「パターナリズム」を含む日記 RSS

はてなキーワード: パターナリズムとは

2022-01-04

anond:20220104063540

不快だ」という表明は自由にしたらいい我慢する必要はない。どしどしやればいい。

その不快感に応えるかどうかは、私企業公共機関自由だ。

私企業マーケティング問題無視できないだろうし、公共機関不快感の蓄積を見て配慮必要だとする判断もありうるだろう。

問題となるのはそれを不快感の表明にとどまらず、広告が「性差別」のバリエーションだとする批判に踏み込んだ場合

性的搾取とか性的モノ化とか性犯罪を誘発とか性犯罪と地続きとか。

これらは見逃すことができない。

もちろん「性差別だ」と声を上げる自由もある。

ただし、ある表現が「性差別である」と認定された場合いくらゾーニングされればOKと言われようが、表現としては決定的なスティグマ刻印されることになる。

そのことを踏まえて、もしその広告性差別バリエーションだという主張をするならば、

性差別である=誰かの人権侵害されているという十分なエビデンスをもとに、慎重に判断してくれよ」

という慎ましい要求をしているだけなんだ。

本当に誰かが搾取されているのか、モノ化は誰かの人権を損ねるものなのか、本当に性犯罪助長されるのか。

これらの検証は不可欠なプロセスだ。

不快感は性差別存在の論拠たり得ない。

追記

公共の福祉として健全化を求めるのは自由だが、一部たる個人が全体たる公共になることはないしな

というコメントを見かけて。

ありがとうございます

公共の福祉」は、「◯◯の自由」といった人権制限を受けるのは、唯一その自由権の行使が別の人権侵害している時に限る、というものなので、ちょっとイメージされてるものは違うんじゃないかな。

で、表現規制の問題こそ、この「公共の福祉」が適用されるべきだと思うのだけど。

石に泳ぐ魚事件表現自由プライバシー権の相剋だけど、発想としては萌え絵も同じだと思うんだよね。

その萌え絵、本当に誰かの人権侵害してるんですか?という。

追記2】

このコメント意味不明だな。

歴史的に見れば、「萌え」の起源ポルノグラフィである、と見るべき。この前提を否定しないまま議論を進めても、いずれ「性差別」の論点は避けられなくなる。

性差別」の論点は避けられなくなる、って、どういう意味だ?

私の主張は、「本当に性差別であるかどうか慎重に問え」なんだから最初から性差別」は論点ではあるけど…。

よく分からないけど、萌え絵起源ポルノグラフィから個別の絵柄はどうあれ性差別に相当するって意味?そんな雑な議論ある?

萌え絵っつったって千差万別(何でこんな当たり前のことを言わねばならんのだ)なんだから萌え絵起源がどうとか、全く関係ないでしょう。

性的搾取とか性的モノ化とか性犯罪を誘発とか性犯罪と地続きとかは、全て批判側が言ってるんですよ?

そう主張するなら言いっぱなしでなく、それをきちんと証明しなさいよ、という当たり前の話じゃないですか。

追記3】

このコメントもなあ。何でそんなに文意を掴めないんだろ?

不快だ」とは言わせてやるからその理由コントロールさせろ的な、歪んだパターナリズムなのでは。

不快理由コントロール???

そもそも不快感」に理由なんて要らないでしょうが

だって主観なんだから

で、不快感の表明は好きにすればいいって言ってるの。

何でこんなことも読み取れないかなあ。

繰り返すと、不快感の表明に留まらず、ある表現を「性差別であると踏み込んで批判するなら、そう主張する側が相応の論拠を示せと言ってるの。

それすら不要だと考えているなら、いくらなんでも甘えすぎでしょ。

2021-12-21

anond:20211221174853

いやそんなん言いだしたら、「あらゆるコンテンツには問題となるある可能性があるので、あらゆるコンテンツ個別事例的に全部検閲する必要がある(そして検閲は私がします)」の紙一重を突き破っちゃうしょうが。 

 

