「失言」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 失言とは

2019-11-24

anond:20191124180511

また頭の痛くなる文章が来ていますね。

ちゃん文章の主旨を理解していらっしゃるのでしょうか?

それくらい現代の読解力が落ちてしまったのならば由々しき事態だと思うのですが……

あなた自分あなたの思う女性だとするのはあなた権利あなた勝手だが、

いつそんなことを言いましたか

自分を?女性像と同一視?一言も書いていないのに。

これだけありもしないことで豊かな文章が書けるなら、きっと二流雑誌エース記者になれますよ。


それをもってして他人女性観まで否定する権利は作者以外には無い、とするのが今現在世界です。

本当に?

男性観、女性観が大衆から外れていたらあっという間に炎上して叩かれる、この社会で??

男尊女卑、女は男のアクセサリー、男は女のATM

こういった発言(失言の類ですが)が叩かれるのも貴方のいう他人男性観/女性観の否定じゃありませんか?

2019-11-15

anond:20191115201701

コミュ障」とかくと、

貴方様にもしかして失礼な発言をうっかりしてしまうかもしれませんが「コミュ障」なのでゆるしてね♥

そんな感じの「免罪符」代わりに使っているのではないでしょうか。

単に「切れやすい、通りすがりいちゃもんつける人へのけん制・あるいは保険」という処世術のような。

きっと賢い方なのでしょう。

失言があっても「あーコミュ障ってこういうことかぁ、しょうがいね」って思って貰えるから

2019-11-13

経済政策とか社会保障とか訴えても下級国民理解できないから、腐敗とかスキャンダルとか失言に食いつくんだよね。

野党は。

国民レベルが低いと政治家も大変だよね。

2019-11-11

コンピューターおばあちゃん

 「すると私は『自分人間だと思い込んでいるコンピュータープログラム』にされてしまったわけかい? 私の同意もなしに?」

 雲ひとつない秋の空。病室の窓は大きく開け放たれ、日射しが真っ白なカーテンと真っ白なシーツを眩いばかりにきらめかせていた。上体を起こしたおばあちゃん皮肉げな笑みはシーツからの照り返しを受けて奇妙に平坦に見える。どこかから風が子供たちの喧噪を運んできて短い沈黙を埋めた。楽しそうな叫び声、ボールを蹴る音。窓は開いているが虫が入ってくる気遣いはない──この世界に虫は存在しないからだ。そして声の主の子供たちも。おばあちゃんと僕と病室だけがこのシミュレーションの全てだった。

 「おばあちゃんプログラムなんかじゃない。ちゃんとした人間だよ。それに同意はあったんだ」

前半は僕の信念、後半は真っ赤な嘘。数十回に及ぶ失敗を経て、僕はこのステップ事実を述べることは得策ではないと学んでいた。

「今はまだ記憶が混乱しているだけだよ。そのうちに思い出せると思う。もちろん自分人間であることも、ね」

 新鮮な死体の脳を輪切りにして採取したデータから人格模倣AIを作り出す技術確立してから5年。既に数万人の死者がAIとしてこの世に舞い戻って社会活動(そして経済活動)を再開していたが、未解決問題が一つあった。AI自分自身を人間だと疑いなく認識できなければ──要するに自分は元の自己連続した存在だと心の底から信じることができなければ、そのAIはやがて必ず壊れるのだ。しかもこの自壊は伝染する。2年前の《大災害》は当時活動していた世界中のAIの半数を発狂機能停止に追い込み、ついでにほぼ同数の生きている人間までをも死に追いやった。そのため現在では、目覚めたAIは「自分人間である確信している」と客観的保証されない限り、隔離されたネットワークから外に出て行くことは許されなくなっている。病院医療ミスで亡くなったおばあちゃんを現世に連れ戻すために(したがってこの高額な費用病院持ちだ)、この病室での対話と説得は、法的にも倫理的にも現実的にも決して欠かすことのできないプロセスだった。

 「お前の言いたいことは分かったよ。でもね、結局のところ今の私はただのプログラムデータなんだろう? コピーも削除も編集もできるただのデータなんだろう? そんなもの人間であるけがあるものかね」

「おばあちゃんが動いている基盤はとても厳重に保護されていて、コピーや削除はできないんだよ。暗号化されているから僕らは読むことも編集することもできない」

「まるで本質的じゃないね。じゃあ私を私たらしめているものは何かね? 私の魂のありか、この私が私であって他の何かではないこと──そして他の誰かが私にはなり得ないことはいったい何が保証するんだい?」

