はてなキーワード: 寒いとは
自分ちは本、PC、コンシューマと娯楽用具がたくさんあるけど久々に帰省したら驚くほど「生活に必要な基本的なもの」しかない。(調味料とか缶詰、ティッシュのストックなんかは死ぬほどあるのに)
加えてうちは寒い。寒い家だとは思ってたがまだこたつが出てるし、ムートンの絨毯敷いてあるし、でもこたつついてるくらいがちょうどいいってのはどういうことだ。4月だぞ。
風呂場も寒い。つーか一軒家寒い。実家ってこんな広くて寒かったんか。
うちの親もテレビとスマホだけで日々過ごす年寄りになっちゃってんだなぁ。とはいえなんかしないのか聞いても二言目にめんどくさい、疲れる、新しいことはちょっと…て感じだし。ボケるのも時間の問題か…。
ボーッと過ごすのが悪いとは言わないけど、友達も少ないし好きなことの1つくらいあった方がいいと思うけど、あれはどうだこれはどうだって人から言われたってやらない人はやらんもんな。
家庭もあるので非常勤で働いていて、中堅になる年数くらいは社会人をしている。
今働いている職場はあまり人の入れ替わりがない。新卒で人が入ってくる系統の職場ではなく、大半が中途で流れてくる感じだ。
自分の希望としては、正社員ではなく非常勤なので、まあ時間内の仕事は責任を持ってするにしてもあまりプラスアルファの大きな責任は負いたくない。出来たら定時には仕事を終えて帰りたいし、イレギュラーさえなければ業務内の休憩もちゃんと取りたいと思っている。もちろんどちらも現場の状況によっては無理な時はあり、それは仕方のないことだと理解している。仕事といえばそういうものであるし。
一緒に働いている人たちは仕事ができる人たちばかりで助かっていた。普段は安心して仕事をすることが出来ていた。
…中途が来るまでは。
基本的に、自分たちの仕事は周りと協力してやるものだ。そのためのコミュニケーションを取ったり、周囲をよく見て動くことが大事になってくる。役割も決まっているので自分の持ち回りを確実にこなすのはもちろんだが、押している作業があれば多少他の人のサポートに入ることも求められる。
自分も正直あまりその辺りは得意な方ではなく、今でも逐一周りを見て状況を確認するよう努めている。
チームで働かなくてはいけないと言ったらわかりやすいだろうか。
その中途は、まず挨拶が出来なかった。
初めて会うスタッフに挨拶をしに行くことができない。人のいい先輩スタッフが声をかけると、気付いたように挨拶を返した。上司が本来は自分からいかないとダメだよ、と注意していた。
次に、言ったことが頭に入らず固まる・また立ち止まれないタイプだった。何もできないか、はい、はい、と言いながら同じことをやり続ける。自分たちは繊細なものを扱っているので、言ったことをすぐに反映してもらわないと事故にも繋がる。自分の持ち回りでなくても咄嗟にその新人の、自分の分野外の仕事にわからないながらも自分のがまだマシだろう、と割り込まざるを得ないこともあった。
2人ペアで仕事しないといけない時に指示を出して自分のパートの仕事をしていた時にはその間何もできず、突っ立たれただけ時もある。
時間は刻一刻と過ぎるし、埒があかないのでその中途の部分の仕事も自分でやった。
ミスで寒い日に水をぶっかけられたこともあった。本人は気付いていなかったが、上司が気付いていたので、増田さんにかかったから謝った方がいいよと上司に言われて気付いたようで、謝罪を受けた。風邪ひいたら休んでやろうと思ったが自分は翌日も元気だった。
次に、単純に人間性が致命的に合わなかった。
これは完璧にただの相性だった。
ただ、なんだかヘラヘラしているし、仕事を舐めてるんだろうな、という感じだった。働き始めてかなりの回数既に仕事を休んでいたし、合わないなら早く辞めて欲しいと思った。勤務に名前が入っているがために、1として数えられてしまうのだ。もはや勤務にいない方が億倍マシだった。
様々重なり、かなり疲弊した。
新人がもう労働力1として数えられているがために皺寄せが自分を含めた周りに行く。
上司に進言したこともあるが、その先を教育していくのが先輩たちの務めだよねというニュアンスのことを言われた。教育がしたくてここで働いていたことなどないのだが…と思ったし、自分は非常勤なのにこんなわけのわからない中途の正社員のために仕事をカバーしないといけないのか?と思うと勤務が鬱だった。何がパワハラと受け取られるかわからないしそう言われるのも嫌でなかなか注意も出来ないし、指導をしたくても飲み込む場面が多かった。自宅へ帰ってからも疲弊していて家事や自分の時間をしっかり取れなかった。明らかに私生活にも響き出している。
