はてなキーワード: 対抗手段とは
僕らの人生はどこから始まったのかと言えば、当然二十年前であり三十年前であり四十年前なんだけど、僕らの祖先はどこからやって来たのか、という話をした時に、辿ることのできる歴史には果てがない。僕らは遺伝子のボートに乗って何千万年も旅をしてきた、あるいは、何億年と旅をしてきた。
僕らの中にある遺伝子の声を聴く時に、そこには声にならない声がある。僕らはその声に耳を澄ませ、そしてある程度言語化された呻きを聴くことができる。僕らは、その微かな声を頼りに、歴史を辿ることができる。
人のルーツを辿る時、その歴史上最も古い霊長は(今のところ)七百万年前のサヘラントロプス・チャデンシスである。我々ホモ・サピエンスが分化したのは今から二~三十万年前とされており、我々はアフリカから世界の各地へと足を伸ばし、集落を作り、文明を伝えてきた。
当然ながらその歴史は暴力と共にあった。共通の利益としての安全を求める性質が、かつての我々にあったことは否定しないが、恐らくそこには絶えざる暴力の連鎖があった。
ここで言うところの「暴力」とは戦争や軍事力を媒介にした暴力の行使を指しているわけではない。
ごく身近に、あるいは、我々の中に存在している。
繰り返すように我々がホモサピエンスとして遺伝子を繋いできたのは今から三十万年程前からのこととなるのだけれど、当然そこに至るまでにシームレスに旧人類種のグラデーションが存在している。我々の遺伝子のレースはきっかり三十万前に始まったわけではない。あるいはそれは五百万年前かもしれないし、一千万年前かもしれないし、一億年前かもしれない。あるいはもっと前かもしれない。
例えば、我々の遺伝子のレースが百万年前に始まったと仮定して、そして、我々の世代の継承が十五年毎に行われていたと仮定する時、我々にはこれまで六万から七万の世代が存在したということになる。仮に、たった百万年前から我々にとっての遺伝子のレースが始まったと仮定してさえ、そこには膨大な数の関係者が存在することとなる。
そしてそこには必然的に、暴力の行使がまとわり付くこととなった。
それは自明のことと言って差し支えなかろう。暴力が無ければ人間は生きて来れなかったからである。
例えば、鋭い牙と爪、そして圧倒的な膂力を持つ獣に襲われた時に、我々に最も必要なものとは暴力である。
例えば、そんな事態においては武器が必要になり、そして、獣を殺す為の殺意もまた必要になる。そこには、暴力を振るうための道具と、暴力を振るうための膂力と、暴力を振るうための意志が必要になる。
無論、我々に暴力を振るう可能性があったのは獣だけに限らない。例えば、同族である人類が暴力を振るうことも大いにあったであろう。そのような人類に対して、暴力を振るわなければならない場面もあったであろう。
更には、そのような暴力が防衛や自衛のみを目的としていたと仮定することは恐らく不可能であろう。そこに積極的な暴力の行使の可能性があったことを、認めなければならないであろう。
そんな時、我々の振るってきたであろう暴力は――あるいは、我々が振るわれてきたであろう暴力は――どんな種類の暴力であろうか。
まず挙げられるのは、殺人。
強盗。
強姦。
傷害。
恐喝。
その他に何があるだろう? すぐには思いつけない。
何らかの種類の搾取があったかもしれない。詐取が存在していたかもしれない。
我々の祖先はそれを不断に行ってきただろう。恐らくそれを止めることはできなかったであろう。
それを止めることによって、周囲の遺伝子のキャリアに対する対抗手段を失ってはいけなかったからである。我々はそれを止めるわけにはいかなかったのである。それを止めた途端に、我々の遺伝子のキャリアは頓挫し、今日という日に辿り着くこともできなくなるからである。
恐らく、ありとあらゆる種類の暴力の行使は、我々の遺伝子のレースにおいて切り離すことのできない要素だったであろう。
つまり、この文を通じて僕は何を言わんとするのか。
それはつまり、恐らくだけれど、貴方のかつての父親は、あるいは貴方のかつての母親は、誰かを殺したことがあるということである。
何かを盗んだことがあるということである。
その他の、無数の暴力を与え、そして、与えられてきたということである。
我々のかつての父は殺し、盗み、傷つけ、犯し、騙してきただろう。
我々のかつての母は殺し、盗み、傷つけ、犯し、騙してきただろう。
我々のかつての父は盗まれ、傷つけられ、犯され、騙されてきただろう。
我々のかつての母は盗まれ、傷つけられ、犯され、騙されてきただろう。
