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はてなキーワード: 占い師とは

2022-03-11

anond:20220311203039

めんどくさい質問するなあ

貴金属貴金属化する技術としてはもちろんどんな世界でも意味はない

ただ、ツーホーされずに化学実験科学調査をし続けるためにはパトロン付きの、可能なら国の、お抱えの錬金術師になるしか道はない

お抱え錬金術師結構割合占い師とかエンターテイナー兼任していたわけで(パトロン喜ばせないと殺されるという切実な理由

2022-02-08

anond:20220208160238

なんだ?クソ占い師のような小狡い手法すんな

具体的にリンク貼ってみろ

2022-01-17

新築分譲マンション一括で買ったおひとり様

買った。今日お金を振り込んだ。ローンなし、一括新築マンション40代おひとり様レズが買ったぜ。あー、これで折り合いの悪い兄に保証人頼むために頭を下げなくて済む。財産分与分も取り返せた。つかそれがあったから一括で買えた。自分の持ち出しだけでは新築は無理だし、ましてや一括なんかもっと無理だった。就職失敗して、クソ田舎逆戻りした時はホント死にたかった。田舎ビアン出会いもなければ生活もカツカツの人ばっかでホントしんどかった。都会に行きたかった。兄妹ばかりに金を渡して甘やかしまくる両親が本当に嫌だった。便利な長女を手元から離したくない母に大学進学も就職邪魔されてそれに負けた自分が一番嫌だった。取り返したかった。トータル2300万。ここらだったら家が建つ。マンションの基礎打ってる時に第一募集始まったから速攻で申し込んでオプション付けまくった。部屋の広さは希望と少し違っちゃったけどまあいい。取り返した。私のお金だ。自分貯金も突っ込んだからだいぶバカやったけど、でも良い。あーそれからありがとうさびれた繁華街の端っこの胡散臭い占い師のおばはん。あなた運命の日だって20年前に予言した年齢だったよ。あんとき人生がその時大きく変わるけど心配しないで安心して良いわよ」って言ってたのずっと覚えてた。何が起きるのかわかんなくてその歳が近づくにつれて怖かったけど、来たよ。人生変わる大きな買い物だった。怖かったけど心配しないで大丈夫だった。引っ越したらずっと欲しかったニンテンドースイッチ買う!!旅行も行くよ!私の人生だ!!やっとだ!!

2022-01-15

昔はホラーとかオカルト系もよく読んでた、友達の家のホラー雑誌とか読んでたな

恨みが呪いとなり報復する、みたいなホラー話は勧善懲悪人情ものと同じ括りか

占い師霊媒師ものはだいたい自分にはハズレ

怖いというよりは説教くさいものが多い

俺の考えた最強の霊能力者が、世間不道徳な罰当たり人間達を解説、みたいな話がとても多い

2022-01-09

anond:20220108122454

そうだよね

デフレの真っ只中に行われる増税は景気に良いかいか」に大しては「一概には決まらない」と答えるのが正しい答えなんだろうね。

分心ある学者はそう言うんだろうけど、政府マスコミで重宝される学者はそうでないということ。

本質的には社会が「占い師」を求めていることが問題なんだろうと思う。

あなたも「占い師」を求めることはやめたほうが良い。

デフレの真っ只中に行われる増税は景気に良いかいか」の答えを求める態度は占い師を求める態度と全く同じだ。

2022-01-06

橋本琴絵のnoteはてブでバズってたのを読んだけど軽妙な語り口が週刊誌の実話ネタみたいで面白くスラスラ読めて、右派活動家としての普段の発信とのギャップ違和感も持った。

その1つ前の記事を読むとお固い文体でやっぱりテンプレ右派活動家の文章だったが、さらに遡って占い師についての記事は軽い文体で読みやす文章だった。

軽い「ですます」調で書くエッセイコラム記事と、固い「である」調で書く政治主張記事で、文体使い分けてるんだな

2022-01-04

俺の名前適当につけられた

正月に家に帰った時に「俺の名前ってどうやって付けたの?」と聞いたところ、

「近所の図書館命名の本を借りてきてばっと開いたページから適当に選んだ」と言われた。

マジかよ!

話を詳しく聞くと俺の16上の兄貴ときは本も買って占い師にもかかって

かなり真剣に悩んでつけたらしいのだが近所でも有名なドクズに育った。

そしてその経験から名前で悩むことな無意味」という学びを得た。

なので俺の名前適当につけたとのこと。

なるほど。

そうして適当名前を付けた俺を育ててみて新たな知見を得たという。

 

名前真剣につけても適当につけてもクズに育つ」

2022-01-01

おみくじは、「大吉」かどうかが重要じゃないぞ。

あけましておめでとう

皆々が我に詣でた後、おみくじを引く光景を見ていつも不思議に思うんだが、

箱をジャラジャラ振ってリズムを取りつつ、我に向かって必死に「♪大吉がっ♪出ますっ♪ようにっ」と願う奴が居る。

あれは、全くもって何の意味があるのかのぅ。

もちろん、我に「一年幸せ」や「無病息災」を願うのはよくわかる。

しかし、「大吉」を願うなんてどうかしとるぞ。「大吉」かどうかは、そなたの性根を見て我が判断することじゃ。

例えば、占い師に「良い運勢出してくださいよ」と言って得られた結果に、そなたは信頼を置けるのかのう。

いや仮に、その場のちょっとの願いで運勢が変わり、思い通りの「大吉」を得られたとしてどうなるんじゃ。

そんなボラティリティを持つ結果であれば、例えば帰り道で容易に「大凶」に変わり、犬の糞でも踏みそうなもんじゃろう。

(「なーに、ウンがつく」ってか。やかましいわ。)