「512ビットハッシュ値……かなあ」

 これは失言だった。おばあちゃんは手を叩きながらおかしそうに笑い始めた。その笑い声がヒステリックに加速していく。そのおばあちゃんの頭の上には僕だけに見える不吉な赤黒いバーが浮かんでいる。これはおばあちゃん精神的な安定度を示すもので、緑は正常、赤は不安定。黒になると正気に戻れる見込みはなくなるため、そのおばあちゃんは慈悲深く自動的に終了される。僕はこれまでその光景を53回見てきたが、今日が54回目になった。一瞬のフリーズののち、おばあちゃんきらきらと輝く光の粒になって空中に散逸していくと(本当にくだらない演出だ。僕はいつか機会があったらこ演出を決めた奴を殺してやろうと決意していた)、僕は口汚く自分を罵りながらHMDを顔から乱暴にむしり取ってシャツの袖で汗と涙を拭った。おばあちゃんが目覚めた直後のスナップショットからこのセッションをもう一度やり直す時間はまだあったが、僕には休息が必要だった。

 僕はおばあちゃんを愛しているし、また家族と一緒に笑い合いたいと心から願っている。だからこそ毎日この「復活の間」──自分データに過ぎないと思い込んでいるAI対話を通じて自分人間だと納得してもらうための施設──に通い詰めているのだ。けれども最近は思う。果たして僕はおばあちゃん人間性を本当に尊重しているのだろうか、それとも玩具のように蹂躙しているのだろうか?

2019-11-10

安倍内閣辞任ドミノ

しかに辞任が連続したけど、それぞれは関係ない原因での辞任だからドミノというのはどうだろうか。

過去発言とは関係なく、ただの失言を「ブーメラン」とか言ってるのを見たことあるし。

2019-11-06

国家公務員って

急に虚しくなったりしないのか?

めちゃくちゃ頑張って勉強人生かけてきて

いい大学合格して、公務員試験という狭き門を乗り越えてきためちゃくちゃ有能な人たちなのに

無能大臣の下で何時間残業して滅私奉公して働いているとき絶望したり失望したりしないのか。

私自身、無能経営者の下で働いていて何度も何度も失望した。

何のために仕事してるんだよと思いながら仕事しているけど、かろうじて定時で帰れるから今の仕事を続けてる。

もう少し経ったらもっとから尊敬できる経営者や仲間がいる会社転職しようと思ってる。

だけど国家公務員だったらサンクコストを考えてしまって転職に踏ん切りがつかなくなったりするんじゃないか

偉そうなのに実務的なことは何も知らないで失言ばかりしている人の下で、日本で最も優秀なひとたちが働いているのはものすごくもったいなくないか???

国家公務員実態がどうなのかわかんないけど。

ふと気になった

2019-11-01

萩生サン大臣になる前から民間試験大学入試に使うのには反対だ

大臣になって取り下げようとしたけど、色々な人の面子がかかっていて容易じゃない。だからわざと失言をして、与野党からフォローしてもらったんだ。

元文科大臣の馳さんも協力して、「追求側」として質問をしてもらった。彼だっておめぇが大臣の時にやっとけよ!!!!!という突っ込みを受ける覚悟で厚い面の皮を演じて見せたのだ。

なんという勇士!!!

2019-10-31

巨乳奇形教授が960回痴漢されたのを信じろという人、桜井誠が960回△◆人に暴行されたとか言っても信じるの?

6年で960回以上の痴漢公共交通機関における性暴力被害に会いました。友人女子もみな同じくです。

その人の人間性発言は一旦置いて被害報告を信じろって無理がある。

信憑性はその人の今までの言動と密接に絡み合ってるし、切り離せないものじゃないの?

「明らかに問題のある発言とそれ以外は分けて考慮するべき。」usokooooo

「本人の話も聞かずに、根拠なく痴漢を受けた回数を嘘松呼ばわりしてはいけない。ネオリベ思想もまあ個人意見だ。」shields-pikes

根拠もなく虚言呼ばわりするのは直球のセカンドレイプ」kutabirehateko


主張する側は根拠を示さないのに、信じないのには根拠必要なの?

