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はてなキーワード: 契約とは

2023-12-17

anond:20231217063043

80年代後半〜90年代前半の西武ライオンズみたいなもので、そこがリーグ最強選手を補強して贅沢税の支払いも圧縮しているので、そんな契約を結んだ大谷含め叩かれている

今の野球には詳しくないが少年時代に「かっとばせ!キヨハラくん」を読んでた自分には、大変分かり易い解説だった

anond:20231217063043

大谷契約で浮いた金で補強してドジャース一強になったとしたら

そんなチームでの優勝って大谷は求めてるんだろうか

これ、圧縮しているわけではないし、贅沢税回避も出来ていない。

大谷が貰える将来の年俸価値は実際にインフレで目減りすることになるわけで、もし仮に現在一括で払うとなれば半額〜6割超くらいとなろう。これは時点の異なる金額インフレ考慮せずに足し合わせて1000億円超と言っていることが本来おかしいだけであって、現在価値1000億を超えるものの計上を数割圧縮出来たり、それによって贅沢税回避出来たり出来ているわけではない。現在価値で揃えれば1000億円になぞ遥かに届かない年俸に対し、その価値に応じただけの贅沢税を払うことになるだけのことだ。

これがもし、支払いがほぼ11年以後に行われる一方で、贅沢税の計算契約10年目までの実支払いで計算されるなら大幅な圧縮となるが、もちろんそんな抜け道は用意されているわけもなく、将来に渡る年俸を全ていったん割引現在価値に落として期間割り振りするので圧縮は起きない。繰り返しになるが、単に、1000億円超だとか7億ドルといった数字現実価値を反映していないものだというだけのこと。仮に今回のような偏った分割支払いが禁止されたらこ1000億円超だとか7億ドルといった数字の方が縮む。

この手の話が苦手な人は、『生命保険って若い時に入った方が月々の支払いが安くなって生涯トータルの支払い額も少なくなるんでお得ですよ』みたいな生保レディーのセールストークに引っ掛かりやすいから要注意ね。若くして支払う1万円の主観的経済的価値は二十年後に払う2万円よりも重くなり得る、時点の異なる金額は単純にそのまま足しちゃダメ、なのにこういうセールストークは未だにあるそうだよ。

anond:20231217063043

anond:20231217063043

よく知らんけど、読んだ範囲で目に入った意見への感想

  • ぜいたく税の支払いをちょろまかしている

間違い。

ドジャースの支払い、あるいは、大谷の受け取りは後払い契約によって見た目(カレントバリューの合計)よりも減少しており、その分だけぜいたく税が減るのは当然。

この点に納得いかない人は、インフレとか現在価値がよくわかっていないのだと思う。

(ぜいたく税の計算式に不備があって、ある程度の「節税」ができる可能性はある。)

  • ぜいたく税の趣旨に反している

部分的に正しい。

この点をわかりやすくするには、100年契約を考えればいい。(実際の制度で100年契約がどう扱われるかは知らないが。)

球団は99年分の将来の約束によって有力な選手をかき集め、現在のぜいたく税負担は100分の1相当(実際には現在価値)で済む。

もちろん、有力選手たちの退団後も残されるぜいたく税に将来の球団は苦しむことになる、とも言えるが、そのときには1000年契約でもすればいいのかもしれない。

(こうして積極的制度を崩しに行けば、将来は制度自体が変わる、という読みもあるかもしれんけど。)

間違い。

まず、貧乏球団も100年契約にすることは可能

額が小さくなれば選手がそれを望まないだろうから、高額選手がいなければぜいたく税の回避の「恩恵」も無い。

が、そもそも、ぜいたく税による抑止効果は高額選手にかかるものなので、「抑止力が想定よりも小さくなる」というのが妥当表現

大谷の後払い・贅沢税回避問題について解説する

アメリカ大谷契約が叩かれている問題について簡単に。

大谷翔平の『97%後払い契約』にアメリカ人ブチギレ、大谷批判する声も(海外の反応

https://kaikore.blogspot.com/2023/12/97.html

 