例えば、百万年前までの歴史を辿れば、我々一人につき六万から七万の世代が存在することになる。そして、当然そのような世代は必ず一人の人間が継承し続けてきたわけではなく、無数の兄弟や姉妹が存在していたことであろう。そのことも勘案すれば、我々にはおよそ無数の関係者が――無数の肉親が存在していたということになる。
我々には関係者があまりにも多すぎる。そう考えた時に、我々の関係者の内に、一人たりとも、百万年の歴史において暴力を振ったものなどいない、と言い切ることのできる可能性は、どれほどあるだろうか。恐らくはその可能性は限りなくゼロに近い。我々は無数の暴力をはたらいてきたし、恐らくは無数の暴力に晒されてきただろう。
5chにあつまれどうぶつの森の森のおでかけ用スレッドがあるんだ。
そこは島に観光しに来てほしい島主がパスワードを公開して、おでかけしたい人はそれを使って観光にしに行くだけの平和なスレッドだったんだけど最近厄介な嫌がらせを受けている。
そのスレで公開されているパスワードをTwitterの捨て垢や他所の掲示板を使って「カブ価600ベルです!ご自由にどうぞ!パスワードは○○・・・」と全く嘘の告知で公開して、島にカブ売買目当ての人を呼び込む手法だ(島主もカブ売買目当ての人も被害を受けている)
不特定多数を島に呼ぶ関係上、パスワード公開は避けられないがパスワード転載に有効な対抗手段がない状況でただ観光したい人が困っている状況(あつまれどうぶつの森のパスワードの仕組み自体がパスワード転載に脆弱すぎるのが根本原因)
引用先の意見には強く共感するのだが、その結果として、生きる苦痛を感じる人間が「反出生主義」を主張する理由がイマイチ謎だ。
だって、「反出生主義」が実現したところで、出産する他人の自由が制限されるだけで、生きる苦痛を抱える本人は既に産まれているのだから、何の解決にもならないだろう。
たしかに私も、「反出生主義」は新たな不幸が産まれなくなるという点で思想的意義があるとは感じるけど、でも、自身の生きる苦痛の身体的重さに比べたら、そんなことマジでどうでも良くない?
私も生きる苦痛を抱える人間だが、他人及びその子供が出産により不幸になろうが幸福になろうが、自分の抱える苦痛に与える影響を考えたら、本当に心の底の底からどうでもいい。
むしろ、「反出生主義」が正しいと思っていながら、在るだろう自分の老後のために、他人は(なるべく社会的費用を伴わずに)どんどん子供を産むべきだとブコメさえする。
このような隠れ「反出生主義」者はブコメにも多いと思う。要するに、正しいと思う思想をそのまま声に出して頑張って主張する必要なんて無いと言いたいわけだ。
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だから私の場合は、今流行りの正しさ感じる「反出生主義」よりも「希望型安楽死」の方に関心を集め、速やかに法制化すべきだと主張する。
さっきも書いたが、「反出生主義」は本当に正しい思想だと思ってはいる。ただ、他人の不幸にはさらさら興味がない。それに対称性を考えれば、愚行権は認めておくべきとも思う。
それより何より、≪既に産まれてしまった自分には、「反出生主義」はあまりにも遅すぎる≫というその一点が、私にとって一番重要な事実であり、それゆえ「反出生主義」に何の価値も感じないわけだ。
だから、他人に対する自由の制限など経由せずに、自らの生きる苦痛を直接的に除去するしか方法が無いと思うので、本人の希望により苦痛無くそれを叶えることができる「希望型安楽死」を実現すべきだと主張する。
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そもそも、生きることに苦痛を感じるのは、処置無く死ぬことも苦痛だから葛藤が生じるためであって、その点で引用先のブコメにあった「じゃあ死ねよ」的な反論(?)は全くの的外れなのだが、
苦痛を無くす処置により死ぬハードルを下げてしまえば、生きることはもはや苦痛を伴う葛藤ではなくなる。そうすれば、産まれてしまったことも容易にキャンセルできるようになり、さほど重要な問題ではなくなる。
つまり、「反出生主義」の呪いは社会的黙殺ではなく、代替案(希望型安楽死)を提示することによって初めて無効化できると思うのだ。少なくとも、生きる苦痛を感じて「反出生主義」に期待する人々を取り崩すことはできる。
そういう点で、「反出生主義」に違和感を感じる人々は、それが正しいと思っていなくても対抗手段として「希望型安楽死」を主張すべきだろう。「希望型安楽死」は、出産する自由を守る。
よって、生きるのが苦痛な人々にも、社会の継続のために「反出生主義」を嫌う人々にも、「反出生主義」の代わりの「希望型安楽死」は、幅広く共通解になり得るだろう。
