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2019-10-21

[]【3】2019 秋、マレーシアシンガポール

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anond:20191021085046




Day,3



3日目

まぜこぜの国


キングサイズの快適なベッドと一昨日から寝不足のせいか、旅先には珍しくグッスリ眠ることができた。

8時前に起き、準備を整える。

今日は本格的にマラッカの街を散策し、ニョニャクエとニョニャ料理が食べたい。

ホテルからタクシーオランダ広場に向かうGRABは本当に便利だ。

隅々まで清潔とまでいえないマレーシアで、日本を遥かに超える利便性のあるアプリが普及しているのは、もう進歩の順序の常識20世紀型と全然違ってしまっているのを感じる。

朝ご飯を食べようと思っていた目当の店が定休日だったので、たくさんの人が食事をしているカフェに入る。

壁にメニューがあるが、なんだかわからないので、いちいち調べながら注文する。

ナシゴレンアイスコーヒーを注文した。

10リンギット、およそ260円だ。

メニューに「ロジャック」という文字があり、これがちょっと安い。

なんだろうと思って調べると、定型レシピというのがない料理で、あるものを色々混ぜこせにして、エビ味噌タマリンドなどのソースぶっかけるモノらしい。

家庭料理でよくある「名前のない炒め物」のようなものだろうか。

ナシゴレンアイスコーヒーで腹ごしらえしたあと、オランダ広場中心部に向かうと、帽子かぶったマレー系男性、傘をさしたチャイナドレス女性宝石ティアラをつけたタミル女性観光客を歓迎する壁画があった。

観光ガイドなどでよく見かけるオレンジ教会写真に収めたあと、歴史博物館を訪ねる。

中に入ると、イスラム中華インドそれぞれの人々を象った人形が並んでいる。

少し歩くと、日本兵の銅像とその背後にはためく日の丸が見えた。

マレーシアは、第二次世界大戦中、日本支配も受けているのだ。

さらにその前は、オランダイギリス

多民族暮らし、数々の海外勢力もやってくる。

しかし、きっとマレーの人々は、その全てを「マレーシア」という袋の中に入れて混ぜこぜにてしまうのだ。

2階に上がると、マハティー首相習近平書記長握手をしているポスターが下がっている。

現代中国の影響は強大だ。

でもきっとそれも、ここにやって来た以上は、混ぜこせにされてしまうに違いない。

歴史博物館のあと、青少年文化博物館も見てみる。

若者アートが展示されている。

みると、キルラキルみたいなテイストの絵や、ちょっと前のやたら目が大きいアニメ少女みたいな絵が結構ある。

源流を辿れば日本初、ではあるんだろうが、アニメマンガ文化はもうアジアの中で消化されて、若者身体の一部になっているようだった。



諦めと誇り


オランダ広場を離れ、ニョニャクエを買うことのできる店に向かう。

その場で飲食ができるカフェと、販売店舗があるらしく、カフェのほうに向かう。

その場で食べようと思ったが、異国なので同じ経営のものなのかイマイチ自信が持てなく、ニョニャクエ自体販売店舗で買って、その場ではかき氷を食べることにした。

外が暑いのだ。

しばらく待って現れたそれは、上に鮮烈な緑のプルプルした虫状のゼリーが乗っておりなかなか日本で見ない見た目だ。

これは「チェンドル」というゼリーで、ベトナムのチェーにも入っていた。

材料米粉で、鮮やかな緑はバンダンリーフという植物から採った天然色素だ。

すごい見た目に反して抑制の効いた味わいで、かき氷全体も優しい甘さだった。

ここで気づいたのだが、スマホ用に持って来たモバイルバッテリー、そっちはいいが、ケーブルを持って来ていない!スマホ電池が切れたらGRABでタクシーも呼べない。

あいいか、これから販売店舗のほうに行ってニョニャクエを買うとして、あれは生菓子なので、冷蔵庫にでも入れないといけない。

買ったらホテルに戻って、そこでスマホも充電しよう。

店舗のほうに行くと、これが製作工場と棟続きで、でっかい台所秋葉原ジャンクパーツ屋をくっつけた様な店内に、極彩色の色鮮やかなういろうを思わせるニョニャクエが並んでいる。

