「そんなこと言うなら別れる、なんて言うわけない」みたいなこと言ってたけど私普通の人なら別れるような失言してたんだろうか。
わたしは増田の彼氏ではないので、その彼氏の人の考えはわからない。
過去に好きになった人は増田に似た考え方のクセがあって、いいところがたくさんある人だった。しかし最終的にはものすごく辛くなってしまって連絡を断つことにした。仮にこの人をAと呼ぶ。
Aだけが問題だったのではなかった。様々なことが重なって、ある時期、体に力が入らずベッドから起き上がれない状態になった。眠れなくなって体の節々が痛んだ。治すために色々なことをしたのだけど、その1つがAと連絡を断つことだった。数年かけて少しづつ回復し、自分を弱らせていった物事に関する記憶はうすれていった。思い出して苦しくなってしまう記憶がうすく弱まっていって、最後まで残った辛い記憶が、なんとなく増田に似ているAの記憶だった。
「そんなこと言うなら別れる、なんて言うわけない」みたいなこと言ってたけど私普通の人なら別れるような失言してたんだろうか。
失言というかなんというか。ある人を本当に好いていて、自分のできるかぎりこの人は大事にしよう、そのためになにが出来るだろう、と思っている時に、当の相手が「人のことを傷つける事は耐え難い。が、しかし自分はまったく傷ついてかまわないので人と自分がぶつかることがあれば迷わず相手にゆずろう」みたいな姿勢でいるのをみせられると、大変にこう、傷つくのではないかと思うのだけど、どうだろう。少なくとも私はとても傷ついた。その時のことを今思い出している。
自分なりに頑張って色々な言い方を選んで伝えようとしたけどだめだった。
たぶんこの増田の彼氏も「この言い方なら伝わるかな」と考えて言い方を考えたり、
あるいは「言い方を間違えても増田が自分を責めるループに入ってしまうじゃないか」と思って言葉をのみこんだり、
わかってもらえず辛くなっても「でもいいところがたくさんあるじゃないか」と自分にいいきかせてみたりしているじゃないかと、つい思ってしまった。
増田の彼氏がどう感じているかは、本人に聞かないとわからないんだけどね。
Aが理不尽な目にあっている時に、「自分が我慢するのは大丈夫だから」と返されるのも、最初は我慢強い優しい人なんだなという受け止めていた。Aのことをそう感じたことが間違いだったとは思ってないんだけど、「自分は傷ついてもいい、自分と他人がぶつかったらまずは自分をひっこめよう、という考え方のクセがあるんだな」という側面もつきあっていくうちにみえてきた。
Aは、そもそも他人との対立を避けながら暮らしている人だし、我慢強くもあったので、それでもなお本人が苦しそうにしているときは相手が理不尽な場合が多かった。好きな人が理不尽な目にあっていると悲しいのに、その事を悲しむとAは「言わなくても言わなくてもいいことを言って人をを悲しませた自分が悪かった、次からはこんなことを言わないようにしよう」みたいな事を考えがちな人だった。そうなると「自分は好きなひとが理不尽な目にあって悲しくなる自由もないのか」というよくわからない怒りや悲しみがわいたりもした。しかし我慢強いAがが強いストレスにあっていて、普段は飲み込む言葉もこぼれ出るくらい追い込まれ、見るからに焦燥しているときに私が「こっちはこんなに辛い」と言っても相手がさらに弱るだろうと思うと、どうしたらいいのかだんだんわからなくなった。
こうなるともう完全に何かがもう完全にだめな感じだった。機能していない気遣いがお互いにループしていて、Aも私もお互いにどんどん辛くなっていった。
