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はてなキーワード: ソ連とは

2023-08-13

anond:20230813141023

べつに天皇ではないし、わざわざお気持ち表明せんでも良いよな

日本SNS炎上に対する諸アジアの反応は、何炎上してんだよ?という感じだし

日本人が炎上してもアジア枢軸国がやられたの喜んでるだろ?っていう原爆正当化が働くし、反省ないよね

もちろん日本帝国はやり過ぎたのだが、日本人的は仕方がなかった(官憲裁判所が怖かった)的な考え方は、暴動起こしても反抗する外国人には通用しそうもない

日本司法の後進性(ソ連ロシアとどっこいどっこい)とか、原爆使用の裏側とかもっと宣伝しないと、日本人の状況は理解されないのう

ロシアソ連)が悪って言うけどそれは所詮欧米資本主義民主主義観点からしかないよね。

ロシアを悪と断定している時点で底の浅さが透けて見えているようなもの。それよりよっぽど悪辣な国に住んでるのにね。

悪の敵が正義とは限らないよな

貞子vs伽椰子

エイリアンvsプレデター

ナチスvsソ連

これらの例を見れば分かるように悪と悪が潰し合うなんてことはいくらでもある。

世界解像度が1bitしかない人間は「悪の敵なら正義に違いない」と安易に思い込む。

歴史文化勉強してこなかったのだろう。

というより単純に難しい話が苦手なのに違いない。

こういう連中が大人になってもプリキュアみたいのを見るんだろうな。

世の中の複雑さに耐えられないから、単純化した正義と悪の図式にいつまでも浸りたがる。

2023-08-12

🤔 【どうして日本共産党支持率は上がらないのか?】政策は適切だ

馬鹿なんじゃね?どこの共産党がまともな政策したことあるかよ。北朝鮮なんて朝鮮窒素や水豊ダム豊富資源をもてって、あの体らく。ソ連は末期には食料受給国となり、鄧小平により中華帝国国家資本主義という意味不明になり、カストロキューバには新車家電がない。そして、共産党国家自民党よりも独裁が続く。そこからして、日本共産党けが特殊だって日本ってつくからといえばネトウヨと何が違うのさ。賢明なる日本共産党諸君、これに応えられるか?

anond:20230812014806

全くもって的外れだね

ソ連中国共産党は元ある共産思想とは相容れないから認めないってだけの話なのに

2023-08-09

外国の介入で国が分断され平和が脅かされた例を集めたい

いわゆるベトナムとか朝鮮戦争みたいないわゆる冷戦代理戦争といわれているものだけではなく、もっと幅広く集めたい

例えば明治維新も倒幕サイドについたイギリス幕府側についたフランスの影響があったし

アフガニスタンではソ連アフガニスタン侵攻に対抗してアメリカが反ソ連側のアルカイダを訓練したとか

アサド政権に対してはアメリカISとかクルド人グループ支援している(していた)とか

ウクライナアメリカオレンジ革命とかマイダ革命支援して政権を倒したとか

アメリカの例が多くなってしまったが…

最終的にそれが良い悪いはおいといて、ただ介入が知りたい

はてなー全敗、反米仕草ダサすぎる

ワーナー幹部来日謝罪 バービー原爆で「後悔」

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nikkei.com/article/DGXZQOUC046Y30U3A800C2000000/

あれだけ暴れて相手ノーダメージ。炎上失敗。アジア担当者派遣してお茶を濁して済ませるだけだった。笑える。ザコな国内企業なら成功してただろうが、グローバル資本には勝てない。はてなーにはそれだけの知識教養常識がない証になった。原爆投下が非道大日本帝国を滅ぼしたのは世界常識だ。昭和天皇は「やむを得なかった」とその正当性を認めてる。

ていうか、格抑止力を含めた米国軍事的庇護を受けてソ連の侵攻を防いで繁栄享受してるのに

被害だけ切り取って被害アピールする醜い姿は慰安婦被害だけアピールする某国と同じである。恥を知りなさい。

2023-08-08

anond:20230718001103

まれてすぐにソ連バブル崩壊するわ、物心付く頃に911は起きるわ、ちょうど大卒頃に震災がくるわ、社会人に慣れた頃にコロナがくるわ

87-89世代は呪われてる

2023-08-06

anond:20230806005922

じゃあ、ソ連衛星国家とかバカなっちゃうじゃん。北がニセ札を作るのも当然じゃん。

ソ連北朝鮮キューバ資金提供してたけど金は何処からやってきてたの?