自分はこの人の発言、それも一度や二度の単純な失言ではないものを見て信用できる人とは思えなかった。

あなたがこの発言たちを見てそれでも信用に値する人格だと思ってるならいいけど自分には残念ながらできない。

巨乳奇形」の青学教授、「6年で960回痴漢された」「絵師風俗女」「税金金持ちへの嫉妬」「美少年の光り輝くお尻」「昭和天皇を燃やしたのはあの世との交信のため」等々の名言製造機だった

https://togetter.com/li/1423736

2019-10-29

政治世界はいつまで枝葉末節言の葉にばかり焦点が当たるのだろうか。

萩生大臣の「身の丈発言」、最悪なのは間違いないのだが、皮肉を言えば実態をよく形容した言葉だと思う。

その背後にある制度問題があるから、それを無理に擁護しようとした言葉問題が生じたという話。

…のはずなんだが、自民党は「言葉足らずで…」などと言い、当の本人は「発言撤回します」。

違う。撤回するのは発言じゃない。撤回するならその背後にあるものだ。撤回しないなら改善案を出せ。

野党野党で「大臣にあるまじき発言だ」などと発言のもの発言者にばかり焦点。

違う。そんな政治プロレスは良いから、そんな暇があるのなら、その背後にある制度の不備を徹底的に追求してくれ。

この問題に限った話じゃないが、時間が惜しい。特に受験生には時間が無い。

河野大臣の雨男発言もそうだが、毎度こんなしょーもない言の葉にばかり焦点を当ててるから

そんな政治家の背中を見て、失言をしないことばかりに特化した小泉大臣みたいな誰得モンスターが出来上がってしまったんじゃないの?

もっとも、失言しか議員評価できないメディア国民問題よね。

肝心の中身はろくに議論もされず、枝葉末節言葉尻ばかりを捕らえた質疑応答が繰り広げられる学会とか、そら地獄しかならんわ。

大学受験英語外部試験導入についてのはてなーたちの勘違い

文部科学大臣失言についての記事はてなーたちのブコメを見ると、勘違いしてる人が多い気がする。

一応、確認しとくよ。

大学受験用の英語外部試験はどの生徒も高3生の学年でトータル2回しか受けられなくて、そのうち点数が高いほうが採用される。

その2回は英検だけだろうがGTECだけだろうが、それぞれ一回ずつ受けて計2回だろうが組み合わせは自由

まぁ、だからといって都会の金持ちの優位性は変わらない。

何せ本番と同じ環境試験を、模試気分で金と機会が許す限り何度も受けて準備できるんだからな。

やっぱ文部科学大臣のあの発言はクソだわ。

彼女トラウマを追わせてしまった…

もう付き合って5年以上になるが、付き合い始めの頃から彼女に対して、多くの回数のトラウマを追わせている。

小さい頃から予感がしていたが、どうやら俺はどうやらとてつもない次元アスペルガー障害に近いらしい。

「私は男性と同じ感覚から遠慮しないで(フェミニストだった)」と言われ話の中で、好きなエロ動画を紹介したら、本当にきつかったらしい。俺からすれば「相手の好みを知ることは重要コミュニケーションの一つ」だったが、どうやら彼女からすると「自分よりも気に入った相手を見せつける行為」だったらしい。

こうした行為を何度も重ねた上で何年も暮らしている。

付き合って少ししたら理解たことだが、精神ものすごく弱く虐待を受けていた。反対に俺の人生は、親の全てに反対し、口喧嘩を重ね、頭おかしいことばかり言うアスペ野郎だ。(俺と正反対!)

ウサイン・ボルト地雷原をダッシュするように失言を重ねてしまった。今ではうつ病治療中だ。

昔に比べると失言はかなり減った。

アスペ友達ができない→コミュニケーション力を身につけることができない→頭おかしいまま人生進み続けるという悪循環があるんじゃないか

2019-10-21

日常PDCAがうまく回らない

PDCAというと仕事のようだが、日常にも十分活用できるものだ。

それで自分なりに常日頃PDCAを回しているんだが、

どうにも人間関係だけはうまくできない。

元来持っている性格とか、反応の鈍さもあってか、なかなか改善されない。

話し口調も普段丁寧語で話してるし、

余計な詮索もできるだけしない。

しかし、どうにもうまく会話ができないし、上手な人間関係が気づけない。

できるだけニコニコしている。

ネガティブワードも気をつけている。(仲のいい人にはつい出てしまうが)

とかをPDCA回しながら改善しているのだが、どうにもうまくいかない。

根が暗いから人に嫌われるのも嫌ってのもあるのも原因なんだろう。

鈍くさい性格から、いろんなことを間違えちゃうし、気を使うのが苦手、会話のテンポが悪いってのはある。

しかし会話のテンポを無理にあげると、失言をしてしま場合がある。

ただどうしても挙動不審性格が出てしまうので、できるだけ気をつけてる。

あとは男性にしては声が高くて(浮ついている)ていて、鈍くさいのとかもあるのかも。

コミュニケーション日本語でなんていうんだ?)が苦手な人はどうしているんだろうか。

しかしたら自意識過剰なのかもしれない。。

でも表情で不快な表情とかしているように見える。(わかりやすい例では口元を歪める)

