はてなキーワード: 岸信介とは
祖父・岸信介に憧憬を抱き、祖父が目指した道筋をたどることで「認められたい」
晋太郎の戦争体験を「思想形成に影を投げかけていた」とネガテイプに捉え、岸の青春時代(大正期)を「日本が大変飛躍的な前進を遂げた〈栄光の時代〉」と憧憬を隠さない。安倍の歴史認識の原点がここに読み取れる。しかし、よく考えれば祖父の青春時代も父の戦争体験も、安倍はもちろん直接知らないし、恩師や学友が言うように歴史の書物を繰って勉強した形跡もあまりない。それでも「祖父は正しい、父は間違っている」と断を下したのは、おそらくは「パパより、おじいちゃんが好き」というようなパーソナルな体験によるのだろう。
安倍の新人議員時代の読書も、純粋な意味での知識の吸収というよりは、幼心に刻まれた「おじいちゃんは正しい」という思いを確認する作業だったように思える。「おじいちゃんのやったことは間違っていなかった」とする「岸史観」が、首相に就いた安倍をして憲法から安保、教科書に至るまで、戦前回帰とも思える戦後体制の否定にひた走らせているのではないか。
右耳と左耳と間にある郵便局に来た四足歩行のお姉さん(令和生まれ)が光る石を鞄に詰めて路上で売ったらこち亀の両さんが香港で起業してカーテンを買い替えたいんだけど家紋が違うとかで許認可が降りなかったという話を聞いたことがある。そのときにmixiに書き込まれたという書き込みをもとにムック本を作ったら西アジアではそれが駄目らしく、全部タッチおじさんに置き換えられていた。でもどっちかというとバザールでござーるの方が当時は好きだったので、油性マジックでバザールでござーると書き加えて仏壇に供えて寝ている間に変化していないか期待して毎日眠りにつく日々を過ごしている。そういうところが多分駄目なんだろうけど、できるだけ分かりやすく説明することを意識しすぎるが故にマック赤坂みたいなのがどんどん増殖して天然の乳酸菌はほとんど見られなくなってしまった。だいたいその人が自慢する昔の思い出ってその人の全盛期である事が多く、それはその人がそれ以来ずっと下降線を辿っていることの裏返しでもあるよね。自分にはそれが面白くて仕方がなくて茹でた豆腐をブロック塀に投げつけて遊んでいたらものすごい形相で隣のイササカ先生が地面を背泳ぎしてきてこれは夢だと気がついたときには既に現実の40%が侵食されていて元の世界には帰れなくなってしまった。温度計の中には生物と無生物のあいだみたいな存在が生息していると幼稚園で習った記憶があるんだけど、それを裏付けてくれる知識をそれ以降教わっていないので、幼稚園の先生がただ適当に嘘をついていただけなのかもしれない。それならそうと官報で告知してくれればこちらも知識のアップデートが図れるのに、霞が関の官僚は絶対にそういうことはしてくれない。なぜならそれが彼らの地位を危うくすることを彼ら自身が一番わかっているからだ。でもそういうところにメスを入れるのが全体の奉仕者の役割なんじゃないかと思うんだけど、最近の人は違うらしいね。だってドラえもんは何度死んでも修理すれば済むわけだから、のび太たちと命の値段が根本的に違うわけだ。そういうところが透けて見えるから20世紀に入ってからドラえもんをあまり見なくなった。それは自民党の保守本流の没落とも時期的には重なっていて、小泉純一郎から続く清和会系の躍進の裏返しでもある。特に第一次安倍政権以降の世襲総理大臣の比率は目に余るものがある。岸信介の孫、福田赳夫の息子、吉田茂の孫、鳩山一郎の孫…と4連続だ。キン肉マンII世じゃないんだから。でも、ゆでたまごがコロナで休載を決めたのは英断だと思う。デジタルに移行するという手もあったんだろうけど、その環境を作るのにもある程度の接触が必要になる。だから夢の中でマスクをつけて現れた夏目漱石が何か言いたいことがあるような顔をしてこちらをじっと見ているのは彼なりの皮肉なのかもしれない。だって街を全部焼き払っても地球の重力はそんなに減らないし、排出するCO2のことを考えたら家でじっとしているのとそう変わらない。だから窓を叩く音に耳をふさいで知らないふりを貫き通すのが一番安全なんだと思う。
