はてなキーワード: 再現性とは
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 86 | 13509 | 157.1 | 33 |
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1日 | 2071 | 200972 | 97.0 | 36 |
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6043303(1978)
瞑想理解してるなら黙って瞑想しとき。仰臥禅(寝っ転がって呼吸と体内の感覚だけに集中する)もいいよ。
「正しいこと」を担保する主体が、昔は誰か正しいことをいう人が正しいと言ったしかなかっただけのこと。故に、因果関係をなす主体として神という存在を仮定した。
デカルト以降、神は科学的検証で立証できる事象に移っていった。だが、科学的検証も検証可能性と再現性が必要だから万能ではない。
だから、科学的検証をしていない誰かが正しいと思うと言ったものをもとに、最後は自分自身の感覚で確かめないとならない。
無論、その誰かが正しいと思うと言ったものに宗教古典はあるだろう。時代の流れによる洗練である程度よいものが残ってはいるだろう。
入場ゲートを設けて係官が荷物検査をすると、まあ禁止物品が何%持ち込まれて、そのうちの何%が見つかって、何%がすり抜けて、何%が持ち込み断念される、という推計ができるだろう。生産ラインを設けて機械を大量生産すると、まあ不良品が何%発生して、そのうちの何%が見つかって、何%がすり抜けて、何%が保証期間内ギリギリまで動く、という推計ができるだろう。
法を電子計算機に執行させるということはこれとは異なる。もちろん電子計算機という機械は正規分布に従って故障し、破損する。しかし入力情報の体積に対して正規分布に従った出力は返さない。
電子計算機に執行させた規則には例外がない。境界領域がない。理念も、倫理もない。一貫していて、再現性があり、連続性がなく、離散的である。情状酌量もないし、似た概念間の援用もない。「似た」という概念がない。これはプログラマーにとっては極めて当たり前だし、ただの利用者でも馴染み深い人は多いだろう。問題なのはもちろんこれがまだ一般人にははっきりと言語化されて理解されていないということだが、ここ数年でこの問題に直面しているのは、実は立法と司法と法執行なのではないだろうか。事件が起きるたび、規則が作られるたび、情報処理技術の関係者は「明確な基準を示せ」という声を上げる。彼らは基準と、基準の適切さと、執行に逸脱がないことにしか関心がない。
彼らの世界では、法は書けばそのとおりに「なる」のだ。
「検証可能性と再現性をもとに科学的検証を行った上で正しいという」が科学
昔は、科学的検証というものがなかったから、すべてが信仰の領域だった。
しかし、科学的検証が生まれ、かつ科学的検証が馴染むものは信仰から出ていき科学となった。
昔は、天地はどのようにして作られたか?や、人類はどこからきたか?も信仰の領域だった。
信仰に近い仏教の瞑想が脳内スキャンの進展によりマインドフルネスということで科学になりつつ有る。これは最近の信仰から科学への転換の例としてあげられるだろう。
しかし、対人関係や、社会、体内については、まだまだ検証可能性を整えるまで至っていない部分がある。
検証できないものは、自分が正しいから正しいとしか言いようがなく、他人が言う話を、言うやつの信頼性を含めて各々が判断するしかない。
つまりは、「信仰」としてまとめられた書物や、今生きているやつが正しいと思うというだけの言葉から学ぶしかない。
なお、これについて釈迦はある言葉を死ぬ間際に残している。釈迦が死ぬ間際、弟子がこれから何を信じて生きればいいのですかと聞いたところ。
開封して一通り動作を確認したところ、ある1点の動作が少し気になった。
その動作は、意識して確認しない限りはほとんど気づかれないが、その動作をよく使う人なら絶対に気づくタイプのものである。
仕様にもこういった動きをするとは書かれておらず、また自分が使っている外部デバイス等の問題でもないことが確認できたため、メーカーに問い合わせたところ、センドバック修理するから送ってくださいとの事。
この「気になった動作」は以前一度経験しており、ドライバの更新で改善したため、その旨を伝えてセンドバック修理を実施。
本体の回収は速かったし、伝えた問題に再現性があることも認識したようだったので、これは大丈夫そうだなと思って数日。
私『はい、原因はドライバだと思うんですが、ドライバは修正されないんでしょうか?』
なぜこちらがドライバだと再三言ってるにも関わらずガン無視なんだろう?
