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はてなキーワード: 平等とは

2024-04-28

anond:20240427120441

年齢で制限するということが既に不平等なんだから、それでも年齢で区切っていることが正しいと言い張れる理屈をなにか1つ用意する必要があるはずなんだよね。

「0才児投票m9(^Д^)プギャー!老人から投票剥奪m9(^Д^)プギャー」と言ってる多くの人達は、自分がどういう理屈でその線引を引いてるかを示せない。

聞かれてから慌ててネット検索してそれっぽい誰かの言葉を盗んでくるだけ。

自分がまともにものも考えずに喋ってることを自覚するだけの知性がないんだよね

anond:20240427031516 「0歳児から投票権」はドイツでどのように議論されているのか? の補足

 ブックマークコメントを読んで再び考えたことがあった。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20240427031516

gryphon 面白く読んだが2点。「…付託されたが、その後本格的な審査…ない」は議会が駆引と日程で動く以上あり得る話で「付託」時点で一定水準の議論推定可能か/米上院(各州2議席)等「平等選挙原則」は前提にせずとも可

 平等選挙原則の話はあとに回す。議会駆け引きと日程で動くのであれば、付託政治的取引の結果と解することもできるような気がするというのはともかくとして、確かに議会駆け引きの結果たなざらしにされているという可能性はある。そこで、先の2008年提案をもう少し細かく読んで見た。

https://dserver.bundestag.de/btd/16/098/1609868.pdf

 よく読むと、この提案は、基本法や関連法規改正連邦政府に促すべきだという「決議」の提案であり、基本法改正の条文を並び立てる案ではない。条文も具体的な制度設計も伴わない提案一定水準の議論と言って良いのか。だから賛否も問われずにたなざらしにされたのではないだろうか。以下の文章以外は、提案理由(いわゆる「世代正義」の実現が主のようだ)が長々述べられているに過ぎない。

II. Der Deutsche Bundestag fordert die Bundesregierung auf, einen Gesetzentwurf zur Einführung eines Wahlrechts von Geburt an durch Än- derung des Artikels 38 des Grundgesetzes und erforderliche weitere gesetzliche Änderungen, insbesondere im Bundeswahlgesetz, vorzulegen. Für den Fall, dass die Eltern sich in der Ausübung ihrer Stellvertreterposition in Bezug auf das Kindeswahlrecht nicht einigen können, wird die Bundesregierung aufgefor- dert, eine einfache und beide Eltern möglichst gleichberechtigende Regelung zu schaffen.

連邦議会は、連邦政府に対して、基本法第38条と他の必要法律改正特に連邦選挙法の改正を通じて出生時から選挙権を導入する法案を提出するよう求める。両親が子の選挙権についての代理行使[の方法]について一致できない場合のために、連邦政府には、簡単かつ両親双方に可能な限り同権的な規則作成することを求める。

 ちなみに、Wikipediaドイツ語版(https://de.wikipedia.org/wiki/Familienwahlrecht)を見て知ったのだが、2003年にもほぼ同じ提案がされている(https://dserver.bundestag.de/btd/15/015/1501544.pdf)。

 こうして経緯を調べてみると、議会妥協ゆえにたなざらしにされているというよりも、5年経って具体的な案も詰められなかったというのが現実であるように思われる。

kappa9 結果はともあれ海外で真面目に議論されたというのは本当の話では。

 「国会で」とか「政府で」という枠を外して学界に目を転じると、確かにドイツ人らしく(?)真面目に議論されているみたいだ。前回の調査局の報告書には、数は少ないながらこの問題を直接的に取り扱った論文がいくつか引用されていた。彼らが議論しているのは基本法の定める民主国家原理に反するのか、それを促進できるのかという点である問題は、そうした真面目な議論をきちんと踏まえた上でドイツ人ができなかった(ように見える)平等選挙原則に反しない提案を考案するどころか、子が3人だから私は4票(吉村氏)などと賛成派のドイツ人も避けようとしている発言をしてしまっていることだ。

 さて、平等選挙の話に戻る。アメリカ上院人口にかかわらず一州に2議席であるしかし、このような例があるから平等選挙は必ずしも民主主義の前提ではないというのに私は強い疑問がある。

