はてなキーワード: 反動とは
3年ぶり?くらいの帰省だった。
帰省しなかった理由は、面倒だったし交通費もかかるし、何よりもまったく誇るところがない自分をわざわざ見せたくなかったから。
親からすれば子どもがかえってくるだけでいいってもんなんだろうけど。
あとはいろいろと実家にいるときにやらかしちゃったことがたくさんあるから後ろめたいっていうのもある。
母親は前日に白髪を染めたらしい。慌てたせいで風呂場に染料がめっちゃ飛び散っててごめんと言っていた。
あと仕事で無能でしゃばり上司にいろいろと心労がたまっているらしい。精神科に行って漢方薬を飲んでいるらしい。
やたら饒舌でこっちの返答なんかお構いなしでしゃべるしゃべる。
ふだん父親が無口でまったく会話がないからその反動もあると思うけど。
父親は完璧主義で、自分がやらないとやる人がいないという潔癖的に強迫的な信念に突き動かされてほぼ休みなしで働きまくって心を病んでいる。
うまく力を抜くことができない人間。ごく少人数の職場で自分ひとりで負担を被って、生来の気質と悪い意味で歯車がかみあってしまってどんどん悪い方向に進んだんだと思う。
いくらがんばっても昇進もせず、今年で定年なのに最後まで働けないかもしれないらしい。
いくら外野が力を抜けとか健康を大事にしろって言ったって頑固で聞く耳もたないからどうしようもない。
妹がわりと実家に近いところにいてつきイチくらいで帰ってるらしい。
親孝行もあと10年だか20年だと思うけど、誕生日プレゼントを送ってたまに帰省するくらいでいい。
実家は疲れる。次帰るのはあと2,3年後、30すぎるかもしれない。
割と家族の夢は見るから、帰省したことも夢だったようにすら感じる。
基本的に一人でいいよ。
○朝食:なし
○昼食:皿うどん
○夕飯:マーボードーフ丼の予定
○調子
すこぶる悪い。
昨日、遅くまでソース管理の導入をやっていたのだが、うまくいかず
気分転換にポケカの大会に行ったが、集中力が全く続かなかった。
○ポケカ
六人トーナメント。
シードを引いたおかげで、四位確定というラッキーさ。
結果はなんと優勝。
五人トーナメント。
結果は準優勝。
このトーナメント終了後、今までの反動が一気に来たのか、動悸はするわめまいはするわで、
ゲームのポケモンでもやろうか? という話になっていたが、途中で帰らせてもらった。
今日は高校生の格好いい男の子と仲良くなり、一回目の大会と二回目の大会の間は、一緒にご飯を食べて時間をつぶした。
こういうとき、自分が女だったら出会いだよなあ、とか、相手がヘテロかどうかわかるメガネがあれば仲良くなれるのになあ、とわけのわからないことを考えていた。
○まとめ
そわそわ感は薬を飲んで落ち着いた。
動悸も収まって今では普通の状態。
ただ、頭が何も考えられないぼーっとした感じなので、プログラム共同作業者たちにはもう寝ると言っておいた。
○朝食:ころうどん
○夕食:考え中。
○調子
昨日の反動で酷く悪い。
特にパニック障害の発作が酷く、数分胸のドキドキが止まらない程度だったのが、
30分ぐらいに長引くことがあった。
なんだか、良いと悪いを繰り返している感じで、ちょっと全体的に落ち込んできた。
○Fable2
少しだけプレイ。
本当に少しだけなので、クエスト場所まで移動するだけで終わった。
○ポケカ
お医者さんに外に出るよう言われているので、外に出る趣味として電車に乗って大会に行くことに。
(ただ、電車に乗るとパニック障害の発作が起きることがあり、ちょっと苦しくて帰りは何度か電車をおりて、次の電車を待つことになった)
人ともコミュニケーションをとらないといけないしで、しんどいんだけど、同じ趣味の人とお話が出来るのはたのしい。
あと一手変わっていたら、勝っていたので非常に惜しかった。
プロモカードで「チゴラス」を当てたのだけど、アゴの化石ってまだカード化されてないよね?
