はてなキーワード: スラムとは
中部地方の某都市で、中堅マンションデベの営業マンをやっている。
(Googleニュースで「マンション」と検索するのが早い)
このうち「管理費」は日々のマンションの維持や管理に使われるものであり
管理会社の選択についてはそれだけで記事が1つ書けてしまいそうだが今回は割愛する。
分譲マンションは通常30年(メーカーによっては40年などもあり)先まで
マンションをどう直すかの予定表である修繕計画というのものがデベロッパーによって予め作られている。
これをもとに毎月いくらずつ積み立てれば計画通り修繕できるのかを計算し、
広く知られているが、修繕積立金が厄介なのは数年おきに増額されるからだ。
さらに10年に1回「一時金」なんていう数十万円単位のまとめ払いもあり、
ただここまではマンションを買う上は誰もが考える話で
今、分譲マンションに住んでいる人で考えたことがある人はいるだろうか?
修繕積立金は既に厳しい金額(マンションにもよるが2〜4万円)になっているのが普通だ。
購入時は数千円だったものが毎月この金額。
余談になるので深くは避けるが高齢者には無理じゃないか?といつも思う。
年金からこれだけ払えるのだろうか?戸建の維持よりよっぽど大変じゃないか?
そして修繕計画が終了したあと、この金額はどうなるのか。
どうやら最低でもその時点での金額の維持で、さらに上がるらしい。
30年または40年を経過した後に新たに作る修繕計画は
そうすると当然修繕積立金も値上げされるとのこと。
これ以上増額となっても入居者は払えるのだろうか。
本当に心配だ。
みんな払えなくなって、
ありえる話だと思う。
私は分譲マンションは20年程度で売るのが理想だと思っているのだが
その第一の理由がここにある。
路上はキャッチと風俗のスカウトだらけで、声かけ禁止のアナウンスは流れているけど、警官はめんどくさがって交番に引きこもったまま見て見ぬふり。
一等地に建つ西武百貨店には、高級ブランド店はたくさん入っているけど、客はぜんぜん入ってない。
東急ハンズの渋谷店はなんか煤けてて、品揃えもあんまりよろしくない。同じモール内に本格的なホームセンターも入ってたりする郊外店と比べるとその差は歴然。ロフトなんかの雑貨屋も同様。
本屋に関しては、新宿池袋どころか川崎にも負ける。大型書店といえば、妙に薄暗いMARUZENジュンク堂くらいか。
映画に関してはTOHOシネマズがあるけど、なんかボロいところが多いよね。
あとはどこにでもあるようなチェーン店と、郊外チェーン店の狭苦しい劣化版ばかり。
おっさんたちは「マイルドヤンキー」とか言って都心に行かない若者を馬鹿にしたりしてるけど、結局、こんなスラムみたいな街にわざわざ出向く理由なんてないんだよね。清潔で安全な豊洲や船橋や川崎ではできなくて、渋谷でしかできないことなんてほとんどないんだから。映画とかなら木場や日の出や流山でも十分だし、むしろ郊外でできて渋谷でできないことの方が多い。
それでもなお渋谷とかに行く理由があるって言うなら教えて欲しいかな。しょうもないクソ煽り系の商売的な理由くらいしか俺には思いつけないんだけど。もしかして老人のノスタルジー?
Javascriptを使うのをやめろ:Railsの時代遅れ云々についての結論
http://qiita.com/kaiinui@github/items/dad6180f1910c6a4bfd5
言いたいことはわかるし主張も賛同出来るけど、ブコメでもある通リ過渡期なんだよ。
色々例えて書いてみたけどやっぱりやめた。
過渡期だからこそ新しい技術や言語が現れては消えを繰り返すのが自然な状態だと思うから希望にあった新しい言語を作ればいいと思うよ。
AppleのSwiftみたいにさ。GoogleもDartやGoとか作ってるし。
俺はJavaScript結構好きだよ。柔軟性のあるいい言語だと思うし。100%満足してるわけじゃないけど。
この人がいつか松本さんみたいに色んなメディアに載ることを楽しみしています。
イギリスの第二次世界大戦では金融政策上のスローガンとして「ゆりかごから墓場まで」という
英国の映画監督である、ダニー・ボイルは27時間や、スラムドッグ$ミリオネアを描き
映画、トレインスポッティングの中では、薬まみれの若者に、
と自分たちを対比させ、
「退屈なテレビ、家庭、住宅ローン、最初に買う家、保険、税金控除、
これらをクソだと冒頭で述べる。
その若々しい青さはそのうちに、disappearするのだ。保身、なんとなく生きる人生。
ゴールデンウィークもパーナン。お腹に外人の子を抱えた、風俗嬢(ナンパ)から、
BCGに転職した同級生まで、いろんな人にあった。そんななかで
岩瀬大輔の「ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて」
を読んだ。
ここに出てくる連中はいわゆる過去のケース、成功した人を後からたどったMBAの
ケースであるというよりは、かなりとんがっておかしくなった連中に見えた。
ベンチャースピリットとは路上でナンパすることから、HBA(ハーバードビジネススクール)
を出て、ベンチャーをExitさせることまで、どれもそれは0→1をする、スピリットなのかも
しれない。
奨学金の返済でうんちゃらって話があると、あれは奨学金じゃなくてローンだ!貸与型の制度を作れ!
