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はてなキーワード: 新海誠とは

2016-08-29

シンゴジラ庵野秀明しかり、君の名は新海誠しかり、こうやって大勢に受け入れられていることが純粋にうれしい

嫉妬とか飛び越してる

新海誠はワシが育てた」っていいたいだけだろお前

ちげーから

結局本人がすごかっただけだから

本人がすごければ周りが勝手についてくんだよ

新海誠スターダムのし上がる様子を見ているとなんか面映ゆい

昔は食うためにエロゲームービーなんか作ってたレベルだったのが、今や全国民にその名を知られるレベルにまでなってしまった

ダメダメだった子どもが大活躍しているのを見ている親の気分だ

考えてみりゃ新海誠は元々「女子供」にウケてたじゃん

新海誠監督の最新作『君の名は。』が公開から2日で59万人動員だ興行収入7億だ、最終的に60億円見込みだと話題になってて、はてダ時代から棲息しているボンクラ古参はてなーどもが「誰にそんなにウケてんだ」と驚愕してる。

http://b.hatena.ne.jp/entry/eiga.com/news/20160828/8/

Hoodedcrow1 なんかブコメ見てると把握してない人多いけど、この映画ボリュームゾーン中高生女子(オタに限らず)ですよ。新海誠から見ている訳じゃないっす。小説は既に50万部売れてて、主題歌さらブーストかけてます

raitu 新海誠の新作アニメ映画「2日間で観客動員約59万人、興行収入約7億7000万円(26日が約3億4800万円、27日が約4億2200万円)を記録」今回は「君の名は。」という中高女子向けの人気原作であることも寄与してるっぽい

まーこのあたりのブコメが正解だよね。タイムラインを追うとはっきりわかる。

2015.12.10 製作発表・公式サイト開設。2016年8月東宝配給で全国公開、神木隆之介上白石萌音の主演が明らかに

2016.3.24ポスターヴィジュアル解禁

4.6 予告PV公開。主題歌劇伴RADWIMPS担当することが明らかに。キャッチフレーズは「この夏、日本中が恋をする。」

6.7 長澤まさみ市原悦子の出演が明らかに

6.18 新海監書き下ろし原作小説刊行角川文庫)。3日で売り上げ10万部を超える

6.27 予告PV第2弾公開。主題歌公開

8.24 RADWIMPSサントラ君の名は。』発売

8.26 全国296館にて劇場版公開

どう見ても「勝ってから戦ってる」でしょ。最初から神木隆之介RADWIMPSだ、やれ「日本中が恋をする」だという要素に惹かれる層を相手どってる。

4月時点で、プリクラtwitterアイコンにしてる地方大学生予告編を観てこんなツイートをしてた。

上映予定の君の名はっていうの
めっちゃ見に行きたい🙄
これ泣くやつや

https://twitter.com/youtyan731/status/725877277683159041

ボンクラものカリスマ?だった新海誠が、こういう人々相手商売成功しようとしてるわけ。

しかし、言うほどボンクラものカリスマだったか?という疑問があるのよね。

新海作品は初期から知ってるけど、ボンクラどもが『秒速五センチメートル』でひっかかりまくっていた「女々しさ」(敢えて言う)が、『ほしのこえ』『雲の向こう、約束の場所』あたりでは逆に若い女性にウケて話題になってた記憶がある。

14年前、『ほしのこえ』が初めて公開されたのが下北沢トリウッドとゆーミニシアター。『雲の向こう~』も今は亡き渋谷シネマライズ女性客多かったよ。

新海誠作品は元々そういう文脈でウケてて、扱う主題的にも、こういうふうに勝ってから戦える可能性はバリバリ秘めてた。『秒速~』がむしろ例外的に、当時のはてな村非モテ文脈に乗せられてたことでヘンな誤読を招いてたんじゃないかと思うけどどうよ?

