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2024-03-29

シャオミが発表したEVと800Vの急速充電網

配信

https://www.youtube.com/live/DsiyB5Es32s?si=TAKpzwiUrziO37-9

日経記事

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM28AJS0Y4A320C2000000/

シャオミのSU7 EVは、たったの450万円で15分充電510kmの走行可能というEV技術の飛躍を示している。

しかし、MAXグレードは800Vの急速充電対応とのことだが、もし日本へ導入するとなったら、そのインフラ網の構築には課題存在する。

インフラ改修の課題

日本で800Vインフラを構築するためには、既存の400Vシステムからの大幅なアップグレード必要とし、新たな電力ステーションと電力網の改修への投資が求められる。

さらに、安全規制相互運用基準も高電圧対応するため進化する必要がある。

1.電源供給

800V級の急速充電設備を設置するためには、大量の電力を安定して供給できる電源が必要である現在インフラがそのような大電力を供給する能力があるかどうかを確認する必要がある。電力供給が不足している場合は、電力線の強化や新しい電力供給源の確保が必要になる場合がある。

2. 変電所設備

800V級の急速充電に必要な電力を供給するためには、変電所や配電設備もそれに対応できる能力必要になる。これには、変圧器アップグレードや、高電圧対応した配電設備の導入が含まれることがある。

3. 充電スタンド設備

充電スタンド自体も、800V級の高電圧対応した設備でなければならない。これには、充電器本体の他、配線やコネクタなどの設備が高電圧に耐えられるように設計されている必要がある。

4. 安全基準規制

800V級の高電圧充電設備は、安全性が非常に重要である。設置するにあたっては、日本安全基準規制に適合していることを確認し、必要認証許可を取得する必要がある。

既存インフラがこれらの要件を満たしていない場合、新たな投資と改修が必要になる可能性が高い。一方で、新しい技術ソリューションを利用することで、大規模なインフラの変更を避けつつ、高電圧充電の実現が可能になる場合もある。具体的な設置計画については、電力会社設備メーカーとの協議を通じて、最適な解決策を模索することが重要である

コスト課題

既存インフラを800V級の急速充電器に対応させる過程で、運用コストにも注目する必要がある。以下のような運用コスト考慮される。

1. 電力消費の増加によるコスト

800V級の急速充電は、一般的な充電設備に比べて大量の電力を消費するため、電力コストの増加が予想される。これは、充電スタンド運営コストに直接影響を及ぼす。

2. 設備メンテナンス更新

電圧充電設備は、既存の低電圧設備に比べて技術的に複雑であるため、メンテナンス更新によるコストが増加する可能性がある。特に安全性を確保するためには、定期的な検査部品の交換が不可欠である

3. 安全規制への適合に関するコスト

電圧充電設備の設置と運営には、安全規制への適合が必要であり、これには認証取得や検査のためのコストが発生する。安全基準が厳格になるほど、コストは高くなる傾向にある。

4. インフラアップグレード拡張

電源供給変電所設備を強化し、高電圧対応するためのインフラアップグレード拡張には、大規模な初期投資必要である。これらのコストは、長期的な運用コストにも影響を与える。

これらの運用コストは、800V級急速充電器の普及と運用の実現可能性を評価する上で重要な要素であるコスト削減や効率化のためには、最新の技術エネルギー管理システムの導入、運用効率最適化が求められる。また、将来的な技術進化市場の変動を見越した柔軟な運用計画立案必要になる。

まとめ

ということでEVも、所謂おま国存在する。

よって、日本じゃEVが普及すんのは無理w

2024-03-28

コンビニからエロ本が無くなるらしい…

理由協議団体による「不快であるというそ理由のみで。

コンビニとはある種公共の場であり、エロ本が置かれているのではゾーニングが出来ていないのだと。

このままゾーニングの波が広がれば増田にまで波及し、風俗増田も追い出されてしまうかもしれない。

でも、そんなことしちゃ駄目だ。

そんなことしたら、それこそ増田存在意義が消えてしまう。

わかるだろ?

俺たちが増田で聞きたいのは、そういう話なんだよ。

パチンコでぼろ負けして居酒屋焼き鳥をくちゃくちゃ鳴らして食べながら貧乏揺すりして、シャッター商店街路地にある飲み屋横丁の一角の隅の席でちびちび酒を啜りながらその赤ら顔で「ちくしょう」って小声で言い続けている老年の男がつい酔った勢いで口を滑らせて話してしまうような、そんな話を聞きたいんだ。

2024-03-25

anond:20240325161732

いやそれ事実だぞ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html

2.日本側は、過去植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史事実謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した。

 双方は、日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して、国交正常化の後、双方が適切と考える期間にわたり無償資金協力、低金利の長期借款供与及び国際機関を通じた人道主義支援等の経済協力を実施し、また、民間経済活動を支援する見地から国際協力銀行等による融資、信用供与等が実施されることが、この宣言精神合致するとの基本認識の下、国交正常化交渉において、経済協力の具体的な規模と内容を誠実に協議することとした。

 双方は、国交正常化を実現するにあたっては、1945年8月15日以前に生じた事由に基づく両国及びその国民のすべての財産及び請求権相互放棄するとの基本原則に従い、国交正常化交渉においてこれを具体的に協議することとした。

 双方は、在日朝鮮人地位に関する問題及び文化財問題については、国交正常化交渉において誠実に協議することとした。

https://www.mofa.go.jp/region/asia-paci/n_korea/pmv0209/pyongyang.html

2. The Japanese side regards, in a spirit of humility, the facts of history that Japan caused tremendous damage and suffering to the people of Korea through its colonial rule in the past, and expressed deep remorse and heartfelt apology.

Both sides shared the recognition that, providing economic co-operation after the normalization by the Japanese side to the DPRK side, including grant aids, long-term loans with low interest rates and such assistances as humanitarian assistance through international organizations, over a period of time deemed appropriate by both sides, and providing other loans and credits by such financial institutions as the Japan Bank for International Co-operation with a view to supporting private economic activities, would be consistent with the spirit of this Declaration, and decided that they would sincerely discuss the specific scales and contents of the economic co-operation in the normalization talks.

2024-03-18

父が亡くなった際の手続きなど

https://www.ht-tax.or.jp/sozoku-guide/procedure-schedule

ホットエントリーにあったので、実際11月に父を亡くした際のことを書こうと思う。

項目は上記サイト記載されているものを中心に書く。

また、相続人は母(配偶者)、同居の子(同子)、別居の子(別子)の3人。

能動的にやった手続き

年金受給者死亡届

父は共済年金受給者だったので、そちらへ連絡。

一応国民年金の方にも知らせておいてください、とのことだったので年金事務所へも行ったが、そこで具体的な手続きはなし。

世帯主の変更
保険関係手続き
葬祭費申請

父が世帯主だったので、稼ぎのある同居の子へ変更。

国保介護保険ありで障害者手帳持ちだったのでまとめて返却。

母と同子も国保世帯主が変わったので、そちらの手続きも行った。

葬祭費もあわせて申請

ここは役所の同じフロアで同日に行えた。

名義変更と解約
口座の凍結連絡

電気水道ガスNHKネットその他の名義人を同子へ変更。

またクレジットカード携帯電話も解約。

死亡届提出前に普通口座から葬儀費用として全額引き出し(が、足りずに別子が立て替え)

確定申告

年金以外に僅かながらも収入があったので発生(再雇用シルバーセンターの間くらいの仕事

確定申告と同じくe-Taxで行う。

相続関係

急激に体調が悪化して亡くなったので遺言書はなし。

相続するもの現金土地家屋車。これらについて同子別子は相続放棄をして全て母が相続をすることに。

その旨を記載した遺産分割協議書を作成し、印鑑証明登録してある印を用いて3枚に割印。

不動産名義も母へ変更。びっくりする金額を取られた。

また保険金がみなし相続財産となるので相続税の対象となる。

保険金は受取人が母のみのもの、受取人が母・同子・別子でドル建てのものフラグ

受動的にやった手続き

死亡診断書の受け取り
高額療養費の請求

死亡診断書入院先で亡くなったので病院の方で精算とあわせて出してくれた。

高額療養費は元から免除みたいなものなので手続きはなし。

死亡届の提出
火葬許可証の取得
埋葬許可証の取得

死亡届を葬儀会社の人が提出してくれて、そこで火葬許可書を貰ってくれた。

埋葬許可証火葬場で骨壺と一緒に入れてくれた。

まだの手続き

相続登記

円安のおかげで想定より多くなった保険金の所為で子二人に相続税がかかることになった。

書類自分達で作成した為、間違いなどないか相談をしたかったのだが。

確定申告があるので四月以降におねがいします」

となって宙ぶらりん状態

使ったツールなど

役所無料相談

主に必要手続きなどの確認とやり方について。

この後相続登記の方でもお世話になる予定。

書類テンプレート

主に遺産分割協議書の書き方の参考にしました。

ネットにあるものを大体まるまるコピペ

2024-03-10

マルガリータ vs カクガリー

後日、トラガリータの介入が明らかとなったためゴブガリータは没収試合を宣告

三者処分を巡り、スポーツガリータとモヒカンガリータによる協議が続いている

2024-02-29

日本ビジネスメールはダラダラとして中身ないとか言われるけどダラダラに使う言葉が違うだけでアメリカもそうじゃね?

ってSIEのやつ読んで思った

PlayStationコミュニティー私たちにとって何よりも大切です。このことを踏まえて、当社の構造改革について皆さんにも共有することが重要だと考えました。SIEは、各国・地域法律協議プロセスに従いながら当社の人員全体のおよそ8%にあたる約900名の削減に着手する計画を発表しました。これは、非常に難しい決断でした。PlayStation Studiosを含む世界中社員対象となります

SIEには、当社の成功の一翼を担ってきた非常に優秀な社員が在籍しており、彼らのこれまでの貢献は代え難いものです。一方、ゲーム業界は大きな変化を遂げており、私たちは将来を見据え、当社の事業を強化しなければなりません。デベロッパーゲーマーの皆さんからの期待にお応えし、ゲーム業界未来テクノロジーをけん引し続けるために、私たち検討を重ね、コミュニティーに対して最高のゲーム体験を届け続けるための体制を整えることにしました。

本日、本件に関する背景を伝えるために、社内で以下の内容のemailを発信しました。この決断は非常に難しいものですが、PlayStationコミュニティーの皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。SIEは、構造改革を行い、全社の効率化に取り組みながら、今後も最高のゲーム体験を皆さんに届けていきます

https://sonyinteractive.com/jp/news/blog/difficult-news-about-our-workforce/

2024-02-22

anond:20240221081720

この人、全然詳しくなさそうなので週刊誌相手訴訟交渉ゼロ件、ネット上の名誉毀損訴訟ゼロ件の地方のクソザコ弁護士として、わかる範囲で突っ込んでいくよ。

報道以上のことはわからないし、この仕事をしている以上、「事実小説よりも奇なり」なんてことはちょくちょく遭遇するので、元の案件については判断を保留してどっちの味方でもないつもりだよ。


「何故、性行為の有無に関する主張が変わったのか」「何故、新潮ではなく個人を訴えるのか」について解説するよ。

おう。

裁判官不足による名誉毀損訴訟形骸化

裁判官慢性的に不足しており、昨年の国会でも取り上げられたほど。本来必要人員の半分しかしない。

そうなの?

ソースこれ?

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f3d36eb32f0c91880157d31b43d991108bd7513

それともこれ?

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000420420210312003.htm

ソースとも、「昨年の国会」での「裁判官の全体的な不足問題」ではないよねえ?

必要人員の半分」ってソースどこ???ツイッターの法クラでも話題になりそうなもんだけど誰か言ってたっけ?(情報全て追えているわけじゃないので言ってたらごめん)

一方で個人紛争は年々増加しており、中でも名誉毀損訴訟の増加率が突出。

ソースはどこ?

名誉毀損なんて絶対数たいしたことなくない?

地方民でネット集客に熱心じゃない自分事件に当たらないだけ???

そのため、名誉毀損訴訟に対しては「出来る限り迅速に終わらせる」運用裁判官に求められる。出来なければ人事評価で落とされる。

地方民なもの裁判所との協議会にも毎年参加しています名誉毀損なんて件数自体が多くない(はず)ので、交通事故医療建築等の専門訴訟についての迅速化が課題なのでは?(マジレス

件数が多くて類型化しやす訴訟の審理運用については協議会で定期的に話題になりますよね。

具体的には、適当口頭弁論を流した段階で裁判官和解案を提示することだ。松本人志と文春の裁判4月にはこの段階に入ると思われる。

適当に流す」って一体何よ笑?

口頭弁論で丁々発止の議論をしてると思ってるのかな。ドラマの見過ぎよ?

基本的にはteamsでの弁論準備でしょ。(あれ、クッソ使いにくいよね)

尋問の打診もせずに4月に和解勧告はないでしょ。

そんな雑な審理の裁判官がもしいたら弁護士会経由で来る人事評価シートでクソミソに書くよーw!

この和解案は被告たる週刊誌側に雀の涙程の賠償金を払わせて手打ちにするものであり、原告側は基本的拒否出来ない。拒否したら裁判官の心象を損ねて一審敗訴になるからだ。そうなると原告側にとってダメージは甚大。

週刊誌名誉毀損案件って細かな銭勘定よりも勝った負けたのイメージ勝負な印象が外野から見ていて強そうなので、そんな和解案お互いメリットがないような。

週刊誌が負けていて判決までいってる名誉毀損爆笑太田の件も記憶に新しいけど結構件数あるよね?

そんなクソみたいな和解案、私なら拒否して徹底的に争うから週刊誌中の人、俺に仕事くれ!

(※もちろん冗談です。個別事件の直接勧誘は“弁護士職務基本規程”で原則禁止されていますのでよい子の弁護士は真似しないでね!!)

追記

ブコメの人、職務基本規程のところ誤字ご指摘サンキュー

かいな笑!(褒め言葉

週刊誌を訴えても数百万しか取れない」とあちこちから言われる根本原因は、裁判官不足なのである週刊誌側もそれを分かってるから書きたい放題書くし、名誉毀損で訴えてくるのを狙ってるフシすらある。安い賠償金になることで「記事の大部分が真実だった」と国民に思わせることが出来るからだ。

しろ根本元凶は①慰謝料追記修正慰謝料相場)が低いこと、②懲罰的損害賠償がないこと、③敗訴者による勝訴者の弁護士費用負担が(基本)ないことでしょ。

赤い本基準で死亡慰謝料が2000~3000万円ですからねえ。

あれもうちょっと何とかならんですかね。

伊東純也の件では新潮側が新証拠を出せない中、伊東弁護士罵倒するだけの記事を繰り返して伊東側が週刊新潮を訴える流れを作ろうとしたが、弁護士が乗らず、新潮司法の場から追い出した。つまり新潮側の策略は失敗。

「なぜ新潮ではなく女性側を訴えるのか」はこれで説明がつく。

ここよくわかんないところ。

女性相手にするのか、週刊誌相手にするのかは獲得目標の設定次第で違うだろうから乗るも乗らないもなくない?

伊東選手側の代理人についても、自分ならあん戦略をとらないなあという印象ですが、報道しか知らないので表面上の感想だけにとどめます

弁護士も人の子である

「なぜ主張が変わったか」はこれで説明がつく。

行為関連の示談交渉女性側のバックになんとやらの人が居ることが少なくない。今回も「女性個人スポンサー」の存在が報じられている。

このような状況では男性側の弁護士の大半は強気に出られない。「弁護士さんにもご家族がいらっしゃいますよね」と相手から言われたら従うしかないのである。性行為の有無に関係なく。

ここ一番ウケたよ。漫画の読み過ぎだよ~~~笑

ただし、この牽制が効かない弁護士もいる。不動産サラ金など、なんとやらの人がデフォで居る領域活動する弁護士である。件の加藤弁護士はまさにその中の1人で、「かぼちゃの馬車」(スルガ銀行不正融資事件)や「熱海土石流災害」で被害者の弁護を担った実績を有する。伊東純也は、弁護士が彼に変わったことで、「性行為すらしてない」と初めて弁護士を通じて主張出来るようになったのである

加藤先生履歴を詳しく知らないし調べる気もないので再び論評は控えますが(ネット上の弁護士情報、あてにならないので)、むしろ、前述のアホみたいな牽制が効いちゃう弱々な弁護士いるの?