その一通りとチマキが詰め込まれれた「お得セット」的な詰め合わせと、緑の球体にココナツパウダーたっぷり振りかけられた「オンデ・オンデ」、日持ちのしそうなパイナップルケーキ、それとこれはその場で食べるための餃子型の揚げパイを買い求めた。

約41リンギット

1,100円といったところだ。

よし、ホテルに戻るぞ、パイを食べてみると、?、なんだろう中に入っている餡は。

わかった、カレー風味に味付けられたサツマイモのフィリングだ。

こういう発想はなかった。

GRABでタクシーを呼んでみたのだが、遠すぎてブッキングできない。

少し歩くしかない。

歩いていると、どうやら界隈は学生街らしく、ヒジャブを被って制服を着た7〜8歳くらいの子供をワンボックスピックアップしていた。

さらに少し歩くと、もう少し上の年代の、これもヒジャブを被った少女たちの一段と出会う。

彼女らはマレー系なのだろうが、そこから2人歩き出した姉妹は痩身に浅黒い肌で、美しい黒髪を揺らしている。

きっとタミル系だ。

しばらく歩くと「中国公学」の看板

教育事情文字通りなかなか複雑なものがあるようだ。

ヒジャブの一団から離れて歩くタミル姉妹を見たり、空気として感じたものを考えると、マレーシア人にとって多民族暮らしていることは「いちいち気にしていたら日常生活が成り立たない」もので、一種の諦めのような感情想像できないではない。

でも、博物館で見た様な表現世界では、それに目を背けず肯定的に描いたものが多く、「受け入れるしかない状況」と「それを自ら肯定的に捉え直す誇り」の間で揺れてるのかも知れないな、と思った。