その資金は何処から来てたの?石油とか除いて。

anond:20230805231116

リーにぶら下がってるコメント低能ばっかだから解説するけど、正規非正規という構造自体が衰退の要因なんやで。

一回雇ったら40年間、業績悪くても問題社員でも雇い続けなきゃいけないという仕組みが産業構造雇用構造に非常に大きなゆがみをもたらしてきたっつってるの。

ソ連の衰退と同じ感じなんだけども、歴史社会学ちゃんと学ぼうな。

これ位は今日日高校生でも知ってる大前提やで。知らんと有益議論できんからな。

2023-08-05

anond:20230805203801

まず当たり前だが米国人にとって原爆ヒロシマナガサキでは無いよ

第一に出てくるのは「冷戦ソ連から撃たれたら偉大なアメリカが一気に終わりかねないが、同時にソ連の核への盾でもあった最終兵器」というイメージ

日本人欧米諸国日本プレゼンスを過大視するから完全に見誤ってるが

日本に核を落としたことすら知らない米国人もそれなりに多い

それより「ソ連と打ち合うと世界が終わるヤバい兵器」ね第一イメージ

文学でも洋ゲーでも映画でもまずこの連想で出てくる

そしてWW2は米国にとって正義戦争であり

絶対悪ナチスを筆頭とする悪の国家群を滅ぼしてかりそめの世界平和を守ったけど冷戦なっちゃったのが失敗というのがコンセンサス

そのうえで「WW2の最後日本に核落としましたよね?あれ正しかったの?」と聞かれたら

「そこまでしなきゃいけなかった日本ってかなりしぶとい悪だったんだなあ。まあその後の冷戦米国地球全体も脅かされたから核投下は正しくないかもなー」

って感じで

「終末戦争である冷戦前座のWW2の中ボスとしての悪、日本

中ボスを滅ぼす程度のためにやりすぎてしま世界を脅かしたもっとヤバい兵器、核」

という扱いになる。

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』への雑ブコメ一覧

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASR8443X7R7XUCVL037.html

id:paracletus それより「連合軍も悪いことをした」について、そろそろ語られるべきかなあと思う。

id:CocoA ただしぃ~、原爆による無差別大量殺人肯定はいいで~す

id:technocutzero 欧州全体でロマ排斥殺害してたことも教えないとダメだワン ソ連ホロコーストも全く語られないしな WW2後の世界が枢軸を悪とすることで成立させてる世界観だからそうなってるだけで純粋歴史の話じゃない

id:toratsugumi むきになってナチを完全否定する勢力は、国家社会主義ドイツ労働者党ショッカー区別がついてないんじゃないのか。ソビエト連邦共産党カンプチア共産党朝鮮労働党だって、内政面で良いことも少しはしてるぞ?

id:mutinomuti 誰に対して?(´・_・`)欧米優越的地位確立植民地奴隷制度による搾取によって加速されたわけだけど、そういう話?

id:eotitg 未だにナチスのユダヤ虐殺ばかり言うのが健常主義で、ユダヤ以前に障害者ガス室送りにしたのがT4作戦。T4作戦を都合が悪そうに沈黙してきたユダヤ障害者差別と、白人だって差別と強調のユダヤ批判されるべきでは

はいドーン。また新しいアホがあぶりだされましたね。同書内で言及されてるwhataboutismそのまんまです。そういう無駄な相対化で本題を誤魔化そうとする阿呆な態度を取ることの弊害が散々言及されてます文章を読めないアホに限ってこういう無駄メタを気取ってアホをさらしてしまうわけですね。いいサンプルです。

id:nt46 ナチスは何も良いことはしなかった、とは書けないか分析に走るのでは。

id:mr_yamada 「良いこともした」論者がアホなのはわかるが、学者研究対象に「肯定できるところはない」としてしまうとスタンスとしては、同じレベルに落ちてしまますよ。ナチスを雑に全否定することの危うさこそ心配

