はてなキーワード: サークラとは
昨日のねほりんぱほりん。観た方も多いと思う。
テーマは「元サークルクラッシャー」略して「元サークラ」。
以下、自分語りです。
俺が高校の部活の先輩で1歳年上のA美を好きになったのは25年前。
何気なくボディタッチとかしてくれるし、噂では「ヤリマン」との事だった。
童貞だった俺は何とかしてA美とエッチして童貞を捨てようとアプローチするがのれんに腕押しだった。
A美には彼氏が居るという噂がある一方で、後輩のB太の童貞を喰ったという噂もあった。
そんなかんだして、A美は高校を卒業。関係は疎遠になったが、A美の事を忘れることが出来なかった。
ただ、A美は腐女子であることだけは情報を入手していた。コミケに参加していることも入手していた。
俺はA美に逢いたい一心で晴海のコミケ会場に向かう。晴海に着いた俺は呆然。
「何だこの人だらけの会場は」
コミケについて何の予習もしなかった俺は当時でも二十万人は来ているコミケを正直舐めていた。
当然A美とは逢えず。俺はなんとなくセーラームーンのエロ同人誌を買って帰宅した。
そして10年。
A美と再会するのはmixi上だった。
俺は何故かそのコミケをきっかけに同人活動を初めて同人作家になっていた。
A美はmixi上で俺のサークルスペースに来てくれることを約束した。
コミケのサークルスペースでA美を待つ俺。A美に逢えて凄く嬉しかった。
それから5年ほど、共通の友人と一緒に遊びに行ったり飲みに行ったりするようになっていた。
ついに15年目にして俺はA美に告白する。
そしてあっさり玉砕する。
それ以降A美とは連絡を取っていない。
「A美って実はサークルクラッシャーじゃね?」
高校の時もヤリマンだったし、先輩と付き合いつつ、後輩のB太の童貞を奪ってたり。
そう思ったら、25年(四半世紀)の気持ちが一瞬にして消えた。
残ったのは同人歴25年の古参サークル主としての俺だけだった。
いまだに独身だ。
高校生の青春恋物語かと思って期待してなかったけど、共感に共感を呼ぶ嵐だった。
登場人物一人ひとりがそれぞれ異なる種類の恋愛の仕方、恋愛感情をもったりしてるんだけど、全部自分が今までしてきた恋愛の中のどれかに当てはまるような感じ。
高校生くらいのときにしてた純で真っ直ぐな恋愛感情、初めてのことゆえの緊張感や好奇心もあれば、大学生のときサークラのごとくモテまくったときに抱いた感情とか、社会人になって友達としてとても好きな人から片思いされるときの複雑な気持ちとか、逆に自分が片思いになって失恋するつらさとか。
子供のときから大人になってまでしてる種々の恋愛が表現されてて、なんだかタイムマシンに乗って全部自分の中で人生がもう一度再生されたような気持ちだ。
とにかくとても面白かったです。
彼女が欲しい。
切実にだ。
恋愛というものを、二次元で疑似的にしか味わったことがない、あの恋愛をしてみたいんだ。
もう30歳にもなっても恋愛したことがない俺は経験多き増田から見ればカスだ。
気持ち悪い30過ぎのカスがどこにぶつけようのない思いをネットに書きつけているんだと冷ややかな目で見るがいい。
そうだよ、心から人を好きになったこともないよ。
そもそ好きになっても、このご時世、男側は何かしらのハラスメントを掛けることにしかならない。
人を好きになるのは何ハラだ?
そして彼女が欲しいと言えば
本当に簡単に言う。
え何で行動しないの?と平然に。
30過ぎまで彼女ができなかった奴が、すぐにそのための行動ができると思うとか馬鹿か。
できないから今の俺があるんだよクソが。
でもあんなスペックのぶつけ合いのところで俺の居場所はなかった。
経験多き増田よ、こうやって非モテは詰んでいくんだ。わかるか?
