初からプロフィールに詳細を書いておいた方が無駄なくない?

一見その通りだが、実際に会ってみないとわからないことは多い。

趣味は合わないけど実際に会ってみてフィーリングが合い、相手個性を受け入れられることもある。

婚活はとりあえず会ってみることが重要だと思っているので、その確率を下げるようなことはなるべく書かない方がいいと思っている。

特に婚活登録するような恋愛経験の乏しいと思われる人はまず先入観を捨てて色んな人と会って経験を積み、自分はどんな人が好みなのか、相手のどんなところを重視するのか、自分の傾向を知ることが重要だと思う。

自分の傾向がわかっていて無駄を省けるほど恋愛経験があるなら別に詳細に書いて初めからターゲットを絞っても良いと思うが、基本的急がば回れ婚活の鉄則だと思っている。

2021-03-21

楽器を弾けない音楽評論家

正直、主観しか話をしてこないから何言ってるかよくわからないんだよな。

キスコードとか一見ふざけた表現ばっかだけど、ゆゆうたの方がちゃん音楽評論してると思う。

2021-03-20

anond:20210320023424

そんな話はたぶん誰もしていない

 

けどバーが好きとか唎酒師とかゴルフ趣味だと

お仕事で有利な場面は多いとは思う。あと楽器

2021-03-19

anond:20210319221432

楽器もくせのある下手さで練習されるとイライラするし

パソコンエンターだけ強い人がいるとイライラする

anond:20210319212516

えっ 共感はしないが感心はするが?

 

ワイは耳が良くない・・・といっても難聴ではない、むしろ聴力はかなり良い方なのだけど、

音の表現や違いに気づけないことが多いので、へぇ〜ってなる

 

カラオケ楽器演奏で音・外してても気づかないし自力補正も出来ないので関心する

2021-03-18

anond:20210318170051

(おじさんって歳でもないと思うが)Jukka Tiensuuが「実は」作曲もできるってところに認識の差(世代間?)を感じる

良い悪いという価値判断は抜きにしてね

私はこの人は作曲家として見做していて、楽器も指揮もできる人というイメージだった

2021-03-14

物欲物欲で上書きすればいいんだな

100万するかしないかくらいのハイエンド楽器が欲しくて3かけ月くらい悩んでてあーもうこれ買うなって思ってたんだけど、全然関係ないコーヒーツール眺めてたらなんか楽器への物欲がかなり薄れた。

というわけで3万くらいの電動ミルかったらすっきりした。物欲はまたすぐ復活するだろうけどとりあえず3万円で延命できてよかった。

2021-03-13

30歳だが人生に飽きた

仕事→飽きた

セックス→飽きた 

酒→やめた、飽きた

人と交際するまでの過程→飽きた

人と交際するという行為→飽きた

不倫→1回やってみたけど何がおもろいのか分からなかった

人付き合い→本を読み漁って努力した時期もあったけど自分雑談や人にさほど興味がないと気付く

結婚→(上の過程自分は明確に他人に興味ないということが分かってしまったので)どうでもいい

出産→退屈凌ぎでやるレベルのことではない(コスパ的にも道徳的にも肉体的にも)

ファッション中国通販を知ってからユニクロすら高級に思うようになった

メイク/コスメ美人プチプラ>>(越えられない壁)>>ブスの諭吉理解してからこだることをやめた

美容全般→50万のエステより5万のプチ整形理解してから馬鹿らしくなった

趣味だった映画鑑賞劇場の没入体験は魅力だがサブスク見放題(月額1000円ちょっと)を知ると一回1900円の娯楽は自分には分不相応だと思った。以来足が遠のく

趣味だった観劇最前列から見切れ同然の席まで同額とかありえんだろと思った時点から純粋に楽しめなくなった(というかコロナ禍で行かなくても平気だったと気付く)

趣味だったひとり旅観光客向けのぼったくり店があまりに多くて萎えた、飽きた。(国内のどこも然程景色は変わらないと知ってしまたことも理由

アウトドア・スポーツ目的が人付き合いではないのでどれも何回か経験したら単純に飽きた 

ペット→独り身である限り飼う気なし

勉強地頭限界を知ることになった

食→健康志向にこだわるのも飽きた。ただ現代人は食い過ぎだという話はごもっともだと思う

SNS→人の食った飯などどうでもいい

YouTube→上に同じ、教養系は見るが同じ内容が多くて飽きつつある

健康管理→できる範囲努力はするがそれでも人の致死率は100%だと思うと虚無を感じる

こいつ生きててつまらなそうだなと思われそうだけど実際つまらない。ハマると猿のように夢中になってここまで生きてきたのでこれまではある程度楽しかったのだけど、なんかもう全てに飽きてしまった。