 第一に、合衆国憲法上院議席分配については、アメリカ連邦特有のものであるアメリカのような連邦制をとらない日本でこの例を出すことは不適切だろう。

 第二に、アメリカ上院議席分配が不平等であることは、当のアメリカ人も不満を持っている。たとえば有名な政治学者ロバートダールの『アメリカ憲法民主的か』(邦訳岩波書店からある)は、上院議員が人口に比例していない「顕著な不平等代表であると述べる(邦訳58頁以下)。この仕組みは合衆国憲法制定時に諸州の妥協(いわゆるコネティカット妥協)で作られたわけであるが、そもそも合衆国憲法民主主義大事にされる時代に制定されたわけではないというのが時代背景としてある。合衆国憲法が制定された時代には、不平等選挙制度普通に見られた。ダールは一例として、19世紀存在した悪名高いプロイセンの三級選挙法を引き合いに出している。三級選挙法は、平等選挙を求める激しい非難を浴びながらもしぶとく生き残っていたが、第一次大戦の敗北と共に消え去ったのである選挙権は与えるが露骨ユンカー資本家の票を優遇するこの仕組みは極めて有名であり、今でも平等選挙の反対概念である差等選挙の一例として三級選挙法はよく言及される。今さら民主主義大事にされていたわけではない時代にできた妥協として生き残っているものを引き合いに出すのは、民主主義者の行動としてはおかしものだと思う。ちなみに、ドイツ連邦参議院(上院)は、ある程度の人口比例的に各州に議席が割り振られることになっている(また、そもそも連邦参議院はアメリカ上院ほどの権限はない)。

 ケルゼンも言っているが、民主主義は人々の平等をもって本旨とする(古代ギリシア民主政も突き詰めれば平等に行き着くだろう。民主政を表すもう一つの言葉はイソノミア(平等の法)である)。選挙権の平等民主主義と切っても切れないのであり、ドイツ人平等選挙に反しないように「代理」と言っているのは、ドイツ基本法憲法20条に抵触するのを避けるためだけではないだろう。もし平等選挙理念を取っ払うのだとすれば、金持ちが結託して再び三級選挙法のような仕組みを導入されても文句は言えない。むしろ今般の眠たい提案よりも金持ちを守るための露骨提案の方が議会を通りやすいだろう。平等選挙を引っ込めてはならない。

 選挙権の平等に歪みを加えるような制度改正をしても、政治的影響力を増すのは「代理」する大人であり、子どもではないという現実を見るべきだ。若年者の「世代平等」とやらを図りたいのであれば、方法は一つである。「代理」などという回りくどいことなどせず、選挙権の年齢を下げることだ。16歳、(オーストリア検討されている)14歳、あるいはその下でもいいが、子ども投票意思表示をすることができるギリギリまで下げてみることを提案されたい(ちなみに私は、14歳くらいまでなら割とすぐにでも引き下げて良いのではないかと思う)。

(ついでに)

 意思表示能力がない子ども排除されるのになぜ意思表示能力のない人(たとえば重度な認知症の老人)が選挙から排除されないのかという疑問を持つ人もいるらしい。理論的にいえば、確かに意思表示能力のない人は選挙、つまり国家意思形成参与する資格はない(実は理論的にいえば子どもか老人かは選挙権の決定に直接関係するわけではない)。そうすると、なぜ2013年の法改正成年後見人の選挙権が回復されたかという疑問がわきそうだが、後見あくま財産管理上の能力があるか否かの問題であり、政治的意思表示能力があるかとは厳密にいえば関係ない※。要は、現状、意思表示能力のない大人選挙から排除する仕組みはないと考えなければならない(もっとも、実際には政治的意思表示が一切できないなら投票所に来られまいし、投票所に来ても何もできないだろうが)。

 憲法が成年(ここでいう成年とは民法上の成年をいう)に選挙権を保障するのは、成年であれば政治的意思表示能力があるだろうという線引きを採用しているかである。こうした年齢によって能力の有無の線引きにするのは、一見すると確かに問題がある。子どもでも賢い子はいるし、大人でも愚鈍な人はいる。思考実験としては、年齢にかかわらずすべて政治的意思表示能力がある人をテストで判定し、テスト合格した人にみに選挙権を与えるということも考えられる。ただ、どのような方法テストを組めば公正に政治的意思表示能力があると見なせるかという問題が生じる。このようなテストを実際に恣意的活用して実質的黒人投票権を奪っていたのがかつてのアメリカ南部諸州であったことを忘れてはならない。

 結局、年齢によって形式的に線引きする方が、ヨリ問題はすくないように思う(年齢よりも問題を起こしにくい線引きの方法があったら教えてくれ)。あとはどこまで下げられるかを真剣に考えることだ。

 なお、日本憲法15条3項は、成年者には選挙権を与えなければならないとだけ言っており(公務員選挙については、成年者による普通選挙保障する)、未成年者に選挙権を与えることを禁じていない。これは、ドイツ基本法38条2項が、「満18歳の者は、選挙権を有する」と定めていることと対照的である。年齢の引き下げなら日本では憲法改正など必要なくすぐさまやれることなのに、わざわざ憲法改正どころか民主主義根本原理を改変するような提案をしてくるのは、何かおかしな底意があるのだろう。

※これは思いつきだが、禁治産者選挙から排除されていたのは、財産を持つ有徳の者にだけ選挙権は与えられるべきであるという制限選挙時代のBesitz und Bildungの観念に由来するのかな。いずれ調べてみたい。

2024-04-27

anond:20240427031516

この辺はこの制度を導入する正当性があるかどうかと言う話で、動機メリットの話はしとらんだろ

ここから分かるのは、ドイツでは親の代理投票制度は、普通選挙の拡大に資するし、かつ、代理投票モデルであれば、平等選挙原則に反しないという形で議論されているということである。少なくとも「消滅可能自治体」があるからかいう「地方創世」で一山当てたいコンサル向けのくだらない理由提案の原点なのではない。

優劣ついて当たり前なのに

みんな平等とか言い出すからこじれるのでは?

がんばろっと

anond:20240427031516

はてなのあの人もそうだけど単にマウント取るために「海外でも~」って言ってるだけだったからな

「日頃海外事例を出して『日本でもやれ~』って活動してる出羽守さんたち、維新の案も海外議論されてるんですけど~w」って仮想的を作ってのマウント生産的やないよね

オレっちはニュース出た当初にヤフコメ維新批判で「こういう意見海外でも議論されてるけど『親と子は別人格だし平等原則に反する』って結論が出て却下されてる」って意見を見てとっくに知ってた。

なんだかんだでヤフコメは人が一番集まるコメント欄であるから為になるコメントもたくさん書かれている

一覧性や検索性がないから良いコメント一期一会なのが問題だけど

anond:20240427092318

ル゛!ソ!の゛制度~!!!!平等ゼンキョ!?ナいヨッ!!!
ナる
イ!
セイ!!!ジオ!!ヨオクカ!?
ワ モ!!!!カク! !!!!!
ィと!ッ!!!!反対者ノ!!!!
.....ーッ!!!!!!?? んゼヲ?ヘィ、ー!!!ぅ!!
ドイツゎ! オ !!ヒョケンネンレイ
16サイレ゛チャッ

ェ!!ド!、
 ィッッペ
 ド コ w、ン゛!!!!!0さいトゥ投稿は甘え!
 ョ
!!!ヘーア?セイウ!!!!!ゲッー
 ーベ
ルテ....、。゛ニ゙ナっチャッナ゛!!!!!い????
 ゥっォ゛ナ!!!!、ザスヨ

イジ゛ゥンナカ!!!!らヒッ! https://twitter.com 
!!!!!!!!!マ!!!ッ!!!!!!!ゾデ
センデ????あッーオ!!、

「ン」???
ァッ
イタウヲ キ゛イ!!!
トッるョラ!!!!ソー!!!!!シナーイヨ!!!ゥ!!!!!!
は? !?
!!コ゛ハ!!!アリマセんネー!?!?!?!?

みゅk
????パン!!!!ッーーチャウwwwwwww

「0歳児から投票権」はドイツでどのように議論されているのか?

 維新の会共同代表吉村大阪府知事が、「0歳児投票権」(未成年の子投票は親が代理して行う)を提案し、維新マニフェストに加えたいという意向だという。

https://digital.asahi.com/articles/ASS4T2RNLS4TOXIE01TM.html

 これについて同党音喜多幹事長が、次のようなツイートリツイート(リポスト?)していた。

吉村知事の0歳児投票権=ドメイン投票の実現可能性は兎も角、海外で真面目に議論されて国会まで行った話を、あたかも与太話のようにせせら笑い取り合わない風潮をみると、この国の知識レベル心配になる

海外議論で主な論点はすでに整理されてるが、日本SNS界隈の反応はそのレベルに達してない

吉村知事が言ってるドメイン投票は例えばドイツでは連邦議会において議論され、(https://bundestag.de/resource/blob/531942/6669f3e29651882065938fc6a14fd779/wd-3-157-17-pdf-data.pdf)、無論導入にはいたらなかったものの、第三次メルケル内閣のManuela Schwesig家族相など、賛同者もいた昔からあるアイディアの一つですが

それを「頭がおかしい」はさすがに乱暴すぎでは

https://twitter.com/Barrettm95sp/status/1783579344503529489

 ドイツ連邦議会議論されたというのは、この議論が無理のあるものではないということを示す一つの傍証とされているのだろう。音喜多氏もこれを自分議論を支持する意味でリポスト(?)しているようだ。ただ、リンク先のPDFを見て色々な意味で驚いた。

 第一に、このPDFドイツ連邦議会調査局(Wissenschaftliche Dienste)が作っているものである調査局が作っている立法資料を持ってきて連邦議会において議論されたというのは羊頭狗肉の感がある(※)。たとえば日本国会図書館調査及び立法考査局が資料を書いたら国会議論されたことになるのだろうか。

