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はてなキーワード: 民法とは

2023-11-07

anond:20231106165848

[B! あとで読む] 何故フェミ女性ってそこまで謝りたくないの?

https://l.pg1x.com/6QYyWc8My81jNpNW8


コイツを見てくれ。コイツをどう思う?いや単に晒し上げなんだけど(笑) これは単なる前置き。でもよく見てやってくれ。


コレで分かるのは「なんでこっち(正義フェミ様)がクソジャップス共に謝らなきゃいけねぇんだ!」っていう態度である

要するに「謝る価値がない」って判断しているから謝らない。

謝罪対象を、刑法民法立脚点である共同体の住人」とは見做してないんだよ、コイツラは。

から謝らない。

もっともっと程度の低い言葉で言うなら「信頼も信用も無いか謝罪対象じゃない」ってこと。


だがよ、フェミ様共よ。

信頼と信用がねぇのはアンタラも一緒だぜ?


・最悪の権威主義上野筆頭に大学教授肩書相手に不足している知を担保してないことを揶揄する。同じ社会問題の、程度の低い問題解決するのに知の高低なんぞ関係ない。むしろ低い人たちが認知できるように包括するのが、本来の知性や知識だろうが、権威主義者共が)

集団による「その場の制圧」(民主主義最前線たる議会では多数派ではないため、ここの現場で「動員」を掛けて、自己顕示ガス抜き抗議を連発する。ただのデモ屋共)

責任所在有耶無耶にしての法的アクションを含めたキャンセルカルチャー言わずもがなレターな。インナーサークルのことを外に持ち出して名誉毀損されていた、ってのは俺の中では「じゃあ代々木出入りしている職員を籠絡して、やらかしてるのをオープンにしていいよな?」ってのと同じなんだけど?)

他にもでかいのは幾つもあるけどな、草津の件(偽証自治体/町長への名誉毀損他)、Colaboのインチキ会計(都の問題は都の問題。Colaboの問題はColaboの問題。混ぜんじゃねぇよカス共)、などなど。


要するに「上から目線共同体の隣人として信用も信頼もおけない、薄気味悪い輩」ってのがアンタラフェミの状況なんだよ。

最低限「悪いことは悪いと分かる程度の、信用はある(信頼はできないけど)共同体の隣人」に戻せるように「謝罪したら?」ってお話なんだけど、分かってないよね?


信頼も信用も、謝罪で歩み寄る側は「アクションを取ってる(革新)側」なんだよ? 「アタシらが気に入らん!」って暴れてるのはアンタラなんだし。

なんで保守、現状派が謝る必要があるの? 変革の価値に重きをおいているのはアンタラなんだから

俺は昔から言ってるけど「オマエラが全員死んだ頃に、オマエラが崇めていたもの普通になるから時間けが解決する」ツーてるでしょ? 今のオマエラフェミが満たされることは無いんだよ。時間しか解決しないんだから


オマエラに足りないのは諦観時間しか解決しないことを受け入れろ。

「アタシたちは活動家だ!テロでも革命でも起こして今すぐ変える!」って言うなら、上記のことも含めて全然謝らなくていいよ。

単に「敵」ですって、自称/自認するってことなんだから

2023-10-26

anond:20231026082128

民法上の違法とはっきり書いてあるんだが?都合悪い部分は読めんのか?

2023-10-25

政党を作る

國體社会主義大和民族の怒り」という政党を作ろうと思ってる。

政策

占領憲法の破棄と自主憲法再確認

・戸主権確認相続法など民法改正とそれによる家族連帯強化

國體の再興と大和民族アイデンティティ確立

國體を基盤とし、官と民、臣民同士の連帯感による社会主義の実現

カーチス・ルメイに授与した旭日大綬章剥奪

防衛及び国際社会から求められる軍事貢献を果たすための再軍備

教育現場における教員地位権限強化

売春二次元三次元を問わないポルノ規制マッチングアプリ規制などによる道徳倫理の強化

男子を「帝国紳士」に育てるための道徳教育課程導入

女子を「帝国の淑女」「帝国の母」に育てるための道徳教育課程導入

他にすべきことある

在日系や外国人排斥とかは嫌いなので断固拒否する。「排斥」なんて器の小さい人間のやることであって、我々大和人と帝国は全ての民族を包み込んで導くべきだと思っている。

再軍備国際協力を行いやすくし、現自衛隊員士気他国将校からの信頼を高めるために行う。再軍備したとしても武力行使要件国際社会に準じて厳しい制限手続き必要だと思う。右翼はよく不審船などに対して「撃て!ロシアなら撃ってる!」と言ってるがロシアアメリカ警官が異常なだけであって人民解放軍海警米軍だって武力使用にはかなり慎重なわけだし。

どしどしマニフェストに対する意見提案をしてくれ。

2023-10-24

anond:20231023232718

まあ女が欲情しようがしまいが結婚してセックスしてきたのが現実だけどな

婚姻適齢は律令制で男15女13、横行する早婚を抑制するための明治民法で男17女15(草案では男17女14)、つい数年前まで男18女16だし

歴史上の若い男たちが「出産リスクがあるから…」って性欲抑えて初夜我慢してきたと信じる方が超絶ファンタジー

2023-10-18

anond:20231018140936

300万円の損害を受ける

20年後損害賠償請求をする

遅延損害金として年利5%がつく

(ただし和解する場合は、調整金として減る)

でも、このあい民法改正で3%になったな

2023-10-17

anond:20231017183512

民法規定通りで別に悪くもないな。産休に入るのを伸ばすのは自分の都合じゃん

2023-10-15

民法の「詐害行為の取消権」は詐害事実を知ってから2年間有効で、すごく短いんだけど

モーターの過大請求を取消せというときに使えるのかも…

10万円請求するとき訴訟費用1000円と予納郵券6000円がかかるが、訴訟費用被告負担とするよう請求すると94000円戻りそう

慰謝料つけたら訴訟費用も高くなる(簡裁事件弁護士もいないだろう)

しか問題は、保険会社あいだに入ってるので、被害者保険等級被害を受けたものの、債権者自体保険会社

モーターも裁判にしにくいことを教えられててやったんだろうなあ

2023-10-12

anond:20231012035420

共同親権ねじれているのも似てる。

欧米の地で、日本人女性と現地の男性国際結婚する。

夫に無断で女性子供日本に連れ帰るとする。



日本法律家市民運動家構成されたチームを作ったら、きっと需要があるんだろうな。

欧米民法よりも日本民法を優先し、女性への単独親権を認めるように欧米法律家を説得するネゴシエーションチーム。

2023-10-11

anond:20231011221851

ほんそれ。

中国はやる気のあるやつもたくさんいるとおもうだろうが、そいつらがグレーゾーンレッドオーシャンガンガンつっこんでいって歯止めがないか治安悪すぎ。

下手すると日本でいう民法範囲死刑がでてくるから気をつけろ。

2023-10-10

anond:20231010020533

ジャニー自身日本旧態依然とした民法被害者という見方可能なわけか。

ニュースでそのあたりのことも扱えばいいのにな。

2023-10-06

NHK民法出身アニメ番組をやる理由教えて

民法でやってたアニメアニメネタにした番組NHKでやるのって

美味しいとこ取りされてるみたいで嫌なんだが、だれか共感できる人いない?

ていうか、こういう流れでアニメ会社とかアニメーターが潤ったりしてるのも分からん

anond:20231006154321

本件は,被告学校法人A1に雇用され,被告学校法人A1が設置,運営するB

高等学校(以下「本件学校」という。)の常勤講師として勤務していた原告が,本

15 件学校の当時の分室長であった被告A2から

セクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」という。)を受け

(以下,上記行為総称して「本件各行為」という。),これによって,うつ病

などにり患したと主張して,被告A2に対し,不法行為に基づく損害賠償金70

67万1306円及びこれに対する最終の不法行為の日である平成24年7月

20 11日から支払済みまでの民法所定の年5分の割合による遅延損害金を,被告

法人A1に対し,使用者責任に基づく損害賠償金7067万1306円及びこ

れに対する最終の不法行為の日である平成24年7月11日から支払済みまで

民法所定の年5分の割合による遅延損害金を,連帯して支払うことを求める事

である

2023-09-30

令和の國體護持

帝国軍統合参謀長である陸大将の山﨑圭秀氏は文民である岸田総理統帥権干犯にこれ以上加担せず、陛下統帥権補弼に注力せよ。

韓国人男性入国韓国アイドルメディア出演、韓国人男性日本人女性恋愛結婚法律規制せよ。

岸田総理はすぐに占領憲法を破棄し、明治大帝の制定された正統憲法承認せよ。

相続問題解決するため配偶者次男以降の息子、娘が相続人となっている民法改正せよ。

2023-09-27

anond:20230927024941

伊藤誠の入門シリーズは読んだけどね

もう一段階踏み込んだ薄い本を1周読むべきかもね

その点潮見民法はたしかに良さそう

良きサマリア人の法は現状の日本法律にも入ってるだろ

刑法37条1項。自己又は他人生命身体自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

 