同じモデルで別の個体でも再現するんだからハードウェアが原因じゃないのは明らかなのに。
だいたい、同じモデルで別の個体でも再現するのに、部品交換して終わりですっていうのがおかしい。
「部品交換したんだから文句言うな」みたいなことだろうと思うが、それになんの意味があるんだろう。
かつてノートブックで一世を風靡したメーカーの話だけど、怒りを通り越して悲しくなってしまった。
問題の動作は代替案で解決できないものではないので、それて使っていこうと思うが、こういう経緯を経て戻ってきた個体を果たして信用して使えるのだろうか。
PC全体として見れば決して悪くない、むしろファンの多いモデルだけに、新品で買って数日でこんなことになってしまい、いたたまれない。
【追記返信】
>DELL
まあそういう事なんですよね。
しかしこれ、やられてみると本当に納得いかないんだなぁと改めて思いました。
「たぶんドライバ直さないと治らないと思いますので、もし可能であれば社内でもエスカレーションしてください」みたいな感じでは伝えたんだけど。
いちおう担当者の名前も貰ってるけどサポート用の偽名だと思う。
世知辛い。
久々に夢のある話が入ってきた
ヒップホップシーンに詳しい人なら既知かもしれないが、今88risingっていうアジア系アーティストをまとめたレーベルがシーンを席巻している。
そこにJojiっていう関西出身の日本人の兄ちゃんが所属しているんだけど、昨日ビルボードR&Bランキングで1位を取った。
あの宇多田ヒカルでさえ無理だったことのはずで、歴史的快挙といって間違いない。
で、Jojiは元々ローソンで夜勤やってたらしく、シフト中に曲を書いてたらしい。
再現性は低いけど、めちゃくちゃ夢あるよね。
https://www.youtube.com/watch?v=trYO4XkjSjw
日本人として誇りに思うとか、そういう気持ち悪い話ではなく、ただすごいと思ったから皆に知ってほしかった。
おめでとう!!!
君が君の思う正しい仏教なんてものをやりたいのならそれは知らんよ。
もともとは、いかにも苦しんでるやつを助けるのが第一だったから。
でさ、「これこそが仏教だ!」という言い合いになるじゃん?
君は君が理解している仏教とやらが普遍的だと思ってるようだけど、それは違うから。上座部仏教の中にも宗派は有るよね。
お釈迦様はこの世にいない以上どれが正しいかを認定できるやつは誰もいない。
「釈迦といういたずら者が世に出でて 多くの者を迷わするかな」 一休宗純
挙句の果てに「開祖が言ったことと近いか遠いか」という元祖と本家の争奪戦になる。
君から聞こえる正当性の根拠って、開祖が言ったことから遠いか近いかだけだよ。
僕に対してはもちろん、きみの宗教臭いのに免疫がない大多数の人に正当性を訴えて意味があると思う?
自称イスラムの開祖の教えに近いことをやってる連中がどういう目で見られてる?
そこで、検証可能性と再現性を保つ科学の立場になってくる。無論、そうやって切り分けできる範囲でしかまだ科学の立場になっていない。
何が正宗で、何が邪宗じゃないか、お釈迦様がいない以上、もう寄る辺はないよ。
「悟り」が何を指すのかも、体内感覚である以上他人と共有もできない。無論、議論をして「どのようなものが悟りか」を定義することも不可だと思ってる。
まあ、自己申告で、なんか得たらすごそうなもの程度に使われて、故に、怪しいやつが自己正当性を持たせるためにほざく物という側面もあると思ってる。
君もそれを感じたから「悟りを得たなんて言ってるの?怪しい、、、、」という見解になったのでしょ?
なんだっていいよ、今苦しみを逃れさせる事ができるなら。
そういう意味で普遍的に正しい瞑想、悟りなんてものはどこにもない。普遍的に正しい条件を模索し続けてるのが科学だが、それゆえに再現性がないもの、検証可能性がないものはこそぎ落とす。
①社会学は学問ではありません。まずそこを履き違えないでください。単純に興味を引いて金になるからあるだけです。
これは、先ほどのフェミニズムの議論が役に立ちます。お茶くみとかの補助業務に当たっていたということは、先の説明でもしましたが、今日でも、「相づち」をする役割は、女性となっていることが多いです。例えば、新春の、一体誰がみるのかよく分からない県知事が語る!みたいな番組がありますが、あのとき大抵女性アナウンサーが話を聞いたりしていないでしょうか。このとき、女性アナウンサーは、多くは男性である知事に対して、その発言がしやすいようさまざまな配慮をしながら、質問を重ねていきます。
まず、県知事=男性、としているのが、(社会学者らしい)頭がおかしい典型例です。社会学者は、これが学問だ!とか言いながら「歴史的経緯」とか説明します。女性の参政権取得からもう何世代立ちましたか?再現性のない記述を学問とは言いません。少しぐらい頭を使ってください。
結局、別に女性に参政権があろうとなかろうと、ほとんどの女性は政治に参加しないし、ノーベル賞も取りません。これがずぅ~~~~っと再現され続けています。この再現を無視して、自分の妄想を「学問だ」などという人間は学問的ではありません。
査読には無論、再検証機能を持たせてない以上は、完全な証明ができないという問題がある。けど、完全に査読がない場合、いい論文も悪い論文も再検証すべき対象になってしまうし、質の低い論文が質のいい論文を圧倒する量で出てくるのは明らかな事。レベルの高い査読があれば、事前に質の悪い論文は、低ランクの会議や雑誌でしか発表が出来ず、誰かが研究を開始する時に、よりレベルの高い会議の先行研究があれば、質の低い研究は再検証の必要がない論文として捨てることが出来る。この差が、学問としての信頼度と発展の速さの差になると言ってるだけ。
研究者間の相互検証によって、再現性を検査される点が、分野によって手法の差こそあれ同じである事には異論はないよ。ただ、査読がない分野で、どれを検証するの?という所で、前述の理由で指摘されてきているだけ。
いい加減、これくらいの理屈は分かって。
心理学について書こうと思ったら、お一人書いてくださった方がいたので、そこで「特殊」とされていた臨床心理学について書きます。
臨床心理学系の大学院で博士号を取って、現在大学で臨床と研究をしています。
論文事情を書こうと思ったら、背景にある臨床心理学の事情になりました…。そして「日本の」と書いたのは、日本の固有の事情もあるためです。
臨床心理学における研究は、おおよそ以下の3つに分けられます。
1:ブコメであったような、症例報告から始まってランダム化対照試験まで行くという医学・疫学的な研究
3:その他の調査研究(ちょっと大雑把ですがゆるしてください、そして私のメインはここです)
少々雑な括りで、中間に位置する方や例外もままいることを踏まえ、あくまでも概要を述べているということを踏まえたうえでお付き合いください。
https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 では心理学の論文事情として以下の順序を挙げていらっしゃいました、
査読付き英語論文>>>>査読付日本語論文>>査読なし日本語論文(いわゆる紀要;査読有り紀要も含む)
これは、1と3を自分の研究領域にしている臨床心理学者にもほぼそのまま当てはまりますし、海外でも同様です。
そのため、競争が激しい業界の院生さんだと、Predatory Journalに投稿しているケースも残念ながら見ます。
特殊なのは、「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」を中心としている人たちです。
この方々の多く(全員ではありません)は、場合によっては「論文」というものを軽視すらしていますし、査読論文の数も非常に少ないです(大学に勤めている以上、建前で「論文書かないとね」と言ったりはしますが)。
これは分野外の人からはよく見えないため(もちろん業績調べればわかります)、中々ややこしい問題です。
私の観測範囲ですが、下手にこういう人たちが多い大学に就職しようとしたり、あるいは就職してしまったりすると、論文業績が多い人はかえって冷めた目で見られたりすることすらあります。
このような信じられない断絶が臨床心理学の中にあるので、業界外からはわかりにくいのです。
ちなみに「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちの業績に対する意識は人文系に近く、私も完全にはよくわかりません。ただ少なくとも、英語の査読論文を無条件でありがたがったりはしません。
むしろ”深みのある”事例研究や理論的検討が尊ばれ、そうしたものに特化した特定の学術雑誌論文や、あるいは書籍などを重視する印象です。
なぜ学問を行う場である筈の大学において、こんな断絶が起こるのでしょうか。
一つの要因は単純に「世代」です(繰り返しますが大雑把な区切りです)。
世代によって何が違うかというと「臨床心理学に対する考え方」が違います。
「エビデンスを重視しないなんてバカ?」と思う方も多いと思います。
先ほど書きましたが、2の人たちが重視するのは事例研究です。
https://anond.hatelabo.jp/20181009215657 には、「事例研究には物語以上の価値はないのでは」とありました。
「そう見えるのは仕方ないだろうな」と思う気持ちと「物語の価値を過小評価しすぎですよ」という両方の気持ちを抱きます。
なぜかと言えば、「クライエントの人生」を理解しようとすれば、どうしても「物語」というフレームが必要になるからです。
古典的な臨床家(心理療法をやる人)は、クライエントの人生全体を見ます。
クライエントが訴える問題(やる気が出ないとか、落ち込むとか)を全てと考えるのでなく、むしろ人生における氷山の一角と捉えます。
そして、クライエントの人生をそのものを見つめ、その人がより良く人生を歩んでいけるよう、どうにかこうにか支援をしていくわけです。
(「大きなお世話」「思いあがるな」と思われる方もいるでしょうし、下手すると実際にクライエントにとっても大きなお世話になります)
その人の知能や症状の程度、パーソナリティなどを数値化して客観的に捉えることは心理学の得意技ですが、それでその人の人生全ては捉え切れません。
人生というものを捉えようとした時、どうしても物語が必要になります。
もちろん、物語ですから完全に同じ事象が再現されることはまずありません。そのため、厳密な「エビデンス」はそこから得ることはできません。
「物語から自分は何も学んだ覚えはない」という人がいたら、それは物語に意味がないのではなく、恐らくその人に学習能力がないためです。
物語を蓄積していくことで、我々は人間に対する理解をより深いものにしていくことができます。
そのため、日本の臨床心理学者は「エビデンスなんかいらない」というよりも、「物語を蓄積してくしか、やりようがない」と思っていた部分もあると思います。
またもう少しフォローしますと、単に物語を乱立させるのでなく、蓄積された様々な「物語」を体系づける理論の構築自体は脈々と行われてきました。
それが、「2」の後ろ半分「それを踏まえた臨床論的研究」です。
フロイトの精神分析なんかは、今でも理論が精緻化され続けていて、それはそれで読むと非常に面白いですし、人間理解に大いに役立ちます。
というわけで昔の臨床心理学は、多分に人文的というかアート的な学問領域でした。学んでみると非常に面白いのですが学問としての欠点もたくさんあります。
最たる点が、多くの方が既に感じていらっしゃる通り、物語性を重視するあまり、客観性・エビデンスをあまりに軽んじてしまったことです。
◆
しかし1990年代の後半頃でしょうか、「認知行動療法」と「エビデンス重視」の立場が、アメリカから日本へ本格的にやってきました。
心理療法の一つである認知行動療法はエビデンスを非常に重視します。
例えば「うつ病」ならば、患者の抑うつの程度を測定し、「認知行動療法を行うと抑うつの程度が有意に下がる!」みたいな研究をバンバンやるわけです。