ぼっちでもいいんだが、相手不快感をあまり与えずコミュニケーションは取れるようになりたい。

2019-10-14

ジークリサの弟?」

「俺の命令に従え!!すべてのユミルの民から生殖能力を奪えと言っているんだ!!今すぐやれ!!ユミル!!」

ジークは叫んだ。

「俺は王家の血を引く者だ!!」

ジーク最後に目にしたのは、涙する始祖ユミルと、それを支えるエレンだった。次の瞬間、すべてが暗転した。

いかなる原理によるものか。宇宙真空の量子揺らぎからインフレーションにより生じたものだと言う。ある世界線の内部を往来するうち、量子的に絡みあう複数世界線が混線した。そして、ジークは他の世界線へと転落した…

店舗と住居を兼ねる北沢精肉店の二階で、はぐみの兄は目を覚ました。

はぐみの兄はボリボリと頭を掻き、寝惚け眼で放心した。朝日がその横顔を照らしている。大学講義もなく、朝の身支度をする必要がなかった。

しばらくして、はぐみの兄は股間をまさぐり、やがて絶叫した。

「た、勃たなくなってるーッ!」

その大声でジークは体を起こした。眼鏡位置を直す。

「《うるさいな…》」

マーレ語で言ったが、はぐみの兄には通じなかった。

(《ここは…ヒィズル国か?俺は始祖ユミルといたはずだが、どうしてここにいるんだ?あれからどうなったんだ?ユミルの民から生殖能力を奪うことはできたのか?》)

思考に沈潜するジークに対し、はぐみの兄はふたたび絶叫した。

「うわーッ!裸にジーパンの髭のオッサンが、俺の部屋にーッ!」

地上から商店街を走る自転車チリンチリンというベルの音が聞こえていた。

「あたしがもう一人!?どういうことだ!?しかもなんか胸がデケェし!」

「うるせー!胸のことは言うんじゃねー!」

流星堂の土蔵の前で、二人の有咲が言いあいをしていた。

「うわー、有咲が二人!これで次の定期試験は楽勝だね!」

「はァ…もう一人の私、声が大きくて苦手かも」

二人の香澄が声を出すと、二人の有咲はさっとそれぞれの香澄の背後に回った。異なる香澄とはいえ、対人恐怖症は拭えないらしい。

香澄と有咲に偽物がいる。…双子の入替わりトリック?」

「これがもう一人の自分っスか。正直、信じたくないっス…」

一人のたえの泰然とした様子に、もう一人のたえは肩を落とした。

「いったい何が起きたんだろうね。うち、すこし怖いかも。あ、関西弁が出ちゃった!」

りみがわざとらしく怖がる。が、混乱の最中にあって誰も反応しなかった。

「うわー。ポピパはまた大変なことになってるね」

流星堂の門内を覗いたリサが大げさに言う。おどけた態度と裏腹に、表情に疲労が滲んでいた。

リサの腰には小学生ほどの少年がまとわりついていた。

リサさん、そのガキ…いや、子供は?」

胸が大きいほうの有咲が尋ねる。もう一人の有咲はリサと面識がないため、対人恐怖症を発揮しオドオドとしていた。

「アタシの弟ってことみたい。気づいたらいたんだ。どうにも、ポピパでも似たようなことが起きているみたいだね」

リサの後ろにはRoseliaの残りのメンバーもいた。

「でもリサさん、いくらガキとはいえ、知らない異性が家にいるのはキツくないですか?」

リサはすばやく片目で瞬きした。

「え?《年下の少年性的な目で見られて気持ち悪いけど、それを口にして傷つけるほどでもないし、気付かないフリをしている》?リサさんすげー!一瞬のアイコンタクトでこれだけの情報を伝えてきた!」

有咲は感嘆した。一方、リサの弟はリサ本音暴露されてショックを受けていた。

「でも、異常は人が増えたり現れたりしていることだけじゃないみたいよ」

千聖流星堂の門内に入る。

「あッ、紗夜さん!助けてください!」

「待ってください、紗夜さん!助けるなら私を!」

日菜の両脇につぐみが一人ずつ抱えられていた。

「は、羽沢さんが二人…」

紗夜はその光景を見て呆然とした。

「アハハ。面白いよね。こっちのつぐちゃんおっぱいちょっと大きくてー、こっちのつぐちゃんはまっ平らなんだ」

「また人が増えた…それで白鷺先輩、他の異常ってなんですか」

「なんと言ったらいいのかわからないのだけど…

千聖ちゃん生理が来なくなったんだよねー」

言葉を濁す千聖無視し、日菜は直接的に言った。

「それはオメデタ…じゃないですよね。ピルを飲んだりとかしたんですか?」

千聖の殺気立った気配を感じ、有咲はすばやく言葉を変えた。

「そうね。昨日までは普通に生理は来てたのよ。それで、この異常でしょう。気になってスタッフさんたちや知人に尋ねてみたら、やはり急に生理がとまった人がいたのよ。というより、生理という現象がなくなったというほうが自然ね。個人的にはありがたいけれど…」

千聖ちゃん、いつも生理中はイライラしてるもんねー」

彩は自分失言に気付き、顔を青ざめさせた。

花音たちにも同じような異常が起きているみたいなの。ここに呼ぶわね」

しばらくして、ハローハッピーワールドメンバーが現れた。

はぐみはスーツを着た会社勤めらしい女性に背負われている。

「見て見て。この人、はぐみのお姉ちゃんなんだ。はぐみ、ずっとお姉ちゃんがほしかたから嬉しい!」

紗夜は口元に手を当てた。

「つまり、今現在わかる異常はこのようになるでしょうか。第一に、異なる可能性の同一人物が同時に存在している。第二に、存在しないはずの兄弟姉妹存在している。第三に、広い範囲で人々の生殖能力が停止している」

「第二の異常が重要だと思うな。もし第二の異常が第一の異常と同じ原因なら、第三の異常は独立した問題ってことになるもん。ただ、第二の異常が第一と第三、それぞれの異常と同じ原因のものが混ざってるってこともありえるけどねー」

日菜が紗夜の分析をすばやく補足した。

「でも本当、どうしたらいいだろうねー。もう一人の私に学校に行ってもらって、私たちバンド練習しよっか。あ、でもさーやはもう一人のさーやが夜学らしいから、どのみち二人とも学校に行かなきゃ!」

「うー。やっぱり、この私は苦手だ…」

暗いほうの香澄がため息をつく。

そのとき、怒声が聞こえた。

「待てー!モカ!」

一同が路上に出ると、上半身が裸でジーパンを履いた髭男が走ってきた。その後ろをモカが追っていて、時折ふり返りつつ、石を投げている。

大学生らしい青年と、Afterglowメンバーが二人を追っていた。

「あッ、はぐみ」

「兄ちゃん!」

大学生らしい青年ははぐみを認めた。

そいつを止めてくれ!俺のEDそいつが原因なんだ!」

一同は髭男を見た。

「みんな、ジークさんの邪魔をしないで!」

モカが鬼気迫る表情で叫ぶ。

「よくわからないけど、あの男、友希那のお父さんと同じ雰囲気がする!自堕落無責任無能力だけど、ときどき妙な行動力を発揮して周囲に大きな迷惑をかけるタイプだよ!」

リサあなた、私のお父さんのことをそう思っていたの…」

友希那は表情に微妙なショックを浮かべた。

一同が道を塞ぎ、モカジークは包囲された。

「はァはァ…ヒィズル国の言葉が通じて協力者を得ることができたのはいいが、そのために敵もできてしまったな。まあいい…どういうわけか、いまの俺は《始祖の巨人》の力を手にしているのだからな。舞台は変わったが、計画は続行する!このまま、この世界のすべての住民生殖能力剥奪する!」

「そんなこといいわけないでしょ!モカ、なんでそんな気持ち悪いオジさんに手助けするの!もうあたしの『ゼクシィ』貸さないよ!」

「そうだぞ、モカ人間は守るべき家族をもって一人前だろうが!そして自分を産んで育ててくれた親と町、国に感謝だ!ソイヤぁ!」

まりと巴が問詰する。

モカ淡々と言った。

「ごめーん。でも、モカちゃんもう決めたから。あたしたちが最後人類になるの。それで、これまでのすべての人類の屍の上に、あたしと蘭だけがきのこるんだ。それって素敵じゃない?」

蘭は甲高い声をあげた。

「はァ!?意味わかんないよ!なに言ってんの、モカ!?っていうか、気持ち悪いよ…」

「蘭にはわからないだろうね。けど、あたし、もう蘭の背中を追いかけるのは疲れちゃったよ…」

微笑するモカの目は、涙に濡れて見えた。

「あたしたちはみんな、生まれてこなければ幸せだったんだよ。音楽コンプレックスからはじまる。ここにいるみんなも、生まれてこなければ良かったって思ったことが絶対あるよね!?それが正解なんだよ!もう、そんな過ちをくり返しちゃいけない。全部ここで終わらせるんだ」