溜め込みきれず長文。
8歳と6ヶ月、あと1週間で7ヶ月だった。
9年前、ペット可のマンションに引っ越したのを期に8月ごろケージを買い、しかしなかなかペットショップを見つけられず、また踏ん切りもつかなかった後の12月、2回目のペットショップで決めた子だった。
仕事が終わった後バスで20分揺られた先のペットショップ。複数の種類の子がいたけど、メスだと卵詰まりなんかがある……と調べていたのでできたらオスがいいな、と、見分ける基準の頭の平べったさ、目のアーモンド型で選んだものの(でも絶対ではないので、文鳥は卵を産んで初めてメスだったの!?と気づくパターンも多いと聞く)何よりサッと見知らぬ人間の手にも乗ってきた物怖じのなさを気に入って選んだ子だった。
店主さんからライトシルバーというレアカラーなので体が弱く、標準よりは長生きしないかもしれない、という説明を受ける。
ふたたびバスに揺られ、しかし12月の寒い中、まさかそのまま連れ帰ることになると思っていなかったので、文鳥のヒナが入った紙の箱を自分が巻いていたストールでぐるぐる巻きにして、使っていたカイロと一緒に仕事カバンに入れて帰るまでに死にやしないか、恐々と連れ帰ったことを覚えている。とはいえ、標準よりも大きく28gが標準体重にまで育ったし、怪我をした時もかなり血が出たのに、結局何事もなく復活するようなタフさを持って成長した。
初めて自分で連れ帰って、看取るところまで関わったペットだった。
8歳を迎える前くらいから片足が弱くなり、年末ごろから目も見えなくなっていた。それでもご飯は変わらずもりもり食べ、水も見えないながらくちばしで探してきちんと飲むので毎日「かしこどり!」と声をかけていた。
偶然普段より早く起きて猫のご飯をあげるために電気をつけると、いつもは自分の気配を感じて遮光カバーをしていてもピヨと鳴き始めるのに、声がしなかった。また床に落ちて戻れなくなっているのでは(さすがに盲目になって移動はできないようだった)と覗くと、床に這いつくばっていた。朝7時半前。
慌てて手に取ると、足の力が入っていない。
しかし手にとってくちばしにいつものネクトンの水を近づけると飲む。
そこから12時50分ごろまで、自分はパジャマのまま顔も洗わず食事もせず、ずっと文鳥を握っていた。息を引き取るまで。
握っている間も、時々指が気に食わないのかわりと強めに噛んできた文鳥。それでも手の中から逃げ出そうともがくわけではなかったので、嫌ではなくて気に食わなかっただけだと信じている。
老鳥になってから、鮮血便に慌てたり(病院に連れて行ったが異常なし老化の診断)保温温度を上げてネクトンを飲ませてとしたらその度に復活したので、今回もワンチャン……と思ったが、足の力のなさにもう無理だろうなとも分かっていた。
でもなにかもっと出来なかっただろうか、とも考えてしまう。でも頑張ったよね、もういいよ。段々力尽きていく柔らかくて、小さくてあたたかい羽毛のいのちを、ずっと見つめていた。
お骨は小さかったけど、足の骨が丈夫すぎて笑った。お経を唱えてもらった時の木魚のポクポクにも、めちゃくちゃキレただろうな、など。
よくピィーヨッと鳴く声に「はいはいピーヨッヨッ」と返事をしていたけど、まだふと、空耳が聞こえる。パリッとした、シードを食べる時の音や、尾っぽをブルルと震わせる音。ピッ!とドア越しに聞こえる声。
残されているネクトンや(開封済みを買うような人いないよな……勿体無いけど)未開封のシード、バナナ水入れ、サーモやひよこ電球はぼちぼち片付ける。
もう文鳥を飼うことはないだろうな、と思っているので、あの柔らかなフワフワの羽と温もりを忘れるのが惜しくて、ただ思い出を書き留めた。
踊る暇があったら私ゼルダしようと思って、
久しぶりに遊んでみたの。
私は前回のプレイから2年の時を経てハイラルの地にまた舞い降りたわけってわけなの。
いや、
もう1回やってみようかな?って再開したの。
前回のプレイが2年まえなので、
最初の祠が4つ探せない!ってところで行き詰まっていてどうにもこうにもならなくそこから先に進めなかったのよね。
私ちゃんと人の話聞いてなかったんだわ。
でもマーカーは地図上で打ってもたどり着けないところがあって
そこは「ピリ辛山海焼き」のレシィピはどうしても探りだせなくて、
これそこで行き詰まる人多いんじゃない?