パターナリズムとリバタリアリズムは常に緊張関係にある。そのなかで、パターナリズムを無批判肯定するのはどうやねん。

2021-10-19

anond:20211019001734

被害者存在しないもんを攻撃してるヤツらは単純にアホだから相手する価値はない

本当の善人なら被害者が悲痛な声をあげてる方面物事に取り組んでるはずだ

社会を良くしたいならビル・ゲイツみたいな慈善家が問題視してるような物事こそ気にかけるべきよ

そうでないもの基本的想像力の欠如した人間集団による独善暴走にすぎんレベルだと考えた方が正解に近い

言ってしまえば中国共産党と同じような発想、未熟で身勝手パターナリズムの発露にすぎん

そういう原理他人の行動を制限したり支配したりしようとする人間一見まともな事を言ってるように見えて長い目で見れば社会にとって害悪なんだよ

2021-10-07

anond:20211007121228

そう言う逃げ方する人ネットで見かけるけどアホかと思う。

共産主義ってのは法治主義の皮をかぶったまま中身は人治主義のままでいる、つまり寡頭独裁政治をするための方便にすぎんのだよ。

人間はどうやっても完璧じゃないし腐敗する。

そういうあり得ないリーダー像に理想を求めてる限り、性懲りもなく何度だって人々を犠牲にし続ける。

共産主義ポピュリズムの成れの果てであって、パターナリズムの行き着く先。だから社会規範経済金融もコッテコテに介入主義になるわけ。管理しようと傲慢になるわけ。

息苦しい世の中を「息苦しくないよなあ?!」と恫喝して抑えつけていくものになることは避けられないわけ。

他人を抑圧することでコントロールしようとする典型的愚者が陥る思考イデオロギー化したものなんだよ。

2021-10-02

anond:20211002114211

統一教会側は信者を増やすためなら、表現の自由に対する姿勢二の次だというのは、その通りかもね。

その意味では、少なくとも反家父長制という一点でフェミニズム統一教会絶対に相容れないと思うんだけど、

それでいてなぜフェミニズム事実上表現規制側に回るのか、本当に謎。

実は、フェミニズム運動に発展する中で、意図せずパターナリズムミソジニー内包してしまっているのではないかと疑っている。

2021-09-29

anond:20210929131658

リバタリアニズムは、富もうとすることを否定しないが、同時に本来リベラリズムでもあるので、多様な生き方を許容する。

資本によって恣意的コントロールをされることを防ぐ仕組みをどこよりも真剣に考えているのが、リバタリアニズムだ。

愚者愚者のままでいることをも許容するが、それは全体からすればレアケースであって、基本的には他者に操られず賢く生きることを丁寧にサジェストしていくイメージだ。

人間裁量ではなく、パターナリズムにも頼らず、スマートルールによって自由かつ健全社会が保たれる仕組みを探求するのがリバタリアニズム

抑制的なポピュリズムによって秩序を成そうとする共産主義真逆アプローチでありがなら、経済的にも社会的にも弱者に優しく・そもそも弱者が生まれないようにという優しさは共通している。

ライトウィングとレフトウィングは経済的自由社会自由、片方は認めるがもう片方は認めない思想なので、認めない側にいるものへの冷酷さがある。

リバタリアンに抱かれがちな冷酷さというのは、統治側の人間基準による裁量や温情措置、融通といった不安定不明瞭、不平等構造にNOを突きつけ、洗練されたルールによる脱・人間依存システムを目指す部分に由来するものだろう。

資本主義的な格差由来の冷酷イメージというのは、ルール成熟していないことによるもので、これをなんとかしたいのはリバタリアン共通意識だ。

2021-09-26

パターナリズムでかつフェミニズム

パターナリズムというのは家父長制ということで男の家長が愚かな女や子供を正しく指導するって考えだけど、その問題点指導者が男であるということよりも、正しい指導者が愚かな相手指導してやるというその考え方そのものにある。

したがって、フェミニズム的に正しいフェミニスト女が、愚かなでみだらな女を正しく指導してやるというのも十分にパターナリズムである。そういうパターナリストフェミニストが主張するのが、愚かな女は男の都合の良い社会洗脳的な教育文化の影響でみだらな格好や行為をすることになったということで、女の自主的は嗜好を認めない。