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ちなみに「希望型安楽死」だと、「反出生主義」者の、そもそも産まれたくないor産ませたくないという願望は叶わない。しかし、出生前に子供の出生への意思を確認できない以上は仕方ないことだし、
一番問題なのは、産まれる前に産まれたいと思った子供が、出生後にやっぱり産まれなければよかったと思った場合はどうするのだろう。出生後の世界も知らないのに、出生前の判断に何の意味があるのか。
だから、出産を否定するより、出生後の本人の判断で苦痛無くそれをキャンセルできる方が、そもそも産まれたくない人々に加え、出生後に生きる苦痛を感じる人々を含めて対応できるので合理的だろう。
そういう点でも、「反出生主義」は正しいと思うけれども、産まれてしまった後の人間のことを考えていないとも思う。だからこそ、産まれてしまって、生きる苦痛を感じている人々が「反出生主義」に期待する理由がますますわからなくなる。
それって、「反出生主義」は根本的に正しい、だからそれを主張しなくてはいけない、みたいな感情に捕らわれてるからなのかな。何かが本当に正しくても、自分の得になる別な代替案(希望型安楽死)を主張したっていいと思うんだが。
くら寿司の事件を受けての従業員向け「勉強会」の内容を見ると、
3番目が食品衛生
というのが怖い。
利用者が望むのは、安心できる食品の取り扱いをしてほしいということなのに、
この「勉強会」の内容だと、衛生上問題があることをやってもSNSに載せなきゃ問題ないって勘違いされそう。
http://www.kura-corpo.co.jp/release/pdf/20190208_02.pdf
https://web.archive.org/web/20190211061757/http://www.kura-corpo.co.jp/release/pdf/20190208_02.pdf
これに関連するけど、
くら寿司動画のバイトに損害賠償請求するのもおかしいかもしれない。
https://togetter.com/li/1318060
例えば、ペッパーランチ事件の犯人に、運営会社は損害賠償請求をしたのかな。あの事件でペッパーランチの評判はかなり下がったと思う。
ただのアホなバイトが仲間内のアホな行為をしただけなのに、オフザケ動画をネットにアップした結果として、会社に迷惑をかけた。
会社に迷惑をかけることが目的の行為だったら、会社は損害賠償請求をするのが対抗手段だろうけど、
そうでないのであれば、会社がやるべきことは、アホな行為をさせない状況を作ることなんじゃないか。
アホな行為をさせない状況を作る手段の一つが損害賠償請求ということは理解できる。
従業員を脅すことで、アホな行為をさせないようにしようというのだろう。
プロの著作物をアイコンに無断使用 ツイッター社に情報開示を命じる
http://news.livedoor.com/article/detail/15469647/
いわゆる画像のパクリを普段から見てストレスを溜めている人が多いのか、この判決については好意的なコメントが多いようだ。
そこについて何か言いたいことがあるわけではない。ただ、この写真家について私には書かないといけないことがある。
数年前、私の姉のところに突然この写真家から五万円を求めるコンタクトがあった。
姉が行ったことはただひとつ。その写真家の写真をプロフィール画像にしたわけでもなく、ヘッダー画像にしたわけでもない。
ただそのサイト内の、気に入った写真が載っているページのURLをFacebookで公開しただけ。
向こうの言い分としては、今回と同じ。
Facebookで該当サイトへのリンクを張った時に自動で行われる画像の取得及びサムネイル化とトリミングが、著作物の同一性保持権を侵害しているとの主張である。
Facebookにより機械的に行われている作業であることかどうかは関係ない、というところも今回と同じ。
(当該サイトへリンクを張っただけではてなへ迷惑が掛かる可能性があるのでここでは直接リンクは貼らないが)写真家のサイトには最高裁まで争った上でNHKに勝訴したとの記述があり、姉への連絡の文章内にも同様の文章があった。
この場合法律が味方をしてくれないのだから、法テラスなどへの相談も無意味なわけだ。あらかじめ「抵抗は無駄だ」と書いてあってひじょうにしんせつですね。
熟考したが、対抗手段が本当にない。払うしかない、と姉に言わざるを得なかった。
個人としての意見を言わせてもらえば、こんなことは社会正義的にありえないし、Web全体にとってのプラスマイナスとしても、明らかに害だと思う。
悪意のない紹介リンクでこの人から5万円をもれなく請求される世界を、みなさんはお望みですか?