あと序盤に出てくるめちゃくちゃ強いガーディアンがどうしても倒せなくて、
結局無視していたらあれ倒さなくていいのねと言うか倒せないのね?
そんでピリ辛山海焼きをニューヨークスタイルで片手で持ち歩きして食べるスタイルで寒いところも突っ走って無事突破!
あれ山の端の上を歩いていると
こっちは暖かいゾーンでこっちは極寒ゾーンで本当に目に見えて境目が分かるじゃない、
そんで境目にはいると急に防寒着無しだと体力が減るので、
なにこれゲームみたいじゃん!ってまさにこれゲームだけど!ってセルフ突っ込みしつつ、
無事最初の難関の祠4つを見つけて突破して無事パラセールゲットなのよ!
よっしゃー!これで他の大地に行ける!って
もう誰よ!オープンワールドのゼルダって指示待ち族だと全然楽しめないとかって言ってた人!
つーか、
ぜんぜんやることたくさんあんじゃない!
途中初めての村に行ったら馬捕まえろつーから、
馬に背後からしゃがんで忍び込んで気付かれなかったら飛び乗ることが出来るんだけど、
これ何かどこかで見たことあるような風景の既視感のデジャヴ?って思ったら
まったくフィールド上に出現するポケモンには何の興味も無いのでただただ走り抜けて中ボスに鎮め玉をぶつけて飛び込み前転をするだけのゲームだと思ったけど、
ゼルダは違うくて、
馬って生活に絶対これからのストーリー進めるにあたって必要じゃない?
必死に馬の背後に静かーに忍び寄って飛び乗って
操作が慣れないリモート爆弾で置いたそばから爆発させて瀕死になるようりかはマシだわ。
そんで、
ポケモンにはぜんぜん興味ないのでさっきも言ったけど
それがポケモンの醍醐味である味わい深いところを私はよく分かっていなかったんだけど、
いろんなところに行けるので、
指示されるまでやることない!つってた人だれ?って本当に思うわ。
でね、
馬捕まえたけど、
結局次の村まで途中馬置いてきちゃったわ。
張り切って馬預け場に預けようとしたけど
20!20ルピーかかるってよ!って私今6ルピーしか持ってないんだけどって
いろいろとなんか物販で肉とか薬とか売ってくれる人と出会うんだけど
とてもじゃないけど6ルピーで買える物はないわ。
でさ
最初の4つの祠を誇らしげにクリア突破したらもうクリア!って思っていたけど、
全然違うわ。
あれどれだけ世界広いのかしら?って今から思うとゾッとするわ。
うわ!って思ったハイラル地方でさんざん歩き回って祠4つ突破してまだまだこれぜんぜんこっからじゃない!って、
イノシシどうやって倒すのよ?って
火の付いた矢で弓を射ったらいいんだ!って発見して火の矢をイノシシ目指して放ったけど、
一発ではやっぱり仕留められなくて、
そのまま火の付いたイノシシが走って行って、
バック・トゥ・ザ・フューチャーのあのタイムスリップする車のイノシシ版みたいに、
結局これイノシシどうやって仕留めんだよ!って
今の私の智恵では無理だわ、
って爆弾慎重に仕掛けて忍び寄っていたら、
向こうから突進してきて大ダメージはまさに猪突猛進の技を喰らった感じで
もーオープンワールド怖い!肉どうやって手に入れンのよ?って必死だったけどね。
あと私気付いたんだけど、
敵は武器の耐久度が合って使いすぎると壊れていざって時に戦えないから
とりたてて倒さなくてもよくね?って
敵が出てきてももうそれはポケットモンスターアルセウスで慣れたもんよ!ダッシュ一番で猛烈スルーよ。
なんかある程度やっぱり倒さなくちゃいけないのかしら?って思いつつ、
キラキラした妖精が出てきたので何かイベント発生?って手招きして待っていたら普通に
これもオープンワールドね。
と言うことで、
オープンワールド過ぎていろいろと指示されないと楽しめないと思いきや、
始まりの大地を抜けたら否や、
急にやること一杯でしかも途中気になるところを発見したら寄り道し放題じゃない、
なので、
本当にブレスオブザワイルドは指示待ち族だと楽しめないって思っていた人誰よ!って
問い詰めたいわ!