はいアホー。「何も良いことはしなかった」なんてこの本では書いてませんし全否定本でもありませーん。

id:flowing_chocolate 良い悪いではなく、何をやったかで語ってほしい。

はいアホー。何をやったかを書いてる本です。この本では歴史学における検証方法を「事実」「解釈」「意見」の3段階にわけることを検証してます。それが歴史学的にメジャー方法かはしりません。そもそも歴史学において「なにをやったか」を語ることは極めて不十分、そもそも客観的歴史など存在しないことを示してます間抜け。雑にマウント取ろうとするアホの見本。

mazmot 「良い」とか「悪い」という定義不能価値観歴史研究に持ち込むことの危うさをもうちょっと強調したほうがええんちゃうやろか。

id:by-king まずそもそも『良いこと』って定義はなんなんだろうね。そんな簡単一義的に決まるものなの?単なる誰かの価値観しかなくないか

はい出た出た「歴史研究善悪を持ち込むな」派。お前歴史研究まともに触れたことないだろ? historystory語源は同じstoriaって高校世界史の最初の授業で教えられることじゃない? そもそも歴史において価値判断を持ち込まないなんてことはありえないんですよ。

id:lochtext 無料部分では『善悪を持ち込まないのは不可能』って言ってるだけで、積極的に持ち込むのはやっぱり不適切なのでは?

これもおもしろ視点のように見えますが、率直に質問します。「ナチドイツユダヤ人を500万人殺しました」という歴史事実に対して「善し悪し」を持ち込むのは不適切だと思いますか? そもそも社会科学人文科学において「主観を含まない客観的判断」なんてもの存在しないんですよ。社会科学人文科学を学ぶ上でそんなことは初歩の初歩の初歩です。いわゆる理系ありがちな誤謬ですね。

id:tpircs 良くわからんけど悪いことだけするのが人類に難しそう。

これは悪くない視点ですね。物事って「良いこと」「悪いこと」以外に「良いとも悪いとも言いがたい領域」ってたくさんあるんですよね。

この本の中で散々言われてることは「良いことと主張されることが『悪いこと』と結びついている場合、それは『良いこと』と言っていいのか?」という問題意識です。一例を挙げます。困窮した国民政府が住居を提供しました。ヤッター!良いことのように見えますね? でも実はその住居はそこに住んでた在日コリアンを無理やり追い出して北海道強制移住させたことで獲得されたものです。さて、それは「良いこと」ですか?

石田勇治『ヒトラーナチドイツ』において示されてること、それは「ナチスとはヒトラー意向を実現する為の国家機関である」「ヒトラーユダヤを本気で絶滅させようとしていた」という事実です。ナチドイツ国民共同体を至上とした結果ユダヤ人500万人を殺害したという事実は、ナチドイツの様々な政策と綿密に結びついてしまますナチスの福祉政策ユダヤ人や性的マイノリティ排除していました。「ドイツ人」とみなされない人間人間扱いされないんですね。「ドイツ国内に住んでる人はユダヤ人も性的マイノリティも全員まとめて面倒みたるわい!」みたいな福祉政策ではなかったんですね。さて、それは「良いこと」ですか?

id:gui1 ナチ絶対悪なのは前提ですが。政権国民生活の向上の施策うつのが通常です。どんな政権でもそうです。悪のナチスでもそうです。国民いじめ抜いた悪夢民主党政権のような特異例は少ないです(´・ω・`)

なのでこの意見も同様に否定されるわけです、「国民生活を向上します、そのためにユダヤ排除しますしなんなら絶滅させます」。そのような施策は「良いこと」ですか?

id:colonoe わざわざ買って読む気はないので、環境保護禁煙政策を「良いこと」ではないと書いてるのかどうか教えてほしい

こういうアホは目次すら調べようとしない知的怠惰人間です。環境保護保護範囲限定的だったし戦争進むにつれて疎かになったって言ってます禁煙政策女性を除いて効果がなかったよねということを示してます

その上でこれへの返答を最後に持ってきたのは、実はこれは「良いことかもしれない事実」に結びついてるからです。本書の中で唯一「良いこと」の可能性が示されてるのがこの「禁煙政策女性の癌患者を減らした」というところです。そもそも「良いことが全くなかった」ということを示してる本ではないんですよナチドイツ政策学術的に検証してきた歴史学の積み重ねの中で、ナチドイツ政策で褒められるところがなかったっていう研究結果が出ているという話。これは田尾大輔や小野寺拓也がそう主張してるわけじゃない。他の研究者たちが積み重ねてきた、巨人肩に乗った結果の「歴史学的に一般的結論」が「良いこと」とされることをほぼ否定している。田野大輔・小野寺拓也だけが主張してるのではなく、先行研究効果の有無を実証していることをただまとめただけ。そういうことを知らずに雑語りしてるお前らはマージでね、お前ら全員アホ。アホが雁首揃えてアホを晒してるので爆笑です。

