はてなキーワード: レイトショーとは
スペアリブを焼いた。正確に言うと昨日焼いて、今日はその残りを食べた。その幸福度があまりに高くてこれはどこかに記しておかねばなるまいと思ったので、この日記を書いている。
そもそもスペアリブを調理しようなんて普段なら思わなかった。見るからに面倒臭そうだし、分厚い肉もでかい骨も、どうして良いかよくわからないからだ。しかしたまたま好きな料理人YouTuber城二郎(https://www.youtube.com/channel/UCP2gnyy_-ToZeIDw6qeI6HA)のレシピを見ていてスペアリブという食べ物のことを思い出したので買ってみた。ジップロックに入れて、醤油とみりんと蜂蜜と、すりおろしたニンニクと生姜、あと白ワインとマスタードを適当にかけ、揉みまくって30分くらい漬けてフライパンで焼いた。付け合わせは薄切りにしたニンニクとジャガイモとチョリソー。このあたりは城二郎氏のレシピ参考である。最後、スペアリブに火を通すところだけ少し火加減に迷ったけれど、白ワインと水で蒸したらなんとかなったような気がする。多分。
そしてこれがとんでもなく美味しかった。びっくりした。スペアリブってこんなに甘いのか。
なんというか、脂身がものすごく甘くて、肉質もやわらかい。骨を持って噛みちぎるこの爽快感。骨の限界まで肉を剥がしながら、そういえば太宰治の「斜陽」に「お母さま」が肉に直接かぶりついても可愛くて貴族っぽい、みたいな記述があったようななかったような、みたいなどうでもいいことを思い出した。あれはスペアリブだったんだろうか。わからないが美味い。
ここにさらに、宝酒造の焼酎ハイボールレモンを開ける。極楽である。
昨今のコロナ対策による自粛で、私が住むトーキョー帝都ライフは暗澹の日々が続いている。残業後の豚骨ラーメンもも深夜喫茶もレイトショーも取り上げられ、だいぶ憂鬱になっていた私の心をしかし、スペアリブと宝酒造が救ってくれた。大袈裟ではない。だからこそ今この文章を書いている。ありがとう城二郎。ありがとうスペアリブ。ありがとう宝酒造。
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12月になったら死にたいという気持ちで匿名ダイアリーを開いたら、9月の日記の下書きが出てきた。スペアリブを焼いた日、私幸せだったんだな。
映画・原作のネタバレを含みます。また当方の中で映画は不評だったため気分を害する可能性のある方は読むことをお勧めしません。
原作は小学生の頃に読み、現在は続編も履修済み。私が幕末にはまった切っ掛けは間違いなくるろ剣です。新選組について調べたかったのに、学校の小さな図書館には全然資料がなくて発狂した日のことを今でも覚えています。その後、大河ドラマが決まり、無事土方推しになりました。
もちろん今回の実写映画も見に行きました。田舎の映画館はレイトショーだとガラガラなのでねらい目です。マナーの悪い人も少ない気がします。
そこで思ったことをただつらつら書きました。原作大好きマンなので思うところがあった所存です。
収納の都合上、漫画は実家にあるためうろ覚えなところもあるかと思いますがご容赦ください。
①縁「苦しめたい」
②縁と薫
③お父さーーーーん‼
④最後に。
①縁「苦しめたい」
劇中に登場した、縁のセリフです。
「お前(剣心)を苦しめたい」
痛めつけたいんじゃないんです。このセリフ、回想でも出てくるほどなので強調したいシーンじゃないでしょうか。
が、しかし。
剣心にとって最大の弱点は(優劣をつけたくはないですが)薫でしょう。自分が味わった以上の苦しみとして、原作では映画と同じく剣心の周囲の人間を傷つけていき、そして仕上げとばかりに薫を殺しています。※生きてます。
しかし、映画では薫は攫われただけで死んでいません。これは原作もですが、周囲の人間を襲ったにしても名前のあるキャラは死んでおらず、肝心の薫も傷つけられていない。
「お前(剣心)を苦しめたい」
と強調しておきながら薫を原作通りにしなかったのは苦しめが
もちろん町の人は亡くなっていますが、近しい人が怪我を負っただけで誰も死んでいないのは随分情けがあるなぁと個人的に思います。(原作をマイルドにしたかったんかな……。そもそも十本刀に外印がいない時点でまあないかなとは思ってはいたけど違う形で成し遂げてほしかった)
一度剣心が落ちるところまで落ちることで、剣心が本当の意味で過去を脱却したと思ってるんですが、映画では剣心の心の動きが鈍く感じてしまったんですよ。
結果何を吹っ切ったの?ってなったのは私だけなのか……。
巴さんの日記にも巴さんの心中は書かれているのでおそらく実写剣心はすでに巴さんの思いを昇華しているのではないでしょうか?むしろ昇華できていないのは縁だけでは……?となると、この話は縁を救う物語……?