「Aのことをもっと大事にしてほしい、してくれないあなたの姿勢に自分はかなり追いつめられている、なぜわかってくれないんだ」というのが当時の気持ちだったのだな、と思う。Aはものすごく頑張って自分を抑制していて、そのくせ「自分が我慢をすればまわりはうまくいくのだ」というコンセプトに関しては無邪気に楽観的なようにみえた。当時の私がそんなふうに感じただけで、実際は〈いままでそういうスタンスで物事をきりぬけてきたし、それ以外の捉え方ややり方がイメージできない〉という方が、本人の感じ方に近いのかもしれない。ともかく「自分が我慢をすればまわりはうまくいくのだ」とAは思っていたようなのだけど、様々なストレスに耐えて焦燥していることは見ればわかることなので、その様子を見ながら私はどんどん弱っていった。でも弱ってるの見ててわかるよ、と下手に言ってしまうと「じゃあ自分の辛さが表に出ないようにもっと頑張ろう」みたいな捉え方をされかねない。ので言えない。辛い。
Aが、私も含めた周囲を優先しすぎてA自身を雑にあつかっていて、それがなんともない事であるような態度でいることが辛かった。辛そうなAに配慮して言いたいことを飲み込んだり、あるいは飲み込みきれない言葉が私の口をついて出ても何も私の辛さは特に理解してもらえてなさそうなことが辛かった。Aは「自分のせいで人に嫌な思いをさせるのは嫌だ」「自分が我慢すればうまく」強く思っていて、「自分が我慢して我慢して弱っていく様子は、その自分の事を大切に思っている人にとってはたまらなく辛いものになりうる」とは想像できないみたいだった。
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ここまで書いてみて、増田にむけて書こうとしたのだけど、なんだかそいういう文章ではなくなってしまったように思う。なにか改めて増田に伝えたいことがないか考えてみた。
・増田は彼氏が電車か何かでいきなり暴力をふるわれたら心配しないだろうか。(個人的には痴漢は暴力の一種だと思う。)大丈夫だったかと心配し、何でなにも悪くない大切な彼氏にそんな事をしたのだと腹立たしく思わないのだろうか。増田が彼氏を心配した結果、「こんなことを話してしまった自分が間違っていた、次からは黙っていることにしよう」と考えたとして、どう感じるだろうか。あまり嬉しくないんじゃないかと思うんだけど、どうだろう…。
・私とAはうまくいかなかった。では「自分が我慢すればいい」と深い確信を抱いている増田と彼氏は、お互いうまくいくだろうか。うまくいく場合だってあると思う。ただ、「自分が我慢すればいい」という考え方は行き着くところまで行ってしまうと、関係性が深い人を本当に傷つけることがあるよ、という事を伝えたかった。
だから他人を巻き込んで助けを求めたり、解決策を実行するべきと言ってくれたが、先にも書いた通り他人に迷惑をかけることがストレスに感じてしまうので、彼氏の提案がどうしても受け入れられなかった。
・苦しい状況が出てきたときに「私が耐えていれば大丈夫なのだ」と考えてじっと耐えている人と、苦しい状況が出てきそうな時に早め早めに人に相談したり、解決の方法を考えて行動できる人とがいた場合、一緒にいて安心感があるのは後者だ。仕事でも恋愛でも生活でも、早めに相談してくれる人の方がトラブルにならないので助かるし、抱え込む人は問題を大きくしたりストレスを溜め込んで弱っていく傾向にあるので周囲のケアが必要、みたいな話はよくある思う。こういう人はAにかぎらず世の中にいる。
・相談はしなれない人にとっては辛いことなんだろうと思う。私が増田の周囲の人なら、相談は(苦手だけど)やりようによってはむしろ周囲は助かる、という風にとらえてくれるとうれしいのだけど、どうだろう。
・今回彼氏に相談できたのは本当によかった。すごく頑張ったんじゃないかと思う。もしかしたらうまく相談できなかったかもしれないのに、できたのだ。
・文章を書いた私と増田の彼氏は別の人なので、結局のところ彼がどう感じているかはわからない。私と似たようなことを考えているかもしれないしまったく違うかもしれない。本人に聞いてみてあげるのが一番いいと思う。
昨夜彼氏に再三指摘されたことを頭の中で整理している。ので、散文するかもしれない。 私は身近な人に自分がしたことで楽しくなってほしいと常日頃思っている。そのためなら面白い...
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