自主性を認めないのはパターナリズムの特徴である

2021-09-25

anond:20210925184951

おぎのとかい保守オッサン議員トップの時点でイメージ悪い

女と戦うなら女をトップにしないと搾取だのパターナリズムだのいくらでも叩く隙を与えることになる

2021-09-23

anond:20210923091733

その「女性」、ただの絵なんだけど

ただの絵にいつも怒ってるのはどっちよw

女性VTuber選択した一つの表現に対して、「性犯罪を誘発する」とか理不尽な削除要求出すのは、パターナリズム以外の何物でもないんだがね。

フェミが抱えるミソジニー

(画像部分)「無意識特権意識」に基づく、家父長制秩序に従わない女性に対する「処罰行為こそが、ミソジニー

https://twitter.com/uyudna3/status/1375433517232889860

女性に向かって「そんなに足出したら男が興奮するでしょ!」てパターナリズム丸出しで、

かつそれを理由に削除要求とか、

この理屈ならフェミ議連行為こそがミソジニーのものだったわけだ。

表現に対するフェミニズムの対峙の仕方を見ていると、女性賛美ではなく女性嫌悪なのではないか、と思えるフシが散見されるんだよな。

なんというか、「男性の目に映った女性像」ばかりを気にしすぎだよ。

2021-09-10

anond:20210910031736

凄いよな

もはや相手を守ろうとしている限りにおいては相手支配していいというパターナリズムのものの発想をしている

日本フェミニズムはなぜこうも家父長制的なのか

2021-08-09

anond:20210809112151

終末間際を前提にした上でもなお、死は本人の意思に寄らず不利益だという認識なのか。

すげえパターナリズムだな。

2021-08-07

anond:20210807032052

それただのパターナリズムだろ。

自分意思でしたいことをしていいし、それは誰かのおかげではないというのが自由だ。

女は男のおかげで幸せになったりするのではない。

それと同様に男も女のおかげで幸せになったりするのではない。

おまえの主張はひと昔前、男が女に金や安全保障する代わりに自由を奪っていたのと同じものだよ。

おまえみたいなのがいるかジェンダー差別はなくならない。

2021-08-05

書け書けと言われたので(2)

anond:20210805095803 の続きです)

社会的コンセンサス」について


rag_enさんはこの「社会的コンセンサス」についても言及されていたので、少し補足します。上の社会的コンセンサスというのは、あくまで「現在社会において」そうなっていると考えられているだけであって、時代の変化、社会情勢の変化とともに変容していく可能性は十分にあります(それがrag_enさんの期待している方向に進むかどうかは別ですけど)。本多議員の件で話題になった「性交同意年齢の引き上げ」という政策議論も、社会的コンセンサスの変化を受けつつ、議論を通じて再帰的にそれに影響を与えていくものだと言えるでしょう。

別の分野で言えば、たとえば夫婦別姓制度に関する議論でも、与党の一部議員やその他の反対派は「国民的なコンセンサスが醸成されていないから認めるべきでない」と言っています。これは裏を返せば、夫婦別姓制度に反対する人々も、世論の盛り上がりによって「国民コンセンサスが醸成された」と認めざるを得ない状況に到れば、それに応じた立法措置を取ることはやぶさかでない、ということですよね。ですから、rag_enさんの以下の文章

問題は、真っ当な理屈がないにも関わらず、それがさも普遍で不変の常識(≒“社会的コンセンサス”)であるかの様に鎮座する事であって、まさにその問題点そのもの


の中で、「普遍で不変の常識(≒“社会的コンセンサス”)」という風に普遍で不変の常識〉と〈社会的コンセンサスニアリーイコール記号で結ばれているのは、とても奇異なことに感じます。ここで再確認したいのですが、rag_enさんにとって「コンセンサス」というのは「普遍で不変の常識」のことなんでしょうか。でしたら、私達が日常的に使う「コンセンサスを取る」とか「コンセンサスが醸成される」というのはどういう意味だとお考えなんでしょうか。自分は、社会的合意形成というのは社会環境や集団意識の変化を受けて継続的に進んでゆく動的なプロセスだと思っていますが、rag_enさんにとっては、それは一度確定したら揺らぐことのない、普遍的で変化しない常識なんでしょうか。

さすがにそんなはずはないよな、と思って繰り返し考えていたのですが、もしかしてrag_enさん、先の増田をお読みになったときに、「コンセンサス」を「コモンセンス」と読み違えられていたのではないですか?(それなら話の辻褄が合いますので。)もしそういう単純な読み違いだったのなら、本件についてはこれ以上書きませんので、そうおっしゃってください。

未成年の「中絶に到る妊娠」の突出した多さについて

自分は元の増田で:

そして妊娠。多くの未成年女子が正しい避妊知識を持っておらず、また力関係的に性行為の場で避妊を求めることができず、その結果として性的交際により妊娠しています未成年人工妊娠中絶数は、2014年厚労省データで約18,000件/年です。https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/19/news017.html このように未成年中絶に到る妊娠が突出して多いのは、妊娠リスクに関する未成年判断力の未熟さの傍証だといえるでしょう。


と書きました。それに対してrag_enさんは、厚労省資料の「人工中絶件数及び実施率の年次推移」を引用しつつ、以下のように書かれています

中絶に関して言えば以下の通りで(表)成人の方が圧倒的に多いですよね、と。『中絶判断力の無さ』という基準採用するなら、成人の方が判断力が無いという結論になりますよね、と。更に言うと、約1万ウン千件の中絶未成年と言っても、そのうち18・19歳が2014年で6割強、2017年で7割弱、15歳未満なんて約1.5%なわけです。