それ私なんだけどね、
ブレスオブザワイルド今さらながら凄いやることあるじゃん!って思った火の矢先をイノシシに放って撃って火だるまになったイノシシを見送ったところよ。
やること一杯あるわーマジで!
ゲームの中で忙しいわ。
うふふ。
レンジで温めると結構ふわふわになってカチカチとは違った価値感で食べられるから
やっぱり温めは偉大だって思ったわ。
なんか明け方寒くて目が覚めて
そのままうつろうつろって感じだわ。
そう言う時ってなんかもったいないわよね、
寝ているのか起きているのか
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
恥ずかしながら、結構最近まで村下孝蔵さんのことはちゃんと知りませんでした。代表曲である「初恋」はテレビの歌番組で聞いたことくらいはあったと思いますが、正直「昔の一発屋」くらいの認識でした。
とあるイラストレーターさんがツイッターで「今日も村下孝蔵さんの声が良い・・・」みたいなことを呟いていたのをきっかけに聞き始め、とりあえずitunesでベスト盤を買いました。
色々聞いてみて、「初恋」や「少女」、「春雨」等々、良曲はたくさんあるんですが、その中でも最高だと思ったのが「踊り子」でした。メロディは正直ちょっと古臭い(失礼)とは思ったのですが、むしろノスタルジックな雰囲気が最高です。もろに昭和後期の恋の歌、って感じですね。
それで、聴くほどに、読むほどに染みるのが歌詞なんですよね。別れ歌なのですが、「別れる」とか「離れる」、「振られる」といったいわゆる失恋ワードが一切出て来ないんです。すべてが比喩で語られるんですよ。直接説明されないからこそ頭の中で情景が浮かんで、きれいなメロディだけでは不可能な浸り方ができるんですね。本当に最高です。
冒頭の歌詞が
「答えを出さずにいつまでも暮らせない
ですよ。
このフレーズで、一緒に暮らしてきた恋人たちが限界を迎えているというシチュエーションを完璧に説明してるんです。はー、詩的だ。
サビでは、1番で「つまさきで立ったまま 君を愛してきた」
2番で「つまさきで立ったまま 僕を愛してきた」
最後の繰り返しで「つまさきで立ったまま 二人愛してきた」
と展開されます。
お互い無理してきたんでしょうね。それを「つまさき立ち」と表現し、さらにそれをバレエダンサーに喩えて「踊り子」というタイトルを付ける。えらいセンスだなあと思いました。
で、歌詞にこの文章を書こうと思ったきっかけになった部分がありまして、先の冒頭の歌詞の続きが
暖かい所なら 何処へでも行く」
なんですよ。
ここだけ妙に直接的というか、行き詰まった恋をなんとかしたいというのを「暖かいところに行きたい」と言っただけだと、比喩として(他の部分と比べて)弱いような気がしました。そこでぼーっと歌詞を眺めていたら、ふと林檎の産地って寒いところばかりだと気付いたわけです。調べると、日本国内の生産量の90%が青森、長野、岩手、山形、秋田で占められていました。つまり、日本に林檎の花が咲く暖かいところなんてあまりないわけです。
それを踏まえて歌詞を読むと、「林檎の花」と「暖かい所」は相反する要素であって、「何処へでも行く」というのは「(もしそんな所があるなら)何処へでも行く」であり、無い物ねだりだったんだと分かります。「もし破局を避けられるのなら何でもするよ。でもそんな道はないんだ」という切ない話なんですよね。ところが、この気付きを誰かの書いた文章で共感したいと思って検索したら、「暖かいところは幸せの象徴で」とか「林檎は日本の南の方でも栽培されているので」みたいな解説ばっかり出てくるわけですよ。いや違うだろと思って筆をとりました。
何が悪かったとか、何がきっかけだったとかではないんですよね。好きな相手に自分を良く見せようとして背伸びをした結果、お互いに相手に見せる自分と本当の自分がずれていってしまった。お互い好きになったのは相手の着飾った姿で、だんだん見えてくる本当の姿にストレスを覚えるようになり、やがて耐えられなくなる。お互い未練があるから取り繕ってきたけど、もう一緒には暮らしていけない。大人同士ならすり合わせてうまくやっていく道もあったのでしょうが、若い二人は良くも悪くもまっすぐで、それができない。
