2020-11-26

人生で最悪のクズ教授

20年間大学事務をしていて、人生で最高のクズ野郎を見た。

そいつを仮にA教授とする。

そいつはとにかく事務に怒り散らすことで有名な教授だった。

こういう教員はたまにいる。

正直、感情的になるのはどうかと思う。

しかし、研究が思うように進まなくてイライラするなら、

そこにはまだ研究者としての良心があるし、

事務として至らない点もあることを反省するきっかけにはなる。

しかしそのA教授したことだけは人間として許せない行為だった。

早い話、そいつ自分が受入研究者(Post Researcher)となって招へいした

海外研究者が訪日中の海外旅行保険に加入していなかったのを隠蔽したのだ。

これだけなら「なんだそんなことか。」を多くの人が思うかもしれない。

問題はその過程と、それが今コロナの真っ最中に行われたという事実だ。

知ってる人もいるかも知れないが、今外国人日本を訪れるためには外務省等が定めた

手順を踏み、海外旅行保険の加入や専用アプリインストールをしなくてはならない。

そして受入機関はその機関長や部局長がそういった措置外国人にさせることを誓約しなくてはならない。

この誓約が守られなかった時には、その機関名が公表され、その機関長の責任が問われることになる。

当然うちの大学もそうしていた。そして誓約に基づいて外国人研究者に保険の加入を依頼していた。

しか来日寸前になって、その外国人研究者が保険に入っていなかったことが判明した。

ここまでもまだ仕方がない。外国人研究者なら多少そのあたりにだらしなくても驚かないし、

あと誓約内容は日本独特のルールなので、理解しきれていないところもあっただろう。

しかしそのクズ野郎はそれが判明して事務が急いでその外国人研究者に

保険加入を促そうとしたとき事務に怒鳴りちらしてそれを止めさせたのだ。

なぜか。

万が一保険加入が間に合わなくて来日できなかったら自分研究に支障が出るからだ。

繰り返すが、保険未加入がばれれば機関名が公表されて機関長の責任が問われる。

最悪の場合機関外国人受け入れが停止される可能性すらある。

そうすれば学部長のみならず学部全体、あるいは大学全体の研究者が迷惑を被る。

それが分かっているのに、そいつ保険加入を妨害したのだ。自分だけの研究のために。

迷惑大学だけの問題ではない。

外国人研究者が万が一病気にかかったときには、高額な医療費請求される恐れがある。

外国人本人はまだいいだろう。無保険旅行することのリスクくらいは自覚しているだろうから

しか治療した医療機関患者が無保険場合リスクを負う。

そういうのを説明した上でも加入を妨害たから、そいつクズなのだ

こういうクズは全体の極一握りだ。

日々大学という空間研究者に接する中で、その姿勢に心底敬意を表さずにはいられない、

それくらい、今の研究者は苦境にあえぎつつも頑張っている。

からこそ、こんなクズ研究者を名乗って他の研究者に紛れて善人面するのが許せないのだ。

今日時点では保険加入チェックは厳重化されたらしい。これは非常にいいことだ。

行政もたまには良い改善をする、と、素直に褒めたい。

あのクズに比べれば、世間のほぼすべての人間は善人に思えてしまう。

それが、あのクズがこの世にいることを許される唯一の理由なのかも知れない。

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