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2011-09-30

ネトウヨについて

ネトウヨについて僕が考えていることを書こうと思う。

 

この文章は割と長い。これはネトウヨに読んでもらうためにはあきらかにマイナスだ。

(1)長い文章が読めない→(2)見出しだけで内容を判断する→(3)的外れコメントをする

ご存じのとおり、これがネトウヨの黄金パターンだ。

ネトウヨの大部分は長い文章を読めない。

いや、正確には、長い文章を読めない者がネトウヨになる割合が多いのだ。

その理由は、この文章を最後まで読んでもらえばわかると思いたい。

では、なぜ僕は読まれないのに長い文章を書くのか。

それも、最後まで読んでもらえればわかると思う。

とりあえず、文章が長いというクレームは受け付けない。

ビートタケシが言うように、嫌ならただ、見なければいいのだ。

 

最初に、「ネトウヨ」という呼称を使う理由について説明したい。

 

ここでは主に、ネット上にて

反韓デモ扇動したり在日差別を行うやたらと排他主義的な人物

自分は国にろくな貢献もしていないくせにやたら無根拠に自国を誇るエセ愛国者

といった人物を指してネトウヨとしている。また、これらの人物の特徴としては

・やたらとネット上での声がでかい

・短文かコピペしか自分意見を表明できない

自分の主張を正当化させたり他人の正論を貶めるためには平気でデマを流す

無知ゆえに存在しない陰謀と戦っており、自分のみが真実を得ていると思い込んでいる

などがある。

こういった人々は基本的にネトウヨと呼ばれるのを嫌う。なぜ嫌うのかはよくわからない。

しかしたらバカにされていることに薄々感づいているのかもしれない。

でも、この文章の中ではネトウヨと呼ばせてもらう。

決してネトウヨを怒らせたいからでなく、ただ他の呼称適当ものがみつからいからだ。

 

では、まず説明したいのは、ネトウヨいか情報に踊らされているかということだ。

 

ネトウヨは言う。「メディア韓国電通民主党コントロールされている」と。

まあ、当然だが現実にそんなことはない。

そういうことを言うバカがいて、ネトウヨは簡単にそいつらに踊らされる。

メディアについて、専門家が正しく解説している文章はネット上にいくらでもあるが、ネトウヨはそういう自分たちに都合の悪いものはまず読まない。

そして、家から出たこともないような引きこもり想像で書いた落書きや、自称事情通の友人が書いた落書きだけを「真実だ」と信じ込む。

でも、残念だけど、陰謀論というのは無知人間の間からしか発生しない。無知人間の浅い想像ルサンチマンが、くだらない陰謀論を生む。

例えば、だれか国際金融マーケットに立つ一流のトレーダーで、ロスチャイルド家世界経済コントロールしているなんて陰謀論を信じている奴が一人でもいるだろうか。

一方で、「少年ジャンプ印刷部数は集英社コントロールしている」という事実は、集英社社長に聞いても、大日本印刷社長に聞いても間違いないだろう。

ある事象陰謀論事実なのかは、十分な知識をもった専門家がどのように考えているかを調べれば簡単にわかる。

もちろん、大勢の言うことがいつも正しいというわけではない。しかし、大勢の専門家が言うことは大抵の場合正しい。

これまでの歴史を振り返ってみて決して例外がないわけではないが、やはり大抵の場合専門家意見が正しい。

それを違うと思うなら、素人想像ストーリー鵜呑みにするのではなく、まずは自分の頭で考えることだ。

でも、大抵の人間はそれができない。ネトウヨになんてできるわけがない。

真実だと言い張る、嘘で耳になじみの良い、自分たちだけしか知らない(と思い込んだ)、バカみたいな情報に騙される。

から、それなら専門家の言うことを信じていた方が無難だよとアドバイスしてやりたい。

専門家並みの知見を得られないのなら、専門家の言うことをだまって信じていればよいのだ。

 

では、話が戻ってメディアコントロールの話だが、これはありえないとメディア業界が長い僕が断言する。

そして、業界のまともな人間なら、みんながみんな、「特定の団体がメディアコントロールするなんてありえない」と言うだろう。

でも、そんな現場ではだれもが知っていることが、噂話による想像しか状況を思い描けないネトウヨには理解できないらしい。

ネトウヨにもわかるようにコミケを例にしてみよう。

仮の話だが、ここ5年、販売される同人誌をすべて分析してみた結果、登場するキャラクター巨乳率が有意に大型化していることを発見したとしよう。

2006年は平均Cカップ弱程度だったのに、07年にはCカップ、09年にはDカップ11年においては平均がなんとEカップものサイズになっていた。

この事実を、コミケのことを詳しく知らない人物が分析し、理由づけしたところ、

「婚期を逃した女性たちが結託して、ロリコンを撲滅し、豊満な肉体を持つ熟女の魅力を刷りこむために行っている、つまり犯人2ch喪女だ(喪女犯人説)」

という結論に達したとする。

くだらないので例は書かないが、いくら反論されても論理的に説明できるだろう。

いざとなれば1番胸の大きい同人誌を書いている女性を連れて来たら、そんなものを書いている女性の多くは喪女だろうから、簡単に証明成功だ。

もちろん、その1番胸の大きい同人誌を書いているの女性が既婚なら、2番でも3番でもいい。

でも、そんな喪女犯人説がナンセンスなのはコミケに参加したことがある人ならだれでもわかるはずだ。

もしも同人誌の絵の胸が年々大きくなっているとすれば、それはそういう絵が流行りで、そういう絵が求められているからだ。

熟女の魅力を刷りこむなんて無駄努力のために、全作家巨乳を書くように頼んでまわるバカなんているわけがない。

仮に存在したとしても、作家がそんなことに協力するわけがない。この陰謀論はまったくもってバカらしい。

メディアコントロールされているなんてのもまったく同様だ。

どうやって全メディアに偏った報道をするように頼んでまわれるというのだ。

そんなことに協力するメディアもいるわけがない。

もちろんネトウヨは可能だと言うだろう。だが、喪女犯人だって同様に可能なのだ。

あらゆる可能性は存在するが、だからといってあらゆる真実存在するわけではない。

喪女犯人説と同様に、現代日本メディアコントロール説は明らかにナンセンスだと断言できる。

 

メディアが偏っていると憤慨しているやつは、コミケの話で言えば貧乳派だ。

とにかく巨乳同人誌が目立つのが気に入らない。

から文句を言いたいし、自分の周りはみんな貧乳派だから巨乳派が多数だなんて認められない。

でも、コミケで年々胸が大きくなるのが流行りだったように、その報道の偏りも、いわばただの流行りなのだ。

麻生が字を間違えたことばかりあんなに大きく報道したのに、民主党の○○はまったく報道されていない」

なんて言うやつがいるが、たんに麻生が字を間違えたことを多くの視聴者は見たがった。ただそれだけだ。

いや、見たくなかったなんて言うやつもいるかもしれないが、そういうやつこそ苦々しい顔をして繰り返し見ているものなのだ。

「私が見ていないから、みんなが見たくないはずだ」なんて思うのはばかげてる。

「私の周りはみんな見ていないから、ほとんどの人が見ていないはずだ」なんてのはナンセンスの極みだ。

ご存じのとおり、日本メディアはそのほとんどが営利企業だ。最大多数の人が求めるものを最優先で提供するのだ。

これはメディア論で最も重要な前提知識と言っていい。

そして、断言してもいい。日本で最も強い組織は日本政府だ。

日本メディアコントロールできるなら、確実に政府与党によってコントロールされているはずである

可能ならば、以前なら自民党、今は民主党自分たちの都合の良いようにコントロールしているはずである

しか現実では、今のテレビ新聞民主党の悪口だらけなのは言うまでもない。

 

結局のところ、メディアが偏っていると騒ぐやつらは、自分たちの望むように偏らせたいと願うやつらなのだ。

自分たちが大切だと思うニュースを、大多数が見たいニュースより目立たせろと言うバカなのだ。

重要かどうかを決めるのはお前たちではないのだ。それぞれのメディア専門家がいて、その責を持った者が決めるのだ。

「あのデモを取り上げなかった」「あの失言を取り上げなかった」

それを取り上げたとすれば、それこそが一般的には偏向報道なのだ。

それが、狭い世界にいて、自分けがすべて、ネットにいる仲間たちだけがすべてだったら、理解することができないのだ。。

貧乳派が貧乳派だけで集まり必然的に情報は偏り、制限される。

ネット貧乳派のコミュニティを覗いて、貧乳派の声が圧倒的に大きいと感じる。

から自分たちは正義だと思い、巨乳が増加するコミケを批判し、原因をねつ造する。

正確にはどっかのバカが想像で書いたフィクション真実なのだと信じ込む。今やっているのはつまり、そういうことなのだ。

しかし、残念ながら世の中の多数派は巨乳派なのだ。

まり、世の中の大多数にとって、そのデモはどうでもいいのだ。そのデモの記事なんて読みたくないのだ。

メディア中の人間は、それがよくわかっているから、この結果になるのだ。

それが情報の制限されたネトウヨには理解できないからこそ、ネトウヨ真実にたどりつくことが決してないのだ。

 

と、ここまで勢いよく書いたが、上記に一点だけ付け加えたい。

メディアコントロールできる唯一のものとして、そのメディア自身がある。つまり、「自社に直接関係する事件」はかなりの割合がなんらかの形でコントロールされる。

もちろん、自社に関係するといっても、報道媒体が「スポンサーが」なんて言うことは仕組み的にありえない。社員逮捕とか、自社の粉飾決算とか、そういう話だ。

しかし、それは民間企業として当たり前である当事者性の観点からも、裁判が終わり事実が確定するまで自社では報道すべきではないともいえる。

そして、日本ではまったく別資本メディアが無数にあるので、これを陰謀論の根拠とすることは不可能だ。

ちなみに、新聞社同士、テレビ局同士は仲間ではなくライバルだ。足を引っ張れるなら引っ張りたいとお互いに思いあっている関係だ。互いに擁護することなんてまずないだろう。

以上は蛇足だったとは思うが、僕は正直者なので念のため。

 

次に、なぜネトウヨはやたら無根拠に自国を誇るエセ愛国者なのかについて考察したい。

 

結論から言うと、彼らは他に誇るものがないからなのだ。

何かをなしとげたわけでもなく、だれかに認められた経験もない。

まりネトウヨとは、自らのアイデンティティ確立することに失敗した人間たちではないかと僕は考えている。

そういった実績や経験は年を重ねて初めて身につけられることが多い。例えば、小学生で明らかな実績や経験を誇れる人間は一握りだろう。大多数の子どもは何ももっていない。

からなのだ。

小学生から中学生の頃、親が社長だとか、親戚が芸能人だとか、自分が得たものではなく与えられたものについて、やたらと自慢する鼻つまみ者が存在したのは。

自分自身が何者でもないなら、自分自身以外から自分アイデンティティ証明するものを持ってくるしかない。

もちろん、他所から持ってきた「自分が特別(他の人とは違う)だという証明」は、自分自身で積み重ねたものに劣る。

からほとんどの人は年を重ねるにつれ、自分自身のアイデンティティを、自ら積み重ねたもの証明するようになる。

それは学校名だったり、職場名だったり、能力だったり、経験だったりするわけだ。

しかし、ネトウヨは何も持たない。正確には、何も持たないと自分で思っている者がネトウヨになりやすい。

ネトウヨ自分自身を卑下している。彼らにとって胸を張って他人に対して誇れる自分の「証明」が存在しないのだ。

 

そんなどうしようもない人物が、唯一手にすることができるのが「日本人」だということなのだ。

彼らはおそらくこう思っている。日本人西洋人には劣るが、他のアジア人よりは優秀だと。西洋人には劣ると考えているため、西洋人に認められることをすごく喜ぶ。

親日的な西洋人ネタ2chまとめブログでも人気の記事だ。一方で、アジア人(特に中国韓国人)のことを見下しているため、アジア人に対してはまずバカにしてかかる。

しかし、残念ながら本来人種に優劣などないので、人口土地の広い中国には必然的に抜かれそうになる。

その他新興国だって、遅れながらも成長をはじめ、先行した日本の地位を脅かし始める。

まあ社会が成長する過程において当然のことだし、まっとうな日本人なら、今の日本の発展を維持するか、今以上に成長させる方法を考える。

しかネトウヨはそんなことは考えられない。そもそもそんなことを考える立場にもいない。それなのに、今のアジア人を見下す立場だけは死守したい。

それだけが自分存在価値であり、人生において人を見下せる唯一の武器からだ。

そうなると必然的にネトウヨアジア人を叩く。とくに国際的な立場日本に迫りつつある中国人韓国人を叩く。自分たち自身を伸ばせないなら叩くしかない。

もちろんネトウヨがいくらわめいたところで現実は何も変わらない。でも、ネトウヨはそれしかできないからそうするしかない。

ネトウヨアジア各国は劣っていると思いたい。日本はすばらしい優秀な国だと思いたい。

しかし、本当の愛国者は、自分の国が優秀だから愛するのではない。自分の生まれ育った国だから愛するのだ。

自分の国が優秀だから愛するのが愛国者なら、失敗国家愛国者などいるはずがない。

愛国とは、親を愛する、子を愛するのと同じなのだ。ダメな親でも、ダメな子でも愛するように、愛国者自分の国を愛するものなのだ。

親の悪口を言うことも、子の愚痴を言うことがあっても親子は愛し合うように、自分の国に対し批判的な意見を言っても愛国者だということは十分にありうるのだ。

ネトウヨはなぜ違うか。なぜ自分の国が優秀だと言い張り、日本の行動や歴史を批判する日本人がいれば必要以上に叩くのか。

それはネトウヨ日本を愛しているからではなく、ネトウヨにとって日本自分アイデンティティ証明するための道具にすぎないからだ。

道具の価値を下げられそうになれば抵抗する。それはネトウヨの気持ちになれば確かに理解できる行動だ。ただし、それが健全な行動だとは言い難い。そんなものが新の愛国者なはずがない。

 

最後に、ネトウヨが内包する矛盾について語ろうと思う。

 

ワンピースという漫画がある。

どんな漫画でも映画でも小説でもなんでもよいのだが、今最も売れている漫画として、とりあえずワンピースを例にあげる。

ワンピースでは、主人公ルフィの血のつながらない兄として「エース」がいる。エースは大犯罪者の息子だ。そのために物心ついたころから差別されて育ってきた。生まれて来なければよかったと言われ、多くの人に憎まれた。

物語が進み、エースは白ひげという海賊出会う。エースを憎むスクアードという海賊に白ひげは言う。

「親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ。エースがお前に何をした?仲良くやんな、みんなおれの家族だぜ」

で、ここで多くの人が感動したと思う。

ワンピース差別問題を積極的に扱っている。その差別問題のエピソードで打ち出されるメッセージはいつも「差別はよくない」だ。

ワンピース以外でも差別問題を扱った物語はいくらでもある。

よく思い出してほしい。差別されていじめられる子が登場する物語を。いつもその物語から打ち出されるメッセージは「差別はよくない」だったはずだ。

なぜ、メッセージはいつも「差別はよくない」なのか。

まあ、「差別しようぜ」というメッセージはかなりとがった媒体でもないと表現できないという理由もある。

しかし、それ以上に「差別はよくない」というのが僕らのモラル、そして常識と合致するからだ。だから多くの人が感動するのだ。

差別された悲劇に涙し、差別に打ち勝った勇気に打ち震えるのだ。それなのにネトウヨアジア人差別する。

では、彼らはワンピースに感動しないのだろうか。

いや、そんなことはない。もちろんネトウヨも人の子だ。ワンピースはともかく、なんらかの差別問題を扱ったストーリーに感銘を覚えた経験はあるはずだ。

少なくとも、ネトウヨ差別を肯定的にとらえているほど積極的に思考している人間は少ないだろう。

ここでネトウヨにおける最大の矛盾が顔を現す。

差別はいけないことであり、差別を克服する物語に感動するのに、なぜ彼らはアジア人差別するのかということだ。

まず、単純だが愚かな反論として、「差別ではなく劣っているから指摘しているだけだ」というのがある。

まあ、「それが差別だ」との一言でおわる反論だが、あえて詳しく説明しよう。

・エースは大犯罪者の血をひいているだけあり、かなりの暴れ者だった。

米国黒人犯罪を犯す可能性は白人よりもはるかに高い。

・一流の数学者科学者の大多数は男性だ。

それでも親の罪を子に晴らすなんて滑稽だし、黒人犯罪者予備軍扱いしてはならないし、女性が学びの道に進むことを阻害してはならないのだ。

なぜなら、人には人権があり、差別されず正当に生きる権利があるからだ。一部のアジア人不正おかしたからといって、「あんな国は亡びればいい」だとか「あいつらは劣等民族だ」なんて言うことは明らかに誤りである

2chネトウヨ跋扈しているスレッドでは、目を覆うような罵詈雑言が「すべての」中国人韓国人に投げつけられている。

彼らはワンピースに感動し、差別はよくないとうなずきながら、その手は差別用語を打ち続けるのだ。どうしてそのようなことがおこるのか。

続く→

http://anond.hatelabo.jp/20110930005852

2011-09-06

もはや学位経済的安定を約束してくれない

原文: Schumpeter blog: Angst for the educated(http://www.economist.com/node/21528226)

裕福な国の何百万人もの卒業生が、泣く泣く両親に別れをつげて、大学での新生活を始めようとしている。学生の一部は純粋学問への愛ゆえに大学に向かうのだろう。しかし、ほとんどの学生は、大学で3年か4年過ごせば、そのために多額のローンを組むことになったとしても、実入りのいい安定した職に付ける見込みが強くなるのだと信じて大学に進んでいるのだ。

大人たちは常に「教育こそがグローバル化した社会成功をつかむための最良の道だ」と子供たちに言い聞かせてきた。そしてこのお馴染みの話は次のように続く。ブルーカラー仕事はやがてオフショアされるか機械化されてしまうし、中退したら金に困る一生を送ることになる、世を勝ち抜くのは学士号を手にしたエリートだ、と。これは証拠によって支持されている見解でもある。ジョージタウン大学教育労働力センター最近発表した研究によれば「中等教育以上の学位を取得すれば、ほぼ必ず十分なリターンが得られる」という。学歴収入には強い相関関係があるのだ。専門学位をもつアメリカ人生涯賃金360ドルだが、高卒場合はせいぜい130万ドルしかない。さらに、学位を持てるものと持たざるものの差はますます広がりつつある。2002年研究では、大卒高卒の1.75倍の生涯賃金を得ているという結果が得られたのだが、今日ではこのプレミアはさらに大きくなっている。

しかし、過去というガイド未来において役に立つだろうか? むしろ、私たちは仕事教育の関係が変化する時代の境目に立っているのではないだろうか? 実際のところ、古いパターンが変わりつつあり、今は不況によって引き起こされている西欧社会大卒需要低迷という事象構造的なものに転化しつつあるのだと考えるべき根拠は十分にある。数十年にわたって多くのブルーカラー労働者を揺さぶり続けた創造破壊強風は、今や教育エリートにも牙を向こうとしているのだ。

大卒者の供給は急速に増大しつつある。高等教育統計によれば、1990年から2007年の間に、大学に進学する学生の数は、北アメリカでは22%、ヨーロッパでは74%、ラテンアメリカでは144%、アジアでは203%に増大したという。2007年には世界中で1億5000万人もの人が大学に通い、そのうち7000万人はアジア大学に在学している。経済新興国、中でもとりわけ中国欧米エリートに対向しうるだけの大学の育成にリソースを注いでいる。この新興国では、タタ・コンサルタンシー・サービスやインフォシスのような専門サービスを業とする会社も生まれつつあり、これらの会社新卒生を世界クラスコンピュータープログラマコンサルに育て上げている。詰まるところ、富かな国の最優秀層は、より少ない賃金で沢山働いてくれる貧しい国の最優秀層と競合しつつあるのだ。

同時に、教育を受けた労働者需要のあり方もテクノロジーによって変わりつつある。この状況は19世紀に農業労働者が直面し、20世紀工場労働者が直面したそれと非常に似ている。コンピューターは反復的な知的作業のみ成し得るというわけではない。コンピューターは、アマチュアプロのごとく仕事をこなせるようにする力を与えるのだ。どうして生身の会計士を雇って納税申告をしてもらう必要があるだろう? そんなものは、Turbotaxを使えばわずかな費用でやれるのだ。今後、論調と言語曖昧さを処理できる機能が備わるようになれば、コンピューターがこなせる仕事の種類は今の何倍にもなるだろう。

Paul Krugmanを含む経済学者の一部は、ポスト工業社会の特徴は絶え間なく続く知的労働者需要の増大ではなく、巨大な「空洞化」にあるのだと論じている。この「空洞化」は、中級職が賢い機械によって取って代わられ、上級職の増加が鈍化することによって起こるのだという。MITのDavid Autorによれば、このコンピューター時代におけるオートメーション化の主たる効果は、ブルーカラー職の消失というより、ルーチン化できるあらゆる職の消滅にあるという。プリンストン大のAlan Blinderは、低賃金仕事よりも、大卒伝統的にこなしてきた仕事の方が比較的「オフショアしやすい」と論じている。配管工やトラック運転手はアウトソースすることができないが、プログラマ仕事ならインドに頼むことができるからだ。

大学教育は、未だに医療・法・学問といった巨大なギルドの入会資格になっていて、このギルドは安定した高賃金な職を生み出している。これらのギルド前世紀において非常に強力な参入障壁として機能してきた。この障壁は時には正当な目的に出たものだったが(誰も床屋に手術されたいとは思わないしね)、他方で自分たちの利益目的としたものでもあった。しかし、ギルドは次第に没落しつつある。新聞ブログとの戦いに負けつつあるし、大学はテニュア付きの教授をテニュアの無い職に置き換えつつある。法律事務所は「discovery」(訴訟に関係のある資料を探し出す仕事)のようなルーチンの仕事を、Blackstone Discoveryに代表される電子検索の専門集団に外注しはじめている。医者ですら安泰ではない。患者たちはオンラインアドバイスを受けた上で、ウョルマートの新しい医薬品センターを利用して治療を求めるようになりつつあるからだ。

オックスフォード、ピン工場出会

MITのThomas Maloneは、このようなオートメーション化・グローバリゼーション・自由化といった流れは、もっと大きな変化 - すなわち「知的労働の分業化」という流れの一局面かもしれないと論じている。アダム・スミス工場マネージャがピンの生産を18の手続きの分割したように、企業ますます知的労働を細切れにしつつあるのだ。例えば、TopCoderITプロジェクトを小さな塊に分けたあと、その細切れをフリーランスコーダーに分配するという方式を採用している。

このような変化は間違いなく知的労働者生産性を高めるだろう。消費者サービスに対して高い対価を要求する専門家ギルドを避けて通れるようになるし、多くの知的労働者は退屈な仕事外注することで自分の最も得意な仕事に集中できるようになるのだ。しかし他方で、この知的労働の再編の流れは、次の世代の大卒者の人生を、はるかに不確定で安住できないものにするのだ。

2011-08-28

ネトウヨについて

ネトウヨについて僕が考えていることを書こうと思う。

 

この文章は割と長い。これはネトウヨに読んでもらうためにはあきらかにマイナスだ。

(1)長い文章が読めない→(2)見出しだけで内容を判断する→(3)的外れコメントをする

ご存じのとおり、これがネトウヨの黄金パターンだ。

ネトウヨの大部分は長い文章を読めない。

いや、正確には、長い文章を読めない者がネトウヨになる割合が多いのだ。

その理由は、この文章を最後まで読んでもらえばわかると思いたい。

では、なぜ僕は読まれないのに長い文章を書くのか。

それも、最後まで読んでもらえればわかると思う。

とりあえず、文章が長いというクレームは受け付けない。

ビートタケシが言うように、嫌ならただ、見なければいいのだ。

 

最初に、「ネトウヨ」という呼称を使う理由について説明したい。

 

ここでは主に、ネット上にて

反韓デモを扇動したり在日差別を行うやたらと排他主義的な人物

自分は国にろくな貢献もしていないくせにやたら無根拠に自国を誇るエセ愛国者

といった人物を指してネトウヨとしている。また、これらの人物の特徴としては

・やたらとネット上での声がでかい

・短文かコピペしか自分意見を表明できない

自分の主張を正当化させたり他人の正論を貶めるためには平気でデマを流す

無知ゆえに存在しない陰謀と戦っており、自分のみが真実を得ていると思い込んでいる

などがある。

こういった人々は基本的にネトウヨと呼ばれるのを嫌う。なぜ嫌うのかはよくわからない。

しかしたらバカにされていることに薄々感づいているのかもしれない。

でも、この文章の中ではネトウヨと呼ばせてもらう。

決してネトウヨを怒らせたいからでなく、ただ他の呼称適当ものがみつからいからだ。

 

では、まず説明したいのは、ネトウヨいか情報に踊らされているかということだ。

 

ネトウヨは言う。「メディア韓国電通民主党コントロールされている」と。

まあ、当然だが現実にそんなことはない。

そういうことを言うバカがいて、ネトウヨは簡単にそいつらに踊らされる。

メディアについて、専門家が正しく解説している文章はネット上にいくらでもあるが、ネトウヨはそういう自分たちに都合の悪いものはまず読まない。

そして、家から出たこともないような引きこもり想像で書いた落書きや、自称事情通の友人が書いた落書きだけを「真実だ」と信じ込む。

でも、残念だけど、陰謀論というのは無知人間の間からしか発生しない。無知人間の浅い想像ルサンチマンが、くだらない陰謀論を生む。

例えば、だれか国際金融マーケットに立つ一流のトレーダーで、ロスチャイルド家世界経済コントロールしているなんて陰謀論を信じている奴が一人でもいるだろうか。

一方で、「少年ジャンプ印刷部数は集英社コントロールしている」という事実は、集英社社長に聞いても、大日本印刷社長に聞いても間違いないだろう。

ある事象陰謀論事実なのかは、十分な知識をもった専門家がどのように考えているかを調べれば簡単にわかる。

もちろん、大勢の言うことがいつも正しいというわけではない。しかし、大勢の専門家が言うことは大抵の場合正しい。

これまでの歴史を振り返ってみて決して例外がないわけではないが、やはり大抵の場合専門家意見が正しい。

それを違うと思うなら、素人想像ストーリー鵜呑みにするのではなく、まずは自分の頭で考えることだ。

でも、大抵の人間はそれができない。ネトウヨになんてできるわけがない。

真実だと言い張る、嘘で耳になじみの良い、自分たちだけしか知らない(と思い込んだ)、バカみたいな情報に騙される。

から、それなら専門家の言うことを信じていた方が無難だよとアドバイスしてやりたい。

専門家並みの知見を得られないのなら、専門家の言うことをだまって信じていればよいのだ。

 

では、話が戻ってメディアコントロールの話だが、これはありえないとメディア業界が長い僕が断言する。

そして、業界のまともな人間なら、みんながみんな、「特定の団体がメディアコントロールするなんてありえない」と言うだろう。

でも、そんな現場ではだれもが知っていることが、噂話による想像しか状況を思い描けないネトウヨには理解できないらしい。

ネトウヨにもわかるようにコミケを例にしてみよう。

仮の話だが、ここ5年、販売される同人誌をすべて分析してみた結果、登場するキャラクター巨乳率が有意に大型化していることを発見したとしよう。

2006年は平均Cカップ弱程度だったのに、07年にはCカップ、09年にはDカップ11年においては平均がなんとEカップものサイズになっていた。

この事実を、コミケのことを詳しく知らない人物が分析し、理由づけしたところ、

「婚期を逃した女性たちが結託して、ロリコンを撲滅し、豊満な肉体を持つ熟女の魅力を刷りこむために行っている、つまり犯人2ch喪女だ(喪女犯人説)」

という結論に達したとする。

くだらないので例は書かないが、いくら反論されても論理的に説明できるだろう。

いざとなれば1番胸の大きい同人誌を書いている女性を連れて来たら、そんなものを書いている女性の多くは喪女だろうから、簡単に証明成功だ。

もちろん、その1番胸の大きい同人誌を書いているの女性が既婚なら、2番でも3番でもいい。

でも、そんな喪女犯人説がナンセンスなのはコミケに参加したことがある人ならだれでもわかるはずだ。

もしも同人誌の絵の胸が年々大きくなっているとすれば、それはそういう絵が流行りで、そういう絵が求められているからだ。

熟女の魅力を刷りこむなんて無駄努力のために、全作家巨乳を書くように頼んでまわるバカなんているわけがない。

仮に存在したとしても、作家がそんなことに協力するわけがない。この陰謀論はまったくもってバカらしい。

メディアコントロールされているなんてのもまったく同様だ。

どうやって全メディアに偏った報道をするように頼んでまわれるというのだ。

そんなことに協力するメディアもいるわけがない。

もちろんネトウヨは可能だと言うだろう。だが、喪女犯人だって同様に可能なのだ。

あらゆる可能性は存在するが、だからといってあらゆる真実存在するわけではない。

喪女犯人説と同様に、現代日本メディアコントロール説は明らかにナンセンスだと断言できる。

 

メディアが偏っていると憤慨しているやつは、コミケの話で言えば貧乳派だ。

とにかく巨乳同人誌が目立つのが気に入らない。

から文句を言いたいし、自分の周りはみんな貧乳派だから巨乳派が多数だなんて認められない。

でも、コミケで年々胸が大きくなるのが流行りだったように、その報道の偏りも、いわばただの流行りなのだ。

麻生が字を間違えたことばかりあんなに大きく報道したのに、民主党の○○はまったく報道されていない」

なんて言うやつがいるが、たんに麻生が字を間違えたことを多くの視聴者は見たがった。ただそれだけだ。

いや、見たくなかったなんて言うやつもいるかもしれないが、そういうやつこそ苦々しい顔をして繰り返し見ているものなのだ。

「私が見ていないから、みんなが見たくないはずだ」なんて思うのはばかげてる。

「私の周りはみんな見ていないから、ほとんどの人が見ていないはずだ」なんてのはナンセンスの極みだ。

ご存じのとおり、日本メディアはそのほとんどが営利企業だ。最大多数の人が求めるものを最優先で提供するのだ。

これはメディア論で最も重要な前提知識と言っていい。

そして、断言してもいい。日本で最も強い組織は日本政府だ。

日本メディアコントロールできるなら、確実に政府与党によってコントロールされているはずである

可能ならば、以前なら自民党、今は民主党自分たちの都合の良いようにコントロールしているはずである

しか現実では、今のテレビ新聞民主党の悪口だらけなのは言うまでもない。

 

結局のところ、メディアが偏っていると騒ぐやつらは、自分たちの望むように偏らせたいと願うやつらなのだ。

自分たちが大切だと思うニュースを、大多数が見たいニュースより目立たせろと言うバカなのだ。

重要かどうかを決めるのはお前たちではないのだ。それぞれのメディア専門家がいて、その責を持った者が決めるのだ。

「あのデモを取り上げなかった」「あの失言を取り上げなかった」

それを取り上げたとすれば、それこそが一般的には偏向報道なのだ。

それが、狭い世界にいて、自分けがすべて、ネットにいる仲間たちだけがすべてだったら、理解することができないのだ。。

貧乳派が貧乳派だけで集まり必然的に情報は偏り、制限される。

ネット貧乳派のコミュニティを覗いて、貧乳派の声が圧倒的に大きいと感じる。

から自分たちは正義だと思い、巨乳が増加するコミケを批判し、原因をねつ造する。

正確にはどっかのバカが想像で書いたフィクション真実なのだと信じ込む。今やっているのはつまり、そういうことなのだ。

しかし、残念ながら世の中の多数派は巨乳派なのだ。

まり、世の中の大多数にとって、そのデモはどうでもいいのだ。そのデモの記事なんて読みたくないのだ。

メディア中の人間は、それがよくわかっているから、この結果になるのだ。

それが情報の制限されたネトウヨには理解できないからこそ、ネトウヨ真実にたどりつくことが決してないのだ。

 

と、ここまで勢いよく書いたが、上記に一点だけ付け加えたい。

メディアコントロールできる唯一のものとして、そのメディア自身がある。つまり、「自社に直接関係する事件」はかなりの割合がなんらかの形でコントロールされる。

もちろん、自社に関係するといっても、報道媒体が「スポンサーが」なんて言うことは仕組み的にありえない。社員逮捕とか、自社の粉飾決算とか、そういう話だ。

しかし、それは民間企業として当たり前である当事者性の観点からも、裁判が終わり事実が確定するまで自社では報道すべきではないともいえる。

そして、日本ではまったく別資本メディアが無数にあるので、これを陰謀論の根拠とすることは不可能だ。

ちなみに、新聞社同士、テレビ局同士は仲間ではなくライバルだ。足を引っ張れるなら引っ張りたいとお互いに思いあっている関係だ。互いに擁護することなんてまずないだろう。

以上は蛇足だったとは思うが、僕は正直者なので念のため。

 

次に、なぜネトウヨはやたら無根拠に自国を誇るエセ愛国者なのかについて考察したい。

 

結論から言うと、彼らは他に誇るものがないからなのだ。

何かをなしとげたわけでもなく、だれかに認められた経験もない。

まりネトウヨとは、自らのアイデンティティ確立することに失敗した人間たちではないかと僕は考えている。

そういった実績や経験は年を重ねて初めて身につけられることが多い。例えば、小学生で明らかな実績や経験を誇れる人間は一握りだろう。大多数の子どもは何ももっていない。

からなのだ。

小学生から中学生の頃、親が社長だとか、親戚が芸能人だとか、自分が得たものではなく与えられたものについて、やたらと自慢する鼻つまみ者が存在したのは。

自分自身が何者でもないなら、自分自身以外から自分アイデンティティ証明するものを持ってくるしかない。

もちろん、他所から持ってきた「自分が特別(他の人とは違う)だという証明」は、自分自身で積み重ねたものに劣る。

からほとんどの人は年を重ねるにつれ、自分自身のアイデンティティを、自ら積み重ねたもの証明するようになる。

それは学校名だったり、職場名だったり、能力だったり、経験だったりするわけだ。

しかし、ネトウヨは何も持たない。正確には、何も持たないと自分で思っている者がネトウヨになりやすい。

ネトウヨ自分自身を卑下している。彼らにとって胸を張って他人に対して誇れる自分の「証明」が存在しないのだ。

 

そんなどうしようもない人物が、唯一手にすることができるのが「日本人」だということなのだ。

彼らはおそらくこう思っている。日本人西洋人には劣るが、他のアジア人よりは優秀だと。西洋人には劣ると考えているため、西洋人に認められることをすごく喜ぶ。

親日的な西洋人ネタ2chまとめブログでも人気の記事だ。一方で、アジア人(特に中国韓国人)のことを見下しているため、アジア人に対してはまずバカにしてかかる。

しかし、残念ながら本来人種に優劣などないので、人口土地の広い中国には必然的に抜かれそうになる。

その他新興国だって、遅れながらも成長をはじめ、先行した日本の地位を脅かし始める。

まあ社会が成長する過程において当然のことだし、まっとうな日本人なら、今の日本の発展を維持するか、今以上に成長させる方法を考える。

しかネトウヨはそんなことは考えられない。そもそもそんなことを考える立場にもいない。それなのに、今のアジア人を見下す立場だけは死守したい。

それだけが自分存在価値であり、人生において人を見下せる唯一の武器からだ。

そうなると必然的にネトウヨアジア人を叩く。とくに国際的な立場日本に迫りつつある中国人韓国人を叩く。自分たち自身を伸ばせないなら叩くしかない。

もちろんネトウヨがいくらわめいたところで現実は何も変わらない。でも、ネトウヨはそれしかできないからそうするしかない。

ネトウヨアジア各国は劣っていると思いたい。日本はすばらしい優秀な国だと思いたい。

しかし、本当の愛国者は、自分の国が優秀だから愛するのではない。自分の生まれ育った国だから愛するのだ。

自分の国が優秀だから愛するのが愛国者なら、失敗国家愛国者などいるはずがない。

愛国とは、親を愛する、子を愛するのと同じなのだ。ダメな親でも、ダメな子でも愛するように、愛国者自分の国を愛するものなのだ。

親の悪口を言うことも、子の愚痴を言うことがあっても親子は愛し合うように、自分の国に対し批判的な意見を言っても愛国者だということは十分にありうるのだ。

ネトウヨはなぜ違うか。なぜ自分の国が優秀だと言い張り、日本の行動や歴史を批判する日本人がいれば必要以上に叩くのか。

それはネトウヨ日本を愛しているからではなく、ネトウヨにとって日本自分アイデンティティ証明するための道具にすぎないからだ。

道具の価値を下げられそうになれば抵抗する。それはネトウヨの気持ちになれば確かに理解できる行動だ。ただし、それが健全な行動だとは言い難い。そんなものが新の愛国者なはずがない。

 

最後に、ネトウヨが内包する矛盾について語ろうと思う。

 

ワンピースという漫画がある。

どんな漫画でも映画でも小説でもなんでもよいのだが、今最も売れている漫画として、とりあえずワンピースを例にあげる。

ワンピースでは、主人公ルフィの血のつながらない兄として「エース」がいる。エースは大犯罪者の息子だ。そのために物心ついたころから差別されて育ってきた。生まれて来なければよかったと言われ、多くの人に憎まれた。

物語が進み、エースは白ひげという海賊出会う。エースを憎むスクアードという海賊に白ひげは言う。

「親の罪を子に晴らすなんて滑稽だ。エースがお前に何をした?仲良くやんな、みんなおれの家族だぜ」

で、ここで多くの人が感動したと思う。

ワンピース差別問題を積極的に扱っている。その差別問題のエピソードで打ち出されるメッセージはいつも「差別はよくない」だ。

ワンピース以外でも差別問題を扱った物語はいくらでもある。

よく思い出してほしい。差別されていじめられる子が登場する物語を。いつもその物語から打ち出されるメッセージは「差別はよくない」だったはずだ。

なぜ、メッセージはいつも「差別はよくない」なのか。

まあ、「差別しようぜ」というメッセージはかなりとがった媒体でもないと表現できないという理由もある。

しかし、それ以上に「差別はよくない」というのが僕らのモラル、そして常識と合致するからだ。だから多くの人が感動するのだ。

差別された悲劇に涙し、差別に打ち勝った勇気に打ち震えるのだ。それなのにネトウヨアジア人差別する。

では、彼らはワンピースに感動しないのだろうか。

いや、そんなことはない。もちろんネトウヨも人の子だ。ワンピースはともかく、なんらかの差別問題を扱ったストーリーに感銘を覚えた経験はあるはずだ。

少なくとも、ネトウヨ差別を肯定的にとらえているほど積極的に思考している人間は少ないだろう。

ここでネトウヨにおける最大の矛盾が顔を現す。

差別はいけないことであり、差別を克服する物語に感動するのに、なぜ彼らはアジア人差別するのかということだ。

まず、単純だが愚かな反論として、「差別ではなく劣っているから指摘しているだけだ」というのがある。

まあ、「それが差別だ」との一言でおわる反論だが、あえて詳しく説明しよう。

・エースは大犯罪者の血をひいているだけあり、かなりの暴れ者だった。

米国黒人犯罪を犯す可能性は白人よりもはるかに高い。

・一流の数学者科学者の大多数は男性だ。

それでも親の罪を子に晴らすなんて滑稽だし、黒人犯罪者予備軍扱いしてはならないし、女性が学びの道に進むことを阻害してはならないのだ。

なぜなら、人には人権があり、差別されず正当に生きる権利があるからだ。一部のアジア人不正おかしたからといって、「あんな国は亡びればいい」だとか「あいつらは劣等民族だ」なんて言うことは明らかに誤りである

2chネトウヨ跋扈しているスレッドでは、目を覆うような罵詈雑言が「すべての」中国人韓国人に投げつけられている。

彼らはワンピースに感動し、差別はよくないとうなずきながら、その手は差別用語を打ち続けるのだ。どうしてそのようなことがおこるのか。

続く→

http://anond.hatelabo.jp/20110828151605

2011-04-16

常識で考えて、地球人口が増え続けりゃ石油の消費量は増えるじゃん。

一人当たりの石油の消費量が半分になっても、人口が倍になったら消費量は変わらずじゃん。

それで石油脱却の最右翼だった原子力がポシャるとしたらどうしたらいいの?

人口が減れば石油の問題は解決するかもしれないけど。

中国人口減少はじめたってさ、他の新興国も増え続けてるわけで。

中国インド少子高齢化社会になったら、世界経済はどうなるの?

どう考えても無理ゲー

ご苦労さまでした

人口は倍々ゲームで増えるのに食糧はそうじゃないか貧困が産まれるってマルサスかいうひとだっけ?

エネルギー問題だってそうだよね。

2011-04-05

http://anond.hatelabo.jp/20110405173655

質問に関して

拡散と余剰プルトニウムについてのリスク評価

現在日本にあるプルトニウムが、核拡散につながる理由が不明。

「余剰」プルトニウムは、高速増殖炉計画で必要になるため、余剰になるとは言えない。

また、どちらもIAEAなどから苦情が出ているわけではない。

核燃料廃棄コスト補助金投入まで含めた維持、管理コスト

以下のように明記してあるため、加筆修正の必要なし。税金補助金関係は、詳しくは「資源・エネルギー関連予算案の概要」「電気事業と税金 2010」を参照。

「"原油2004年から2011年の間に5倍"とだけ挙げて、天然ガスに触れない」という指摘に対して不適切だと示すURL呈示

原油価格5倍は、NYMEX4月先物(WTI)の価格ではあるが、ドバイシンガポールでも傾向は変わらない。

また、LNG価格は、化石燃料価格は代替性がある、つまり価格連動性が高いので省略した価格についての情報を確認した場合は、「グラフで見る石油2009」のP.33を参照。

新興国需要の増加で、化石燃料価格が上昇傾向である事は、概ねコンセンサスが取れている事象。今後も上昇傾向である事も、一般的な認識だと思われる。

原発に関する環境問題

放射能漏洩による汚染を過少評価していると批判されているのか、それ以外の二次冷却水の廃熱による環境変化などが抜けているのか指摘が明確でない。

前者であれば、原発周辺に一定レベル放射能漏洩したのは、チェルノブイリ福島第一だけになるので、表現としては妥当だと思われる。

後者であれば、具体的な事象を問題を指摘している人があげるべき。

事故発生による外部不経済に関して

今回の災害が、確率的に発生し、かつ被害が防止が不可能だと判断するのであれば、原発限界コスト災害被害額×災害確率を勘定することはできる。

今回の災害被害が、防止が可能な有効な対策があれば、限界コストに対策費用を勘定することになる。

原発コストに加えるべきなのは災害被害額×災害確率もしくは、災害防止コストになる。

もちろん事故災害の調査が済んでいない以上、誰にも適切な評価は不可能論理的な原発推進派と、論理的な反原発派では、限界コストの再評価で見解の相違があるのだと考えられる。

また、社会的厚生関数にはリスク回避度も入ると考えられるため、同じコストでも個人のリスク選好度で評価が変わる。論理的な原発推進派と、感情的な反原発派では、リスク回避度による心情的な違いがあるのだと考えられる。

質問への回答に関して

質問や指摘には建設的に応えるべきだ。

はてな匿名ダイアリートラックバックをお待ちしています。

特に、出典の少なさは私も気になる。

学術論文はないので、出展や引用は極力減らした

2011-04-03

http://anond.hatelabo.jp/20110403193520

戦争ならもうすでに中東舞台何度も起きてるじゃん。すでに起こっていることだから、それ前提に考えないと

今後の展開は下2パターンだと思う

日本の今後の競争力に影響あり。おそらく原発輸出は大幅に後退。化石燃料の高騰は相対的に抑えられるため、火力発電に移行してもインパクトは少ない

原発輸出はやっぱり大幅に後退。化石燃料が高騰するため、国内原発を維持するようになると思うが、今後受け入れてくれる地方はあるの??

2011-02-15

http://anond.hatelabo.jp/20110215131345

ふけいき。

みんなが頑張って働く→みんなが儲かる→みんなカネ使う→みんなにもっとお金入る→ヘブン状態

これが好景気しかし良く見て欲しい

みんなが頑張って働く→みんながもうかる

          ↑

         これはおかしい

つまり、みんなが頑張って働いて生産した何某かを受け入れるだけの市場がある場合にのみ、好景気は出現する。

では、ふけいきの場合どうなるか。

みんなが頑張って働く→生産力が余ってみんなの労働単価が下がる→みんなカネ使わない→みんなにお金入らない→ヘル状態!

          ↑何故か違う結果になる。

                                          

もちろん、景気循環というのはあるんだけど。今の不景気はそーいう話ではなく。

「みんなの頑張りを受け入れる状態がない」ということになる。だから、結論から言えば頑張れば頑張るほど貧しくなる。

これまで、景気循環で捉えられていた「ヘブン状態」はヘル状態への前触れではあった。

ヘブン状態突入→カネ余る→みんなもっと儲けようと色々する→お金ダブつく→チキンレース開始→ドッカーン

この流れがまぁ、景気の基本なんだけど。

現在は、金融機関にカネは一杯あるし、日銀だってジャブッジャブにカネばらまいているのに

日本国内に色んな人たちの頑張りを受け入れるだけの消費がない。だから新興国だおらっしゃあ!

って中国かに仕掛ける。プラグマティックに考えれば、おなじみのチキンレースなのでどっかで死ぬ。

でも、それとは関係なく、日本マジやばい。浮いたり沈んだりするところから離れちゃった、マジやばい

みんな働けば働くほどヤバイ。ここで俺がイチオシするのが「冬眠」。第三次世界大戦明けくらいに目を覚ます

状況はなんか色々違うかもしれない。バギーとトゲつき肩パットを用意して、一世紀くらい眠るのマジオススメ。

通常のヘブン状態→ヘル状態の循環は、言うなれば四季のようなもので

ヴィヴァルディでも聴いて待てば、いずれ雪解けがやってくる道理なのだけれど。

現在日本が陥っているのは、氷河期なんですよね。

じゃあ、なぜみんなが結氷しないかって言えば、日銀が全力でマーケットお金をバラまいてたりするから

これは、日本の信用が高かったり、何故かアホ高い日本円だったり、日本国債(何故か売れる)が要因だったりするんだけど。

もう一回気温がぎゅおーっと下がるとここが決壊して、さようなら

2011-01-27

中国ラオスを併合する夢を見た

今年1月25日未明不思議な夢を見た。


東南アジアラオスという国が、なぜか中国に併合される。


おそらく名目上は独立を保つのだろうが、経済的、社会的政治的、そして、もしかした軍事的に、

ラオス中国の一部として呑み込まれてしまうのだ。


具体的な内容は、こんな感じ。大きな五星紅旗をそれぞれ手に持ち行進する中国人らしき集団が見える。

ここで場面が変わり、東アジア地図が眼前に表れた。中国の領土が真っ赤に染められている。

左上のほうには金の星が見える。どうやら、国旗の五星紅旗中国の領土の形に描かれているらしい


すると、中国領の赤い色が下方に染みてゆき、ラオスの縦長の領土を完全に赤く染めてしまった。

地図は好きなほうだがラオス中国国境を接していることは、このときまで不覚にも忘れていた。

でも、その赤くなった国がラオスだということは、どういう訳かインスピレーションで分かった。


晴れてラオス中国の一部となり、この小さな国の出来事をきっかけとして、国際社会は衝撃を受け、

これまでの中国への見方を改めざるを得なくなる。そうした事が全てテレパシーのように伝わってきた。

かつての大日本帝国ほどではないにしても、現在中国本質帝国主義であり、ファシズムなのだ。


「行って警告しなさい」


声のような思念のようなメッセージで、そう訴えかけられるのを感じた。


最後に、「ラオスがなぜか中国に併合される」と、自分PCに向かって打ち込んでいるところで、

その奇妙な夢は終わった。


これは、いわゆる予知夢なのだろうか。東南アジア中国の影響力が急速に強まっていることは、

あの地域事情に疎い自分でも知っていた。今年の初めにも、ラオス地デジ放送が中国政府

資本の協力で始まったという話を、WBSで見たばかりだ。これが潜在意識に影響したのだろうか。

それでも、まさか国の併合にまで話が飛ぶとは…。


自分は、右翼のような中国脅威論者ではなく、中国との関係はどちらかと言えば楽観的に見ていた。

とくに、中国の諸々の問題は体制によるものだと思っていた。けれども、そう単純ではないらしい


体制という「上」からの影響だけでなく、大衆心理という「下」から作用もあるのかもしれない。

つまり、大衆の即物的な欲望であり、愛国心教育民族主義教育で植え付けられた自民族中心主義だ。

冒頭の五星紅旗を掲げた中国人と思われる群衆は、そうした大衆心理のメタファーのように感じられた。


中国との交流が進むことは善いことだ。中国を変えられるものは、隣の日本との交流以外に無いだろう。

排斥は、より強い憎悪として返ってくるだけだ。そもそも、もはや中国なしで日本経済は成立しない。


でも、目先の利益だけを考えて中国依存を進めていけば、夢で見たラオスのようになるのかもしれない。

日本は、もっと色々な国と深く付き合うべきという事なのか。例えば、他の新興国であり、EUであり、

隣の韓国ロシアだ。ちょうどこの夢を見た25日、思いがけず、ASEAN外相らが陸路でラオスを通って

中国詣でに出掛けたらしい。とくに、ラオスは、資源があり、ここ数年、中国の援助や投資が凄いようだ。


ちなみに、自分としては、ラオスの夢よりも、この夢が終わった後の神秘体験のほうが印象に残っている。

目が覚めていて、意識はあるのだが、身体が動かない。部屋はほぼ閉めきっているはずなのに、

何か風のようなものを四方から強く身体に吹き付けられている感覚がする。これが暫く続いた。

科学的に説明できる錯覚なのかもしれないが、自分にとっては恐怖体験としか言いようがなかった。


ここ最近、神秘的な夢を見ることが増えている。今回は聴いていないが、こうした睡眠中の神秘体験は、

たまヘミシンクを聴きながら眠るようになってから、やや頻度が上がっているようだ。

2011-01-10

新聞は衰亡しない―渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長主筆あいさつ

皆さん、入社おめでとう。

長期不況就職難のこの時期に、世界最大の部数と、高度の評論報道を誇る読売新聞に入社試験突破して今日入社できた諸君は、きわめて優秀な知性、体力の持ち主だと信じる。

ネット時代に新聞は生き残れない」との扇情的な言論が見られるが、生き残る力のない新聞とは何らかの経営者の失敗、紙面の偏向、一般社員能力の低下、愛社心の欠如等によるものであって、それらは読売新聞には当てはまらない。

私が誇りに思うのは、読売新聞の論調が公正であり建設であること、報道が迅速、正確で、今日国家社会、国際関係等からみて、いささかの偏向もないことである

今はやりのネット世界では、責任不明の発信者による無責任な言論、他人の名誉に対する棄損行為、流言飛語、わい雑で反社会的情報の流布、思想体系のない断片的言説のツイッター等が氾濫しており、青少年教育を害するポルノ出会い系サイトのようなものを規制することもできずにいる。

私は、新聞も本も読まず、ネット世界にのみ侵入している若者は、将来日本を支える指導力、知性、生産力、倫理観等を身につけることができず、国民文化民度の劣化を招くものと心配している。

欧米新聞と違い、日本新聞は個別配達制という日本特有の販売、配達網があり、販売収入が安定している。それに比べ、欧米はもとより、新興国途上国では個別配達網がないか、あっても脆弱なものであって、その収入の七、八割を広告収入依存しているため、その経営力は不況に恐ろしく弱い。欧米の著名な新聞が次々に倒産しているのは、収入源の七、八割が広告収入であり、不況時には企業広告出稿が大幅に減るためだ。

日本新聞は、独自の個別配達網を維持し、正確性、公正性、一覧性、ニュース重要度による多様な情報の有用な整理力による総覧性、可搬性、利便性、教養性等を維持する限り、衰亡することはない。むしろ、乱立し、無謀な競争をし、無責任情報を発信するネット業界の将来の経営の方が危ぶまれる。

だが読売新聞も、新しいメディア世界を傍観しているのではない。YOLや「あらたにす」等を通じ、必要で有用な情報の発信手段は広げている。問題はそれが十分な利益をもたらすかどうかであって、本社の強力なメディア戦略局が日夜、研究、開発し、効率よく利益を得るような事業を展開している。しかし、我々にとってはあくまで新聞が主軸であり、ネットサービス副業だ。

読売グループには、姉妹社に日本テレビ子会社巨人軍中央公論新社等があり、この不況の中で、黒字経営を維持している。

政界は指導力が低下し、与野党とも諸勢力が四分五裂している。その結果、経済不況に伴う失業や要介護者等に対するセーフティネットが構築されていない。政権党大衆迎合マニフェスト原理主義で、財源がなく投資乗数効果も低い、子ども手当のようなバラマキに没頭している。そのため予算の歳入は赤字国債が税収を上回り、国家財政世界最悪の状態だ。

ただし、米国や南欧の財政危機と異なり、日本国債の九三%は日本国民が持っている。しかし、国債発行も限度を越えれば価格暴落金利の上昇、そして不況の一層の深刻化につながる。

私はその解決策を持っているが、部分的には社論でも報じ、時を見て全面的計画を発表する。

日本政治の劣化、それによる不況の深刻化を防ぐためには、新聞、特に読売新聞の論評、解説、報道により、政治そのものの質の向上、活性化を図るしかない。

読売はこれまでにも、憲法改正案、行革案、戦争責任の検証、社会保障税制改革などについて、次々に建設的提案をしてきた。今は不況脱出のための財政金融産業政策についての提案に力を入れている。

最後に、読売新聞の将来について極めて重要な計画を申し上げる。

今朝の朝刊にも出ているように、新社屋の建設である。この大手町本社は一九七一年に建てられ、築後約四十年となる。

その建設当時は、古い経営者の頭の固さもあって、一極集中印刷が最も効率的であると誤信し、しかも鉛と手拾いの活字による輪転機、印刷とその発送のための長方形と三方道路の立地にこだわり、九五台の輪転機を地下五階層にわたって並べることを理想としていた。

私や内山グループ本社社長は、印刷電子化、発送、輸送の合理化、全国分印刷体制を主張したが、まだ若かった我々の主張は頭の古い硬直化した経営者に押しきられてしまった。中でも内山社長は長文の全国分印刷体制論を当時の社長以下に提出したが、却下されてしまった。

私は三年ほど前から、ひそかに大手町から輪転機を完全に移動し、IT時代にふさわしいシステムの配線やコンピューターの設置に適した新社屋の建設検討してきた。

その結果、この大手町の社屋を壊し、その跡に、三○階建ての最新機能を備えた新ビル建設することを決断し、一昨日の東京本社役員会で正式決定した。再建期間中、三年から四年は、銀座新橋演舞場に面した日産本社ビル借家する。この借家は、この本社より外見、内装とも立派だ。皆さんもいずれ新社屋が建設されれば、日本における情報金融機関の中心である大手町を睥睨する新本社で、執務することになるだろう。

思い起こせば、大正末期以来、読売新聞社屋は受難の歴史だった。一九二三年、銀座三丁目に建設した新社屋は、披露パーティーを前にして関東大震災で完全に崩壊し、一九四五年には空襲で跡形もなく全焼した

その間、朝日毎日大阪本社を置いていたため、関東大震災の被害を受けなかったが、一七紙あった東京紙はほとんどなくなってしまった。大空襲でも朝日毎日は戦火を免れた。

このような二度にわたる社屋崩壊にもかかわらず、新社屋の建設を続け、不死鳥のごとくよみがえり、一九七七年、務台社長のもとで発行部数が日本一となり、翌七八年には世界最大発行部数としてギネスブックに登録された。九一年に私が社長になり、それから間もなくの九四年、一○○○万部の世界最大部数を達成した。この時巨人軍も、日本一に輝いた。

創刊以来の苦難の中で、百三十年余にわたる先人たちの苦労の上、今や不滅の読売を象徴する超高層新社屋をこの大手町建設することは、私の生涯の最後の使命である。このデフレによる営業収入減の中で無謀ではないか、との批判も出るかもしれないが、わが社の資産力、経営からしてもいささかの不安もない。

もちろん、この大事業は私一人の力でできるわけではない。全役員及び社員諸君も、日常的な経費節減及び販売、広告収入の増強に向けて、全力をあげて協力していただきたいと思う。新聞窮乏化論のなかで、読売新聞未来は限りなく輝かしいものだと確信する。

新聞新聞2010年4月5日一面より(2010年4月1日読売新聞東京本社入社式にて)

2010-11-20

最近政治がクソ過ぎるので

来月で25歳になって、被選挙権を得る俺が本気で日本を立て直すための戦略を考えてみた。

経済財政

法人税減税。

消費税増税。どう考えても仕分けや埋蔵金たいな小手先の策で対応できるとは思えないので、

国民情報開示して理解を求める。段階的に引き上げ。

・札証、名証、福証等の地方取引所、東工取、東穀取のような商品取引所を大証統合

大企業中心の東証に対する、地方、新興、商品主体の取引所に再編。

電波オークションをやる。

労働者派遣の緩和及び解雇規制の緩和

製造業の大規模投資の税制優遇。韓国台湾ハイテク産業に対抗する。

林業近代化林道整備、機械化、製材所、流通経路を含めた改革のバックアップ

漁業近代化ノルウェーたいなのを目指す。

外交安全保障等~

麻生政権時の自由と繁栄の弧戦略継承

・本気で中国と対峙するために国境問題にけりをつける。

北方領土は2島返還で手打ち。経済水域は割と広いので名を捨てて実を取る。北の備えを南西にシフト

・本気で常任理事国を目指す。新興国インフラ売り込みをがんばる。

FTAの推進。同時に利権の温床になっている中小農家の淘汰してJA解体専業農家企業参入を優遇。商品作物輸出を図る。

ミサイル防衛の推進。

核武装はしない。維持費用がヤバイのと、不謹慎な話だけど世界で唯一の被爆国という立場外交に生かすため。

・次期主力戦闘機F-35を買う。三菱にはT-4後継の練習機生産仕事を維持。同時にこっそりF-3開発推進。

F-35VTOL型を購入して、いざとなったらDDH軽空母にするぞというポーズを取る。

アメリカ空母で着陸訓練をさせてもらう。ただし、本気でやばくならない限り軽空母保有はしない。

お金がかかるし。抑止力になればOK。

普天間基地下地島移設。基地問題と防衛力維持の両立を図る。

陸自のヘリの国産化。UH-X、AH-XはOH-1ベース。がんばれ川崎

陸自の古い装甲車更新してあげる

海上保安庁予算をふやす

医療・福祉~

・若年層が高齢者を支える仕組みは限界だと思うので、同世代内の相互扶助の仕組みみたいなのができないか考えてみる。

同世代の富裕層貧困層所得転移たいなので。

少子化なのに小児科医、産科医の不足、保育所の不足。よくわからないので詳しい人に頼む。

子ども手当をやめて教育バウチャー

交通・国土開発~

国家の発展に必要な公共事業は惜しみなく行う。

具体的には、

羽田空港拡張横田空域返還交渉推進で羽田ハブ化。

首都圏高速道路網(圏央道外環道、中央環状道)の整備。渋滞の緩和

・中央リニア建設推進

・中央リニア完成と同時に伊丹空港を縮小してビジネスジェットの拠点に改装国内線関空に。

なにわ筋線建設して関空アクセス改善関空西日本ハブ化。

北海道新幹線北陸新幹線建設推進。

北陸名古屋とのアクセス考慮して米原ルートリニアがあれば東海道のキャパも問題なし。

ハブ港湾地理的に有利な北部九州を推進。

科学技術環境など~

太陽光発電とかのいわゆるクリーンエネルギーの開発は、

石油天然ガス中東依存脱却と、製造業競争力強化の観点で考える。

鳩山前総理みたいセンチメンタル感情は捨てる。

地球環境変動のメカニズム研究するための衛星スーパーコンピュータ予算を増やす。

・ただし京速計算機たい無駄遣いはしない。東工大TSUBAMEたいな効率的なヤツをたくさん作る。

安全保障と絡めて、早期警戒衛星の開発。ミサイル防衛の強化と宇宙開発の官需を作る。

・というか、有人宇宙開発やろうぜ。

・大規模な風洞実験室を北海道に整備。航空宇宙産業の強化と、地方振興を同時に図る。

・これらの財源は、排出権取引たい馬鹿らしい枠組みから離脱して捻出。

レアアース代替材料の開発推進。

・広い領海を生かして海洋資源の調査推進。

~その他~

・まともなNPO/NGO活躍できる仕組み作り。昔バイトしたときの経験から考えて、

名誉欲の強い定年退職じじいや、勘違い主婦自分探し若者しかいないのが原因。

まじめな失業者無職NPO/NGOに参加していると職歴として認知されるような空気を作る。

最近警察がやってる路上駐車の取り締まりや、飲酒運転の罰則強化なみにしつこく政府広報すれば空気は変わる。

解雇規制の緩和するからには引き替えになる政策が必要だし、起業の増加につながるかもしれない。

選挙区一票の格差是正。都市部や若年層に不利すぎる現状を打開する。

マスコミの腐敗をつぶすために記者クラブを解散させる。

新聞社テレビ局以外の新規参入を歓迎する。

官僚に政策を丸投げせずに党でシンクタンクを保有して政策立案能力を高める。

働き口の少ない文系ドクターの受け皿になって、ドクター雇用問題を考えてますよアピール。

以上、長文失礼。

2010-11-15

【日刊 アジアエネルギー最前線トルコ原子力日本狙いか

http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm

レアアースとトリュームの関係,先日のNHKの特集まで,よく知らなかった。レアアースの中には相当規模のトリュームが含まれてい

放射能を発し,レアアース生産でこのトリュームを削除する工程が結構面倒くさいという。このために米国などは自国のレアアース

産は行っていないと言う。トリュームというのは,ウランなどの核燃料の代替案として浮かび上がってきており,インドなどはその技術

開発に熱心であることは知っていた。

インドは核燃料で世界の制裁を受けているときに,核燃料不足に悩まされて,国内豊富に埋蔵するトリュームを燃料とする原子力発電

を,大統領自ら喧伝していた。トリュームを燃やしてもプルトニュームが発生しないことから,安全なエネルギーが取り出される,この

面からも真剣にトリューム原子炉世界的に議論されている。インドレアアース東西の沿岸部を中心に包蔵し,当然この中にト

リュームが含まれている。

そこで疑問が浮かぶのは,世界レアアースの95%を生産してきた中国は,この取り除いたトリュームをどう処理しているのだろう

か。ネット上で調べても,中国レアアースとトリュームの関係は,特に述べられていない。しかし,中国レアアースにはトリューム

がない,ということはないでしょう。では中国はそのトリュームを廃棄したのだろうか,はたまた将来の利用価値を知った上で,密かに

備蓄しているのであろうか。

トルコのシノップ原子力開発について,トルコ政府が交渉に失敗し,トルコ日本東芝プラントシステムに,協議に応ずるよう要請

たと報道されている。裏側はよく分からないし,日本企業が長年に亘り根回しをしてきたであろうことは想像できるが,トルコ政府との

合弁方式による開発では,韓国価格が合わなかったとされている。UAEのケースは,原発建設だから,基本的にビジネスが違うこと

になる。

しかし,果たしてトルコは,日本との交渉においてこの価格競争となったときに,日本企業に有利な展開になる,と言う見通しを持って

いるのだろうか,そうとは思えない,韓国が受けられなかった価格日本なら受ける,ということはあり得ないだろう。勝手想像

が,トルコの人は本当に日本人が好きだ,その様なことでビジネスが動くのかどうか,疑問ではあるが,恐らく親日の心がいくらかでも

影響しているなら,東芝に頑張って欲しい。

ミャンマーでスーチーさんが解放されたが,全体的な論調としては,世界で最も著名な政治犯であるにもかかわらず同氏の立場は近年弱

体化した,であり,事実世界彼女が捕らわれているために,どれだけのエネルギーの消費を強いられたであろうか。今度もなお活発

な活動が続くと,再逮捕の可能性は高く,それだけまた世界エネルギー消費を要求することになる。エネルギーだけでなく,時間もど

んどん無駄に使われる。

勿論,自由の価値は命より尊いが,何年間も家に閉じこめられた状態ではどうしようもない,発信もままならず,西欧諸国も単に眺めて

いるだけで,手の打ちようがない。物事も,エネルギー資源も,ミャンマーの人心も,すべて中国に持って行かれるだけだから,この辺

りでけじめを付けて,日本も思い切った開発政策に乗るべきだろう。眞の民主化は4年後でも仕方がない。

日本政府が,横浜ビジョンの成案に一生懸命になっている頃,中国武漢では,中ロ印の3カ国外相が集まって,新興国として共同歩調

を確認しあっている。横浜での駆け引きの間,中国領内でのこのような会話が進んでいるのだ。このニュースを見て,核保有がなけれ

ば,誰も真剣に相手にしてくれない,湖錦濤などは実際に菅さんと会ったことさへもう忘れ去っている。米国核の傘の下,これをこの

まま使い続けるか。

インドネシア原油生産の落ち込みが現実になって,国会は焦っているが,外国企業は別として,プルタミナは原油生産増を真剣

図ってくれるだろう,とプルタミナに発破を掛けている。プルタミナにその国威のすべてを賭けている感じだが,実際にプルタミナの努

力が原油生産増に結びつくのか,今日の記事では,2011年には,2010年の日19万バレルを5.26%上げ,20万バレルとする

目標を発表している。

インドのアルンチャルプラデシュ,北東地域の水力開発の先兵のような存在で,中国チベット開発に対抗して,大規模ダム建設を進

めているが,環境基準の一つである,喪失した森林に相当する植林を行うことを義務づけている。州政府は,81%が森林に覆われてい

るこの州では,]新たな植林というのは不可能だ,と異論を唱えている。この基準のために,環境承認が遅れている。

アルンチャルの水力開発で喪失した森林はアルンチャルで埋めなければならないのか。同じような基準はタイなどにもあるが,元々地球

温暖化意識してないから,新たな植林は,プロジェクト近傍か,少なくとも同じ流域内,という観念がある。でも,森林喪失の影響

は,近年,地球温暖化と共に論じられており,理屈から言えば,代替植林は他の州でも良い,極端なことを言えば,インド森林喪失

を,日本列島植林で代替しても良い。

ベトナム中部は,再三台風に襲われて洪水に見舞われ,多くの犠牲者を出している。近年盛んなダム開発のせいだ,と住民が騒いでい

る。フォーラムが持たれて,洪水被害はダムの影響ではない,その証拠にダムが出来る前も洪水被害が出ているではないか,とダムを操

作している側からの発言が続いている。ダムがその機能を果たしているかどうかもさることながら,少なくとも警報の出し方には問題が

ある,と議論が進む。http://bit.ly/adBJ6K

実際,ベトナム中部日本列島と地形的に似ていて,急流だからダムの容量も大きくとれないし,洪水ダムに押し寄せてくる時間も短

時間で,洪水防御は大変に難しい。ベトナムダム開発は荒っぽいから,放流方法や下流への警報との連携など,もう少しきめ細かく操

作規定を作らなければならないだろう。私も一度,我が家の上流で工事が進んでいる安威川ダムの計画をチェックしておきたいと思って

いる。http://bit.ly/adBJ6K

2010-09-24

http://anond.hatelabo.jp/20100924121200

競争社会で戦わないことは、すなわち 経年劣化というか、陳腐化というかにより、負ける危険性があるんだけどね。

建築業が盛んな頃には、今みたいに大量の土木失業者が出る事なんて想像してなかっただろうし、いわゆる ホームレスが出ることも想定してなかっただろう。

大企業に勤めて、40,50でリストラされて スキルが全く育って無くて再就職が難しいとかね。

単純労働なんて新興国に奪われていく運命だし、大企業リストラが待っている。JALですらリストラするご時世に終身雇用なんてアテにするんだろうか?それこそ若年にして老害

他方まだ、30代ぐらいの老舗のすし職人の人とかにあったときの熱の入り方は良かったと思う。給料高いのか安いのか知らないけれど、まぁ、食うには困らないだろうなぁと。

なんかさぁ、この国は食うに困らないせいで、ヌルイ人が多いんだよ。残業しろって意味じゃなくて1日8時間 全力で仕事する。そんだけがもう難しい人が多い。

昔かららしいけど・・・。

でもさぁ 食うに困らない時代はたぶんもうすぐ終わるぜ?

2010-09-07

http://anond.hatelabo.jp/20100907215245

いやー・・・。新興国需要っていつまで続くかなぁと思うし。

収縮傾向になったとき、その市場で食ってた連中って結構死ぬと思うよ。

俺もアジア向けのシンジケートローンをいじるお仕事してるけど、やってて

「これ中国がキたら大爆発だなぁ」と思いながら構築してるもん。

まぁ、大丈夫ですって言って法人営業するんだけどね。アレンジャー面白いし。

海外仕事を求めて出て行くってのはやっぱりさほどお勧めできないかもしれない。

だって、タイとかベトナム行けばわかるけど、都市圏バリバリやってる奴等優秀だもの。

英語だって下手すりゃそこらのホテルボーイでも俺より上手い。専門用語は知らないとしてもね。

出稼ぎ感覚で「良い仕事があればいく」ならお勧め出来る。

ただ、円がこれだけ高い中で海外で稼ぐのってそれほどメリット無いような気がしないでもない。

新興国需要が翳ったとき、真っ先に死ぬと思うよ。

仕事無くて日本に戻ったら資産二束三文、ってことでしょそれ。

永住前提で国内で5000万くらい貯めて、ベトナムに移住とかの方がまし。

俺は貯金が一定額に達したら仕事辞めてタイに移住する予定なんだけど、海外で「働く」って効率悪いよやっぱ。

日本で稼いで海外で使うことを考えた方が賢いんでないかとスゲー思う。

海外に住んで日本で商売できるといいよね。

あと、そのスペックで戦コンは流石に眉唾とか以前に無理だから、そっちの道は考えるの止めた方がいいよ。

海外「でも」戦える人材になって、円で稼いで海外で使うのが理想

まぁ、国債バブルが終わって円が暴落してってまで見込んでるならわからんけど。

2010-09-02

トヨタとかねホンダとかねGM新興国で負けてんの。シェアで圧倒的にGMに負けてる。なんでかっていうとねGMはそこの新興国地盤会社(例えば第一汽車)とね価格競争でガチで殴り合ってるの。一方でね、ニホンはね、「おれたちは違う」と。価格競争なんかしなくても技術力が全然違うと。だから勝てるって言ってね、ぜんぜん価格で張り合おうとしないの。買って乗ってもらわないとね、日本車の良さなんか分からんのに、ぜんぜんシェアを取りにいかないの。もう意味わかんね。ニホン車オワタまであとチョットだよ。

2010-07-28

http://anond.hatelabo.jp/20100728195844

新興国賃金水準を合わせる場合だって別に名目賃金で調節しないといけないわけじゃない。インフレ円安で調整するほうが打撃は少ない。

http://anond.hatelabo.jp/20100728124240

日本では、とくに民間の経済システムインフレであり続けるのを前提に構築されてるから、インフレ期待は必然じゃないかな。

デフレ下であらゆる経済規模が収縮することによって結果的に起こる雇用抑制や無昇給が、日本社会においては世代間格差(格差社会じゃないよ)という形で社会のひずみとして出やすいから。

ただ今のデフレは、物価賃金新興国に鞘寄せしていることによる構造的なものだから、解決の糸口がないよね。

2010-07-13

http://anond.hatelabo.jp/20100713004410

だーかーらー。今の日本突っ込みたい産業一つも育ってないってのなら、

どうやったらそういう産業作れるか考えようぜって話だよ。

出来ねー出来ねー,無理無理って言ったってなんも始まんないぜ。

日本国内の事情邪魔してるのもわかるし、新興国知的レベル

もう全然追い越されてることもわかるんだが、それをどう巻き返すかを

国も企業国民も腹割って考えようってことだよ。

http://anond.hatelabo.jp/20100713003534

金集めてくるのはいいけど、何に使うんだよw

 ちゃんとペイするタイプの事業、いわゆる投資マネーであれば、国内にだってうなっとるわw。

今問題なのは、投資に値する分野ってのがすでに、どの分野もハイテク化してしまって、スキルが必要な分野になっているが、そういう分野であればあるほど国内外賃金格差が激しくて

まともな技術者だと海外に持って行かれるって話とかもあって、国内ハイテク産業を起こそうにもなかなか起きないってことじゃね?

 国内向けのサービス産業医者弁護士なんってあるけど、この手の職業はどんだけ栄えても国益には貢献しないしな。

 

いわゆる、国内マネーが流れこんで、人が国内で必要になってという製造業みたいな分野の産業が必要なんだが、

 頭数がキーファクターなものについては新興国に負け

 頭の中がキーファクターなもののついては、日本独自の村社会的発想が邪魔をして

いったいどの分野に資金を突っ込めっていうんだよ。

2010-06-28

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100628030.html

お疲れ?菅首相言い間違え連発「G7」「イ・ミョンビャク」

 菅直人首相は27日夕(日本時間28日朝)、カナダでの一連の外交日程を総括する記者会見で言い間違いを連発し、慣れない外交とあって疲れをうかがわせた。

 「G7の議論」などと主要国の略称である「G8」を数回「G7」と発言。インドインドネシアとの首脳会談に触れる中で「エマージングカントリー新興国)」と言うべきところを「エマージェンシーカンパニー」と間違えた。

 また、口が回らないのか、韓国李明博大統領名前を「イ・ミョンビャク」、ロシアメドベージェフ大統領を「メドメージェフ」と発言した。 (共同)

去年、漢字を読み間違えてボロクソに叩かれた総理がいましたっけ。

2010-06-25

日本を滅ぼさない為の、いくつかの方法

年金がどうとか、消費税がどうとか、どうでもイイ。

今そんなくだらないことをいちいち議論するな。

そもそも国際競争で負けている時点で貧困国になって、首が回らなくなる。

海外から奪わなければどんどん新興国に奪われていっちまう。

「食わなきゃ食われる」んだ。

考えてみろ。中国人成金たちが物価の安くなった日本の若い女を買っている姿を。

俺はこんな日本見たくないね。

「食わなきゃ食われる」んだ。

国内での奪い合いはどうでもイイ。海外から奪わなきゃならない。

変えるべきところは教育からだ。

プログラム小学校5年生からの教科に入れろ!主要教科にするぐらいの勢いに。数学に混ぜてもいい。

経営簿記、複利、株、お金の仕組みの基礎を中学生にも教えろ。これらをまとめて1科目でもいい。

・そのぶん古文や漢文社会を減らせ。漢文学んでも中国語聴き取れねえから。

・図工での工作はPC自作も混ぜてみろ。美術はDTPをメインにしろ。もちろん音楽DTMを。

・基本PCで授業を受けるような流れにしろ。

普通科高校を減らし、職業訓練校としての高校を増やせ。工業高校に変えてプログラミング高校を増やせ。

大学は8割いらない。大学研究をして意味のある人間なんて一部の人しかいない。一般人無意味だ。

そんで海外から奪う力のある企業を育てろ。

ホリエモンみたいな若い経営者が明らかに有利になる仕組みを作れ。30代社長だと税金半分とか。極論。

 →中国は本当に若い社長が多い。

・体の芯から染みついている年功序列の考え。日本人は小さいころから先輩がエライという考えがしみついており、

 どの会社に行っても年長者の発言権が大きい。その考えは変えられない。完全に染みついているからね。

 じゃあどうするか。焼け石に水だが、まずは敬語をなくすことからはじめる。丁寧語は残すが、年上に対する敬語

 文化を「意図的に」壊す。国の政策としてこれを行う。40年計画だ。

ともあれ、「抜本的」じゃないとダメだ。一度壊さないと、GHQがぶっ壊したみたいに既得権益を全てぶっ壊さないと、

これ以上の発展はできない。

このままだとガチ中国インドに負ける。いや、もう負けてるが。

30年後の日本人が勝てるよう、今から抜本的に直さないと!今から!

「食わなきゃ食われる」んだ!

2010-06-19

アメリカの過剰消費と新興国の貯蓄過剰がバブルとその崩壊を生み続けてるなら、

恋愛資本主義にも大きな危機が遠くない将来に訪れるのではないか。

2010-06-05

ナイーブなエコとナイーブな反エコ

切込隊長ブログ記事「なんかエコ活動とかやってる奴がいるけどさ」に、ブクマを見るとほぼ全面支持なのに驚いたのでちょっと書いてみる。「エコ」がこれほど不人気となると正直、日本人類未来は暗いと思わざるを得ないからだ。またその一方で、そうなるのも仕方がないのかなと諦観する気持ちもある。理由は、グリーンピースをはじめとする「環境保護団体」には確かに、隊長が指摘するような非合理性と偽善性がつきまとっており、一般人が不信感を抱いて当然だからだ。

なお、私は環境問題専門家ではなく、市井の理工系の人間に過ぎない。ただ、多少の科学知識があればこの程度のことはわかるはずだということを示すためにこの記事を書いている。

物理のセンスのない「エコ」活動

隊長曰く、

なんかみんな、エコバッグ持ってたり、スタバとか逝ってマイカップ持ち込んで飲んでたり、してるけどさ。

本当にエコとか考えてるなら、風呂の回数減らせよ。一日おきでいいだろ。ドライヤーも使うなって話だ。マイカーぶんぶん通勤してる奴が、得意げになって使用済み天ぷら油の再利用とか言ってて馬鹿なんだろうかと思う。

これは全くその通りと言わざるを得ない。ここでは話を単純化してCO2の削減についてのみ考えることにすると、生活の中でCO2を直接的・間接的に最も排出しているのは自動車光熱費(特にエアコン)であるのは余りにも明らかなのだ。CO2は基本的に炭素を含むものを燃やしてエネルギーを取り出したときに排出される。そして、物理を少し学んだことがあれば自明のことなのだが、日常生活の中ではものを動かしたり熱したりというのが圧倒的にたくさんエネルギーを使うことなのだ。そして、50kgぐらいの人間1人を動かすために、1tぐらいの乗り物を使い、そしてゴムタイヤでアスファルトの上を走る自家用車というものがいかに、たとえば鉄道と比べればエネルギー効率が悪いかは明らかなわけで、エコバッグとかマイカップとかをやっていても車通勤をしているだけでおつりが来るぐらいのCO2を排出することになる。

つまり、個々人が「忍び難きを忍び、堪え難きを堪え」るような「エコ」活動は自己満足以外の意味はほとんどないのだ。

本来の「エコ」とは何か

では、本当の「エコ」とはなにか。上に書いたことからおわかりだろうが、エアコン冷蔵庫を高効率のものに買い換えさせ、人間やものが移動する必要を減らしつつ、できるだけ自動車依存しないように路面電車の整備や業務のIT化を進めていくといった社会構造の改革をするほかない。同時に、エネルギー源をできるだけ化石燃料依存しないように、その方面での技術開発も進めていくことだ。

要するに、「エコ」とはどこまでも今後のエネルギー資源戦略の話であり、マクロ経済都市工学、そしてエネルギー工学といった堅い分野の成果を積み上げていく話なのだ。本質的に、「忍び難きを忍び、堪え難きを堪え」たり、経済成長を否定したり、科学技術を悪と糾弾したりするような話ではない。

ちなみについでに言うと、温暖化CO2原因論に対する懐疑論跋扈している(どういうわけか、池田信夫氏を筆頭にラディカルなリバタリアンは判をついたようにそうなのだが)が、化石燃料の枯渇を見据えればどのみち取らねばならない対策は同じである。だからそのことは考えなくてよい。

もう一つ、隊長の書いている

環境を考えて、太陽電池パネルをつけました」とかさ。太陽電池パネル生産するのにまず二酸化炭素エネルギーロスがかかるっつーの。

はよくある誤解で、最近では太陽電池では余裕でエネルギーの元が取れるようになっている。

ニューエイジ運動による「エコ」の簒奪

ではなぜ、このような誤った「エコ」のイメージとそれにたいする反感がここまで広まってしまったのか。それは、グリーンピースに代表される環境保護団体の姿を考えてみるとわかりやすい。彼らの中には菜食主義、呆れるほど不合理な反捕鯨運動経済成長科学技術物質文明への否定的評価、そしてオカルトじみた「スピリチュアル」といったイデオロギーへの親和性が強く見受けられる。これは本来、上に述べたように「エコ」と必然的な結びつきはどこにもない。にもかかわらず、世間では「エコ」というと、もっぱらこうした偽善的で胡散臭い印象ばかりがはびこってしまっている。これはなぜなのか。

答えを書いてしまうと、これは近代現代欧米に特徴的な「ニューエイジ」と呼ばれるある種の疑似宗教社会運動の産物なのだ。ダーウィン進化論などの影響によりキリスト教的思想基盤が揺らいだ後、既存の価値観を否定し、オルタナティブを「東洋」に求める動きが西洋社会には発達した。それが「ニューエイジ」なのだ。西洋にはなぜか、日本のあらゆる事物を「禅」に結びつけ、むやみやたらと親日的な人(それでいて捕鯨のこととなると途端に北朝鮮まがいの反日戦士になる)が多いが、これも一つには「ニューエイジ」の影響である(日本がそれを利用した面も多分にある)。このほか、北京オリンピックへの反対運動の旗印がなぜ「チベット解放」ばかりで「ウイグル解放」ではなかったか、本質的に同じ宗教の分派であるイスラム教があれほど嫌われる一方で紛れもない異教徒であるダライ=ラマがなぜあれほど尊敬されるのか、そういったことにもこの「ニューエイジ」が背景にある。そしてついでに言えば、オウム真理教とか船井幸雄とかはたまた「水からの伝言」といった訳のわからないものは、日本にこうした「ニューエイジ」が「逆輸入」された結果であるといっても間違いではない(早い話、オウム真理教伝統的な漢訳の仏教用語ではなくサンスクリット語やパーリ語をカタカナ書きした用語を使っていたのはこのためだ。これが「阿吽真理教」であったり、ホーリーネームが「マイトレーヤ」や「マンジシュリー」ではなく「弥勒」や「文殊」だったらあれほど信者を集めたかどうか想像してみるとよい。オウム仏教原理主義でありつつ、伝統回帰ではなく伝統否定なのだ)。

少し脱線気味になったが、要するに「エコ」を敵視している人は戦う相手を間違えているのである。グリーンピースをはじめとする「ニューエイジ運動キモいことには何の疑いもない。ああいう偽善的かつカルト的なものは叩いておくべきだと私も思う。しかし、「エコ」全体を一緒くたに攻撃するのは誤爆もよいところなのだ。

おわりに

鳩山内閣エコ政策が嫌悪されたのはこう見ると当然の話だ。鳩山氏の「いのちを守りたい」というエコ政策は、本物の「エコ」のような国家戦略ではなく、もっとナイーブな感情に端を発していて説得力がまるでなかったからだ。鳩山夫人のオカルト嗜好ともども、これも「ニューエイジ」の影響の産物である面が多分にあり、国民偽善臭を嗅ぎ取ったのはおそらく当たっている。

しかし、エコは本来国家戦略であり、未来にわたる豊かな生活を保つために不可欠である一方で、日本国益にも繋がる可能性をも秘めているのだ。上に述べたように「エコ」のためには重工業技術力が強く求められるのだが、これは日本の得意分野であって、中国韓国といった新興国に対して優位を比較的強く持っている分野でもある。同様の事情を抱える独仏が「エコ」に梶を切り、オバマも「グリーン・ニューディール」を提唱しようとしているのはこのためなのだ。日本政府がこの方面に消極的なのは、重電産業に身を置くものとして実に歯痒いものがある。どうか、もっと事実を冷静に理解し、お涙頂戴物語としてではなく国家戦略としての硬派な「エコ」の推進の世論の形成に手助けをしてくれる人が一人でも増えて欲しいものだ。

追記

誤植訂正。b:id:yoh596さんご指摘どうも。

2010-05-15

http://anond.hatelabo.jp/20100515174324

俺ね、国際ローンの編成業務とか色々やってるんだけど。

ぶっちゃけ、カネになる話はある。しかし、その投資っていうのは

「100億」が「小規模」って表現されちゃうレベルなわけで、今の仕事

個人でやるってマジ無理なんじゃね?感がすごくある。

最近新興国へ攻撃かける企業たちへの金貸し軍団を頑張って組んだりしたんだけど

商社とかあの辺りと違って、こっちの仕事はカネの額とコネ世界なわけで、

ぶっちゃけ、個人でなんかやるのに今の業務はマジ使えない。ムリにやるとマジで逮捕される。

今手元にある情報を元に個人レベルでなんかすると、東京湾辺りで魚のエサになる気もするし。

ほんっと、組織から離れたらゴミだよなー俺とか思う。

まぁ、大方の勤め人がそうなんだろうけど。

生保辺りで運用やってる人なんかだと話は違うんだろうなぁ。

http://anond.hatelabo.jp/20100515172601

自由に関してはわからんけど、カネに関しては平均値見ればいい。

一般論としては成立する。

つか、内需死にまくり海外企業逃げまくりの昨今で

周辺国からのダンピングに晒されてる日本中小企業未来なんてあるわけない。

頼みの技術流出放題だし、人材どんどん海外行ってるし。

景気回復だのなんだの言ってるけど、新興国需要に引きずられてるだけで

海外攻勢かけてなかった企業は全く回復してないよ。

大手は海外インフラ需要で笑いが止まらないだろうけど。

結局、日本の景気が回復しようがしまいが、中小企業の皆さんはゆっくり死んでいってね!

って状態が永遠に続くだけ。

2010-04-02

低所得層にモノが飛ぶように売れる?

世界に広がる「BOPビジネス」の正体

ttp://diamond.jp/articles/-/5306

日本の大手食品日用品メーカーが、世界視野に入れた「世界ブランド」に経営資源を集中させ始めている――という記事が、日本経済新聞で大きく紹介された(2009年12月20日付け朝刊)。

 ロッテタイ工場建設し、菓子の「コアラのマーチ」を東南アジアで広く販売。花王は衣料用洗剤「アタック」やヘアケア商品「アジエンス」など7ブランドアジア戦略商品に据えている。

 いずれも、国内市場の冷え込みと縮小を受け、新興国を睨んだ海外生産の増強を目論むものだ。

 しかし現在、さらに一歩先を行く市場展開が活発になっている。それは、これまでビジネスの対象とされなかった世界低所得者層だ。

 この世界で約40億人と推定される「新・新興国」のボリュームゾーンを相手とするビジネスは、「BOP」(ボトム・オブ・ピラミッドビジネスと呼ばれ、主に欧米の大手企業で注目されている。

 このボトムとは、「1人当たりの年間所得が3000ドル以下の世帯」と定義づけられている(世界資源研究所と国際金融公社による)。また、BOPを最初に提唱したのは、ミシガン大学ビジネススクール教授のC.K.プラハラード氏とされ、1997年に「貧困層は援助の対象ではなく消費者ビジネス所得生活水準を向上させるべき」と発表している。

 BOPビジネスの成功例として模範とされる日用品大手のユニリーバ(英蘭)では、売上の実に36%をアジアアフリカ地域が占めているという。

 インドでは、小分けしたシャンプー石鹸を約4万5000人以上の現地女性たちが農村部で戸別販売し、多くの世帯経済的自立を実現させた。

 日本企業もこれに追随している。味の素現在世界約100ヵ国に進出。インドネシアでは全土に約400組の営業チームを組織し、週に約10万店の飲食店を巡回訪問する。

 フィリピンペルーナイジェリアでも同様のモデルを展開し、同社の利益率は海外比率が半分に達しているそうだ。

 また、スズキ1982年に参入したインドで、自動車会社マルチ」と国営企業マルチスズキインディア」を設立。同社はインド自動車市場シェアの半分を占めるまでになった。

 これらの成功のカギは、徹底した「現地化」を図り、市場に合った商品を作り、現地の人々と共に発展しようとする互恵関係を構築したことにある。成長性と収益性だけでなく、社会貢献性をも備えた新しいビジネスモデルと言えるだろう。

 CSR企業社会的責任)の観点からも、企業ブランディングに非常に有効となるBOPビジネス2010年以降の動向に注目していきたい。

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