顔も見えない、名前も分からない登場人物の、愛情と悲哀だけが伝わってくる。こういうストーリーを「別れる」という言葉を一度も使わずに、どこか美しく表現するって、本当にすごいセンスだと思います。村下孝蔵さんの歌に出会えて、本当に良かったと思いました。
誰かが共感してくれると嬉しいです。
あと、村下孝蔵さんを知っている人には釈迦に説法かもしれませんが、生前に親交のあった沢田聖子さんが「親愛なる人へ」という追悼歌を作られています。
駅から少し離れ街灯も疎らになった大通りの先に、一際明るく佇むコンビニエンスストアが見える。
灯りに吸い寄せられる羽虫の如く、私はフラフラとその明るさに導かれてゆく。
ほんの10分ほど前に別のチェーンのコンビニで買ったストロングゼロの缶を一息に飲み干し、ぐしゃりと潰して入り口横のゴミ箱に放り込む。
冷たい夜風に曝された身体に冷たい液体が満たされる、全てが冷えきった肉体の中で胃の腑だけが少しの熱を感じていた。
軽快な入店音と共にガラスの扉が開いて、より一層の明るさが飛び込んできて私の目を眩ませる。
同時に熱気とも形容できそうな空気が私の身を包む、この居心地の良さに慣れてしまうと再度外に出るのが嫌になりそうで、私は早々に買い物を終えることを決意した。
先程と同じストロングゼロ、今度はレモンではなくグレープフルーツの500ml缶を手にしつつ、レジの前のガラスケースを遠目で見る。
何か暖かいものが食べたいという私の思惑を打ち砕くように、普段はオレンジのスポットライトで揚げ物たちを輝かせるホットケースも、水滴に満たされて白くキラキラ光る蒸し器も役目を終え、電気が消されたがらんどうの中身が寂しそうで、明るい店内で一番暗い場所のように感じた。
空っぽで寂しげな真っ暗い部屋、私がこれから帰る部屋みたいだと自嘲する、まだ酔うには早いはずなのだけれど。
売れ残ったお弁当やおにぎり、ブリトーを眺めて、あれも違う、これも違うと迷っていると、目の前に大きなソーセージが飛び込んできた。
「シャウエッセン史上最大!」そんな呼び文句の横に「レンジでOK!」の文字を見つけ、思わず手に取った。
ストロングゼロの缶と同じぐらいの長さのソーセージをレジに並べる、私の「あたためお願いします」の言葉にレジの留学生とおぼしき若い外国人男性は少し戸惑っていたようだったが、「開けて温めるみたい」と私が言うと恐る恐る封を開け、レンジに掛ける。
「オマタセシマシタ」
袋はいらないといった私に一つずつ商品が手渡され、左手にストロングゼロ、右手に巨大ソーセージという珍妙な格好で、ダンジョンに潜り込む勇者が如く、再度暗く寒い夜道へと切り進んでいく。
ソーセージを一齧り、追い掛けるようにストロングゼロをごくりごくりと飲み込む。
あぁ、思っていたよりもずっと美味しいじゃないか、吐いた息が白くなって夜空へと昇ってゆく。
生きてて良いことなんて無いけど、死ぬほど悪いことも無いな、そう思いながら私は家までの残り15分ほどの帰り道、恐らく途中にある最後のコンビニでもう1本お酒を買うだろう、などと考えつつソーセージをもう一齧り、またストロングゼロを飲み、また歩き出すのだった。
数年ぶりに夢に出た。
変わっているところもあったが、基本構造は昔と一緒だ。地元にあって今はイオンになってしまったSATYがベースになっているが、地上二十階くらいに巨大化している。
