はてなキーワード: 製造業とは
http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/17732
http://b.hatena.ne.jp/entry/ulog.cc/a/fromdusktildawn/17732
は「工場従事、製造業は質が低い」なんて一言も書いてないのよ。むしろここで読み取るべきは質の高低ではなく価値観の新旧。ちきりんはどうしようもないけど一貫してるのは大企業や旧い企業への敵視。製造業なんてのはまさにこのおばさんから見てにっくき竜王みたいなもんなんだよ。「お前に日本の工場の半分をやろう」と持ちかけられたってそんじゃーね!の剣で斬りかかるのがこのおばさんなんだよ!
それとこのおばさんは、フロムダさんが示した
これらさえ「おばさんより老けた残念な人」ぐらいにしか思ってないって!そんな国家戦略絵図を持ち出す日本という国も、そんな製造業に憧れを持ってしまう老若男女の労働者も、おばさんから見れば旧いんだって!懐古厨乙!ぐらいに思ってるよ!
だから、「室の良し悪し」で立論してしまうことが誤りなんだ!最初からスルーするのが一番だったんだよ!
これは単純な話で、「知識産業化するから日本に製造業が必要」なんて成り立たないでしょ?よしんば海外の工場が単純労働ばかりで外国人も複雑で精緻で且つ正確な作業ができなかったとしてもだよ?それなら日本人を海外現地採用してしまえばいいじゃないか。あるいは研修終わったら即海外に飛ばすとかしちゃえばいいじゃないか。今の子は将来を人質に取られているような人生だからホイホイついてっちゃうよ?「日本国に必要」ではなく「日本人に必要」なんでしょ?それなら別に外資系に買収された海外メーカーの工場で日本人を大漁に雇ってお得意の国民芸を披露すればいいんだもんね!国民芸を披露するのに国土は選ばない(選べない)よ!
「工場=単純労働=海外に移す」という過程を「ブルーカラー蔑視」に見立てたそこの貴方、いけましぇん!
「知識産業化」した工場に従事する人をメタルカラーなんて言ったりしますが、これは結局「脱ブルーカラー」と同じで、なんだやっぱりお前もブルーカラー嫌なんじゃねえか、言葉は逆らっても心は素直じゃねえか・・・とアヘ顔ダブルピースまっしぐら!
(メタルカラーなんて定着しなかった言葉持ち出しちゃった僕もアヘ顔ダブルピースまっしぐら!)
ちょっとは反対しなさい!ぷんぷん。
481 ソーゾー君 [] 2012/05/01(火) 17:57:07 ID:hSDyZob6O Be:
その一方で孫正義のようなペテン師が成功者と讃えられるんだから呆れるわな…
運送業・建設業・製造業は過労死寸前でこき使って事故を起こすと人命に関わるから事が大きくなる。
上記の業種は過労で居眠りしたら被害が個人では済まなくなる…
そうならない為に監督機関=糞役人の天下り機関=行政府が有るんだが…
だから俺は十二項目を纏めた「責任を取るべき奴が責任を取らなくて良い構造だからこのザマになった…」
つまり「責任を取らない奴の権限は全て剥奪するべきなのです。」
十二項目はその構造を纏めただけ。
キリスト・イスラム・ユダヤ・ヒンズー・仏・ブゥードゥ・チベットカルト等の
宗教団体所属者は選挙権等の権限を剥奪するし職の自由も剥奪する。
バチカンのように人を崇める宗教を装ったカルトは全て叩き潰す。
「糞は糞だよアホ…」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/9191/1333369457/
昔付き合ってた相手がいた。
学生からの付き合いで、話も合うし、趣味も合うしで付き合い始めた。
この人とならきっと一生楽しく過ごせるかもしれない。そんな気がした。
3回目の夜に言い渡された。
「高校も実は留年してた」
親戚の中では自分がこの時代に中堅学卒なのも快く思われていなかった。
留学して大学院を出て、高卒の夫と所帯を持った母の従姉への陰口は幾度となく耳にして閉口した。
私はこの人と一緒になったらそっち側に立たされるのか。
しかしながら。
相手はとてもそうは見えない程の社交性や友人の多さだった。男の友人も女の友人も沢山紹介された。
友人たちの幅の広さもすごかった。どこにそんな人望がある人になったんだろう。
相手はとても変わったように思えた。学生時代に知り合ったちょっと癖のある子ではなくなってた。
仕事が趣味みたいになっていた。上手くいくと嬉しそうで失敗すると落胆してた。
その話を聞いたり見たりするのがとても楽しかった。