人生暇つぶしというけれど、これから何で暇をつぶせばいいんだろう。

追記※まだコメント読んでない

スポーツ(観戦)→人に興味がないのでどうでもいい、他人祭り

ギャンブル→一通り経験したがなにがおもろいのかわからなかった、時間と金無駄という思いが強い

ソシャゲゲーム→上に同じ 

宝くじ→上に同じ

副業→ある程度稼げてしまって飽きた

ジム健康管理のために通う、それ以上でもそれ以下でもない

習い事→体系的に知識や専門技術を学ぶ場所ではないと理解してやめた。習い事って『教室』という名前を借りた社交場なんだと気付く、それを求める人たちの集まり(なんでそんなに人は人と交流したいんだろう)

家庭菜園プロ栽培する大葉の方がずっと美味しいと気付き飽きる

釣りプロの採る魚の方が以下略

物作り→プロ以下略

自炊→ある程度できるようになり飽きた

創作→上に同じ、やればやるほど才能の限界を知り飽きる、おそらく承認欲求も薄いので他人評価される喜びもあまり感じない

親孝行→親は他界しているので関係なし

宗教→説法にはテンプレがあると高級時計を腕にはめた寺の息子に酒の席で聞いてからこんなもんかと思った。親の葬儀を仕切ったことで本格的に冷めた(布施の内訳を知りたい)。自分戒名墓石もいらない、できれば海洋散骨がいい。(八百万の神という概念の懐の深さは気に入っている、だから宗教は一応神道と答えるようにしている。新興宗教にハマる理由がわからない)

人の悩みを聞く→具体的な解決策を提示するなり行動し解決に導く人より、相手気持ち肯定し寄り添うポーズを取る人に対して人間感謝すると知ってから馬鹿らしくなった、なにそれ怖いとすら思う

はてな及びSNS炎上に参加→人に興味がないのでどうでもいい

人に興味がないことが全ての原因なのかもしれない。どうすればいいんだろう

追記ブコメ読んだ

サブスクじゃあかんのか→Netflixも見るが劇場通いが好きだったから少し趣旨がちがう

投資生活防衛資金以外をインデックスに入れてるから基本やることない、投機に興味なし(マネーリテラシー勉強はした)

子供/ペット→ どちらかと言えば反出生寄りなので命を自身の成長や暇潰しの目的にする感覚はちと理解に苦しむ。とはいえ子供動物も好きなので寄付はしたい、将来マインドが変われば養子も大いにありだとは思うし、自分が死んでも世話をしてくれる人間がいるならペットもあり

マンガアニメハンターハンター 再開してほしい

絵→描ける、コンスタントにしたい趣味ではないと気付く

小説→上手くはないが書ける、上と同じ

楽器→管と鍵盤できる、習い事は前述の通り

カメラ→一眼買ったがiPhone十分と気付き飽きる

バイク琵琶湖一周して飽きた

登山お鉢巡りまでやって飽きた

整形→した、飽きた、やめ時肝心

アナル開発→男だったら確実にやってた、らんまみたいにお湯をかぶったら男になりたい

俺が悦びを教えてやんよ→たのむわ

IMAX→TENETで見た、すごいね

倒幕に立ち上がれ→すき

亡き前妻は、それで逝ってしまった→かなしいね月並みだが奥様の分まで生きてくれ

スカイダイビング高所恐怖症って直せるかな

通院/病気→大病経験済、以来肝が座ってしまった、鬱じゃないよ多分

転職労働者から労働者シフトするなら海外移住起業後者は向いていない気もする)

出家→前述の通り

ストリップ劇場→楽しそう、行きたい

追記ラスト

歌舞伎→一幕見は経験済、コロナが落ち着いたら花道横を体験したい(大向を生で聞いた時は感動した)

ミニマリスト経験済み、飽きた、紙媒体最高

テーラワーダ仏教瞑想指導→チェックしてみるtnk

「試しにやってみたけど何が面白いのかわからなかった」では? →ギャンブル不倫はこれにあたるね

ただの三日坊主経験値0と1は全く違う、三日坊主自体は悪いことじゃない、忘れていたような知識経験が思わぬところで役立つこともある(Tedマルチポテンシャライト概念は救われた)ただ今は三日坊主にすらなれないという話

プロ比較するから悪い→とはいえ餅は餅屋という分野はある、経験した上での見極は大事香り高い大葉を作るプロ農家はすごい、私にはむりだ)

ボランティア→上に同じ、寄付はしてる

素人プロに勝る唯一の武器時間と愛だろが!→そうだよな、お前みたいな人が近くにいてほしい、すき

高機能自閉症では→薄々感じてた、分析力すごい

競技プログラミング→調べてみるtnk

掃除して→家事代行やってみたい

哲学おすすめ本ある?

現代テクノロジーを追え→おすすめ本ある?

遍路→やりたい

エクストリームアイロニング→なにこれおもろすぎる、やりたい

たくさん釣れてよかったね→前半に下ネタ不倫を書いたら皆読んでくれるかなとは思った(事実だし)にしても伸びすぎだよね

友達いなそう→ははは

捨てるならその命くれ→やだ


■※お礼

哲学やれ2→ 反出生主義を抱えながら脱出するにはどうしたらいいか、というスタンスもあると知った。個人的にこれは考える価値のあるテーマだと思った。あと飽きかけていたYouTube教養ジャンル哲学史が増えたよ、ありがとう 

海が山に行け→車飛ばして海眺めてきた、癒

映画館通い再開した方がいい→見る予定のなかったエヴァ行ってきた、(にわかの癖に)綾波の村暮らしゲンドウの独白が今の自分に刺さりまくってボロッボロ泣いた、映画はいいねリリンが生み出した文化の極みだよ

海外行け→とりあえずTOEIC試験申込むときめたコスパ主義欠点を生かして受験料を取り返すために勉強に励む(そうしないと飽きるので)

あの日マジで空っぽになって書き殴ったけど、想像以上に多くの視点から意見が聞けた、ネガティブコメント含め感謝してる

とりあえずまだ学べることもやれることはあんるだと分かった、ありがとう

飽きることに飽きたました、人間の致死率は100%なので死ぬまで自分祭りを楽しもうと思います

こんどこそ終わり

2021-03-11

都会だとガリ勉ってどんな扱い?

田舎出身なんでガリ勉はやはりダサい扱いだった。

勉強ばかりやってる人よりも、スポーツできるとか、面白いとか、楽器できるとかが尊敬されてた。

本来なら勉強だって同じくらい素晴らしいものなのに、不当に低く扱われてた。

でも自分もそれが当たり前だと思っていた。

勉強ばかりしても、人間的に面白くないと意味ないよってね。

都会だと勉強することも、正当に評価されているらしいね

都会でのガリ勉に扱われ方について教えて下さい。

やりたいこと

ジムに通う(1万/月)

脱毛(6回/30万)

楽器習う(?万/月)

金がない

楽器習い事してるけどやる気が出ない

自主練とかまったくやってない

1か月前とおんなじところで悩んでるしおんなじところでミスってる。

そら先生もやる気が無くなって当然だ。

2021-03-10

anond:20210310234138

下手に具体的に答えないほうが日本社会では無難

楽器弾いてますとか、

メイドラゴンの某キャラみたいに自宅では趣味ゲーム開発してますとか

2021-03-08

何が楽しい

なんかふとした瞬間に虚無が訪れるようになった。

少し前までは休日に一人でも趣味で楽しかったのに。

今は趣味楽器自転車ゲームもなんだか虚しい。

部屋の掃除もやる気になれない。手間のかかる料理もやる気になれない。

 

人生って、何が楽しいんだっけ?

2021-03-06

anond:20210305135043

オーケストラとか知らねぇけど、いい曲なのにみんな聴かないなんてもったいないじゃなくて、この曲も知らないなんて文化的素養に欠けるみたいな意見を言ってる時点でお前はその曲そのものを楽しんでるんじゃなくて、貴族自分の「格」を誇示するかのような目的で曲を嗜んでるんだよ。

あと、お前は自分が偉いと思ってるみいだけど、実際には裸の王様みたいなもんだよ。誰も興味を持たない黴びたクラシック楽曲知識で身を纏ってもその魂には何の価値もない空っぽ人間なんだよ。

せいぜい親に恵まれて、高級な楽器を買ってもらったり、留学に行けたり仕事がなくても生きていける貯蓄や不動産があることに感謝してネットで人を不快にさせないよう慎ましく生きとけバーカ。