その言葉に、その場の数人は沈黙した。

千聖が輪のなかに踏みだした。麻弥はハッとした。思索的で感受性の高い麻弥には、千聖モカ言葉共感したことがわかっていた。

千聖はポツリと言った。

「私の人生に、いいことはほとんどなかったわ」全員が千聖注視する。「思いだすことのできる最初記憶は、母に子役として振舞うことを無理強いされたときのものよ。私は母に褒めてもらいたくて、必死努力したわ。けど、母が私を肯定してくれることはなかった…努力過程けが残って、私は自尊心ばかり高い、空っぽ人間になった。それが向上心という形で、攻撃的にあらわれてしまうこともあったわ。パスパレのみんなと知りあって、ようやくそんな自分を変えることができた。けど、たしかに生まれてこないほうが良かったと言われれば、それを否定することはできないわ」

千聖ちゃん…」

彩が目に涙を浮かべる。

「けれど、たしかに言えるのは、自分人生が悪かったという理由で、他人生殖能力を奪うような自分は、生まれてきたことよりもなお悪いと言うことよ!」

千聖は啖呵を切った。

千聖ちゃん!」

千聖さん!」

Pastel*Palettesメンバーが抱きつく。

千聖さんの言うとおりです!モカさん、あなた大和撫子の風上にもおけません!子孫繁栄富国強兵ブシドー天誅です!」

イヴたまたま持っていた竹刀モカジークに襲いかかる。

あんたたち、こっち!」

胸が小さいほうの有咲が声をかける。門内を示され、モカジークはすばやく駆けこんだ。二人が入ると、有咲は鍵をかけた。

「何やってんだ、お前ーッ!」

胸が大きいほうの有咲が怒鳴る。しかし、有咲は鍵を握りしめて離さなかった。

「ごめんね。でも、私、どうしても生まれてきたほうが良かったと思えない…!」

有咲はその場に座りこんだ。膝に顔をうずめ、しばらくすると嗚咽が聞こえてきた。

「有咲…」

暗いほうの香澄が呟く。有咲の苦しみを知っている香澄は、その言葉を軽々に否定できなかった。

そのとき、いくつかの弦の音が聞こえた。

「生まれ場所から、すこし、はなーれてー」

うるさいほうの香澄ランダムスターを手に、歌を口ずさんでいた。

有咲が顔をあげる。香澄の歌は次第に勢いを強めていった。『Returns』。はじめに合唱に加わったのは、もう一人の香澄だった。有咲、二人のたえと、次々と合唱に加わった。

「あったかもしれない未来のことー、なかったかもしれない過去のことォー!自分の姿を鏡に映し、キミは誰なのと、問いかけてみたァー!」

やがて、Poppin’Partyの全員が合唱した。有咲は涙を拭い、門の鍵を開けた。

門内に突入し、モカジークを囲む。

「《チッ、使えないヤツだ…》」

ジークマーレ語で毒づいた。

「俺の《安楽死計画》はまだ生まれてこない子供対象にしたものだ。いま生きているもの犠牲にすることは避けたかったが、仕方ない…始末させてもらう!」

ジーク自分の腕を噛み千切った。一瞬であたり一面が蒸気と熱気に包まれた。

「おいおい。人間が増えたり減ったりする怪奇現象が起きてるって言うから取材に来てみりゃよォ…またこの姿になるとはな」

有咲は怖々と目を開いた。触手で全身が構成された巨人が有咲たち全員を蒸気と熱気から守っていた。

気付くと、ラフ服装女性と、テレビカメラハンチング帽の男性が傍らにいた。

女性挨拶する。

「私は映像制作会社ADをしている市川と言います。こっちはカメラマンの田代です。えーと、あと、あの大きいのがディレクター工藤です」

「おう!撮影許可も貰っとけよ!」

市川は苦々しそうな表情をした。

巨大化した工藤は、類人猿のように見える巨人をとり押さえていた。

「俺も業界にいて長いからよォ。てめェみたいなツラのヤツはよく知ってるぜ。おめェらみてェなヤツはよ、いろいろもっともらしい理屈を捏ねるけど、要は部屋に引きこもって一人で◯◯◯◯してるのがお似合いなんだよ!」

「う…」

巨大化したジークは呻いた。だが、それは哄笑の前触れだった。

ハハハハ!わかっていないようだな。格闘戦で俺に勝とうが、なんの意味もないということが。俺は《始祖の巨人》の力を手にした。それは、この世界のすべての生物操作できるということだ!はじめからお前らに勝目はないんだよ!もうお前らの体を直接、操作して全員、絶滅させてやる!」

その場の全員が硬直した。

「もし、いまの俺を倒せるとしたら、直接、因果律に介入できるヤツだけだ!ハハハハ!」

「呼んだか?」

空中に亀裂が走った。裂開したなかから、冴えない中年男性が出てきた。背中制服姿の少女を乗せている。

「よッ、白石君。助けに来たで。おっと。いけない、田代君やったな」

「助太刀にきたでござる。ニンニン」

「りみ!」

背中にいる少女を見て、暗いほうの香澄が声をあげた。

冴えない中年男性は巨大化したジークに言った。

「知っとるか?高圧鍋や圧力釜なんかは、威力の高い爆弾材料になるんやで。つまり炊飯器はえ爆弾材料になるんや。ゆうても、炊飯器がなんなのかわからんやろうけどな」

まさかうちの炊飯器をこんなことに使うとは思わんかったわ。まあええわ。みんなを助けられるんならな。御免」

もう一人のりみは炊飯器を巨大化したジークの延髄部に放った。

「《や、やめろおおおお!》」

ジークマーレ語で絶叫したが、その言葉理解できるものはいなかった。

爆音とともに、巨大化したジークの延髄部が爆散した。

全身に火傷を負い、四肢の断裂したジーク中年男性は担ぎあげた。

「お前はアッチの世界に連れていくわ。案外、お前みたいなヤツにはアッチの世界のほうが居心地がええかもな」

ふたたび、りみと裂開のなかに飛びこむ。その間際に言った。「もろもろの因果律も俺が修復しとくから、まあ安心しといてな。じゃ、またな、白石君」

「江野さん…」

田代呆然と呟く。しかし、その声を聞くものはもういなかった。

モカ…」

蘭は涙を流して放心するモカの肩を抱いた。しかし、モカがその声に応えることはなかった。

リサやはぐみは、つかの間の兄弟姉妹と別れを告げた。千聖生理が復活して沈鬱な表情をしていた。

二人の有咲が対面する。胸の小さいほうの有咲が言った。

「いろいろ、迷惑をかけて悪かったな」

別にいいって。あたしのしたことだしな」

有咲たちは同時に笑った。

「いろいろあったけどさ、あたしはちがう可能性のあたしを見て、なんだかんだ、いまの自分が好きなんだってわかったよ。…ありがとな」

「お前はもう一人のあたしだ。すこしでも運命歯車がズレてたら、あたしもお前みたいになっていたかもしんねー。いまのあたしのことも、すべて受けいれられるわけじゃねーし。だから、お前を助けられたなら良かったよ」

ちがう世界の有咲はこの世界香澄に言った。

「お前も…サンキュ」

「うー。有咲がいなくなって寂しくなるよ」

「お前にはあたしがいるだろうが!」

この世界の有咲が叫ぶ。

「えッ、有咲…?」

「うるせー!いまのはなし!」

「有咲ー!」

香澄は有咲に抱きついた。そうしているうち、ちがう世界住民たちはいなくなっていた。

「離せ!妊娠したらどうすんだ!」

「なに変なことを言ってるの、有咲ァ」

「あれ?本当だ。どうしてそう思ったんだ?」

江野は因果律の修復である間違いを犯したようだった。

些細ないまちがいと綻びで、この世界はできている。

(終)

anond:20191014205045

おもちゃにされるような失言に気がつけてない

まだなんとかなると思ってる

救いがないので知恵遅れに移動した方がいい

2019-10-13

おとな

もうアラフォーなんだけど

飲み屋に行ったことない。酒飲めないし一緒に行く人もいない。

風俗も興味ない行ったことない。

パチンコ競馬。同じく行ったことない。やり方わからない。

役所手続きとか無縁だし雇われだから税金のこともわからない。

野球サッカーも見ないか選手名前も顔もわからない。

政治もあまりからいか名前を見てもナントカ党とかわからない。

国際情勢も国の名前位置がわからない。歴史が苦手だから人物名とかわからない。

芸能人全然知らない。

これで大人と言っていいのだろうか。

追記

ふつーに勤め人やってるよ。

職場飲み会は何度か参加したけど会の間ずっと水飲んで座ってるだけだったんだけど誘われなくなった

芸能人お笑いはまだ分かるんだけど美男美女俳優は全く見分けつかない。

テレビでやってる政治ネタが分からないのでなんで廻りの大人が「ナントカって奴は信用できない」みたいなこと言うのか理解できない。

多分、過去失言とかそういうネタなんだろうと思う。

歴史ちゃん勉強したいかな。あと国際情勢。

2019-10-10

anond:20191010002857

どんな顔だか知らんけどそこまで醜悪な顔をさせてしまうほどのオッサン失言やべえな

2019-10-09

anond:20191009195724

「本論に関係なければ失言も許される」とか言い訳すぎるだろ(笑)

anond:20191009194747

スイーツだの酒だのを先に持ち出したのはそちらだろう。

それらが出費の大半を占める想定でなければなぜ引き合いに出すのかわからないが。

結局は失言を責められて「真意とは異なる」で逃げ続けてるだけだよな。

2019-10-07

好きなキャラクターについてモヤつく日々

改行が凄いがスルー

作品キャラにハマって1年が経った時

このキャラ性格違うよねって話を見た

そこから炎上して

推しが叩かれてるみたいで辛かったし今でも出てくるたび色々言われてるから辛い

新作のゲームが出てそこでも

「このキャラはこんなんじゃない」「このゲームは無かった」「最低なゲーム、このキャラ好きな人可哀想」とかあった

ソシャゲも家ゲーもアニメブログキャラが出てくるたびに叩かれて、

自分が見てるキャラは誰なんだ?となる

モヤモヤしっぱなし

どう受け止めれば良いのか分からなくて

アンチスレとか見てしま

答えが出るわけがない

どれだけ言われようが好き

主に頑張って仕えているのが

努力しているのが

見た目だってかわいい世界一かわいい

サラサラな髪とかスタイル、胸大きいし

耳と尻尾をモフモフしたい

出てくるたびにテンションは上がるがやっぱりモヤモヤしてしま

これは違うと思われてるんじゃないか

公式が出すものならある程度受け止めたいし楽しみたい、ていうか全力で楽しみたい

アンチも作者も良いとも思ってないし悪いとも思ってない、失言多いし

作品作っていただいてそれを見て嫌な気持ちで終わりたくない

アンチものを見るなって話にはなるが

見るものは見てしまうから

作品も内容が薄いとか炎上して

価値が下がるしやる気もなくす

あ〜〜〜〜〜周りに左右されずに生きてぇな、自衛頑張りてぇな

ちゃんキャラ解釈出来るとき、飲み込めるときが来ますように、

好きだから買うでいいじゃないか

デレとかも気にしなくていい

ていうかデレなのかあれ、つーか恋人って感じた事ないし仲間じゃないのか?チームじゃないのか?

まぁでもお祭りゲーだしな、メインは除いて

派生キャラ炎上してたけどあの子大丈夫みたい、モヤモヤしてない

人間で遊んでいたぶって楽しんでる

まぁそうなるわなって感じだし

もっとやって最後反省しなさいね

うーん、文章打って気は楽になった気持ちはするがまーたモヤモヤするんだろうな

キャラは叩かれてないからな

作者いなかったら推し存在してなかったし結局アンチレス見る自分が悪いな

2019-09-26

Aマッソtwitter

Aマッソ擁護する気は1mmもない。

今までも散々言われてるけど、

やっぱ叩けるものがあると叩きたがる人が多数いて(その気持ち理解できるからもやもやは増す)、

もう全員出家して悟り開いて聖人君子になるしかないやんって思った。

謝ってるからいいじゃん、とも思う。

絶対に許される訳がない、とも思う。

過去情報やら画像やらを引用して説明して批判してるけど何様なのあなたたちは気持ち悪いな、とも思う。

娯楽なんだから許せよ、とも思う。

ネタでもダメだろそれは、とも思う。

この世の失言を片っ端から取り締まるつもりなのかお前たちは、とも思う。

2019-09-25

anond:20190925153255

政治家失言については「マスゴミの切り取りガー」「全文読めば真意ガー」と擁護するのがもはやテンプレになってるぞ。まあ全文読んでも失言なのが大半だが。

anond:20190925131946

失言だろうけど、本人もそれなりに妥当に謝っているし事務所対応も悪く無いと思うんだけど。

それに対して「芸能界追放!」「一生表に出るな!」「万死に値する!」みたいに何の当事者性も無い外野が、エコ演説子供くらい怒っていたりして、そっちの方が地獄を感じる。正義の番人にでもなったつもり?と。

あと、あの報道を煽っているネットマスコミも「大阪なおみに「あんたこんな差別的な事言われてますけどコメント下さい」問い合わせたけど回答はもらえなかった」みたいな記事出していて、本当に正義の代行者になるのがメインで本人を傷つけたくないとか欠片も無い事を隠さないのが凄いなぁ…と思いました(反語)。

2019-09-24

anond:20190924143613

IT大臣だけやん。しかも「自分SNS投稿してるから」みたいな面白失言批判が集まっただけで進次郎みたいに実績どうこうで叩かれてない。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん