2020-10-06

面白いドラえもん二次創作SS書いたからみんな読んで!お題は「ジャイアンに仕返ししたいのび太くんと、のび太説教したいドラえもん」だよ!

「うえーん、ドラえも~ん」

自分の部屋に泣きながら飛び込んでくるのび太

ドラえもんアグラかいてすわり、その前にはどら焼きがおかれた白く丸い皿がおかれている。)

「んも~、なんだよ、のび太く~ん。

また大きな声出して~。

ボクこれからどら焼き食べるところだったのにジャマしないでよ~」

今日ジャイアンイジメられたよー!

"何か"ジャイアンに仕返しする道具だしてよー。」

・・・

(しばらく黙りこむドラえもん

のび太はそれを横目に泣きながらわめきちらしている。)

・・・(ささやくような声で)もしもボックス~♪・・・」きゅいーん、ドン(道具取り出しSE、と道具を置いたSE)

もしもボックスをとりだしたドラえもん

ハイ、どうぞ。」

「いや・・・あの・・・

「どうぞ。」

「ぼくはそんなつもりじゃ・・・

「仕返ししたいんでしょ?」

「いや・・・あの・・・

「やれよ。」

「ぼ、ぼくは別にジャイアン・・・

「やれよ!」

「ごめんなさい!」

「なんで謝るんだよ!

オレがお前に謝れなんて言ったか?言ってねえだろ?

オレはやれって言ってるの!

お前が仕返ししたいって言ったんだろ?やれよ!」

「っぐ、えぐ・・・

(泣きべそをかき始めるのび太

「ん、わかった、じゃあオレがやってやるよ。

ワタクシ野比家の居候、いつもタダメシ食わせて頂いてますし、そのぐらいはのび太坊ちゃまのために働きませんとねぇ~

いやあ~気のきかない無芸大食バカロボットすみませんねえ~」

もしもボックスに、ゆっくりと、これ見よがしに入って行くドラえもん

「あ~、マイクテストマイクテストオーケー

オッケーグーグル?なーんちゃって。

えー、それではもしもボックスリクエストをはじめま~す。」

(顔が青ざめるのび太

「え~、もしも、東京都練馬区月見台すすきヶ原在住の、現在11歳小学五年生男の子ジャイアンニックネームで知られる、雑貨屋長男剛田武が、この世に生まれ、あ、何しやがるこの野郎!」

(半狂乱になってドラえもんにしがみつき、受話器を奪うのび太

「ドラえもーん、ごめーん!

ぼくが悪かったよー!

お願いだからやめてよー!」

「だから"謝らなくていい"って言ってるだろ!バカかおまえは!

な、優しい優しいドラえもんさんが、お前のワガママ叶えてやろうってんだから、"ごめんなさい"じゃなくて"ありがとう"だろ?

な、"気にいらないジャイアンをこの世から存在ごと消し去ってくれてありがとうドラえもんさん!"だろ?

嬉しいだろ?な、嬉しいだろ?

嬉しいですって言えよ!バカ野郎!」

「ぼくが悪かったよ~

反省するから許してー!」

(涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら甲高い声で謝るのび太

・・・

「本当に反省するか?

また口先だけじゃないのか?」

「今度はちゃん反省するよー

ごめんよー、許してよー」

「いいかのび太、俺は別に"かまわない"んだからな?

あんまりドラえもんさんが優しいからってナメんじゃねえぞ?」

「うん」

「よし、まあ今日のところはいいだろう。

じゃあ今からちょっと近所に軽く散歩にでも行こうか。

こんなジメジメしたところに閉じこもってるから心が病んじまうんだよ。

ふたりでお外の空気を吸ってリフレッシュだ。」

「うん・・・行く・・・

のび太の手を掴み、のび太ともに部屋を出て行くドラえもん

その機械じかけの大きな両眼には、のび太への暖かな優しさがあふれていた)

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