なお、その「女性の癌患者が減った」という政策には家父長制的な「女性は家庭で子供を産め」という思想根底にあったという指摘がある。女性子供を産むことが推奨されていて、その結果としての健康政策なわけだ。そういった価値観のもとでおこなわれた政策は「良いこと」なのか? という問いを本書では投げかけてますよ。

余談

それはそうと、この本は完全無欠な本だとは思ってない。この本を批判する素地は1つだけあると思ってる。それは「ナチ研究ナチス/ヒトラー過小評価しようとするバイアスが全体的に存在する」という批判だ。ただ、これまでナチドイツに真面目に向き合ってきた何百人もの学者が積み重ねてきた智の結晶バイアスとして切り捨てるのは相当ハイレベル研究必要かと思うので、増田はそう主張するつもりはない。

2023-08-04

「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」の起源

Shin Hori氏の「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」というパワーワード話題になっている。

ttps://twitter.com/ShinHori1/status/1686574496952758272

個人的な仮説だがこのパワーワード起源は、旧社会党綱領文書であった『日本における社会主義への道』(以下、単に『道』と略す)にあるのではないかと思う。

社会福祉だけはあってほしい...

日本における社会主義への道』第一第一節(3)福祉国家批判

ttp://roudousyaundou.que.jp/syakaitou_015.htm

(中略)

 もとよりわれわれは彼ら(引用者注資本家側)に譲歩を要求し、西欧先進諸国に比しいちじるしく立遅れているわが国の社会保障等をさら前進させなければならないが、その彼らの譲歩にも「利潤の枠内」という厳然たる限界のあることを明確にし、またこれらの分配における部分的譲歩によって、基本的生産関係における労働者民主的要求を眠らせたり、勤労諸階層革命エネルギーを後退させたりすることのないようにしなければならない。

上記引用文の「彼らに譲歩を要求し...」が、「社会福祉だけはあってほしい....」の起源ではないか個人的には睨んでいる。但し『道』においては、この後に続く言葉は「アナーキスト」ではない。では何なのか。

同(3)

したがって、福祉国家論に対する闘いは、資本家の譲歩を一層拡大し、国民要求民主主義進歩をかちとっていくなかで、資本主義の下では真の意昧での福祉国家は実現されないことを明らかにし、さら革命を通じていわゆる福祉国家限界突破した社会主義にむかって前進しなければならないのである

まり、「社会福祉だけはあってほしい....」の後に続く言葉は、「資本主義。但し、その資本主義社会主義化のつなぎに過ぎない」ということになる。

ちなみに『道』でいう社会主義とは、ソ連中国とは異なる社会主義だそうである(詳細は同第二節「社会主義原則と基本目標」を参照)。

筋が通った無責任

『道』が示唆している考え方は平たくいえば、「福祉を拡充できるだけ拡充しろ。でも、給付と税負担関係などトレードオフは考えない。だって資本主義はどの道、社会主義に取って代わられるのだから」というものである。これは一見すると荒唐無稽無責任に見えるが、実は筋が通った無責任である。例えば、3か月後に取り壊す予定の家に対して丁寧にメンテナンスする必要はなく、好き放題して改造したり掃除をサボったりしても問題は起きないだろう。『道』の起草者たちにとっては、資本主義は3か月後に取り壊す予定の家のような仮初めのものであり、その維持に注意を払う必要性を感じなかったはずである

『道』が旧社会党承認を受けたのは1964年であり、まだこの時期の日本では社会主義化がリアリティーある構想であったことに注意する必要がある(日本世界第2位の経済大国になるのは1968年)。問題は、資本主義が仮初めのものではなく、将来的にも社会主義化をしないのならば『道』の考え方はどうなるのか、である

