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2020-08-12

anond:20200812170440

3代でだいたい食いつぶすというやつですな

匿名のところでイキりちらしてもしょうがいからこっそりたっぷり溜め込んだ上で庶民目線とやらに合わせてるだけかもしれんが

2020-08-11

頭の良さ

故あって「頭の回転が速い人間が集まるSNSミニティ」にいるんだが、その人間達がどうも気に入らず、辞めようか考えている。そのコミニティに属していること自体自尊心ちょっと高まるし、出会いもあるから、辞めよう辞めまいとグズグズしているのだが…。

頭の良さや回転の速さと、いわゆる「人間性」なんかこれっぽっちも関係しない。頭の良さを鼻にかけて、自分を持ち上げ、他者を見下すような奴が8割くらい。小学生でも知ってるようなことを今更気付くなんて、本当に愚か。

自分の持ち上げ方も、「見て見て!これ凄いでしょ!どやどや!!??」みたいな無邪気さがあれば素直に受け取れるが、なまじ頭が良いものから「まぁ、こんな感じかな…」みたいにスカしちらしたひけらかし方なんだな。でも「俺は凄いんじゃ」的な傲慢さは全く隠し切れてない。そのギャップがまた気に障る。

ミニティにはまだ若い高校生もいるが、そういう傲慢さを見て「こうやってひけらかして良いんだ」と学んでいるのか、もともとそうだったのか、真似ごとのようにイキっている。思春期でそうなると、もう止まらないそいつ人間性はそうなってしまうのだろう。

頭が良いのは良いことだ。大学にいれば学術の発展に寄与し、会社にいれば事業を推進し経済を回す。完了なら国だって動かせる。歴史を作ってきたのはいだって頭の良い人間だ。傲慢だろうがなんだろうが、そうやって実益があればそれが「正義なのだというのも分かる。ただ、その傲慢はとことん気に入らない。自分上げ・他者下げの性格まで一緒くたに「正義」と認識されたくはない。頭の良さに評価を与えたいのであり、その人間全体を評価したくはない。

そんな世の中にならないかな?

2020-08-05

anond:20200805060455

小学生は女とセックスしないというかするけど、したいじょう それは小学生からはいわない 元服は過ぎている そういう意味では 

大人としての責任をとって子供を生む よかったな お金ちらしいぞ どうでもいいはなしだけど 美人らしいぞ まぁほれたはれたセックスしょうがない はやいもんがち

anond:20200805055355

からないけど

嘘ついて セックスした それでもうおわりだろう 女は騙されたとする だからなんだ?セックスたんだろ?Hの話じゃない その男の子供を生んでやろうとしたんだろ?

それでいいじゃん 本来の男にちかよらなきゃいい どうせころなえ死ぬ お金ちらしいから いいじゃん そいつのために 踊ったんだろ よかったじゃん

どこに 救いがあるんだろう

2020-08-01

なーにが「大人対応」じゃい。年功序列かよ

ガキの意見ということでなめてかかって終わりにしてあげましたってか?

そういうの本当どうしようもないぞ。

プラスチックゴミの削減は法律が変わるレベル問題であるのは、ここ一ヶ月のあいだ一度でも買い出しに出かけていれば分かるよな?

うっすいペラペラビニール袋すらも環境ゴミとしてのリスク考慮して減らしましょうってのが国の方針だ。

本当に引きこもりですべての買い物をカーチャンに頼んでるようなニートでもないなら、それは肌で感じているはず。

その状況下で「あれ?これはどうなの?」と疑問に思うことが増えるのは、思考力がある人間なら当たり前だ。

ごめんね。年功序列でえばりちらしてる奴らって得てして考えることが苦手でちゅってわちゅれてまちゅた。

きみたちゅは自分で何も考えられないから歳食ってるぶん俺の方が偉いを連呼することでちかプライドを維持できないんでちゅものね。

いちゅものことでちゅたね~~

2020-07-27

anond:20200727152013

ネガティブ罵倒でもなんでもいいからと、

いいや、不快ものからは離れろだぞ。そこに留まる理由がない

口があるし足があるのだからそこから離れよう

 

それだけだと言葉が足りないみたいだからから足すと、

 

増田にいちいちなんか言ってくるヤツがいたとする

 

増田はそれにいちいち頷いて傷つく必要反論する必要も無い

お前の母ちゃんデベソに傷つく必要あるか?と同じ

ただ、名誉毀損侮辱罪に該当するものパワハラに該当するものであれば、

それぞれ法律に基づいて対応する必要がある

法的対処をする必要性まではないが、どうしようもないしつこさとウザさを感じたらのなら、

口を使ってそのことを伝える もしくは 足を使ってその場から離れるべきだ

ネットなら商業アカウントじゃなきゃ見ないで終わりでいい

 

自己承認欲求をまきちらしておいて

自己肯定他者他者承認必要ないなんて主張するのは滑稽すぎるだろ

増田匿名はてなダイヤリー のやり取りで理想のやり取りが出来なかったとき

自分の持っているものから何かを失うか?失わないよな?

 

逆に理想なやり取りができたとして何か得るか?トロフィーとか?

anond:20200727150936

また自己肯定感他者の「承認」って付け足してる

そんなにしてかまってもらいたいだなんて、可愛そうなやつだな

ネガティブ罵倒でもなんでもいいからと、自己承認欲求をまきちらしておいて、自己肯定他者他者承認必要ないなんて主張するのは滑稽すぎるだろ

水掛け論にしてまで誰かに反応してもらおうという浅はかさこそが、自己肯定にも自己肯定感にも他者必要であり、他者から自己承認なくして人間は生きていけないと言うことを表してるよ。

2020-07-25

ガキの叫び

いま外でガキが叫んどる

ギエエエエェって感じの奇声なんで性別不明

4〜5歳児なんじゃないかと思われる

もう慣れたんで大して気にならんが、うるさいかうるさくないかで言ったらうるさい

(おれはガキのころかなり静かなほうだった 自己認識としてもそうだし、両親もそう言っている

からガキのうるささを責める資格があると思うんだよな べつにいまは責めねえけどさ)

やつら、なんであんなにうるさいんだ?

そういえば小学校の頃も全校集会なんかのときに周りの奴らが延々ギャーギャー話してるのにすげえストレスを感じてた覚えがある いや、でもあのうるささはソーシャルなうるささというか、会話がしたい→周りがうるさくて聞こえない→声を大きくする ってサイクルの繰り返しの結果に見えた

さっき聞こえたガキの叫びはちがう

どう聞いても多くてふたりだった 泣いてるって感じでもない つまり、叫ぶこと自体を娯楽として楽しんでる感じの声に聞こえた

おれはその楽しみ方をしたことがない気がする でかい声をだしたこと全然ない 楽しいのか?叫ぶのは

おれの知らない楽しみをガキがやっている 部屋で寝ているのに甲高い耳障りな声を強制的に聞かされる 2方向からのイヤさで効果倍増だ

ガキよ うるせえぞ 叫ぶな

電車なんかでもそういえばよく見る ただデケエ声を出すことを楽しんでいる様子のガキと、勘弁してくれって顔をした親

おれは教育目的子供に怒りを見せるべきではないと思ってるんだけど、いっぽうで自分監督下にあるガキが電車内で叫びちらし始めたらキレてしまいそうな気もする 

でも車内シャウトキッズにキレてる親って見たことないんだよな これはアレか キレる親だったらシャウトしなくなるってことなのか?

からねえ わからねえけど親は大変だな でもまあ人間ひとりの人生強制的に始めさせた以上そのくらいの苦痛には向き合うべきだろうな せいぜい頑張ってほしい

とにかく、わからないってことだ

ガキはなぜ叫ぶのか あれ聞いてもなおガキを好きでいられる奴らはなんなのか …すぞと思わないのか 

赤ん坊の鳴き声ならまだ耐えられる 赤ん坊なんて泣くことしかできない哀れな存在からな まあおれは赤ん坊の頃もそんなに泣かなかったらしいからそういう意味では罵る権利があるんだが、あえてそうしようとも思わない 許してやろう

でも4〜5歳のガキは違う その気になれば絵だって描けるし計算だってできる 俺より賢いやつすらいそう なのにやることがシャウトかよ しか美学の感じられないうるせえだけのやつ

ガキはダメ

おれが独裁者なら叫んだガキは殺すシステムにしてるね

2020-07-21

[]エモい(誤用)

スリムジーンズなどのスキニーパンツピタピタTシャツ

目が隠れるくらいの長い前髪。髪色は黒。

隈のようなアイシャドウなど不健康っぽいメイク

リストバンド。鋲付きのベルト。

これらの要素のいくつかを持ったエモーショナル・ハードコアパンクロックに影響を受けたファッションをしている様を表す形容詞

だと思われがちらしいのだけれど誤用らしい。そもそもエモーショナル・ハードコアパンクロックの人たちはそんなファッションをしていなかった。

https://www.urbandictionary.com/define.php?term=emo

今では使う人もいないけれど昭和の末から平成の初頭にかけて、エモいと言ったらこんなイメージだったはず。

ZガンダムZZにそんなファッションキャラが何人かいた気がしたがググっても見当たらない。フォウ・ムラサメは近いのかもしれない。

2020-07-13

休業・失業あわせて1000万人規模 ようするに10%に届く勢い。まだ翻数とはいえ、もう半数。

この規模で、いま実質有効求人なんてあるとはおもえない。なくはないだろうが自粛が多い。

お忙しそうで何より以上なにをいえと。サラ金ちらしでもはってくれ。もっと失業じゃかねもかりられねーがな。

2020-07-06

キモくて金のないおじさん希望コロナ

早くコロナばんばん流行ってほしいと思いつつ半年ぐらい経った

東京を中心に再流行しつつあって嬉しい

特に良いのが夜の街での感染拡大と自粛強要

オレは金のないゴミのような中年

志村けんに恨みはないが、ああい金持ち若い女を金で買いまくるヤツが気に入らなかった

から死んだときは、同類がたくさん死にまくるんだろうな、と期待した

次に自粛ムードが来て感染症は多少収まった

だけど水商売連中の売上は下がりまくったと聞いた

それも良いことだと思った

市販焼酎を5倍だかの値段で売ってるだけで平凡な男の2倍や3倍の時給をもらえる業界死に体なのは嬉しい

馬鹿な男に孕まされて家族も維持できないシングルマザーも多く働いている業界なんだろうが、そいつらが貧困にあえいでいるのは見ごたえがある

F欄女子大生が夜の街でバイトして底辺おじさんよりいい服を着るなんてのも珍しくない

それが潰れそうなんだからありがたいことだ

風俗業界ダメージがあったそうな

自分意志身体を売っておきながら、私達は買われただの、買う男が悪いだのとやり玉に挙げられたりすることがあって不愉快だった

フェミもの望む通り売れなくなった

こいつらは時間給がいいか自分から売っている救いようのない連中だ

貧困になったらオレのように安い金で誰でもできるつまらない仕事を選べばいいのに金に目がくらんで身体を売ってる

Twitterではクソ客がきただの、風俗嬢にあれこれするなとのたまうバカももいる

それが強制的に売れなくなった

よかったじゃねーかクソ客がいなくなって

ついでに観光客がこなくなって金持ち中国人需要もなくなりいい気味だ

風俗で稼いでホストで散財すると言われるが、そのホストも目の敵にされて潰されそうになっている

頭の悪い女どもを食い物にするアホ男どもが死に損なっているのも良いことだ

六本木ナンバーワンホストだとかなんだとかでヤクザフロントしたり顔テレビに出ていたのも気に入らなかった

売上が減って風俗嬢にヒモすることもできずに土方になるか、コロナで熱にうなされてしまえばいい

本当にコロナのおかげで欺瞞野郎どもが叩きのめされてありがたい

日本がうまく抑えこんだように見えたときは残念に思ったが最近は盛り返している

この状態が5年10年と続いてくれたらいいのにと思う

どれだけ不況が来たってクソ底辺の安時給の仕事はなくならない

オレは変わらない

飯食ってネットを見るぐらいのことはできるんだから

それができなくなろうが刑務所がある

大して今と変わらないだろうよ

毎晩コロナが大暴れするのを祈っている

性欲丸出しで夜の街で散財する金持ちジジイどもをなるべく死なせて欲しい

自粛強制でそんなジジイたちの楽しみを奪って欲しい

そんな金持ちどもに媚び売って暮らそうとする若いだけの女どもを貧困にしてほしい

女を利用して金も若い身体も手に入れられるホストどもを苦しめて欲しい

売上が減ってイキリちらし企業が潰れまくるものいい

オレのような負け犬中年にとって生涯に一度しか味わえない最大のイベント

お前らがオレの場所まで降りてくるんだ

できればワクチンなんて作られずにこの状態がずっとずっと続いて欲しい

2020-07-01

最近デレステ楽曲オタク礼讃の流れが気持ち悪い

comic cosmic、OTAHENアンセムオタク is LOVEの3曲に対してモヤった気持ちをそろそろ言語化できそうな気がした。

毎回イベントはイベ限スカチケがもらえるくらいまでしか走っていない程度のプロデューサーお気持ち表明だ。

comic cosmicのサビの歌詞初見ですぐにのれてしまう 素敵すぎるきみだから」をきいて、強い歌詞だなと思った。初見ですぐにのれてしまプロデューサーたちは大喜びだろう。

ただちょっとこの歌詞にはウッとなってしま気持ち悪さがあった。

次にOTAHENアンセムが来た。りあむのソロ曲に相応わしい狂った曲だ。

この曲は我々プロデューサーアイドルコールを強いてくる。ライブで歌う時はコール暗記が必須だろうな、と思わせてくる。そして冒頭「オタクのみんなー!」と煽ってくるのだ。

最後オタク is LOVEだ。

この曲も冒頭「時は来たオタクたちよ!今こそ立ち上がるッス!」と煽ってくる。ライブではここでおおおお!!と歓声が上がるだろう。

この曲でも当然アイドルコールがある。

この曲は全体的に歌詞がアレなんだが、例えば「オタクですが何か問題でも? (問題ない!)」というちょっと臭い言い回しオタク肯定がある。

最終的に何が言いたいかと言うとデレステくんは我々にプロデューサーであることを求めておきながらオタクであることも求めてきてて設定ブレてるぞっていうのと、アイドルたちには彼女ちらしい曲を歌って欲しい。オタクをよいしょするような歌詞アイドルに求めているわけじゃないぞ。

自分アイドル現場コールするタイプオタクではないのでその押し付けされるとちょっと気持ち悪いな。

初見でのれないことがあってごめんな。

自分はりあむの担当じゃないから多分りあむに向かって「世界で一番愛してる」とは言えないんだごめんな。

オタク is LOVEのあの歌詞を菜々比奈と違ってガッツリオタクではない奈緒に歌わせるのは解釈違いだわ。受け入れられない。菜々ちゃんがいるのに奈緒ピンク着せるのも解釈違いだわ、ごめんな。

最後なんかただの愚痴だったわ。ごめんな。

言語化できるかもしれないというのは気のせいだったと自覚しつつ終わり。

2020-06-29

とても大きなごん狐

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。

 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。

 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。

 或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。

 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴からたことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。

 ごんは、村を流れる黄河十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。

 ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。

「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。

 しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。

 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。

 兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。

 一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから

「うわア石川五右衛門アルセーヌ・ルパン怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。

 ほら穴の近くの、ごんの挙動監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。

 ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。

 十日ほどたって、ごんが、大日本プロレス代表する悪役レスターである地獄カントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、

「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。

「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」

 こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日メインディッシュである比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。

「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。

「兵十の家のだれが死んだんだろう」

 お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺東大寺金剛峯寺増上寺永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。

 やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地はいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。

 ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。

「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」

 ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。

 その晩、ごんは、穴の中で考えました。

レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」

 兵十が、世界一深い井戸のところで、指懸垂をしていました。

 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」

 こちらの道場の後から見ていたごんは、そう思いました。

 ごんは道場そばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。

いわしやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」

 ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から

いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしつんトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。

 ごんは、うなぎつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。

 つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついていますボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。

「一たいだれが、いわしトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています

 ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。

 ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。

 つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。

 月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えますチンチロリンチンチロリンと緊急警報が鳴っています

 ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。

「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。

「ああん?」

「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」

「何が?」

「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」

「ふうん、だれが?」

「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」

 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。

「ほんとかい?」

「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」

「へえ、へんなこともあるもんだなア」

 それなり、二人はだまって歩いていきました。

 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭うつって動いていました。ごんは、

連合稽古があるんだな」と思いながら井戸そばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。

 ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸そばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊ふみふみいきました。

 お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。

「さっきの話は、きっと、そりゃあ、怪獣のしわざだぞ」

「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。

「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」

「そうかなあ」

「そうだとも。だから、まいにち怪獣お礼参りをするがいいよ」

「無茶を言うな」

 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。

 そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。

 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。

「ようし。」

 兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。

 そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。

「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。

「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」

 ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。

 兵十は榴弾砲を地面に叩きつけました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

2020-06-21

anond:20200621211220

国籍なんてこのご時世なんの意味も持たない。

国籍しかアイデンティティーを示せなくなったら頭の悪すぎて移民仕事とられてわめきちらしている白人至上主義者と一緒。

2020-06-18

ビアンハプニングバー潮吹きを覚えた話

私はビアンネコ(責められ側)である

たまたま出会ったセフレのタチに行ってみない?と勧められていった。値段は覚えてないけど安いかタダだった。

まず何故かバーテンの女に着替えを勧められる。私に渡されたのはロリっぽいからという理由セーラー服だった。一緒に行ったタチはスーツを着ていた。そのままカウンターバーテンと一緒に飲んだ。あたりはカオスだった。水着より露出度の高い格好でダーツをする男女、ボンテージで四つん這いの男に座る女、普通仕事が出来そうな男は鎖を持っていて何故かそれは女の首に繋がっている。そんななんでもありな空間セフレと飲んでいた。

