2024-02-18

うおおおお、雑なラノベ語りをしたくなったー!!!

スレイヤーズTogetterまとめみてたらしたくなってきたー!

ということでしていきます


そもそもライトノベル歴史というものを語る時に、ライトノベルというものが「オタクカルチャー交差点である」という事実に目を向けなければなりません

ライトノベルというのはとかく、他のオタクカルチャー漫画アニメゲーム鉄道ミリタリー最近だとVtuberとか)にめちゃくちゃ影響を受けやすジャンルです

これはそもそも出自出自で、

まず前提としてライトノベル前身として、「時をかける少女」や「ねらわれた学園」などのSF的なジュブナイル小説があり、

なんて素敵にジャパネスク」を書いた氷室冴子新井素子の諸作品による現代口語体を使った文体表現を使った少女小説があり、

D&D日本に来て、派生ゲームであるドラクエやらFFが売れたりしたおかげで、TRPG流行、それらのリプレイ集も人気になり、

さらアニメで「機動戦士ガンダム」が爆発的なヒットをして、それのノベライズ監督自身の描きおろし)も人気になり、

こういったものを一緒くたにまとめて扱ってたのが、角川スニーカー文庫であり、富士見ファンタジア文庫であり、角川の内紛やらで派生した電撃文庫なのである

まりレーベル説的な史観から見ると、その出自自体オタクカルチャーカオスの中からまれたのがライトノベルなのだ

で、この中で出てきた「スレイヤーズ」がなんだったかというと、これらの要素を一通り取り込んで、かつ、「TVアニメ化」して大ヒットした作品だった、というところである

上に書いた通り、ラノベレーベルというのはリプレイ集だったり、ノベライズといういわば「メインのコンテンツの傍流」としての側面があった。

なので、オリジナルコンテンツ自体は作っていたにせよ、あくまで、二次創作としての見方が強かったものであった。(ロードス島も元はTRPGリプレイ派生であるので)

ところが、そこから出た「スレイヤーズ」という作品主人公のリナの視点口語体で進行して、

ゲームファンタジーお約束茶化すようなメタ的なコメディ雰囲気を持ちつつ、

あらいずみるいアニメ的な表紙があって、

そして強敵とバトルでの少年漫画的な要素という属性全部盛りながら、それをうまく調和した作品となっていた

さらに、それがアニメ化して夕方に流れて大ヒットしていった。


まり、傍流であったものの中からオリジナル作品が生まれ、それが本流の方で大ヒットしたという意味で「スレイヤーズ」はライトノベルにおける大きな意味があったと言える

で、これが売れたおかげで、何が起こったかというとライトノベルで一攫千金できるやん!というバブルが起きて、90年代後半から00年代ライトノベルオリジナル作品群の発生につながっていくという流れになる

これは個人的見解になるが「元祖」というものを考えた時におそらく「ライトノベル表現元祖」というもの考える人は多いだろう

だが、何度も書くがライトノベルそもそもその表現手法自体も他オタクカルチャーの影響を大きく受けるのでその起源や由来があまりにも複雑化している

なので、「スレイヤーズ」というもの評価するなら「ライトノベル元祖」ではなく「ライトノベル文化が醸成していく上での(資金的にも、コンテンツ的な認知度としても)起点となった」という評価がよいかなと思う

それであったとしても、「スレイヤーズ自体ライトノベルに与えた影響はいささかも揺るがないのだから

※2024/02/19

少女小説のくだりでタイトルが間違っていたところを修正。すまんやで。

・あと富士見ファンタジアの発生の指摘があったからそこも修正。この辺り、角川のごたごたも相まって本当にござるか~?があるので助かる

  • 富士見と電撃、順番逆にしないと時空の歪みが発生してるように見える あとラノベ誕生前夜を語るならソノラマに触れないと違和感あるな

  • 角川の事業再編で生み出された富士見ファンタジア文庫 なんでこんな認識になってるのかと思ったが、wikipediaのこれの話か。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E8%A6%8B%E6%9B%B8%E6%88%BF ...

  • 詳しい人に聞きたいんだけど、ラノベって昔はファンタジー少なかったの? ソノラマとかガンダムとか言ってるブコメがあったから、ソノラマとか89年頃のスニーカーのタイトル見てた...

    • むしろそういうのが流行り出したのってなろう以降だと思う 昔はちゃんとプロの物書きの仕事だったから既存の世界観に乗っかるようなやり方は恥だったと思うよ

    • 元記事筆者です ファンタジーに分類されているもの、特にドラクエなどに近い「剣と魔法のファンタジー」と呼ばれるもの自体はありました。 代表的なのは水野良が描いた「ロードス...

    • 89年以前、という話で言うなら代表的なのは、 角川(スニーカー) ・ロードス ・フォーチュン ・渡邉由自『魔群惑星』 ・秋津透『ルナ・ヴァルガー』 富士見 ・竹河聖『風の大陸』 ...

      • 魔群惑星ってこのタイトルでファンタジーなの?と思って表紙みたらビキニアーマーとユニコーンでエロエロファンタジーだわ。 逆説的に、このイラストであっても魔群惑星なんていうS...

    • 80年代ファンタジーはゲーム(TRPG・CRPG・ゲームブック)が中心で、 https://asakura-t.hatenadiary.jp/entry/20140413/1397383256 ロードスもラノベ発というよりはTRPG発の作品だったから、 ラノベ発のフ...

    • その伝奇や歴史っぽいものもジャンルとしてはファンタジーなんやで

    • ソノラマといえばDだけど、あれもファンタジーというより伝奇だからねえ   早川FTが1979年創刊で、ドラゴンランス戦記の翻訳が1987年 どっちかというとファンタジー好きは海外作品を読...

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