って意見が出る。
大学に行きたいけどお金が少し足りないって子にはいい制度だけど、めっちゃくちゃ足りないって子は恩恵に授かれないってこと。
そりゃね、財源があればなんでもやれるけどね、現実は優先順位で教育に金を振り分けないといけない。
給食費払えない家庭を救うほうが先に決まってる。
貸与型奨学金の財源があるなら、それを、義務教育、ついで高校にお金を優先的に振るべきだと思うんだ。
大卒でなければスラムに落ちるというわけでもなく、郊外でマイルドヤンキーな生活が待ってるだけだ。
あいりん地区みたいなところじゃあ、そんな甘いこと言ってられないけど、そんな地域こそ奨学金で大学進学とかじゃない方法で貧困対策しないとと思う。
高等教育に投資することは長い目でみて国家の繁栄に寄与する。っとは思う。
でも、誰に投資すれば、その人の生産性を飛躍的に上げ、国に富を運んでくるかなんてわかるのか?
少なくとも、俺には無理。
高校の成績と、作文で融資に値するか判別しろと言われても、出来ない。
それに、線引きを一律にしちゃうと、その線引き方法が間違ってたときのリスクが大きい。
国としてやるなら、放送大学の強化だと思う。
大学レベルの知識を国民に降り注ぐ手段は、これが一番低コストだと思う。
各大学が在学生以外でも聴講できる方法を用意するのもいいと思う。
すでにされているけど、UstreamやiTunes、youtubeニコ動をもっと使えばいい。
成績の上から1割は授業料免除とか、学部生なのに査読付きの雑誌に論文を載せると報奨金100万とかね。
今は学生の奪い合いなんだから、やったっていいんじゃないかな。
各大学が別々の選考方法で、投資先を選ぶほうが、全体としてリスク分散になる。
公平じゃないと言われればそうではあるけど。
デトロイトのように街がもりもりスラム化していって治安が悪くなる(デトロイトの画像検索結果)。社会の活力が失われ悪循環を生む。
デトロイトがもともと治安悪いのをあたかも少子化人口減のせいであるかのようにすり替えてるだけ
一部の条件が一致するだけで日本もそうなるって言えるなら
いろいろブコメ、トラバありがとう。やはり過疎地域の扱いについては議論が分かれるね。
合計特殊出生率について。ここ数年の上昇が「団塊ジュニアの駆け込み出産」だと見る意見があったが、言葉の定義の問題なのではっきりさせたい。合計特殊出生率は15歳から49歳までの各年齢の出生率を足し合わせるという求め方をするので、世代間の人数の偏りの影響を受けない。合計特殊出生率への寄与度は世代の人数によらず同じということだね。
人口集積について。フォローしてくれてる人もいるけど東京一極集中という意味ではないよ。各地域で中核となる人口数万〜数十万の都市はたくさん必要だと思う。ちょっとアバウトなイメージでいうとJ3どころかJ4、J5(まだないけど)のチームが「俺達のクラブ」としてそれなりに盛り上がっちゃうぐらいの熱量(?)を備えた街だ。これって人口5万でも田畑や山林の中にバラバラに点在する5万じゃ多分だめだよね。でも集積して居住する中でなら3万でも成り立つかもしれない。俺は都市計画の専門家じゃないんでわからないけど、税制面での優遇や公共インフラへの低廉なアクセス、便利な公共交通、行政、保育、教育、介護、医療サービスなどの面で他地域より優遇することで計画的に中核市街地に人を集めていくような方法になるのかな?一部の人が想像してそうな強制移住みたいなことは俺は想定してないんだけどね。そんなことしなくても中核市街地の魅力を高めることで勝手に集まるのが一番いい。それでもどうしても限界集落に残りたい頑固じいさんがいたら、最後まで面倒見てあげたらいいじゃんと思う。