 第二に、調査局の報告書タイトル:生まれた時から選挙権[構想]の諸問題)という体裁上、両論併記的であり、あまり執筆者個人意見は出ていないが、この提案に対する分析の水準は明らかに日本でいま議論されているようなレベルのものではないことに驚いた。なお、ドイツ法に詳しくない方のために申し上げるが、ここから先で述べる「基本法」とは、ドイツにおける憲法典日本憲法のような)にあたる法である

要約すると、

・親に子どもの数分の選挙権付与するモデル(Modell des originären Elternwahlrechts)は、ドイツ基本法38条1項1文が保障する平等選挙原則に反するし、平等原則原則20条の民主的連邦国家原理に含まれる。したがって、基本法79条3項の定めにしたがって、このような提案はたとえ基本法憲法改正によるとしても許されない。(4-5頁でバッサリ斬られている)

・一方子の選挙権を親が代理行使するモデル(Modell des originären Kinderwahlrechts)については、別途の考察必要になる。(同)

基本法38条2項(選挙権年齢)の改正必要という点はともかくとして、実質的な側面としてはやはり基本法79条3項が定める基本法改正限界について検討するべきであるが、そこで重要になるのは、基本法20条の民主国家原理に含まれ平等選挙原則にこのようなモデルが適合するか否かである

・親の代理投票主唱者は、親は子の票を受託に基づいて行使するので、平等選挙原則に反しないと主張する。すなわち、親自身投票権行使と子の投票権行使区別して行うべき制度であれば平等選挙原則に反しない。また、たとえ平等選挙原則に反するのであるとしても、このような制度普通選挙原則選挙権を万人に付与すること)に奉仕するから、その意味では民主主義原理に役立つ(※基本法20条、ひいては79条3項に反しない)。(7-8)

・このモデルへの批判者は、まずもって、望むか否かは別として政治プロセスに参加できない人にも選挙権を与えても、民主主義正統性は得られないとする(※普通選挙の拡大という言い分は見せかけであるということだろう)。そのうえで、親による代理投票は、事実問題として、親に複数の票を与えることに他ならない。親自身の票と子の票を区別して投票するという仕組みは非現実的であるそもそも代理投票という仕組み自体子ども成熟していないということを前提としているのであり、親が子の受託に基づいて投票するという議論矛盾する。加えて、親を通じた代理投票という仕組みは、選挙権一身専属的な権利であり、国家意思形成責任を持って参加する力をその人だけに与えるものだという側面を無視している。結局、基本法20条、ひいては79条3項に反する。(9-11

 ここから分かるのは、ドイツでは親の代理投票制度は、普通選挙の拡大に資するし、かつ、代理投票モデルであれば、平等選挙原則に反しないという形で議論されているということである。少なくとも「消滅可能自治体」があるからかいう「地方創世」で一山当てたいコンサル向けのくだらない理由提案の原点なのではない。また、少なくとも表向きは、少子化対策のために子持ちの票を増やそうという理由でもない(その理由馬鹿らしさはこれでも読めば良いhttps://mond.how/ja/topics/v35a8jk8lwp89el/jw3f2o4dj0z9fo4)。あくまでも普通選挙の拡大に資するというのが理由である。より民主的政治制度への変更を試みようという提案(として自らを位置付けている)というわけだ。ただ、民主主義平等選挙原則も同様に要請するからドイツ人がやっているように、平等選挙原則と両立するかを考えなければならない。

 平等選挙原則に反しないというためには、親自身投票と子の投票を厳密に区別する必要がある。それが現実問題として可能なのかということをしっかり考えなければならない。この仕組みの賛同者がドイツ連邦議会調査局を区別していないというぞんざいなやり方をとっていることからすると、どうもドイツ議論は話の枕に使われているだけで、ドイツ議論を真面目に受け止めて、そのような制度可能なのかを考察する者はあまりいなさそうだ。私個人意見では、親と子の投票を厳密に区分した制度を作ることは無理だろう。というのも、この仕組みが問題になるのは、子の投票意向と親の意向が相反する場合だが、その場合、子は自らの投票意向を開示して親を説得しなければならない。これでは投票秘密も何もあったものではなく、逆に子が投票秘密を守ろうとすると、親の投票意向コントロールすることはできない。それでは子から投票付託されたという代理人という建前が崩れる。また、投票意向が明らかにならない子について親が「代理」するのでは、結局親に二票与えるのと変わりがない。加えていえば、代理権を持つの母親なのだろうか、父親なのだろうか(吉村知事制度実現のあかつきには自身が子の分も含めて4票あるというので、父親が前提なのだろう)。ここは、親と子の投票を厳密に区分するという発想をとれば実は問題が生じない(子の意向に沿うならばその票を投ずるのは父でも母でも他の保護者でも構わない)のだが、先程述べたように、特に投票意向を表示できない子については区分は無理だろう。したがって、事実上「二票」入れられるのはどちらなのかという争いが生じざるを得ない。そのような場合には「0.5票」を両親に付与することも考えられるが、正面から両親に票を与えることを認めれば、ますます平等選挙原則に反しないという建前が崩れる。