そして日々の忙しさに流れて生涯未恋愛者が出来上がっていくのだ
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追記です。
数多くの経験多き増田よ、こんな愚痴に多くの助言(一部投石)をしてくれてありがとう。
友人に関して、実際に気軽に食いに行ける友人は10人はいるが、彼女できていない時点でそんな友達は友達じゃないし、
お前は友達として見られていないという理論に帰結してしまう増田の地獄よ。
こんな俺に、友人はいることすら許されていないのか、経験多き増田よ。
女の伝手の有るなしで付き合っているわけではないのだ、すまんな。
二次元のような疑似的な恋愛というと、白馬の王子様を求めるような脳内アーパー感が増してしまったが、
その先にあるのは、他人に与え、他人から得ることができる、信頼であり、承認である。
そして、そういう状態でイチャイチャするのマジで幸福感すごいんじゃねというものである。
これを期待することも許されないことなのか。
女はヒトだ、人間だ。俺はミソジニーに陥りそうなとき、そう自分に言い続かせてきた。
あくまでも対等であるこそ、その上でお互いに関係が築けていかなければと信じている。
むしろ、そんな特別視する奴は我々の中においても例外も例外だ。
経験多き増田よ、30過ぎのカス(俺個人)が無様にあがいている様子を見て楽しんでくれて何よりだ。
こんな奴がまだ。この全男子草食化まったなしの現代においてもいることを知ってほしかった。
そしてこんなこじらせている奴がいることを世間のこじらせ女子に認知されることを願う。
え、こんな男子いるならこじらせている同士うんたら。
あわよくば、あわよくば。
絶世の美女じゃない。控えめに言ってもクラスで一番かわいいわけじゃない。
謙遜を抜けばまあ多分三番目か四番目。
乳はまあそこそこあるし、体型は瘦せ型。
そういうビミョ〜な層が一番モテるって話はよく言われるけど、これがまた本当なんだわ。
今まで、告られた回数を聞かれるたびに、盛ってるって思われるのが辛い。
でも、揃いもそろってダメ男だったから、男と付き合ったことはない。
モテているというよりは、もはやナメられていると言って過言じゃない数字だと真剣に思う。
実際、言い寄ってくる童貞率は高い。
友達として仲良くなるとすぐこれだ。
ちくしょう告られちまった。
誰もお前の友達にならない。
誰もお前を愛さない。
女友達に相談してもいいとこ笑って「増田ちゃんモテるもんね〜><(内心:なんだこいつ)」が関の山だ。
そして男どもは多分乳しか見てない。
そんなに乳が好きなら肉まんとでも結婚してろ!!!!!!!!!
それなので!!!!
つまり、どうせ友達になったら告られるなら、いっそ高みを目指してはどうか?ということだ。
ここまでくると、「あ、コイツ私のこと好きだな?」っていうのがわかる。
そして、大抵その直感の1週間後には告られる。
もはや友人を介さないと見えないギャルゲの好感度よりもわかりやすい。
こうなったら、これからは積極的に落としにかかってやろうと思う。
何人落とせるかやってやろうと思う。
サークラ扱いされても知らん。
そんなのは惚れた方が悪いんだ。
そうすれば、いつか自分でも本当に好きになってほしいと思える人間が現れるんじゃないかって思うんだけどな
無理かな
・・・これ見てる男どもは、せいぜいこういう内面クソ女に引っかからないように気をつけてくれよな
女は乳じゃないぞ
風俗を利用するのと変わらないって話なので
一緒にいると楽しそうってのは分かる
でも、こと男女主人公のオタク向けで恋愛要素も盛り込んである作品のときは、
異性キャラクターがそういう類になびいてしまうと、ライバルどうこうという話でなく
そういうのと恋愛するような人を好きでいられるかの話になってしまう
ライバルを制しても、その後、異性キャラクターが楽な人に流れるのではと思ってしまう
それは作中で異性キャラクターがライバルと、なんかいい感じになることで補強される
例えばねチャラ男じゃなくて
キザ男だったらいいんですよ
年上の人の影でもそれは別にいい
チャラ男になびくのは不味いんだよ
実際にやるなと強く言いたい
そういうことすると信用されなくなっちゃうんだよ
読んだ。
なにこれ?ちょまど氏界隈に対する憶測と性格を変えろみたいな見当違いかつお節介なアドバイス?よくこんなもの書いて公開できたな。
ちょまど氏って人は全然知らんけど、要するに常にこういう扱いされてきた人なんだね。フロッピーのまとめも覚えてるわ。いわゆるオヤジ転がし的な能力を十分自覚してやってきた人でしょ。
このエントリ書いた人とかちょまど氏をチヤホヤして可愛いだの姫だの持ち上げてた人たちは、ちょまど氏を人間扱いしてないよね。
アイドル産業見れば分かるとおり、チヤホヤする側にこそ快楽があるんだよ。チヤホヤされる側だけが快楽なんじゃなくてね。
だけどそういう快楽追求は仕事や勉強会では邪魔だからTPOわきまえましょうねって話。たったそれだけ。
アイドルじゃなくて人間なんだから人間として扱えってことだよ。
今回炎上したのはちょまど氏の性格や容姿や職業のせいではなく、TPOわきまえずに手近なところでアイドルオタク活動をやりたがった貧乏性の取り巻きたちが原因。あいつらが変わらない限り第二第三のちょまど氏が現れてその度に炎上する。
ちょまど氏のような人を避ける方法はない。だって氏には問題はないんだから。男性恐怖だろうと容姿が優れてようと若かろうと女性だろうと、それらの条件でコミュニティ出入り禁止にできないことなんか誰でも分かるよね。
手近なところでお金かけずにアイドル探ししてチヤホヤして仲間と盛り上がりたいって奴らは、自分にとっての「異物」を探して同じ人間とは認めないことで相対的に自分の立ち位置を確認したいだけ。
実はいじめと同じ構図なんだよ。
いじめられっ子の中にも、いじめに染まりすぎてどんな集団にいても無意識に蔑まれるような位置に自分を置いてしまう癖のある人がいる。ちょまど氏がやってるのはそういうこと。最初は純粋に技術が好きだったのかもしれないが、どこ行っても多かれ少なかれ姫的な立ち居振る舞いを期待されるのがわかってきたら、それを特技として生きていこうとしても不思議はない。じゃなきゃエヴァンジェリストとかいうよく分からん職種に就こうとはならんしね。そう言えば、ばびろんまつこも広報として採用されてたんだっけ。
重要なのは、そういう立ち位置を自ら希望して就職しようが何だろうが、それ自体は他人から咎められる謂れはないってこと。いじめられっ子が自らいじめられやすいポジションについてしまうことは責められることではない。
いじめられやすい位置につくいじめられっ子がいようと、チヤホヤされやすいポジションに進んで収まる姫だろうと、周囲は決していじめもチヤホヤもしてはならないってことだよ。
本当に技術が好きならチヤホヤされなくても業務を進めるだろうし、それで終わることでしょ。何が男性恐怖だよ。問題があるのはちょまど氏じゃなくてお前ら自身だよ。
余談にはなるが、鶉まどか氏も北条かや氏も他人との相対的な位置関係でしか自身を捉えられず、「そういう社会をあえて俯瞰してキャラとして売ってます」というポジションでやろうとしたが結局うまく行かなかった。斜に構えた姿勢だけで成功できるほど社会は甘くない。人間性を売り物にするなら最初から芸能界に行って「私を人間扱いしなくていいですよ」と宣言できるだけの胆力が必要なんだろう。
君の名は。人気はまだ続くのだろうか。自分は公開2週目位に一度見たきりなのだが、Web上で展開されている
様々な解釈を念頭に置いて、もう一度くらいは劇場に足を運ぼうと思っている。
新海監督の作品は「ほしのこえ」からの自分だが、その中では前作「言の葉の庭」が一番好みである。
50分弱という過不足無い尺。今作では少し鳴りを潜めた、現実よりやや過剰に高められた光の輝き。
ヒロインを失意の闇から救済し、精神的な絆を結びつつも、直接の対価を得ることが無い幕引き。
どれをとっても、新海誠という人物が長年その心象世界に持つ純粋な「私の世界」。
君の名は。を彼のベスト盤であると評した人がいた(本人?)ように思ったが、自分は「言の葉の庭」こそが、
最も正確に彼そのものを表しているように思う。
ただ、そういった作品性とは別に、自分が言の葉の庭を特別なものとして見るのにはもう一つ大きな理由がある。
全くもって個人的な体験に基づくもので、それを他人と共有する事に価値は無いのだとは思うのだが、
40を目前とした今、その記憶がゆるやかに風化していくにつれ、どこかにその記憶を刻んでおきたいという欲求に駆られ、
1日だけの日記としてここに記しておこうと思う。
創作では無い為物語の構成は酷く、起伏にも全く欠けるが、偶然目にする人がいたら、息抜きのつもりで読んでみて欲しい。
20年ほど前、自分は地方の私立大学に通う大学生だった。高校を出て何となくの流れに乗って通う大学生活は、
地方であること。理系であること。あまりハイブロウな属性でないことなどから大きな刺激も無く、
かといって腐ってしまうという程の退屈さもなく、毎日がそこそこのルーティーンとそこそこのイベントによって消費される、
卒業校は大学とほど近い場所にあるため、自分は時折高校時代の恩師の元を訪れ、近況の報告や、
(当時のPC弄りが好きな学生がしばしばそうであるように)師のPCメンテナンスなどを請け負っていた。
ある日いつものように師の元を訪れると、師の隣席に初めて見る顔があった。
師は、新任の先生だと言って彼女を紹介してくれた。
「今度新しく入ったH先生だ。」
「どうも初めまして。Sといいます。」
学校行事でスーツを着ていた自分を、おなじ新任か関連業者の人間と思ったのかもしれない。
彼女…H先生は突然勢いよく椅子から立ち上がり、コンシェルジュのような角度でお辞儀をしながら
と、およそその完璧なお辞儀からは相応しく無い焦り具合で挨拶をしてくれた。
少しだけ長めのボブカット。
そして何より、整った、育ちのよさそうな顔立ち。
(ははぁ。これは生徒に人気がでるだろうなぁ…。)
そう、思った。
「そう言えばH君、パソコンの調子が悪いと言っていたじゃないか。せっかくだからSにみてもらったいい」
これをきっかけに、ほんの短い間ではあるものの、自分とH先生に関係が生まれた。
その後数か月間、自分はH先生のPC周りの面倒を見ることになった。勿論、数か月といっても頻繁では無い。
実のところは、精々5・6度の話でしかなかったと記憶している。そうとは言え、ほんの少しだけ年上の
とびきり可愛らしい女性が相手だ。いつもわくわくしながら通ったのを覚えている。
見かけ通り、H先生はとても可愛らしく純粋だった。
明かりの落とされた職員室。
冷陰極管の青白い光に浮かび上がる横顔。
買ってくれた缶コーヒーの温もり。
年下の自分に中途半端な敬語交じりで話し、ソフトの使い方を教えたり、FEPの不調をメンテしたり、
壊れたFATテーブルをエディタで書き直す程度の事で、H先生はとても喜んでくれた。
見かけによらず、頑固でもあった。
突然の夕立に「いい」と言うのに頑として聞かず、駅まで車に乗せられた。
エアコンが効かず、少し蒸した車内。
一度、何かの為にソフトを借りに実業系科目の教師の所へ顔を出したとき、
と、冗談とも真面目ともとれない顔で言われたこともあった。
…その通りだと思った。
あの時自分はどうして恋に落ちなかったのだろう?
高校時代淡い好意を持っていたクラスの女の子を忘れられなかったからだろうか?
卒業校とは言え、教師という立場の相手に対しての遠慮だったのだろうか?
今となっては思い出すことができない。
ただとにかく、会いに行く時間の胸の高鳴りとは裏腹に、
自分がH先生に対して恋心を抱いたことは無かったように思う。
時が経つにつれて、H先生とは疎遠になった。卒業からしばらくOBとして顔を出していたやつが
いつの間にか顔を見なくなるという、ごくありふれた、普通の流れだった。
勿論、心のどこかで気になってはいたが、明確なきっかけも無いのに顔を出すのも気恥ずかしく、
また、自分という存在が順調に過去となっていく高校に窮屈さを感じ、足が向かなくなるにつれ、
しばらくの後には思い出すことも無くなっていった。
大学生活は相変わらず少々退屈で、授業とバイトの日々が続いていた。バイト先にはコケティッシュに笑う
年下のあざと可愛い女子大生が入り、自分はその子に相当入れあげていた。
そんなある日。
高校の「部室」へ顔を出した。
自分は高校時代ややヲタクなサークルに顔を出していた。それはよくあるアニメやゲーム好きが集まるような
内輪志向の趣味サークルで、正規の部員でこそ無かったものの、殆どコアメンバーのような立場でメンバーとつるんでいた。
先輩も、後輩も、同級生も、自分の高校生時代の交友の半分は、そのサークルに由来している。
部室にはYがいた。
Yは自分が卒業する年に入学した後輩で、少々エキセントリックな性格ではあるものの、
当時の世相でそういったサークルを志向していた女子には珍しく、並以上とは言える容姿と、
その予測不能な反応を示す性格から、OB現役を問わず大層人気があった。当時から近い表現はあったように思うが、
ヲタサーの姫がベターなワードチョイスだ。正確にはサークラ的要素も多分に混じるのだが、
方々穴兄弟にはなったものの、サークルはクラッシュされなかったので、二択であればやはり姫の方が無難であろう。
Yや他の部員たちと軽く挨拶を交わし、部室に置き去りにしたPCエンジンで縦スクロールシューティングに興じていると、
「先輩先輩。先輩はH先生知ってますか?」
驚いた。彼女が新任教師として赴任したのは自分が卒業した後であり、現役生であるYもそれは承知だろう。
卒業後に赴任した教師を話題にあげるという事は、普通滅多なことではしない筈だ。
「ああ、実はちょっとした絡みがあって少しだけ知ってるよ」
事実を答えた。Yが続けた。
「H先生、辞めちゃったんですよ」
公立高校と違い、私立高校では異動というものが殆どない。私立が主体の都会では事情が異なるかもしれないが、
地域内に同業が少ないこともあって、転職という選択をする教師も(教師という手堅い職を選ぶ本人の性向もあってか)
滅多にいなかったと思う。とにかく、短期での退職というものはあまり例が無さそうに思えた。
Yは表情を変え、ゴシップ好きの主婦のような声色を作って次を継いだ。
「それがね、聞いてくださいよ先輩。H先生寿退社…ってことになってるんですが、本当は…」
…
…
「本当は、生徒に強姦されて辞めたんです。」
それから数年の年月が過ぎた。
大学卒業後、氷河期のどん底という頃に地元の小企業に就職したが、ワンマン社長の横暴に嫌気がさし2年と少しで退職。
しばらくアルバイトをしながら職を探したが、高卒でブルーカラー職についたり土建業に入るならともかく、
大卒が志向するようなサービス業的業種にまともな就職先はとても少なく、わずかにある条件のよいポジションは
新卒で滑り込んだ者が既得権化しており、あとはそれこそ公務員くらいしか不満の少ない就職は困難だった。
それを期に、意を決して東京へ出た。
友人の家に転がり込み、転職エージェントを頼りにいくつかの会社を受けた。東京での活動は思いの外順調で、
面接したいくつかの会社から採用通知を受け、そのうち、条件はあまり良く無いものの、基盤の堅い中小企業に入社した。
入社後上司との性格の不和に苦しんだが、前職の事を思えばその程度の問題に対処することは苦労のうちには入らなかった。
給料はとても安(250程度だったと思う)かったが、それも前職に比べれば不満は少なく、初めての東京生活をエンジョイし始めることができた。
そんな矢先。
当時の秋葉原メイドカルチャーは黎明期の出店ラッシュがひと段落し、金の匂いに感づいた風俗業の面々が
続々と出店を始めた位の頃だったと思う。高校を卒業したYは東京の大学へ進学したが、
生来の不安定な性格故順調にメンヘラ属性を手に入れ、真面目な大学生という路線は早々に離脱。
生活の為か趣味かは聞かなかったが、アルバイトとしてメイドを始めた、ということだった。
メールには多少面食らったが、Yの人と成りからすれば、想像には難くなかった。
自分の秋葉原に対するスタンスは単なるパソコンショップ詣の場所で、メイドカフェへ行くことに多少の
戸惑いはあったのだが、後輩に会いに行くと思えばいい。了承の返事を送信した。
「おかえりなさいませ、ご主人様~」
Yの働く店は正確にはカフェではなく、バーだった。
万世橋を渡り少し裏手の路地の扉を開けると、今では手垢どころか擦り切れて表皮が
やや珍しい青と白の照明で彩られた店内(まるで自作PC筐体のようだ)は、多少の安っぽさはあるものの、
常連客との適度なゾーニングもされていて、居心地は悪くなかった。カウンターの向こうで客の相手をする
隣では、この場所にはやや不釣り合いな女性が独り呑んでいた。
「君、初めて?」
声をかけられた。
「そうですよ。高校時代の後輩がいるんで、まぁ付き合いです。」
「そうなんだ。じゃあ私と一緒ね。」
女性(T)は銀座でホステスをしていた。非番の今日は、ここで働く自分の彼女の仕事が終わるまで待っているのだ、
と教えてくれた。自分も自己紹介をし、それからしばらく話をした。ホステスの会話術は流石に巧みで、
後輩に会いに来たことなどすっかり忘れ、仕事の話や高校時代のことなどを話し込んだ。
2杯目のジントニックの氷が溶けるころ、Tがはたと気付いたように自分に聞いた。
「そうですよ。Yは3つ以上下だから、直接一緒になったことはないですけどね」
「そっか。そしたら君…」
…
…
「H先生って…、知ってる?」
ドキリとした。
自分の中で風化し、消えかけていた「H先生」という単語の響きが、急速に記憶の色を取り戻させた。
しかし、こんな偶然があるのだろうか?ここは00年代も半ばの秋葉原。しかも場末のメイドバーだ。
100歩を譲って、自分達の高校が埼玉や神奈川にあったとすれば分からなくもない。
だが、自分達の高校は十分に遠方にあり、増してや、彼女がH先生であったのは6年も7年も前の話なのだ。
ボブのかわいい初々しい先生だったこと
人の消えた職員室で一緒にコーヒーを飲んだこと
大した話ではない。読んでくれている人がいたら申し訳ないが、当事者以外が聞いても何の感慨もない日常の出来事だろう。
Tは、そんな自分の話を穏やかな顔で聞いていた。ひとしきり話を聞いてから、話をしてくれた。
髪型が全然違うこと 化粧が派手だったこと
プレリュードに乗っていたということ
…そして、1年程前まで、自分の彼女だったということ
少しジメジメした夏の終わり頃だったように思う。
日付なんて全く覚えていない。
でも、それくらい、自分にとって忘れられない日の出来事である。
「言の葉の庭」は、ヒロインである雪野先生が、想いを寄せられた男子生徒への対応を誤ったことを
きっかけに物語が構成されている。劇中、男子生徒を奪われ、腹いせに雪野先生の退職を画策
(そしてそれは成功する)した女生徒に主人公が抗議をするシーンがある。
客観的に見るとやや時代錯誤と青臭さがあり、本作で唯一落ち着かない場面ではあるのだが、
このシーンを見ていると、雪野先生とH先生をどうしても重ねてしまう。
勿論、自分が孝雄になる妄想を出来る程今の自分は若くない。ただ、物語は悲恋として終わるものの、
孝雄の存在は、雪野先生の人生において彼女のレールを想定の範囲内におさめる為強力に機能した筈だ。
では彼女は、H先生はどうだ?
H先生に関して一つ書き忘れたことがある。彼女は県下一の、ある業種の創業家の息女である。
名士の娘が地元の高校で教壇に立つ。頃合いをみて結婚。家に入る。
時代錯誤ではあるのだろうが、そんなルートが彼女の想定の範囲だった可能性は高い。
もっとも、実はそれが嫌で飛び出したということも考えられる。
これを読んで、「だからだよバーカ」と舌を出しているかもしれない。
それならそれで、構わない。彼女が想定の範囲の人生を受け入れていたかどうかなどわかるはずもないし、
想定されたルートが幸せだったなど、他人の人生の価値判断を想像でするべきではない。
ただ、人生のターニングポイントにおいて、1人の人間の存在が他の1人の人生に与えうるインパクトの大きさというものは、
現実であっても、いや、現実こそ想像以上に大きい。花澤香菜がワンテイクで録ったというクライマックスを見る度、
そこに感情をぶつける肩のあった雪野先生と、もしかしたら無かったのかもしれないH先生とで、
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…自分語りはこれで終了だ。
最後に少しだけ、素人の新海誠評を書いてみたい。
あくまで想像だと前置きするが、新海監督は幼少から無理目な恋愛ばかりをしてきたのではないだろうか?
恋愛という通常とは比較にならないエネルギーを必要とする行為において
その力を一方的に放出し還流を受けることのできない状況は、人を極端に消耗させる。
ある者は力尽き、ある者は別の誰かから力を得た。
またある者は、運良く力の循環に出逢えることもあるだろう。
監督はどうだ?
監督は恐らく、無から力を生み出すことを選んだ。それが新海誠の作品性の源流であり、
君の名は。の2人は、時空を超えて尚力の循環を得ることが出来たように描かれている。
これをもってして彼の心象世界との乖離を突き、不安視する声がある。かく言う自分も少しばかりは、心配だ。
だが、監督は既に力の循環を知っている。言の葉の庭の2人は、実態としての結末こそハッピーではなかったかもしれないが、
1つ注意しておくと私は内定者ではない。
数社金融関係の会社から内定をもらっていたが全て内定を辞退した。
就活時代の自分と言うよりかは,今から3年ないし2年夢に向かって頑張り続ける自分への決意表明である.
就職活動は始めると実感するのだが予想以上に大変だ。
毎日朝から晩まで企業の説明会に行き、面接を3月から始める企業・4月・5月・6月に始める企業が
均等に分布しており、就職活動をやめない限りその忙しさが続く。
2〜3回の面接で内定を出す会社もあれば10回以上面接をする会社もあり、
1日インターンなども行かなければならない。今でも3・4月のスケジュール帳を見ると感動する。
大体の就活生は20社±10社ぐらいの選考に進んでいるだろうが、
その高々30社は本当にお前の受けれる会社の中のTOP30か
常に考えて欲しい。
TOP30を決める中で本当に何がやりたいのかを決めるのは重要だ。
就職活動中にどれだけ頑張っても目先の内定に気を取られてしまう。
私の周辺でも普通に説明会解禁が3月にもかかわらず、3月中に国内大手金融機関から内々定をもらった人がいた。
しかし、踊らされてはいけない。お前が本当にやりたいのは何かを考えろ。
毎日面接で似たような志望動機を言い、同じようなエントリーシートを書いていると、
例えそれが嘘であっても本当かの様に思えてしまう。
ひたすら軸をぶらさずに自分の本当にやりたいのは何かを考え続けろ。
就職活動を始めるにあたって、大概の人間は自分の興味のある分野を決める。
そのときの決めてとなるものが、自分の今いる場所であったり、今の専門であろう。
理系となれば自分の研究分野から延長線上で就職する人間が多いし、
文系でも法学部や経済学部は大学時代に学んだことの活かせる職業を志望する。
自分の今できることは限られているが、将来できることは無限大にある。
自分の本当にやりたいことを1歩どころか2万kmでも歩いて探せ。
は無意識に楽な方向に流れようとする。
お前は就職して何がしたい。
そりゃ、マイホームを構えるとか幸せな家庭を築くとか出世するとか
色々な目標はあるかもしれない。しかし、それが本当にお前のやりたいことか。
人のために生きることは褒められることだが、まずは自分のなれる最高地点の目指せ。
楽をするな。
殆どの人間は「ある分野において世界の頂点に立つ。」というような夢の体験をしたことはない。
せいぜい上位1%ぐらいにいればいいぐらいだろう。
しかし、自分が得意と思えること、人より勝っていると思えること、せめてこの新卒内では上位10%に入れると思えることは
1つだけでなく2つか3つはあるはずだ。その一つだけを目指さずに10%の3乗を使えるような職業を探せ。
就職活動中、自己PRであったり自分の長所なんかを述べていると、
しかし、それらのことは面接官からすればどれも似たり寄ったりのエピソードである。
それをさもすごいかのように話すのは恥ずかしい。謙虚に生きろ。
そのような聞き飽きたようなことを聞いてもちゃんと褒めてくれる。
今の自分に満足せずに、自分の持ちうる全ての能力を最大限に発揮するために楽をするな。
自分のやりたいこと・できること・やらなければならないこと。全ての高みを目指せ。
A男「よっ増田、隣の席空いてる?」
増田「空いてるよ」
A男「見てきた見てきた」
A男「B女が見たいって言うから、一緒に見に行ったの」
増田「お前らさぁ。二人とも彼氏彼女がちゃんといるじゃん。浮気は良くないぞ」
A男「友達同士遊びに行っただけだよ。相変わらず増田は堅いねぇ」
増田「っ……」
A男「ところでさ、ちょっと聞きたいんだけど」
A男「『君の名は。』の監督が作った秒速なんちゃらって作品のDVDを持ってたりしない?持ってたら貸して欲しいんだけど」
A男「そうそう。『君の名は。』が面白かったから、同じ監督の作品でも見るかと思ってTSUTAYAに行ったんだけど、全部借りられていてね」
増田「ほう。で誰と見るの?」
A男「もちろんB女だよ。これも感動できるんでしょ?」
飽きた