家族のことを考えると別れたほうがいい。
でも、もう少しこの人と一緒にいたい。この人を見ていたい。
そこに自分の友人からの評価、という指標が入って、どれを最初に置くべきなのか。分からなくなって混乱した。
3年付き合うと本格的に結婚が見え始める。
生理が遅れた。防ぎながらもちゃんとすることはしていたので。
じゃあ所帯を持つか。結婚するのは吝かではなかった。寧ろ条件が適うなら夢のような話だと思った
どちらの地域からも通勤するのには難しい程度に離れた恋愛だったので、自分が退職しようと思った。
賃貸住宅も探した。でも色々な資金が足りない。お金ないけどどうしよう。
その時出た相手の一言で氷水どころか氷柱の中に突っ込まれたようなショックを受けた。
ある程度同じように物事を捉えていて、
過去はどうであれ人に頼っていい部分とそうでない所の境界線は同じだと思ってた。
そこから急激に考え方の違いに気づいた。
生理は、結局やってきた。
でもそこで引っかかった気持ちはそのままだった。
あの生理が遅れた時に正社員であの言葉だったらどれだけ安心できたんだろ。それを望む元気すらなくなっていた。
改めて結婚を考えてみたけれど、相手が囲いこもうとしているのもつらかった。
どうしても逃げたくなった。少しだけ離れたかった。
その後。
そのまま不景気の波に乗り自分は会社で部門ごと首を切られ、次に入った会社で体調おかしなと思っていたら病気が見つかり、今やっと最低限人と同じ生活に。
相手はそのまま昇進して、よりよい相手を見つけて家庭を築き始めたらしい。
こんな所に思い出話を書く程度に未練たらたらなんだけど、
今思い返してみて、どうしてつまらない意地はっちゃたんだろ。
どうして先に死んじゃう親や周りの人を気にしたんだろう。
どうしてもうちょっと近所に住んでなかったんだろう。
どうして連絡取らなかったんだろ。
こういうのを後悔っていうんだろうなーと、たまに息が詰まりそうになる。
詰まりそうになって、医者は何科にかかるべきなのかなとも思ったりしてる。
向こうもこっちも、何が災いとなり何が幸いするかわからない。
向こうは主体性もツキもない人と一緒にならんでよかっただろうし。
こっちは重荷になっていた人が実はずっと中に入り込んでた。
新しいご縁の始まりに遭遇する度、また酷く絶望するんだろうかという気分になって恋愛に踏み込めないし
新しいご縁よりも誰よりも向こうと、もう一回面と向かって今のベースで話し合いたいと思ってた。
付き合い始めて3年経つと恋愛で感じるエンドルフィンの分泌が減るとかそういう話があるけど
そのタイミングで好きな人と冷静に話し合えないような事件は起こしちゃだめだ。
深刻な話をしたいならもうちょっと幸せな気分の時なら二人で乗り越えらえるよって人に伝えたいのと
もう親戚とか親とか学歴とかどうでもいいんで、俺に誰かいい人あらわれろ。と思うヒマな午前の事でした。
ここまで読んでくれてありがとう。
なにをどう解釈したらそんなレスを飛ばせるのか理解が出来ない・・・・。
突き詰めれば、「物理」と「論理」という、決定的なかつ本質的な違いによる。
建築屋や製造業なら、たとえば「棒」が曲がってたり、ジョイントが上手くはまらないだろう、
ということがあったら「見れば分かる」し、見る前にそれを計測する方法すら存在する。
部屋にドア2枚作って、それが干渉するかどうかなんてのは、作ってみればもちろんわかるし、
作る前も設計図を見れば、可動領域がある以上、干渉するしないなんかは一発で分かる。
が、ソフトウェアってのはそうは行かない。
建築屋さんにとっては多分分かりにくいと思うが、「設計図をすべて言葉で書く」世界と思ってくれれば良いと思う。
あなたたちが普段目にする「設計図」を、言葉ですべて羅列する世界がソフトウェアの世界。
「モノ」を相手にするのではないのに、「モノ」を相手にする業種と同じ管理方法やら同じことをやろうとすることがそもそも間違いだということは
IT屋にいるものなら上から下まで大概の人は分かってるんだが、「じゃあ、今の方法を捨ててどういう方法をとるの?」という質問に
誰も回答を出すことが出来ない。
まあ、「製造」なら人類の歴史数百万年、建築なら文明発祥から1万年オーダーで過去の人類が積み上げてきた
はい逃げ来ましたーw
逃げでもなんでもないだろう。
だって、http://anond.hatelabo.jp/20120330225710 には、
その論拠が何もかかれてないんだから。
「ソースコードこそが設計書であり、コーディングこそが設計である」という主張に反駁して