それに、「大吉」が出て喜ぶ奴もいまいちわからんのう。まあ、皆々の喜ぶ様子は見ていて悪い気はせぬものの。

そもそもおみくじとは運勢を測るリトマス試験紙みたいなものなんじゃから、嬉しいも何も無いじゃろう。

その人に「大吉」が出るのは、その人が既に大吉に値する運勢を持っているから出るだけのこと。

から見れば、くじを引く前から結果は決まっている。

宝くじのような偶然で出てくるのはない。偶然で結果が変わるのであれば、我の居る意味が無いじゃろう。

我の存在に関わることなので、二度繰り返すことにする。おみくじの結果は偶然ではなく、我の力じゃ。

から宝くじの当たりみたいに嬉しがられると、我は不思議気持ちとなる。当たり前のことになぜ喜ぶのかと。

それはあたかも、レモン汁にリトマス試験紙を入れて赤くなったと喜んでるかのように見える。中学生か。

それより、「大吉」だの書かれた運勢の下にある我の記したエッセイをしっかり読んでもらいたいももんじゃ

大吉」かどうかは我の頭にビビときてパパっと答えられる簡単お仕事だが、

エッセイの部分は我が1年かけて必死に考えた珠玉の品々なんじゃからな。毎年考えるのも大変なことよ。

から、そのエッセイを読んで欲しいがために、エッセイ通りの一年を送ると、運勢以上の幸せが得られるようになっているぞ。

ちなみに、それらしいことを言っておくと、そのエッセイ毎日生活の参考にして初めて、その「大吉」という運勢末長く成立するわけじゃ。

その点では、おみくじなども世の中の啓発書のひとつだと考えるとよろしい。

行動を変えるきっかけとして、現在運勢を表示しているだけに過ぎぬ。おみくじと啓発書の違いはそれだけじゃ。

おみくじの書かれている運勢も、生活習慣病の指導をする際に血圧の値を示すようなもので、

別に血圧の値が重要なわけではない。だから、先に述べたとおり「大吉」を喜ぶ必要はないわけじゃ。

から、「大吉」をただ有り難がって引き出しにしまっておくだけでは何の意味も無い。

まり、我のエッセイを何度も繰り返ししっかり読むのじゃ。

そんなわけで、我の啓発書兼エッセイ重要性を力説したところで、この男もすなる増田というものを終えることとしよう。

それでは、よいお年を…始めてくだされ。

2021-12-31

占いのせいでうちの一家破綻しかかっててウケる

たぶん占い師のせいではないんだよな。

うちの母は占いがやたら好きで、よく行ってうちで占いの内容を話してるみたいなんだよ。

俺と弟が帰省した時も何だか嬉しそうに話してた。

母以外は頭っから馬鹿にしてかかってるが、敢えて言って喧嘩したりはしないし、俺らが内心鼻で笑ってるのを母は知ってる気がする。わからんけど。

人生は、前に楽をしたらそのツケを払わないといけないんだって、私(母な)が四十代の時は何も悩みがなかったから、そのツケが今来ているんだろうって」

とか何とか。

母もまだ働いてて、上長とソリが合わなくてストレスが高いんだなぁというのは俺も感じている。

人生は前の楽のツケを〜というセリフを母は気に入ったようで、何度か言ってた。大した内容とは思えんが、心に響くのは内容より雰囲気なんだな。

弟はこのセリフが気に入らないようでめちゃイライラしていた。割とニブチンな俺にわかるんだから相当なもんだ。

弟はイライラし出すと顔を合わせないように黙って場を離れるので、不安は強いが共感力が低い母は気づかなかったみたい。

言わなきゃわからんやつに、やめて欲しくてその場から離れるのも、相当なコミュ症だよな。こいつらよう似てるわ。

何度目かの占いの話で弟が爆発した。

「俺(弟な)が中学の時、あんた(母な)や兄ぃ(俺な)はいつも怒ってて俺は家に居場所がなかった。夜中に喧嘩して急に思い立って俺に八つ当たりして、ろくに寝る事もできなかったよ俺は。それも色々環境が変わってきつかったせいだと耐えたのに、それ全部占い師一言でなかった事にするな」

もっとキツい言い方だったけどこんな感じ。弟が不満を爆発させるは事はあんまなかったから、みんなビックリした。

母は謝ろうとしたら弟が「別に直したりできないのだから無駄なことは言わずに、占い師今日はいい日だって言ってもらいにいけよ」と取り付く島もない。

それでも母は許してほしくて弟に色々言うのだが、弟はそれを疎ましく思って、何かと理由をつけて実家に帰らなくなった。

今年は帰省するのか聞こうとしたら、連絡先変わってたわ。

母の無神経さは昔からから、今更どうこう言うことではない。占い好きなのも別に悪かないと思うんだよな。俺らに言えない事くらいあるだろう。

でも占ってもらった感想を共有したさに、弟の逆鱗に触れた上で丹念に追い討ちかけてら。

あと書いてて思ったけど、こいつら我こそは真の被害者であり、他は紛い物の被害者である、みたいな意識強すぎるんだよな。

母が謝罪固執して、それを嫌がる弟を無視して謝罪したがったのは、家庭内かわいそうランキングを脅かされる不安からじゃねぇかな。普通謝罪拒否られたらほとぼりさめるまで次の機会探すだろ。別居なんだから頭冷える時間くらいあるし、いきなり連絡先消したわけではないし。

弟も変わらないのわかってて途中まで上手くやる気だったなら、形だけ謝罪受け入れたら良かったじゃん。

母は情緒やばくなりすぎて、俺も少し会ったら今年は蜻蛉返りしてきた。いやはや。

仲良くしてくれよほんと。

2021-12-16

anond:20211216083456

凄いですね!