君の名は。」に足りないもの

先日の「君の名は。見た。薄気味悪い感動系の駄作http://anond.hatelabo.jp/20160827142040」を読んで、自分も思ったこと描いてやるぞ!ってなりました。自分大衆受けするものを楽しめないひねくれたやつだと思うし、新海誠作品がこの作品を機にいろんな人に見られることになるなら、とても嬉しいです。でも、やっぱり寂しかったんで、書きます





まず音楽

CMの「前前前世からの~」ってやつ聞いて、RADWINPSて時点で、馴染めるかな~って心配はあった。まあ劇中で流れるとしても2曲か3曲くらいかって思ってたら想像以上に流れてた。5曲くらい?まあそこでもう結構壁を感じた。

で、次に、主人公たちの気持ちがわからない。ストーリーの穴よりも、主人公たちの気持ちについていけなくて、それがずっと気になってしまった。

具体的に言うと恋心だよね。瀧がカヨコアンパタースンみたいな人を好きになるのはわかる。綺麗だし、声が長澤まさみだもんな。

三葉が瀧を好きになるのもわかる。東京に住んでるイケメンで、頭のいい友達もいて、リア充って感じだし。

でも、瀧はいつ三葉を好きになったんだよ。三葉は可愛いけど、東京にはもっと可愛い子いっぱいいそうだし、好きになる理由みたいなのがなくないですか?理由なんていらないけどさ、物語上は必要だし、理由がなかったとしてもそれを見てる人にも認めさせるくらいの描き方しないとじゃない?

大好きな「ボソボソ喋り」もなかった。冒頭で瀧と三葉が「それは夢の中の景色のように、ただひたすらに、美しい眺めだった」みたいなことを割とボソボソしゃべるんだよね。これぞ新海誠キターーー!って思ってたら、その後一切ボソボソしゃべらない。むしろキハキしてる。めっちゃ走るし。若いエネルギーほとばしってる。

あと新海誠と言えば、鷹だかトビだかをつばめだかを高層ビルの遥か頭上を飛ばしながら鳴かせるじゃん?そこに綺麗な朝焼けが映し出され、めっちゃ綺麗な曲が流れるじゃん?あれも一回しかなかったよね!!!!!なんでよ!!!!!!飛ばしてよ!!!!!!電車のドアの溝ばっかり描いてる場合じゃねえだろ!!!!!!葉っぱとか水滴とか描いてよおおおおおお!!!!!!壊れた自転車とかどうでもいいから、自転車に踏みつぶされてぐしゃってなる草花と、そこに降りしきる雨を頼むよおおおおお!!天門どこいった!!!!!!!!!??????

あと、毎度毎度なんで父子家庭とか母子家庭なんだろ。あのこだわりは何なんだ?

でも、良かったところももちろんあったよ。

田舎ってあったかいね!」みたいな展開にならずに、終始「東京最高!」な三葉。

舞いと走ってるとき作画

あと、彗星めっちゃ綺麗。彗星は本当に綺麗。冒頭のあのシーンだけずっと流しててもいいぞ!!っていうくらい、本当に色遣いが綺麗だと思う。

名前思い出せなくなるとか、結構ベタだなクラナドかよって思ったし、今回は本当に王道展開が続いたけど、それを恥ずかしがることなくまっすぐに描けてるのもすごいと思う。手の平のところとかさ、なんだかんだ泣くよあんなの。あとキスしてないよね?それもすごく良いと思う。細かいんだけど、「君の名前は?」って聞くなら、タイトル君の名は、」のほうが良くないですか?

往年の新海ファンの中では評価まっぷたつにわかれるんじゃないかな。特に秒速大好きな人は、ちょっと受け入れにくいかもしれない。「俺たちの新海」なんて言うわけじゃないけど、また秒速とか言の葉みたいなのも作ってほしいな。深夜にテレビで流れてて、いつの間にか見入ってるみたいな不思議な魅力があるんだ新海作品には。「君の名は。」はちょっと元気すぎる。

ユキちゃん先生が出たのは本当に泣きそうになるくらい嬉しくて、後で、左手を見ておくんだった!!と後悔した。

彗星綺麗だったね、泣いちゃったね、ってそう言いあえる人、言いあいたい人と見に行ったら良いと思う、煽りとかじゃなく。

自分は、新海誠の作ろうとしているものターゲットから外れてしまっただけなのかもしれない。次回も見るけど。でも、もうRADWINPSはやめてほしい。そこだけは頼む。

天門!!!!!!!!!

2016-08-28

はてなーの新海シンパがキモ過ぎて引く

テレビCMを流しまくってるし

東宝シネマで全国上映されてるんだけど?

 

想定のターゲット層が全世代なのは明らかでしょ

 

にもかかわらず

君の名は。を見てはいけない人達がいる事に気が付いたのだ」

はてな匿名に長文書き込むタイプ人間新海誠楽しめるわけないだろ」

「少なくとも「雲の向こう~」の頃からこの手の意見には「そうだね! で、それが何か問題?」って言い続けてる」

ケーキ屋に入って甘いものしかねえと文句言われても・・」

クッサ

自分で言ってて死にたくならんの?