贅沢税について

MLBでは戦力均衡の観点から「総年俸一定金額を超えた場合、金を徴収して機構に収める」という仕組みがある。

かなり複雑なので、詳しく知りたいかたは下記推奨。日本語で書かれたウェブ文書の中でたぶん一番詳しい。

MLBの贅沢税計算の仕組みを解説

https://felix-llc.com/what-is-luxury-tax-in-2023/

 

大谷契約がなぜ叩かれているのか

本来払うべき贅沢税を圧縮し、戦力均衡を傷つける行為であるとされるため。

具体的には、贅沢税を算出する際にインフレ率を考慮し、後払いの分は現在価値に換算して払うためというルールがあるためだ。

インフレが全くしていない社会日本は長いことデフレなので肌感としてはこちらに近いかもしれない)では、現在100万円と10年後の100万円の価値は変わらない。だが、年間3%のインフレをしている社会では通貨価値が年々目減りしていくので、現在100万円は10年後には74万4千円の価値しか持たない。贅沢税の計算は、このインフレ率を考慮して行われる。

分かりやすくするために極端に考えると、以下のような契約があったとする。

 

 

このとき100年後には現在の1円の価値が18.66分の1まで圧縮されるので、この選手年俸現在価値において5億3000万円と計算され、これが贅沢税の対象となる。球団100億円のうち94億7000万円圧縮でき、その分を補強に回せる形になる。

 

大谷契約場合

 

これを現在価値に換算すると以下のようになる。

年数支払われる金額インフレ率(複利現在価値
1200万ドル1200万ドル
2200万ドル1.03約194.17ドル
3200万ドル1.0609約188.51万ドル
4200万ドル1.092727約183.02万ドル
5200万ドル1.12550881177.69万ドル
6200万ドル1.159274074172.52万ドル
7200万ドル1.194052297約167.49万ドル
8200万ドル1.229873865約162.61万ドル
9200万ドル1.266770081約157.88万ドル
10200万ドル1.304773184約153.28ドル
116800万ドル1.343916379約5059.8万ドル
126800万ドル1.384233871約4912.4万ドル
136800万ドル1.425760887約4769.3万ドル
146800万ドル1.468533713約4630.4万ドル
156800万ドル1.512589725約4495.6万ドル
166800万ドル1.557967417約4364.6万ドル
176800万ドル1.604706439約4237.5万ドル
186800万ドル1.652847632約4114.1万ドル
196800万ドル1.702433061約3994.2万ドル
206800万ドル1.753506053約3877.9万ドル

 

ということで、合計すると大谷契約現在価値にして合計4億6千万ドルほどとなり、これを10で割った4600万ドルが贅沢税の対象として計上される。球団は浮いた分でほかの選手を補強でき、よりワールドチャンピオンに近づく(戦力均衡が破壊される)。

 

ブコメへの反応

cider_kondo よーわからんドジャースファン球団批判するなら分かるがそれ以外は意味不明。将来のキャップスペース(球団未来)を生贄に捧げて短期的な戦力確保を優先したという話であり、それ以上でもそれ以下でもなかろう

yunotanoro 大谷翔平が後払い契約をする事で、大谷翔平の現役生活中は毎年6800万ドル分他の選手を強化してドジャース最強時代を築き上げれるってバグ技が発生したってことか。引退後は暗黒期になる可能性もあるよな。

Futaro99 これって十年後に居ないオオタニの分のぜいたく税払うんだよね?それはそれで辛くないのか?