未だに思い出すたびに腸が煮えくり返るほどの憤りを感じているし、いくらでも罵詈雑言を思いつくが、相手が相手なのですべてが訴訟で返ってくる可能性が高い。そのためここではただ事実のみを記した。
でも、やっぱり一言だけ。
とりあえず朝イチから張り付いて40戦ほどしてきた
本当に慣れてない詩織使いだとまだ詩織が植林する前に殺せる隙があるが熟練の詩織使いは
丁寧に詩織レベル5作ってきて、その状態でマップ中央からこっちよりに近づかれると牽制に悪い噂バラまいて焦土爆撃しながら侵略してくる
悪い噂も発動されると周囲に衛星爆撃みたいな感じで爆弾がぶちまけられる
近づけないからこっちも牽制するけどおもむろに伝説の樹植林しはじめて告白
告白相手と二人で無敵になった挙げ句爆弾アホほどぶち撒けながら爆風に包まれつつ自軍ベースに特攻してくる
風貌で決め付けるという事自体その時点のみの問題であればそれは議論に能おう
多様性その他について最大限許容しなければ
「茶髪」
「ピアス」
「刺青」
などは区別区分の対象と扱い所謂差別的な扱いを受けざるを得ない
仮に、受けないという状況を成すならば
ことが前提になる
これは恐怖と感じるかなどをまず与しないというコンセンサスの構築が必要である
刺青をしていて脅してくる人、茶髪やピアスがかっこいいと思っている行動原理について
という行動様式にかっこよさを感じている人がその風貌を選択する可能性が大きくはないだろうか
制服を規定通りに着て化粧も最低限などの人間が、そういう意外性を含んでいることは否めない
だが、あえて指摘される部分を、茶髪やピアスや刺青をしていないことによって
「なんで刺青してないの?」という質問を受ける事はほぼ無いだろう
「なんで刺青してるの?」という質問が発生する可能性と比較して、ほぼゼロと、ほぼされる可能性があるのではという比較では大きな差がある
そんな質問をしなでくれというならしないでおくか、隠すかの必要があるのではないか、または質問されるほどの意味もないものとされなくてはならなのではないか
質問の返答が気にくわなかったり位にそぐわなかった場合も、絵画を説明するように丁寧にしてくれるであろうかという絵が彫られているのかというところもある
子供に人気のキャラクタを彫って説明することを厭わないなどであれば問題なかろうが、その数と他の目的の数とがコンセンサスを導き出せるほどでなければ状況としてむつかしい
そんな風貌であるという選択をとる、あえて怖くないことを示すためにしているのであればその活動趣旨を明確にし、現状目的を威嚇に使っている物を排除するに努めなくてはならない
でなければその差を目視できない場合、一様に禁止と言わざるを得ないだろう
本当に凶悪で恐怖や威嚇をしたい人間が、それをするぞと明らかにしながらその姿をさらしているのは、弱いと悟られないため
毒をもたないカエルが毒ガエルと似た模様をしているのに近いだろう
その目的が、ただ似てただけで差別するなという遺伝的なものでなく、差別されたく色をつけたものであれば
似合う、かっこいい、は知らないがそれが校則などに従っていない場合、あきらかに違反をすることを目的としているのに非難されない理由のほうが少ないだろう
自分で選択した格好について現場でそれを否定される場合、調整できない理由や主張を明らかにして許容を得るべく申し開きの機会は設けるべきだというのが現状からの次段階ではなかろうか
宗教や一目でそれとわかる内容であれば問う必要もないだろうがそうでないものを刺青側が排除をしたり説明を一本化しなければ刺青人口分を別途個別に対応を水増しさせる、しかもその幅が
説明をするしない、扱いや関係性について補助を必要とするしない、になってくる
あらかじめその説明書を用意するかコンセンサスをもったものであるように努めるのは
「見た目で判断している側」
では到底追いつかない
その追いつかない処理を投げておいて処理できないのでしていないしないことが差別をしてくれと印をいれている方に失礼だという1例をだして万人に対応しろというのは
自分の平均的ではないとおぼしき容姿について説明をすることが差別をなくすための段階であるとして
その関わりをもつ機会を差別といわないようにする、差別してほしい側が差別ではないぞと機会を得ることが
まず最初の段階としての刺青など特別なファッションへの理解ではないかと1個人として1例をあげたいのだが
それをはじめから否定して対応をまるなげしている、差別をしてくれとして差別をされるのを良しとして
喧嘩上等、と不動明王を体に描いた人が、ただの目印としてそれを入れているならば
トライバルのもようが、それとは一致する内容でないことが公知であるならば、違うと皆思うが
一致しないとも限らない、ともいえる常識の中では同じ扱いをうけるだろう
原文:
https://bg.battletech.com/universe/battlemech-technology/
バトルメックが装備できる武装は幅広い。メック搭載の核融合炉から事実上いつまででもエネルギーの供給を受けることができるエネルギー兵器は弾薬の補充を必要としない。このため一般的なバトルメックは、荷電粒子兵器もしくはレーザー兵器を主武装として搭載している。加えて、多くは短距離ミサイルや長距離ミサイルの発射システムを持っている。その他、連射型オートキャノンやマシンガンを搭載しているメックも多く、これらは対歩兵、対航空機、対メック戦闘に用いられる。兵器の各分類に関する概観は下記のとおりである。
オートキャノンは高速で連射が可能な自動装填兵器であり、高性能炸薬を詰めた徹甲弾の奔流を吐き出す。「通常型」オートキャノンは徹甲弾、フレシェット弾、焼夷弾、狙撃弾などの各種弾薬を使用可能である。加えて、機能を追加した3種の改良型オートキャノン(LB-Xオートキャノン、ロータリー・オートキャノン、ウルトラオートキャノン)が存在する。オートキャノンの弾薬は、致命的な損傷を受けたりオーバーヒートによる自動発火が発生した際にメックの内部で誘爆を起こす可能性がある。
メック搭載型の典型的な火炎放射器は、核融合炉の発する熱を利用して短射程ながら強力な爆炎を作り出す。発熱が大きいわりに与えるダメージが小さいため、メックに搭載されることはまれであるが、焼夷兵器として有効な場合もある。
ガウスウライフルはライフル砲身の中に設置された磁石の列によって、標的に向けて弾体を加速する。動作に必要な電力は莫大だが、発熱が非常に少ない上、発射時の弾速は他の通常兵器の二倍に達する。ヘビーガウスライフル、通常型ガウスライフル、軽量型ガウスライフルの3種がある。オートキャノンとは異なりガウスライフルの弾薬は誘爆しないが、ガウスライフル自体はダメージを受けると爆発する。
中心領域製バトルメックの中には、装甲を切断するための劣化ウランの刃を備えたハチェット(手斧)を装備している機種がある。ハチェットはメックに固定され、標的にダメージを与えるにはターゲットに振り下ろさねばならない。ハチェットの変形としてソード(剣)がある。
レーザーは狭い範囲に莫大な熱量を集中することで標的にダメージを与える。バトルメック搭載の各種レーザーは射程と威力に対応してマイクロレーザー、小型レーザー、中型レーザー、大型レーザーのいずれかに分類される。このほか、射程延長型レーザー、ヘビーレーザー、パルスレーザーがある。レーザーはダメージを受けても爆発することがなく弾薬も不要だが、大量の熱を発する。
バトルメックが装備することはまれだが、マシンガン(機関銃/機関砲)は高速で連射することが可能なので、素晴らしい対人兵器となる。マシンガンにはライトマシンガンとヘビーマシンガンがある。
ミサイルランチャー(ミサイル発射装置)は推進力と誘導装置を持つ弾体を発射し、標的にダメージを与える。非常に多くの種類があり、長距離ミサイルに始まって中距離ミサイル、短距離ミサイル、さらにはクランの改良型戦術ミサイルシステムや〈ストリーク〉短距離ミサイルなどの各種改良型ミサイルまで様々である。その上、「通常型」長距離ミサイルランチャーであっても無数の派生型弾頭を使用できる。たとえばフレア型、分裂型、焼夷型、半誘導型、それに〈サンダー〉地雷散布ミサイルなどである。オートキャノン同様、ミサイルランチャーの弾薬はダメージを受けたりメックが過剰に加熱すると誘爆を起こす可能性がある。
PPCは要するに磁気加速装置であり、高エネルギーの陽子もしくはイオンの矢を撃ち出して衝撃と高熱によるダメージを与える。各種PPCはバトルメックが装備可能な兵器のうちでは最強クラスだ。PPCには通常型PPCと射程延長型PPCが存在する。