 

信者向けの映画なら分をわきまえてちっさいシネコンで上映しとけゴミどもが

さっさと死ね

最近アニオタ

ちょっとでも渋い選択をすると「もっとわかりやすくないと駄目だ」とか幼稚園児みたいな文句をつけて来るから困る。

ハリウッド映画みたいな頭スカスカ痛快物語が見たけりゃハリウッド映画を見てろよ。

 

追記:ちなみにさっき別の場所イラついた衝動を描きに来ただけなので新海誠云々は関係ない。

http://anond.hatelabo.jp/20160827142040

そもそも新海誠って、日本アニメ界を背負って立つ人材

ポストジブリみたいな評価を受けたことがあるの?

 

正直、そうした話は見たことがない。

ちなみに、私自身はアニメについてはよく知らないけど、

それでも、

エヴァ」の庵野監督という人や

「おおかみこども」の細田監督という人ならば、

アニメ界を背負う人材という評判は耳に入ってくる。

(前者はシン・ゴジラ大成功以降、国民監督とか言い出す人が出かねない勢いだ)

 

でも、新海誠って人のそうした評判は聞いたことがない。

アニメファンでない私が、漏れ伝わる声からイメージする新海誠評価って、

 「たった一人でアニメを作っていうスゴイことをやった」

 「なんか絵がきれいらしい」

という認識だ。

まり、この人の卓越した実績ってのは『一人で作った』ってところであって、

作品自体の完成度では全くない。

 

乱暴に言えば、別ベクトルFROGMANでしょ。

ひとりでここまで作っちゃうなんてすごい時代だねー、この人は多才だねー

ってことなんじゃないの?乱暴な言い方なんだろうけど。

 

からアニメ界を背負って立つとか、そういう評価じゃないんじゃないの?そもそも。

 

それとも私が知らないだけで、

アニメファン向けに、新海誠はすごいよー、

アニメ界を背負う次世代スーパースターだよー的な

プロモーションがあったの?

 

ちなみに、絵がきれいなだけの薄っぺら映画だったよ!ガッカリだよ!

という映画感想に対しては、「やっぱ予想通りじゃん」と思いました。

2016-08-27

新海誠作品ターゲット

http://anond.hatelabo.jp/20160827142040

新海誠作品ファンだ。全部観ている。

しかしこの増田に書かれていることもよく分かる。

彼の作品は正直言って浅い。庵野秀明のように戦後すぐの映画作品思想的に吸収しているということもないし、宮崎駿に対する高畑勲のような思想的ブレーンもいない。

映像美とSF要素を取り去ってしまえば高校生恋愛を描いているにすぎない彼が、ポスト宮崎駿であるとは彼自身考えていないだろう。

このような新海作品本来ターゲット層は学生カップルだ(と思う)。恋愛人生価値の大半を占める学生世代にとって、恋愛を大げさに描いて魅せる新海作品ウケるのは当然だ。

しかし、新海作品は、その映像美・SF要素によって何か深淵メッセージが含まれていそうな印象を受ける。

これにつられて大人世代もこれを観てしまう。しかし新海作品は上述したように空っぽだ。そのため大人世代何だか裏切られたような印象を受ける。

おそらく増田もこうした裏切られたと感じた1人なのではないだろうか。

君の名は。見た。薄気味悪い感動系の駄作

すごいめちゃくちゃで、ふわふわとした話を圧縮して(いるかのように騙されながら)、勢いで見せられたという感じである

思いつくまま適当文句を言います。誤字脱字はスルーしてください。読みやすさは保証できません。

単純に、これ、この二人の恋愛物語が、なんでこういう話でないといけなかったんだろうって思ってしまった。現実世界写実的アニメビジュアルで美しい世界でやっていればいるほど、プロットが進めば進むほど、リアリティがなくなって、ふわふわしてくる。秒速5センチとかは、ファンタジー要素は、クズ主人公理由もなくモテること以外は別段、物語に存在しないから、ああいクズナルシシズムの物語として説得力があったが、君の名は。みたいに大きな舞台設定をコントロールする力量がないからもうひたすらめちゃくちゃで、あきれる。なんか最後の方とかエヴァもどき精神世界みたいな描写とかもあったし。2016年あん描写見て、何を説得したいのか謎だった。もっと普通ドラマ描写を作って言いたいこと言えよ。

