音を聴いているのではなく、音楽の「型」を聞いている。
概ねメディアや街でかかる音楽は、ポップミュージック、ロック、R&B、ヒップホップなどの型の中にあるし、大体の人はその中で好みの音楽に反応する。
ジャンルに対する好みの強い人は、ジャンル違いのものに反応しなかったり、下手をすると毛嫌いしたりする。
ジャンルというのは音楽の「型」に違いなく、テンポや使用楽器、奏法やコード進行、リズムタイプなどで形成されていると考えると、紛れもなく「型」の中で楽しんでいる。
音楽の型は、意識しない段階から繰り返し聞くことでイメージが形成される。新しい音楽や、ジャンル違いの音楽を聞いた時に違和感があるのは、許容できる型を逸脱しているから。