スツールに座る私にハグしてブラのホックを外すと服越しに乳首を触りながらバーテンと会話している。それが1時間くらい続く。男に誘われたりもしたが、私は全て断っていた。基本的ハプニングバーは了承があってやっと触れるらしい。断られた男は私たちを見ながら飲んでいたり他の女の子アタックしたりと色々だった。

乳首ばかりで泣きそうな私とケロッと話すセフレ、あっちでちゃんとやってきな言うバーテン、そこに1人の女が現れた。やたらとエロいドレスを着た女だった。その女はせフレと知り合いらしく同じくビアンのタチらしい。何故か私を気に入って2人で私を触っている。酔いもあって乳首ばかりやだとちょっと泣き始めた私を見て2人はやれやれと立ち上がってバーテンに別室に行くことを告げた。どうやら本番行為はそっちらしい。

そこはもっとカオスだった。みんなセックスをしてる。大体男女だったのでビアン3人は目立っていたのか、やたらと視線を感じた。

その部屋にくるとセフレはもうみてるだけだった。ただ私を後ろから抱きしめて耳を舐めながらみんな見てるねだのすごく濡れてるだの実況してくる。私は異常な空間羞恥を煽られて余計に感じていた。

ドレスの女はやたらと上手く、私はすぐにイカされてしまっていた。そこからはもうずっとイカされっぱなしだった。乳首はローターをテープで貼られてひたすら指で愛撫されていた。

軽く1時間はそんな感じだったと思う。ある場所を触られると漏らしちゃう感覚があった。ダメと言っても聞いて貰えない、頭は快感でいっぱい、私は我慢できず漏らしてしまった。そこにセフレ潮吹きしちゃってる、止まらいねと追い打ちをかけてきてまたイってしまった。

ドレスの女はセフレの足も開かせてしまった。やだ、と笑うセフレもドロドロだったらしい。タチだったはずのセフレの中にも指がはいり、ドレスの女は両手で手マンして私たちキスしながらひたすら喘いでいた。

そして私が再び潮を吹くとドレスの女は自分にも入れられるペニバンを持ってきて自分の中に入れた。そして反対側を私に入れる。私がいくまで付き合ってねと言われて私は頷いた。セフレは再び私の胸を吸っていた。

体位は色々だった。バックに騎乗位とセフレの支えで色々な体位をしたような気がする。初めはただイくだけだったのにいつの間にかハメ潮までしてた。

そんな開発をされて私にはセフレが1人増えた。2人で会うこともあれば3人で会うことある

ドレスの女に同居を持ちかけられている。しかも3人で。ああ見えてただのドスケベじゃなくってキャリアウーマンらしい。乗り気のセフレだが、私はこの快感を失うことを考えるのが怖くて悩んでいる。

2020-06-16

護憲論者のロジック弱すぎ問題

とある政治活動家と話をしたけど

憲法過去の国の横暴を縛るものであり、簡単に変えるべきではない観たいな趣旨スピーチしてた

から、俺は「あなた同性愛差別に反対ですか?」と聞いて、当然相手は反対だと答えたか

じゃあ、憲法同性愛差別を明確に禁止する内容を盛り込んだらどうですか?過去の国の横暴を縛るんでしょ?

と詰めたら、なんか唾飛ばしながらアベガー云々喚きちらしはじめた

なぜ安倍がでてきたのか知らんけど、こんな簡単なことにも答えられないほど、護憲論者はがばがばなのだ

2020-05-05

anond:20200505131748

インターネットでやたらとイキってて噛み付いてばかりの技術屋とかまさにコレだけど、正論でズバっとやってニワカを切り捨てているのを見てカッコイイと勘違いちゃうのは分かる。

でも30までに皆卒業すべき。

アラフォープログラマーとかが下っ端に対してエバちらしてるのとかは見てて本当に辛くなる。

2020-05-02

anond:20200502105949

飛田のいいところは、商品が堂々と目の前に座っているので、パネルマジックが無いところやねん。

テイクアウトにしたら、ちらしつくらなあかんやん?

パネマジ横行してしまうやん。

2020-04-24

anond:20200424120705

こどもにイライラする前に、マスクしてないマラソンランナーイライラしてくれよ

ここまで言われてるのに、徹底してマスクせずコロナ菌まきちらしてるの

ホント殺意覚える

人の間を縫って走っていくのやめろ

2020-04-21

anond:20200421143152

「聞かれたことに怒る」派は、そんなチマチマした反応だから駄目なんだよ。

「聞かれなかったことに怒る」派は、その場で怒りちらし説教を始める。

どちらがより面倒くさいかを考えれば、店側が「聞かれなかったことに怒る」派が怒らない対応をするのは当然の判断だ。

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