占い師師匠について教わって、弟子として認められてお店を出すことが許されます

(お店を出せる場所を教わります

おじさんには若い女占い師さんと話せるなら安いかもですね!

2021-12-15

占いってそんな偏見あるんだ

自分オーラリーディングとかアカシックレコードリーディングとか占いとか、話聞いて欲しい時によく行くんだよね

友達に話すのだと、予定や時間を合わせていちいち約束取り付けなきゃいけないじゃん?

家族と話すにしてもそんなに自分の話しないし

占い師は休みの日でも仕事の日でもふと病んだ時にその場で即行ける。その場で即アポとって即好きなだけ好きなことを好きなように話せる。知人の誰かに漏れ心配もない


こんなに頻繁に病んでしつこく何度も同じ話を聞いてもらったらさすがにしんいかな?病んでて重いかな?などと気を使わなくていい。

お金を払ってるから何も気にせずに相談を何時間でもお金の許す限り(笑)手軽に聞いてもらえて、仕事からうざがられず真剣に考えてもらえて、当てずっぽうでもいいから何らかの返事をくれる相手(悩みを話した時の反応が、そいつことなんて知らないよ。未来なんて分かんないから知らないよ。多分なんとかなるよ。だけじゃ辛いだろ?)の方がいいじゃないか


しか占い師が上手なのか、所詮占いだと思って話半分で聞いてても、自分本心を当てられたり言ってないのに相手の特徴を言い当ててきたり、盲信はしないつもりでも話を聞いてて面白いんだよ…

アドバイスされて実践してみるうちに気も紛れて軽い気持ちになるしさあ

2021-12-14

anond:20211212213811

占い師10人とかカウンセラー10人とかも各々違う結果がでちゃいそう

そして芸能人格付けチェックにおける某ビジュアル系アーティストのような人が出てきたらその人だけ超絶売れそう

2021-12-12

anond:20211212124428

占い師ってあれはホストホステス一種だよね

肝になるのはトークスキルで、客に気持ちよく喋らせたり

自分決断できない奴の代わりに物事を決めてあげたりする能力重要

しろ現代社会ではめちゃくちゃ役に立つスキルを身につけてる人たち

占い手法は話の呼び水になれば何でも良いか重要じゃない

anond:20211212124138

儲けている占い師だって大勢いるんだぜ。

役に立たない知識でも商売はできる。

2021-11-30

新しい人狼を思いついた。

ADHD人狼ADHD自覚がある人間のみ参加できる全く新しい人狼議論をし、最もADHDらしい人間投票する。吊られた人間占い師精神科医)によって鑑定を受ける。狂人人狼か、あなた運命は如何に。

2021-11-23

ウサギと亀リローデッド

anond:20211123133421

亀とのレースに負けたウサギ人生悲惨ものだった。

仕事はクビになり結婚約束していた婚約者にも見放された。

それからと言うもの借金を繰り返しては酒とドラッグに溺れる日々であった。

ちくしょう……! なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだ!」

しかしある日、そんな人生を変える出来事が起こった。

それはとあるカジノスロットマシンから出てきた一枚のコインだ。

その瞬間、彼女の頭の中に電流のような衝撃が走ったのだ。

(これよ!)

そして彼女は悟った。

自分はこの為に今まで生きてきたのだと。

その後、彼女生活を改めた。

ギャンブルをやめ、真面目に働くようになったのだ。

それどころか投資に手を出し資産を増やしていった。

やがて彼女は億万長者となった。

だが、それだけでは終わらなかった。

次に彼女が目をつけたのは宝くじである

それもただ買うのではなく、自分の運気を上げるために風水占い勉強し実行した。

また、当選番号を見るだけで的中させることが出来るという占い師の元に通い詰め、ついには自分だけの特別能力を手に入れることに成功した。

こうして彼女さらに富を増やすことに成功する。

しかし、それでも満足しなかった。

もっと大きなお金を手に入れなければ……! そう考えた時、彼女の頭に名案が浮かび上がった。

「そうだわ! もうすぐあのレースが開催されるじゃない!」

彼女が思いついたのは、かつての勝利で巨万の富を築いた亀が主催するレースだった。

そこで一着になればどれほどの大金を稼げることだろうか? そう考えるといても立ってもいられなかった。

すぐにでも準備に取り掛からなければならない。

「待ってなさいね私の運命の星たち!」

かくして、一人の少女による壮大な復讐劇が始まった。

2021-11-09

anond:20211109175113

そりゃ断る理由って「相手が悪くない理由」を言うよ

退職理由なんて正直に言うわけ無いじゃん」って日頃言ってるのに、なんで恋愛場合は別なんて思うのか

八方美人なんて増田のこと見てるのかどうかも怪しいぐらいのテンプレだし

だいたいの人は「自分他人よりみんなに優しい」って思ってるんだから

占い師が誰にでも当てはまること言うのと一緒

2021-10-24

anond:20211023215941

ファンシーショップの主張に疑念を抱いた人々について、オタクであるとか表現の自由戦士であるとか幻視して雑なラベリングしてしまう辺り、

もう禁書房をめぐる個別議論ができる状態じゃないね

ファンシーショップ批判側でも、禁書房を全面擁護する人も少なかったし。

主張もよく分からないよね。

表現の自由戦士」とやらが、警察にチクった占い師、ないし警察風営法をぶっ叩けば満足だったのかね?