大谷年俸が贅沢税の対象になるのは、あくま契約が切れる10年後まで。年俸の総額を契約年数の10で割って年々支払っていくのだが、この「総額」を圧縮しているので問題となっている。

なので「将来(11年目以降)がつらい」「11年目以降を犠牲にして短期利得を得た」という話ではない。

 

kiki-maru ここ10数年ナリーグ西地区では一度だけ1ゲーム差で落とした以外は大抵大差で地区優勝してる金満球団ドジャースでこれをやればそりゃキレられる。

同感。ドジャース日本でいうと現在ソフトバンク、より正確に言えば80年代後半〜90年代前半の西武ライオンズみたいなもので、そこがリーグ最強選手を補強して贅沢税の支払いも圧縮しているので、そんな契約を結んだ大谷含め叩かれている。

  

なんで大谷はこんな契約を結んでるの?

大谷契約には後払い利子もないため、インフレが進むアメリカにおいてはもらえる金額が目減りするデメリットしかない。たぶん以下のような事情なのだろう。

 

 

贅沢税の算出方法は複雑怪奇なので、気になったかたは繰り返しになるが冒頭下のリンクを参照ください。

2023-12-16

大谷契約大谷に不利すぎるとかいう話

1000億円、全部受け取り終わるのは20年後

インフレがあるし運用もできなくて機会損失もあるから

今後これを真似する選手はいないだろうとか。

でも名目1000億だよな。

実質500億だとしてもすげー額だが。

anond:20231215222201

お前は何もわかってない。ズボラニンゲン家電メンテナンスする手間すら嫌なんだよ。

自動化家電家事自体は楽になる。しかし新たに発生する手間が以下だ。

メンテの手間を最小化する

anond:20231216120102

君は悪くないよ

最近童貞回線契約させるプロバイダが悪いと思うようになった

2023-12-15

anond:20231215090840

カバカバ雇用契約を取り交わした結果、泥沼へ

わたし契約を取交結果、泥がへバり沼カバ雇用カと

お荷物社員になってしまった

今の会社には親のコネで入ったようなものだ。

契約社員として働いていた会社契約期間が切れて、就職活動をしてみたがうまくいかず、

親と個人的に仲のよかった当時の重役が引っ張ってくれて、正社員にしてもらったのだ。

(一応言っておくと、親が重役に対して頼み込んだりとかはしていないはず。親を介して、重役と僕自身個人的な知己を得ていたという話である

最近正社員になって以来かかわっていたプロジェクト解散になって、別の部署に異動になった。

異動にあたっては人事の人に希望も聞かれたし、その上でいろいろな部署に当たってくださったようなのだけど

「そんな人はいらないです」って、大体そういう反応だったらしい。

そんな中でなんとか受け皿になってくれたところに今いるというわけだ。

ちなみに話を聞いていくと、どうやら正社員になる際にも、件の重役以外からは「あいつはやめといたほうがいい」と反対があったらしい。

すべてはその人の温情だったわけだ……ちなみに、その人は定年でもういない。

当時の偉い人のひと声でしかたなく採用して、正社員からクビにもできず、人事の人からすれば一番めんどうなお荷物社員ですよね。

親や友人、いろんな人に相談して、たぶん返ってくる言葉は決まっている。

「今の時代コネでもなんでも正社員になれただけありがたいんだからお荷物でも鼻つまみものでも平気な顔をしてしがみつけ!」と。

自分根本的な社会能力が本当に欠如しているし(税金の支払いとか、そもそもコミュニケーションスキルとか)そうするべきだというのも痛いほどわかる。

でも……

自分はここにいていいのだろうか、というこの思いは、どこに向ければいい?

(もちろん、今いる部署でできるだけの努力はする。その上で、一度ついてしまったレッテルマイナス評価とどう向き合っていけばいいのかという話なのです)

同じような境遇いたことがある人の声を聞きたいです。

やっぱり自分に出来そうな仕事がないな~

せっかくスマホ契約したのにどうしたもんやら

anond:20231215140025

NHKは1日、記者取材したインタビューなどの取材メモを、子会社契約する30代の派遣スタッフインターネット上に流出させていたと発表した。取材を受けた相手には既に謝罪したといい、「視聴者の信頼を損なう、あってはならないことで深くおわびする。さら調査し厳正に対処していく」としている。