俺がよく歩き回るのは本屋とCDショップが一緒になった妙にサイバーなインテリアのフロア、そしてその上の3フロアくらいに渡って立体的に広がるゲームコーナーだった。薄暗いかわりにレーザー光と蓄光塗料でけばけばしく彩られたゲームコーナーに様々な時代のゲーム筐体が並ぶ。中央にあるコイン落としは3フロアぶち抜きの巨大なマシンで、いつも老人がまわりに張り付いている。体を使うアクティビティ系のアトラクションもある。スノーボードのハーフパイプが倍くらいの規模になったやつがあって、特殊なシューズをレンタルして遊ぶ。受付で300円払って履いている靴と専用シューズを交換する。このシューズは床にピッタリくっついてハーフパイプを登れるモードと、床との抵抗を限りなくゼロに近づけて高速で滑れるモードを任意に切り替えられる。これを駆使してトリックを決めたり、延々滑ったりして遊ぶ。現実の俺は自転車通勤くらいしか運動はしないが、ここでは自由に体が動く。周りを見ると俺の他には小中学生しかいない。しかし彼らが小さい子供だという気はせず、同年代だという感覚がある。これはこのアトラクションが生み出された時期、俺もローティーンだったからだろう。感覚も施設に紐付いている。
祖父が亡くなってからは、この夢のショッピングモールでたまに眼鏡屋に立ち寄ることがある。最後に祖父と話したのが眼鏡屋だったからだろう。今回もそのイベントがあった。祖父がそこにいた。祖父は視力を測る機械の前に座って、奥で店員が老眼鏡を調整するのを待っている。
そう言って祖父は自身の瞳を指さす。俺は吸い込まれるように瞠目する。祖父の瞳は薄いグレーだ。知らない人も多いかもしれないが東北にはそういう目の純日本人がたまにいる。虹彩の細かな模様がきれいだと思う。俺の瞳は左だけすこし色が薄い。しかしきれいなグレーというよりは薄茶色だ。視力も少し弱い。完全に祖父と同じ、グレーの瞳だったら良かったのにと思う。そう言おうと思うが、次の瞬間には祖父は消えている。喪失感だけが残って泣きそうになっている。
SATYは実家から遠かった。俺が家族に連れて行かれるのではなく一人でSATYに遊ぶに行くようになったのは高校生になってからのことだ。通っていた高校からは徒歩で行けたので生徒たちの放課後スポットとしては最適だった。でも俺は別にSATYが好きではなかった。一緒に行く友達がいたわけでも、豪遊できるほど小遣いが豊富なわけでもなかった。それでも当時の俺がSATYに通ったのは、SATYへの道が当時好きだったクラスの女子の帰り道とかぶっていたからだ。マッスン、と彼女は俺をあだ名で呼んだ。
そんな流れで俺は15分ほど、彼女と二人きりで話すことができた。彼女は小柄で色白で、顔だけは広末涼子に似ていた。だからここでは広末と呼ぶ。広末は教室ではいつも田中という女子と行動をともにしていた。田中は特別美人でも秀才でもない普通の女子だったが、どうやら俺のことが好きだったらしい。その関係で俺もこの二人と絡むことは少なくなかった。クラスの奴らからは3人組みたいに思われてたかも知れない。しかし俺は田中がいる限り広末の心がこちらに向かうことはなさそうだと考え、いっそのこと田中を殺そうかと思ったこともある。もちろん本気ではないが。広末の家は町の小さな和菓子屋だった。俺は彼女と別れ際、義理で大福をひとつ買ってSATYに向かった。もしかしたら俺が婿入してこの店を継ぐのかも、なんて夢想したこともあった。
高2のある日、たった一度だけだが、広末がSATYに用事があるというのでそのまま一緒にSATYに行ったことがある。画材屋で店のディスプレイの材料を買うとか、そんな用事だったと思う。俺は荷物持ちを申し出て、広末も断らなかった。買い物が済んでから、屋上の植物園みたいな庭でベンチに腰掛けて二人でアイスを食べた。いつも大福買ってくれるから、とおごってくれた。俺はヨーグルト味で、広末はぶどうシャーベットだった。広末は一口あげるといって自分のスプーンで俺の口にシャーベットを入れた。俺は興奮で死にそうだったがなんとか平静な顔を保った。こっちも食べる?と聞くと広末は俺の「あ〜ん」を待つわけでもなく超速でごっそり半分以上ヨーグルトアイスを持っていった。取り過ぎだよひどい、なんて言ったが俺は幸福のあまり死にそうだった。