余談。実際これにわりと近いことをやってるのが流山市で、ここは若夫婦に特化したマーケティングをしてるんだけど、立派な少子高齢化対策になってる。流山の場合はTX開通により「東京まで20分」という付加価値をゲットし、それに「森」「自然」「子育て」という人気のキーワードを組み合わせてブランディングしてる。はてブ的には「恋愛届の街」って言ったほうが通りがいいのかな?あれもはてブでは不人気だったけど所詮お遊び企画だからね、個人情報がどうのストーカーがどうのと目くじら立てるほどのものじゃない。大したオペレーションコストもかけず、民間タイアップで安く認知度向上のキャンペーンやってるんだから大した工夫だと思う。もちろん、よく見ると緑とかやすらぎとか単なるイメージ戦略の域を出てないのでは?とギモンを抱くところもある。実質的なメリット(保育料が安いとか子どもの医療費が無料とか深夜保育や休日保育にも安価に対応できるとか公立幼稚園が安く充実してるとか)がバーーンと打ちだされてるといいんだけどその辺のアピールはない。それでも「意識高い系自治体」としてベンチマークしておきたい自治体ではある。
これな。
「2050年、全国の6割が人口半分…2割はゼロ」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140329-OYT1T00081.htm
元ネタは国交省のこちらの発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html
日本の人口の中位推計っていうのに基づくと、人口減少のスピードがデトロイトに匹敵するくらい急激になってしまう。グラフにするとこんな感じ。
ときどき日本は人口多すぎ。減ってもいいじゃんみたいな意見もあるが、急激に減るのはマズいし、老人増えすぎのアンバランスな状態で減るのもマズい。
社会保障制度が成り立たなくなるし、デトロイトのように街がもりもりスラム化していって治安が悪くなる(デトロイトの画像検索結果)。社会の活力が失われ悪循環を生む。
逆に言えば、社会保障制度がついていけるスピード、スラム街を取り壊しつつ、コンパクトな市街を再構築していけるスピードで減るならなんとかなる。
https://www.mlit.go.jp/common/001033672.pdf
増える地域が大都市圏を中心に若干あるという話だが、これは本当にピンポイントで増えるというだけの話で、都市圏全体でみると、こちらの資料2ページ目によると、やはり増えるところは無い模様。
さらに問題は(これは全国的に言えることだが)老人比率が高くなりながらの人口減なので社会保障制度を始めとしてまったく大丈夫ではない。
これはブコメで散見された誤解。日本は森林ばっかだから2割の土地で人口ゼロって別に驚くこともないじゃんという意見だが、資料によると2割は「国土の2割」じゃなくて「今現在人が住んでいるうちの2割」ということだ。人口減少のひとつの結果として、それなりに顕著な変化と言えると思う。
俺は過疎については仕方ないとも思っている。「2割がゼロ」になってもいいじゃないかとも思う。
国や自治体の赤字を減らすためには、なるべく人間は固まって暮らしたほうが効率的だ。電気ガス水道、通信回線、道路などの社会インフラの維持費は安く済むし、人口が集積すればさまざまな商業活動が成り立つため街も活性化する。公共部門の支出が減り税収が増えれば、社会保障が充実する。少子化対策に割ける予算も増える。
増田なんで書いてしまうが、国も役所も本音としては過疎地域は一刻も早く人口ゼロになってくれという感じじゃなかろうか。
さて、減る一方だというイメージのある合計特殊出生率だが、2005年の1.26を底に2012年の1.41まで少しずつ増えている。もうすぐ2013年の数字も出るだろう。
これはネガティブな話題ばかりの少子高齢化関連のトピックでは唯一の光明だ。今後の数字に注目したい。
これもブコメで散見された残念な意見のひとつ。全然「どうしようもなくない」。
同じ資料の1ページ目には、合計特殊出生率が現在の上昇ペース(2005年1.26→2012年1.41)を維持した場合と、フランス並のペースで上昇した場合の2種類の人口推計グラフも掲載されている。
つっても誰もpdfなんか見ないだろうと思ったのでスクショとってアップした。関係ないが増田は画像くらい貼り付けさせて欲しい。
これを見ると2050年で1.1億人弱、2100年で9100万〜9600万人の人口をキープできるということで、中位推計(合計特殊出生率1.35)の2100年4959万人とは雲泥の差だ。
しかも出生率が2.07まで回復した上での1億人なので、人口減といってもいずれ減少はストップし、社会保障問題は大幅に改善され、今よりも暮らしやすい日本になっている可能性が高い。
