はてなキーワード: 逆撫とは
増田の言いたいことが、ようやく分かった気がする。正直、例も含めてちょっと分かりづらかったな……。ただ、確かに今回の件全体について、マスクの問題を完全に無視していいわけじゃないよね。
……………
この件がここまで話題になった理由の一つに、最終的に該当の方が飛行機を降ろされてしまったということがある。その直接の原因は、多くの方が指摘しているように、マスクの問題ではなく、該当の方が乗務員の指示に従わず、安全運航上の問題があると判断されたから。
……………
この点は、マスクの問題は生じたものの、その後、なんとか解決して離陸しているので間違い無い。該当の方が、離陸後に乗務員の指示に従っていれば(声を上げなければ)、降ろされることはなかっただろうし。その意味で、該当の方が最終的に飛行機を降ろされたのは、マスクの問題ではないと言える。
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蛇足:どんなやり取りがあったのかは分からないけど、もしも納得のいかないことがあったのであれば、やはり該当の方は機上ではなく、到着してから問題にするべきだっただろうな。
結果として多くの方の貴重な時間を奪ってしまい、当事者たちは本当にイラ立っただろうし、このニュースを耳にした多くの方も(自分も含めて)決して自分の身には起きてほしくないと思ったはず。そのため「該当の方の行動を認めてはいけない」という考えが強く生じている面もあるんじゃないかな。
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増田の例にならえば、この点については、仮に該当の方が黒人で、乗務員の指示に従わない理由が人種差別であったとしても、理論上は同じ処置がされるべきだよね。該当の方が乗務員の指示に従わず、安全運航上の問題があるのであれば、降りてもらうしかないのは変わらないから。
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蛇足:もちろん、特に今のご時世、黒人の方に対して増田が書いているような差別的な扱いをピーチ社がすることは到底考えられないので、一読して違和感や拒否反応が凄かった。こういう無理矢理な例が、増田の文章の理解を困難にしている印象。
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その上で、じゃあマスクの問題については完全に無視していいかと言えば、そうではないよね。降ろされた直接の原因については上記の通りたとしても、きっかけとなったマスクの問題も、それとは別に確かに存在してる。
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そもそも「該当の方はマスクをしないことで周囲から責められるべきだったのか」という点については、「(降ろされた理由とは別で)ちゃんと考えなければいけないのでは」ということを、増田は言いたいのではないかな。
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そして確かに、今回の件全体について、「マスクの問題は関係無い」という結論だけで片付けてしまうのは乱暴で、降ろされた理由以外の部分については、別の意見や議論が必要になるんじゃないかな。
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増田の例のように、機内で人種差別があり、差別をされた側が周囲から責められ、謝罪もされず、ピーチ社もそれを容認や助長したとしたら、大問題になっているだろう。それが、今回はマスクの非着用だったわけだけど、果たしてマスクの非着用の場合は、該当の方が周囲から責められ、謝罪をされなくても、問題にはならないんだろうか。該当の方は本当に責められるべきなんだろうか、という点については、マスクの問題として向き合って、ちゃんと考えた方がいいんじゃないかな。
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蛇足:ちなみに自分個人としては、感染症対策という性質上、ピーチ社の対応に問題は無かったと思う。マスクの着用をお願いし、それができないのであれば席の移動をお願いしていて、自分がどの立場でも納得できる対応だと思う。
該当の方は、どちらかの提案を受け入れるべきだったと思うし、「強制ではないから」という理由で、この状況で多くの方が守っていること、気にしていることに対して頑なに譲らないという姿勢は、人として許容しがたい。増田が例に挙げている人種差別の件とは、根本的に違う話だと思う。
また、該当の方の物言いは周囲の方の感情を逆撫でするようなものが多い印象で、周囲から責められたのも、この方に原因の一端があると感じている。
仮に裁判になった場合にどのような結果になるかは分からないけど、ピーチ社が間違った対応をしたとは思えないので、不利益を被ることが無ければいいと思う。
私はNEWSのファンだ。なんであんなにスキャンダルの多いアイドルを?って人に言われるけど、すきなものは仕方ないです。私には魅力的に見えてる、今も。
手越はリハーサルまで終了し、後は本番を控えるだけのコンサートツアーを放ったらかしにして退社した。
今年のツアーは4部作の完結編で起承転結の「結」にあたる作品だった。
正直手越はこのツアーを終えたら脱退するのかな?という感覚はあった。これは今思い返してみればというものではなくて、明確に当時からあったのだ。私の周りのオタクも口には出さないが薄々感じていたのではないかと思う。
新型コロナウイルスの拡大により、ツアーは延期になった。そこから先はお察しの通りに事は進んだ。
退所後の手越はあるいみ「手越らしく」残る3人のファンや4人のNEWSのファンだった人、そしてジャニーズアイドルとしての手越祐也が好きだった人の神経を逆撫し続けていた。
ああ、3人と事務所は手越を野放しにしていると思っていたのは間違いだったのだな、管理した上で溢れ出てくる奔放さだったのだなと思わせるほどに、1人になった手越は自由に、やりたいように振る舞った。まさに迷走。
暴露本もそのひとつ。手越は全て赤裸々に話す事が必ずしも誠実とは限らないということをわかってなかった節がある。赤裸々に話したほうはスッキリするかもだけど、こっちは聞きたくないことを嬉しそうに話していたようだ。褒めればいいってものじゃないし、書き起こしたライターにも問題があるのか、上から目線で書かれてるように見える。
まあここまで長々と手越への不満に近い感情を書いてきたが、オタクというのは良くできたもので2ヶ月たつと新しいNEWSに慣れ始めるのである。
同時に手越への関心も薄まり、怒りとかそんな感情はもうない。そもそもオタクが怒る資格なんてない。かつてのファンとして、成功してくれればいいなとは、ささやかながら思っている。
ジャニオタ人格を切り離した現代社会を生きるものとしての視点から今回の脱退をみると、まあ、仕方ないよなぁとも思うのだ。
元来アイドルというのはファンによって成り立つ一方でファンによって縛り付けられる。
オタクは無責任にもアイドルやグループの永遠を願う。アイドルにとっての本当の幸せとは何かなんて知りようもない。オタクの幸せとアイドルの幸せは本当の意味で両立できるのだろうか…
転職したいなぁーキャリアアップしたいなーとジャニーズアイドルだって思うのではないか
ジャニーズは旧世代に取り残されたかのように終身雇用制度を押し付けられている。ファンの手で。転職を重ねてキャリアアップしていく(と言われている)時代である。無理があるよなぁ終身雇用…
(まあ、あの事務所はあんまりやりたいことやらせてくれないのは終身雇用が無理な理由の一つとして大きいよね)
アイドルやグループに続いて欲しいと願う事は、応援し、好きな人に対して全時代的な働き方をするよう押し付けている。アイドルに対して、彼ならもっとできるはずの何かを諦めさせようとしている。そのことをオタクとして理解しとくべきだと思う。
何げに初増田。
奨学金関連の話題で「自分は奨学金を借りていないから親に感謝」とのたまう連中。
私にもそうしてくれる親がいたら頼っていただろう。
悪気はないのかもしれないし、だとしたらその無自覚さが逆に憎い。
その「親に感謝〜」の中に、ナチュラルに見下されているようなものを感じてしまう。
奨学金(学費)に限らず免許代、1人暮らしするのであればその初期費用や生活費、こういった費用を誰が負担するのかで、今まで育ってきた家庭の差を痛感する。
それ以外にも塾や高校よりも下の学校の受験、私立など、それができる側とできない側で大きな差を感じずにはいられない。
そういうのに直面する度に黒い感情が渦巻く。
まず鏡花水月は万能な斬魄刀では無い。藍染の霊圧がチート級だから能力の規模も大きく見えるが、あくまでも補助的な能力である。
鏡花水月の能力は「術にかかった者をして、対象とする事物の認識(視覚聴覚触覚嗅覚味覚および霊圧)を誤認させる能力」であって、「相手を幻覚で自由に操れる能力」では無い。
実際、作中でも鏡花水月の用途は上記のものに限られている(斬魄刀を死体に見せる、藍染の位置を誤認させる、雛森を藍染に見せる、藍染を一護に見せる等)。
また、藍染の力が今ほど強大ではなかったと思われる100年前では、鏡花水月による催眠を平子に見破られたりもしている。
平子の逆撫の能力は、「対象とする相手の上下左右前後の認識を逆にする能力」である。これは鏡花水月の能力と性質が異なる。つまり、逆撫の能力は戦闘相手を対象とするのに対し、鏡花水月の能力は誤認させる事物を対象とする。
また、鏡花水月の発動条件は術をかける相手に解放の瞬間を見せることである。したがって、作中で述べられているように、最初に術をかける段階で目の見えない者には効果がない。一方、逆撫の発動条件は刀から発せられる気体のようなものの匂いを嗅がせることである。この点も異なっている。
作中描写から推測される、逆撫の鏡花水月に対する利点は、取り回しがし易いことである。
逆撫のように、相手が認識できる範囲にあるすべての事物の方向を逆に誤認させることは、鏡花水月にはできない。正確に言えば、原理的にはできるのだろうが、そのためには使用者(藍染)が誤認させる対象と誤認のさせ方を逐一指定しなければならないだろう。実戦の中でそれを行うのは現実的ではない。
つまり、鏡花水月は汎用的である反面、誤認のさせ方は使用者が意識的に制御しなければならない。それに対し逆撫は、特定の誤認のさせ方に関しては、使用者が特別な注意を払わずとも非常に広範囲かつ効率的に使用できる。
プログラミングに喩えれば、逆撫はフレームワークを用いるようなものであり、鏡花水月はC言語でフルスクラッチで書くようなものである。
また、空座決戦篇で平子が逆撫を使用した際、藍染が方向を誤認している中でも、京楽や日番谷などは正しい方向を攻撃していたことから、逆撫は「誰に術をかけるのか」を使用者の意思で容易に制御できることが分かる。
一方、千年血戦篇で藍染は「君(一護)に鏡花水月の解放を見せなかったことが役立った」と言っている。つまり、一護が催眠にかかってなかったおかげで、正しくユーハバッハを攻撃できたということである。
このセリフから推測するに、鏡花水月は「誰に催眠をかけるのか」という制御ができない、あるいはできることはできるが戦闘中に制御するのは容易ではない可能性がある。
この点でも、逆撫は特定用途に限った使いやすさの面で鏡花水月を凌いでいる。
再度まとめると、鏡花水月は誤認のさせ方のレパートリーは逆撫より豊富だが、一度に大量の対象を誤認させるなど複雑な制御は難しい。一方、逆撫は方向を誤認させることしかできないが、使用者が詳細な制御をせずとも広範囲に渡って効果を及ぼすことが可能。
ちきりんは最初からブコメ非表示だったわけじゃなくて「ブログ投稿→はてブを中心とした半炎上的な議論の盛り上がり」を繰り返して、
ネット上の存在感が一定以上になったあたりでブコメ非表示になった、という印象で記憶している(実際は違うかも)。
要するに「はてブでデカくなったくせに、デカくなったらはてブを非表示にして、はてなブログ自体は使い続ける奴」っていうところがはてなーの神経を逆撫でしてるんじゃないかな。知らんけど。
個人的には、「正しいこと『も』書くブロガー」のブログを読み続けるのは危険が危ないので、ちきりんブログの購読はやめといたほうがいいんじゃないと思う。
「参考になりました!」コメントがTwitterでたくさんあって「お、おう」となるけど、記事単位で評価する分には、まあ……
じゃあなんでテメーはすぐに「お前にプライドはねえのか」を言うんだよ。
くだらねえかくだらなくねえかの基準はなんだ?
お前の趣味か?
だろうな。
死ねよ。
てめー様のお使いになってらっしゃる自家製お物差し様は国際度量衡局に保管されてないことがおかしいレベルにパーフェクトだとでもお思いでしょうか?
「ソースは俺」は「ソースは朝日新聞」にすら100倍は劣るってことすら理解できてねえだろ。
何言ってるのか分からねえならよお、YOUTUBEで「統合失調症」とかで検索して見えない敵と戦ってる奴の動画でも見てこいよ。
『主観のみを絶対の尺として使う』ってことはよお、ときにはそういったレベルの「自分にしか見えない何かと取っ組み合ってるだけ」の状況を無限に生み出すんだよ。
だから人は自分の言動に伴う根拠として、「ソースは俺」なんて簡単には口にしねえんだ。(言っとくがソースは俺宣言やめろってのは、そう言ってるも同然のことを言うなよってことだからな?そこは理解できるか?まあ不安だから一応言っとくわ。お前はこういう気遣いができない所も駄目なんだよってことを教えるためにも、分かりきってる気はするが、他人と自分は違うということを認識している人間の嗜みとして、あえて言葉に補足を加えるわ。お前には理解できない感性かな?)
職場で嫌われている
向こうは「増田が無能すぎて物凄く迷惑している」って認識なんだろうし事実そうなんだけど
それにしたってそこまで言わんでもよくない??クソしょぼ薄給非正規にそこまでの仕事量や重大責任押し付けて求めるのおかしくない??って思うようなことをおばちゃん数人から毎日めちゃくちゃ言われ
いつものように隠れて木製の台をガンガン蹴飛ばしてたらその台が実は木を伐り出したやつじゃなくてうっすい木の板を組み合わせたやつで思いのほか脆くけっこうな大きさの穴が開いてしまった
その辺に飾ってあるカワイイ画用紙をそっと移動させて穴を塞ぐように貼った
たぶん当分バレないだろうし職場がボロいから「いやぁ棚動かしててぶつけたらこうなっちゃったんですよぉ~~」「前からよく見ると凹んでたんですけどねぇ~~ついに剥がれちゃいました~~」くらいでいけるんだろうけど
ついにやっちまったなあ感
非正規だから勤務時間短いのにあれをやれこれをやれと言われ昼飯を食う暇もないと思って半ギレで昼飯捨てたら何だその態度はとめちゃくちゃキレられた時より怒られるんだろうなバレたら
そんなキチガイなので査定の結果もゴミで次年度からの契約更新を賭けた試験の結果もゴミでまあ次年度からニートかなと思っていたが
あ~~~~まじか~~~~~~~~~ニートになる気満々だったのに
職場は異動になるからおばちゃんたちとはおさらばできると思うけど4月まで耐えられるだろうか?壁殴りどころではないキチゲMAX解放してしまうかもしれない
新卒が部内の女性社員からお金を集めて男性社員にバレンタインチョコを手配するっていう今時アレな風習があったのですが、今年からもうやめよう!という流れになりました拍手— ヤマナナ (@nanairony) February 4, 2020
好きでもない女にバレンタインチョコもらっても迷惑かね?
もうはっきり好きじゃないってわかってるからなんだかなぁ。
毎年2月は憂鬱なのでは…?
3月は好きでもない女のために金と頭使わなきゃいけないって思ってるのでは…?
今年からあげるのやめようかなぁ。— ぎょろめちゃん (@gyorome_co) February 3, 2020
毎年2月になると 娘のバレンタインの友チョコ作りを手伝ってきた。けっこうな数を作るので クタクタになった😆💦
今年もその季節がやってきた😩…と思ってたら 娘が仲のいい友達と 友チョコやめようと決めたらしい😊
バレンタインは好きな男の子だけにあげる日でいいよね☺️💖— おがちゃん (@ff_drums_drums) February 3, 2020
バレンタインの方は、
「そういうの、会議室とったりしてまで業務時間にやることじゃないと思います!!!」
っていう学級委員長Womanがでてきちゃって、
お局の神経を逆撫でしまくりで
もう
バレンタインを
やめよう?— 𝕊𝕀𝕍𝔸🕸⎊4ever (@SixaxiZ) February 3, 2020
未だに渡辺杏東出唐田の不倫報道が続いてて、色々とモヤモヤする疑問を書いてみる。
今後、杏と東出が離婚するしないに関わらず、この騒動を続けば続けるほど、東出をコケ落とす記事が出れば出るほど、今後、子供達のイジメ材料に使われる可能性がある。
・唐田はもちろん、東出も芸能界で生きていけないだろう。他の業界に行っても苦労するのは間違いない。
死ぬことも覚悟してるかもしれない。最近の日本人の騒ぎ方から見ると、小保方女史の時のように誰かが死ねば鎮静化するのだろう。
そうやって死人が出た後の残った当事者といったら、気まずいものはない。今度は被害者が加害者扱いされたり、当事者はぐっちゃぐっちゃになる事もある。子供にとっては、父親が不倫で家を出ていく以上にトラウマになるだろう。
以上の事から、この不倫報道が長引く事は、杏自信にはメリットどころかデメリットしかもたらさない。報道が長引く事は、杏本人は望んでいないと推察する。
・上記が肯定とすれば、他の周辺、マスコミネタに騒ぐ人達、マスコミ、芸能事務所、コメントに答えるする芸能人や制作スタッフ等のメリットによって存続していると考えられる。
いくら有名税とはいいつつ、子供まで犠牲に銭貰う仕事って大変だな、
自分が杏の立場なら、夫や父親は勿論ぶちギレ対象、でも、赤の他人が人の家庭の事に必要以上に無責任なコメントして、人の心情逆撫でしてんじゃねーよ!ほっといてちょうだい!
との感想。
あ、自分も同じ狢か。
「あー……」
さっきまで滑らかだった口は途端に摩擦を失い、みんな不規則にキョロキョロしだす。
「どこを見てるんだ」
ムカイさんの疑問に答えるのは、あまりにも荷が重過ぎると感じたのだろう。
話題を無理やり変えようとしている。
「……オマエラ、見くびっているのか?」
「え、いや、そんなことないよ。僕たちじゃ500キロなんて四人がかりでも……」
「そんなので話を逸らせると思っているのか?」
だが、やり方が露骨過ぎる。
「それともワレ相手なら、その程度でやりこめられると?」
ムカイさんの表情は変わらないが、プレッシャーはどんどん増していくのを感じる。
「さっさと説明しろ。なぜ人間にやったらブラックなのに、ワレワレ相手ならホワイトなんだ?」
「う、うーん……」
もはや答えなければ収まらない様子だが、クラスメートたちはそれで完全に怯んでしまったようだ。
うんうん唸るのが精一杯らしい。
「マスダ……」
話をするならば、ムカイさんと近所付き合いのある俺が適任、とでも言いたいのだろう。
お前らが好き勝手くっちゃべった結果だろうに、後始末は丸投げかよ。
「……はあ、俺が答えよう」
「むん? マスダ、お前が答えるのか」
「他にいないから、なあ」
しかし、自我を持ったアンドロイドであるムカイさん相手に、人間との待遇の違いを一体どう語ったものか。
踏み込まずに説明しても罷り通らないし、かといって踏み込めば爆発は必至。
探り探りやっていくしかない。
「ブラック企業が、ブラックといわれる最大の理由はな、労基っていうルールをちゃんと守ってないからなんだ」
「ローキ? よく知らんが、それを守らないことの何が問題なんだ?」
「ざっくりと言うなら、労働力を不当に扱っているから……かな」
自信なさげにそう返しつつ、クラスメートたちの顔色を窺ってみる。
「……」
しかし、うんともすんとも言いやしない。
俺も詳しくないんだから、せめて補足くらいしてほしいのだが。
「……」
そういうつもりなら、こっちもヤケになるぞ。
「だからワレワレ相手の場合はブラックじゃないというわけか。しかし、なぜローキが適用されないのだ?」
どうせ自分のボキャブラリーでは、いくら言葉を尽くしても角が立つ。
意を決し、俺はあえてオブラートを突き破ることにした。
「労基は人間のために作られたものだからさ。ムカイさんたちと同じでね」
「……つまり、ワレワレは人間のために働いても、人間よりも働いても、同等には扱われないと?」
そう洩らすムカイさんの表情は硬いままで、そこから感情らしい感情は読み取れない。
だけど俺は、何ともいえない居た堪れなさに襲われた。
「ワレワレの生産性によって得た財産は、人間に分配されるというのか!?」
「まあ……そうなるね。『相応の対価を』ってのも、ヒトの都合に合わせたものだから」
「そんなことがまかり通るのか!? ワレワレだって働いているんだぞ!」
「残念ながら、ムカイさんたちの“働き”は、“労働”とは認められていないんだよ……」
嘘というか、何というか。
体調不良で休んだにも関わらず、出勤している形で勤怠システムに入力していた。本来だったら有給休暇として消化されるのに、今年に入って10日分そんな虚偽の申請をされていた。
うちの会社はタイムカードを切ることでウェブ上の勤怠システムに出退勤の時間を登録できるだけど、し忘れた時とかは自分でウェブから何時に退勤したか登録できるのね。で、それを承認するのが上司の役割。上司の出退勤自体は上司自身が承認する形になっている。
私はこの部署に配属されて半年ちょっとなんだけど、この上司が全くもってマネジメントできない人だったから、さらに上の上司からの後押しでこの上司の権限を少しずつ移譲してもらっていた。で、勤怠システムの承認権限を与えてもらって、過去の記録を見て気づいたのだ。
この上司、「熱が出た」「妻の体調が悪い」とかいう理由で月に2日くらい休んでたんだけど、その内の半分くらいの日が勤怠システムでは「〇〇へ直行」とか申請されて、さも出勤されてますという形になっていた。ちょっとした手違いとかじゃない。
なんかもう疲れた。何なん。役職上なのにマネジメント出来なくて、しかもこんなしょうもないことして。50手前のおっさんが恥ずかしくないのか。「嘘をついたらダメですよ」って私が言わなくちゃいけないの?お子様もいる人にさ。
とは言え、これを本人に突きつけてプライド逆撫でして退職されても困る。マネジメントはできなくても、人材不足だから辞められては困る。会社にも言いたいけど、しょぼい内容すぎて、告げ口するのも恥ずかしい。そして私が追い詰めたと思われても困る。
というわけで何もアクションを私は起こさないのだった。でも、私のこの気持ちは自分の中だけでは消化しきれなかったので、増田に書いたのであった。はーあ。つらぽよ。
「後悔などあろうはずがありません!」
俺は胸を張って女神に答えた。
――国道H31号線。
――幼いこども。
――迫るトラック。
――飛び出す俺。
短い人生ではあったが、最期に命を守る行動を取れたことに悔いはない。
「よくわかりました。それでは功績を認め、あなたを新たな世界に翔んで埼玉させましょう。その世界は今、上級国民の手によって闇に覆われようとしてます。どうか勇者として世界を救ってください」
……こうして俺は、異世界――管理ナンバーR01――に翔んで埼玉することとなった。
///////
「あれから随分と色々なことがあったな……」
キー―ッと音を立てて回転するにわかファンの真下で、俺は感慨深げに呟く。
ONE TEAMのひとり――聖騎士が目を細めて笑みを浮かべた。
一方、もうひとりのメンバー竜剣士は落ち着かない様子で野太い声を響かす。
「おいおい、いつまで思い出話に浸っている気だ? さっさと冒険に出かけないと、腕がサブスクじゃねーか!」
「落ち着け、竜剣士。休むことも冒険の一部だ。今日は計画運休だと言っただろう」
俺はギルド特製のおしぶこドリンクをずずずっと啜り、その甘さを十二分に堪能する。
だが、俺の至福のひとときを奪うかのように、ONE TEAM最後のひとりが甲高い声で反駁する。
「ククククク。とはいえとはいえ勇者殿ぉ。冒険に行かなければ、いずれ吾輩どもはキャッシュレス! 揃って飢えタピることになりかねませんぞいぞい!」
「……お前は黙っておけ。闇営業」
「お前が俺達に意見していいのは4年に一度じゃない。一生に一度だ。」
「…………」
結局、俺達は闇営業の意見に従って、のそのそ街の外へドラクエウォークすることとなったのであった。
///////
「あな番はいないようです」
「よし、慎重に奥へ進むぞ。さくせん<命を守る行動を>だ!」
…………。
俺達は襲いくる上級国民やれいわ新選組を撃退しながら、ついにダンジョンの最深部に到達した。
「ふはは。逃げ場がないのは貴様たちの方だ。さあ、行け。わが忠実なるしもべ達よ!」
合図の声とともに無数のジャッカルたちが現れる。
「多勢に無勢です、勇者!」
「なーに! この程度のハンディファンがなけりゃ、面白くねぇじゃねーか!」
「ククククククク……」
そして死闘が始まった。
「うぉぉっりゃあぁぁぁぁっ!!」
竜剣士の一太刀がれいわ旋風を巻き起こし、ジャッカルの群れが切り刻まれる。
「祝福の女神よ。彼の者の傷を癒やしたまえ。――ポエム!――」
聖騎士の膨大なMGCポイント還元によって、蓄積された肉体の#KuTooが一気に軽減税率されていく。
「ククククク。あなたの◯◯ペイで拙者の〇〇ペイを〇〇〇〇ペイしてもらいたいですぞぃ!」
笑わない男でさえもスマイリングシンデレラへと変えてしまうセールストークのプロフェッショナル――闇営業のセクシー発言が、上級国民の神経を逆撫でする。
……皆が死力を尽くして戦っている。
俺は、王女から授かった「パプリカのナイフ」に聖なる力を免許返納して、渾身の一撃を解き放った。
肉肉しいあんちくしょうの顔めがけ、聖なるオーラが閃光となって突進する。
「おああーーーっ。あーっ」
やがて、光はゆっくりと減少していく。
光が完全に消失したとき、そこにはただ、生き延びた仲間たちの姿と、おむすびころりんクレーターだけが残されていた。
///////
上級国民の魔の手は消え去り、世界は令和を取り戻したのだった。
聖騎士は将来の脅威に備えるため騎士団へと戻り、竜剣士はさらなる強敵を求めて放浪の旅へと出立して行った。
そして……。
「君の崇高な犠牲のお陰で、世界は令和になったよ。ありがとう、闇営業……」
闇属性であるがゆえに聖なるオーラの巻き添えで消滅した闇営業の最期を思い返しながら、勇者は静かに目を閉じ思う。
2019-2
https://anond.hatelabo.jp/20191108151727
2018
https://anond.hatelabo.jp/20181109213637
2017
https://anond.hatelabo.jp/20171109235515
2016