民法第698条。管理者は、本人の身体名誉又は財産に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をしたときは、悪意又は重大な過失があるのでなければ、これによって生じた損害を賠償する責任を負わない。

 

AED基本的には刑法上も民法上も罪に問われる可能性はほとんどない。

 

あるとしたらAEDするやで!って言って公衆面前で胸をはだけるだけじゃなくてパンツも脱がせたとか

AEDするやで!って言って胸をはだけさせてペロペロしたとか

心停止してないのをわかっててAEDしたとかそういう

明らかに悪意ありましたよねって誰の目から見ても明らかな場合くらい

anond:20230927023911

1週目から枝葉の先までやりがちなのはしんどいわね。

全体が絡み合って1つの体系になってるので、後で学習する範囲理解してからでないと理解できない部分が多い。民法は何週もするもの覚悟して、潮見民法(全)を早めに一読するべし。

anond:20230927022328

民訴民法総則終わったら初めて良いよ。民事法の本質実体法か(大陸法的な考え)手続法か(英米法的な考え)って議論があるけど、両者は車の両輪から、並行してやった方が理解やすい。担保法とか債権総論とかかなり手続法に踏み込むしな。

刑訴やるのは憲法終わってからの方が良いか普通にやれば刑法も一周した後になる。

anond:20230927021926

本題とは関係ないけど、司法試験勉強民訴刑訴はそれぞれ民法刑法をどれくらい学んでから勉強始めるべき?

anond:20230927001611

はい潮見民法プラクティスコンメンタールを読み、ゼミ資料を読み、実務本を何冊か読み、いくつかのサブスクを購読していますが、まだまだだと考えております

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part3/3


思い出⑤ 転職を決意した時

 40代前半になり、管理職意識した仕事の進め方(実務中心→マネジメントへ)を検討しはじめた頃だった。ずっと同じ部署で働いていたわけではないが、新卒からほぼずっと法人課税一本だった。

 そんな折、数個年上の同僚のひとりであるN君が「今年度いっぱいで辞めて転職するから」と言ってきた(ビットコインの件で苦しんでいた人だ)。職場飲み会の帰りで、飲み直しで別の店に入った時だった。少しばかり仕事で縁のあった会計コンサル内定を得たという。

 「なんで辞めるの?」と聞くと、「昨年課長にはなったけど、どこまでいっても組織歯車で、それだったらまだいいけど……国民のために役に立っているとは思えない。だったら民間の方がいい。自分仕事力は、広く社会のために使いたい」といった答えが返ってきた。「上司と人事には退職の旨を話してある」という。

 私は、そこまで高邁なことを考えるタイプではない。どこか仕事から引いたところがあって、上から60点の成果を求められた時、80を出せる時でもあえて70の成果を出す。残り10の余力は、いざという時のためにとっておく。そういうタイプだった。

 できるなら上の方まで昇進したいとは考えていたが、審議官とか、次長とか、長官とか、そういう地位はむしろ遠慮したかったし、私の学歴だと奇跡が起きても難しい。職務自体は好きだったから、できれば長い間やりたいとは思っていたが。

 そのN君は、私などよりも公僕に向いている。いつも全力だからだ。そういう人だった。今回、自分の力を社会のために役立てたいという想いを聞いたが、嘘偽りはないと感じた。

 数か月後、私は「絶対にここを辞めてやる」と決意することになった。N君の退職が認められなかったからだ。それで結局、N君は内定先を辞退することになった。伝聞での話になるが、N君の内定先には「霞が関事情説明する」という名目での情報共有(という名の転職妨害)が入ったのだという。

 民間の方には事情がわかりにくいと思う。まずは次の規則を読んでほしい。

人事院規則八―一二職員の任免)

(辞職)

第五十一条 任命権者は、職員から書面をもって辞職の申出があったときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。

 公務員の任免というのは、民法上の雇用契約が基底にある。そのうえで、国家公務員法人事院規則により公法上の契約関係構成する。ざっくりいうと、行政事務職の公務員サラリーマンということだ。労基法適用されないからといって、隔絶した存在ではない。現業職公務員だと、よりサラリーマンに近い扱いになる(団結権があるなど)。

 上の人事院規則は、公務員のみならず民間業界をも拘束する。当規則国家公務員法国会議決から委任を受けているからだ。

 N君の例だと、別の内規により人事院規則第51条が課長補佐以上には厳しく適用されるのに加え、「再就職に関する規制」に該当するおそれがあったのだろう。それゆえ、転職目的としての辞職が認められなかった。

 結局、N君はどうしたのかというと……私が辞める時点では在職していたが……少し述べると、あれから転職活動をしたが失敗に終わったらしい。40代半ばで、国家公務員としての経験しかないN君は転職市場では必然不利になる。

 N君に興味のある会社があったとして、N君からすれば入りたい会社ではなかったという。とはいえ、税務や会計会社を選ぶとまた転職できない可能性がある。かくして、N君は今でも霞が関のどこかで働いている。どうか幸せでいてほしい。

 「こいつらクソだな」と思った。たかだか数年前に1回契約したっきりのコンサルに移るくらい、認めてやってもいいじゃないか。厳密にいうと再就職規制にかかってしまうのかもしれないが、それでもいいだろう。仲間なんだから

 当時は怒りでいっぱいだった。今はとうに収まっているが。所詮は、その程度の仲間意識しか持てない連中の集まりだったのだ――と今では達観している。



思い出⑥ 転職活動転職した後

 繰り返すが、四十前半であれば課長管理職)になってもおかしくはない。平均的には43,44ほどで課長に昇進するイメージがあった。早くミッション遂行しなければならない。

 転職活動を始めることにした。この時、妻はすでに亡くなっていた。子どもふたりいたが、先ほど書いたとおり、霞が関の一人親に子育て不可能であるため実家に預けている。妻が存命だったなら、転職活動自体していなかったかもしれない。

 この時は、リクナビも有名になっていた。転職エージェントネットで探せる時代になっていた。さっそく求人を探していくも、自分に合った仕事は見つかりそうにない。リクルートエージェントにも登録して、毎日少ない自由時間を使って求人を確かめていき、平行して求人応募に最低限必要ドキュメントを作っていった。

 転職活動スタートから三ヶ月ほど経った頃は、こんな状況だった。希望条件には、就業場所入社時期や休業制度や、もっとかい事項もあったが省略する。



【当時の転職活動方針】 ※やしお氏リスペクト

1 どの業界(会社)に応募するか?

 一 コンサル希望

  ア 今の仕事が「説明」「説得」であるため

  イ 専門性を高められる業界がいい

  ウ パワポ職人としての腕も活かしたい

 二 職務内容に拘らない

  ア どんな仕事でもやっていれば好きになる

  イ それよりもどんな人と働けるかが大事

  ウ 嫌な人と一緒にいるストレス想像以上(仏陀も言ってる)

 三 ベンチャーなどリスク高は除く

  ア 突然の内定取り消しや事業悪化可能

  イ カルチャーフィットしない可能性あり

  ウ これまでの企業文化と合っていない

2 職務概要職務経歴書

 一 徴税吏員としての経験を活かす

  ア 相手企業との折衝

  イ 過去判例を読みつつ方針決定

  ウ 最後正論で押し切る

 二 税制改革企画・調整

  ア 上級行政庁が決めたものをかみ砕いて整理する

  イ 全体向けに説明した後、現場レベル立脚した観点で是非を整理

  ウ 上の人間が本番の会議で話しやす資料作り

 三 新税務システム検討や導入支援

  ア コンサル組織内部と密に打ち合わせしつつ完成→検査検収

  ※この箇所は、文字ばかりで窮屈~というエージェントからの指摘あり

   後に、図表を効果的に使ったものに置き換えた

3 会社に求める条件

 一 及第点の実力があれば定時退社できて休日出勤もない

  ア 息子と娘を遊園地などに連れていきたい

  イ 一日にちょっと趣味をやりたい

  ウ この年になるとゆっくりしたいのもある

 二 風通しがいいこと

  ア 息をするように自然議論ができる職場か?

  イ 怒鳴ったり急に泣き出したり、負の感情を吐き出す社員はいいか

  ウ 自分が感じたことを素直に言い合える環境か?

 三 評価基準が明確であること

  ア 前の職場不明確だったので。データによらずに上司が決めるなど。

  イ 低い査定でも納得できるだけの客観性を求む

  ウ 低評価社員をすぐに見捨てたりクビにするのはNG

   ※本当に役に立つ人間勤務評定では判別できない

 四 給料度外視

  ア お金にこだわっても仕事は見つからない

  イ ずっと続けられる好きな仕事にしていきたい

  イ 子がいるので額面700万はほしい。今の年収△200万円までOK



 とまあ、いろいろ考えはしたが……結局、税務コンサルにした。スキルを活かせるうえに、さらに磨くこともできる。そのうえ、応募に必要資格である税理士免許もある。応募要項には「事業会社での税務実務経験5年以上」とか「同業界リーダーシップを発揮された経験3年以上」とか「M&A、組織再編、事業統合事業再生等の案件に対する税務コンサルティング経験」とか、該当していない要件があった。

 だが一方では、「上場企業外資系企業などに対する税務申告書作成業務」など、こちらの十八番ルールを作ったり審査する側)とも言える要件もあった。当てはまるかもしれない。

 こちらの日系大手の税務コンサルを受けたいと転職エージェントに告げたところ、「要件については、体感6割でいいので。ほかにも何社か受けた方がいいですね。増田さんの場合は、最低15社は受けましょう」とアドバイスをもらった。

 言いたいことはわかったが、こういうのは絞るべきだと感じた。一気に15社受けるのではなく、3社を5回に分けるなど、そういうやり方がいいと思った。※よく考えると、転職エージェント転職希望者は利益背反の関係にある。転職エージェントとしては、ほどほど短い期間で離職しそうな会社を勧めるのがメリットからだ。

 かくして、税務コンサルのうち、外資系大手・日系大手・日系準大手の3つにエントリーした。うち2社が書類選考を通過し、一緒に働くであろう仲間との数度の面接を経た後に、幹部社員とも話をさせてもらい、最終的に2社の内定を得た。

 決め手として、一番好感があった会社を選んだ。やはり、一緒に働く仲間――これがマストだった。上の3つでいうと日系準大手になる。

 こちらの会社は、昔仕事でお世話になったことがあった。直接契約を交わしたことはないのだが。とある相談案件を通じて、互いの知見を高めることができた……とこちらは認識していた。その会社は、国税庁を不当課税処分で訴えたことがあったのが気になったが、今さら大した問題ではない。

 次は、どうやって上司転職を伝えるか考える必要がある。まともにやってしまうと、N君の時のように無理筋なことをされる可能性がある。公務員退職にあたっての厳密な許可制再就職規制は、当時の私の役職課長補佐)だとばっちり適用される。※20代とかの若手だと、基準を緩めてもらえるらしい。

 「年度末で退職します」と告げた時の直属の上司の顔を覚えている。諦めと怨嗟が混じったような顔つきだった。一応遺留は受けたものの、上司もわかっていたようで、最後には「これまでお疲れ様。次のところでもうまくやれるように。ただ、辞職が認められたらいいけどな。俺は無条件に認めるけど」と言っていた。後は、人事による退職ヒアリングを残すのみだ。

 思案した結果、退職ヒアリングにおいては、内定を得ていた会社のうち辞退するところを転職先として告げることにした。入社予定の日系準大手は、一応これまでの取引先には当たらないが、関係先に該当すると見做されるおそれがあった。N君の二の舞だけは御免だった。絶対に避けたい。今ここで、今ここで就職しておきたい。絶対に!!

 証拠書類として、第二志望だった外資系大手オファーレターの写しを人事ヒアリングで提出したところ、それから約一週間ほどか、何事もなかったように辞職の許可下りた。そこから、残りの約二ヶ月半の間で引継資料を作り、3月の初め頃には仕事を引き受ける人に業務説明をして、懸念事項の対処方法の素案を示して、最後職場内で気を付けるべきことを述べて……それから数日後、私は職場を跡にした。



 転職成功した。一度下った辞職許可である、春先になって覆されることはない。覆そうにも、4月の時点ですでに民間企業との雇用契約が成立している。どうしようもない。私は管理職ではないからして、そこまで大事にならないはずだ。

 実際、春先になってすぐ、雇用保険健康保険手続き関係で、私の勤め先は元職場に知られることになったろう。それでも、私に元職場から電話がかかってくることはなかった――転職成功したのだ。