件数で言えば、未成年のそれはおおよそ40~44歳と同程度です。実施率では未成年の方が多くなりますが、19歳を抜けば(つまり18歳以下)40~44歳とやはり同程度です(2017年)。“未成年中絶に到る妊娠が突出して多い”とはいったい…?


rag_enさんが引用された資料は、その年齢コホート女性人口全体における中絶件数中絶率を示していますね。そして、その数字が「成人の方が圧倒的に多い」「件数で言えば、未成年のそれはおおよそ40~44歳と同程度」と仰っています。ところでrag_enさんは、自分元増田で「中絶が突出して多い」ではなく「中絶に到る妊娠が突出して多い」と書いた理由がおわかりになりますでしょうか。元増田では、リンク記事を読めば当然理解できることだと思って逐一引用しませんでしたが、上記記述裏付けになるのは、リンク記事の以下の部分です。

厚生労働省衛生行政報告例 2014」によれば、2014年10代の人工妊娠中絶件数は1万7854件。一方、10代の出生数は1万3011人(うち43人は14歳以下の母からの出生)である。つまり、陽の目を見ずに死んでしまう子の方が、陽の目を見る子より約5000人も多い。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/19/news017_2.html

自然流産などを除いて「出生」と「中絶」だけの比率で考えれば、10代の妊娠のうち57.8%が、出生ではなく人工妊娠中絶を選んでいるということです。自分はこの部分を指して「未成年中絶に到る妊娠が突出して多い」と言っています

一方、rag_enさんは先ほどの表を用いて「件数」の比較をされていますが、これはあくまで年齢人口あたりの人工中絶件数実施率のデータなので、それぞれの年齢コホートで性行為経験している人の比率も、性行為の頻度も、妊娠数も、出生数も、わかりません。「中絶に到る妊娠」が全ての妊娠のうちどれぐらいの割合を占めているのかも、それが20代未満と20代以上でどちらの方が多いのかも、わかりません。ですので、rag_enさんがお示しになったデータは、「未成年中絶に到る妊娠が突出して多い」という自分記述への反証にはなっていないと思います

(rag_enさんはクラミジア感染率に言及した箇所で「未成年妊婦感染率の高さについては、恐らく成人と未成年とでは妊婦絶対数に差がある、つまり『分母』の差があるだろうという事を考慮すべきです」とおっしゃっていて、この「分母」の圧倒的な差についてはご理解されているはずなので、中絶件数の部分で「分母」の話をされずに絶対数の話だけをしているのは何だか変な感じがしますが、まあそれはよしとしましょう)

では、どうすれば10代において「中絶に到る妊娠が突出して多い」かどうかを検討できるでしょうか。衛生行政報告例の「母体保護」の項目でわからない出生数は、人口動態統計を見ると確認できます。以下、最新の人口動態統計の「第4表 母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」を見ると、2019年には母親が19歳以下の出生数は7782人、母親20〜29歳の出生数は293725人でした。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei19/dl/08_h4.pdf

これを、rag_enさんも引用されている衛生行政報告例の最新版突合してみます2019年には、母親が19歳以下の中絶件数は12678件、母親20〜29歳の中絶件数は71197件でした。それぞれの年齢コホート中絶数を、「分母」(出生数+中絶数)で除してざっとの「中絶率」を計算すると、母親が19歳以下の中絶率は62.0%、母親20〜29歳の中絶率は19.5%と、実に3倍以上が中絶をしています。この方法だと自然流産のように「人工妊娠中絶でも出生でもない数」が抜けてしまますが、全体的な傾向を掴むにはこれで十分でしょう。データの読み違えがないよう、同じ2019年衛生行政報告例を元にした、日本家族計画協会ソースを以下に示します。

厚生労働省2月18日公表した令和元年度衛生行政報告例によると、人工妊娠中絶件数は15万6430件で前年度比5311件、3.3%減であった。45〜49歳を除く年齢階級で減少が見られた。人工妊娠中絶実施率(15〜49歳女子人口千対)は6.2で、前年度から0.2低下し、過去最低を更新。19歳以下では4.7から4.5に低下した。