 そもそも、ここから分かるように一口子どもといっても投票可能な年齢の子とそうでない子がいるのだから投票可能な年齢の子について代理投票などという面倒な仕組みを採らずに投票権の年齢を下げれば良いだけの話だ。たとえばオーストリアでは16歳まで投票権年齢が引き下げられているが、引き続き14歳投票権議論されていると聞いた覚えがある。このような議論真剣考慮に値すると思う。

 繰り返しになるが、ドイツではこの投票制度平等選挙原則に反しないと言えるか否かが議論され、それが難しいと考えられているようだ。だとすれば、ドイツ議論を踏まえて、この制度賛同者は、この制度平等選挙原則に反しないようになる制度可能性こそを真面目に考えるべきだろう。ただ思いつきでぶち上げても、もう終わった話だと一蹴されるのは当然である(※)。なお、そもそも平等選挙原則について真面目に考えないのであれば、民主主義コミットしていないと思われても仕方がない。上記議論では、平等選挙原則基本法(=憲法改正によっても曲げることは許されないと言われている(※※)。

興味本位で調べてみたところ、ドイツ連邦議会にこのような基本法改正提案が提出されたことはあるようだ(2008年提案)。ただ、連邦議会HP確認する限り、提案委員会付託されたが、その後本格的な審査が行われた様子はない。つまり、賛成・反対の議決もなく、本格的な議論もされずに一蹴された話だということだ。

https://dip.bundestag.de/vorgang/der-zukunft-eine-stimme-geben-f%C3%BCr-ein-wahlrecht-von/14939

※※

これはドイツ基本法79条3項の規定故ではあるが、憲法改正限界という純法律的論点を脇に措いたとしても選挙権平等を真面目に考えないことが民主主義であることを疑わせるのは変わりはない。なお、日本憲法も、14条1項からして平等選挙原則をとっている(そうでなければ一票の格差問題にされることはない)が、平等選挙原則排除憲法改正限界に引っかかる理論可能性はあるだろう。

追記

 それにしても、吉村氏に関しては、自身が子の分も含めて4票あるというから、「代理モデルの利点である平等選挙原則との抵触回避の利点をわざわざ捨てているように思う。利点を捨てるような発言自分からしていくあたり、本当にただの思いつきなのだろう。ドイツ人の議論を持ち出しながら(これをやったのは音喜多氏だが)、ドイツ人が回避しようとしていたことをやってしまうのは無様だ。「消滅可能自治体」に引っかけた話題作りという以上の意味はないのだろうが、話題作りのために民主主義根本原理に手を触れるのはどうかしている。それが弁護士のすることだろうか。

(再追記

 多重投稿状態になっていたものを削除しました。

(再々追記

 ブックマークコメントに触発されてさらに考えてみました。

https://anond.hatelabo.jp/20240428001438

2024-04-26

東京15区補選立憲民主党候補が相当香ばしい人材な件

立憲民主党公認

酒井なつみ(37歳)


生活保護被災者バッシング

働かなくても生活保障されるという状態

これは被災地でも起こっている問題でもありますが、人はどうなると思いますか?

憲法保障されている“健康文化的な最低限の生活”が送れる。

仕事趣味で「自己実現」「社会貢献」したいという高次の欲求がない人、状況にある人は怠惰になります


本人のTwitterより

https://twitter.com/sakainatsumi724/status/205899543789834240?t=9Q2zsyikHcq9NS831D7cHw&s=19


消費税減税の賛否に「回答しない」

東京15区 衆議院補欠選挙2024 候補者アンケートNHK選挙WEB - https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/local/hosen2404/survey/54852.html


ウクライナ支援継続に「賛成」

東京15区 衆議院補欠選挙2024 候補者アンケートNHK選挙WEB - https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/local/hosen2404/survey/54852.html


マイナス金利解除を「評価する」

東京15区 衆議院補欠選挙2024 候補者アンケートNHK選挙WEB - https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/local/hosen2404/survey/54852.html


大阪都構想に賛成

都構想実現ならず…かぁ。

つまんないなぁ。


本人のTwitterより

https://twitter.com/sakainatsumi724/status/599933966095757313?t=paHzaPWKew2WrQs819V_oA&s=19


増税に賛成

人口分布から10.20.30年後の労働人口が減り、医療介護費が増えるはわかりきっていること。

税収を増やし、国民平等負担して社会保障に充てる以外に方法はあるんですか?

早く増税すればいいのにと思う。

他のところからって言ってばかりではもうダメなのでは?


本人のTwitterより

https://x.com/sakainatsumi724/status/275487591640477696?s=46&t=ONQoH4qDuttoFUCI8dkD3w


討論会にはなるべく参加しない?

酒井氏の選挙を手伝う地方議員鼻息が荒い。


「折からの『政治とカネ問題のおかげで“ボーナスタイム”のような状況。ビラが次々にハケています東京15区は9人も出馬して乱戦状態ですが、野党共闘がまとまり共産社民支援も得られた。乙武さんは知名度が高いので当初は警戒しましたが、いまは悪目立ちしてしまっている。ただし、酒井さんの演説は正直“並”。討論も得意ではないので、討論会にはなるべく参加せずに『政治とカネ問題是正を訴え続け、投票日を迎えたい」


学歴詐称疑惑」再燃で国政復帰が黄信号!?…本誌直撃に小池百合子東京都知事の「ズレた返答」(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - https://news.yahoo.co.jp/articles/e25c87557dd562ca2f701dff3f40e73ff9c46d9c

anond:20240426215953

かなり平等に選ばれてるやろ。

平等な結果、相当なブ男でも少し努力すりゃあ結構綺麗な女と付き合える。

努力しないままで選んでってのは平等じゃなくて弱者を贔屓してって事じゃろ。

弱者男性でいいんだよ、モテなくていいんだよ

男性から降りてもいいんだよ? ってか。

弱者男性弱者男性のまま救われる話」って存在するの?

独身隆盛時代ロールモデルを示すのって重要だと思うけど。

anond:20240426205742

はっきり言って、オレたちはモテたい。

厳密に言うと見逃す方が差別的だと思ってる。美女と野獣の野獣をイケメンになったからではなく、野獣のワイルドな見た目だったからと言う理由でもなく、天与の見た目関係なしにモブのオレたちを選んでほしい、平等に。清潔感かい欺瞞に逃げずに。

anond:20240426210646

これこれ。

持続可能社会のためには好き勝手生きる単身者にも、ある程度負担してもらわないと不平等感はあるか。

強者男性精子します、でも弱者男性は何も出しません、国には存続を期待します…、は違うと思う。

https://anond.hatelabo.jp/20240420095946

『お子持ち様批判』をトピックにするのは良くなくて、むしろ『子無しさん大暴れ』とか言った方が実相を捉えてると思うが。

だけど分断を煽る結果にしかならないだろう。

必要なのは、どうやって彼・彼女らを抑えるかだ。既婚側としては子育て支援がまだまだ足りてないこと以外に文句はないわけで、別にブツクサ言うのは好きにすればよく特に人々に不満を持ってはいないだろう。

子供の頃から、世の中の「闇」というものに対して、異様に怖い感覚がある。

「闇」と言うと感覚的だが、「悪」定義を少し広げたようなものだ。馬鹿にする、見下す、茶化すネタにする程度のものや、冷たい、メシウマ、突き放すなどの冷酷さ、そういった負の感情や行動に対する強い恐怖心がある。

そういったものは、ざっくり「闇」という名前で括っている。簡単に言えば「正義ルールマナーが守られていて、暖かみのある人間場所しか安心できず、それ以外の存在に対する極度の恐怖心である

そしてこの「闇」への恐怖心は、田舎廃墟であったり、あるいはボロアパート、あるいは場末スナック、あるいは薄暗いビデオショップなどの、私の中のある種の「貧しさ」のイメージと、密接に繋がっている。あとはバッドエンド系の青年向け漫画なども、そういった「闇」を感じさせられる。

子供の頃はこの「闇」が消え去った、誰も不幸にならない、完成された世界を作り出したいと願っていた。だがその闇は年月を追えば追うほど、私の生活の周りに這い上がってくる。振り解けば解こうとするほど、闇は私の近くに差し迫ってくるように感じる。

「闇」というのは、おそらくは「貧困」「孤立」に対する恐怖心の、私の中の原初的イメージの事だ。私の家庭は一言で言えば「貧困家庭ではないが機能不全家庭」であり、故にそうした貧困への恐怖は、実際の貧困家庭出身人間以上に、「見えない」からこその恐怖心が肥大化している。

貧困の無いみんな平等な世の中、実現するといいね👍

AIにも好き嫌いはある

仮にAIによる統治があってもは平等ではないし文句をいう奴は弾かれるだけだろう

2024-04-25

anond:20240425175058

なんか「人気者の」あたりの表現アニメっぽさ感じる価値観だね

俺なんかガキの頃は「人類平等」「男女平等」と言っていたから人気者だろうとケツをシバいていたよ

anond:20240425155922

かにここに競艇が混ざってるのは違和感あるな

競艇は確かにモーターの調整を選手が行うが

前日にマシン抽選で割り振られてそこから当日までの時間選手平等に使って調整する

男が「女はイージー、女になりたい」というのと、フェミの「海外脱出したい」は一緒

男が女になりたがるとき、その「女」とは買い手が付く程度の若くてきれいな女を想定しているし、フェミがの想定する「海外生活」はカースト上位の強い女として生活することを想定している。

どっちも本当に実行したとき地獄が待ってることは一緒。

リーマーMtF にしてもゆるふわ海外移住者にしてもみんな苦労してるし自殺したり殺されたりしてる。

後者自分は無理だけど娘は海外脱出できるように育てる」って言ってる女多いけど、どうしたら海外で強キャラになれるかのイメージがないから、せいぜい英語勉強させるぐらいのことしか考えてないよね。そもそも黄色人種の女」って時点でデバフがかかり劣位スタートになることがわかってない。

富裕層海外子女を送り出すのは、お金デバフが解消できることが前提だよ。

それを庶民が真似してもデバフ解消要素がないんだから世間から見たらフィリピン人メイドと同じ扱いだよ。

っていうか、円安出稼ぎする日本人風俗嬢も増えてるからますます日本人女性=セックスOKってイメージは強くなってるよ。下手したら日本で暮らすよりひどい差別が待ってるよ。

白人男性結婚したら白人男性けが人間扱いされて嫁は付属品だよ。

ジェンダー平等社会はたいてい人種差別苛烈だよ。人種差別がないと従来女がやってた無償労働をする奴隷が確保できないから女が活躍できないよ。

アジア人欧米一級市民になるには、まず本人が優秀であり、後ろ盾となる太い実家必要

でも、それがあるならば別に移住しなくても普通に強く生きられるよね。

anond:20240424202622

個人的にはそういうとこも含めていいぞもっとやれと思っている

自然だけど所詮娯楽だし、何よりNHKの中でも保守的であろう枠でああいうのやっちゃうのがそれだけで面白い

朝ドラフェミニズム匂わせるのは珍しくないって?いや民放NHKでもマイナー枠ならもっと普通にそういうのあるだろ

朝ドラから「それとなく匂わせる」くらいしか出来なかったんだろ)

あんセンシティブな題材と展開なのに概ね好評ってのも作り方が上手すぎる

所詮賢くて金持ちお嬢様たちの話」と言われたくないがために、貧農の娘のよねや頭悪い主婦の花江も加える

いかにも都合良いハッピーエンド創作に見える最初事件DVから着物取り返す裁判)もちゃん元ネタ判例ありで都合良い創作ではない

(多分今後出てくる判例元ネタありのものだろう)

最初こそテンプレバカ男を女が成敗!なキャッチー展開をやったがそればっか続けたくないので

モブではないメイン男子学生はもうちょい脳みそ入ってる(が、当時の男としてリアリティある男尊女卑思考の)造形

他の良さげに見える男たちもやっぱ根本男尊女卑で、時代を超越した平等志向の・女に都合良い王子はいまんとこいない

推定結婚相手の書生は微妙だが…でもどうせ早死だろうし)

今んとこ「当時絶対いねーだろこんなやつ」はよねくらいだ(あれはやりすぎだが男装してるのも含めてあいつだけ二次元から来たキャラなのかもしれない、

見た目からして「こんなやついるか!という突っ込み無用ですよ」ってアピールしている)

男を主人公を引き立てるためのテンプレバカばっかにもしたくないが、王子様に助けられる展開にもしたくないのが分かる

それ避けたら話作るの大変だろうに

あれ作ってる人相当考えてるよ

レスバばっかり意識しすぎ」というけど、アンフェ相手レスバしてたってあんな設定生まれてこないだろ

SNSウケは狙ってるだろうなとは思うがそんなもん他のドラマドラマ以外のエンタメも全部そうだろう、今時SNS話題作るのを狙うのは当然だ

朝ドラ制作スケジュールは詳しく知らんが、ちむどんどんが爆死した後から作ってるだろうしあれで大反省したのかな、と妄想している

ちむどんがあまりにもひど過ぎたので以降朝ドラ見てなかったんだが(なんでらんまんとやらも知らん)

あの、女も沖縄料理戦争視聴者に対しても全部見下してるか悪意でも持ってたのか?という内容と比べると格段に良くなっていて驚いた

それと比べたら少なくともスタッフの良い仕事をしようという気概は感じる

同じNHK東京制作だけどちむどんとスタッフ違うよね多分(同じだったらスタッフに何があったのかそれこそ謎過ぎる)

これがどこまで続くかは知らないんだが(最初は良くても長いから段々グダグダになってくるってのもよくあるみたいだし)頑張ってクオリティ保って欲しい

2024-04-24

うちの地元男の子の将来の夢NO.1は親の世襲

子供たちに優劣も尊卑もない

先生の最大の悩みは。子供たちは平等なのに世襲の夢が実現するやつと挫折やつが15までに面談で確定する

大学リカバリできるように改革制度できれば良いの.,

anond:20240424121132

イギリスが送り出す先のルワンダも持ち上げてるよ

共産党はまともなこともいうけどポリコレに関しては狂ってる。

中村たかゆき日本共産党

@bnakamura47

3/13四ツ谷駅前朝宣伝

赤旗ジェンダー平等 世界の今』を紹介。

日本女性議員比率は165位。

第1位のルワンダ駐米大使の「社会のすべての分野で女性の力を認め、十分に生かすことは…持続可能な発展への道筋であることをルワンダ経験は明らかにしています」の言葉日本政府は学ぶべき。

https://twitter.com/bnakamura47/status/1767734109764210928

anond:20240424160108

弱者男性平等になる必要なんてないでしょう?

婚外子権利を認めて婚外子優遇すれば、優秀な男性が優秀な女性にたくさん子どもを産んでもらえるようになるから、それでいいでしょう?

一人で産み育てる女性社会全体でサポートするんですよ

どうしようもないできそこないの弱者男性でも税金払うだけでそのお手伝いができるんだから幸せですよね?

完璧男女平等存在しないという話

あらゆる場所男女平等が叫ばれる昨今、「そもそも男女平等とはどのようなもの?」と真剣に考え、理解しているといえるだろうか。

少なくとも、完璧男女平等を求めようとするのでは「分かっていない」ことになる。

そもそも「分かる」とは、その語源を「分ける」とし、元は二つのものの違いを認識することからまれ言葉である

よって「分かる」ためには違いを知る必要があり、違いがあるのだからそれは同一のものではない。

まり完璧男女平等があるのだとすれば、それは「男」と「女」という言葉意味を無くし、何故なら同じ意味として用いるべき存在となって初めて「平等」と呼べる同一性確立されるのだから

無論そんなことは不可能だ。だって「男」と「女」はどうしたって違うから

それは社会的意味ではなく、生化学的な意味で、身体構造が違うのだから当然といえば当然だ。

男女の完璧平等不可能で、あくま可能なのは社会的平等であり恣意的定義付けとなる。

そうなんだよ。恣意的恣意的にならざるを得ないからこそ、そこには一種の厳格さが必要で、要は「それは誰にとっての平等なの?」という議論が本当は必要になってくる。

それを無視すると結局は利権側が得をすることになり、同時に自らの幸福を最大幸福の実現だと信じて疑わない人たちの暴走ネットの海をひた走る。

からこそ一度、原点に立ち返って「そもそも男女平等とはどのようなもの?」というのを改めてじっくり考えることの有用性はあると思うのだ。

少なくとも情報に溺れず、踊らされず、泳がされないためには。

完璧男女平等を求めるということは、円周率が3未満の円を探すようなものなのだ

フェミニストは大抵は狂っているが、こないだは増田に「インドジェンダー指数日本より上。インドを見習え」とか言ってたのが現れて

狂っている+深刻に頭が悪い

じゃあインド行って日本みたいに夜一人で歩いてみてごらんよと

まあ増田にいるフェミなら多分モンスターみたいな見た目の高齢おばさんだから襲われる心配もないだろうから大丈夫かもしれんけど



追記

https://anond.hatelabo.jp/20240422221437

https://anond.hatelabo.jp/20240422220717

当該の発言はこの辺ね

ジェンダー指数」じゃなくて「ジェンダー平等意識が高い」と言ってるから自分引用も正確じゃないけど、

インド日本よりジェンダー平等意識が高い」の時点で「北朝鮮楽園の国」くらいの名言なんで一部のフェミが深刻にアレであるという事は変わらんでしょ(文系脳)

弱者男性だけど男の生きづらさが消えたら呼んでね

「男らしさ」が消滅して。

「男らしく」ない男性でもモテるような日が来たら。

いか価値観が変わってオレがモテそうなときじゃないぜ?

その時代基準で「男らしくない」とされる男性が、モテるような日が、もし来たら。

そのときに呼んでほしい。

10年経っても100年経ってもこなさそうだけどね……………。

から男は生きづらい。女性差別と違って。俺たちの、直面してる不平等は、絶対に、解決しない、それを理解してるからだ。シクシク

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