 派遣スタッフテロップ作成業務従事ニュース制作の専用端末へのアクセス権を持っており、入手して別の人物に渡したメモがX(旧ツイッター)で拡散された。先月28日に、取材を受けた人から記者に連絡があり発覚した。スタッフは「興味本位だった。大変なことをして申し訳ない」と話しているという。 

時事通信社

https://sp.m.jiji.com/article/show/3111941


はい残念

終了な

anond:20231215134849

NHKは1日、記者取材したインタビューなどの取材メモを、子会社契約する30代の派遣スタッフインターネット上に流出させていたと発表した。取材を受けた相手には既に謝罪したといい、「視聴者の信頼を損なう、あってはならないことで深くおわびする。さら調査し厳正に対処していく」としている。

 派遣スタッフテロップ作成業務従事ニュース制作の専用端末へのアクセス権を持っており、入手して別の人物に渡したメモがX(旧ツイッター)で拡散された。先月28日に、取材を受けた人から記者に連絡があり発覚した。スタッフは「興味本位だった。大変なことをして申し訳ない」と話しているという。 

時事通信社

https://sp.m.jiji.com/article/show/3111941



しゃあっ!

バカバカ雇用契約を取り交わした結果、泥沼へ

面接対象者Aと採用担当者

Aは面接にてBより「来月初日より勤務可能であれば、採用させていただきます」と口頭で告げられる。

Aはそれに対し「来月初日より勤務可能ですので働かせていただきます」と回答。

雇用契約に関しては初日に出勤した際に結ぶことで同意

したとされる。

 

翌月初日、Aは出勤せず連絡がつかなくなる。

Bは毎日のように電話連絡を行ったが連絡がつかず、

翌週にAから「辞退させていただきます」と電話連絡があり、

Bは「でしたら採用撤回させていただきます」と告知。

したとされる。

 

3か月後、Aより

一方的契約を破棄されたので、就労の機会を失ったためその期間の給料の支払いを求む」

という書面が送付される。

その後の聴き取りでAより辞退の連絡があったことが分かったため、本人に確認するも

「そのような連絡をした覚えはない」と告げられる。

仕方ないので会社側も「弊社側としては公式採用を通知したことはない」と回答。

口頭での採用契約として成立する、とA側から話があるが

口頭でも採用を通知した記録はないと会社側が突っぱねる。

 

両者弁護士を立ててのお話合いに発展する。

anond:20231215012622

そらそうよ

からこそ完璧でないにしてもそれなりの記録を残すために結婚前の契約書だったり性的同意アプリ必要なんだが。

それが分からんのか?

0か100かでしか考えられんバカ

anond:20231215012025

その前提を踏まえてなるべく安全になるよう振る舞った結果、DV男や同意してませんでした女に引っかかってしまったら、それはもう諦めろよという話では

諦めた上で、そのまま放置するなり訴えるなりはその時考えましょうっていう

そもそも結婚前の契約書だったり性的同意アプリは、その後の裏切りゼロにするための仕組みじゃなくて、ただの意思表示や手械をかけるためのツールしかないし

2023-12-14

お葬式営業さあ

葬式代の先払いみたいな営業さあ

あれやめてくんないか

契約した本人は死んでるわけじゃん

残された側が葬式するわけじゃん

うやむやにして実際の葬式の時払う気ないでしょあんたら

残された側が積立してるの見つけた時は葬式終わってるじゃん

はぁー

よーし35歳職歴無し12無職のワイ氏もスマホ契約してタイミー登録したやで~

近場でよさげバイトまり尽くしててファッキンやで~

教育委員会最後に取り組んだ課題 <其の三>


(前part)

https://anond.hatelabo.jp/20231213191557

3. 若手職員のB君

直情的なタイプだった。怒りだろうと悲しみだろうと、感情の振れ幅が大きいタイプである

最初の方で説明した場面で、職場コピー機が置いてある台を蹴っていたのが彼になる。傍目から見ても、「どうして採用されたのだろう……」と疑問が湧いてくるほどだった。

ストレスには耐えられないし、自分勝手スタンドプレーは多いし、立場が弱い人間には辛く当たるし、自分は凄いといった主張をしていた(「俺の親、若くして自治会長だから!!」など)。相手意見曲解することが多かった。

私も手痛い思いをしたことがある。私がいた指導課には住民基本台帳ネットワークシステム戸籍課や税務課の職員が使っているものと同じ)があったのだが、B君は特に許諾もなくそれを操作し、職務遂行必要個人情報を入手していた。本来であれば事前申請を要するし、厳しい自治体だと戸籍課以外の職員によるシステム操作を認めない。これが普通である

ただ、ほかの部署から個人情報取得の依頼があった場合でも、身内だからということで、口頭による承認で住基システムを使わせることはあった(課員への一言)。能率を考えてのことだ。が、B君の場合は明らかに一線を超えていた。職務遂行必要であることがわかるが……一度だけ、彼を思い切り叱り飛ばしたことがある。以降は、口頭で課員の承認を得てからシステムを使うよう徹底させた。

ところで、あなた職場にもいるのではないか仕事でも家庭でも趣味でも、何でもいい。ストレス精神的に潰れかけた人間の姿である。B君は、元々コミュニケーション能力に難があった。いわゆる話がわからないタイプだった。

残業も多かった。指導課や学事課の教員出身者と同程度と仮定すると、おそらく月60h~70h程度か。彼の上司は「仕事をたくさん振っていないのに……なぜ?」というスタンスだった。

市職員場合は、予算がある限り時間外勤務手当が支給されるという。私が若い頃だと、時間外勤務をしていないのに、予算消化のために闇残業を認めるという慣習があったほどだ。

教員出身者の場合は、月20hまで支給されていた。学校現場から教育事務職に移った者にとって、長時間労働サービス残業は避けて通れない。この試練があるからこそ、一定基準に達した教育人材を育成することができている。

人は光を求める。そして、その光の見える方向へ動いていく。教職員にとっては、教育に関する哲学、という光を見出すための修行の場こそが教育委員会である。量・質ともに圧倒的なレベルでの修行。厳しい体験を幾度となく積み重ねるから人格能力が磨かれ、玉になっていく。

さて、彼の上司はB君を徹底指導して残業縮減に務めた。だが結果は出ない。残業縮減の効果は僅かだった。ところで、B君の場合学校歴がよかった。地元の名門公立高校卒業して、大学も相応のところを出ていた。地元的には血筋もいい。それが採用に繋がったのだろう。

縁故が悪いか? といえば時と場合による。一概に悪いとは言えない(ex.公共学童クラブ指導員は、その多くがスカウトである特に男性場合はほぼ100%だ)。教職員採用試験においても、学科面接試験の点数以外で、非公式評価すべき点というのは確かにある。

行政一般事務職員のことはよく知らないが、彼らと仕事をしていると、確かに地元において血筋がいいとされる人に仕事のできる人が多かった。※主観的統計である

高等学校入学試験ですらそうだ。学科試験以外で評価される要素がある。内申点などは、その典型である。本人の人柄や人格学習態度や常識力、社会への順応性が点数化される。内申点以外にも、+-の評価がされる要素も一応はある。

プラス評価の例としては……今では絶滅した慣習であるが、昔は公立校でも縁故による入学があった。とある高等学校の名門運動部などが、どうしても○△中学校のあの子がほしいという場合、事前に保護者児童中学校側と話をつけておく。かくして3者が合意に至った場合入試前に合格が決まっていた。内申点中三期を満点にするなどして対応する。

マイナス評価の例としては……生活習慣だろうか。公立高校入学試験の基本は、学科試験内申点の合計で決まる。とはいえ、点数に関わりなく不合格になるケースもある。こちらは犯罪行為であるとか、補導されるのを繰り返したとか、入学試験の際に相当奇抜なことをしない限りは関係ない。

ただ、その子合格基準点に達していた場合でも、入学試験の要綱要領に定めのある範囲不合格になることはありうる。欠席数が極端に多かったり、在学中に異常な行動を繰り返したなどが内申書に書いてある場合だ。学校教育とはいえ高校側も不用リスクを取りたくない。名門とされる公立高校問題児が少ない理由ひとつである

B君の話に戻ろう。その年の夏頃に聞いたところだと、どうやら事件を起こしたらしい。

梅雨が明けた頃に、霞が関新卒キャリア官僚研修にやってきたという。T区の各部署を廻って地方行政の実務を学習するのだ。T区は、その年の中央省庁研修先のひとつに選ばれていた。

キャリア官僚達は、ごく普通にT区の歴史や成り立ちを勉強して、地方行政の実務を視察して、心ばかりの現場仕事をこなして、一週間ほどで霞が関に帰る――はずだった。

最後の日に行われた交流会(飲み会)で、B君はやってしまった。喫煙所よもやま話で聞いたところだと、以下の流れだ。

国土交通省官僚が酒を飲んで調子に乗る

 ex.研修部署部長肩に手を置く、女性職員の体に何度も触る、別省庁のキャリア官僚に「ぶっ殺す」と発言するなど

飲み会最中にB君が頭にきて、国交省キャリア口論になる

国交省キャリアが「お前の区の国庫補助金ゼロにするからな」と言ったところで、B君がキャリア官僚を蹴り飛ばし、馬乗りになる

④ほかのキャリア官僚とB君の部署係長が、彼を羽交い絞めにして止めた

……気持ちはわかる。侮辱されて悔しかったのだろう。だが、いくら何を言われようと、暴力だけは駄目だ。確かに、若手官僚場合調子に乗っている者は一定数いる。子どもの頃から勉強勉強を重ねてきた自負があるとともに、仕事では自分の親ほどの年代から神輿を担がれるような扱いを受けるのだから調子に乗るのも当然である(上に出てきた国交省キャリア東京大学卒だった)。

かくいう私自身も、文部科学省事業査定担当であるとか、会計検査院検査官から相当辛辣なことを言われたことがある。だが、怒りの感情に囚われてはいけない。駄目なのだ

人間はいかなる状況の下においても、自己衝動をそのまま表に出してはならないし、出すべきでもないし、さらに言えば、出したいとも思わない、という主張はまったくの真実であり、妥当見解であると私は考える。衝動制御することができるし、制御しなければならない。それは現実要請というだけでなく、一人の個人としてのまとまり一貫性および価値観要請でもある。突き詰めて考えるならば、人生には実存葛藤解決不能問題さらには、あることのためには別の何かを諦めなければならないというような状況が数多く存在しているのだ。こうした状況こそ、人間が生きる上での本質的条件となっているのである。何らかの葛藤が常につきまとい、ある方向へ進もうとすれば別の道を諦めざるをえない。人間はこうした状況に苦悶しつつ、自己制御しながら生きていかなければならないのだ。 完全なる経営(2001) A.H.マズロー (著), 大川 修二 (翻訳) P.295



私とB君が教委事務局で一緒だったのは一年だった。その年は、社会教育課にとって厳しい年だったらしく、彼は相当追い詰められていた。年度末の三月時点では、まるで50代のごとく自分が思ったことを脊髄反射で口に出すようになっていた。

声をかけようか、とも思った。あまりに辛そうだったからだ。係長課長も、彼を見放しているところがあった。どれだけ残業が積み重なろうと、仲間によるフォローを呼び掛けたりはしなかったし、むしろ失敗に対して反省文を書かせていた。

B君は、口に出すのが憚られるほど救いようがなかった。もし、上司や仲間にとって彼が『かわいい奴』だったら、こんな事態にはなっていない。彼は、実際に不良な人間だった。職場の仲間から非人格的な言動咎められるのはまだいい方で、はっきりいって見捨てられていた。自業自得だった。

しかし、やはり可哀想に感じることがあって、廊下をすれ違う時やトイレなどで「元気?」「今日は温かいね」「辛くないですか」など声をかけることがあった。

それから、彼がどうなったかというと、真相を確かめたわけではないのだが……私が定年になる前に退職したらしい。別の部署に異動しても活躍できず、しかしながら、何の因果だろうか――霞が関への出向を命じられたという。省庁までは不明

本来名誉であるはずだが、その出向期間中退職を申し出たということだ。もしや、生贄型の出向だったのだろうか?

現代社会において、感情が表に出るタイプ人間しんどいのだと思う。彼が今、どうしているかはわからない。ほどほど幸せにやっていることを祈っている。



4. サイコパスのC係長

先ほどの2.3.でいうところの係長にあたる人物だ。この人は、冷血漢と呼ぶにふさわしい人間だった。サイコパスとは書いたが、私は臨床心理学碩学ではない。仕事熱心で、結果を求めるタイプだったのかもしれない。目的のためであれば何でもする人だった。思い出してみる。

例としては、部下の叱責だ。普段は物静かで、部下の相談や報告を聞いている。が、一定レベルの何かに触れると怒号を発する。

係長「お前、こないだできるっていったよな!」

若手部下「すいません」

「なんでできねーんだよ」

「……なんとかします」

「言ったな? じゃあしろよ。今週末までだ」

はい。やってみます……」

※部下ができなかった場合は、定時を過ぎても何十分でも説教していた。そして、できるまで残業をさせる。

後は、イベントだろうか。市区町村においてイベント主催する部署はいくつかあるが、教委事務局もそのひとつである教育○○大会などの厳かな発表会もあれば、○○総合フェアなど若い人や家族連れが多く集まる文化的ものもある。

さて、そのT区にとっての○○総合フェアの時だった。毎年過ごしやすい季節に、とある大公園で実施されるのだが、50以上もの出店が立ち並ぶ大イベントだった。

その年のイベントは、残念ながら雨天だった。初日は少雨で済んだものの、翌日以降の天気は崩れる可能性が高い。社会教育課は、教育総務課・指導課と並んでイベント主管課のひとつだった。

その初日の、夕方~夜にかけてのことだった。教育長を始めとする幹部職員が現地に残って、明日以降の対応を話し合っていた(ほかの教委スタッフは全員帰っていた)。主な論点は次のとおりである

□ 雨天の場合の中止ラインは?

イベント会場は維持できるのか?

□ 中止の際の広報手段は?

上記3点のうち、2点目がなかなか結論に至らなかった。イベント会場には、テント備品も野外展示物も並んでいる。風雨によって損傷する可能性があった。そして、2点目の解決手段提示したのがC係長だった。

彼は、「業務委託している会場警備員がいるでしょう。数十人。彼らにやらせましょう。折り畳み式テント(※鉄パイプではない)の屋根を低くする作業や、野外展示物の収納もです」といったことを述べた。

私は「それは契約内容に入っているのですか?」とC係長に問うた。すると、彼は「緊急事態です。契約内容にあろうがなかろうが、現場の指示に従ってもらわないと」と言っていた。

教育局長は「後で問題にならないか?」と聞いたが、「私の責任で収めます」と彼は返した。教育長に「本当にできるんだな?」と聞かれると、「問題ありません。警備の発注は当課です」と返していた。ここから先はうろ覚えだが、C係長は警備会社現場責任者と交渉を始めた。

夜7時頃だったか。私がトイレに行く途中で、社会教育課長とC係長、警備会社ロビー交渉しているのを見た。当然ながら、相手方は渋い反応だった。

私はそのままトイレに行って、また帰り際にロビーを通りかかったところ、「契約切るぞ。ええんか!?」というC係長の声が聞こえた。この人は、気分が高まると大体こうなる。