装甲と兵器に加えて、メックは広範な各種システムを装備可能である。多くは武器の正確性を向上させる電子的システムや各種防御手段を提供するものだが、各種の防御的機能を持つ純粋に機械的なシステムもいくつか存在する。
動力を切ったユニットや偽装されたユニットであっても標準レベルの電子戦装備一式より遠距離から探知・識別することができるため、アクティブ・プローブはあらゆる偵察部隊にとって有効な追加装備となる。
アンチ・ミサイル・システム(AMS)は連射可能な定点防御用マシンガンである。飛来するミサイルを追跡し、迎撃し、破壊することができる。きわめて効果的ではあるものの、大量の弾薬を消費するのが最大の弱点である。
対人攻撃ポッド(Aポッド)は要するに指向性地雷である。設置するのはバトルメック脚部の膝から下であり、そこは敵歩兵が繊細な駆動装置に爆発物を仕掛けようとする場合には必ず攻撃せねばならない部位である。
〈アルテミスⅣ〉射撃管制システムは、通常型ミサイルランチャーによる射撃の正確さを向上させる。
指揮/統制/通信(Command/Control/Communications、すなわちC3)コンピューターは中心領域特有のシステムである。複数の機体ーー最大12機ーーが照準データを共有することを可能とし、これによって射撃の精確さは大幅に向上する。このシステムには重大な欠点があり、それは「主要マスターコンピューター群」が破壊もしくはダメージを受けたり、敵の電子的対抗手段の干渉をうけたりすることで、ネットワークの構成部品が「消えて」しまう可能性があることである。改良型のC3コンピューターでは「マスターコンピューター群」が失われることによるネットワークの消失という問題はなくなっているが、合計6ユニットまでしか接続できない。
CASEは機体内部の弾薬誘爆による被害を軽減するダメージコントロール技術である。CASEによって防護された部位に格納された弾薬が誘爆した場合、CASEは特殊設計の外鈑と装甲を通じて爆圧を逃がす作りになっているため、爆発力のほとんどをコクピットやエンジンなどバトルメックにとって致命的な部分から逸らすことができる。
〈ガーディアン〉ECMスイートは広い帯域にわたってジャミングおよび電子的対抗措置を行なう装置であり、敵の長距離探査・監視装置の効力を低下させる。
MASCはバトルメックに短時間だけ爆発的なスピードを与えるが、繊細な脚部駆動装置を損なう危険もある。MASCの作用は脚部マイアマー(人工筋肉)への信号を増幅し、通常可能なよりも高速で収縮・弛緩を行なわせるというもので、これによってスピードは上がるが、使用時間が伸びると駆動装置と人工筋肉への負荷によって破滅的な事故が発生する可能性がある。
〈ナーク〉ミサイル・ビーコンは大改造を施したミサイルランチャーであり、「ポッド」と呼ばれる特殊なミサイルを発射する。ポッドは磁気を帯びた弾頭とその後ろに搭載される強力なホーミング・ビーコンで構成される。このミサイルは標的に命中すると、〈ナーク〉の信号を受信できる味方のミサイルシステムすべてに向けて追尾信号を発する。〈アルテミスⅣ〉ミサイルシステムと同様に、〈ナーク〉のポッドによって命中するミサイルの数が増える可能性がある。改良型の〈ナーク〉発射装置は通常型よりも射程が増大しているのみならず、以下の特殊なミサイルを発射することもできる。すなわち追尾型、爆裂弾頭型、ECM型、〈ヘイワイヤ〉および〈ネメシス〉ミサイルである。
照準確定装備は観測機によって用いられ、〈アローⅣ〉ミサイル投射システムが発射するホーミング・ミサイルのため、もしくは長距離ミサイルランチャーが発射する半誘導タイプのLRMによる攻撃のために、標的を指定する。氏族もTAGの軽量化バージョンを用いており、これは軽量ではあるがより短射程である。
氏族は様々なミサイル兵器用の特殊照準システムに加えて先進的な照準システムを開発しており、中心領域でこれに比肩するものが現れたのは最近のことである。照準コンピューターは以下の種類の直射兵器のパフォーマンスを向上させる。すなわちレーザー、PPC、ガウスライフル、オートキャノンである。
中心領域の科学者は特殊なタイプのマイアマー(人口筋肉)を開発した。これはメックがオーバーヒートした時に極めて強い力を出す。この技術は氏族のバトルメックでは使用できない。