労働人口は十分にあり、税収も確保でき、子どもの養育・教育に国も自治体も家庭も十分に投資できる。
人口が適度に市街地に集積しているおかげでコミュニティバスは密に運行でき、老人妊婦子どもが市街のどこでも自由に移動できる。
公園にはゆとりある老後生活をおくるじーさんばーさんが散歩していて、子どもたちの元気な声が溢れる。
わりと暮らしやすそうな雰囲気が街に漂っているため若夫婦も子ども産むのに抵抗がなく、出生率は2.1前後がキープされる。
そんな2100年、人口9000万人台の日本に「まだなれる」。決して手遅れではない。
なんとしても子どもを産みやすい日本にして、合計特殊出生率をあげなきゃいけない。
「人口減ってもいいじゃん」という認識をあらため、「手遅れだから」「焼け石に水」と諦めないことがまず第一歩だ。
「子どもいらねーー」「結婚したくないし」という個人の価値観を語ってみるのもときによかろう。それは否定されるものではない。
だが急激な人口減が及ぼす悪影響は人を選ばない。子どもが欲しくない者も、少子高齢化社会とは無関係でいられない。
国民のだれもが、少子化問題を深刻にとらえ、主体的に考える必要がある。
少子化問題が解決すれば、社会保障問題をはじめとして好影響はやはり人を選ばない。
以上、ここに書いたことは別に俺個人の意見でもなんでもなく、わりと一般的に言われていることだと思っている。国交省の人口増減メッシュ地図の件をフックに書いてみたものの、人口推計の数値自体は既に周知されているデータを引用しただけだし、少子化が及ぼす影響についても目新しいことは書いていない。異論がありそうなところとしては、過疎を積極的に肯定しちゃってるところと、出生率回復時の楽観的な記述だろうか?コメントやトラバをいただけると嬉しい。
また機会があれば、少子化問題を解決するため政策・行政レベルで取り組むべきことや一個人としてできることなどについてもまとめてみたい。
日本のデータはこちらの「表1-1」と「参考表1-1」から、デトロイトのデータはウィキペディアから拾ってきた。
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh2401smm.html
あとはぜんぶ国交省の例の発表です。
https://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000067.html
http://anond.hatelabo.jp/20140105170956
ずっと日本の自虐童貞圏内にいるけどこの増田見て目が覚めるような思いがした。
そうなんだよな。
日本ではまず好き合う、付き合うことが前提になるからハードルが高い。
むしろ付き合うまでの過程もしくは必要な前提条件の確認として自己紹介するレベルでセックスしていいんだよね。
こんにちは増田と申しますホウ気が合いますねとりあえずセックスしてみませんかみたいな。
そういった意味では散々バカにしてたケータイ文学(笑)の方が欧米的でグローバルだったんだな。
ここは日本だっていうかもだけどそれは変化を拒否するただの怠惰にすぎない。
ただ避妊の知識をしっかりするっていうのが前提だけど。
バカがばかすか産んでもスラム化するだけってどっかで見た。
ということは、それなりの知見をもったもの同士が「おセックスしませんか」とあいさつセックスするようになればいいんだな。
でもここまで語っておいてなんだけど、個人的には童貞のまま三十路前まできて、もうどうでもよくなってるってのが本当のところだなあ。。
いやもちろん大家がリスクのっけて高く貸すのはいいと思うんだけど
家賃4万のとこ5.3万で貸せるので木賃の現場では生活保護大歓迎になりつつある。
いまは受給者側がまったく安くしようとするインセンティブがないので
市場原理が働かずに税金の無駄遣いになってるってのがダメだなと思うんだよね。
片道1時間かけて通ってるのは心底どうかと思うんだ。
受給者は周辺の郊外に住んだらいいと思う。
なので生活費+家賃でなくて、月13万とか全国一律で渡されたら
まあ、受給者が集まるスラムエリアみたいのができるかもしれないけど
それはそれで最低時給にしばられない特区みたいの作って
インセンティブつけないと働ける人も働かないよね。
http://anond.hatelabo.jp/20130809115823
http://d.hatena.ne.jp/potato_gnocchi/20130809/p1
上記のエントリなど、最近学歴の高低や階層に関して語る人が多い。
旬が過ぎないうちに、俺も自分と姉のことを書きたい。
当時は県全体が公立王国と称され、出来のよい者は上位公立高から旧帝大や早慶に進学することができた。
上澄みのそのまた上澄みは中学から近県の一貫校へ進み、難関医学部などを狙っていた。
我が家があったのは高度成長に合わせてベッドタウン化が進み、会社員家庭が多い地域。
お坊ちゃんお嬢ちゃんとはいかないまでも、比較的余裕のある生活をしていた家が多かった。
公立小・中と進学したが、学級崩壊とは無縁だったし、非行やいじめもごく稀だった。
二つ三つ隣の町には不良が多いらしい、なんて話が聞こえてくる程度だった。
そういった土地にあって、うちはちょっとだけ目立つ家だった。父は地元旧帝の大学教員、母は専業主婦だった。
一族には一流企業役員や上級公務員が多く、研究者、医師や弁護士などの専門職も散見される。
子どもながらに自分たちは上の下か、まあ中の上くらいには居るのだろう、との自覚があった。
俺も特に苦労なく、公立トップ高から父の働く旧帝大へ入学した。従兄弟たちもそれぞれに優秀だった。
そんな中、姉一人だけが違っていた。学年の中でも土地柄からは珍しいDQN連中と付き合い、勉強の出来も悪かった。
高校あたりから素行の悪さがさらに目立ち、髪を染め、彼氏を頻繁に取り替えては深夜に帰宅する日が続いた。
隣室からは、姉と父が怒鳴りあう声がしょっちゅう聞こえたものだった。
両親いわく、姉弟で育て方を変えた覚えはないと。
付き合う友人が悪かったのか、本人のもてる性か、姉はとにかくそのように育った。
それでも親の強い勧めもあり、一族の水準からはずっと落ちるレベルだが、
唯一の得意科目を生かした一芸入試で姉は地元の私大に滑り込んだ。
大学の間も姉の奔放な生活は続いた。この時期両親は、なんとかあいつが
就職して大卒の男でも捕まえてくれれば、という話を頻繁にしていた。
そんな3年目、姉の妊娠が発覚した。当時付き合って間もない、左官工の子だ。姉は産みたいと言ったそうだ。
なんのために大学にやったのか、なんてバカな子だ、あのような家と親戚付き合いなどできるものか、
と母がさめざめと泣いていた姿が忘れられない。この頃になると父も叱ることをやめ、
終始むすっとした顔で黙って過ごすことが多く、家の空気は物心ついてから最悪だった。
この出来事以降、俺は全てのデキ婚が許せない。
物事の順番を無視し、家族の気持ちを踏みにじる最低の行為だ。スラムの文化だ。
下層を象徴する行為を我が家で目の当たりにし、俺は恥と怒りを覚えるほかなかった。
話が少々逸れた。結局姉は式も挙げないまま、追い出されるように家を出て行った。
これで子どももろとも下層行きか、気の毒に、愚かな女だ、と思った。それきり姉とは連絡を取らなくなった。
数年後俺は大学院を卒業して、ある大企業の研究部門の職を得た。
ある日久しぶりに帰省してみると、実家には母の姿がなく、父が言うには「姉の家へ手伝いに行ってる」と。
勘当したんじゃなかったのか、と驚いて父に尋ねると、どうやら母が孫の姿を見て思い直したようで、
頻繁に姉のところを訪ねては買い物や料理の仕方から家事全般、保険選びから習い事、小学校区選びの
助言までしているらしい。口を出す代わりに援助もしているよ、あそこは安月給だからね、と父は言った。
姉の子はというと、お利口に育っているとのことだった。
俺も結婚し、実家で姉とお互いの子を見る機会が一度あったが、ごく普通の子だった。
甥っ子を見て、よかったな、お前は助かったのかもしれないよ、と思った。
うちは子(姉)の教育には失敗したが、孫の世代では間に合ったということか。
基本的には高階層・低階層の世界は違っており、固定化しがちだとの論もある。
だが上の階層に生まれたものが、すんなり育って階層を維持するのではない。姉のように下へ落ちようとするものもいる。
そうした場合でも、うちのように階層を戻す力が働きうる、という事例を知って欲しい。