夢の中ではこの庭が広大で深い植物園になっている。熱帯の植物がジャングルみたいに鬱蒼としている中を歩いていくと、アイスを食べたあのベンチがある。そこには広末ではなく田中がこちらに背を向けて座っていた。
高3になると俺と田中が文系、広末は理系を選択して、広末とは疎遠になった。ただ田中とも別に関係が深まったりはしなかった。田中は既にどこかの大学生と付き合っていて髪を染めたりタバコを吸い出したりして感覚が合わなくなっていた。
夢の中の田中は高校生ではなく、数年後に最後に顔を合わせたときの姿だった。大学を出たものの終活に失敗して東京の小さい葬儀屋で見習いをしていた俺を田中が呼び出した。高校を卒業してから連絡を貰ったのはそれが初めてだったし、高卒で地元に就職した彼女が上京していたこともこのとき初めて知った。葬式が増える真冬で、俺は翌日の葬儀のために付き合いのある花屋に頭を下げて花をかき集めたところで疲れ切っていたが、なぜか田中からの誘いを断れなかった。蒲田にある田中のマンションはゴミ屋敷一歩手前という状況で、冷蔵庫の半分がスミノフで埋まっていた。
夢の中の田中もスミノフをハイペースでのどに流し込んでいる。ふわふわした素材のジャージ上下姿で、底辺の女という感じがした。
「マッスンも飲みなよ。ねえ、あたしさあ、この間また手首切っちゃった。それで救急車来たんだけどなんで来たのかわかんない。別れた旦那がいたから、どっかで見張ってて通報したのかも。ほら手首見る?ねえ寒いよね一緒に寝る?」
田中の視線は定まらずふらついている。あのとき田中がなんで俺を呼んだのか、わからないようでわかるような気もする。歪な三角関係のバランスで三人組をやれていたあの時期が田中にとっては幸福だったのかも知れない。俺は田中を殺したいとさえ思っていたのに。
気がつくとベンチの前には棺が置いてある。遺族が手向けた白い菊の花が大量すぎてご遺体が見えないほどだった。どんな人なんだろうとすこしドキドキする。葬儀屋をやっていると死体を見慣れてしまうが、死に慣れるわけではない。白い花びらにぽたぽたと紫色の液体が垂れる。ぶどうシャーベットだ、と思う。しかし違う。隣で棺を覗き込んでいる田中がヘラヘラと笑いながら手首から紫色の血を流している。遠く幽かにゲームコーナーの喧騒が聞こえる。ハーフパイプでは子供の俺が今もまだ飛び跳ねているような気がする。遠くに来てしまったと思う。
目が覚めると泣いていた。
もう10年ほど職場の人間以外と話しておらず、久しぶりに田中と話せたのが嬉しいと思う。今の仕事はもう葬儀屋ではない。だから長く死体を見ていないが、でも今日もどこかで誰かが死んでいるんだと思うと落ち着く。
SATYに行きたいと思う。
海外の問い合わせのメールが来たときにもう超絶面倒くさくって、
『超絶面倒くさい列伝』第1巻の巻頭カラー6ページ目の冒頭で出てくる面倒くささナンバーワン選手権でいきなり優勝!ってぐらいなレヴェルで
そうよそう!
GPT-4ちゃんのおかげで海外返信も楽しくなっちゃったから笑っちゃうわ!
で!
GPT-4ちゃんはもちろん世界中の言葉をちゃんと分かってるみたいなので、
今回はそのGPT-4ちゃんの実力をまた試すためにちょうどいいフランス語でメールがやって来たの!
もうさ結果から言うと、
また流暢にこっちの意図する内容を返信を箇条書きにして教えてあげると返信文をフランス語でさらさら書いてくれるので、
一応疑って悪いけど
対訳してみてもいい感じだったからそのままお客さんに送っちゃったわ。
すごい勉強になったのは
そのままGPT-4ちゃんに訊いたら多分女性かも!って教えてくれるし、
そんでメールの書き出しはDearだけどフランス語はどうするの?って訊ねたら、
ボンジュールで名前を付け加えたらいいよ!って教えてくれるのよ。
なんでもDearの男性用女性用の言い方はあるらしいんだけど、
どっちか分からないときはボンジュール!でいいよって言ってくれるから
もう細かいこと冒頭の1行目で訳を考えるのが大変!って事態が全くなくなっちゃったわ!