2021-03-02

Togetterにあったギターコード解説のE7とか解せない

E7はちょっと間抜けみたいな教え方ってあるんだろうか

ベタなE、Em、それに7thが入るとどうなるか、みたいなのは個々人の感覚で馴染んでもらうしかない

ちょっと間抜け演奏がしたいと思ってE7を選ぶ、という演奏はない気がするんだけど

まあ、自分正規教育受けてないのでなんとも言い難いんだけど、違和感が…

そもそもダイトニックコードがあって、いわゆる3コードがあって、

3コード代理コードちょっとあれば、簡単フォークソングとか弾けるよね、と

長渕剛だったか、C、F、G、Amさえあれば作曲できることが分かったのがスタートラインだったと言ってたし

そこにノンダイアトニックコードが加わって、そこで7thも登場してくるし、

それから、C7、F7、G7みたいなブルースロックンロールみたいなのも瞬間的なメジャーマイナーの転調というか、

メジャーマイナースケールフラフラ行ったり来たりする浮遊感がブルースらしさというか、

あと、7thコードからディミニッシュコードを見つけてみると、それがブルースとかの合間でいい感じに響く

"Welcome to the Jungle"にも含まれてるけど、そういうのをコードから発見したり

あと、Eメジャーは明るくて、Emは暗いとか悲しいとか、一般論としてはそうなんだけど、

それがコード進行の中で必ずそうかと言うとそんなことはなくて、

Eメジャーが寧ろ暗さを醸し出したり、Emが爽やかに感じられることだって有り得ると思うんだよなあ

まあ、音楽理論はゴチャゴチャ理屈とか文章読むより、弾いた後に納得するのが普通から、とにかく弾けとしか言えないんだよね

昔の自分はそのへんでも悶々と悩んでたりしたし

よく偉そうに音楽理論を学びたいなら楽典を読めみたいなアドバイスする人がいるけど、

弾きながら学ぶ音楽理論みたいな本が今はいくつもあるし、

そういう本を選択した方がいい

やたらに難しい本をアドバイスする人は自分よりレベルが上か、もしくはハッタリの可能性さえあるからプログラミングも同じで

あと、音楽理論の本だけ読んで理解するものではなくて、寧ろ楽譜コピーしたり耳コピして、

音が聴き取れなかったら今はGoogleしてみると、できる人やプロ作曲家がブログ解説していたりもするから

そういう総合的なもの活用して、とにかく弾いて理解するのが音楽理論であって、

座学オンリーとかもってのほかなんだけど、

今思い出したんだけど、大学時代理系大学なのに座学オンリー音楽理論の授業あったわ

ずっと寝てたわ…

講師楽器演奏することもなく音楽理論の座学を延々とやるなんて苦痛以外の何物でもなかったわ

2021-02-28

anond:20210228090213

楽器、売れないのかね。よく言われるコロナのおうち需要に、楽器も乗っかりそうなものだけれども。その辺は住宅事情なのかな…リアルに音を出す楽器は、演奏できる環境が限られるからな…

2021-02-27

宝の持ち腐れ

同僚がすごいダミ声のくせに絶対音感を持っていることが判明した。

今は楽器もやってないって。

80万近くする楽器が欲しいんだけど、なかなか手が出せん……

半分ネタ枠としてアマゾンの欲しい物リストに入れたとして、どんな活動したら買ってくれるような石油王現れるかな

2021-02-26

音楽と型

音を聴いているのではなく、音楽の「型」を聞いている。

概ねメディアや街でかかる音楽は、ポップミュージックロック、R&B、ヒップホップなどの型の中にあるし、大体の人はその中で好みの音楽に反応する。

ジャンルに対する好みの強い人は、ジャンル違いのものに反応しなかったり、下手をすると毛嫌いしたりする。

ジャンルというのは音楽の「型」に違いなく、テンポ使用楽器、奏法やコード進行リズムタイプなどで形成されていると考えると、紛れもなく「型」の中で楽しんでいる。

音楽の型は、意識しない段階から繰り返し聞くことでイメージ形成される。新しい音楽や、ジャンル違いの音楽を聞いた時に違和感があるのは、許容できる型を逸脱しているから。

音の全体領域の中で、音楽として楽しめる範囲は極めて狭いとも言える。何か少しもったいない

2021-02-24

anond:20210224104957

なんか、いっぱい頑張ったんだねー。

それに比べると俺はさぼってばかりだったなー。

努力なんてしたことが無い、っていうほどしたことがない。

俺も一応国立と言う名が付く学校を出てるんだけどね、恥ずかしいよ。

元増田には、週末や連休に楽しめる何かを見つけてもらいたいね

このコロナ禍では難しいけど、山歩きとか、ハイキングとか、或いはスポーツクラブへ行ってみるとか。

楽器練習してみるとか、絵を描いてみるとか、そういうのもいいかもしれない。

2021-02-23

anond:20210223072044

これは前から思ってるんだけど奇声を発して親すら発狂させかねない子供は防音室にでも入れとけば。レンタルできるよ楽器練習用のやつ。

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