縁中心の話にしたかったんかな。それだとしても中途半端に感じる。
そんなモヤモヤが残りました。
②縁と薫
原作の二人のやり取りが好きでした。
お味噌汁のやり取りとか、縁が人相応に感じるじゃん。それに薫を巴さんと重ねてみたりね。縁は心を殺して今まで生きてきたんだなっていうのが伝わってきて、逆に不器用な感じが人間らしいです。(わかる、薫可愛いもんね)
そういうシーンがあったからこそ、縁も思わず薫を助けちゃったんじゃないの??
みんなあのシーン好きでしょ??
やり取りもなしにあの縁が他人、しかも仇の思い人を助けたりしないと思うんですよ。巴さんと被らせるにしてもこんな突然じゃないでしょ。
もちろん必要なシーンだとは思います。でもこれだけでは成り立たんのですよ。
なんで助けてしまったん……?って描写も欲しかったです、はい。
あと薫は何もしないヒロインではないんだぞと声を大にして言いたいです。(尺の都合上仕方ないのは分かってます)
ちょっと話がそれますが、足手まといになりがちなヒロインて何なんですかね。大分前ですが、ハガレンの実写のウィンリーもそうでした。いや、ウィンリーはそうはならないよ???と突っ込みたかった。マジで捕まるだけであとは主人公の救出待ち。もっと原作読んできて!!!
と、当時は思ったものです。
懐かしいですね。
③お父さーーーーん‼
知ってか知らずか、巴さんのお父さんが娘の仇である剣心に寄り添ったり、十数年ぶりに親子が再開するシーンが個人的に好きだったんだけど、まあ、尺的に削られるのは分かっていましたとも。
でも白梅香、みんなここで覚えたでしょ?
とはいえ、映画は過去編を完全に切り離してしまったからここを入れるのは無理でしょうね。白梅香で思い出してほしかったな~~~~~~。
人の記憶って初めに忘れちゃうのが「声」らしいですね。反対に覚えているのが「匂い」らしいです。(多分何かの漫画で読んだ)
どれだけ月日が流れても忘れなかった白梅香。
グッズでだしたら爆売れ間違いなしやで……。
それから燕ちゃんが剣心に助けを求めるシーンはこれまでの剣心の「生きる意味」を体現しているようで好きです。カットされるとは思っておりました。
でもここが一番剣心の心の揺れ動く様じゃないでしょうか。
(いや、一番は薫が死んだと思ったときかな?)
ここを、演じてほしかった。
④最後に。
続編あるから2つで完成品だから見限るな!ってなるかもだけど、続編があったとしても映画は一つで一つの作品であることが前提だと思っているし、続編はさらに前作を補填する+αだと思っているので一つで面白いと思わなければ前提が破綻してるんよな。(私的見解です)
無理なんでしょうが、原作と違うなら違うって言ってほしい勢です。これは周りに聞いたことないんで多数派か少数派かは分かりません。
ただ一つ言えるのは縁、めちゃくちゃよかった……。話し方も普段の気だるげな佇まいも、そして無くてはならない上着を脱いだあの衣装のときの二の腕の筋肉。
最高すぎんか??
2.5次元の完成形を見た気がします。実写化ってどうしても原作(アニメ含む)が先行しちゃうからイメージそのままってことが難しいと思うんですが、ここまで完璧な体現は圧巻ですね。個人的にはこれまでの実写化キャラでNo.1です。あんまり俳優さんを知らないんですが、これでばっちり真剣佑さんは覚えました。
巴さんは有村さんじゃ可愛すぎんか?と思ったけどあの消え入りそうな表情はいいな……。
巴さんて難しいよね。若くして旦那に先立たれ、その仇打ちをするために生きていてあまりにも影があるし、色気もある。そんな巴さんと実年齢が同じ人が演じれるんか?って思わずにいられません。
あと、爆撃の中、剣心が市民を助けるシーンて原作もありましたっけ。あった気がする。私も助けられてぇ。
あれ、一つじゃねえな……。
本当にこれで最後です。
私はエヴァンゲリオンを経由せずに生きてきてて、初めて見たエヴァは夫に付き合って映画館で見た破。せめて序を見ておきなよと言われたけどまあ大丈夫だろあんだけ有名なエヴァンゲリオンだし見たらわかるだろうというノリで見た。舞台背景が全くわからないけどウジウジした主人公の少年が目的を見つけて頑張って報われたっぽく終わり、まあまあ面白かった。スタッフロールにかつて同じ職場で働いた人の名前があってオッと思った。映画を見た後にアレはなんなのコレはなんだったのと夫に聞いたら喜んで色々と解説してくれた。序も見てみる?と聞かれたけどだいたいわかったから断った。それにパズドラのコラボで見たから俺は知ってるんだ。
Qも映画館で見た。いきなりよくわからなさが増した。前回の終わりがめでたしめでたしだったはずなのに全然めでたくなかった感じだったが誰も何があったかを教えてくれない。碌に語らないくせにみんなして知らない用語をたくさん使うから早々に置いてけぼりになった。たぶんシンジくんもわかんなかったんじゃないかな。みんなもっとシンジくんに説明してあげてよ。スタッフロールのかつて同じ職場で働いた人の名前は偉そうなところに移動してた。あっ、あの人の向かいの席に座ったことあるんですよ私!と思った。映画を見た後、カヲルくんのこととかリリス?アダム?のこととかを夫に聞いた。テレビシリーズではこうだったんだけどね…と歯切れ悪く教えてくれた。後で二人で考察ブログを色々と読んだ。Qについて夫は多くは語らなかったが、カヲルくん渾身のギャグ「槍でやり直す」は気に入ったようだった。
火曜日にシンエヴァを見てきた。月曜日はなんだかんだで予約できず、火曜日の午後に用事ができたのでそのついでにレイトショーで見ることにしたのだ。冒頭のパリは難解な用語が多くて遠くから眺めてた。第3村は「皆さんご存知の…」みたいな顔して登場した元同級生が全くわからず、なるほどシンジくんにも随分と親しいお友達がいたんだなあと思った。前作と違って登場人物がたくさん喋ってたくさん背景を語ってくれるのだが、同時に徘徊とか宙に浮く車両とか訳わからないものが出てきて、理解・理解不能・理解・理解不能の繰り返しだった。ブンダー?に乗ってからは怒涛の説明・伏線回収タイムとなったが、同じくらいの物量で難しいキーワードが押し寄せてきて、ワーッとなりかけたところで「端から何もわからずに見てるんだから、理解しようと頑張らなくていいのでは?」という悟りがやってきて、そこから楽になった。全くわからんがとにかく凄い勢いで風呂敷が畳まれていく気がした。シンジくんいきなり物分かりが良くなったしオトンめっちゃ喋りよった。物語の背景は相変わらずわからなかったけど、登場人物がなぜあのような行動を取ったのか、何人かの分は大体説明された。終劇。スタッフロールの知ってる名前は制作の主要メンバーとなっていた。私あの人の奥さんになった人に勧められてパン教室行ったけどおもてたんと違って1回しか通わずに受講料をドブに捨てたことあったんすよ。映画を見た後、夫に「面白かった?」と聞いた。夫は「ん〜〜〜〜」と言うだけで、いつものように語ってくれなかった。また後で映画の感想を聞いたら、「え?今日は映画なんて見てないよ。用事が思ったより遅くまでかかって大変だったな〜早く家帰って寝たいな〜」と言った。
夫は翌日になってネタバレの感想がネットで読めるようになってから少し気を持ち直したようだけど、なかなか気分の上下が激しく、傷ついているようだ。私は「終わって良かったね」と声をかけることしか出来なかった。「終わって良かった」と夫は言った。
ついさっきレイトショーで観終わったばかりなので、煩雑なものになるが残しておきたかったのでここに書く。
私のエヴァンゲリオンの記憶の中で一番大きな割合を占めているのは、中学1年のときに友人二人と地方の小さな劇場で序を観たことだ。
あれから年月が経ち、すでに彼らとは疎遠になってしまっている。
その後の破もQも、彼らとは見に行っていない。
だがエヴァに触れるたびに彼らのことを思い出す。
今回シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観て、彼らのこと、親のこと、彼女のことなど、
自分自身のありかた、人との関わり方を改めて考えてみた。
私は小学校までは道化で、中学校・高校・大学では怠惰な人間であった。
人の善意を都合よく解釈し、利用して自らの心地よさを作り出していた。
今もそうかもしれない。
なんとなくそういうことが思い出された。
https://anond.hatelabo.jp/20210131122416
ほぼ同じ理由で、コロナ禍だし、いっそのこと期間限定で海の見える家に住みたい…と、別宅借りたんだけど、
移動も買い物も車ないと生活できない場所だから強制的にペーパー脱出したんで、ブコメにも書いたけど参考になれば
親は遠方、友人知人もペーパーだから、隣に誰か乗ってもらうという手も使えなかったんで、素直にペーパードライバー教習受けた。
教習所のペーパー講習通うか迷ったけど、価格があんまり変わらなかったのと、密避けたくて自宅まで車持ってきてくれる出張タイプのペーパードライバー講習を受けた。
私の場合、15年のペーパーではあるけど、原付に乗ったことがあるんで交通ルールはそこそこ大丈夫そうだったので、
1日4時間のコースで、千葉に引っ越すので都内からアクアラインで千葉まで移動出来るようになりたい、と希望を出して予約した。
教習当日はレンタカーのヴィッツを持ってきて自宅に来てくれた。それに補助ブレーキをつけて練習する。
車幅感覚とかなにそれ?だけど、こまめに軌道修正の声掛けはしてくれた。(右行きすぎてるよ、とか、こういう場面だと速度もっと落として、とか)
基礎の車間距離や、速度、停車時は前の車のタイヤが隠れるくらい、とか、具体的なアドバイスをこまめに出してくれて、かなり勉強になった。
都内ならではの車道に多い自転車や人の避け方、狭路、すれ違い方も教わって助かった。
自分は免許を合宿でそれも雪の新潟で取ってしまってたんで、都内ならではの道路事情や運転を知れてよかった。
市街地走って、広い駐車場のある商業施設に入って、駐車の練習を何度か。
これも図に書いてのハンドルの切り方の説明分かりやすくて、よかった。
ペーパードライバー専門だからか、全体的に講習の人も物腰かなり柔らかい口調で、ペーパー特有のつまづくところが分かってるからか、説明がとても分かりやすくてよかった。
市街地を走る・駐車の練習・首都高の出入りがあるコースを組んでくれて、だいぶ足がかりになってよかった。
特に首都高は、免許持ってる人でも避けてる人が多いから、これがきっかけで乗れるようになってかなり助かった。
原付経験があったんで4時間で足りたけども、完全にペーパーであれば、複数回いるかもしれない。
出張教習の時間がもったいないので、交通ルール(標識まわり)の復習だけは事前に自習しておいたほうがいい。
講習後いきなり乗れるようになるわけではないので、その後も自分の車を持つまで間を空けずに自主練したほうがいい。
都内ならカーシェア網があると思うので、使わない手はない。格安のレンタカーでも良い。
初心者マークは100均で準備して貼る。「わ」ナンバーの初心者なんて近寄りたくないから、まず距離を置いてくれる。
15分250円とかなので(予約時間の15分前には乗車できるので、実質30分)、入出庫の駐車の練習だけでもいいから、慣れを忘れないようにしたほうがいい。
時間に余裕のある時はナイトパックを使って、交通量が少なそうな時間帯を選んで、
駐車場の広いスーパーや、映画館にレイトショー見に行ったり、ニトリ・IKEA等、都内でも駐車場代がかからない場所に、車で行く必要がなくても練習と割り切って乗るようにした。
このあと、格安の短期カーリースで車を6か月契約で借りて引っ越した。
都内と千葉の往復で何度も高速乗って、降りて、観光して、スーパー行ってを繰り返して、ようやく年末に初心者マーク外してペーパードライバー返上できた。
8月末にペーパードライバー講習受けたのでだいたい4か月くらいかな。
運転する頻度が週に1回ぐらいだからこれぐらい掛かったけども、頻繁に乗る人なら初心者マーク外すのもっと早いと思う。
ここまでくれば当分運転しなくても、そうそう簡単には運転忘れないだろうと言うところまでは来れてホッとしてる。
私の場合、旅行でレンタカー使えるようになりたい、という動機が大きかったんで、その為にしては大きすぎる出費だけど、今後何十年と使えると思えば満足してる。
ただ、パラサイトが大ヒットしてミッドサマーが予想外に大ヒットしている間、ニュースで流れる感染の話題に若干の不安も感じつつあった。
三月になる頃には、子供向けの映画が延期になり始めた。しまじろうやアンパンマンやクレしん、ドラえもんそしてコナンなどが次々と延期になっていった。閉めなくていいのかな?映画館内にそんな空気が漂い始めていた。
三月上旬でマスクは7割ぐらいのスタッフが着用。中旬ぐらいからは着用が義務づけられたがしかし、既に市場から消えていたので消毒液もマスクも支給されず、ティッシュを中敷きに同じマスクを使い続けることに。
三月下旬から都市部の映画館が週末休館に。都会は大変だねーと愚痴りあう余裕はまだあった。
四月、ついに都市部で緊急事態宣言が。映画館も終日休館となり、地方の映画館は流す映画がなく旧作でご機嫌をうかがう日々。レイトショーもこの頃やめたんだったかな。
ミニシアターの危機が叫ばれていて、映画館スタッフであるとともにいち映画ファンである私はクラウフドファウンディングにお金を投下し続けた。ちなみにとある映画館は全国規模のやつなので資金は潤沢と言われていた。マジかよ。じゃあもっと金くれよ。
四月中旬、全国の映画館が一斉休業に。仕事がゼロになった。保障があるとかないとかニュースで流れていたけど、まだ決まってないから有給を消化するんならしてくれと人事から言われた。正直、休館になったことは仕方ないぐらいの感覚だったし、保障さえされるのなら出たくなかった。とにかく金だ。金さえ貰えれば。ミニシアターの援助してる場合じゃないのかも…と思い始めた。
五月中旬、緊急事態宣言が解除され、多くの映画館で営業が再開。感染予防策がえぐい。座席の間隔や検温やマスク着用はいいけど、毎回のアルコール消毒にポップコーン提供時の専用手袋配布などほんとにここまで出来るのかな?と思う程の徹底ぶり。マスクしてないお客さんが来たらどうするのか?配るマスクは用意できるのか?不安は尽きない。
六月、全ての映画館が再開。長きに渡る感染予防対策の幕開けである。上映する映画が圧倒的に少ない為、寅さんやマーベル作品など旧作と新作(とはいえ休館前に上映していた作品)が半々。お客さんはまだまばら。時短営業と間引き販売と弱い作品群で売り上げは侘しいものに。経費と売り上げで言ったら経費の方がかかっているのでは?
六月末、ここで映画館の救世主ジブリ投下。これはマジですごかった。ゲドを除くすべてのジブリに人が押し寄せ、ポップコーンも売れたしやっと売り上げが上向き始めた感覚。
それと同時にこの辺りから本格的なお客さんトラブルが起こり始める。
マスクをつけないのはポップコーン食べる以上しょうがない部分もあるけど、とにかく座席の間隔を空けてくれないのだ。
感染予防で一席一席に張り付けていった”この席には座らないでください”の紙なんて丸っきり無視。平気で剥がしたり上から座ってグチャグチャにする。注意しても無視。家族なんだからいいだろ?と怒られる。そして食べながら会話する。必死に注意喚起しても聞いてくれない徒労感。
注意以外の作業もスタッフの心と体をジワジワ蝕む。こまめな清掃がマジでキツイ。手すりを拭きまくりドリンクホルダーを拭きまくりトイレを拭きまくり… 手袋はしているものの、手は荒れマスクで酸欠状態に。マスクの上からフェイスシールドつけてた時期もあったな… あれはいけない。息ができないんだ。お客さんの声も聞こえないし、撤廃になってよかった。
七月、今日から俺は!が始まり客層がさらに悪化。全く注意を聞いてくれない。もともとあった、スマホ使用や会話などの映画館マナー破りに加えての感染予防対策無視攻撃。
大ヒットしたら普段映画館に来ない人たちが来る、それは当然だけど同じように当然のごとくマナーの悪い人たちが増えるという現実。
普段から映画館に来ているお客さん(マナーに厳しい)とそうでないお客さん(マナー無視)との板挟みになるのはいつだってスタッフ。そうなんだ。
スマホの光でいら立つ気持ちはわかる。べちゃくちゃ喋られて気分が悪いのもわかる。けど、矢面に立たされて謝罪するしかないスタッフの気持ちもちょっとだけでいいから想像してみて欲しい。我々はいつも注意してる。気付く範囲で注意してる。何もしてない訳じゃないんだ。それだけはわかって欲しい。あいつがくっついて座ってる、あいつがマスクを外して見てる、わかった、わかったから全てコントロールするのは不可能だと仮定してくれ。あと、そこまで不安だったら映画館に来ないでくれ。
八月、ジブリと今日俺ショックも収まり、ドラえもんは予想を下回る客足。毎年地獄のようになるお盆興業が初めてお盆興業でなかった夏。感染者は出ていたけど、今思えば全然控えめな数字だった。あの頃間引き販売で今の数千人規模で全席販売っていうのもおかしなもんじゃないか。
同九月、待ちに待った洋画の大作が公開。待ってたテネットありがとうノーラン。草なぎさんのミッドナイトスワンも期待以上の集客だった。そしてこの二作品は客層がいい!
もともと、オタク気質の強い人が多いアニメ作品は、ポップコーンやグッズの売り上げも良いしマナーもきちんと守ってくれる(絶対一席づつ空けてくれる)のでありがたい限りなのだが、この辺りの作品もみなさん協力的で嬉しかった。
そして十月。鬼滅だった。鬼滅一色だった。コロナなどなかったように、映画館に人が押し寄せた。同時にマナーの悪い人たちも帰ってきた。むしろ大幅アップした。
公開にあたり、厚労省から”映画館は感染リスクが低いから飲食オッケー”とのお墨付きが出てスタッフは色めき立ったが、別のどこぞの省が待ったをかけた為とある映画館は間引き販売をやめてドリンクのみ販売に切り替え。ただし、フードの販売も禁止ではなく持ち帰りのみ可という建前で販売したせいで現場は大混乱。
まず、先日まで間引いていた席を全席開放したことに怒る常連客の発生。映画館に来た上で「どうして間隔空けないの!危ないじゃないの!」って理不尽過ぎないか。
そして、先日まで飲食可だったスクリーン内でドリンクしか飲めないことに怒るお客さん。飛沫感染防止の為なので…と言っても聞いてくれない。勿論部屋に入ったら食べ始める。ポップコーンを?いや、持参したおやつを。
持ち帰り分だと言って購入したポップコーンを場内に持ち込み、上映が始まったらこっそり食べ始めるお客さんも続出。そうまでして食べたいか?ポップコーンを。注意したらさっと隠してスタッフが離れたらまた食べ始める。いたちごっこである。
十一月、鬼滅は引き続き大ヒット。週末は全席販売でドリンクのみ可、平日は間引き販売でフード類可という変則的なルールのせいで混乱を極める現場。スクリーン内でポップコーン食べてるお客さんを見つけて「コラー!」って注意したら平日だったなんていう悲劇も聞こえてきた。マスクはすっかり定着し、稀に見かけるしてないお客さんもマスクを渡せば極めて協力的な態度。
十二月、ついに全席販売下での飲食も解禁。十二月後半、鬼滅がさらにブーストをかけるべく4DX、MX4Dまでも上映開始。アクキーと新たな入場者特典効果でまたもや映画館は満杯に。
感染は着実に増えていたのに、信じられないほどのお客さんでごった返すスクリーン。周囲ではコロナ感染や濃厚接触の情報が飛び交っていたが、鬼滅で2500万密状態だった映画館ではクラスタが発生していなかったのでどこか現実味がない。そして増え続ける感染者。
現在一月中旬、鬼滅の熱狂も落ち着き、銀魂は初週の鬼滅ブーストのみでその後の動員は凪状態。緊急事態宣言は出されたがレイトショー含む少しの時短のみで通常営業。再び洋邦画の大作が延期され始め、やっとヤバめな空気が映画館にも漂い始めた。
映画館は換気が徹底されているし消毒も頻繁に行っているし、なにより会話が少ないから感染リスクが低い。
たしかにその通りかもしれない。
でも、現場のスタッフは懐疑的だ。だって絶対来てるから。無症状の感染者、症状あるけど来ちゃってる感染者、絶対いるから。
入り口で検温やってるけど、正直あの機械あまり当てにならないから。測るたびに違う温度出るし。
ゴホゴホせき込むお客さんが来るとする。どうすると思います?注意する?帰ってもらう?言えないんですよ。様子見です。さすがに一時間咳っぱなしだったら一回出てもらいますけど、それだって注意に行ける通路寄りの席なら可能だけど奥の方に座られてたら行けないですし。
クラスタは発生していないかもしれないけど、把握出来てないだけなんじゃないかと思う。
だから、お客さんも落ち着いてて新作も軒並み延期になりつつある今、映画館は思い切って閉めたらどうかな。そして国は補助金を出してくれ。とある映画館のような資本金の多い会社はいいから、ミニシアターには補助金を出してくれ。そして安心して休業させてくれ。空気だけで圧かけて自粛させないでくれ。正直映画館はもうギリギリだ。(他の業種もだろうけど)
今書いた一年間がもう一度繰り返されるかもしれないと思っただけで窒息しそう。
いつかコロナが落ち着いて、洋画の大作も世界中の人たちが安心してみられるようになった時、肝心の映画館が息していないんじゃあ意味がないじゃないか。
こちらを読んでhttps://anond.hatelabo.jp/20210111000145
この1年近くモヤモヤした気持ちがようやく落ち着きました。自分だけじゃなかった安心感と罪悪感がもうストンと定まって憑き物が落ちた心地です。
そう、そうなんですよね。医療に協力しても何も返ってこないし、外食すらままならないのはおかしいのでとりあえず気になっていたモスの獺祭シェイク買いました。テイクアウトだけど。
3%の公立病院が医療崩壊しそうで、民間病院が設備や人員、利益さまざまな理由なら97%が協力できないのと同様に、なぜかインフラ企業はいつも通りの通常営業を求められているのが不思議だった。
なぜ15時まで開けていなくてはいけないのか、別にお金は ATM でおろせばいいし、口座開設や他のネットでできる。融資は郵送でもいいが、実際に見たり対面でしかわからないこともあるし、急ぎたいからこの人たちを優先してあげたいのに。キャッシュカードを持たずネットを使えないじじばばのために、同僚は出勤している。
なぜ飲食店や観光業だけが悪者になるのか。黙って食べればいい、話す時はマスクすればいい、換気された部屋で距離をとる。全部会社でやっていることだ。
そうすれば通常出勤してもいいのだから。
待合室で知り合い同士おしゃべりし、聞こえにくいと思っているのか窓口に来るとマスクをずらして話す人、喫茶店や習い事を楽しむ昼間のことは問題じゃないのか。
20代30代は働いているんだ。感染率も高いだろう。なぜか土日の外出は駄目で平日の出勤は許されているのだから。
協力しない飲食店を晒すなら、テレワークに協力しない企業も晒せよ。まずは保健所以外の役所がやれよ。何軒飲食店が店を畳んだと思っているんだ。
仕事終わりにラーメンが食べたい。コンビニやイオンの弁当だけでは飽きる。どうせぼっちは喋らない。大人数の飲食、イベント以外は何をやったっていい。
「大切な人の為に自粛」というが、大切な人がいない人は無敵の人になってしまうし、頑張って税金、年金納めても老い先短い老人たちは会食してるのに若者はディスられ、働きに外に出ると人出が減ってないとニュースになる。
陰キャだから別に自粛続いてても楽しめるんだけど、お店が19時20時で閉まる世界になってしまって働いてる身では買い物と食事に苦労しかない。
友達のいないぼっちなんだから、何も自粛する必要無かったんだよ、くそ。
そんなことに気づくのに1年かかってしまって悲しい。
新成人の皆さん、一生に一度しかないイベントを我慢してて凄いです。自分はバイトで行かなかったけど選択肢すら奪われて申し訳ないです。
ぐだぐだ言ってる弱い大人でごめんなさい。
レイトショーって異常に眠くならん?ワイだけ?