六月のルカリオのパックで出るのかなあ、楽しみです。
中学生の頃からか看護師が大好きだった。世の男性の多くが求めるような白衣の天使像に憧ればかりがつのり、どうしたら看護師と近づきになれるかを毎日妄想していた。幸い、健康体だったために病院のお世話になることは全くなかった。このままでは看護師との距離は縮まらない。
高3の進路調査時期になり、自分は医者になれる度量は到底ないと判断し、可能性の一つとして看護師に近づける方法を模索していたところ、看護師のたまごに近付く「学生」を狙おうという浅はかな選択から理系の総合大学を選んだ。
予想通り理系大学に進んだが学部が違うのでこれではまだ距離は縮まらない。そうだサークルに入ろう。理系大学は一般的なマス大学に比べてサークル情報は閉ざされていて、インカレみたいなものはなくほぼ学部生で構成されているのも自分には利点であった。見事インドア系の大きめなサークルに参加でき、憧れの看護師候補に近づくことに成功した。
事前に入念な下調べと学部情報を調べ(新入生用の自己紹介ノートがあり容易だった)少しづつ距離を縮めていく、並み居るライバルがいたかどうかは定かでないがこちとら筋金入りの研究家だから見事半年後には看護学部の女の子と付き合えた。彼女は地方から大学に来ているので独り暮らしだったから程なくして自分が住み着くようになる。
結局一年ほど付き合い別れてしまったがその後も看護師攻略は余念がなかった。
看護師を志望する女の子はいくつかのタイプに分かれるが基本的にはサバサバしており、あまり頼って来ない。ベタベタしてこないし、自分のことは自分でやるタイプ。その代わり皆面倒見が良い。基本的には献身的で頼れる、姉御肌が多い気がする。あと彼女らはセックスに積極的だ。生命の誕生と終末を見届ける環境なだけに生き死にに関してはとてもドライ。その反動かとにかくセックスする。週二平均のペースで行い、彼女達がセックスできない時もなにかしら奉仕する。普段の生活とこのギャップには驚かさせる。あと、ナース服プレイはまずやらないし正直盛り上がらない、これは医療系の大学出身者なら理解できるかと思うが、彼女らにとって白衣やナース服は仕事着なのだ。セックスには積極的だがどうしてもナース服を着ると仕事モードになるらしい。
あと、頻繁に夜勤があるので社会人になると生活が不規則になり、大抵太る。中年看護師さんが意外と皆がっしりした体型なのは激務と夜勤による影響は間違いない。真夜中とか早朝にラーメン食べたりするから。
10年近く看護師達を渡り歩いたが、最終的には臨床検査技師と結婚した。
当直はあるが看護師よりは激務でなく生活パターンも自分に近く落ち着いたのが決めてだった。逆に看護師よりも性交渉は少なくその点には不満が残る。聞くところによると薬剤師女子?や理学療法士女子もこの傾向が強いと言われた。なんの調査結果かわからんが、10年近く憧れた存在はアイドルのようなもので身近に存在してしまうと少し色あせてしまう。
はてなホッテントリに「年収1000万円のレベル感」という勘違い連載がスタート。
しばらくはこの勘違い連載で楽しめそうだな。
ということで、連載2回目にしてツッコミ。
★どうも広告代理店系の人種は、強引にペルソナを一本化する傾向にある。
直近では博報堂がファスト風土住民を一律で「マイルドヤンキー」にペルソナ一本化したような事例があるが、
このブログ主も「年収1000万円プレーヤーのペルソナ」を強引に一本化しているところがイタイ。
実際には
で、ペルソナは全く違う。
「自営経営者か、サラリーマンか、ライセンサーか?」だろうな。
★ブログ主は港区辺りの外資系金融に勤務と思われるが、自身の周囲のペルソナを、
強引に「年収1000万円のペルソナは皆こうだ!」と決めつけている点が、実にイタイ。
★連載2回目にして痛さ爆発。
「独身1000万円プレーヤーは、皆港区に住んでる」ような書きぶり。