ホテルに戻り、プールサッパリした後、少し読書をして日本×スコットランド戦海外ネットユーザーの反応を見る。

皆、感情を爆発させて、とりわけ日本プレーの美しさに感嘆する声が多い。

レビューを書いているうちは試合状況を追いながら書いているので、淡々としがちだが、改めて見るとたしか日本トライは美しい。

感情を動かされるプレーについても、それに動かされた感情についても書いてもいいのかも知れないな。



晩餐は不思議ものをどうぞ


タクシーピックアップして、今日こそは、でニョニャ料理レストランに向かう。

事前に調べたところによると、以前訪ねた日本人のお願いにより、お一人様向けのお任せメニュー対応してくれるらしい。

到着して、ママさんに「このサイトを見せて頼めば良い」とされるサイトを見せてお願いすると、料理の好みや内容に関する軽い質疑応答を経て、3皿とご飯が出てきた。

野菜が入った平たいオムレツレタスと思われる青菜炒め、豚肉とそら豆のちょっと辛い炒め物。

たっぷり出て来ると勝手想像していたので、「意外と普通の量だな」と思ったものの、おひとりさまメニューとしては妥当な量だ。

味わいは中華といえば中華なんだが、豚肉とそら豆の炒め物のスパイシーで奥深い旨味のある味わいが、ナシゴレンの旨味を思い出させ、確かにこれは「中華風マレー料理」だ。

よくよく考えると、イスラム教国のマレーシア豚肉の炒め物が出て来ると事自体特殊な事だ。

緑茶も合わせて32リンギット

だいたい830円くらい。

3皿と飲み物を頼んでこれなら安いだろう。

マレーシア物価について大体見えてきたんだけど、ホテルタクシーが異様に安いだけで、その他の物価日本の5割〜6割いといったところだ。

ママさんにお礼を言って店を後にする。

生温い夜風に吹かれながら歩くと、賑やかな屋台市が見えてきた。

ちょっとのぞいて見ると、皆思い思いの料理を頼んで、夜空の下で食事を楽しんでいる。

まだもうちょっと入りそう。

と、みると「ROJAK」の文字が。

あの謎の混ぜこぜだ。

これは行くしかないと思って頼んで見る。

しばらくすると、茶色ソースがかかったなんだかわからないものが出てきた。

キュウリタロイモニラ、揚げパンかな?口に運んでみると、ソースちょっと独特のくさみがある。

そして甘辛い、というか、日本感覚で行くとハッキリと甘い。

相当強い味付けで、白飯ビールが進みそうではある。

肉類は一切入ってないのだが、この強い味付けで単体でも結構食べ応えがある。

おいもすぐに気にならなくなった。

フードコートにうろつく野良犬の横で謎の混ぜこぜ野菜を食べていると「これが熱帯の夜か」という感じがした。

ホテルに戻ってサウナに入ったあと、冷蔵庫に入れておいたニョニャクエを食べてみる。

鮮やかな赤、青、緑のそれは、(色以外は)見た目の通り、ういろうを思わせる味で、さすが中華文化を受け継いでいるだけあって上品な甘みだった。

生菓子お土産としては適さないので、もしマレーシアに来ることがあれば、ぜひ味わった方がいいと思う。

明日はこの極上のホテルをチェックアウトしてシンガポールに向かう旅程になっていたのだが、シンガポールではわずか1泊してまたマレーシアに戻る予定を組んでいたので、行きはともかく帰りの移動に焦りたくなく、先にバスを予約してしまうことにした。

慣れないバス予約サイトと格闘すること1時間半ほど、なんとかシンガポールからマレーシアバスを予約できたのだが、ここで小さなトラブルが発生。

何度も予約の失敗を送り返していたため、成功した予約の詳細を確認していなく、ピックアップポイントも降車ポイントも当初の旅程とはやや離れた場所になってしまった。

一瞬焦ったが、シンガポールショッピングモールの前だし、マレーシア鉄道駅のすぐ近くだったので、これはシンガポール物価も見られるし、マレーシア鉄道にも乗れるし、いいかもしれない、と前向きに捉えることにした。

なんとかなるだろう。

なんとかなるのかな。


【4】2019 秋、マレーシア・シンガポール  4日目 |「土地の子」と「マレーシア人」 へ >>

[]【2】2019 秋、マレーシアシンガポール

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anond:20191021083746




Day,2



2日目

多民族国家へようこそ


日本代表プール突破は嬉しいが、このまま頭がラグビーモードだと初めて訪れる国では差し障りがあろう、羽田深夜発の機内では眠りたかったが、毎度のごとく機内での不眠グセが顔を出し、結局一睡もできなかった。

今日は到着のクアラルンプールからいきなりバスで2時間ほどのマラッカに移動して、ホテルへのチェックインとなるので、こなすべきタスクが多い。

不安もないではないが、その不安自体について考えすぎるのも精神衛生上悪いので、あまりいかけないことにした。

現地時間午前6時に到着したクアラルンプール国際空港手荷物預かり時までモノレールで移動するという、日本ではちょっとお目にかかれない構造に軽く戸惑ったが、入国管理カードすら必要なく、拍子抜けするほどあっさりしたものだった。

空港内のコンビニで水を買い求めたりしたが、マレーシアの人は柔らかな笑顔で応対してくれる。

これは南国の気質なのか、旅人価値あるものとする、イスラムの教えなのか。

クアラルンプール国際空港から一旦、市内中心部のKL セントラルに向かうため、高速バス切符を買う。

バスチケットセンターのお姉さんんがちょっと硬い感じだったのと、スーツケースバスに積もうとトランクの近くにいたおじさんに声をかけたら客だったという小さなイベントはあったものの、ここでも概ね笑顔対応を受けた。

