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はてなキーワード: 原初とは

2024-11-17

anond:20241117161723

その辺に言及してる作品はあまり見ない気がする。原初SAOくらい?

後発のこの手の作品ってゲームである意味が無いのが多くてな

ドンテモ設定が多すぎて異世界と変わらん

2024-11-13

anond:20241111174206

トランプ最初から汎用だったわけではない。

起源ははっきりとはしていないが、12世紀ごろの中国マージャンのようなルールだったものから次第に様々な遊びに派生して現代の形に整理されたとする説が通説となっている。

(かつてはタロットを基礎にしていたという説が有力だったが今では下火。)

このあたりが原初カードゲームのはず。

冷静に考えればわかると思うが、最初から様々な遊びに使えるように設計するとは考えにくい。

2024-10-19

anond:20241019203533

中絶の話は、男にとって女が誕生を望まなければ自分は生まれてくることもできなかった。という事実を呼び起こすんだよ。それは原初の恐怖なんだよ

 

普段見下しているはずの女に支配されていた恐怖、屈辱

 

恐怖に染まった男は

発狂して意味不明言葉を喚くしかない

 

発狂して大声出してる精神弱者ちゃんなんだから

優しくしてあげなきゃ

2024-10-18

anond:20241017124626

まあ土地所有権戦争原初からな。

負けた側が怒ってるのは当然。 

だが、広い意味での軍事力に劣る方が負けるのも当然。

勝った奴が権利行使するのも当然だ。

当然なのだから、当然のものとして戦争の勝者を享受する。

大丈夫大丈夫。禍根は時間解決する。

2024-10-14

anond:20241013172029

>こういうの考えてると、芸術批判なんかが論理的なもんだってのもホントかよって思う。

一応真っ当に批判してる人は、芸術だったら過去との比較歴史の積み重ねから批判するんじゃない?

権威主義的だしその歴史も結局、原初はその人の好みでしかなくない?とも言えるけど

歴史の積み重ねによってここがぶっ刺さるポイント人間資質特性)を蓄積と淘汰とされて生き残ってるものならそこそこ信頼性はあるのでは?

まぁ地方によって文化的後天的な要素も入り混じっちゃうだろうけど、そこそこ論理的ともいえるんじゃね?

2024-10-13

天国とか地獄とか強く信じてた事はないけど、うっすらと怖えーなと思ってた時期もあったような気はする。

四六時中死にてぇ〜〜〜って気持ちまとわりつくようになってからは、天も何もなく「無」なんだろうなってかなり強く思うようになった。気がする。願望も混じってるのかもしれない。

願望で言ったら異世界転生して、生活シーンはカットされて心が動く瞬間だけを永遠に過ごし続ける物語世界に行きたいんだけど。

意識連続性とかそういうのも興味は薄れた。死んだらそこで終わり。それ以上の事は何も思わなくなった。宇宙の端っこについては未だに疑問に思ってる。あると言われても無いと言われてもおれの認識ではバグる

無に帰すのが怖いとか、意識の断絶が恐ろしいとか、いつか誰からも忘れられてこの世にいなかったかのような存在になるのが怖いとかも、もうとっくに思わなくなった。でもそういうの考えてた時期は逆説的に生きるという事を考える時期でもあった。

死への原初の恐怖だった「死ぬ時の身体苦痛」が一周回って一番怖くなった。

別に楽しく生きてたってこれは変わらんのかな。

それとも悪いことして地獄行ったらやだねぇとか、やっぱうっすらとは思ったりすんのかな。

オカルト趣味がなくたって、誰に見られずとも墓前で手を合わせるくらいの心は珍しくもないだろうし。

2024-10-11

カルピス軍団メンバー

・垣鍔晶

https://x.com/WhitePapers9

カルピス原液

カルピスORIGIN

原初カルピス

カルピス零号】

カルピスの始祖】

【始まりカルピス

多くの称号を持つレジェンド

Twitter本名活動し、同期の友人らと真面目に法律議論をする穏やかな弁護士だった

ネトウヨ・アンフェな気風の強い法クラに染まるうち、女性叩きや韓国人叩きなど気性の荒いツイートが増加

法クラの間でバッシング対象になっているリベラル弁護士中川卓への集団攻撃にも加担

当時の中川が「アンバサダー」とかけて「アンバサだよ」と名前につけていたこから乳飲料アンバサの仲間であるカルピス」を名乗るようになった

フェミ団体複数を叩き、仁藤を「朝鮮顔」と中傷

ある団体代表女性顔写真を今でもアイコン使用

垣鍔=カルピスがバレてから鍵垢にしているが、アイコンは今もそのまま


・垣鍔垣鍔垣鍔垣鍔藤原能成垣鍔垣鍔@藤澤翔馬と垣鍔晶を救いたい

https://x.com/kakitsubakira

「垣鍔晶はカルピスになりすまされただけではないか?垣鍔はカルピスを訴えるべき」と主張して垣鍔の救済を求めている

また「藤澤翔馬」とは暇空茜の相棒の「なる」の本名だとされており、過去2ちゃんねる流出や本人のamazonスクショなどでその名が登場

「藤澤翔馬はなるになりすまされ(略)」とも主張している

まあ実際には垣鍔も藤澤もなりすましなどではなく、本人でドジっ子から身バレしただけと理解した上で皮肉っているのだろう

藤原能成は暇アノンの人

ケンモメンであるらしく女性支援活動などには大して関心がなく仁藤に対しても時に辛辣で全方向に口が悪く、全くフェミではないのだが、

渥美陽子は「反暇空=フェミ」と思ったらしく、彼に「腹黒年増」と言われた際には「フェミニストの人がそんなこと言うんですね」と言い出した

ColaboがモチーフのわからAVを出した暇アノンAV女優とレスバした際には「まんまんまんまん~まん語はわからん」と返し、暇空には「カルピスマンゴー」と呼ばれている

カルピス軍団がひどい言動をした」として批判される際には大体こいつの発言引用される

暇空は「こいつの正体はcolabo弁護団の伊久間弁護士だ」と認知プロファイリングし、流石にこれと同一視されたら困ると伊久間はスペース対談し別人だと証明したが、

「まんまん言うような奴と仲良く対話できる伊久間はクズ」というネタで暇空は伊久間を擦り続けている

文鳥

https://x.com/humitori_dayo

多くの場合敬語で、丁寧に暇空界隈の時事をまとめて発信し、暇空批判まとめがよくバズっている

女性支援団体児童支援団体必要性を訴え仁藤を支持している

マンゴーのような暴言はやらないが、暇空にはTwitter上の敵四天王の一人みたいに扱われている

法律に詳しそうだから文鳥弁護士認定され、「数学が得意」という共通点からcolabo弁護団の瑞野真認定を受けたり、

口調が柔らかで女性的なので女性だとの認定を受けたりしている

カルピスはすぐ開示請求してくる暇空を警戒してVPNなど使っており、文鳥最初使用していたが、「訴えられたら戦う」として途中からIPで書き込むようになり無事に開示される

渥美陽子が蟹を食べている写真スクショ投稿したのが著作権侵害扱いされたようであるが詳細はまだ不明

文鳥個人情報を入手した暇空が静かなので、特にcolabo弁護団とは関係がなく弁護士でもなく女性でもなく、一般男性のようだ

正直ここまで書いたところで飽きた

パヨクぎつね🐥自由平等🌈

https://x.com/himanaanya

前は「かるぴすぎつね」だった

文鳥よりも更に政治色が濃く、暇空が壊レコ化してつまらなくなったので政治関係RTが多い

フェミニストで共産党支持者で、揶揄目的カルピス軍団の中でマジの怒りを暇空に向けている


・かきつば翔馬🦄( 暇空茜 大好き )

https://x.com/Kakitsubaki

文鳥事実を丁寧にまとめるが、かきつば翔馬は面白おかしくまとめ、方向性は違うがよくバズる

音楽フェスなどのイベントに参加しては現地写真を載せて引きこもりの暇空の怒りを買っている

錯乱した暇空にマンゴー混同され、暇アノンたちにも「お前まんまん言って女性差別してただろ」と冤罪をかけられている


その他いるけど目立つのはここらへんだろ

柔道選手の回想を聞いてほしい 2


柔道部顧問になって二年目の話をする。

この年度の末で学校教諭を辞めている。ラストイヤーである。思えばあっという間だった。上の秋季大会の後も、大なり小なり大会があったが、目立つ成果はなかった。

実力というよりは、柔道部全体の精神力、やる気、気合いの問題だった。センスがありそうな子はいたが、『本気』になり切れない。なぜかはわからないが、若者特有の殺気に満ちた闘志というか、「目の前の相手を殺してやる」という滾(たぎ)りが見られない。

特に、格上相手に戦う場面がそうだった。勝つとか負けるとかじゃなく、全力でぶつかってみせようという気概を感じない。

そんな中で、T君はじわじわと実力を伸ばしていた。この頃だと、ベンチプレスは140kgを上げるようになっていた。

ベンチプレスの記録と柔道の強さは直接関係ない。念のため

柔道の動きはボテボテとした感じだったが、それでもサマになってきていた。高校から柔道を始めた関係で、高一の頃が特に弱かったらしい。当時は、毎日のように先輩や同級生から千切っては投げられていたという。

シゴキ以外にも、いろいろあったようである。当時の先輩連中からは相当イジられていたらしい。T君の同級生柔道部員が、確かこんな内容を回想していたっけ。



≪~練習時間中~≫

「おいチクビ。何を寝とる。はよ畳の上から立て!!」

「今、こいつに筋肉ドライバーしてやったら、首めっちゃ抑えて転がっとるしwwwww」

「いつまで畳で寝とんな。早う起きんとチクビねじ切るどっ!」

「チクビ君さあ。今度の公式大会の時に、絶対シャイニングウィザードしてよ。武藤敬司好きなんやろ」

 ※本当にやって反則負けになったらしい

プロレス好きなんだって?これからダブル大外刈りするから付き合ってくれ」



彼が弱かった頃は、部内でもやられたい放題だったようだ。しかしこの頃、高三の手前になると、彼は部内で№1になりつつあった。皆、彼に一目置くようになっていた。当時、部のキャプテンだった100kg超級の子乱取りをしても吹っ飛ばされない。

それでも基本的には、いじられキャラだった。先輩からも後輩からもいじられていた。しかし、彼はどんな時でもリアクションを欠かさず、スマイルで彼らに応えていた。

そういえばT君は、毎日必ず昼休み柔道場に来て、一人で弁当を食べていたっけ。一人飯には理由がある。弁当を食べた後に、ヤツは筋トレを始めるのだ。ベンチプレスを始めとして、腹筋に、背筋に、あとは自転車ゴムチューブを柱に括り付けての打ち込み練習、あとはシャドー柔道か。さすがにカマキリ相手にしてないと思うが……。

休み柔道場に行った折、彼を何度も見ている。ベンチプレスが一番好みのようだった。自分自身が成長する実感とでも言えばいいのか、月ごとに最高記録が上がっていくのが面白かったのだろう。

柔道界の公式回答としては、高校生に器具を用いた本格的な筋トレをさせるべきじゃない。この時期(小中~高校生)は、技術に磨きをかける時期だ。ベンチプレスその他で測れる筋力は、試合ではそんなに使わない。柔道に本当に必要なパワーというのは、柔道をすることでしか身に付かない。すなわち組み手の練習とか、立技・寝技乱取りを通じてしか、そのスポーツ必要な『体力』は身に付かない。

しかし、T君には時間がない。彼にとっての柔道は、おそらく高校で終わりである時間がなさすぎる。だったら、ひたすら筋トレに励む道があってもいいんじゃないか。当時はそんなことを考えながら、昼休憩中のT君のトレーニング風景を眺めていた。



高三の四月時点で、彼の体重は約78kgだった。一年前はボンレスハムのような体形だったが、スマートになっていた。何より、当時のT君は部内で一番やる気があった。何事にも一生懸命だった。鍛えがいがある。

さて、高三最後公式戦は六月だった。ここまでには仕上げたい。幸い、四月にあった市内大会では、彼は5位入賞果たして大会出場を決めていた。順々決勝では、昨年の秋季大会で当たった強豪校の選手に内股で一本負け(空中一回転半させられた)だったが、そこから2回勝って5位になった。

それから大会までの約二か月、T君を鍛えまくった。

柔道場での立ち技乱取りでは、納得いくだけの投げを打てるまでひたすら稽古を続けた。T君に対し、組み手の位置自由にさせて、技も全部受けてやる。その代わりクオリティは一切妥協しない。俺が納得いくまで休憩すらさせない。

「おい、T。苦しくっても、苦しそうな顔すんな。相手にバレんぞ。ビビってるとな、わかんだよ。相手によ~!!」」

すると、唇を引き締めるようにしてT君は、距離を取ってこちらの様子を伺っている。

ああ、これは。技に入るのを狙ってるな。相手高校生だとすぐにわかる。

「技に入るのを狙うな。狙わなくていい。(お前の反射神経だと)無理だから!! とにかくたくさん、技をかけろ。連続しろ連続ちゃんと技は繋がるから。お前の感性でいいんだよ。考えるな、感覚でやれ」

実際、高校レベル試合だと技が下手くそでもいい。とにかく数。連続性が大事だ。

ただやはり、T君は運動神経が鈍いようで、へっぽこな大内刈りに小外掛けや、ボテボテとした払い腰しかできなかった。ヤツが俺に珍しく内股をしかけると、「ポフッ」という効果音とともにヤツが弾かれる。そんなレベルだった。素人未満である

「今のお前の柔道、ほかの選手乱取りやってるのと違うじゃん。俺用の柔道か~、そのへっぽこなのはよ~」

T君の柔道は、俺と乱取りしてる時はモードが違ってる。まるで、何かの専用の練習でもしてるようだった。

ヤツはまた内股をしかけてくるが、全然効いてない。運動神経とか、技に入る姿勢問題じゃなくて、組み手が下手くそ(≒柔道着の握る位置おかしい)なのだ。いいところを掴めてない。せっかく自由に組ませてるのに。

ただ、T君に組み手争いを教えるには、もうタイムオーバーである。「思いっきりイイと感じるところを掴め!」くらいしか教えていない。

だが、連続して技を掛け続ければ可能性が見えてくる。うまく相手が転がれば、彼が得意とする寝技に移行するラインも見えてくる。

ヤツと乱取りしている最中、よく檄を飛ばしたっけ。

「オーイ、てら。何止まってんだよ! 動け、動け。変数作れ。チャンスがないと思ってんの、お前だけだよ」

彼はヘロヘロになって大内刈りを放つのだが、俺に効くはずもなく。間隔を取って、釣り手と引き手(※柔道用語適当にググってほしい)を上下ブンブン振り回したなら、ジャイアントスイングみたいになって、T君が畳をゴロゴロ転がっていく。築地市場の床面を滑っていくマグロのようだった。

「オーイ、俺お前よりも軽いんやぞ。吹っ飛ばされてどうすんだよ」

T君が立ち上がると、顔が真っ赤になっていた。熱中症の人でもこうはならないだろう。それくらい真っ赤だったよ。

ゆっくりと俺に近づいてくると、釣り手の方でパンチするみたいに組み手を取ろうとしてきた。それを弾いて、逆に奥襟を取り返してやった。すると、ヤツも負けじと奥襟を取ってくる。

「力比べで俺に勝てるか」と思ったが、ヤツも結構強かった。睨み合ってたが、T君の耳まで真っ赤になってるのを見た。

この頃になると、彼の耳は潰れていた。餃子耳というやつだ。努力の証である。大半の柔道選手餃子耳にならない。本気で寝技練習した証である

こんな光景を見ながら、ある漫画セリフを思い出していた。 技来静也が描いた漫画作品の、確かこの場面だったはず。



……呼吸(いき)を乱すなセスタス 恐怖心を意志の力ねじ伏せろ 怯えは判断(よみ)を狂わせる 恐れは疲労を増幅させ 病魔の如く五体を蝕む 眼を逸らすな! 敵の刃を見極めよ 胆力こそ防御の要だ 殺意と向き合う勇気を持て

拳闘暗黒伝セスタス 2巻より





T君に必要なのはこの心境だった。

だって中学生高校生の頃は、練習が恐ろしいことがあった。寝技最中に、殴られ、蹴られ、締め落とされ、「殺される」と思ったことが幾度となくある。だが、試練を乗り越えるだけの胆力を身に付けないことには、いつまで経っても二流以下である

こういう感覚は、今時のZ世代みたいなやつがあるじゃん。ああいう子達には伝わらないんだと思う。「○○が上手になりたい、強くなりたい」って? 本当にそうなりたいなら、命くらい投げうってみせろ。

2024年現在だって野球でもサッカーでも、バレーでもテニスでもゴルフでも、スケボーでもブレイキンでも、将棋だって囲碁だって、その道で超一流の奴はな、自分の命かけてその道を歩んでんだよ。

さて、T君との練習の続きである

立ち技が終わると、次は寝技だ。T君が強敵相手に勝とうと思ったらこしかない。それくらい、彼の運動神経絶望的だった。立ち技の才能がない。当時のT君が「生まれつき運動神経が切断されてるんです」と言ったら、信じたかもしれない。

柔道場の端にある、寝技乱取り開始を示すタイマー(ブザー)が鳴ると、俺はさっそく横四方固めでT君を押さえつけて、右拳の先を太ももに突き立てた。するとT君は痛がって、俺の腹を突いて逃れようとする。

「お前、俺に力で勝てんの、勝てんの? 勝てないでしょ!? 頭使わんと、ほら。前に教えたやろ? 逃げ方を……」

四方固めで抑え込まれ状態のT君は、腕をなんとか両者の間に差し込んで、背筋で跳ねて逃れようとした……それが正しいやり方だったら、そのまま逃がしてやる。それで、また瞬間的にヤツに覆いかぶさって、抑え込みに持っていくのだ。T君は逃げる。ひたすらそれを繰り返す。

俺の抑え込みから逃れたとしても、T君がこっちに向かってこず、亀の姿勢になろうとすると、すかさず両手で奴の柔道着の胴と太腿を掴んだ。

「よいしょっ」と持ち上げると、奴の体がひと時宙づりになった。そのままクルリとひっくり返して、横四方固めでまた抑え込んだ。今の選択はアウトだ、敵前逃亡である。この寝技練習では、攻撃行動以外は認めない。

寝技になると、T君がたまに覚醒する。俺の動きがわかってたみたいに、例えば、真上から抑え込もうとした俺の膝をピンポイントで蹴っ飛ばして、転がして、そのまま上に乗ってしまう。

俺は両足をヤツの足に絡めてガードするのだが、巧みに外して、抑え込みに持っていく――縦四方固めが完成した。

いいねいいねー!!」

こんな具合で、いい動きをした時には認めてやる。褒めるんじゃない、認めるのだ。そいつのパワー、気概、実力を。褒めるってのは、親が子どもにやるものだ。コーチ選手って対等な関係だろ。

T君は膂力(りょりょく。腕の力)があるうえに、寝技センスがあった。寝技というのは、ガッチリ決まると体力差に関係なく勝利できる。当時まだ20代半ばだった俺の体力はT君をはるかに上回っていたが、それでも抑え込みから脱出できないことがあった。

ただ、悲しいかな。彼にあるのは寝技だけだった。立ち技は本当にダメだった。まったく才能がなかった。

せっかくパワーがあるのに、釣り手で相手の奥襟や背中を掴むことは皆無であり、いつも前襟だった。運動神経がないから、せっかく神業的なタイミング大内刈りや払い腰に入ることができても、相手を投げるに至らない。遅すぎるのだ。

ただ、彼はよくやっていた。性格キャラクターはいじられ系芸人のそれだったけど、リアクションはよかったし、部員みんなから好かれる存在だった。そういう雰囲気をもった人間だった。



時期は半年ほど戻る。

いつぞやの試合でT君を内股で吹っ飛ばし名門校選手と、ラーメン屋で同席したことがある。T君と俺と、あの選手N君が一緒になったということは、おそらく試合の帰りだったのだろう。

あれは、福山駅の駅舎の外に入っているラーメン屋だった。名前は忘れた……なんとか吉だったはず。そこで、T君にラーメンをおごってやろうとして、カウンター席がいっぱいで4人掛けのテーブル席に通された。

そしたら、おかみさんが来て、「相席でもいいですか?」と言うのだ。それで待っていたら、N君ともう1人の柔道高校生が向かいテーブルに付いた。2on2の相席Styleである

そのN君だが、痩せ気味で精悍な顔つきをしていた。体形は相当細身で、背丈は185くらいか。T君と同じく81kg級選手である。もう1人は、100kg超級とおぼしき超アンコ体系の子だった。棟田選手以上の丸々とした感じだ。

2人とも、耳は完全に潰れていた。どちらも社会人に近しい貫禄があった。眼光が鋭い。スポーツ特待生で高校入るような奴って、雰囲気からして違ってる。

俺の耳もやはり潰れている、大学卒業して釈迦デビューするにあたり、手術で直すという選択肢もあったが、餃子耳の方がハクがつくと考えていた。T君の耳は、この時潰れかけだった。

会話、どんなだったかな。そうだ、N君がT君に話しかけてきたんだ。

それでT君も、ラーメンを待ちつつ水を飲んで彼と話をしてた。

思い出せる範囲だと、こんな会話だった。覚えてない箇所は端折っている。

「なあ、君。オレと試合したことない?」

「うん、あるある一年生の時と、こないだの秋の新人戦で」

「君さ、いつから柔道やってるの」

高校入ってやっとるよ」

「そうなんだ。やっぱりこの辺の学校は、そういう子が多いのかな」

わからんけど。N君はいから柔道しとんの?」

「4才から横浜で始めた。高校からこっち」

「えー、すごいやん」

「親に無理やり。両親とも柔道してて」

「それで、ここまで強くなれたんや。すごいね

努力たからな~」

「内股めっちゃすごいやん。カミソリみたい。サクッと相手が飛んでくよね。マジですごい」

伝家の宝刀な。あれだけは自信ある。けど、強いヤツは世の中にいっぱいいるし。俺もまだまだよ」

自分、N君には一生敵わないな。多分。こないだの試合、内股で空中5回転しとらんかった?」

「(テーブルを叩きながら)してた、してた!! なあ~」

 ※隣の高校生が関心なさそうに頷いていた

もっと勢いが強かったら、会場の窓ガラスを突き破って護国神社に落ちとったよ」

ハハハハ、お前、面白いな~!!」

「え~、うそ~。そんなに面白い?」

このあたりで、俺のイラつきを察したのか、N君の隣の高校生が彼を小突いた。

「T君さ。今度オレと試合するのいつになるかな」

「冬に県に繋がる個人戦がなかった?」

「それ、無差別級だけだろ。あの大会は、ベスト8までは全部うちの高校が占めるし、そこまで登ってこられる? それにベスト8が決まったら、例年それで市大会は終わり。解散。1位から8位の順位はうちの監督が決める」