それとも「お上」に目を付けられないように互いに配慮し合っていれば「表現の自由」は守られたという主張なのかな?

何が表現の自由なのか全然からない。

ちなみに本件、「表現の自由」ではなく「経済活動自由案件だとの指摘があったが、その通りだと思う。

2021-10-19

anond:20211019231658

仕事がつらいってことなら、流しの占い師とか向いてんじゃなかろうか

子供の頃にどんな夢を持っていたのか。

娘たちから、「ママ子供の頃は、将来何になりたかったの?」って聞かれた。

子供の頃……、今の長女と同じ年頃、10歳頃のことを思い出すと、本気でなにかになりたいと思ったことは、そういえばなかった。

何でなりたいものがなかったのか。その理由の一つが、私は幼い頃に病気10歳までしか生きないだろうと、医者から余命宣告を受けていたので、誰も、私自身ですら、将来の自分に何も期待をしていなかったことだと思う。病気小学校に上がる前にあらかた治っていたけれど、どうせ長生きしないんだからという投げやりな気分だけは、長く残っていたのかな。

小学校の高学年になると、将来の夢について作文に書かされたり、夢を叶えた自分の姿を紙粘土で作って授業参観で発表するとかいう機会があったから、殆ど強迫観念みたいに、夢は持つべものだと思って、なりたいものを次から次へと言いだした。占い師だとか獣医だとか、色々。でも、本気でなれると思ったことはなかった。

中学の頃から漫画家になりたいと思っていた。思っているだけじゃなくて、自ら言いふらして歩いていた。でも、本当は漫画なんか1ページも書いたことがなかった。毎日高校受験勉強の合間に、10分間だけクロッキー練習をしただけ。それでもいつか漫画家になれると思っていた……そうだろうか? 本当は、将来というものにおそれをなして、ただ現実から目を背けるためだけにデカい声で「漫画家になる!」と叫んでいただけだと思う。子犬が真夜中に親を恋しがって遠吠えをする、その鳴き声とあんまり違わない叫びだと思う。ただただ不安だったから叫んだ。自分人間からワンワン!」と叫んでいるわけにはいかないので、なんか意味のありそうなことを叫んでみただけだろう。

まあ、そんなわけなので、ママには将来の夢なんか一つもなかったんじゃないかな。なんて、私はちゃっかり漫画家になりたかたことだけは抜きにして、娘達に話した。長女が最近、「将来は漫画家になりたい」と言っているから、余分なことを吹き込みたくなかったというのもあるけれども、やっぱりそれより、中学時代から数年(なんと大学卒業するまで!)の、自分の弱さと情けなさにいまだ直面したくないというのが本音だ。

0歳時点で余命10年と宣告された私だが、もう40年近く生きてきた。十分に生きたし、子供達のことや老後のこととかはあるにしても、将来に不安とか、別に感じる必要もないわけで。近くの問題から目を背けるために遠くを見る必要はないのではないか? と思うと、単純にやりたいことと純粋に向き合えると考えた。なので、最近は昼間、私以外誰も家にいない時間は一人でパソコンに向かって小説を書いている。毎日毎日、まるでそれが仕事であるかのように書き続けて、すごい馬鹿だなと思う。

小説サイト投稿すれば、読んで好きだと言ってくれる人がたまにいる。だがwebコンテストに出品しても、掠りもしない。でもまだ出版社原稿募集だけはチャレンジしたことがないので、次に挑戦するならそれだよなって思う。

2021-10-18

とらの話

うちは普通サラリーマン家庭なのですが、父方の祖母は、占い師か拝み屋みたいなことをしていました。とはいえ、謝礼にお金はもらっておらず、食べものばかりだったようです。それも手をつけることはなく、近所のお稲荷さんお供えしていました。

私が大学の時、先輩と出会いました。先輩はゼミOGで、就活相談で知り合いました。色白で、黙って座っていたら良家のお嬢さんという印象です。しかしどこか掴みどころがない人でした。

祖母が先輩と会ったのは、相談の時に私が忘れ物をしたのがきっかけでした。

春先だったか梅雨だったか、よく覚えていないのですが、雨が続く時期だったと思います

友だちからもらった、ディズニーお土産タオルハンカチでした。大事ものだったので、同じ沿線から駅まで持っていって渡そうか、という先輩の言葉に甘えました。

出掛けに、祖母駅前へ花を買いに行くというので、一緒に向かいました。

先輩を見るなり、祖母は「とら」と言いました。ハンカチを渡してもらいながら、何を言い出したかと、私はポカンとしていました。

お嬢さん、ごおうのとらでしょ。お母さんとお父さんの干支は何?」

「母はひ(き?)のえうまです。父はごおうのとらです」

先輩はちょっと驚いていましたが、割と平然と答えました。

「昔、古いおうちに住んでた?」

はい日本家屋ってほどじゃないですが」

ここで根掘り葉掘り尋ねる祖母をたしなめようとしましたが、「色々聞いちゃってごめんなさいね」と、自ら質問を切り上げたので空振りになりました。

から聞きましたが、先輩は育ちが西の方で、昔住んでいた家が、さるお屋敷の離れを一戸建てに改築したものだったそうです。訛りが全くなかったので驚きました。

その時はそれで解散となり、おばあちゃん何なんだろな、と思いつつも、それで終わりでした。

祖母と先輩が次に会ったのは、夏になった頃です。祖母はこの時期に、一番拝み屋的な仕事をしていました。とはいえ、詳細はよく知りません。謝礼のお供えものをもらってくるので、そうと知れただけです。息子の父が何も言わないのはともかく、嫁の立場の母は、こういうのどう思っているんだろうと思っていましたが、母は全く咎めませんでした。祖母と母は、仲良しとまではいかないものの、ごく普通関係でした(それが実は大変なことだというのは今はわかっていますが)。

7月の中頃だったと思います。先輩と連絡を取りたいと祖母に言われ、私はびっくりしました。拝み屋絡みか、と訊いたら否定しませんでした。しつこく粘られ、「先輩が承諾したら」「私にも詳細を教えてもらう」という条件でしぶしぶLINEしました。先輩は祖母が拝み屋ということにもさして引かず、むしろ面白げにあっさり了承しました。

手伝いというのは、祖母指定する家に一晩泊まるという内容です。孫の私でも、かなり怪しい話です。

心配なら、W(私)ちゃんも泊まりなさいな」と祖母は言い、私もそうすることに決めました。

向かった先は、有名な温泉街の駅でした。交通費は先方持ちとのことで、温泉に入った後、駅からタクシーで向かいました。山坂のある道で、結構距離はあったと思います

途中、神社にお詣りし(なんという神社失念しましたが、たぶん八幡様だったと思います)、着いた先は、ごく普通の一軒家でした。

祖母は入る前に、先輩に「和室で待ってる人がいるので、やってもいいと思うなら、肩を叩いてあげて」と言いました。それから、二階には上がらないこと、全員一階の和室で寝ることを言われました。

インターホンを押すと、奥さんらしき人が、扉を開けてくれました。少し疲れた印象でした。二階に上がる階段は、入って正面の突き当たりにありましたが、赤ちゃんペット用の柵みたいなものが塞いでいたので、うっかり上がることもなさそうでした。

和室には祖母の言ったとおり、高校生ぐらいの男の子がいました。背の高い、いかにも運動部という感じの男の子です。集団でいたら避けたいタイプかもしれません。しかし妙に落ち込んでるように見えました。歳や見た目割りに、大人しいというか。先輩は、特になんともなく、その子と叩きました。

その泊まりは何もありませんでした。

ラップ音とか、怪しい影とか、変な声とか、何も。

というか、実はこの話、最後までそういうのはありません。

まあ、私も先輩もいわゆる霊感などなく、先輩に至っては、夢で幽霊や化け物が出たら、怒り狂って殺しにいくとのことでした。だから怖い夢が怖くないと言っていました。

夢占いだとそういう化け物殺しはストレス兆候らしいのですが、今となってはどうかはわかりません。

夜のご飯弁当(高いの)を持ち込みましたが、朝はおにぎり味噌汁を出してもらい、そのまま帰りました。帰り際に、祖母封筒(おそらく交通費弁当代)と、お菓子か何かをもらっていました。

私と先輩は訳がわからなかったものの、温泉・高級弁当・タダということでラッキーという感じでした。当初の怪訝さはどこへやら、うまい話ヤッターみたいな感じになりました。

結論として、この手伝いは数年続きました。夏が多かったものの、季節関係なく、先輩のスケジュールが空いていれば成立しました。

色々なところに行きましたが、大体条件は同じでした。

まず地元神社に寄る。

温泉があれば寄る。

先輩が居間の人の肩を叩く。

二階や特定の部屋には入らない。

祖母・先輩・私は同じ部屋で寝る。

ほぼ、先輩は肩を叩きました。

時折、臭う不潔な人や、ずっとうめいてるような露骨に変な人もたまにいましたが、普通に叩きました。

しかし、数回だけ、叩かないことがありました。

その時はその家には泊まらず、謝礼も貰わず祖母持ちで、ビジネスホテルや空いている旅館に泊まりました。

叩かなかったいずれの時も、先輩がものすごく機嫌が悪くなりました。本当に、露骨に触るのも嫌という様子でした。普段飄々とした先輩が、突然牙を剥くみたいになるのです。

先輩の声は女性にしては低い方なのですが、「叩けません」という声にはドスがきいて一層迫力がありました。はたから見ていても、とても怖いのです。

叩かれない人は、ずっと呆然としていたり、逆にニヤニヤしていたり、やはり変な様子でした。しかし、叩かれた人にも変な人はそこそこいたので、正直私には差が分かりませんでした。

先輩に後で訊いてみると、先輩も理屈はわからないものの、とにかく本当に触れない、触りたくもない、汚らわしい、腹が立つ、という気持ちになったそうです。

今思えば、そういう不思議なことは間違いなくあったのに、直接的に怖い訳ではないと、存外平気なものなのだな、と思いました。

この手伝いがなくなったのは、突然でした。祖母が「今までお手伝いありがとうございました、これで最後になります」と、宣言したのです。秋か、冬のことでした。

最後のおうちは、特に印象はありません。そこの人は、肩を叩かれました。白い猫ちゃんがいて、私にも先輩にもゴロゴロいってかわいい子でした。

先輩は「役に立ちました?」と訊き、祖母は「大変助かりました、ありがとうございました」と言って、先輩にお礼は何がいいですか、と尋ねました。

先輩は遠慮したものの、祖母は食い下がりました。

「それじゃ最後にWちゃんも含めてお食事しましょう、それがうれしいです」ということで、祖母の奢りで3人でふぐを食べました。祖母は奮発してくれ、一番いいコースで食べました。

その後、先輩は引っ越して県外に行ってしまい、私も仕事に慣れて忙しくなり、疎遠になりました。

結局あの手伝いはなんだったのか。

祖母が亡くなる前、割と最近になってから尋ねました。

その時、祖母は、私が先輩から借りっぱなしにしているものはないかと訊き返しました。先輩とはものの貸し借りはなく、お金などは代わりのものを奢ったりして都度トントンにしていたので、そういうものはありませんでした。

それを聞くと、祖母は話してくれました。というかメールですが。

「K(先輩)さんはね、とらです。悪いものには、ものすごく怖いとら。動物のとらみたいに、いるだけで怖い。巡り合わせもありますが、滅多にいないひとです」

「泊まりの都合が、合わなかったひとは、もう最初から、助かるご縁がなかったんです。来てもらって、肩を叩いてもらえたひとは、許されてもいいってこと。叩いてもらえなかったひとは、だめ」

「強いと因果も色々あるんだけど、Kさんは、絶対大丈夫。あのひと、甘やかされてないから、馬鹿みたいに運がいいとかはない。だから負ける時は負けるけど、それはそれで、怖いことなんです。自分を負かした相手の運を、埋め合わせに、根こそぎ持っていってしまう。貸し借りのことを聞いたのはね、それと同じで、借りっぱなしで泥棒するのが、とても良くないことだからちゃんと謝って返すか、許して譲ってもらうかしないと、持ってるものぜんぶ無くなるまで、持っていきます自分からは、どうこうしないけど、ずうずうしいとか、わきまえないひとに、容赦しない」

祖母がこのことを言うのは、たぶん私と先輩のご縁が切れたからで、でも忠告でもあるんだろうな、となんとなく思っています

コロナが本格的に流行り出す前に、祖母脳梗塞で亡くなりました。

お稲荷さんへの謝礼のお供えの話は、葬式の後に父から聞きました。

父も詳しくは知らないそうですが、他人様の不幸せを、自分の稼ぎにしてはいけない、ということでお供えにしていたようです。

母が嫌がらなかったのも、たぶん金儲けじゃなくて人助けだと思っていたからなのかもしれません。

今でも、我が家はちょくちょくお供えをしています

先輩は、人づてに聞いたところ、普通に元気で、バリバリ仕事をしているそうです。

お手伝い中、会社パワハラで有名なお局さんに嫌がらせされている、とボヤいていたのですが、結局そのお局さんが部署たらい回しにされ、会社をやめたそうです。

たぶん、そのお局さんはこの先いいことはないんでしょう。知らないとはいえ、恐ろしいことをする人もいるものです。

もう一つ、昔の友人にCD借りパクされたという話を聞いたのも、今書いていて思い出しました。それもどうなるのでしょう。

特にまとまりのない文章になってしまいました。まあ、別に怖くもないでしょう。

こんな話は誰もリアルには信じないと思うのですが、やはりこうも変な体験だと誰かに話したくて(フェイクも混ぜてますが)、ここに投げています

唯一怖いといえば、都合のつかなかった人、叩いてもらえなかった人のことがあります

どうなったんだろう、とふと思います

気にはなりますが、出来もしないことに深入りしないのも大事でしょう。

私は虎のように強くもないし、祖母のようにそれを見極めることもできないので。

うそう。また書いていて思い出しました。そういえば、タオルハンカチを届けてもらった時に「親切にしてもらうのだから、お礼を持っていかなきゃ」と、祖母ゼリーを用意してくれました。あれは今思えば、なかなかファインプレーだったのかもしれません。

礼儀って大事ですね。

オチのない話で申し訳ないですが、あなたの暇潰しにでもなれば幸いです。

***

虎の威を借る狐だった。

こんなこと何度もないですよ。これが初めてです。

皆さんもお気をつけて。

***

から気をつけてと言ったのに。

まだ気付いてないんですね。

これはとらの話なんですよ。

残念です。

***

縁がなかった、許された、許されなかった。

その差は?

何がその判断基準抵触したのか?

でも、聞いても理解できないかもしれない。

だって良かれと思ったことが、こちらは些細と思ったことが、向こうを怒らせてずっと恨みを買うなんて、よくある話じゃないですか。人間相手ですら。

びっくりするぐらい真反対の考え方の人って、実際いるでしょう?

多数派なら大丈夫

私は間違えない?

私は正しい?

本当に?

主観や肌感覚って、そんなに信じていいものなんでしょうか。

信じるって、そんなあっけらかんにしていいことなんでしょうか。

***

急に寒くなりましたね。

狐よ、肥えろ肥えろ、どんどん肥えろ。

***

黄質黒章、鋸牙鉤爪。

のこぎりの歯とかぎづめを持つ、黒いすじを持つ黄色の化け物。

訳が分からなくて、怖いですよね。

でも、それに「虎」と名付けたら?

あらびっくり、「虎」以外の何ものでもなくなる。

から「とら」にした。

少しでも縁のある器に注いで、形を捉えた。

そういうことなんですかね。

でも、名前が付いたからって、虎は本質的に虎のままじゃないですか。

ましてや「とら」だなんて、図々しいじゃありませんか。

そういうものの名を、人の分際で決めて、しかも領するなんていうのは。

定義付けるべきじゃなかったなら、せめて、よくある作り話とみんなが思って、薄まらいかなって思ったんです。

これも、いまいちでした。

あんまり詳しく正しく書いて、道理を通そうとするのは良くないんですよ。この手のは。

言うじゃないですか、ラテン語か何かの格言で「神秘は秘匿されるが故に神聖也」って。

でも今時って、皆さん考察したり、伏線矛盾を突いたり、暴くのがお好きでしょう?

かえって、あちこちに細く尾が走っていってしまってね。申し訳ないことに。

大丈夫、そろそろ終わりますよ。

ほら、もう、大分日にちが過ぎちゃいましたからね。

***

これで手打ちにしてくれるそうです。皆さんどうも。

明日もっと寒いそうですから、よく肥えてくださいね

***

長らくお付き合いありがとうございました。

こち出張の片手間に推敲もせず書いたもので、始末に困って貼ったのですが、存外見ていただけたようで、驚いております

かような人生初の乱筆乱文に、大変恐縮でございます

それでは、本当のお開きでございます

皆様、余さず頂戴し、骨の髄まで堪能させていただきます

ご機嫌よう。

2021-10-17

ペペロンチーノ思考過程

前回は塩を多く入れ過ぎて塩辛くなり過ぎたから気をつけないといけない。

古くくたびれた30年モノのステンレス製取っ手付き鍋に水を入れる。

パスタを茹でるための鍋としてはかなり小さいながらも買い替えるには少々勿体無い。

底にある模様は汚れだろうか、いや違うな、経年による変色だ。その証拠スプーンの先で擦ってもちっとも手応えがない。

ペペロンチーノの塩加減は水に対して塩1.5%が目安らしい。

まり水1リットルなら小さじ3杯の塩でいいわけだ。

今日も塩を少し入れ過ぎたか…。

でも、名前だけは聞いたことがある何だか有名っぽいシェフが「パスタの茹で汁は味噌汁より濃い目で丁度いいんですよ」なんてドヤ顔で言ってたのを思い出して毎度安心する。

自分は今腹が減ってる。さっさと鍋を火にかけて早く食べたい。

そう思いながらガスコンロを点火して強火にする。

いつか火災が起こるリスク潜在的に感じられる程度には古いガスコンロ

うちのガスコンロの強火と他所ガスコンロの強火は同程度なんだろうか、そういう規格として統一されているんだろうか、もし違ってうちの強火が他所の中火程度とかならうちだけ湯が沸騰するまで時間がかかってることになるけどそれは嫌だな。

などと余計な事を考えつつも、時間がない。

さっさとニンニクを刻まなければならない。

のんびりし過ぎてパスタを茹で過ぎた結果全く歯応えのないペペロンチーノが出来上がるのだけは避けたいからな。

古びたプラスチックまな板の上に房から雑に千切ったニンニクを2片置く。

切れ味が悪くなったか申し訳程度に研いだ包丁ニンニクの付け根をカットしつつ皮を剥く。

薄皮が少し付いてるけど水洗いしようかな、でもあとで油ハネすると嫌だから洗ったあとはしっかり水切りをしないとな…。

いつもニンニクの1片は潰してもう1片は刻むことにしている。

そういえばニンニクは傷つければ傷つけるほど強い味になるらしい。一体どこの誰が実験した結果なのか知らないけど、何だか死に際から生還すればするほど強くなるサイヤ人っぽいな。

無論、ニンニクの芽は取り除かないといけない。後で焦げて苦くなるから気を付けないと…。

***

湯が沸騰する。

1人前は100gだなんて聞くからおおよその自分感覚で100gのパスタを手に取り全体を捻るようにして鍋に入れる。

上手くいく時はパスタが放射状に綺麗に広がるけど失敗すると上手く広がらない。

世界中を探したらこれを使ったパスタ占いなるインチキ占い師が一人は居るんじゃないかな。いや居ないか

この時に火を弱火にしないと鍋の縁に当たったパスタが白く焦げるんだった。以前に焦がした時は少しその部分が硬くなってたな。でも食べてて気になるほどでは無い。別にかに食べさせるわけでもないけど変に完璧主義なのかな。焦げないように弱火にしてさっさと鍋の底にパスタを沈める。

***

潰しておいたニンニクは大きくて火が通るまで時間がかかるから先に熱する。

潰したニンニクがシュワシュワしてきたタイミングで残りの刻みニンニク唐辛子を投入して待つ。

これは「ニンニクを揚げる」ための時間じゃないんだ、あくまで「オリーブオイルニンニクの良い香りを移す」ための時間なんだ。

そう自分に言い聞かせながら待つ。

ここで絶対に焦がしてはならないんだよ。焦がしたニンニク香りが付いたオリーブオイルなんて自己嫌悪に陥るほど苦くて不味いからな…。

ニンニク香り嗅覚を通して食欲を刺激してきたらフライパンの火を止める。このくらいが苦くなるか否かを分けるデッドラインだろう。

もっとも、ここですぐに茹で汁を加えるような愚行に走ってはならない。高温で熱した直後の油に茹で汁を入れれば水蒸気爆発の様な現象が起こり細かい油が辺りに飛び散る。

油が飛び散っただけならまだいい。

フライパンの火を止め忘れた時など最悪だ。

その飛び散った微細な油がコンロの火に引火してフライパンに火柱が立ちキッチン天井が焼け焦げそうになる。

もうあんな怖い思いは二度としたくない。

それに「ペペロンチーノを作ってて火事になりました」なんて恥ずかしくて口が裂けても周りに言いたくないからな。

過去フライパンに火柱が立った記憶フラッシュバックと、もし火事を起こしてしまった場合未来世界線イメージがことのほか自分を注意深くさせ戒める。

そうだ、ニンニクがシュワシュワしてるうちはまだダメだ。シュワシュワが十分に収まってきたらでいいんだよ…。

***

スプーンで茹で汁を掬ってオリーブオイルに加える。

一気にオリーブオイルの量と同程度の茹で汁を加えるよりも少しずつ加えながら混ぜた方が乳化が上手くいくというのが経験則だ。

どうやらこの混ぜる作業機械でやる人もいるらしいな。

機械と手作業で味に違いなど出るのだろうか。

いや、出るだろうな。

でもその機械をわざわざ買いたくなるほど料理に熱心ではないんだよな。

でも機械派には味で負けたくないし。

そんな思いが必然的に混ぜる手に力を入れさせる。

理想としてはジャムの瓶みたいなのに入れてシェイクしたくらいには混ぜたいかな。

黄色い液体と透明の液体が混ざり合っていくうちに段々とその境界線がぼやけてくる。

不思議と白っぽく濁ったような色が出てくる。

黄色+透明=黄色なはずなのに黄色+透明=白濁した黄色になるから不思議だって思ったんだよ。

その不思議の解明はどこかの暇な科学者だか研究者かに任せて一旦棚上げするとしてさ。

黄色い白濁したとろみのあるスープ何だかキラキラしてて黄金スープに見えるな。

もしかしてこれが「黄金比率」ってヤツなのかな。

どこかのラーメン屋だかの宣伝文句で見ただけの陳腐ワードが頭に浮かぶ

ゆらゆら揺れる金色の波が眼前に広がると共にその波に浮かぶニンニクの刺激的な香りでひとり悦に入る

***

パスタを茹で汁から揚げないと。

火の通りすぎた柔らかすぎるパスタ何だかチープな感じがして好きじゃない。

小学校給食で食べたソフト麺を食べてるような感覚

別にソフト麺が悪いわけじゃないけどもう少し大人びた料理にしたいからさ。

これから麺上げしてスープに絡めて皿に盛り付けるまでの過程を逆算して丁度良いと思われるパスタの歯応えを確認してから茹で汁を切る。

取っ手付きのザルにパスタを入れて4~5回ほどサッサッと。

そういや以前友人と行った有名ラーメン店湯切りの動きに合わせて「シュッ!シュッ!」とか声を出してたな。あの声出しは麺の湯切り作業において全く意味を為さないよね。ただのパフォーマンスだよね。いや、やってる本人もわかってると思うんだよ。でも店のプロデュース演出の一環でさ、上から言われてて無理矢理やらされてるんだろうね、きっと。などと想像を膨らませながら友人と会話をしたのを思い出す。

スープパスタを全て入れたらフライパンを揺らしたり煽ったりしながら最後の乳化作業を進める。

別にフライパンを振れない人は箸でかき混ぜたっていいんですよ?」とか動画アドバイスしていたどこかの料理人に反駁するかの如く念入りにフライパンを振る。

自分素人かもしれないけどドが付くまでの素人ではないんだみたいな変なプライドなのかな。

フライパンの中にいい感じに収まったパスタとそれに絡みつくニンニク唐辛子を見ると漸く安堵の域に達する。

今日も無事に辿り着けた…。

***

皿に移そうか、いや、どうせ自分独りで食べるんだ、スキレット的な感覚フライパンに乗せたままそのまま食べよう。その方が冷めなくて良いし。

面倒くさがる自分にそうやって言い訳してるんだか本当にそう思ってるんだか分からないような気持ちパスタに箸を通す。

かにコンビニなんかに売っているペペロンチーノとは見た目が全然違う。

でもシンプルで見栄えがしないながらもきっとイタリア人家庭料理としてのイタリア本格パスタはこんな質素な感じなんだろうな、とか、

よく日本人家庭料理は頑張り過ぎだって外国の人は言ってるのを聞くし、とか、

行ったこともない異国の地について自分勝手に作り上げたイメージに思いを馳せて、自分を無理矢理に納得させながらパスタを啜る。

でも。

やっぱり少ししょっぱいかもな…。

2021-10-16

人にものを頼むのが苦手なプロマネ

誰か助けてください。プロマネお仕事をしています

別になりたかったわけではなく、なんとなくそういうルートになっただけです。

そんな私ですが、人にものを頼むのがとても苦手です。

人に頼むくらいなら、できる限り自分対応したいと思ってしまう。

例えば、見積もりを依頼した作業でも自分で何とか手に負えそうなら「あーいろいろ面倒だから自分でやっちゃおうかなぁ」ってなる。

私生活もそう。できれば自分の中で処理したい。

もちろん、自分で処理できない問題はお願いするんですけど、あまりいい気がしません。

このマインドを変えていきたい。頼むことは悪いことじゃないと思いたい。

もう、占いにでもはまって、占い師任せの人生でも送りたい。

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