しかし、バスが走り出してすぐ、東南アジアあるあるの「異様に強い冷房」に遭遇。

日本からやや厚手のスウェットブルゾンを持ってきていたので、ジップを上げてなんとかしのぐが、これはなかなかの強さだ。

見ると、前の席のお兄さんはダクトに空港手荷物預かり証のシールを貼って塞いでいる。

そうか、その手があったか

KLセントラルに到着し、少し館内を散策する。

ここは交通ハブでもあり、観光客も多いのだろう。

でも、おそらく日常でここを使っている人たちの姿を見ると、その多彩さに驚く。

ヒジャブを被っている女性マレー系だろう。

長い髪も露わにひたいにビンディをつけてる女性がいる。

きっとタミル系だ。

カフェでは中華系の壮年男性が30台ほどに見える浅黒いマレー系男性ビジネストークをしている。

全く違う人種宗教の人々がここまで日常感を放ちながら共に暮らしている姿は、日本ではなかなか見ることができない。

セントラル地下には好レートの両替所があり、此処での目当てはそれだが、両替開店にはまだ早く、カフェ時間つぶし。

初めてのマレー飯、カヤトーストを食す。

トーストに挟まれた謎のスプレッドは色といい味といい、ランチパックピーナツクリーム連想させた。

開店した両替所でリンギットとついでに少額のシンガポールドルを手に入れたら、次は今日宿泊マラッカ行きの高速バスに乗るため、中央バスターミナルにかないといけない。

ここで、東南アジアUberといえるGRABを使って見ることにした。

アプリアカウントと支払い情報入力し、地図上で行き先にピンを指して配車すると、やがて銀の車がやってきた。

降りてきた男性中華系だった。

日本以外のアジアは「運転が荒い」という印象があり、事実マレーシアも聞くところによるとそうらしいのだが、GRABで配車されるタクシーアプリ評価システムが内在されているからか、実際に乗って見ると非常に安全運転だった。

ちゃんに礼を言い、中央バスターミナルTBSへ。

バスに乗ればマラッカまで2時間

乗り込む前に腹ごしらえすることにした。

フードコートで頼んだのはカレーラクサ。

ココナツカレー味のうどんのような麺でかなり辛い。

このラクサ中華マレー人の作る「ニョニャ料理」とされていて、それならばこれから向かうマラッカが本場なのだが、どうもマレー料理地域によってかなり味が違うようなので、クアラルンプールでも食べて見ることにした。

ココナツマイルドさとゴロゴロはいっている鳥の骨つき肉が味に厚みを与えているが、かなり辛い。

大汗をかきながら完食し、すぐマラッカへのバスに乗り込んだ。



古都マラッカ海鳥匂い


幸い先ほどよりも冷房がキツくなかったバスに揺られて2時間古都マラッカに到着した。

降りた瞬間に塩の匂いというか、海鳥匂いがする。

思った以上に海が近いらしい。

さっきの流れで慣れたので早速GRABでタクシーを呼び、今夜の宿、ダブルリーバイヒルトンマラッカへ。

ホテル世界最高レベルで安いと噂のマレーシアだが、通された部屋を見て驚いた。

広々としたリビングキングサイズのベッド、眼下にはマラッカの町並み。

ベトナムで泊まったホテルニューワールドにも驚いたが、1泊7,000円弱という値段を考えるとこちらの方が衝撃は大きい。

マレーシアなら東急イン以下の値段でラグジュアリーホテルに泊まることができる。

チェックインも済んだので、マラッカ旧市街に繰り出して食事でもしよう、そう思ってホテルを出たが、少しオランダ広場を見てから繁華街に向かうと、ほとんどの店が閉まっている。

おかしいな、祝日かな。

目当ての店もどれも閉店だ。

気になって調べて見ると、マラッカの街は夜が異様に早く、食事の店でも多くは18時、早い店だと16時には店が閉まってしまうらしい。

晩御飯を食べに出たら店はどこも開いていないというわけだ。

辛うじて空いていた中華系の店でローストダッグと空芯菜炒めをつまみながら、「これは世の中の常識定義全然違うなぁ」と思った。

ポストしたレビュー応援してくれるコメントも頂いたが、辛辣評価もついた。

寝不足で動き回る異国の地、曇天の空には海鳥の鳴き声が響きまくり、店は閉店、レビューにはお説教

うまくいかない日な気がしてきた。

まあ店が開いていないなら仕方がない、昨日からロクに寝ていないんだし、今日はさっさと寝て、朝早くからマラッカの街でニョニャ料理を楽しもう。


【3】2019 秋、マレーシア・シンガポール 3日目 |まぜこぜの国 へ >>

2019-10-19

anond:20191019110044

まり全女性にヒジャブを被らせれば全方位丸く収まる

イスラム教は正しかったんや

anond:20191019060345

どうだろ?遍く女性の多くは性的な目で見てほしいんじゃないかなあ。ヒジャブとかを除けばどこの文化でも化粧的なことはするし。

「きれいでありたい」「かわいくありたい」がそれだと認識されるかされないか、というだけな気がする。

あん関係ないけど、女性向け作品では「自分性的な目で見られた上で相手を振る」というエピソード多いよね。

2019-06-05

ムハンマドは偉い

ヒジャブをまとった女がエロい事を世に広めた。

2019-06-04

最強少子化対策

教育無償化

児童労働の解禁

避妊具の禁止

結婚制度廃止

子供孤児院に捨てても責任は問われない

子供が死んでも親が責任は問われない

親が誰であるかはプライバシー(子供がクソに育ったり死んでも親が責められることを防止)