「えー、そういう仕組みなん?」

ここで、隣の高校生がN君の肩を叩いた。

「そう、そういう仕組みな。次の試合は春しかない。あと1回だけのチャンス」

「うん、当たるの楽しみにしてる」

「言ったな!? 次に試合する時は、空中8回転だから

「そんなんされたら、自分死ぬし!! ボンレスハムだし、チャーシューだし、畳をバウンドちゃうよ」

「楽しみにしてる」

ここらへんの場面で注文したラーメンがきた。それで、あとは皆黙々とラーメンとか餃子を食べて、解散した。

あの店は、とんこつラーメンアレンジ系が美味かった。当時はよく利用してた。もう軽く十年以上は行ってない。残りの人生で行くこともないのかもしれない。

※書いてるうちに思い出した。福山駅前の八十吉ラーメンである

ただ、あの頃のT君とは、できれば一緒に行きたくないな。財布的な意味で。

当時、たまに2人きりでご飯をおごってやることがあったけど、あいつ、ラーメン替え玉4杯+チャーハンから揚げ+餃子5人前とか食べ切っててビビったわ……食欲が凄まじい。ラーメンが4杯で終わりなのは、その頃にはスープが無くなるからだ。

俺はその半分しか食えなかった。食欲においては、完全に俺の負けである事実だ。認めるしかない。

そんなこんなで、最後公式戦までの日々は風のように過ぎていった。



この匿名ダイアリーを書くにあたり、約二十年前の記憶を思い返している。正確じゃない部分はあろうけど、そこまで間違った内容でもないはず。一部ではあるが、当時の記録媒体を基にして書いてることもある。

あの日々は、けっこう幸せだった。柔道部の成績は悪かったけど、気合いが入った部員も出てきていた。そういえば、あの時そういう行為をした女子マネージャー(妹)も、あれから特にトラブルはなかった。これまでどおりの、柔道部顧問マネージャー関係だった。いや……ごく稀にプライベートで会うことがあったか

何度か変なことがあった。双子の姉の方と柔道場の入口で談笑してると、妹の方がやってきて一緒に話に入ったのだ。不自然タイミングで。無理やりに近い。それは、姉じゃないもう一人のマネージャーと話してる時もそうだった。

ちなみに姉の方は、マネ子に比べると若干明るい性格だった。俺ともT君ともほかの部員とも仲良くやってた。天性のコミュニケーション能力があるタイプだった。底抜けに明るいわけじゃないけど、不思議安心感のある、温かみのあるキャラクターだった。

マネ子の態度は、上記を除いては普通だった。何か月かに一度は、俺も含めた部員みんなにお菓子を作ってくれたし、バレンタインデーには手作りチョコレートくれたし、大会前には率先して雑用を命じてほしいと志願したし、俺の誕生日ネクタイピンをくれたこともある。

私学だし、まあいいかと思ってもらってた。あの子の財布は大丈夫かなと思ったが、月のお小遣いが一万円と聞いて納得した。友達と遊びに行く時などは、母親から別途お金がもらえるらしい。医者の娘は違うな……と、月四千円の小遣いで寮暮らしをしていた高校時代に想いを馳せたっけ。

別に、妹の方とまたセックスしたいとは思わなかった。「したい」という欲求はあったけど、でも教師としての責任感が勝ったのだ。 訂正;間違った記憶でした…

ただ、俺という人間は、やはり異常だったと思う。ちょっと性欲が強いのは間違いない。そちらの方には正直だった。あとは~~子どもの頃に柔道陸上をしてたのだが、絶対にうまくなりたい! という情念が強くなりすぎて、体を痛めて指導者に怒られることがあった。夢や目標に対しては猪突猛進だった。



性欲、性欲……と、今思い返してみて、人としてよくなかったと思えるものを最低3つは思い出すことができた。ひとつだけ、あれはまだ5才か6才の時か。両親が忙しい家庭だったので、日常の世話は祖母が見てくれていた。いつも、祖母実妹と一緒に寝床についていた。

いつからだろうか。動機は定かではないが、まあ原初感情とでも言おうか。夜に寝床にいる時、暗闇の中で祖母と一緒に寝ている時に、祖母衣服を脱がせていた。「ねえ、ばあちゃん。服、服脱いで」と無邪気に笑って、祖母の服を脱がせていた。それで裸にする。