「筋が通った無責任から荒唐無稽無責任」へ

『道』を読むと、資本主義下での議会制民主主義に対するネガティブ評価が目につく。

同第三章第一節(3)われわれと議会制民主主義

http://roudousyaundou.que.jp/syakaitou_019.htm

 したがって、現存するブルジョア民主主義としての議会制民主主義を、勤労大衆は、形式にとらわれて、すべてがそのまま、価値あるものとして考えてはならないのであって、そこに資本家階級支配が貫徹している支配機構としての側面を見抜かなければ、基本的な誤りをおかすことになる。

先の「筋が通った無責任」と相まって、これが左派知識人無責任体質の種をまいたのではないかと、個人的には推測している。

『道』策定時は社会主義化がリアリティーある構想であったが、時代が下るにつれてそれは荒唐無稽になっていったと思われる。そのため、おそらく1970年代末以降は「但し、その資本主義社会主義化のつなぎに過ぎない」の部分が忘れ去られた一方で、議会制民主主義に対するネガティブ評価雰囲気として後世の左派知識人継承され、「なんとなく社会福祉だけはあってほしいアナーキスト」を誕生させたのではないか。「但し、その資本主義は...」を忘却し、議会制民主主義に対するネガティブ評価雰囲気として継承された点が、「なんとなく」の部分として凝縮されているように思う。

『道』に通底する時代精神あるいは社会認識が、「貧困文化」ならぬいわば「無責任文化」を日本左派知識人の間に醸成させてしまったように感じられるのである

趣旨を変えずに文章を改変しました。

2023-08-02

ダウト中国語記事に接したのでメモ

これ情報戦

長崎に落ちた2つの原爆のうち1つは不発だった。日本軍が回収しソ連に引き渡すことにした”

http://paper.people.com.cn/rmwz/html/2013-09/01/content_1307476.htm

(ネタバレあり) アメリカで『オッペンハイマー』観てきた

映画を観てきたので、流行りに乗って感想を共有したい。個人的にはネタバレを気にするような映画ではないと思うけど、思いっきり内容に触れるのでネタバレ注意。

アメリカ中部田舎町、おそらく典型的赤い州在住。自分が見たときは6割くらい席埋まってた。ほぼ白人で、いわゆる普通の(ウォールマートにいるような太った)人から少々意識が高そうな(ホールフーズにいるような痩せた)人まで満遍なくいた感じ。



映画の内容はこのリンク先がいい感じに説明してくれてた。これくらいは予習していかないと字幕なし英語では理解できないのでありがたい。

https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2023/07/post-1319_1.php

まず全体的に印象が強かったのは、日本眼中にないな、ってこと。実際史実だとおもうけど、開発の動機ナチスが開発したらやばい、だしドイツ降伏したけどどうする?ってときソ連に見せつけとかんといかんしやっぱちゃん実証すべきだよねーって感じだった。よく言われる、本土決戦回避で日米トータルでは犠牲者減らせたって話もたしか言及はされてたけど。

そもそも映画のもの被爆者はおろか日本人もでてなかったはず。だからどうだって話ではないけど。

これも映画主題ではないんだろうけど、たしか原爆の残虐描写は最小限だった印象。広島への原爆投下が「成功」したって知らせがロスアラモスに届いたあと、イェーイって大喜びしてる人々を前に、オッピー(オッペンハイマー)が皮膚が剥がれ落ちる人とか黒焦げの死体とかを幻視するくらい。日本人はでてこないので、実際のところどうだったのか?を伝える場面はなかった。このオッピー演説シーンが1つのハイライトで、かなり露悪的に人々の喜びとオッピーの高揚を描いてて(I hope Japan did like it!って言ってたと思う、ちゃんと聞き取れてれば。なかなか強いセリフ。)、日本人としてはきついシーンかも。

普通アメリカ人」が映画を観てどう思うかは分からないけど、日本人なら小中の平和教育遺伝子レベルに刻みこまれ原爆威力イメージと、この映画での、あの綺麗なトリニティ実験イメージには確かに乖離があったと思う。漂白された上澄みだけをみてるな、というか。アメリカ人の反応で興味深かったのは、投下都市会議してるシーン。ブラックジョーク気味に大統領が「京都は妻のお気に入りの町だからやめとこう」って言うんだけど、それにhahahaって笑うのは自分が聞き取れてないウィットが含まれてたのか、やっぱ感覚にズレがあるのか、どうだろう。

映画としては、オッピーソ連スパイか?みたいな謎が主題で、それに対して原爆被害を見て罪の意識を感じた彼は反核論者になっていたのでした!みたいなのがメインストリーなんだけど、個人的にはそのあたりは微妙に感じた。戦後に彼が「私の手は血塗られている」とか「私は殺人者だ」とか言うんだけど、日本人的視点だとそれはうんうんそうだねそれで?って感じになっちゃうのでそこをメインに据えられると驚きとかはなくなっちゃう印象。アメリカ人にとっては違うんだろうか。


いろいろ書いたけど、別に自分としてはアメリカ人に対して悪感情とかはなくて、歴史認識の壁はまだまだ分厚いなって感想日本人もアジアの人からしたら我慢ならないところもたくさんあるだろうし、全てはお互いさまだよね、たぶん。


ちなみにアメリカ田舎だけど差別とかは全く感じないし住みやすくていいところだよ!反ワクチンは多いけどね!

2023-08-01

そもそも第二次世界大戦において戦争を終わらせたのは、

原爆ではなくてソ連の参戦だったってのが定説だと思ってたよ

2023-07-31

表現の自由大事だと思う一方でかなり楽観的でもいる

大日本帝国ナチスソ連中共の下でさえ評価すべき芸術はたくさん生まれたし

anond:20230731121443

原爆落としたのはアジア人への差別意識ソ連への威嚇が根本にあるし正統性はないぞ

そりゃ落としたアメリカ世界一の国なんだから原爆正義派世界マジョリティにされるは当たり前だろ

2023-07-29

大粛清

大粛清(だいしゅくせい、露: Большой террор)とは、ソビエト連邦ソ連)の最高指導者ヨシフ・スターリン1930年代ソビエト連邦および衛星国モンゴル人民共和国等で実行した大規模な政治弾圧を指している。スターリンからすれば、粛清とは、党の浄化意味した

日本人からは、

山本懸蔵(日本共産党員。1937年11月逮捕1939年3月銃殺)、

伊藤政之助(日本共産党員。1936年11月逮捕1937年銃殺)、

国崎定洞(ドイツ共産党所属ソ連移住した元東京帝大医学部助教授1937年8月逮捕、同年12月銃殺)、

杉本良吉(演出家日本共産党員、女優岡田嘉子愛人1938年1月逮捕1939年銃殺

などソ連亡命中の共産主義者を中心に10-20名前後が粛清されたと見られる。

共産思想に心酔し、わざわざソ連移住するほどまでに熱心な共産党員が、別の共産党員の密告によって処刑されたこ事件

銃殺される直前は共産思想のことをどう思っていたんだろうか。。

2023-07-26

オッペンハイマー』を見た感想

当方ヨーロッパ某国にいるので、先日クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を視聴することができた。

同日公開だった方向性の全く違う『バービー』との造語ミームになるなど、英語圏を中心に話題になっているが、『オッペンハイマー』は原爆開発のマンハッタン計画を指揮した物理学者の伝記映画であるため、日本での公開は未定であるという(しか8月が近いこの時期なので)。

本稿では、映画を観て思った感想を徒然に書いてみたい。

ネタバレ等は気にしないで書くので、情報を入れないで視聴したい向きは注意されたい。

複雑な映画である

この映画では、3つの時間が並列で進む。

戦中の原爆開発まで、戦後赤狩りによるオッペンハイマーの失脚、さらにその後のストラウス(オッペンハイマーへの個人的因縁から裏で糸を引いた人物)の議会公聴会だ。

人間関係は多層的で、時間経過とともに関係も変質する。

また、最初マンハッタン計画までを除けば、基本的法廷である

当方英語リスニングに慣れているとは思うが、聞き逃した事柄もあった。日本語字幕で見ればこの苦労は少なかったかもしれない。

さらに3時間と長い。劇場結構混んでいたが、途中で携帯を見たり同伴者と話したりするガキ共もいた。

原爆の扱いを巡って

映画的なクライマックスは、一応ロスアラモスでの原爆の爆発実験に置かれており、中盤に訪れる。

これによってオッペンハイマープロメテウスとなり、世界に滅亡をもたらす「死」となる。

オッペンハイマーはこの後苦悩し、戦後水爆開発に反対し、それが戦後公職追放の憂き目を見る仇となる。

日本人として気になる広島長崎描写は、直接行うことは避けられている。

しかし、罪の意識に苛まれ主人公が投下後にロスアラモスの職員を前に演説する際、喜びを口にしドイツに落としてやりたかった(オッペンハイマーユダヤ人)と盛り上げながらも、皮膚がポロポロと崩れ落ちる幻影を見せる(これは『はだしのゲン』での描写が思わず想起された)、職員向けの広島視察報告会で残虐な写真想像させるリアクションを演じさせる、という程度は行っている。