安倍さんが「軽い神輿」として担がれるまでの経緯は下記のようなものだと理解している。
・安倍さんは、自分の信念や理想はなく、家庭環境からなんとなく政治家になった。根は素直で、ある意味純粋。
・日本会議周辺のひとから保守の話をきいて、感化された。また、岸信介さんのことを吹き込まれて「政治家としての後付けの使命感」をインストールされた。
・純粋が故に、「間違っているか、道義的かどうか、人がどう思うか」などの常識的な考えが一切合切封印された状態になる、という特殊性を有していることが明らかになる。
・その様子をみていた利に聡い政治屋が「お、こいつ、めっちゃ使い勝手いいじゃん」と気づく。
・政治屋があの手この手で「岸信介の無念を晴らす」「改憲して歴史に名を残す」という使命感を、さらに上書きインストールする。
・ぶら下げた人参さえあれば暴走機関車の如く突き進める安倍さんの特殊な性質を、「軽い神輿」として様々な政治屋が利用し始める。
・安倍さんが(純粋なゆえ、後付の信念のゆえ)ゾンビのごとく沈まない・凹まない性質をいいことに、政治屋やここぞと利用し「神輿バブル」がどんどん膨らんだ。
・モリカケ・桜といった些細なことで弾ける寸前まで神輿バブルはぱんぱんに膨らんでしまった。
・神輿バブルが弾けると、とんでもない数の政治屋が不利益を蒙り、取り返しのつかない規模で破裂がおきる。
・もしこのバブルがはじければ、日本史上最大の巨大な不正が明るみに出て、いろんなものが崩壊する。
・そのため、神輿バブルが弾けないよう多くの政治屋が必死で『泡』を守っている。
つぎはぎの伝聞を無理やりつなげたものだから、間違いもあるとおもう。
詳しい人、こんな感じでおしえてください。
【登場人物紹介】
■鳩山一郎
ピュアさ :★★★★★
打たれ強さ:★☆☆☆☆
■三木武吉
智謀 :★★★★★
執念深さ :★★★★★
政界の寝業師。
■吉田茂
智謀 :★★★★★
協調性 :★★☆☆☆
日本国憲法、教育基本法、労働基準法、公職選挙法、自衛隊法...といった数々の法律を作り、
サンフランシスコ講和条約で日本の再独立を果たした総理。
■岸信介
黒幕力:★★★★★
執念深さ :★★★★★
妖力:★★★★★
首相を務めただけでなく、平成直前まで『昭和の妖怪』として歴代首相に強い影響力を持った。
【本編】
戦争を主導していた東条英機ら戦前の権力者は、GHQの手によりA級戦犯に指定され、巣鴨プリズンへと収容された。
権力の中枢の中にいなかった政治家も、少しでもGHQに目をつけられれば公職追放された。
その中には自由党を設立し選挙で与党第ー党になったばかりの鳩山一郎もいた。
鳩山一郎「せっかく選挙で選ばれて与党第一党になったのに、GHQひどいよ...」
三木武吉「お前を総理大臣にしてやると誓ったのに・・・くそッ志半ばで...」
鳩山一郎「誰か代わりに総理やってくれないかなぁ。あ、吉田くん!」
吉田茂「なんだ?」
鳩山一郎「ぼく公職追放されて総理やれなくなっちゃったからさ、吉田君が総理やってよ」
吉田茂「嫌だよ面倒臭え。俺は外交官であって、政治家じゃないんだよ」
吉田茂「あー分かった。分かった。そのかわり自由にやらせて貰うよ。
あと嫌になったらすぐ辞めるからな。お前が公職追放解かれるまでだぞ。」
■
党議員「はぁ?何だお前!」
党議員「GHQも吉田茂を嫌ってるらしいぞ。こいつには任せられんだろ」
党議員「なんだ?」
一年生議員「吉田総裁、良い響きじゃないですか!皆さん、GHQの言いなりになるんですか!」
周り「ざわざわ・・・そうだそうだ!GHQの言いなりになんかなるもんか!」
吉田茂「あの田中角栄とかいう一年生議員・・・将来大物になるな」
■
吉田茂「実はもう決めてる」
党議員「は?」
党議員「学者や官僚じゃねえか!政治家経験の無いやつ連れてくるとかアホか!」
吉田茂「それだけじゃないぞ。若手官僚たちを自由党からガンガン出馬させる。
佐藤栄作に、池田勇人、宮沢喜一、鈴木善幸、大平正芳、小渕(父)、小沢(父)、橋本(父)・・・将来楽しみだ」
■
(中略)
戦後の体制(レジーム)はほとんど俺が作ったと言っても良いんじゃねえかな、これ」
吉田茂「おう、ひさしぶり。公職追放解かれたんだってな。おめでとう」
吉田茂「なんだっけ?」
鳩山一郎「僕が公職追放解かれたら総裁の座返してくれるって約束だったよね?」
吉田茂「そうだっけ?」
吉田茂「いや、俺この仕事向いてるみたいでさ、今更そういうこと言われても困るんだよなぁ」
三木武吉「おい吉田ァ!約束忘れてんじゃねぇぞ!この自由党はなぁ!鳩山の夢叶えるために立ち上げた政党だぞ!」
鳩山一郎「まぁまぁ」
三木武吉「後悔させてやる...」
吉田茂「なんだとコラ?」
三木武吉「今に後悔させてやるぞ...必ずな」
■
その翌日・・・
岸信介「ふぅ、やっと巣鴨プリズンから出られたが...さてどうしたものか」
岸信介「まったく、俺が牢獄に入っている間に好き勝手にやってる奴がいるな」
佐藤栄作「なんだい兄さん」
岸信介「お前吉田内閣で大臣やってるらしいじゃないか。俺を自由党に入れろ」
吉田茂「岸信介?戦前の亡霊じゃねぇか!危ねぇなぁ。除名だ除名!」
■
国会にて
野党「バカヤローとは何だ!総理大臣がそんなこと言って良いのか!内閣不信任案だ!」
吉田茂「やるならやってみろ...内閣不信任案なんて通るわけ無いだろ」
議長「賛成多数で可決です」
吉田茂「何だと!」
三木武吉「先に裏切ったのはお前だろ」
三木武吉「日本民主党を設立する!党首は鳩山一郎!こっちが本家だ!」
■
三木武吉「で、どうする?」
三木武吉「また一緒になるか?もちろんタダでとは言わんがな」
吉田茂「条件は何だ?」
吉田茂「それだけか?」
鳩山一郎「よーし、やるぞー!」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E4%BA%95%E6%94%BF%E9%9B%84
ユニクロの本来の原点は柳井政雄創業の小郡商事だが、現在のユニクロの正史からその事実は抹殺されているのだ、という。その理由は、柳井政雄が暴力団関係者であり、佐藤栄作など地元の有力者と癒着しつつ、柳井正とは正反対の土着的な生き方を貫いたことであろう、と千田秀穂は推測している。
改定に反対する安保闘争を阻止するため、岸信介首相は自民党の木村篤太郎らにヤクザ・右翼を動員させたが、児玉はその世話役も務めた。
https://www.news-postseven.com/archives/20121015_149154.html
「元々、安倍さんの地元の有力後援者と親しく、その縁で安倍さんとハッカビーさんを紹介され、事務所に行って一緒に写真を撮りました。
BBCで昔、「100名の最も偉大な英国人」て企画があったけど日本だとどうなるかね?
イギリスだと一位から、チャーチル、ブルネル、ウェールズ公妃ダイアナ、ダーウィン、シェークスピア、ニュートン、エリザベスI世、ジョン・レノン、ネルソン、クロムウェルと二位のブルネル以外は日本でも有名で政治家、軍人、王族、科学者、芸術家などで、まあそうだなって感じ。
日本だと、うーん、徳川家康、織田信長、豊臣秀吉、あと各幕府の創始者や足利義満、北条時宗、天皇だとどこから史実認定していいか微妙だけど、桓武や天智、明治昭和平成あたりが候補かな?宗教だと空海、最澄など仏教の開祖あたりかね?芸術だと、前近代だと北斎、松尾芭蕉、紫式部、近代以降なら夏目漱石、宮崎駿、黒澤明、手塚治虫、ギリで鳥山明くらいかな?科学だと湯川秀樹や江崎玲於奈などのノーベル賞受賞者たちか。
近代の政治家だと、田中角栄、佐藤栄作、伊藤博文あたりが入りそうだが、山県有朋や岸信介はかなり微妙?
軍人枠だと東郷平八郎と山本五十六、あと秋山真之、西郷隆盛、土方歳三?
企業家だと、河村瑞賢、岩崎弥太郎、本田宗一郎、豊田佐吉とかあたり?
なんかひょんなことから月蝕歌劇団の公演を観てきた。
『怪人二十面相 黒蜥蜴復活篇-ガス人間第二号とフランケンシュタイン-』
『ピーターパン 月蝕版』
自分にとっては初めての月蝕歌劇団。
忘れてしまわないうちに記憶を記録に変えるため、レビューを残しておくことにする。
(月蝕歌劇団を知らない人は目の前の箱でググってほしい)
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■全体として
これ、過去の演目を見る限り、そう間違ってはいないはず。
自分のボキャブラリでいうと、ボルヘス、池澤夏樹、イタロ・カルヴィーノ、筒井康隆、このあたり(マルケスは積ん読状態なので知らん)。
『怪人二十面相』やら『ピーターパン』やら、もとからマジカルな舞台設定の既存作品をさらに2つも3つもカットアップ、マッシュアップして、"魔法世界の中で、さらに有りえねぇ超現実が起きる"ある意味なんでもありの“ごった煮”的な世界設定を作って、舞台の制約が許すかぎり絢爛豪華なスペクタクルに仕立てる。
で、そこに昭和風俗をまぜ込んで(たとえば突然、山口百恵のワンフレーズが出てきたり、吉本新喜劇的なシークエンスが乱入してきたり)、さらに'60年代新宿のアングラシーンの楽屋オチ、「唐十郎と李麗仙が~」みたいなネタをチクリ、チクリと混ぜ込めば月蝕歌劇団になる。
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あと、これはどうかな……はずれてるかもしれないけど。
60年安保、70年安保的な新左翼の臭いと、その文化の“祭りの終わり”みたいな寂寥感が通底しているような気がする。
自分が当時のアングラシーンの空気と政治的な空気を混同しているだけかもしれないけど。
でも、“岸信介”とか、“ロシア革命”とか、そういうワードはちらほら出てくる。
2演目とも、終盤クライマックスにマシンガンの乱射をきっかけに急速に話が収束するところも、かならず流血をみるところも、まあ、ほら、いろいろと。
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ともかく自分にとっての月蝕歌劇団はそんな感じ。
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あと、演目の間に『詩劇ライブ』というのがあって、基本は歌唱ショー。短い芝居と群舞。
キャストの紹介も兼ねている、のかな?
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良かったかって? うん、良かった。
ただね。
大正末期(1910年代)の冒険小説、明智小五郎シリーズが戦後(1945年~)に伝奇ロマン化したものをアングラ時代(1960年代)の空気感で舞台化しようとして、当時の若手(高取英、1985年)が古豪となって2017年に上演した作品世界に、どの時代の気分で接すればいいのか、混乱するところはあった。
寺山修司とかが登場する楽屋オチに、どの時代の気分で笑えばいいのやら。
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良かったところは……、
舞台は超現実的なんだけどプロット自体は、なんというか、それぞれの人物群が自分たちの課題の解決を目指して動くような、破綻も不条理も無いオーソドックスな作り。
ときどき舞台袖で狐舞が始まったりとか、解釈に困るような隠喩的な演出が入るほかには、ストーリーを楽しむのに支障はない。
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くわえて、これは自分が舞台観劇の初心者だからだろうけど、衣装と舞台と演技と、つまり色々と作りこんだ箱庭を見ているような感覚。
これが新鮮。
そりゃ、どんな超現実もCGでリアルに作ってしまうハリウッド映画はすごいけど、いっぽうで、いろいろと“作りもの感”のある世界を、19世紀の見世物小屋のパノラマのぞき窓みたいに見ている感覚が良い。
(どうしても想像できない人は、映画でいうと
あたりを思い浮かべてください)
同じビジュアルスペクタクルでも、モデリングとレンダリングが古びてしまったら一気に観る価値がなくなってしまうVFXではなくて、どんなに古びても観ていたくなる、吊り操演とミニチュアと火薬の特撮みたいな。
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で、そこに少女歌劇団(厳密には若手女性主体の歌劇団)の、なんというか、キャッキャウフフ感がのっかってくる。
実際、終演後にはチェキの時間があったりと、アイドル公演的な。
(昨年だか一昨年だかに『アリスインデッドリースクール』を観たときにはチェキと握手会があったけど、そういうのって少女演劇のスタンダードなのか?)
というわけで、全体として
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1)呪術的なストーリーテリング
2)箱庭的な幻想感
3)若い娘さんたちが頑張ってる感
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が、それぞれX軸、Y軸、Z軸に広がって立体的にホンワカした気分になってくる。
これで役満。いい気分。
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■岬花音菜
歌、ダンス、芝居、3枚そろって超人。
もともと彼女がアンテナに引っかかったから舞台を観に行ったわけで。
行く前は「ひょっとしたら芝居が弱いかなー」と思ってたけど、そんなことはなかった。
純朴ショタ(少年探偵団の小林少年)からガラッパチ女子高生まで演じ分けていた。
いま確認したら、全体の振り付けもやってる。スゲェよこの人。
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■白永歩美
上に書いた岬花音菜嬢がトップか一枚看板かと思ったら、すごい人がいた。
白永歩美。
OG客演なのか、現役トップなのか、よくわからん。(そもそも一般的な意味でのトップと、月蝕歌劇団の“ヒロイン”とか“トップ”の意味が違うのかもわからんが)
動いて良し、喋って良し、歌って良し。加えて舞台向きの強力な眼と唇、長い手足その他ビジュアル。
ピーターパンになって最後は飛ぶ(榊原郁恵ばりとは行かないけど)。
普段は何やってる人だ? 専属か?
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■白川沙夜
コメディ、アクション、ストーリーテリング、怪盗紅あざみのパートはほとんど彼女一人で回していた。
アンサンブルも彼女が周囲をブン回している感じ。(いや、周りが抑制しているのか? そこまでの鑑賞眼は俺にはない)
イヤそりゃ紅あさみ役なんだから当然といえば当然なんだけど、そういう長時間の高負荷に耐えられるキャストなんだから、信頼性の高い人なんだろう。
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■新大久保鷹
で、この人。
発声から演技まで、一人レベルが違った。
いや、レベルというのとは違うな。
キャラクターの性格と感情と現在の意図がわかりやすい、演劇らしい演劇をしていた。
キャリアの違いか。
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■河合瑞恵
この人というか、この人を見て思ったことを書く。
河合瑞恵さん、男役として帝国軍人とラスプーチンを好演。なんだけど、それとは別に幕間のライブで『夢は夜ひらく』(藤圭子)を歌っていて、これが実に良かった。
そこで気が付いた。
いや、大人の女性のキャラクターは出てくるのよ。でも、『二十面相』の誘拐少女の母親にしても、『ピーターパン』のアレクサンドラ皇后にしても、設定上の年齢よりは10歳か20歳は若いキャストが演じてる。黒蜥蜴も紅アザミも、おそらく。
少女とショタと男役とサポートの男優だけで構成されていて、大人の女性の存在がすっぽり抜け落ちてる、この劇団。
いつもそうなのか? そういうコンセプトなんだろうな。暗黒タカラヅカだし。
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■嘴音杏
上手い、凄い、空気も変わる。専業で本業なんだから当然か。
ただ、ほかのキャストが黒を基調にした演出で、おそらく劇団のストック音源をバックにJ・A・シーザーの幻想世界や女心とかを切々と歌ってるところに、パーソナルカラーの赤コルセットと赤ドレスで生バンドの高音質2MIXをバックにブルースをゴリゴリ歌って月蝕歌劇団を3分間だけ痴人倶楽部にしてしまった感じがする。
良いか悪いかは別として。
芝居は。んー、良しあしが言えるようなキャラクターじゃなかった。
政治的に正しくない、だけど、ある意味では由緒正しい戯画化された“インディアン”だったので。
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明智小五郎+α役。オフの顔を見たら、アラかわいいお嬢さん。ベテラン主体の劇団だったら、小林少年をやっててもおかしくない。
客演らしい。
「美丈夫ですか? やりますよー」といってこなせる彼女みたいな人が、実は隠れた高能力者なのかもしれない。
だってあれよ? 明智小五郎と黒蜥蜴といったら、つまり天地茂と丸山明宏よ? そういうダークで苦みのあるキャラを演じて象徴的にせよベッドシーンまでこなす。役者ってすごい。
そういえば高畑亜美さん。一緒に観劇した元同僚が「あの黒ボンデージの人は役者魂を感じる」と言っていた。
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■北條華生
緊縛師をエキストラで連れてきたのかと思ったら、そのままシレっと芝居を初めて、V・フランケンシュタイン博士を演じきってしまった。しかもうまい。
調べたら緊縛師ではなくて緊縛もこなす役者さんだった。みんな多芸なのね。
吊るしのとき、役者の影で見えなかったけど、1/2なり1/3なりのプルアップ・システム(滑車みたいに距離2倍、荷重1/2にするロープワーク)をやってるはずで、一瞬、芝居が停滞したように見えたけど、あれでも相当手際が良かったんだなと後から思った。
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■はるのうらこ
北條さんのロープワークもさることながら、吊るしというのは吊るされる方にも技量がいるわけで、ハーネスをガッチリつかんだまま気絶するという難しいことをやっていた。
男役。
悩める青年将校をきっちり演じきっていたけれど、華奢なのはいかんともしがたい。女性役であらためて見てみたいと思った。
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■中村ナツ子
な!に!も!の!だ!? こ!の!ひ!と!
Web/エディトリアルデザイナー、ライター、イラストレーター、Photoshopper。
チャラっと調べてみたけれど、原稿(というか体当たりルポ)もロゴデザインも依頼主のテイストに合わせて手堅くこなす。
役者で声優。前説もこなす。となりの知乃さんにも目配りしながら観客席と当意即妙のやり取り。
舞台にも立つ。しかも端役じゃなくてしっかりスポットのあたる役どころ。
これでJavescriptとSQLが書けたらホンマモンの超人や。
こういう人が一番まぶしい、そして怖い。
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足りぬ足りぬは工夫が足りぬ。いやそうなんだけど、せめて南部十四年式拳銃は用意してほしかった。ポスターにもあるんだし。
ネバーランドの崩落シーン。大道具の意地と苦労がしのばれる。というか、そのための柱だったのね。
周囲の柱といい、中央の小部屋といい、随所に設けられたピットといい、演目に合わせて必要十分な空間の設計がなされていることに、いまさら感心する。
意地と苦労といえば、ピーターパンの飛行シーンも、無くても成立するだけに、「これをいれねば!」とウィンチを仕込んだ意地と心意気がうかがえるよなぁ。
ところで、いま調べたら、中央の小部屋は常設みたい。
なるほど、上手と下手のほかに中手があると、バーン! と登場するシーンとかに便利だよね。
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『絶対運命黙示録』『私の中の古生代』(←だったっけ?)しか知らなかったんだけど、「ほかにどんな曲があるんだろ」と思ってたところ、つまりはこれこそがシーザー節だった。
主旋律の音域を広く取ってロングトーン多用おまけに変拍子の幻惑的なスタイル。
これがそのまま歌手泣かせの難易度となって跳ね返ってくるわけで。ノリで合わせていたら絶対にロストする、ブレスで死ぬ、超絶覚えゲーみたいな世界。
こりゃ役者さんが大変だろうと思った。
あと音でいえば、既成の歌謡曲のダビングもの、J・A・シーザー氏の打ち込み音源、ボーカル無しで舞台で歌うもの、ボーカルありの既成曲で舞台でも歌うもの、マイクあり、マイク無し、古いローファイ音源と新しいハイファイ音源、とバラバラのチグハグだったのが気になった。
歴史の長い劇団だから地層のように多種多様な音源が混ざってるんだろうと想像するけど、どこかで専門家がDAWで新録して整理しないと、大変なことになると思う。
あとマシンガン銃声のポン出し、キャストにトリガーを渡せるような仕組みはないものか?
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……んー、こんなところか。
機会があったら、一度は観てみても良いと思います。そこでハマるかハマらないかは、あなた次第。
自分? チャンスがあったら、もう何回か行こうと思ってる。