いわゆる従来のITが言う「詳細設計」とやらが、製造業や建築業における設計に相当するという
主張をするなら、せめてその論拠を書かなきゃ、
「そう思うんならそうなんだろう、お前の中ではな」って話でしかない。
いやいやコーディングは「建造(製造)」だろ。
いや、全然違うよ。
あなたが言う「設計」フェイズの成果物に対して、コードが1:1で対応してないんだから。
ビルドフェイズこそが製造であり、コーディングこそが設計だというのは、
「ソースが同一で、ビルド環境が同じであれば、生成されるマシンコードは同じ」であり、
そういう条件にあるフェイズは「ビルド」フェイズおよびその先しか存在しないからだ。
つまり、製造業にたとえるなら、ソースコードこそが設計書であり、ビルド環境が工場機器って事になる。
一方、「あなたが言う設計」フェイズの成果物から、同じマシンコードが出来るとは事実上ありえない。
FuzzBuzz程度のものだって、C言語で書いてすら、生成されるソースコードやマシンコードはソースを書く人によって異なる。
http://anond.hatelabo.jp/20120329033439
MBAホルダーの俺が答えるよ
模範解答
最終通告して電気を切る
淡々と事務作業をすること
温情は絶対にかけてはいけない
相手を甘やかすと値上げも出来ず、要求は高くなる
さっさと送電停止する
それがルール
客先が潰れようが構わん
東京電力の20%アップの値段に対応できないなら、PPS,東北電力にお願いする方法がある。
(中部電力は周波数変換でコストがかかり、北海道電力は直流交流変換の託送料が論外)
では東北電力はどうか。
託送料がかかっても、実は、東北電力の方が安い。
ただし、肝心な東北電力は電気が作れない 東北電力管内でさえ足りない。
反原発派はどんな根拠で女川原発は危険だと言っているのだろうか。
ぶっちゃけ、女川は安全審査以前に実地試験(東日本大震災M9)に耐え安全だということが証明されたわけだが。
俺は脱原発派だけど、全国の他の原発はどうかわからんが、女川は稼働してもいいと思う。
全く安全かどうかはわからんが、大地震に耐えたことは証明されている。あとは、東北電力の力を信じるかどうかだな。
東京電力に虐げられた中小企業の製造業は、電気を購入するために2者択一を迫られる。
それはお客様自身で決めること。
・補足
東京電力管内のお客様からの要望に東北電力はどう出るんだろうな。
信用できない国の後押しより、東京電力管内のお客様自身の女川稼働の署名活動でもすりゃ動きやすいんじゃね?
九州、来いよ カマン
お返事どうも。
下でも書いたけど、俺が言いたいのは、技術を活用する戦略や環境を整えることを抜きに、「技術力」について独立に語ることはできないということ。
http://anond.hatelabo.jp/20120301144227
部品の加工精度が○万分の1ミリだとか、微細化プロセスが○nmだとか、そういった指標がウケる理由はよく分かる。分かりやすいからね。
けれど、その種の「技術力」と市場競争力の間に直接の因果関係はない。「技術力」は、製品の要求仕様を満たすために活用されて、初めてユーザに価値を提供できる。ところが、そうした数字の追求が「技術力」の現れなのだ、という独りよがりな勘違いから、この国の製造業の凋落は始まっている。
つまり、翻って言えば、韓国政府は戦略的投資や環境整備の重要性をよく理解しているということだ。「そんなのズルだからノーカウント」と言いたいのかもしれないが、現に市場に支持されているのはサムスンでありエルピーダではないのであって、そこに不公正さは全くない。
サムスンより厳しい条件でそこそこの技術開発力を維持している、という点では敢闘賞モノなのかもしれないけどね。けど、敢闘賞じゃ俺らはメシを食っていけないんだよな、残念ながら。
あと、細かい話だけど「技術力で決定的な差が無くなったから」とは言ってないよね。投資額の差が、技術力の差に如実に現れているとは書かれているが。元増田だけだと、どの程度の格差があるのかはよく分からんね。
タイトルが若干意味不で申し訳ないのですが、先日SI下請け業者のSEのオッサンがうちのPMにクソほど怒鳴られていたので感情の赴くままに書き残す。
当方製造業のシステム部門でプロパーとして働いている。もう6年になる。
業務システムを自前で作っているわけだが当然システム部門だけで作るわけではなくシステム子会社や外注や派遣さんなどと一緒にわりとでかめのプロジェクトを進めている。
で、うちの外部SEが作った仕様書に対する叩き方はいつもこうだ。
「業務を理解しているのか。要件はユーザーに確認したのか。」
「いい加減なことを言うな!!」
要件って本来はプロパーがやるべきことなんだけど、システム規模のでかさとプロパー要員の都合からシステム子会社も同じ立場でやっている。
アサインされたばかりの子会社のオッサンでも関係ない。お前は本当にうちの業務を理解しているのか。他部署のキーマンに確認したうえでこの仕様を作っているのか。うちの製品を理解しているか。製品の歴史を理解しているか。工場での現場作業を理解しているのか。いやいやいやいやいやいやいやそんなん無理やんか、外部のオッサンに無理やん、プロパーほど知ってるわけないやん、(おれもそんなに知らんし)、いやいやいやいやいや勘弁したってくれや理解しているていのお前が調べろや、ていうかおれらが調べようや。
そして具体的な指示は出さない。協力的な提案もしない。整理して調べて確認して仕様書を書いてこいとしか言わない。一つでも不明瞭なところがあれば怒鳴り倒してやり直し。再レビューを何往復もさせる。そして納期が遅れる。品質はこれで上がっているのか知らない。外部SEさんたちは狭いタコ部屋に詰め込まれて毎晩遅くまで仕事している。すいませんという言葉が無意識的に何度も口をついて出るようになっている。
料理で例える。
オーナーの叩き方はこうだ。
「我々はお袋の味を出したい。でもお前の料理は全然お袋の味になってない。
お前はうちの死んだお袋の味を理解しているのか。
うちの兄弟や親戚たちに味の要件を確認したのか。」
「いい加減なレシピを作るな!!」
いやいやいやいやいやいや知らんやんか、おまえんちのお袋の味なんか知らんやん。
作っても作ってもお袋の味じゃないと叩かれる。ベテランの料理人がプロとして作ってきた味をオーナーの感覚に合わすなんて、これがプロの料理人としてやるべきことだったら僕は自分がいいと思う味をお客に自信を持って出したい料理を出す。僕だったら嫁子供がいて給料が0になってもやめるわ。精神衛生上死ぬ。
感覚に近い非言語的な味なんか正確に人に伝わるはずがない。頭のよさや経験や料理の腕だけでそこがカバーできるのか疑問だ。知らんやんは逃げ言葉なのか、頭悪いからなのか、能力が低いからなのか、根性がないからなのか。いやオーナーの要求が理不尽だろ、叩いて叩いてなんとなーく近い味が出てくるのを見越しているならばオーナーは料理人をバカにしすぎだ。人の人生をなめすぎだ。
料理人は自分の考えた味を自分のポリシーと感性に則って提供することが本来のあるべき姿だろう。それで売れなかったらまた試行錯誤すればいいし、売れれば成功してお金持ちになればよい。修業期間は置いといたとしても、人にどうこう言われて作って雀の涙ほどの給料もらい続けるなんて、そんなプロの仕事があるのか。僕はできない、プロとして自信が持てない、ノタレ死んでもいいから自分の味を自分で考えて自分の感性に基づいて料理を提供したい。メニューも自分で考えたい。店の内装も自分で考えたい。その上で実力がなければ極貧の中でも試行錯誤し続ければよい。僕はそういう人生を選びたい。
で、僕らプロパーの下々はそんな光景を黙って見ている。あー今日も怒鳴られているなと思いながら見ている。当然仕事に集中できない。
もちろん僕らも同じように厳しく怒鳴られるんだけど、外部のSEさんには酷な話かなと思ったのです。
おまえががんばれやって、はいそうですね。
まだ6年目だからこんなこと思うのかもしれないし考え方が甘いだけかもしれないけど僕はSI下請けは何があってもやりたくないと誓ったのでした。そして趣味でやっているアプリ開発がとんでもなく高いモチベーションでさくさく進むのでした。
厚生労働省は22日、9月時点の全国の生活保護受給者は206万5896人となり、過去最多を更新したと発表した。8月時点から6025人増え、初めて206万人を突破。60年ぶりに過去最多となった7月以降、連続して過去最多を更新している。高齢化や不況で増加傾向は今後も続きそうだ。
受給世帯も過去最多を更新し、149万7329世帯。世帯類型別では、高齢者世帯が63万3393世帯で最多。傷病者世帯は32万1230世帯。働ける年齢層を含むその他の世帯は25万3932世帯だった。東日本大震災の被災地での失業給付が切れる来年1月以降は、さらに増える可能性がある。【石川隆宣】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111222-00000052-mai-soci
厚生労働省が22日発表した2011年の労働組合基礎調査(6月末時点)によると、全国の組合員数は前年比9万3033人減の996万591人と2年連続マイナスだった。1000万人を下回るのは組合員数が増加途上だった高度経済成長期の1964年以来、47年ぶり。東日本大震災の影響に加え、近年の「労組離れ」が背景にあるとみられる。
組合員数はピークだった94年の1269万8847人から2割以上も減少したことになる。また、労働組合数も2001年から毎年減少し、11年は2万6051組合となった。
厚労省は「製造業から非製造業への産業構造の転換や、フルタイム労働からパートタイムなどへの移行がある」と指摘。非製造業や非正規労働者は組合の組織率が低いことが、減少の要因とみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111222-00000142-jij-soci
なんか、誰の役に立つのか分からんけど、私が高校生の頃にこういう説明があったら良かったなぁ……とふと思ったので書いてみた。
さて、大学の工学部機械工学科に入学するとしよう。基本的に機械工学科に含まれる研究分野は多い。もちろんそれには理由があるのだが、それでもほぼすべての学生が学ぶ共通の内容があり、機械工学科を卒業した学生に企業が期待するのはそれらの基礎知識である。そういう意味で機械工学は非常に実学に近いと言っても良い。
機械工学科の教員は本当に口を酸っぱくして「四力を身につけろ」と何度も何度も授業の度に言ってくる。古いタイプの教員ほどその傾向は強い。いわく、「専門分野の基礎がわかっている人間が社会では強い」、「四力が身についていなければ学科長が許しても俺が卒業させない」、云々。で、その四力というのは以下の4つの「力学」のことを指す。
機械力学というのはいわゆるニュートンの力学でいう「剛体の力学」で、弾性・塑性変形しない対象がどのように運動するかを扱う。振動工学とか解析力学とかはだいたいこの延長線上で学ぶ。高校の力学に微分積分を足した感じだと思えばいい。
熱力学はマクロで見た気体や液体の持つエネルギーを対象にする。これも微分積分やエンタルピー・エントロピーの概念を除けば高校で学べる物理とそう大差はない。次の流体力学と合わせて熱流体力学というジャンルを構成していることもある。統計力学は熱力学の延長線上で学ぶことが多いが、量子力学とともに挫折する学生が非常に多い。
流体力学はその名の通り気体と液体を合わせた流体の運動について学ぶ。航空関係の仕事がやりたいなら必須。多くの近似法を学ぶが現実にはコンピュータ・シミュレーションが用いられるのであまり細かく勉強しても役に立つ場面は少ないかもしれない。下の材料力学とは連続体力学という共通の基礎理論を持つ遠い親戚。
最後の材料力学は、弾性をもつ(=フックの法則に従う)固体の変形が対象。建築学科とか土木工学科だと構造力学という名前で開講されているが、内容はだいたい一緒。これも多くの近似が含まれる体系で、実際にはコンピュータを使った有限要素法でシミュレーションする場面が多い。とはいえ基本を大学学部時代に学んでおくことは非常に重要。
で、これら4つの科目がどう生きてくるかというと、たとえば20世紀における機械工学の結晶であるところのエンジンの設計なんかにはこれら全部が関わってくる。機械にかかる荷重や振動を解析し(機械力学)、エネルギー効率の高いサイクルを実現し(熱力学)、吸気と排気がスムーズに行える仕組みを作り(流体力学)、これらの条件に耐えうる材料を選ぶ(材料力学)。もちろん就職したあとにこれらすべてに関わることはないし、実際に使える高度な知識を教員が授けるわけではないが、機械の設計に際しては必須の基礎知識ばかり。とはいえ後のように四力から直接発展した研究をしているところはまれで、院試のために勉強したのに後はもう使わなくなった、なんてこともままあるわけだが……。
なお高専からの編入生が入ってくるのは2~3回生なのだが、彼らはすでに四力を身につけていることが多く、運が良ければ通常の学部生からは羨望と尊敬のまなざしを勝ち得ることができる(しかし英語ができないので研究室に入ってから苦労することが多いようだ)。
高度な数学や電磁気学であったり、機械加工や金属材料や設計に関する専門的な知識もカリキュラムに含まれることが多い。みんな大好きロボットは制御工学の範疇で、これは四力とは別に学ぶことになる。ロボット=メカトロのもう一つの必須分野である電気電子系の講義はほとんどないので独学で学ぶ羽目になるが、微分方程式が解ければ理解にはさして問題はない。プログラミングや数値計算などの授業は開講されていることもあるしされていないこともある。とはいえ機械工学科を出てガチガチのプログラマになることはほとんどないし、教えてくれてもFORTRANか、せいぜいCが限界である。さすがにBasicを教えているところはない。……ないと信じたい。
実習や実験がドカドカと入ってくるのは理系の宿命なのだが、特徴的なのはCADの実習。おそらく就職したら即使う(可能性がある)ので、研究室に入る前に一度経験しておくといい。もちろん実際にCADで製図するのは専門や工業高校卒だったりするのだが、そいつらをチェックしてダメ出しするのは大卒なり院卒なりの仕事になる。
四力を身につけたらいよいよ研究室に配属されることになるのだが、基本的に四力を応用した分野ならなんでも含まれるので本当に各研究室でやっていることがバラバラ。隣の研究室が何をやっているのかは全くわからない(もちろんこれは機械工学科だけではないとは思うが……)。そのため学科のイメージを統一することが難しく、どうしてもわかりやすいロボットなんかをアピールすることが多くなってしまう。とはいえそういう「わかりやすい」ことをやっている研究室は少数派で、実際は地味なシミュレーションや材料のサンプルをいじくりまわしているところが多数派である。最近は医療工学系の研究をしているところが増えたらしいが、光計測だったり材料物性だったり航空工学だったり、あるいは全然関係ないシステム工学だとか原子力工学の教員が居座っていることもあるようだ。こういう教員を食わすために機械工学第二学科(夜間向けの第二部ではない)が設立されたり、環境とかエネルギーとかが名前につく専攻が設立されたりすることがままある(昔は学科内に新しく講座を作るにはいろいろと制限があったらしい)。そういうところは(上位大学なら)ロンダ先として利用されるのが常で、そうした研究室を選んでしまった学部生はマスターの外部生の多さに面食らうことになる。
とはいえいろいろ選べるならまだマシな方で、大学によっては計測か材料かしか選べなかったり、工業高校ばりの金属加工実験を延々とやらされたりすることもある(ようだ)。やりたいことがあるならそれをやっている大学に行け、とは機械工学科志望の高校生のためにある言葉かもしれない。
そう、就職は非常にいいのだ。「学内推薦が余る」という噂を聞いたことがある人がいるかもしれないが、まぎれもない事実である(とはいえ最近は上位校の推薦でもガンガン落としまくる企業が増えたようで就職担当も頭を抱えているようだが)。機電系なる言葉が広まったのはネットが登場して以降らしいが、機電系=機械工学系と電気電子工学系、というぜんぜん関係ない2つの学科をまとめてこう呼ぶのは、それだけこの国の製造業でこの2学科出身者が必要とされているということだろう。我らが機械工学科の後輩たちのために、これからも経済産業省には「モノづくり立国」なるわかったようでよくわからないスローガンを推進していただきたい。
inspierd by http://anond.hatelabo.jp/20110929232831
追記:あえて上位と下位の大学の事情をごっちゃにして書いているので、受験生諸君はあまり鵜呑みにせず自分でリサーチするようにお勧めする
製造業はもう終わり!みたいなことを言われるけど、俺もそう思うけど、それでもただの損得を考えたら大企業でブルーカラーはなんだかんだで勝ち組だったのではないかと思うこの頃。
偉いさんの首はめまぐるしく入れ替わったけど、営業や事務の人たちもいつの間にか転勤、出向、リストラだったけど、現場でリストラって非正規だけだったし。
機会化でだいぶ人間はいらなくなったけど、新卒採用を抑えることでの人員削減だったから既に正社員の痛みは少なかったし。
もともとそれほどいい給料じゃないとしても、高卒で大企業の正社員になった人たちは得してるよ。
不当に優遇されてるとは言わないよ。
仕事の内容からすれば薄給で耐えていたかわりに、いま生き残っていられるのだ。
問題は、仕事の内容からすれば薄給だし、まっさきに切り殺されるこれからブルーカラーになる人達、最近ブルーカラーになった人たち。
先日、TBSの番組「夢の扉+」を見ていた。TBSの中で視ているのはこの番組だけだが。先日のテーマは「小さな町工場から日本の製造業を支える!」というもので、職人集団「チーム等々力」の免震テーブルの開発について綴られていた。
確かに、各職人の技術はすごい。ああいう職人技が日本を縁の下の力持ちとして支えているのも事実だと思う。例えば、新幹線の先頭ノーズはあれは職人手作業じゃなかっただろうか?
違和感を感じたのは、「職人が大学教授の求めているモノを理解出来ない」という点だった。結局番組では理系大学出身の技術者が、大学教授の要求(要件定義)を職人に分かるように図面に起こした事になっている。
それでいいんだっけ? 図面になっている物は作れるが、図面を起こす事が出来ないということだろうか?
我々IT技術者は、顧客のまだ具体的になっていない要求をヒヤリングするところから始まり、要件定義をし、設計し、実装し、テストし、納入し、運用・保守をする。だから、顧客の専門用語や技術も分からなければならないし、情報技術も分かっていなければならないし、運用・保守コストも考えなければならない。それに情報技術は進歩が早いにもかかわらず、分野によっては製品寿命が20年とかいうのもあるから、新技術だけ知っていても話にならない。
「チーム等々力」の方々は、いい製品を作るかもしれないけれど、IT業界的に言えば、コーディングだけ、という事に。否、それでも範囲が広い。コーディングは一種の「設計」でもあるから、範囲はもっと狭い。
そういえば、ITで「制作・製造」ってどの部分を指すんでしょうね。もしかして、コンパイル・リンクしている時間だけかも。なにしろ、コーディングも設計の一部であるから。
自分は、顧客の要求をヒヤリングするところから、運用・保守まで全てに関わっている。ヒヤリングしている時点でどう実装すれば良いか、どう保守するか、保守のための実装はどうするか、を考えながら顧客と接している(ここでいう実装とは、ハードウェアも含む)。
かなりゼネコン化されているので、元請けが仕事を取ってきて、こちらに仕事を発注する事になる。その時点で、かなりの情報が欠落している。元請けの方は、顧客(この場合エンドユーザー)の専門が分からないまま受注している事が多い。その上、実装を分からずに発注してくるから、かなり困る。結局、元請けに対し、かなりの懸案事項が発生する事態となる。顧客に対してこの設計では足りないとか、設計に対し実装不可能とか。それをいちいち指摘しないとならないが、これが時間がかかる。
こういう案件がたくさん来ると、今度は実装出来る人間に限界が出てくる。なので、実装するのをさらに下層の外注ソフトハウスに出すの事になるのだが、今度はこれが、エンドユーザーの事が分からないため、なんだかよく分からないブツが上がってくる。その上、金の切れ目は縁の切れ目だから、運用保守に関しては全く考慮されていないブツ。もちろん、中には優秀な外注さんもいて、すばらしいコーディングのブツが出来上がってくる事もあるが、そういう人に出会える確率は万分の一程度か。
そこへ追い打ちをかけるように、コスト低減要求と短納期要求、仕様変更。人月の神話。
顧客の頭の中を覗く人、顧客の要求を情報技術者向けに翻訳する人、翻訳されたものを実装する人、実装されたモノをテストする人、テストし終えたモノを納入・設置する人、運用・保守する人、がそれぞれ分業・連携取れていないのが、現日本のIT産業の姿です。
最近は自社の社員も質が下がってきていて、Windowsしかいじれないとか、統合開発環境内でしかブツが作れないとか、コンピュータがどう動いているかイメージ出来ないとか、果ては、顧客の専門用語が分からない、というのもいる。ソフトハウスに至っては、作ったはいいが、作ったモノに対してデバッグ出来ないとか言い出す始末。
というわけで、就活生には、ITはお勧めしない。もし、プログラミングだけしていたいというのであれば、メーカーではなく、小さなソフトハウスに就職した方が良い。でなければ、顧客と対等(同等)の(製品)知識と、新旧情報技術に対応出来るだけの能力が必要とされるのである。