もし、これがテレビアニメ1クールだったら、予算時間も潤沢でなく、画面にオーラもなくお得意の映像美もろくすっぽ使えないだろうから、物語面が強調されて、みんながアレコレと粗を突っつくので「すごいきれいな映像映画を見た!」っていう勢いがなくなり、凡作認定されていただろう。元々新海誠みたいなのって、エヴァンゲリオン村上春樹創作のよりどころにしているような、たいして才能のない作家であって、自意識過剰独りよがりな恥ずかしい妄想で物語を構築しようとする奴が一人で短編アニメをそういう感性で作ってそれが玄人筋セカイ系だのと変な刺さり方をしたせいで、なまじポエムとかキラキラした画面作りがうまかったせいで長編アニメ映画作家としてのレールに乗ってしまったのが間違い。このあたりの、「アニメーション映画の作家」のブランド化を擁立する回路と発想の貧しさってかなり根本的にどうしようもないことになってると思う。漫画みたいにさ何十人何百人と作家がいるんならいいんだけど、新海誠って、ただ異様に夢見がちで異様にロマンチストなだけでしょ? それがこのひとの作家性でしょう? 東宝が大衆向けに成立させるためにいろいろテコ入れ指導しただけで、悪いところは何にも治ってないよ。寝取られ趣味を指導されてセルフパロディで両想いハッピーエンドなんてところは作家の力量の場所じゃないだろう。

君の名は。にしたって文芸的な発想として、基本的にやってることは、ぶっちゃけ今やってるアニメだとリゼロあたりとほとんど変わらない。何か一つか二つ、使い古された仕掛けを元ネタとして、そこに自分の価値観人生観恋愛観青春家族観女性男性観などを展開していく土台にするわけだけど、この映画雰囲気しかない。ひたすら美しい彗星を見上げるキミとボク、っていう。あそこから恋愛物語を出発させていくんだけど、それが、あの映画。40過ぎた男が「オリジナルで」やるのが、あれ。背景美術の美麗さ、超豪華アニメーター陣の画面の力をとっぱらえば、何がある? 単なる借り物の想像力自分語りしているだけでしょ? その自分があまりに貧相なんでもうつらいつらい。

 

ポスト宮崎? つまり20年後国民的な映画作家? 本当にこの人でいいの? まあジャニーズ帝国みたいにジブリ帝国だった時期があるせいでこういうことになってしまったんだろうけど、画面作りに非凡な才能があるというだけで、大した教養もない奴を神棚に飾らなければならないカリスマ祭り上げる発想が薄気味悪いし居心地悪いしもう最悪。

コイツ一度でもテレビアニメの平均的な予算時間やらせたほうがいいわ。君の名は。ではこれまでついてきてくれたアニメーターたちを切り捨てて東宝マネーであてがわれた超豪華なメンツアニメーター引き連れて興行収入はこれまでの最高が1,5億を初日だけで軽々と塗り替えるくらいの大宣伝攻勢。プロデューサーたちは頑張ったよねえ。シン・ゴジラより興行収入あげちゃうかもしれないんだから。宣伝はうまくいったよね。口コミはどうなんだろうなあ。シンゴジラみたいになるのかなあ。どう考えても駄作だけどなあ。

本編のうざったさは、まず、入れ替わりの際の決まりごとの曖昧さ、具体的なルール法則性の明示のされなさ。これにいらつく。元に戻れば記憶が薄れるとか、バカにしてるだろ。

他人と入れ替わったのに学校に行きバイトに行き、お互いの素性を知っても連絡を取ろうとしない。そんな日常を代行するくらい打ち解けても自分が生きている時間や日付に気付かないという脚本がわざと主人公たちをバカにしていて、もう序盤で冷めていた。写実的アニメのくせしてこのラインリアリティの話なんだなと。思春期の男女が入れ替わって? 家族や友人がそれまでと変わらずに? 陰口叩いてくる同級生の威嚇のために机を蹴っ飛ばすの? ホント大丈夫? そのレベルリアリティでやってくの? 女子力が高い男子高校生女子大生が仲良くなる過程ディテールもろくにかけないからランチして笑ってればいいの? 