また、アメリカ軍原爆投下地を選定する際、

などと軽い調子で話し合う場面は生々しい。

僕は被爆出身ではないし、広島高校修学旅行で一度訪れた程度なのだが、上述の演説中のフラッシュバックの場面では、被爆者が受けた残酷な苦悩を思い、思わず涙がこぼれた。

これはアメリカ人が憎いとかどうのという話ではなく、(戦後も含めた)歴史という大きな対象個人との対比に心が動いたという話と言えようか。

あとちょっと思ったのは、爆発前のカウントダウンAVJOIみたいな効果がある。

個人的営為の究極であるAV鑑賞と、大衆娯楽にする装置であった映画館での映画観賞との接続は興味深い。

アメリカ合衆国暴力映画

アメリカ合衆国原罪のようなものも、映画に盛り込まれている。

まず、ロスアラモ研究所を作った砂漠原住民土地であり、オッペンハイマー自身戦後インディアンに返せと言う台詞がある。

原住民から取り上げて作った研究員居住空間は、まるで西部劇舞台である

ガランとした土埃舞う道、左右に並ぶ木製の建物

妻がシーツを取り込む場面はフォードにありそうだし、ロスアラモスに引っ越してきたオッペンハイマーの妻はサルーンがあれば完璧ねと言う台詞もある。

事程左様に西部劇的な舞台が用意されるが、アメリカ合衆国西部劇で描いてきた神話や、その自警的な暴力性と法による支配との相克は、これまで様々な映画で繰り返し取り上げられてきた主題である

この映画でも、原爆を無事作り終えて職員に肩車されるオッペンハイマーの背景には、星条旗がはためく。

アメリカ合衆国原理的に持つ暴力性を描いているのだろう。

科学者戦争協力

自明テーマであるが、見逃すことはできない。

オッペンハイマーナチズムへの反発からアメリカ軍原爆開発をリードする役目を引き受けた。

科学政治関係というテーマは、コロナ禍での専門知の活用学術アカデミー問題、そして2011年原発事故など、日本でも問題になってきた。

現代的でアクチュアルテーマを扱う映画である

共産主義科学資本主義

この映画テーマはもちろん原爆というプロメテウスの火である現代的なテーマである

しかし今一度思い返してみると、科学共産主義資本主義関係にも踏み込まれているのではないかと思う。

科学の進展と共産主義は切っても切れない関係にある。ソ連科学推し進め、オッペンハイマーマルクス主義科学的社会主義)に興味を持つなど、科学者共産主義楽園が訪れるのではないかと期待した。

しか共産党による独裁となったソ連崩壊し、その混乱を収めたプーチンウクライナに核の脅しをかけている。

では資本主義勝利かと言えば、その限界が指摘されて久しい。アメリカ合衆国共産主義への恐怖から赤狩りを進める。さら戦争に勝つために原爆まで作ってしまった当事者である

この映画は、冒頭で述べたように3分の2が赤狩りに関するものである

原爆映画ではあるのだが、共産主義科学に関する映画と考えることもできよう。

日本で公開すべきか・できるか

3時間という長尺の映画であるが、これだけ多様で重層的なテーマを盛り込み、商業作品にしたクリストファー・ノーラン製作チームの意欲は素晴らしい。

しかし、あくまでもアメリカ国内の話であるという感じもする。ソ連、そしてヨーロッパ中国の動向も薄い。

そして日本では、まずもって娯楽作品ではないから、商業成功は見込めるのかは分からない。

さら原爆開発に対する反発も大きいだろう。被爆者が親類にいる訳でもない私でも涙がこぼれたので、当然のことだと思う。

しかし、重く重要主題を扱う映画ではあると思うので、公開の判断がなされて多くの人が視聴する文化的土壌に期待したい。

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