出生数に中絶数を加えた妊娠数中の中絶割合は、15.3%(前年度15.0%)となり、なかでも14歳以下は82.3%、15〜19歳は61.7%、45〜49歳は46.8%と高い割合を示した(令和元年人口動態統計、令和元年度衛生行政報告例をもとに算出)。

https://www.jfpa.or.jp/kazokutokenko/topics/001066.html

自分計算と同じく、10代未満は60%を超える中絶割合を示しています。これを踏まえれば、「未成年中絶に到る妊娠が突出して多いのは、妊娠リスクに関する未成年判断力の未熟さの傍証」の、少なくとも前半部分については、ご納得いただけるのではないでしょうか。もしrag_enさんに、後半部分について「妊娠リスクに関する未成年判断力の未熟さ」以外の要因によるものだ、というご主張があるなら、それは傾聴したいと思いますし、その要因が先のパターナリズム論理によって保護すべき問題かどうかという点も、自分の気が向けばご一緒に考えてみたいと思います

他にも細かいことはいくつかありますが、上の3点に比べれば枝葉末節の類だと思いますので、これぐらいにします。それではまた。

追記

タイトルこう書いちゃいましたが、実際は「書け書け」とは言われてはいませんでした。正確にはこんな感じでしたね。

それ(いっぱい書けましたね!というmuchonovのコメント)は「もう反論できません」「私(muchonovさん)の主張が全面的に間違いでした」という宣言なのですか?その事実さえ明確にして頂ければもう結構なので。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4706376774348735330/comment/rag_en

という言われまして、当方blogで書かれたのならコメント欄で返答するのがいいかなあと思って

どちらでもないですよ。コメント機能ONなら気が向けば何か書くかも。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4706377186128935426/comment/muchonov

とお返事したところ:

ブログでもお得意(?)の増田でも好きな所で書けばよいのでは?別に強制しませんが。少なくとも今はmuchonovさんの主張が間違いだという事実があるだけなので。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4706379101148530466/comment/rag_en

と言われたので、増田に書きました。「少なくとも今はmuchonovさんの主張が間違いだという事実があるだけなので」という表現は、正直意味がよくわかりませんけども、「反論を書かないなら主張が全面的に間違いだということを認めるのですね、それが事実として確定しますよ」と、何らかの形で反論を促すニュアンスなのかなと思いました。よく考えてみると、rag_enさんの中でそれが確定することで自分が何か困るというわけでもないんですが、もしかしてパターナリズム」や「社会的コンセンサス」などについてrag_enさん側に誤認や取り違えがあったのであれば、そこは老婆心ながらお伝えして誤解を解いたほうがrag_enさんにとってもプラスかもしれないし、自分の側に何か見落としや理解不足の点があるならそこはご指摘いただくのも悪くないということで、つらつら書かせていただきました。

書け書けと言われたので

これはid:muchonovによる、id:rag_enさんのエントリ muchonovさんの提示した「判断力が未熟だから」論法では、年齢による“パターナリズム”を肯定するのは無理があるよという話と、あとリテラシー - Click Game. への返信です。

引用されている増田テクスト位置づけについて

まず、rag_enさんがご引用くださっている、自分増田で書いた文章子供の権利は制限されているし、性行為に伴うリスクを判断できない」の位置づけなんですが、これはmuchonovが何か新しい提案をしたぞとか、今からそういう社会を作るぞ、という内容ではありません。このスレッドの親増田の「なぜ、子供が性を売ってはいけないのか」という疑問への応答として、今の社会がそういう風になっている理由として、法律的社会的にこのような背景がありますよ、と説明するものです。言い換えると、これは〈べき論〉ではなく〈である論〉のつもりで書いたものです。このことは、ここから先の話とも繋がってますので、ひとまずスタート地点としてご認識ください。

パターナリズムについて

rag_enさんは以下のように、「『社会コンセンサスがあるから』という理由でのパターナリズム肯定」や(判断力が未熟な当事者保護する)「手段としてのパターナリズム自体を強く批判されています

未成年に対しては愚行権を含む自由権一定の制約を課すべきだという社会コンセンサスがあるからです。未成年に対しては人権を制約するレベルパターナリズム保護者的統制主義当事者能力リソースの不足を社会保護者として補い、庇護する)をとってもよいし、分野・状況によっては積極的にそうしなければいけない

いやもうこれ、『社会コンセンサスがあるから』なんていう、ふにゃふにゃな理由での“パターナリズム”を肯定してしまっているの、控えめに言っても完全に思考が狂ってますよね。

そもそも『「判断力」によって峻別すべき』だと仰るならば、「ペーパーテストして免許制にでもすれば?」でほぼほぼ終了する話なわけです。『「判断力」によって峻別すべき』ならば、その「判断力」をテストする、というのはどう見ても最も正道な手段なのですから。“パターナリズム”などという手段を用いる必要は全くありません。


ここを読んでいて、最初「ん?」と混乱してしまったのですが、もしかしてrag_enさんには、「パターナリズム」という概念について重大な誤認がありませんか。rag_enさんが「“パターナリズム”などという手段を用いる必要は全くありません」という主張とともに、代案として展開されている判断力によって(ある問題についての当事者能力責任能力の有無を)峻別する」、そして、判断力がないとみなした対象自由権を(当人保護のために)何らかの形で制限する…という考え方は、まさに『パターナリズム』そのものではないですか? 

現行の日本法律が、年齢によってその人物判断能力推認し、それが十分でないとされた年齢に属する児童保護するために彼らの自由権を一部制約するのも、別の方法判断能力吟味裁定し(たとえば精神的な障害を持つ人や依存症に苦しむ人や認知症患者などを、家裁判断によって成年被後見人とすることなど)、彼らを保護するために彼らの自由権を一部制約するのも、どちらも法学の分野でいう「弱いパターナリズム」だと思います

憲法学世界で「パターナリズム」といえば、まず未成年者の人権制約の場面が思い浮かぶ。すなわち、十分な判断能力のない未成年者については、親が子に干渉するようなやり方で、国が未成年者の人権を制約することが認められると考えるアプローチである(1)。たとえば佐藤幸治は、未成年者の人権制約について、未成年者が「成熟した判断を欠く行動の結果、長期的にみて未成年自身目的達成諸能力を重大かつ永続的に弱化せしめる見込みのある場合に限って正当化される」とし、これを限定されたパターナリスティックな制約としている(2)。このようなパターナリズムは、個人判断能力の不十分さを補うために後見措置を行うことから、弱いパターナリズムと呼ばれる(3)。

https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:0RwE-rfojV4J:https://core.ac.uk/download/97063334.pdf+&cd=2&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

そして、未成年や年齢が低い児童判断能力が不十分とみなされる理由は、法学世界では、彼らの判断が、それ以上の年齢層による判断に比べ、①知識情報を得た上での判断・②適切な理解に基づく判断・③強要なき自律的判断・④実質上も自発的判断ではない可能性が高く、それによって、当事者自身が想定しない結果や不利益をもたらすリスク懸念されているからです。[^1]

[^1]性的自己決定に関しては、古い調査ですが、10代の人工妊娠中絶についてのアンケート結果(https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/MEMBERS/TANPA/H15/030217.htm)を読む限り、確かにそのリスク存在しているといえます10代の妊娠中絶経験者の68.1%妊娠して「困った」と回答しており、その多くが①②膣外射精安全日など誤った避妊方法を選んだり(情報理解力の不足した判断)、③相手避妊をしなかったり(強要された判断)、④経済的事情などを踏まえれば出産育児不可能なのに妊娠する可能性のある行為をしてしまう(実質的には非自発的判断)など、当人判断能力の不足によって、望まない妊娠人工妊娠中絶に到っています

この前提において、当事者自由権を法と社会が一部制約することが正当化されています。これはmuchonovが勝手に言ってることじゃなくて、法学におけるパターナリズム議論の中で整理されている話です。

ソフト(弱い)パターナリズム」が自由への介入を正当化できるのは、人の行為が以下の何れかに因って判断された場合です。

1. 実際に情報を知らされないで判断した場合(not factually informed)、

2. 適切に理解していないで判断した場合(not adequately understood)、

3. 強要されて判断した場合(coerced)、または

4. その他、実質的自主的にではなく判断した場合(oterwise not substantially voluntary)。

http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~cyberian/personal_responsibility.html

そして、未成年者や特定年齢に満たない児童に対する「弱いパターナリズム」に基づく人権制約は、日本を含め、大半の近代国家法制度に含まれています性交同意年齢という概念もそうですし、制限行為能力者という概念もそうですし、ある面では責任無能力者という概念もそれに関わっています。そのような、未成年者や児童人権を明らかに制約する仕組みが各国の法制度に組み込まれているのは、当然、その国家議会立法などの民主主義手続きを経てその法律を定めた結果であり、『社会コンセンサス』の賜物でしょう。

から先ほどのrag_enさんの、「『社会コンセンサスがあるから』なんていう、ふにゃふにゃな理由での“パターナリズム”を肯定してしまっているの、控えめに言っても完全に思考が狂ってますよね」とか、「muchonovさんの提示した「判断力が未熟だから論法では、年齢による“パターナリズム”を肯定するのは無理がある」という指摘は、日本だけでなく、性交同意年齢や制限行為能力などの概念法制度に組み込んでいる全ての国家社会に対して「完全に思考が狂ってますよね」「論法に無理がある」と非難していることになりませんか

現在日本では、性交同意年齢(13歳)未満の男女と「性交等」をすることは法律で禁じられており、もしそうした場合、それが13歳未満の側の当事者主体的判断によるものであっても、相手強制性交等罪(非親告罪)で処罰されます。13歳未満の側の当事者には、必ずしも性交に関して正しく判断する能力が備わっておらず、その能力の不足による誤った判断不利益から彼らを保護しなければならない、とみなされているからです。これも「完全に思考が狂っている」「無理がある」論法でしょうか。

私はrag_enさんがそういうチャレンジングな主張を展開されるのは別に構わないと思っていますし、繰り返しそう申し上げてもいますが、だったらその主張はmuchonovという個人に向けて言うべきことじゃなくて、そうした法制度を運用している国家やそれを是認している国民に対して言うべきことなんじゃないかな、と思います。だから自分は、再三「rag_enさんのお考えを、広く世間に問えばいいと思います」と申し上げているんですけども。

あと、これはこちらの邪推ですけど、おそらくここでrag_enさんが問うべきだったのは、「性的自己決定権をめぐるパターナリズム的な人権制約の適用対象を決める上で、年齢という指標を用いて一律に決める(現在法制度に組み込まれている)方法と、ペーパーテストを行って免許付与するという(rag_enさんが提唱する)方法の、どちらが制度設計として筋がよいか」ということだったのではないでしょうか。そうではなく「パターナリズムという手段ではなくペーパーテスト免許制という手段を使えばいい」と主張されている姿勢から、rag_enさんのパターナリズムについての認識は、一般的用法とズレがあるように感じました。もし「そうではない」ということなら、そうおっしゃってください。

※ここでもし自分がrag_enさんを先回りして擁護するとしたら、「rag_enさんの言うペーパーテスト免許制という提案は、パターナリズム的な観点判断力が未熟な当事者保護するため)に基づくものではなく、その行為による他者危害リスクなどを鑑みて、本来無許可では行ってはいけない諸行為に対し、当事者能力知識技術総合的に認証したうえで特別アクセス権を付与するもの、つまり自動車免許医師免許に相当するものであるからパターナリズムにはあたらない」という立場は、かろうじて取りうると思います未成年児童が関わる性行為について、当事者不利益よりも他者危害リスクを先に考慮しなければいけない状況というのは自分には俄には思いつきませんが、まあそこはよしとしましょう。

しかし、そのような制度---国家国民の性行為に関わる知識判断能力ペーパーテスト弁別し、それが当局の定めた水準を満たしているかどうかによって、セックス権利を与えたり奪ったりする制度---というのは、自分国家による生-権力的介入・管理アプローチとしていささか度が過ぎていると思います。というか、「規律化による〈従順身体〉の構築」というフーコーテーゼをそのまま戯画的に具現化したような感じすらします。

また、自動車免許社会実装コストについてのrag_enさんの記述を踏まえると、rag_enさんは、その「セックス免許」の仕組みを社会実装するコストも、免許取得費用として「受験者」から徴収して賄えばいい、とお考えのように見えますセックスへのアクセス権を求める市民自身から試験料を徴収して、セックス免許センター受験者にテストを行って、合格者に免許を発行する。もしそういう制度運用イメージされて仰っているのなら、この構想が現行の法制度にある「年齢によるパターナリズム保護」の仕組みよりもメリットが多くデメリットが少ない現実的提案だと感じる方は、あんまりいないんじゃないでしょうか。もちろん、rag_enさんのような考え方の人たちが社会運動などを通してそのアイディアを人々に受け入れさせて、社会コンセンサスを変えていくことができれば、その状況も変化する可能性はあると思いますが。

https://anond.hatelabo.jp/20210805095853 に続きます

2021-07-14

anond:20210714012358

いや、お前のパターナリズムのほうがキモいから

いやいや、真に気持ち悪いのはなんでも自分解釈できる枠に入れて説明しようとするお前だから

元増田パターナリズムっぽいところは無いだろ。確かに未成年相手性交犯罪化を批判する論者はパターナリズムにのっとってる場合典型だが、彼の文章をよく読むとそういう視点は語られていない(あるいは注意深く伏せられてる)。妄想相手シャドーボクシングしたいなら、それこそチラシの裏でやれよ変質者。