以下、会話を手帳メモしているわけではない。思い返してはいるが、やはりうろ覚えである

「切るといっても来年からね。今年はもう契約してるし。来年は、こちらの権限でほかの警備会社契約します。それでいいなら、あなた判断で断ってください。テント作業OKなら、これから私の責任で指示しますが」

「いや、でも。ちょっとの量じゃないでしょ? テントの数は何十個もあります。それをひとつひとつ、高さを下げていくんでしょ? それはもう――」

あなたが決めるしかないでしょ。責任者なんだから。この時間あなた会社上司がいるんなら電話で伺ってください」※このあたりから方言になる

判断ができません」

「毎年、あんたの会社契約しとるんやぞ。しっかも言い値で。本来なら正式競争入札せんといか金額やのに。こういう時のために、うちは権限使っとるんやぞ。官製談合みたいなこと、してやっとるんやぞ。俺らとあんたの会社のためを思って。で、上の人間電話するか、あなた判断で決めるかのどっちかや。あなたが決める場合は、契約切られても全部責任とるんやぞ」

「……」

「俺が責任を持つ。あんたが上司に怒られんようにする。後で言っとく。知り合いだから。頼む!」

「わかりました。指示をお願いします」

係長のこの判断が正しかったのか、誤っていたのか。今でもわからない。

結果だけ見れば正しかった。その夜は雨も風も激しかった。(鉄パイプ式でない)テントを張ったままだと、風雨で確実に潰れていた。テントや野外展示物を片付けるといった作業絶対必要だった。それを怠って、一般スタッフを帰した私たち幹部の落ち度である

手続き的には違法である。正しくない。警備会社ロハで使ってしまっている。C係長のことだから、きっと事後処理はうまくやったのだろう。あの後、彼やその上司処分を受けたという話は聞いていない。

個人的には、C係長の行いは正しかったように思える。実際、あの場面だとああするしかなかった。組織のために泥を被ってくれたとも言える。ただ、それが未来に繋がる行為だったかというと怪しい。

例えば、テント崩壊する未来を選んでいれば――教委事務局が「組織として学習」することができていた。それがいい未来につながった可能性もある。

(次part)

https://anond.hatelabo.jp/20231216182406

2023-12-13

40年契約給料後払いでいいじゃん

若いうちは安く修行するでいいじゃん

anond:20231213141752

MLB選手会が強力なので、契約自体が終わってるなら踏み倒すことはほぼ不可能な建付けになってる

ドジャース契約通り払わなければならないし、

ドジャース経営破綻しても引き継いだ球団が払わなければならないし、

引き継ぐ経営者が現れなかった場合でもMLBが支払いを補填する

井川ですらあの体たらくで全額保証されたわけだし

バウアーもMLBからDV疑惑サスペンドされた分以外は保証されてたので

ドジャースとの契約最終年だった今年の分は普通にもらってる

バウアーみたいに大谷が変な女にひっかかって虚偽のDVで訴えられて

MLBから長期の出場停止を食らうようなことがあったらその分は減額されるだろうな

anond:20231213144424

ワイの同僚は先月契約and竣工3月には完成予定やで

anond:20231213115426

法律違反しているので

競業避止義務で縛るのにも限界があってそれを超える契約は逆に訴えられてしまうので

企業VTuber辞めて転生するとか個人配信者になるの契約で縛ったほうがいいんじゃね疑惑

企業所属のVが転生したり個人配信者になってファンをごっそり引き連れてのうのうと配信してるのやっぱりおかしいしファンもアホとかしか思えん。

まぁさすがに配信者に転生禁止はアレだとおもうけど、2年くらい縛るとかパトラとか小森めとであったように違約金支払うくらいしていいと思うわ。

正直アレの中身がどんだけ真面目だろうが外面は内面の一番外側なわけで

あれだけやらかし人間卒業即転生してどぎついファンクラブのプラン作って

それにジャブジャブ課金してるファンが恐ろしく感じてる。

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