子供3人以上産めば国民栄誉賞

イスラム教布教(日本派アレンジとして食べ物好き嫌いヒジャブ、おいのりの禁止)

漫画アニメに登場する家庭は子供4人以上であることを義務

年金廃止子供に親の扶養義務

anond:20190604135418

何が「空気読んでよ」なんだよ

若い女ってだけで異常に意識しまくってるのは自分問題じゃん

それを女の方に責任転嫁するのって女にヒジャブかぶせる変な原理主義と同じ感性やろ

2019-02-28

日本国教イスラム教日本派にすれば少子化解決する

よくわからんイスラム教徒は多産なのでイスラム教には多産になる効果があるようだ。

なら少子化に悩む日本イスラム国家になればいい。

そして、ムスリムってのは異教徒土地には行けても異宗派土地には行けないらしい。

から難民周辺国ではなくキリスト教欧州に集まってくる。

なら日本イスラム教中東のものとは違う日本派にすれば

道路でお祈りするようなやっかいアラブ人も入ってくる心配はなくなる。

もちろん、この日本派はヒジャブ禁止食べ物好き嫌い禁止、お祈り禁止だ。

2019-01-05

(再掲)将来的にはイスラム教徒世界を席巻する

今ならみんなどういうブコメするかなぁ。

変わらない?

それとも意見は変わった?


①将来的にはイスラム教徒世界を席巻する


いま、欧州イスラム教徒が爆発的に増えている。

それはつまり、将来的にはイスラム教徒欧州で影響力を増大させるということだ。


まりそれはイスラム価値観世界中に影響力を持つということになる。

50年後には女性ヒジャブかぶらなければならないと国連から要請される時代がくるかもしれないなとしみじみ思った。

※更にブコメhttp://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20170218235056)を受けてのトラバ追記

イスラム教が世俗化できるかどうか。なの?

俺はヒジャブを被らなきゃいけない状況は恐怖だとも何も言ってないんだけどねぇ・・・

などと皮肉ろうかとも思ったけどカマトトぶって嫌味言うのもまぁ違うだろうと。


件のエントリーにつけられたコメントを見ると結局のところ

イスラム教が世俗化できるかどうか」

という所が争点になってしまっているようだ。

まりやっぱりイスラム的な男尊女卑思想は、「自分たち男尊女卑だ」と自虐しがちな日本人ですらちょっとやばいと思っているということにほかならないんだろう。

少なくとも女性ヒジャブを被ったり一夫多妻的な世界観を危ういとは思っているわけだ(実際には色々宗派だとか緩さだとかあるのはちょっとおいておいて)。

このルートで論争をした場合イスラム教を世俗化できるか、それとも世俗化できずに失敗するか?

の2択で論争することになってしまうが、これは少し危険な感じがする。

皆はどう思うだろうか。

イスラム教と我々が接する場合どのような方法論で望めばいいだろうか。

2018-12-24

世はクリスマスだけどモスクにいって来た。

世の中クリスマスですよね。

この時期、街のイルミネーションを見たり、ネット非モテ男女の孤独慟哭を見るものいとをかしという感じだが、みなさん一つの文化に振り回され過ぎじゃないですかね。

年々国際化する日本で、ここに住む人々が年末のこの時期をどのように過ごすのかに興味があって、神社教会、寺などを写真に収めてみたかった(別に上手くはない。思い通りの光を撮る方法も知らない)。

なのでクリスマスイブ前日の23日に、前から興味はあったが、なんか門前払いされるんじゃないかと思っていけなかったモスクにいってみた。


代々木上原モスク東京ジャーミー。

予報は曇りだったので傘をもたずに出たが、小雨が降ってきて、肌寒かった。

薄明るい雨天の代々木上原モスクは建っていた。

東京ジャーミーは1階がトルコ文化交流会館、2階がモスクだった。

写真撮影OKとのネット情報を得ていたが、「商業撮影美術などで撮影する方はひと声かけて欲しい」との注意書きがある。

気になったものを気になったタイミング写真を撮っていくつもりだったが、ここは宗教施設であって、信徒にとって神聖場所であるので、指示に従う事にした。


1階の交流会館でヒジャブをかけた女性に「美術の興味があるので写真が撮りたい」旨をつたえると、すこし逡巡した様な感じで、責任者っぽい人を呼びにいった。

しばらくしてヒゲを蓄えた壮年ムスリム日本人男性が現れて「写真を撮るなら、イスラムの正しい知識を得てからにしてほしい。しばらくすると、館内を案内するツアーが始まるので、それに参加するのを期待する。」という様なことをいわれた。

美術に興味があって写真が撮りたい、というところが引っかかったようで、広告美術イスラム文脈無視してイスラム的なビジュアルを使われるケースを懸念しているようだった。

なるほど、その懸念は分かるし、もし自分イスラム的な美的要素で何かを作ろうとしたときに、精神関係なくビジュアルだけを抽出するのも「志が低い話だ」と思ったので、館内のイスラム解説書籍を読みながら待つ事にした。

サラッと読むと

ムハンマドは元々商業をいそしんでいた時期があるので、商業取り引きの話が結構出てくる

ムハンマドは既婚者で、姉さん女房、もともとムハンマド雇用していたが、彼の機智に感じ入る所があり結婚した

受難闘争の話が多い

・超常的な奇跡の話はあまり出て来ない

・非ムスリム地獄に堕ちるとはっきり書いており「イスラムが正しいのは自明」という前提だが、同時にムスリムへの改宗は決して強制してはならないとも明言している

という感じだった。


しばらくすると、ツアーが始まった。

会館にあつまった見学者の前でイスラムトルコについて熱弁する先ほどの先生

自分と話すときちょっとめしい感じだったが、終止笑顔

日本イスラムムスリムについてあまりにも知られていないという事で、とにかく「知ってもらおう」という熱意がこもっており、しばしば時間オーバーした。

モスク受難する人の全てを受け入れるシェルターである

・なのでモスクにはしばしば象徴として鳥の巣が設置される

・貧しい人との分かちあいを大切にしており、食事の振る舞いはイスラムにとって大切な行為である

イスラム世界では神と人(その他)には明確な上下関係があるが、それ以外は全て平等

との事だった。


しばらくして礼拝の始まりをしめす館内放送がながれ(言葉は分からない)、2階のモスクに上がる事にした。

モスクは土足厳禁。

靴を脱いで館内に入り、見上げると、白亜ドームの頂点にアラビア文字シンボルがあり、その周囲を赤やシアンの繊細な文様が踊っていた。

ドームの周囲、建物を支える無数の柱。

館内は白、赤、シアン、紺、黒、ゴールド、緑で、文様アラビア文字があしらわれた色鮮やかな空間を形作っていた。

教会におけるマリア象のような人間の様を象徴したシンボルはなく、偶像崇拝への禁忌をかなりストレートに守っている。

そういった具体的、象徴的なものがないので、装飾はアラビア文字であったり、植物単純化したパターンであったり、幾何学文様であったりする。

モスクの中は照明が押さえられて薄明るい程の感じで、正面のゴールド燭台が輝いていた。


先生モスクについて解説している最中にも、在日トルコ人や、たぶんアジアムスリム礼拝をしている。

ややあって先生解説中座して礼拝に参加した。

中国から来たムスリムも参加していたという。

中国ムスリムはその受難が凄そうだ、なんて思った。


荘厳で華麗なモスク写真におさめて、ツアー解散

先生にお礼をいい、ちょっと疑問に思った事を聞いた。

イエス・キリストイスラムにとっては予言者の一人ではあるが、クリスマスムスリムにとって大きな意味はもたない

ムハンマド誕生日を祝う日はある

基本的太陰暦なので、生活習慣としての1年の区切りがちがう

幾何学文様イスラム宇宙の姿を表したものということであり、つまりユダヤ教カバラ密教曼荼羅のような方向性のモノ(この例えは自分解釈)。当初先生懸念を示したように、たしかにこういったモノを文脈無視で使うと変な表現にはなるように思う

ということだった。


教会などは撮影不可のケースが多いけど、モスク撮影OK

これから日本マレーシアインドネシアの人も来るだろうし、年末のお休みモスク見学をして、多様な日本社会に思いを馳せるのもいいのではないでしょうか。

以上、現場からでした。

ちなみにモスクを出る時に、脱いだ靴にくしゃくしゃのペーパータオルを捨てられていて、「宗教施設に来てるのに志が低いのがいるなあ」とはちょっと思った。

2018-11-04

anond:20181104003525

ちがう

日本欧米方式女性人権に鈍感」が正しい

そもそも人権問題を主導する国連だって各国それぞれの歴史文化的事情尊重すべきっていう立場なんだぞ

そうでなかったら各国の民族衣装すら人権無視した国家社会による強制なっちまう

から国連ヒジャブのもの女性人権無視したものとは言わない。服装自由を認めよと要請してる

2018-10-18

いいよ

女のことは女が決めればいい。会社にはどういう服装をきていくのか化粧はどうかスカートはいていいのかそれともヒジャブにするか合意があったらヌードはとっていいかAV出演は合法か否か、、

そのかわり男のことは男に決めさせろ。顔や身長、チン長、年収差別するのは禁止、そういう発言禁止(甲斐性がない、男のくせに、年収いくらないと結婚できない、イケメンブサメン認定、男だからガサツなどはすべてヘイトクライム)、BLジャニーズなどは性的消費なので禁止宝塚男役禁止少女漫画で完全無欠な王子様な描写禁止(現実の男への蔑視につながる)、その他諸々を次の国会議論しようぜ

2018-10-17

女性は体を隠すべきか?

女性は全身が性的から男性を誘惑してしまわないよう体全体を隠すべきだよ→ブルカ着用

目意外は全部性的から、目だけなら見せてもいいよ→ニカブ着用

髪は性的から見せちゃだめだけど顔だけなら見せてもいいよ→ヒジャブ着用

くるぶしは性的からが見えちゃだめだけど足先なら出してもいいよ→丈の長いものを着用

ヘソは性的から見えちゃだめだけど肘は見えてもいいよ→半袖着用

腋が見えたり胸の形が分かる服は性的からだめだよ→日本一フェミ的?(キズナアイの服不許可

胸の形が分かってもいいけど乳首が見えたらだめだよ→アメリカ

男性と同様、女性にも公衆乳首を出す権利を認めなさい→ヨーロッパフェミ

性器性的から見せちゃだめだけど、胸は見せてもいいよ→南アメリカ南アフリカ原住民

全員素っ裸でいいよ→一部の原住民ヌーディスト

私の感覚他人が合わせるべきだと全員が主張する中、

ボーダーレス社会における、女性自由露出の線引きはどうなるのだろうか。

現実世界女性の格好は規制しなくて良いの?

若い女性を性的対象として昔から消費してきただけでなく、この先も利用したい」という現実本音を認めろ

という論調を目にしたのだけれど、事のついでで試しに便乗してみても良いかな?

私も正直不快ではあるのよね、若い女性を性的対象として売り出す風潮。

そりゃ人間文明である前に生物な訳で、性欲はありますとも。生殖に拘り子孫を残せた生物が結果として現在に生き残れた訳で。

ただね、それはそれとして、それを大っぴらに主張されたり売り出されるのは不快でもあるのだ。

理由説明出来なくもないけど、多分感情感性という名の結論ありき。

から個人的には「そうした性的な要素を主張するもの自粛なり規制なりしましょう」という漠然とした点そのものには賛同したい。

…のだけれど、

同時に「それを言うなら現実世界の町中の奇抜なファッション女性も全部規制してくれ」と言いたい。

取り敢えず、谷間を出すのは論外として、短パンスカート禁止にしよう。

公共あんな格好されるの不快なの。露出するのは恋人とのプライベート空間だけで良いじゃん。

独身男性の性欲云々は、専用サイトとかでのみ今まで通りにしとけば良いでしょ。日常にまではみ出させる必要はない。

それこそ、女性公共の場ではムスリム女性ヒジャブの様な服装推奨にしましょうよ。

洒落というなら布面積を生かして盛大にデコるなりカラフルにするなりすれば良いでしょ。

…等とまぁ恐らく統計を取るまでもなく異端であろう私の内心を吐露してみたのだけれど、

自分でも異端だろうと分かってるから別に「こうしろ」と社会的正当性を主張するつもりは無いのだけれど、

何?フェミニストの方々はこの論調を支持してくれるの?

二次絵は駄目だけど、現実世界女性はどんな性的な格好してても良いの?何で?正直こっちの方が実害あって不快で嫌なんだけど。

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