 新しくスタートした税務コンサルティングの仕事は、私にピッタリ合っていた。最初の1年間は、向こうの会社でいうところの雑巾がけ(企業の予定納税額の調べ、特定の申告方法の可否の問い合わせ、税制改正の動向調査)に当たる仕事だった。これまでの経験が活かせる、いい仕事出会うことができた。

 定時退社が実現し、給与は少しだけ上がり、休暇日数も増えて、福利厚生も十分だった。何より、一緒に働く仲間だ。自然な話し合いができる。暴言を吐く者や、怒りや悲しみの感情をぶちまける者や、不貞腐れる者もいない。言いたいことを言い合える。

 反対意見に弱い人達じゃなくて、なんというか、「精神的に健康」というか。自分と考えの違う人の反論に耳を傾けることができる。それでいて、自分意見として昇華できる。そんな人達だ。

 いい職場に移ることができた。運がよかった。太陽が昇っている時間に家に帰れるなど、私にとっては夢のひとつだった。夕焼けは近かったものの、まだ青空が残っている部分を見上げると、子どもの頃に読んだ児童作品を思い出した。少し前にも思い出そうとしていたっけ。きっかけは忘れたが。

 タイトルは、『ちいちゃんかげぶんしん』だった。時代背景は、太平洋戦争の末期だ。ネタバレは避けるけれども、ちいちゃんという女の子家族と一緒にやった『かげおくり』という遊びを通して、戦争反対を訴えるものだ。

 かげおくりというのは、地面に映った影法師をしばらく見てから青空に目をやると、網膜に焼き付いた影の残像が空に映ってみえるというものだ。未成年だった頃の私の心にドスンとき作品だった。増田民にも是非おすすめする。

 晴れ晴れとした気分だった。それからマイホームで羽をのばした。なにしろ毎日が定時帰りなのだから子ども実家から引き取るまでの間、家でゴロゴロしたり、趣味に勤しんだり、妻の遺品を整理したり、平穏な日々を過ごした。

 暇な時間を使って、『犬神さんと猫山さん』のBlu-rayディスクを購入して観た。やはり、何も考えずに見られる。1話CM込みで5分なのもいい。最終回は、花火大会だった。今まで出てきたキャラクターがみんな登場して、最後ふたり花火を見上げながら手を繋いだところでエンドだった。

 ネット掲示板を読んだところ、原作漫画(※記念に1巻を購入)の方は、残念ながら打ち切りのような結果だったらしい。作者も若い人だから、いろいろと苦労があったのかもしれない。でも、あの作品面白いと思った人がたくさんいるのだと――作者に知ってもらえたら幸いだ。

 私のようなおじさんが楽しめたのだから若い人だったらもっと楽しめる。面白い作品に違いない。できれば15分枠のアニメだったらよかった。

 たった三ヶ月の間だったが、思い出に残るアニメだった。ありがとうございました。



 ここまで書き終えて、今は自室にあるパソコン机の前で一息ついている。携帯電話の通知を見ようか、それともコーヒーを飲もうか、ボーッとするのもいいかなと、いろいろ考えている。

 税務官僚だった頃に比べると、今は幸せだ。そのうち慣れるとは思っていたが、あの辛かった日々を思い出すと、しみじみ幸せに思えてくる。不思議かな、辛かった日々であればあるほど、思い出す時に幸せな気分になる。なぜだろうか。

 そんな思いに捉われて、ふと携帯電話を拾い上げた私は、デリヘルでも呼ぼうかと思い、アドレス帳を開いた。お気に入りの子脳裏に浮かんでくる。

 ここで思い留まった。そうだ、先日誓ったばかりじゃないか。もう風俗店を利用するのは辞めようと。昔はよくソープに行ったり、デリヘルを呼んだりしていたけれども、もうしない。そういう店は利用しないと決めていた。

 長い日記になった。ゆっくり読んでもらえばいいし、わかりにくいところや、興味のないところは飛ばしてもたぶん理解できる。

 今回、昔のことを振り返ることができてよかった。書いている最中、じんわりとした幸せが込み上げてきた。この幸運感謝したい。



(追伸)

 上で挙げたN君だが、半年前に話をする機会があった。今でも彼は、どうにか転職ができないか模索しているらしかった。裏技を使おうかとも言っていた。さすがにここでは言えないが。

 N君の転職活動成功する未来を祈っている。彼は独身から、私よりは選ぶ会社自由が利くだろう。彼の多幸を願って日記の結びとする。

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