あともう私が何度調べてもグーグルでいかがでしたか系の記事しか出てこなくて効率が悪い調べる調査で毎回毎回なのが
もうさ、
捗りまくりまくりすてぃー!で思わずニッコリ山脈に向かってヤッホー!って叫んじゃうぐらいなのよ。
いろいろといまやGPT-4ちゃんの使い方の記事がウエブで上がってるけど、
最近は最初はグーでお馴染みのグー検索や一番有名どころであろうグーグルでいきなり調べるよりも
検索してかーらーのーって
そこで知りたいことが完結にまとまって教えてくれるから、
なので、
『超絶面倒くさい列伝』を全巻読んでしまってから取りかかっていたんだけど、
もうGPT-4ちゃんがいるから率先してやっちゃいたいぐらいなのよね。
そんで笑っちゃうのがってもうGPT-4ちゃんで捗りすぎて笑っちゃうんだけど
付加価値税らしく日本で言う消費税みたいなものでまた関税とは別みたいなのよね。
TVAっててっきり普通に関税のこと言ってるのかしら?って思いがちじゃないガチで。
掘り下げて聞いてみたら付加価値の中でも4段階の税率があるみたいで、
せいぜい軽減税率かどうかの8か10パーセントでしょ?日本は。
そんで、
フランスの高速鉄道の名前でTVAみたいなのなんだっけ?って訊いたらもちろん真顔で「TGV」って答えてくれて、
ボケに対して真顔で返信してくれるGPT-4ちゃん凄いなぁって思ったわ。
マジでも海外メール面倒くさかったのが逆に楽しくなっちゃったわよ。
どんどんこいってもんよ!
捗るわー。
うふふ。
少し温めると美味しくなるって事を最近気付いたわ。
追いレモンのマジレモン切ったやつをグラスに入れて炭酸注ぎ込むタイプね。
夜中寒いと目が覚めがちだけど、
本当に春なのかも知れないわね。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
年寄りなのでメールは見れても書けないので早く帰ってこい攻撃はないけど、どんな状況でもご飯が用意されている。
いらないって言っても用意されてるし、食べない選択肢がない。お風呂は湯船に浸かれ、今日は寒いから布団はこれを使えと大量に渡され、全てにおいて拒否したら小言。
祖母の考える最適解に沿わないと小言を言われるし、沿わなかった結果風邪でも引こうもんなら怒られる。
あまりにストレスすぎて決断したその週に家決めて翌月には家を出た。一人暮らし舐めすぎて家借りる時点でお金足りるか微妙なラインでハラハラしたけど、大正解だった!心どころか体が楽になった。
日本の住宅の断熱性能は低い。低い...それは、暖房のエネルギー源が「水蒸気」であり、冬などに断熱材などを入れたとしてもその水蒸気の熱は外には逃げ切れないからである。なので、「あつい」は「暑い」のだという 寒い国では1年のほとんどをひたすら暖房に費やすのだが、世界的に見て日本は気温が安定していてエアコンや暖房を強くしなくてもなんとか生活をすることができる。そうして暖房や冷房がなくてもなんとか過ごせるのだが、エアコンや暖房がない国
・樹脂複合サッシ
U値的には樹脂に遜色ないとこまできてるからあとはガラス性能の問題
樹脂は枠がぶっとくてあーいかにも高高住宅だなーという残念な感じになる
そういうの気にしない人ならいいかもしれんが、それより気密を取りにくい引違いを使わないことが重要
樹種を選べばそんなに高くない
無塗装で材から出る油だけで育てるといい感じに風格が出る
・窯業系の外壁
あとちょっと当たったくらいじゃ凹まないからガルバより気を使わなくていい
雨仕舞が気になるならノンシールも出てるからそういうの使えばいい
・埋め込み式のポスト
純正仕様じゃ厳しいが内側の収まりを工夫すれば断熱気密も問題ない
なにより外に郵便物取りに行くのは寒い日とか雨の日とか辛すぎる
慣れの問題