前半のガバガバリアリティ死ぬほど退屈で、アホらしかったわ。憧れの年上のお姉さんのマネキンっぷり、生々しさの演出タバコって失笑でしかない女性観。もう一段階読み込むと、バカな男たちが惹かれる顔と身体だけの女として、あの先輩を描いているかもしれない。青春の幻影的な? まあ嘘だけどね。魅力的な現代的な女性像なんて新海誠に誰も期待してないでしょう。もう単純に、長澤まさみばりにいい女っていう記号しかない。

主人公をめぐる人間関係にしたって、後半の探索を円滑に進めるメンツの確保のためでしかなくて、ハリボテ感がすごいんだよね。まあこういう部分はオリンピック見ても分かるように日本中スクールガールスクールボーイコンプレックスで単に学園物っていう牢獄にいるようなもんだから、ガキっぽい世界観になるのは国民病なんだけど、ただの事実として、選択した物語のギミックにふさわしい舞台設定の調整と情報量コントロールがド下手。何か原作をつけてアニメを作ったこともない、TV放送で1話20分で回したこともないんじゃそうなって当然だよ。

まあこういう勢いで迫力を出している、野生のバカであるがゆえの新海誠という作家性があるのも事実とはいえ、君の名は。を名作として崇めようとするのはやめたほうがいい。新海誠は文芸的にはリゼロと同レベルなんだから。あのバイト先のレストラン、高級シャレオツぶってるけど、客の民度から察するに最低ランクでしょ? パンケーキのお店のほうがランクはるかに上なんでしょ?  物語の動かし方がつまようじドキュン活用することでしか分からないんでしょ? やばいよ、あれは。つうか長澤まさみがなんか機転を利かすのかと思ったら謝るだけだったし、ガチ思春期男子が顔と身体だけであこがれてる女性っていうイメージなのかもしれないなあ。まあどうでもいいが。

最初から最後まで、子供っぽいふわふわした基準リアリティ物事が進んでいく。入れ替わりギミックぼんやりした設定だけじゃなくて、人間関係とかもヒロインにおいてすら、投げっぱなし。思わせぶりなセリフで色々匂わせるんだけど、それだけ。冒頭で、ヒロインとおばあちゃんが父親とうまくいっていないという物語的な課題提示しているのにほっぽりだす。ヒロイン家系巫女能力があることだけほのめかして、クライマックスの筋に絡まない。ものすごい空虚な存在でしょ、父親が。碇ゲンドウ的ですらない。母親なんて排除しちゃってるもん。


後半の畳みかけるような展開は、正確に把握できたかどうか自信がないけど、もしかしたら、きっちりつじつまが合うように作られているのかもしれないけど、仮にそうだとしても、見ている側との意思疎通がほとんど感じられない。何がどうなれば物語としてオーケーなのか、ゴールが正確に提示されないでしょ? 酒を飲んだら入れ替わりが発生するとか、そんなん言われても、法則性はないのでどうとでもなる展開でさ。

んで助けに来て、おばあちゃんは入れ替わりに気付いても、彗星の話は信じないとか意味不明だろ。父親を説得にも失敗して声を荒げたら「お前は誰だ?」というところでやっぱりあの家系は死んだ母親ふくめて代々そういうことがあったんだと示唆されるわけだけど、なぜか場面転換して逃げ出すように「俺じゃ説得できないのか」って好きな女性父親とのコミュニケーションを放棄して、なんか展開おかしいなあと思ったけど、彼女バトンタッチで世代を超えて組糸の家族和解テーマかと思ったらそっちも何もない。わだかまりを解消するとっかかりが示されるわけでもない。

土建屋放送部とか、人間関係と設定がご都合主義なのはまだ許せても、カタルシスが用意できてない。子供大人が揉めて、対立して、そこで何かしらのきっかけでうまくいきはじめて、カタルシスが生まれるはずなのに、あれ、なに? 避難訓練て。リゼロみたいに、自分が頑張ってますってアピールするためだけにあの状況があったの? 大人たちは? 

現実なのかよくわからない「たそがれ」の場所で幻想的な背景の中でマジックで「好きだ」ださいわ~、普通書かれたらその場で見るだろ。ださいわ~。

何もかもが薄っぺらい夢見がちなファンタジー

そのへんのラノベアニメにないもんっつったら時間メタファ~()であるあの伝統工芸とかなんだろうけど、物語の中のアリバイ作りとかになっちゃってない? 組糸にしたって、ただのドラマティックな恋愛の盛り上げ役っていうかさ、あのアニメの中の世界であの伝統芸能がどういう存在でこれからどうなっていくのか、とか故郷災害で失い、跡形もなく消し飛ばされた人々は、東京でつつましく暮らして結婚とかしちゃいますよ? 憧れの先輩も結婚とかしちゃいますよ 君たちも幸せになろう? 頑張っていこう?

は?

震災記憶自意識過剰文学青年出会って作品にしちゃう最悪のケースの一つ。自分たちを彩る美しい壮大な光景君の名は。の描く震災は、ロマンティックで残酷な恋愛が体験できるアトラクションなんだよ。BGMはRADWIMPSでさ。

要するに、子供の幼稚な恋愛の話しか興味がないし、子供の幼稚な恋愛の話しかできないの。この人は。庵野が言うコピー世代っていうのよりもう一段階ひどい。子供世界観しか物を語れないうえに、何か題材を選んだとしても、それを自分の自意識ファッションみたいに扱ってしまう。

なんか、今回の新海誠とりまメディアとかアニメファンの状況が、裸の王様誕生した瞬間を目撃したような気分になる。



追記

トラックバックで白状がどうとか頭のおかしいこと言っている人がいますがなりすまし変人です。書いてることも奇妙でどういう意図があるのかよく分かりませんが。

2016-08-26

五年後のスマートフォン

君の名は。

観てきた。年々、新海誠さんの作品を観るのが辛くなっていく。

情報全くなかったから、RADWINPS、ひえぇぇぇみたいな感覚

声は変わらないけど、年月だけは変わってく。辛い。

タイトルは良かった。

五年後のスマートフォンからベゼル幅がなくなってて、しかも若干薄くなってる。細かいけど、少し未来SF要素だ。

逆に、三年前の携帯ガラケー、じゃないんだ。三年前もスマートフォンなんだ。。。

RADWIMPS聞いてた頃使ってた携帯ガラケーだった。

ミサンガリブストロング流行った頃は三年どころかもう………

やっぱり辛い。感極まってから醒めるまでが年々短くなっていく。

東日本大震災から十年後は東北旅行へ行こう。どうせ俺はその頃も独りだ。

2016-08-22

新海誠

ってSF要素とっぱらったら結局中学生恋愛物語しかなくて、観ててイライラする。

それでも映像美、音楽役者の熱演で泣かされてしまうのがまたイライラする。

セカイ系を未だに愚直にやってんのってこの人ぐらいと違うか。

2016-08-10

なんだかんだアニメ未来心配しなくていいんじゃねぇか

と、シン・ゴジラを見て思うようになった。

なんか庵野が元気出てきて復活したっぽいし。

吾郎ちゃんもいるし。

コクリコ坂はよかったよ。ローニャも評価良かったし。

新海誠もいるし、細田守もいる。

最近山田尚子みたいな有望そうな女性監督も出てきたし。


高畑さんとかパヤオとかお禿様とか押井ンゴとか一時代を築いてきた人もかなり年くってきたのは寂しいけど。

なんとかなんだろ。

※でも上記のだれか死んだら泣くかもなぁ。今さんと近藤さんはつくづく惜しかった。

2016-05-27

[]新海誠秒速5センチメートル 小説版

映画版が上澄みなら小説版は澱だな、と思った

期待しすぎてたせいかものすごくがっかりする内容だった。

もともと映画10年くらい前に一度見ただけだったけど、

その時はそれなりに感銘を受けた気はしてて、

その後もたまにPVとか見たりしたときに少し思いを馳せたりして、

時間の経過とともに美化しすぎていたのかもしれない。

あと自分自身が変わったのもあると思う。

昔はものすごく自意識過剰で今思い返すと恥ずかしいようなことをいっぱいしていた(たぶん今もまだ完治はしてない)んだけど、

そういう気持ち悪い自意識にまみれたときだったから、これを悲恋と見て勝手に感動できていたんだろう。

さらに言えば、周りがみんないいと思っていたから、自分もこれには感動しないといけない、と思っていたのもあると思う

自意識過剰なくせに周りとずれることに敏感だったか

ともあれ、今回久しぶりに小説を通して秒速5センチメートル世界に触れて、

こんなに気持ち悪い話だったかと、悪い意味でゾクゾクさせられた。

200ページ足らずでほんとよかった

借りた以上は読まないともったいないと思ったし

まず小説としてすごく読みづらい

改行少ないし

あといちいち心情描写しすぎ

新海誠自身あとがきで、映画小説の違いは心情の描写だって書いてたけど、まさにそれ

まりにも心情描写をしすぎててげんなりした

映画であえて語られなかったところを一言一句説明するようなもんで、受けなかったギャグ自分解説するのと同じで、情緒がない

逆に言えば映画キャラの背景とか心情がきになる人にとっては、それなりに得るものがあると思う

小説としてじゃなく、映画の裏側の説明本って考えればまあそれなら・・・と思える部分は大きい

一章の桜花抄のこじらせた男視点は作者自身キモい書き方がハマっていてうまく書けてたと思う

でもその作者のオタクキモさが思いっきり出ちゃったのが、二章のコスモナウト以降の女性視点描写

すっごくヘタで気持ち悪い

あざといっていうか、狙いすぎてて寒いを通り越して気持ち悪い

ハーレムラノベの女キャラ描写の方がまだマシって思えるレベル

そんでまたその女がことごとく、一章のこじらせた男(作者自身投影?)と恋したりセックスしたりするのが、めちゃくちゃ生理的嫌悪感を催させる

主人公こんな気持ち悪かったっけってマジで首かしげた

しかその男がまたムカツくんだよ

ぼんやりしながらモテまくってセックスしまくって仕事やめても3ヶ月でフリープログラマーとして食っていけてるっつうクズなのにデキる描写

クズなら心底クズにすればいいのに、中途半端に都合よく勝ち組要素入れられてるから、いちいち鼻につく

自意識過剰でこじらせてるところは同族嫌悪的なキモさもあったんだと今なら思うけど、

それ以外はちょっとまりにもキモすぎる

最後最後でこじらせた自分自業自得だって悟る部分があるけど、全然足りない

もっと罰を与えて欲しい

結論

俺にとって秒速5センチメートル映画だけ

小説はない

2016-05-19

[]PV君の名は

めっちゃおもろそう

PVの見せ方がやっぱうめえなと

歌とPVの盛り上がりの合わせ方とか

新海誠作品の弱点だった人物の作画も割と自然

キャラワンパターンだけど

歌がくせのないバンプっぽいと思ったらRADだった

RAD好きな妹は見に行くんだろうなあ・・・

2016-04-17

新海誠ってACCM作ってたんだ

震災のせいか今日だけで5回ぐらいみた

去年の夏頃から放送してるらしいけど今まで見たことなかったぞ

2016-03-02

星を追う子ども」を最初に観たときに、あっこれ完全にシュナの旅引用だって見ながら思って、そうだよ宮崎駿ってホントいいビジュアルをつくるんだよね〜、新海誠はよく分かってんじゃん!コピーうまい!というあたたか気持ちで観ることができたんだけど、周りのオタクの人たちの酷評をきいて、確かに一貫して通してみると、シュナの旅っていうベース意識しなかったらひでぇ映画だったかもなという気持ちになり、それ以来通してちゃんと観てないです。

2016-01-25

http://anond.hatelabo.jp/20160125064623

市場規模に対して供給側が過剰な印象はある。

小さい市場大勢で奪い合ってるからそれぞれの取り分が小さくなってるイメージ

ジブリ鈴木Pみたく一般層にまで市場を広げようという意識があまり感じられないというか(せいぜい細田守周辺とか新海誠周辺くらい?)、既存アニオタ市場だけを対象にしていればある程度の安定は見込めるかもしれないけど、それだけじゃあ市場は拡がらない、ということなのかも。

2015-11-12

http://anond.hatelabo.jp/20151112131025

そうな、それも身軽でいいだろう。

思い出を持ってるからさ、僕の場合新海誠作品によくある『何でも無いけど今となっては愛おしいもの』の羅列にいつもやられてしまうんだ。

家を出た瞬間の冬の朝の匂いとか、よく晴れた夏の日のアスファルトの眩しさとか、遠くから聞こえる夜間学校チャイムとか、明け方に聞いた鳩の鳴き声とか。

転んだ痛みや、殴られた痛み、母を亡くした痛みも、鮮明さの程度はあれ覚えている。

いいか悪いかは関係なく、これは性分だね。

2015-08-14

劇場アニメ監督の生年一覧

Wikiで調べてつくってみた。宮崎駿監督後継者云々を受けてつくったので、主な有名監督若い監督中心。基本的にはTVシリーズをやってないオリジナルか、小説原作劇場アニメを発表してる監督例外も一部あるけど。

1935年まれ 高畑勲(かぐや姫の物語)

1941年まれ 宮崎駿(風の谷のナウシカ)、富野 由悠季(機動戦士ガンダム)

1951年まれ 押井守(攻殻機動隊GIS)

1954年まれ 大友克洋(AKIRA)

1959年まれ 原恵一(百日紅)

1960年まれ 庵野秀明(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)、片渕須直(マイマイ新子と千年の魔法)

1961年まれ 新房昭之(劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語)

1965年まれ 舛成孝二(宇宙ショーへようこそ)

1966年まれ 神山健治(009 RE:CYBORG)、水島精二(楽園追放)、沖浦啓之(人狼)、宇田鋼之介(虹色ほたる)

1967年まれ 宮崎吾朗(コクリコ坂から)、細田守(時をかける少女)

1968年まれ 小池健(REDLINE)

1973年まれ 新海誠(言の葉の庭)、米林宏昌(借りぐらしのアリエッティ)

1976年まれ 長井龍雪(心が叫びたがっているんだ)、宮地昌幸(伏 鉄砲娘の捕物帳)

1979年まれ 平尾隆之(魔女っこ姉妹のヨヨとネネ)

1980年まれ 吉浦康裕(サカサマのパテマ)

1984年まれ 山田尚子(たまこラブストーリー)

1988年まれ 石田祐康(陽なたのアオシグレ)

2015-05-29

http://anond.hatelabo.jp/20150526175312

ジブリですらダメなのに、並のスタジオ成功するわけない。

学生乙って感じ。



ちな、同人として成立させるには、エロ方面に逃げるか、新海誠クラス成功必要

2015-03-05

都心出身漫画家の絵がうけつけない

話が面白くて絵がうまくても、『つまらない絵』になってる人が多い。

直線が多すぎる(大問題

2点透視図法使いすぎ(イケてると思ってるの?)

風、川の流れが描けない(技術上『絵』は描けるが、その『気持ちよさ』が描けない)

星空が描けない(本物の星空を知らない)

季節が描けない(記号的な季節になっている)

逆に地方出身者は美しい絵を描く。

例えば荒川弘新海誠だね。

2015-02-27

「始めてヒカキンyoutube動画を観たんだけど、これ、アマチュアじゃなくてプロ仕事だ。新海誠だ。」とかいう気持ち悪い記事

http://b.hatena.ne.jp/entry/nectaris.hatenablog.com/entry/2015/02/27/013504

ブクマして伸ばすのが嫌だからここに書くが

あの気持ち悪い動画を見て賛美するのは勝手だけど新見誠が出てくる意味が分からないし、全ての新見誠ファンから1発ずつ殴られる覚悟をしておくように

素人作品作って世間に受け入れられたって例を出すなら他に何でもあるだろ

2014-02-12

http://anond.hatelabo.jp/20140212000510

人間以外の何らかの知的生命体について考えてしまうのは、思考上のトリックに過ぎない。

「慣れ」と言ってもいいのだが、過剰な敷衍が発生してしまっている。

それは死後の世界について考えてしまうのと同様で、存在しないものについて思考しようとしている。

…という前提で言うと、そういった慣用的な思考を真似することによるフィクションというのは確かにちょっと面白いところはあって、

追求していくと幽霊神様のような存在に繋がる。

ただし、あくまでも物事の本質ではなく影のような存在であるので、囚われすぎると元々の目的を見失う危険性は常にある。

(どう転んでも「人間以外の知的生命体」はただの手段でしかない)

元々の目的

フィクション目的エンターテインメントであってそれ以上ではない。(が、君は他人を楽しませようとは思っていまい)

人を楽しませる以外の目的があるとすると、メッセージ性だが、

メッセージ性は社会全体についての問題意識が土台として必要で、君にはそういう問題意識はないように見える(のでこの方向性お勧めできない)

あるいは芸術家という位置づけならば、単に自分衝動に従っていいと思うものを作ればよい。

だが、この道は険しい道で死屍累々製作を続けることのできる財力と時間がなければ早晩潰えるし、個人資本ではクオリティの向上が見込めない。

死ぬまでがんばってもしょぼいものしか作れない。(新海誠みたいに自分で絵が描けるとちょっと違ってくるんだけど)

個人でできる創作活動とすると小説家もっとコストパフォーマンスがよいのではないか。

狂った幻想をどんどん撒き散らせる職業としては漫画家なんかもいいんだけど、これも画力要求されてしまう。

だいたい読んでいて頭痛がしはじめる作家で言うならば、新井素子筒井康孝が君の考えていることに近い。

山田正紀なんかもかなりイカれている。

70年代くらいの日本SFを読むといいんじゃないか。

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