anond:20210714011740

いや、お前のパターナリズムのほうがキモいから

立憲の議員の件で明らかなったのは日本フェミニズム占拠されたってことだろう。

韓国と同じくフェミニズムディストピアだと白人国家から思われてるだろうね。

2021-07-09

リベラル赤軍」VS「愛国憲兵隊

社会主義パターナリズム」の実践部隊ネットで暴れてる「リベラル赤軍」。

社会主義パターナリズム」の上級国民たる選良たちは、大衆を「患者」「生徒」「子供」と認識し、

「上から領導してやることが最善だと心底信じている。

自分たちは「専門家」であり、「医者」であり、「教師である、という自己認識の持ち主たち。

2021-07-07

オタクモラル重視意識は、自己嫌悪暴力への恐怖からくる

オタクは男オタクに比べてモラル意識が高い、と言われる。

先天的性差の話はしらないが、現在形成されている文化にそういう傾向があるのは実感できる。

腐女子とか夢女子とか百合女に限った話ではない。

別に、現状の女オタクモラル完璧というわけではない。

欠点が指摘されることも多々ある。

だが、モラル欠如の注意喚起がされた時にも、非常にまじめに受け取られ、拡散啓蒙などが行われやすい。(気に食わない対立陣営から発された時はその限りではないが)

「はぁ?何か口うるせえこと言ってるアホがいるな(ハナホジー」みたいな流され方がされづらい。

そのぶん、モラルの皮をかぶった謎ルールへの抵抗力が低かったり、モラル破りに対する義憤魔女狩りめいたいじめリンチに発展しやすいという危険もある。

長所短所両方あるが、女オタクは男オタクに比べて、ルールモラルというものが大切であり、自分は極力ルールを守りたいし他人も守った方がいいという意識が強い文化である

この特徴はどこから来るのか。



オタクモラル重視は、女性自己嫌悪と、暴力への恐怖が背景にある。

自己嫌悪は「私は悪い存在なのだ。だからせめて良いことをし、良いことを広め、罪滅ぼしをすることで生きている価値がある存在に近づきたい」という心理に繋がる。

暴力への恐怖は「私は肉体的暴力に負ける。身を守るためには、法、モラルルールを広めて秩序が保たれた状態にしておく必要がある。そして私自身も、ルール庇護を受ける権利を保てるような正しい生き方をする必要がある」という心理に繋がる。

オタク精神的にも肉体的にも不安さらされているので、精神面はモラルという徳を積むことで、肉体面はルールを守りその庇護を受ける権利を持つことで、安心を得ようとしているわけだ。

罪悪感を抱えた人間毒親になりその娘も自己嫌悪がある毒親になる再生構造と、男女の身体能力の違いを解決しなければ、男オタクと女オタクモラル意識ギャップは解消されないだろう。

別に解消する必要もないかもしれないが。




蛇足だが、これはフェミニズムの話にもつなげられる。

女性自由よりも、女性安全保護を重視する運動フェミニズムではない。むしろパターナリズムだ」という批判がされることがある。

そうかもしれないが、それを自力安全を確保できる強い人間が言ってもなかなか届かないだろう。

精神安全モラル順守で得て、肉体的安全ルール順守で得なければならない人間には、説教ではなくまず十分な安全を確保しないと話が進まないだろう。

2021-07-04

受療行動に影響の大きい保健の高校副読本の中身が医師職業集団から出てきたもので、根拠薄弱な割にパターナリズムまみれのもの修正されない、という話に個別医師プライド持ち出されても、受療者置き去りですかい、としか

追記

なんだかねえ。 はなっから話聞く気なし。 科学者ではあるんだろうけどねえ。

2021-06-17

「50歳が14歳性交して罰されるのはおかしい」発言に関する党派性


まずフェミニストや親フェミ左翼本多議員をめちゃくちゃ叩いている。当然。

立憲民主党議員という事で、右派アンチフェミも叩いている。「キモい!ありえない!大人子供を守れよ!」と。

そして何故か「フェミニストは何故こいつにはダンマリなんだ!」と言うのだ。

…どこがダンマリなんだ?フェミニストアカウントちょっと見れば、全然ダンマリなどではないとわかるはずだが。左翼からダンマリに違いない、というのか?

逆に擁護してる人達もいる。

もへもへ、YS、青識、柴田英里などの表現規制反対派アンチフェミの面々だ。本多議員自身表現規制反対活動してるし。

彼らはフェミニスト本多議員を叩いているのを認識し、だからこそ擁護している。

ロリコン差別するな!本多議員発言にはなんの問題もない!性交同意年齢引き上げに賛成するフェミパターナリズムだ!ババア子供嫉妬してるんだああああ!!」と。

中には鈴折みたいに、性交同意年齢自体をなくすべきという過激派もいる。ババア嫉妬!とリプして回る捨て垢もいる。

フェミニスト本多議員を叩いているのを認知していようといまいと、意見が一致していようといまいと、どちらにしろフェミ叩くんだなと思った。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん