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はてなキーワード: ブランコとは

2022-04-07

anond:20220406024309

歩数を自動で稼いでくれるブランコとか、位置偽装でどこにでも遊びに行けるようにしたり、複垢で色んなポケモン捕まえるとか?

大抵のグループ普通に行われてる行為なので、問題いか

2022-03-23

ゼレンスキー演説から分かる事は、日本に大きな期待はしてない、だ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20220323/k10013547721000.html

ゼレンスキー大統領演説に対する、はてな民の反応が面白い

yahihi すべての日本人同意できるよう気を使った演説民意統合するリーダーシップってこういうことやで

IthacaChasma 奥さんオーディオブックの話も良かったけど、原発サリンへの言及と、津波という単語を入れてきたところにスピーチライターの腕を感じた。そして、日本人は持ち上げられると弱いのもしっかりわかってる。上手い。

gothicgirl ライターも上手いんだけど、ゼレンスキー演説がやはり見事。元役者大統領をやっていたことが完全にプラスに出ている。万が一日本有事になったとして、岸田にこんな心を打つ演説ができるか?と考えるとね……。

ritsuko11hamham タイミング的に偶然かもしれないけど、サリンって言葉を入れてきたのは正直上手いと思った。下手に原爆空襲に触れるよりも、かなり効果的に日本人の痛みを喚起させるワードだったと思う。しかもちょうど時期だし。

一部抜粋したけど殆どが絶賛に次ぐ絶賛で、この多くの絶賛は無難であったことを歓迎してるだけにしかみえない。

ゼレンスキー演説、まるで保育園先生幼児に向かって「は〜い!みんなで頑張りましょう〜!みんなのだ〜いすきなジャングルジムブランコもあるよ!電車がい〜っぱい走ってるのも見られるから、頑張って歩こうね〜」と言っているような感じだったな。

anond:20220323191938

この言葉通りだと思う。

例えば

というような強い要求は、同士とみているからこそ出てくるのだなって感想を持った。

mohno 「日本アジアで初めてロシア圧力をかけた」「日本対応評価したうえで、ロシアに対する制裁継続を求めました」/事前に打ち合わせしてたのかと思うくらい“ムリなお願い”がなくて逆にビックリ

ほんとビックリしたよ。各国でいい演説をしつつも強い要求を盛り込んだゼレンスキーも、日本人相手にはこんなもので十分って考えた事は、はてな民の反応を見ていても理解は出来る。

だけど、共にロシアに向かっていく仲間として、お前たちに出来ることはこれだ!これをくれ!とベスト要求日本にも提示してほしかったという寂しさがあるな。

アジア最初にゼレンスキー大統領演説を行ったという事実政治的には大事かもしれないが、日本立場ってのを逆に感じさせられてしまったと感じてるのだけど

どうも、はてな民は満足そうだ。

でも、俺は今まさに危機に瀕してるウクライナ人から支援制裁の温さへの批判も、武器弾薬提供可能になるような変化への要求もなく、

批判や強い口調を日本人が嫌うからという配慮があったとしたら、われわれ日本人国際的地位が「まだまだ子ども扱い」から抜けてない証拠だなと思えるよ。

子供扱いされる日本人

ゼレンスキー演説、まるで保育園先生幼児に向かって「は〜い!みんなで頑張りましょう〜!みんなのだ〜いすきなジャングルジムブランコもあるよ!電車がい〜っぱい走ってるのも見られるから、頑張って歩こうね〜」と言っているような感じだったな。

日本人を完全に子供扱いしていて対等な人間とはみなしていない感じだったが、みんな「ゼレンスキー最高!!!!」となっているので、子供扱いがお似合いの国民性ということなんだな。悲しい。

2022-03-15

私たちのよう」でない人は、皆、何らかの欠陥がある、「私たちのよう」になれば良いのに気付いていない、などと決めつけるような欠陥だらけの信念を抱き続けるなら、それは終わりのない戦争元凶であり続けるだろう。

ブランコミラノヴィッチ「歴史の終わりの終わり:私たちはこの戦争で何を学んだのだろう?」(2022年3月2日)

https://econ101.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81%E3%80%8C%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AE%E7%B5%82%E3%82%8F/

きょうもどこかで学級会開催してる腐女子、聞いとるか?

2022-02-25

anond:20220224223550

そうね。

顧客が指示したブランコプログラマがうけとった謎仕様書と本当にほしかったタイヤみたいななにかよくない反応が起こってる。

2022-02-13

anond:20220213134238

>交互に訪れる

ブランコ心理状態だっけ?何の解決にもならない、ただ単に悩んで停滞してるだけだからダメだ!って、高校保体の時に担当教師から習ったなぁ

2022-02-05

息子が熱でた

湿った咳を連発してる。

まじかこいつ。

小学校でも何人か出てたし、公園に行くっていうから後で迎えに行ったらそこで知りあった子供ブランコに二人乗りしてめちゃくちゃ濃厚接触してた。

とりあえず夫婦で話し合って、うちらは症状が出ない限りPCRをうけるのはやめようということになった。

本人も熱が下がれば感染力もなくなるんだから、週明けまでに熱が下がってればいちいち感染認定される必要もないだろうということで、病院学校にも伝えないつもり。

いざなってみて思ったけど、感染認定されたら社会生活2週間剥奪罰ゲームは重すぎる。発症しなくても濃厚接触で社外生活ごっそり剥奪とかマジでなんなん。

有給オーバーフローさせてる富豪じゃないかぎりこんなの貧困見殺し制度じゃん。

ようするに感染拡大させなきゃいいんですよね。

なので熱が下がったら普段生活に戻ります

ひとまず社会に殺される前にお気持ち表明しておきますね。

ワクチン反対しないけど、PCR検査全面的に反対しときますわ。

こんなの素直に聞く方がおかしい。なんでなる前に気づかなかったんだろ。

2022-01-30

anond:20220130211341

末期癌を宣告された中年から初老リーマンが帰り道の人気の無い児童公園で独りブランコ腰掛けて唄う映画だよな、それ観た男色家ボディビルダー右翼思想家の著名作家が「中学生メンタリティ(笑)」て切り捨てて自分切腹して死んだんだけど

2022-01-11

3歳の息子と8歳の少年公園にて。

3歳の息子を昨日、公園に連れて行った。

たまの祝日ものんびりしてられないのが

子育て世代の辛いところだ。

いつも行く近所の公園ではなく、

歩いて15分ほどの方に行くことにした。

さな公園で、遊具ブランコすべり台だけ。

しかし息子のお気に入り公園なのだ

公園につくなり、テンションがあがった息子は

「あそぼーーー!」と大きな声をあげた。

それは父親自分への発言だったのだが、

声が大きすぎた。一人で滑り台で遊んでいた

少年が「いーいーよー!」と言いながら

こっちに向かって走って来る。自分への

呼びかけだと勘違いしたのだ。

小学2〜3年生くらいだろうか。どうしよう、

ちょっとヤバい子かもしれない…と心配していたが

彼はとにかく良い子であった。

ブランコでも滑り台でも先に息子に遊ばせ、

息子が上手にできない時は自分がやって手本を見せ、

遊んでいる中で息子が電車が好きだと分かるや、

足で地面に線路を描き電車ごっこを始める。

とんでもないサービス精神の持ち主である

最終的にはぐるぐると追いかけっこするだけの

遊びとすら言えない行為に延々付き合ってくれた。

自分は一つしかないベンチに

腰掛けて、ずっと二人を眺めていた。

しばらく追いかけっこをすると

少し疲れてしまったようで、少年

自分の隣に座った。息子は少年と遊ぶのが

よほど楽しかったのか、余韻を楽しむように

まだ一人でぐるぐると走っている。

はいくつなの?と聞くと

7歳。でも、来月に8歳だと言う。

小学2年生であった。初見の時の

読みはだいたい当たっていた。

本当はこっちから声をかけようと思ったんだけど

コロナでそんなことしたら怒られちゃうかもと

思って声かけられなかったから、声かけてくれて

しかったと話してくれた。いや、それは

君の勘違いなんだけど…とは言わなかった。

小学校2年生って言うと、学校入ってから

ずっとコロナだね、と聞いてみると

そう。だから、こうやって遊んだ

あんまりできないんだと答えてくれた。

しゃべりながら遊んだりしちゃダメな感じが

あるんだと。それは大変だねと返事して

なかなか二の句を告げられずにいると、

喉乾いたから水飲もうと言って

少年はベンチからすっと駆けだした。

ねえ、君も水を飲みなよ、と彼は息子を

水飲み場に呼んでいる。

走る彼の背中を見ながら、

ああ、随分と長い間彼のような子たちに、

我慢経験喪失を味わわせているんだなあと思い

胸が傷んだ。そうして我々が手にした物は、

小学生のみならず

10代の若者たちに2年間もの期間を

無為に過ごさせてまで

手に入れる価値本当にあったんだろうか。

そんなふうに自問してしまう。

あと2か月もすれば春になる。

次の新学期には、せめて若者たちだけでも

これまでどおりの生活ができるように

してほしい。めいっぱい

しゃべって、遊んで、楽しんで

日々を過ごしてほしい。そんなことを思いながら、

夢中で遊び続ける二人を見ていた。

お昼ご飯も食べぬまま1時をまわり、さすがに

少年より先に息子と公園を後にすることにした。

二人でさよなら挨拶をして帰ろうとしたら

もう一度バイバイしてくると言って

息子は少年のところに駆け戻り、随分と長い間

バイバイしていた。ようやく戻ってきて

二人で歩き始めると、振り返る度に少年

手を振っている。曲道で僕達が見えなくなるまで

彼は手を振り続けていた。

2021-12-21

anond:20211221134001

小学生のころ、ブランコで一回転しようとして途中で落ちて両腕骨折したアホがいた。両腕にギブスしながら学校にきてたけど、小便が自分でできないか担任オッサン教師に毎度つまんでもらってやってた。小学生ときってこういうアホが必ずいたなぁ。

anond:20211221134001

・ある同級生は、小学生の時にポケットの中に入れていたカンシャク玉を暴発させて、手の指を2本失った。

・別の同級生は、小学生の時、家にあった本物の日本刀サムライごっこをしていて、左手の親指を失った。

さらに別の同級生は、幼児の頃、家業製麺工場製麺機械の歯車に手を突っ込んで、右手人差し指の先が無かった。

さらさらに別の同級生は、幼児の頃に囲炉裏(!)に突っ込んで、左手に火傷の跡が残っていた。

自分場合、やはり小学生の時の話だが、箱型ブランコ座席にではなく、座席背もたれの上部に座って、全力で揺り動かしていたら、ブランコ真下に落下してしまい、そのままブランコの揺れが収まるまで伏せていれば良かったのに、慌てて立ち上がろうと頭を上げたので、後頭部に箱型ブランコ(鉄製)がガーン!と当たったことがある。今になって思えば、よく死ななかったと我ながら思う(ちなみに病院には行っていない)。

・命を落とした同級生の話、失敗により本人ではなく周囲の大人が命を落とした話もあるが、それらは流石に書けない。

 貴方も、生きていて良かったね。

2021-11-01

俺と7つ離れてる俺の姉、のんびりや。

俺が小さい時はよくわかんなかったけど、大きくなるにつれ、姉がボケボケなことをわかってきた。変なとこだけ書き出すと、グレーゾーンだと思うかもしれないが至って普通な人間だ。

姉、得意科目以外はダメダメ

理数系は得意なのに文系ダメダメ三者面談担任日本語が苦手ですね、と言われた始末。(別に悪口ではない)

体育はもはやできない、特に球技が下手すぎてチームプレー系の時はボールが来ない。ボールが来そうになると他の人がすっ飛んで来る。一回バレーボールたまたまレシーブになってしまった時に腕を上に振り回しながらジャンプして腹から床に落ちる、というイルカビックリな動きをしたらしい。ちなみにボールは取れてない、怪我しなくて良かったな、姉。(姉の友人談)

姉、めっちゃ食う。

学生の時でも3合近く食ってた、社会人になって食べる量減っちゃった…とか言いながら2合食う。太ってはないけど痩せてもない姉、このクッキーうま!とか言いながらせんべいと交互に食う。さっきおでん山ほど食ってただろ。そんな姉に祖父しょっちゅう仕事終わりにお菓子を買ってくる。

姉、聞き間違いが多い。

母が、明日ご飯なにが良い?と聞いた時に、草津、と返した。草津?こいつ、明日温泉行くけど良い?とかに聞き間違えやがったな。ていうか、草津に気軽に行ける距離じゃねえだろ。

また別の日、スーパーで姉の好きなアニメお菓子が売ってたから◯◯◯あるよ、と言うと、さわやかマンション?と聞き返された。何をどう聞いたんだよ、さわやかマンションってなんだよ。

姉、急にハマる。

GO流行った時、仕事終わりの姉と公園まで散歩した時があった、GOそっちのけでブランコ漕ぎまくってなにもつかまえずに帰宅。結局その日は家で出たいもむしつかまえて終わった。

一時期折り紙にどハマり、永遠に鶴とかなんか難しいの折り続けてた。玄関廊下に姉の折った動物が立ち並んでいたのを見た時は、ここは姉の王国か?と思った。

その折り紙達は最後一匹ずつさよなら挨拶をしてお焚き上げしてもらった。祖母がそれを見ながらみんな帰るのね、と泣いてた、どこに帰るんだよ…。(祖母もど天然)

姉、父に似てる。

姉のど天然は父譲りだと思っている。そしてそれは祖母譲り。

父も聞き間違いが多い、この前父の好きな球団の話を振ったら牛丼屋の話だと思われていた。牛丼屋は勝ち越し数の貯金しないだろ。

この前ふたりリングフィットアドベンチャーをしてた、それふたりでやるやつじゃないんだけど。リング両手で挟むやつなんか父がヘルプ出してふたりで押し合ってズルしてた。

スーパーや出かけた先でまだ小さい俺と一緒に手を繋いでくれた姉。

お菓子の大きい方をくれない姉。

俺の苦手な野菜さりげなく皿に盛る姉。

俺のためにいつもお土産を買ってきてくれる姉。

姉が初めて私の恋人ですよ、と連れて来た時はびっくりしたけど、しっかり姉をサポートしてくれそうな人で安心した。もう俺がいなくてもいいんだって思うと寂しかったけど、母や父と話す彼氏の横で永遠にクッキーせんべい食ってる姉見てたら冷静になったよ。それ彼氏のために用意してあるんだよ。

そんな姉、結婚おめでとう。

歳の離れた俺が就職するまで結婚しないって決めててくれてありがとう、付き合ってると聞いてからずっと結婚しないから、今時はそういう選択もありだよなって思ってた。でもこの前、母親からその話と、小さい頃寂しい早く帰って来て遊んでと姉について回る俺のために姉がいつも学校友達と遊びに行った時も早めに帰宅してくれてたことを聞かされた。姉が卒業旅行に行く日、拗ねて泣く俺を抱きしめてくれたことを思い出した。姉が実家から通える大学を選んだのはお金のこともあるだろうけど、俺がいたからなんだってわかったよ。

姉、結婚おめでとう、本当におめでとう。

幸せになれよ、旦那さんに迷惑かけるなよ、もう自分のために時間を使えよ。俺のことは気にするな、俺はもう二十歳も超えて寂しいなんか言わないから。

姉、今までありがとう

姉、これからよろしく

姉、食べ過ぎるなよ。

姉、結婚おめでとう。

2021-10-20

anond:20211020160242

うちの庭にはベンチと、子供が幼いころの鉄棒と、子供ブランコがあった。

ベンチでのお弁当イベントだった。

2021-08-12

anond:20210810180036

そうだそうだブランコのほうが前後

でもブランコでも反復横跳びでもスマホもってると落として割るからやめたほうがいいぞ

2021-08-06

anond:20210806161855

ブランコってパチンコとかガチンコとかチンポコとかと同じ俗語カテゴリだと思うんだけど

その中でブランコだけ昔からある風情ある日本語みたいな顔してるのおかしくない?

専用の漢字表記まで持ってるし

最近娯楽がなさすぎるから

ブランコ乗るのハマってて深夜にこっそり公園行って乗ってる。

2021-07-29

日本の閉塞感強まりすぎ問題

さっき夕涼みがてらに近所の小さい公園ブランコ、滑り台、砂場、ベンチしかない)に

タバコウイスキー瓶持って行って夜風に当たろうと思ったんだが

公園に着きいざベンチに座ってタバコに火を点けようと思ったとき

「この現場を誰かに見られたら下手すりゃ通報されかねない」

直感的に感じてそのまま帰宅した

こういう閉塞感が徐々に日本を蝕み始めているんじゃないかと実感した一時だった

和と寛容

この日本人が古来から受け継いできた日本独特の精神もそろそろお終いなんだろうな

2021-07-22

ポケモンGo不正だらけということについて

元ネタ

チートルール違反常態化しているゲーム

anond:20210720123332

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210720123332


ポケモンGoチートありきで楽しむゲームである


上の増田の条件にほぼほぼあうのはポケモンGoだと思う。ある程度ポケストがある街を歩けば、端末複数持ったおじさん達は1日一人くらいは見かけるし、ジムは明白に複垢位置偽装占拠されているし、通称ブランコという歩数稼ぎのアイテムを使えば家の中だけでポケゴーをプレイできる。もちろん町中にあってもオートでゲットできる規約違反サードパーティ製のグッズを使えるし、コミュニティに入ればこれらのどれかしらは目にする。ほとんどのコミュニティ規約違反を「表向き」は禁止しているが、実際はやりたい放題だし見つからないようにプレイするというのが暗黙のルールであることは誰でも知っている。

そもそも規約違反であることを意識していない場合も多い。SNSには堂々と複垢を名乗る人が多いし会う人のなかに自身複垢であることを告げるパターンはかなり多い。コミュの中で引退勢の垢を引き継ぐことは一種伝統だったりする。

Youtube違法動画をみるのと同じ感覚でポケゴーをしている人は気軽にそういう不正行為をしている。これは事実であり肌感覚としては3割強がそれに該当する。もちろんそれは目に見える分だけだ。実際はより多いだろう。単にサーチツールを使うだけの人も規約違反に加担しているのは明白だ。そういうのを含めれば、ポケモンGoをしているプレイヤーで不正行為に全く加担していない人など存在するのか疑うレベルだ。


かに複垢ポケモンGoでは禁止されている。しかしそれ自体ゲームに多大な悪影響を及ぼすものではないのは明白だ。

学校における「廊下を走るな」程度の注意に等しいというのが自分の中での価値観。走って怪我をする可能性があがるのはわかるが、禁止にするほど危険行為ではない。マルチプレイヤーゲームにおいて複垢が有利不利につながることは承知だが、そもそもコレクション主体ゲームにおいてはソロが大半でありジム戦にも加わらない人が多いのだ。ほとんどの人にとって重要なことは「たくさんのポケモンを捕まえられる」「新種やイロチ衣装付きのレアポケモンを捕まえる」「強いポケモンを捕まえる」ということに集約される。そうするとどうしても不正は横行するのだが、だからといってポケゴーの不正がそういう大半の人にとって不公平感につながるわけではない。


不正して捕まえたポケモンを自慢されたくない」という意見はあるが、他人行為にそこまでシビアになるゲームではないことを忘れてはいけない。これが例えば限定品グッズなら話はわかるが、あくまでもゲーム内で誰でも入手の可能性があるポケモンというデータだ。自分必死に数時間かけてやっとゲットした伝説ポケモン他人不正しながら100匹捕まえた、ということに怒る気持ちはわかる。だが無視できる話だし自分に害は一切ないのだから問題ないはずだ。

不正をしていたも両方とも楽しんだことに変わりはない。仮にその不正プレイヤーが垢を売買する目的で使っていたとして、自分がそれに怒る根拠はあるのだろうか。それ自体法律には違反していない。単に運営にとって不都合なだけでプレイヤー自身にはほぼ影響がない。いやジムという糞システムには影響あるが、あれはそもそも不正が起こりやすほとんどの人に意味のないものなので無視していいだろう。

不正がイヤなら自分がしなければいいだけだし、街ナカで普通に見る行為であり同じコミュニティ


これだけ不正が堂々とされていると世間からプレイヤーから認知されているものは多くない。運営当初からこの問題は取り上げられているが抜本的な解決は何もされず、放置されているのが実情だ。現在ポケモンGoの姿は不正プレイヤーとともに形作られていると言っても過言ではない。

にもかかわらず数々のゲーム賞を受賞している。つまりポケモンGoの楽しさは不正自体内包していると言っていいのだ。


そのわかりやすい例が台湾のオジさんだ。彼は堂々と複垢をしてスポンサーまでついている。しかし彼を咎める声より応援する声のほうが多い。なぜなら彼は全力でポケモンGoを楽しんでいるからだ。

そう、複垢をしているか不正をしているからといってポケモンGoが楽しくないわけではない。むしろ彼のように堂々と活動することで不正であっても楽しめる姿をみせたほうが良い例だってある。


ポケモンGoにおいて、不正=悪いことではない。


コロナによって位置情報ゲームは窮地に立たされたと思われた。しかポケモンGoはそんな中でも頑強にいき、逆に売上を伸ばしたほどだ。公式による位置偽装ツールが登場しサークル拡張された。遠隔地との交換の範囲も大幅に伸びた。これはNiantic位置情報ゲームにおいて現地で行うことが必ずしも重要ではないことを意味するし、現実にそういう声明も出している。

今までがおかしかったのだ。ひとり1アカウント固執し、現実フィールドプレイすることを強要し、人と距離を縮めることを良しとしたことは正解とは言えなかった。

今後もポケモンGo不正が行われていくだろう。しかしそれは楽しさを拡張するための手段しかない。

2021-07-05

外国幼児向けブランコにあるようなパンツ状のシートに入って足だけ出した状態で、下がランニングマシンみたいになってて動ける機械が欲しい

2021-04-18

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

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