そして、お互いに裸になって、抱き合って布団の中で眠るのだ。抱き合うだけじゃなくて、ほかにも明らかに色々してたけど、やはり幼子とはいえ異常な行動だったと思う。

妹に対してもそうだった。妹に対しては、ほぼ毎日のように服を脱がせていた。妹は「いいよ」と言ったこともあったし、「いやだ」と言うこともあったけど、お構いなしに服を脱がせた。祖母が近くにいても関係なかった。とにかく脱がせて、納得いくまで裸で抱き合っていた。原初感情だった。

愚かなことだった。反省している。でも、あの時の感情は本物だった。あの時、まだ小学生ですらなかったけど、俺は「女を抱きたい」と確かにそう思っていた。リアルだった。

次です

https://anond.hatelabo.jp/20241011192839

2024-10-10

ケモナーのみんなは海洋生物も好きになるといいですよ

原初生物なのでみんなの嫌いな人の手が加えられてないのが多いです

2024-10-07

anond:20241007105846

そりゃ戦勝国原初マイノリティ様だからだいたい許されるだけの話じゃん

別に日本が核持っていいわけじゃないよ

2024-09-04

空堀訴訟地裁弁護団4人のうち3人が高裁では消えていた

地裁の暇空弁護団→かきつば晶(何故か変換できない)、小沢一仁、渥美陽子松永成高

高裁弁護士→かきつば晶だけ

かきつば晶はのりこえねっと訴訟担当

相手をどやしつけることが目的であって勝利最初から諦めてるダーティースラップ訴訟はかきつばが担当しているっぽい

かきつばは父親祖父法曹界では有名人で、働かなくても遊んで暮らしていけるレベルなので別に汚名かぶってもいいのだろう

地裁の時はワンチャン勝てるかもと期待していたが、無理そうなので他3人が抜けた

かきつばはかつては「カルピス」と名乗って活動していた「カルピスオリジン」「カルピス原液」「原初カルピス」と呼ばれる存在で、カルピス軍団の始祖


高裁地裁判決を支持したが、文は色々変わった

「堀口も酷いこと言っちゃったけど、暇空の方がもっとひどいこと言い返してるから相殺」という下りカット

堀口の瑕疵高裁採用しなかった

「暇空が一方的言いがかりつけて訴えただけで堀口は悪くねえよ」という判断になった

2024-07-15

anond:20240715075406

生物本能なので、別に変じゃないよ。

舐められたら、とことん追い詰めて潰す。

そうじゃないと野生では死ぬ運命

現代社会法律なんてものがあるから、その原初感覚が無くなってる人が多い。

ヤンキーや犬みたいな、感覚生物としてデフォルトです。

カウンセリングなんてもったいないから、かわりに格闘技を習いに行きましょうね。

2024-06-20

モノマネってシンプルに「似てる」っていう原初面白さだったり、絶対本人が言わないような事を言ったりするくらい(これもモノマネというか大喜利)のもんで、なんか宴会芸くらいに思ってた。逆に全然似てないっていうのはモノマネというかフリオチの笑いだと思うし。

ロバートのやつとか見てると、結構自分なりのユーモアというかセンスを入れる余地はあるんだなって思った。

意外と気付かれないけど実は核になるような特徴や絶妙ニュアンスを拾って、そこを軸に誇張してみたり、対象発言ミスマッチ大喜利に展開させたり。

どこを拾うかっていう目の付け所が問われる。そもそも誰を真似るかという所まで含めて。

あと最近はもうあの人もモノマネ実力者みたいな感じになってるし、彼が誇張しているんだからそこがモノマネ対象の特徴となるような要素なんだろう、って認識してしまうような倒錯も起きてるんじゃないかって思う。

まあモノマネというか、ニッチあるあるといえばそうとも言える気がする。「細かすぎて伝わらないモノマネ」って「細かいけど分かるあるある」だよねって思う。昔はマジで伝わらないモノマネだったらしいけど。

2024-05-28

なんか最近映画を線で観られるようになってきた気がする。

今までは点だった。

この仕草が特徴的だな。

これはアレのオマージュだな。

ここのアクションがかっこいい。

この台詞は中々のパンチラインだ。

という「ここ好きポイント」的なのを拾い集めつつ、なんとなくあー面白かった。で終わってた。全体を通してのテーマをざっくりと汲み取るくらいの事はしていたと思うけど。

画面上で今何が起こっているのか分からなくなる事が度々あったのはそのせいだと思う。

例えばスパイ映画で何かしらの工作を行ってるシーンで、それ単体なら何を目的としているのかは分かるんだけど、今作のミッション達成の過程としてはどんな意味があるんだっけ、となる事が割りとあった。その疑問を残したまま次に進むと更に疑問がこんがらがるし、雰囲気だけでクライマックスを感じるままになんか終わってた、なんて事もあった。

最近は個々の描写を拾うにしても、それが全体の中でどういう意味合いを持つのかをあんまり意識せずとも受け取れるようになってきた。

この言動にはこいつの人物像が現れているなあ。で終わりじゃなく、それが物語の中をどう引っ張っていくのかまでが見えてくる。シーン同士の繋がりだとか対比も意識していると、より映画の芯が鮮明に浮き上がってくる。

じゃあガキの頃にスターウォーズ観てライトセーバー振り回すシーンでばっかりを喜んでたのに比べて映画をより楽しめているかと言ったら、別にそんな事もない気がする。

原初映画体験の感動も薄れてきてボーっと観るのもちょっと飽きてきたなあという所から、またリセットというか昔の感動まで引き戻されたくらいの感覚だ。

あと琴線に触れるような作品もそのテーマは元々自分の中での関心事ばかりで、新しい発見を得るというよりは結局自分にとって大事なことの再確認に留まってるような気もする。

でもやっぱ映画はいいね

2024-05-15

anond:20240512152055

弱者男性コンテンツに参入するか?

オタク界隈が合コン狩り場になって萎えてるだろ?

元々オタクっていうのは冴えない男を雑に一纏めにした存在から弱者男性の方が原初オタクに近くて熱いぞ

2024-04-02

anond:20240402190842

いや、前からあったと言うか原初差別とはそういうものだぞ

お前が産まれてまだ未成年だとしたらそういう認識になるのもわかるけどな

2024-03-04

オモコロカルピス軍団に乗っ取られていた

これ完全にカルピス原液カルピスオリジンカルピスの始祖、原初カルピスと呼ばれる垣鍔晶さんへの当てつけだろ

オモコロはナニカグループに乗っ取られた

https://omocoro.jp/kiji/407493/

2024-03-04

検証】高級店のカルピスって濃いの?

飲食店カルピスの濃さを徹底調査しま!!!

2024-02-07

anond:20240207205931

いや月ノ美兎と並べるならときのそらだし

知名度諸々で今挙げるならマリンだろ

白上が原初でもなくトレンドでもないのは事実やんけ、別にカリスマ性もないし

2024-01-29

久しぶりにモンハンライズやってるんだけど原初メルゼナの野良悲惨なことになってる

周回してる人ばっかりだと思ってたけど皆めちゃくちゃ苦戦してる 相手弱る前に3乙ってパターンばっかり 俺も下手だから申し訳ない 一昨日ぐらいからもう30回ぐらいやってるけどまだ一度も倒せてない

悔しいけどこの皆で頑張ってる感じ なんか嬉しい

2024-01-02

いっそ貞操帯販売してはどうだろうか?

現在技術を用いれば軽く着心地がよく、それでいて破ることが極めて困難な貞操帯を作ることが出来るはずだ。

それを履いていれば、芸能人からの「ホテルでの飲み会」の誘いに危険を感じないご婦人方も安心というものだ。

しかし、このような考え方はなぜか女性の性被害を訴え続ける団体からの受けは悪い。

だが、実際のところ性被害を減らす効果は抜群にあるだろう。

そもそも人間ベース、土台になっているのは野生の猿である

その猿の脳みそに後付で「理性的な脳」がひっついているだけである

これが人間である

普段理性的な脳が猿の手綱を握っているが、しか原初の強烈な欲求はその手綱を引きちぎる。

食欲、性欲、睡眠欲。

この3つは人間の理性だけではコントロールしきれないのは、ダイエットに苦しむ女性方にも理解してもらえるだろう。

であるならば何らかの手段を用いなければ、これからも性被害がなくなることはないことも理解してもらえるはずだ。

男の性衝動は、ダイエット中の女性が甘いお菓子を食べたくなる衝動の比ではないことは言うまでもないのだからだ。

暴力において攻撃側に自らの攻撃抑制することを求めるよりも、防御側が防御力を高めるほうが実効性が高い。

そして昨今の性同意問題なども、その貞操帯女性が自ら外すという行為によって代替できる。

こう考えると、性問題の多くの部分を貞操帯クリアーとするものである

一刻も早い令和の貞操帯新しい時代の新しい貞操帯の登場が待たれる。

2023-11-01

anond:20231101113148

あと、人手と資金不足で山が放置されるやつね。

過度なテクノロジーを捨てて自然共生すると、

原初の恐怖が帰ってくるという。

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