当時の学会の様子は今でも覚えています。エビデンス重視の方々は「それエビデンスあるんですか?」と、どこかの誰かのようなセリフを旧来の臨床心理学者に容赦なく投げつけ、大変気まずい空気を作り出していました。(別に悪いことではないですが)
残念ながら旧来の臨床心理学者はそれに真っ向から反論することができません。なぜなら、実際の所エビデンスは無いからです。
ただし、客観的なエビデンスが求められる研究では、「客観的に扱える要素」しか扱うことができません。
そういう「客観性」では捉え切れない人間の心を探求していったのが、これまでの臨床心理学だったはずです。
ですから多くの人にとって、「エビデンス」というものが極めて底の浅いものに見えたという部分もあると思います。
実際私もそう感じる部分はありました。確かにエビデンスは大事だけど、余りに機械的に人間の心を扱いすぎていないか?と。
とはいえ、旧来の臨床心理学者がその文学性に浸りすぎ、客観性を過小評価していたのは間違いないと思います。
エビデンスに対して「人生の深みをわかっていない」「客観性が全てではない」と言っても、インチキにしか聞こえないでしょう。
要するに、物語を偏重し、エビデンスを全否定する姿勢は間違っていますが、エビデンスを偏重し、物語を全否定するのも同様におかしいと、私自身は思います。
そういう微妙なバランスというか面白さが臨床心理学の中にはありますし、どちらも人を支援する上では大事な視点だと思います。
◆
まぁその後は各学会や大学内で、明に暗に色々な小競り合いがあって、現在は昔よりもだいぶ両者が折り合いつつある雰囲気です。
一つは、純粋な「2:事例研究やそれを踏まえた臨床論的研究」の人たちが減ったという単純な理由です。大御所の多くが高齢化し、以前よりはだいぶ比率が少なくなりました。
逆に、認知行動療法がだいぶ浸透した結果、若い世代では認知行動療法が専門外でも、エビデンス重視の考えは馴染みのあるものになっています。
また、認知行動療法の人たちも”表面的な”エビデンスが全てではないという姿勢の人が増えてきました。
また、個人的にすごく大事だと思うのが、実証重視の方々にとっては「物語」の代表に見えるであろう精神分析系の心理療法も、ちゃんと効果が確認されるようになってきたたことです。
これによって、「エビデンスが全てではない」と意地を張らなくても良くなってきたのだと思います。
結局、エビデンスを否定するのではなく、自らエビデンスを出すことで (とはいえ研究の殆どは海外ですが)、問題は解消されつつあります。学問としてこれはとてもよいことだと思います。
◆
つい最近中室牧子さんとかによって、教育業界にエビデンスの視点を持ち込む動きがありますが、同じように、日本の臨床心理学にもエビデンスの視点を持ち込もうという動きが20年程前にあったのです。
エビデンスに対する考え方の違いは、人間理解に対する考え方の違いであり、それが論文業績に対する考え方の違いにもつながっていたという話です。
これを読んでみて、改めて「臨床心理学ってクソだな」と思った人もいるかもしれませんが、こういうゴタゴタも乗り越えつつ、少しずつ学問としてブラッシュアップされていっている臨床心理学が私は大好きです。
長くなってしまいました、すいません。
長くなったついでで恐縮です。
https://anond.hatelabo.jp/20181011091532 「再現可能性が4割」の部分に
https://anond.hatelabo.jp/20181011091734 「びっくりするほど信用できない学問だな てか学問かそれ 」というコメントを見かけましたが、これ心理学だけの問題じゃないんですよ。
Natureが少し前にいろんな研究者に調査をしましたが、理系の領域だって、再現性は決して高くありません。
https://www.nature.com/news/1-500-scientists-lift-the-lid-on-reproducibility-1.19970
むしろ追試をちゃんとやって、どれが再現できるか否かをふるいにかけ、学問を発展させようとする態度こそが科学的だと私は思います。