断言しよう。都内独身1000万円プレーヤーのうち、港区在住は1割もいない(但し妻子持ちだと違う)。
★そもそも
「独身1000万円プレーヤーの半数以上は、親が首都圏にいる」ことをブログ主は忘却している。
実家が八王子や横須賀のような「奥地」なら兎も角、実家が三鷹とか松戸なら、
1000万円独身プレーヤーも港区に家を探すようなことはせず、普通に実家から通ってる。
勿論「港区に家を借りようと思ったら、借りられる」のであるが、
「わざわざ借りなくても、親の家から通えばいいじゃん、家賃が浮くし」と合理的に考えるのが、1000万円プレーヤーである。
それをわざわざ家を借りる(買う)のは、よほどの見栄っ張りか、親に勘当されたか、である。
★では「地方出身の1000万円独身プレーヤーが港区に住んでるか?」といえば、それも違う。
外資系金融はいざ知らず、日本の大企業や官庁なら寮・社宅・官舎がある。
で、社宅等はまず港区なんかにはない。目黒区世田谷区杉並区辺りにある。
★また、
「大学時代に高井戸のアパートに入居したから、社会人になってからも、そのまま高井戸のアパートに住む」的な人もいる。
外資系金融業界人か、テレビ・広告代理店業界人か、限られたセカイなんだが、ブログ主にはその自覚がない。
★あと、単身者だと、年収1,000万円なくて年収600万円程度なのに港区に拘って住もうとする人も、中にはいる。
むしろ年収1,000万円クラスの人の方が、住む場所にはそんなに拘ってないような気がする。
共働きは時間がないから港区に住む。専業主婦は田園都市線に住む。
キッカケその2は「子供が出来た」。
http://anond.hatelabo.jp/20140413212227
を読んで、「あー、わかるわかる」と思ったよ。
ちなみに当方オンナ。それなりに薹が立ったお年ごろ。
でも、いい和姦にはなかなか出会えない。
女性向けで和姦を歌っているものにはハイパーイケメンとのレイプまがいも
含まれていたりするので、和姦と信じて開いたら「チッ」と思ったりもする。
私が求めているものはそれじゃない、と。
自分は少々厳しい家庭に育ったので、エロとは完全に引き離された状態で育った。
学生時代は男の子の同級生の話もできないような雰囲気で、男女のお付き合いなんてもってのほか。
でも、興味はあったので、悶々とした日々を送っていた。
なので社会人になってから異性やエロに対する制約から開放されて、その反動なのか
当時付き合っていた人(初めて付き合った人だが)の家に入り浸り、
快楽天などを買っては読みあさっていた。
男性の表現でいうところの「超抜ける」というやつにあたるのだろうか。
あれは自分の内部にあった支配したい、支配されたい欲求を満たして開放してくれた。
もちろん、実際にそういった行為を行うことはできないが、
そういったコンテンツに触れることで、満たされ、快感を得ることができた。
ところがだ。
ある程度自分が経験値を重ねたり、それなりに世間と関わりを持って生活するようになると、
急にそういった犯罪めいた内容のものには嫌悪に近いものを感じるようになってきた。
幼女モノとか特にダメ。本当にそういう犯罪にあってその後の人生に大きなダメージを
そもそも男性は自分より弱いものに対して(云々かんぬん以下略)
でも、エロは相変わらず好きで、いろいろ読み漁った結果、自分が好きなジャンルは
和姦というらしい、というところまで行きつけた。
そもそも雑誌掲載のエロ漫画の場合、一話の中で必ずいたさなくてはならないので、
限られたページのなかでちゃっちゃかエロシーンになるために、
そういった犯罪めいた内容になりがちなのではないか、と思う。
気持ちよくもなんともないYo!」というような行為も平気で行われている。
「こうすれば女性は感じるのか!」とか思ったらどうしてくれるんだ、と思う。
本当に思う。
具体的に書くと、二本差しは対して気持よくない。
アッチとこっちの穴に入れられても、感度が10+10で20に
なるのではなく、5+5もしくはそれ以下になる。
アッチとこっちの穴は神経一緒なんじゃないかな?と思う。
上と下の穴の同時攻めはいいよ。20にも30にもなる。
あと、ローターは中に入れても気持ちよくない。豆に当てとけ。
で、なんの話だっけ。
・・・・そうそう、エロ漫画の場合は消費コンテンツとしての手軽さゆえに
犯罪的な内容になるのではないか、という話しをしたかったんだった。
心理描写とか、二人の関係を掘り下げていくとか、エロコンテンツには
二次創作に嫌悪を感じないのであれば、とてもよいエロコンテンツだと思う。
この世界はどういう世界で、二人はそれぞれどういうキャラで、どういう関係で・・・
という説明がいらないので、非常にわかりやすい(読みやすい)。
女性は「頭でイク」そうだ。(それに対して男性は「体でイク」)
同じ”肩に触れられる”という行為も、おっさんにされればセクハラで、
好きな人にされたらキュンキュンしてしまうのと一緒で、女は行為に対して
”(それを行った人が)どんな人か”が重要なんだと思うんだ。
なので、もうすでにどんな人かがわかっているエロ同人がオススメだよ、というお話でした。
「他人を完全には理解できないという事を理解した上での言動をする」、
この余りにも単純な事が出来ないまま大人になった人間が世の中には多すぎる。
年に何回も「何言ってんのか理解できねー……ハッ!そういう事か……そもそも考え方が違うんだ」となる瞬間がある。
「他人を完全には理解できないと実感する出来事」は人間社会の至る所に存在するが、
一般的に最も遭遇機会が多いのはやはりジェネレーションギャップ絡みだろう。
ジェネレーションギャップ、親父や上司が何を根拠に人生を語ってるのかイマイチ理解できない原因。
ジェネレーションギャップ、最近の若い者が何を考えてるのか理解出来ない時にはっきりと感じるもの。
育った時代でそこまで考え方に差ができるのか、同じ国の人間だろうと一瞬思ってしまう。
戦争からの距離、経済の状態、技術の違い、社会通念の流行り廃り、前世代からの反動、
子供の頃テレビやラジオから流れてきたことや親や教師が教えることの根底にあるものが違うのだ。
ジェネレーションギャップははっきりと存在する。
それは自分の内側にはない。自分一人では絶対に見つからない場所にそれはある。
他人の頭の中にもそれはあるわけではない。
二人以上の世代が違う人間の間に、世界観の違いとしてソレは存在する。
だがジェネレーションギャップは確かに身近に存在する。
そのことを理解できないまま下の世代に対して「俺と価値観が違うからお前は駄目だ」なんて言いたくないし、
上の世代に対して「この人が何を考えてるのか全く分からない。コイツは駄目だ」なんて思いたくない。
そんな自分が本当に情けない
もちろんジェネレーションギャップだけじゃない。
住んでる世界、育った世界、生まれついての世界観、色んな所で価値観には差が出る。
自分には理解できない価値観も相手の物差しで測れば筋が通ってるものばかりなんて事は良くある話だ。
中学生くらいのときに初めてみて素直に感動して興奮して父親にそう話したら、「いかにもアメリカバンザイみたいな映画でイマイチだった」みたいなこと言われて、そういう見方もできるのねと思った一方で素直に面白かったって思った俺の気持ちはどこにやったらいいんだと複雑な気持ちになったのを今でも覚えている。
それ以来ハリウッド映画だったらまたアメリカマンセー的な映画なんじゃないかという懐疑を常に持ちながら映画を見るようになってしまって、純粋な俺の心が父親によって汚されてしまった。
知識があってこそ楽しめる映画もあるとは思うけど、いわゆるハリウッドB級映画的なやつは変に斜に構えずにバカなまま見て楽しむのが一番いいと思うんだけど。
ほんとそれ。
メダル取れていない人間を賞賛しすぎとかいうのは、テレビの投資額が大きかった反動だと思うんだよね。
たとえば自分の娘が「フィギュアスケートしたい」とか言い出したら
「オリンピックで何位に入るつもりでそんなこといってるんだ」とか
「金とれなかったらどんな目にあうか、いま見ろ」とか
言うつもりなんでしょうかね。
「まおちゃんみたいに、なれるといいね」とか返事したいとおもうんだけど。
自分の娘に年間何百万円もならいごと投資をする人が発する一言のために、6位の扱いについて
関係ない人には相当うざいとおもうけど、この扱いは有利なものだと思うよ。
デブサミ2014に行ってきた。
うすうす感じてはいたことだが、エンプラ系受託SI業界とWeb系業界での差が開いている。ということを肌身で実感することができた。
会場を見渡しても受託SI系の参加率は低いように思われる。
Twitterを見てると、「有給とってデブサミ」という人が多いようだ。
これは、いわゆる受託SIの人たちには、
・デブサミに参加しても日頃の業務とかけ離れすぎていて得るものがない
・受託SIで働くSEの人たちには、デブサミで話されているようなことは興味がない
・興味を持っていたとしても、メーカー主催の研修とかと異なり、上司が参加を許可してくれない
のいずれかではないかと勝手に思う。
そんな中、初日の会場で盛り上がっていたのは、DeNAの新人研修に関する講演だ。
そんな中、初日の会場で盛り上がっていたのは、DeNAの新人研修に関する講演だ。
【13-A-4】新卒エンジニア研修ですべきことできること(関口亮一〔ディー・エヌ・エー〕)
https://speakerdeck.com/ryopeko/devsumi2014-dena-bootcamp2014
講演によると、DeNAは2013年に70名の新卒採用をしたらしい。
公式HPによると、2013年3月末時点の社員数は、「連結:2,108名(単体:935名)」とあるから
70名の採用は、単体では7%(ざっくり10%)にあたる増員をかけている、ということになる。
http://dena.com/company/overview.html
思い返せば、2000年頃の受託SI業界は、成長しているところは70-100名くらいの
成長する業界に人は集まる。単純にそういうことかもしれないけど、ITを志す人たちの
就職先は受託SIだけではなく、DeNAやGreeやCookPadのようなWebで
サービスを提供している会社も当然だけど視野に入っている。ということだし、逆にいう
とそれだけ「単なる受託SI」には関心が薄くなっている。ということなのだろう。
そんなことを考えていたら、日経コンピュータの記事が目に飛び込んできた。
「悪弊を絶つ 2015年問題がIT業界に迫る覚悟 (2014年2月6日号)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NC/20140131/533803/?ST=NC
ここでいう「2015年問題」は2015年にやってくるといわれるIT受託業務の集中、すなわち
「マイナンバー制度」「みずほ銀行のシステム刷新」にかかわる大規模需要で慢性的
これだけ受託SIとWeb系の差が開いているにも関わらず、受託SIではまだまだ人不足の
状態が続くと、受託SI側には「まだ大丈夫」という意識が働き、本当の意味での改革
が進まないと思われる。いわゆる「ユデガエル」状態だ。
日経コンピュータの記事では処方箋というか、こうした受託SIから早々に脱却した企業
http://anond.hatelabo.jp/20140202201656
ブコメ等読みながら、ここは一つ書いておくかという気になった。
フケ症の原因の大半は、脂漏性皮膚炎と言われている。
診断は難しい部類に入る。
脂漏とは皮脂分泌が多い事を指しており、皮脂分泌の旺盛な部位(脂漏部位)に発生する皮膚炎なので、このように呼ばれている。
原因は究明されていないが、第一に好脂性真菌マラセチアが皮脂を分解する際に発生する、遊離脂肪酸(オレイン酸)の刺激によると言われている。
Mincleという受容体がマラセチアの菌体に反応する事もわかっている(結核菌にも反応する防御機構である)。
カビの生育は温暖湿潤な環境が適するが、脂漏性皮膚炎は寒い時期に好発することから、乾燥や皮膚の血流量も関係すると考えられる。
また、ストレスや免疫も影響し、顔面神経麻痺でも起こることから皮脂の淀みも関係があるという説もある。
免疫力アップ、体質改善、運動、食事制限(脂質を避ける)など様々な意見や方法がある中で、最も外部からコントロールしやすい方法が抗真菌薬による治療である。
医薬品では一般名ケトコナゾール(製品名ニゾラール)が用いられる。
抗真菌活性のより高いと考えられる薬剤は他にもあるが、ニゾラールには抗真菌作用の他、抗炎症、抗アンドロゲン(皮脂抑制)効果が認められており、脂漏性皮膚炎の第一選択薬である。
頭皮は毛髪のために薬剤の塗布が難しいため抗真菌シャンプーを使うのが良いが、日本ではケトコナゾールシャンプーが市販されていないため、コラージュ・フルフル(ミコナゾールと相乗効果のあるピロクトンオラミン(オクトピロックス)を配合)を選ぶと良い。
7~8割の人はフケが収まるだろう。
ただ、体質的な病気のために完治は難しいので、維持をする工夫は必要である。
治らない人の中には、コールタールシャンプーを試す人も多いようだ。
前述の通り、ミコナゾールとピロクトンオラミンを配合したシャンプーで、抗真菌シャンプーとして市販している唯一のものである。
「フルフル」は原因菌のMalassezia.furfur(という古い呼び名)からとっている。
(現在では遺伝子レベルで細分され、真の原因菌はマラセチア・レストリクタであろうと言われている。ちなみにアトピーではマラセチア・グロボーサが優位である)
要するに、5~15分程度の「浸け置き洗い」を強く推奨する。
最初は毎日使う。フケが収まったら、再発しない程度の間隔を開けて使う。
隔日 → 週2回 → 週1回…とするのが良い。
抗真菌薬による治療後は再発まで1ヶ月以上持つ事が多いので、月一メンテナンス程度まで持ち込めたら上々だろう。
人によっては一時的な体調不良により惹起された場合もあり、再発しない場合もある。
季節性の人もまた、冬のみ、或いは夏のみのアプローチで済むかもしれない。
商品名ではニゾラール、ジェネリックとしてニナゾン、ケタゾン、ニトラゼンなどがある。
抗真菌、抗炎症、皮脂抑制の三重の効果があるため、第一選択薬とされている。
ネットショップでの輸入頼りだが、コラフルより効果は高い。使用方法は同様である。
臭くて鼻が曲がる事でよく知られているが、ケトコナゾール無効例でも著効を示す事がある。
抗真菌効果もあるが、上記と最も異なる点は角質の再生作用を持つことではないかと思われる。
コールタールが俗にダイオキシン受容体と呼ばれる器官(AhR、芳香族炭化水素受容体)に反応し、角質を作り出すフィラグリン遺伝子を発現させる。
(アトピーではこのフィラグリン遺伝子の発現が低下していると言われている)
よってコールタールシャンプーが効くのは、抗真菌作用と角質再生作用(+フケとなった角質を溶解させる作用)によると考えられる。
世界で初めて人為的に皮膚がんを起こす事に成功した物質として忌避される場合もあるが、
アメリカのメイヨー・クリニックにおいて25年間に渡るゲッケルマン療法(コールタールを一晩塗布後、紫外線照射)の追跡調査の結果、
皮膚がんのリスク向上が認められなかったと結論されている。FDAもまた「治療における」コールタールの発がんリスクは小さいとしている。
亜鉛のピリジン誘導体による抗菌効果のあるシャンプーで、かつてこれを沈殿させずに使える技術は、世界でP&Gと花王のみが持っていた。
しかし、花王は風評被害に負けてこの成分の使用を止めてしまった。過去のシャンプー「メリット」である。
現在は甘草由来の抗炎症成分(ステロイドに似た分子骨格を持つグリチルリチン酸二カリウム)を配合している。
尚、ジンクピリチオンの抗真菌効果の機序は、「細胞内の銅濃度を増加させ、真菌の代謝に必要な鉄と硫酸基の結合を阻害することによる」らしい。
h&sは比較的安価であるため、コラフル離脱期から離脱後のメンテナンスに使うと良い。
無論、これ単体でも効果がある人は多い。
いずれのシャンプーにも共通する事だが、すすぎが不十分だと界面活性剤の残留成分が皮膚を荒らすので気をつけること。
オクトはオクトピロックスを配合したシャンプーで細菌への効果を謳っているが、抗真菌活性もあることは確認されている。
ただし、配合濃度ではマラセチア全菌株に対しては効果が不十分であり、コラフルのように相補的効果を持つ成分を配合しているシャンプーには劣ると思われる。
バルガスリンスはジンクピリチオン、イオウ(殺菌、角質溶解)、オクトピロックスを配合している。
(2014/11/29追記)
オクトで改善したがコラフルで悪化する人、上述のシャンプーがどれも効果がなかったが脱脂力の弱いシャンプーに変えると改善した人など、
シャンプーに対する反応は個人差がある。この文章を以って単純に優劣を決めないよう注意されたい。
これも著効例こそ多いのだが、一ヶ月以内の再発率が7割程度(だったと思う)あり、電撃戦向けである。
必要以上にステロイドを恐れる人が多いので少し書いておきたい。
Strong(強力)というのは、並の強さである。そのすぐ下の強さは、子ども用である。
ステロイドは皮膚も産生している。
ステロイドによる反動は、皮膚が依存症的にステロイドを産生しなくなるためではないか、という医師もいる。
連続使用は2週間程度として、抗真菌薬へ切り替えるなどが望ましい。
炎症が酷い場合には、クリームやローションの基剤自体が刺激になるため、ステロイドしか処方されない場合は多い。
特に炎症が酷い患者の中には、ステロイド+亜鉛華のみで治療が行われた人もいた(2ヶ月ほどで完治、再発はない模様)。
馬油はマラセチアのエサとなり増悪する場合もあるので、人を選ぶ。「栄養のある脂質」には注意を。
オリーブオイルはオレイン酸(遊離脂肪酸)を多く含み、マラセチアを培養するための必須成分として使われる。
セラミドは角質間脂質で保湿に大きく影響する。安いもので十分らしい。セラミドはグリセリンと相乗効果がある。
化粧品カテゴリは宣伝が凄まじく、インターネットの情報の中で最も汚染された分類ではないかと思うので、あまり書きたくないな...。
ミコナゾール、ケトコナゾールは同じイミダゾール系抗真菌薬である。
耐性はできにくいと言われているが交さ耐性があるので、効き目がない場合はブテナフィン、アモロルフィンなど属性の違う薬剤を試してはどうだろうか(医者嫌い向け)。
日経メディカルの「マラセチアには伸ばしやすいクリーム剤をという記事に「適応があっても効果が低い薬」という表があったので追加。
http://i.gyazo.com/e0d911d60bc91cc5355242efcc7994ba.png (←記事はログインが必要なため、別途画像のみ)
シャンプー話をしたついでなので書いておくが、某美容師のシャンプーサイトはあまり信じないように。
「AGAにおけるジンクピリチオンとケトコナゾールの比較」という医学論文中に毛髪の太さと抜け毛数を記録したものがあったので、
科学的に誤りのある記事に対してそのURLをつけて批判的なコメントを投稿したところ、記事ごと削除された上にコメントが承認制になった。
前述の汚染された情報源の一つで、ブコメでも批判派は少数でゲンナリしている。
最後に、私は医学的な素養は皆無なので、文中に誤りがあれば指摘して頂きたい。
以上。