私自身、街弁なので、不動産事件サラ金普通にやっていますが「なんとやらの人」、一度も見たことないよ。そっち系の人に会うの、国選で覚醒剤絡みのときぐらいだよ。

サラ金との仕事なんて、破産するか、任意整理で窓口のお姉さんと返済計画協議するかの二択でしょ笑(過払いバブルを知らない世代

うちの事務所クラウド電話導入して電話録音しているし、イマドキは相手にも全て録音されている覚悟でやり取りしていますよ。

今後の展望

伊東純也の不起訴は確実。証拠不十分に過ぎる。

一方で虚偽告訴と損賠については今の報道だけではなんとも言えない。

風向きが変わるとしたら、新潮が一発逆転クラスの新証拠提示するか、新潮関係者が東京湾に浮かぶとかの事件が起きた時だ。

漫画の読み過ぎ~笑その2

民事刑事でどうなるかについては、証拠報道されているものだけでない可能性もめちゃくちゃあるので、判断保留&静観します。

(つまらなくてゴメンね。こうなる!って断言した方がマスコミ受け、ネット受けはいいんだろうけどね。)

2024-02-21

anond:20240221184353

でもまぁ日テレとしては「改変は原作者協議の上決めたことです」って今回はちゃんと言わないといけないだろうし、

でもそんな発表したら原作者が「こんな改変許す原作者自分作品に対する愛が足りない!」とか「こんな原作者いるかドラマ制作者たちがつけ上がるんだ」みたいな批判を受けるかもしれんし、

止めるしかないんじゃね

anond:20240221091018

父母の協議合意によって共同親権を選ぶこともできるようになる



結局親権で揉めた場合基本的母親単独親権となる現状が変わらないのであれば現状の問題点があまり解決してないのだから批判が上がるのも当然では?

共同親権を認める法案ができたのに、なぜ共同親権界隈は炎上中なのか

共同親権の認可を盛り込んだ民法改正案の骨子が見えてきてから共同親権界隈は大揉めだ。柴山・牧原といった共同親権推進派議員達には、いわゆる別居親たちから非難殺到し、「騙した」だの「裏切り」だのと不穏な言葉が飛び交っている。

どういうことか。自民が了承し、今国会に提出する予定の民法改正案では、こうした推進派議員共同親権界隈の後押しを得ながら主張してきた「原則共同親権」が実現しなかったからだ。父母どちらかの単独親権義務付ける規定はなくなり、父母の協議合意によって共同親権を選ぶこともできるようになる(選択共同親権)。多くの人にとっては、既存法体系との整合性もある程度保ちつつ、共同・協力して子を監護できる良好な関係の元配偶者達に対しては共同親権への道も開かれた、穏当で合理的に感じられる改正だろう。

ところがどっこい、ネット共同親権界隈・別居親界隈というのはそういう話が通じる世界ではないのだ。詳しくは別のエントリ共同親権推進派の界隈、色々すごい)で書いたが、この人達基本的に「他責他罰共同体である離婚に到った理由について省みることなく、妻に「出て行け」と行って出て行かれたら「連れ去りだ」と騒ぎ立てたり(棋士橋本崇載がその典型)、「少し叩いたぐらいでDVとか言い出した」「厳しめにしつけないと女はわからない」「面会交流する気がないなら訴えてやる(←これを妻ではなく子供に向かって言う別居父がいるのだ!)」みたいな有毒な男性性をみんなで承認し合って怪気炎を上げている、そういう界隈だ。

法案では高葛藤(≒夫妻の関係が壊滅的に悪い)ケースや、DVのおそれがある場合共同親権対象から除外される。そして、ネット共同親権界隈というのはこれだけで適用NGになってしま人達の吹きだまりだ。自分見立てでは、この人たちの多くが本当に求めているのは、子の監護権そのものというより、「自分を見捨てた/裏切った妻子を見返すこと」であり「失われた男のメンツ回復である。そして原則共同親権の導入という法改正は、それを労なく自動的に成し遂げてくれる福音のはずだった。しか現実はそうならなかった。だから「俺たちには何の恩恵もねーじゃねーか! 嘘つき!」とキレ散らかしている。

今回の法改正にあたっては、法務省の要綱原案に対して、より共同親権界隈の主張に近い自民PT案が出ていたが、基本的な線では法務省案が生かされた形になっている。共同親権に反対する法実務家側にもそこを評価する声が出ている(廃案すべきだと主張してはいものの、要綱のなかで死守すべき要素は維持されている、という評価)。柴山議員たちは共同親権界隈に向けて、色々なことを口約束して支持を取りつけてきたが、実際の改正案にその多くが盛り込まれず、終わってみれば「真っ当な元夫婦同士なら、離婚後も共同で子育てできるよ」という穏当な落としどころになっている。おそらくこの改正案が可決したら、共同親権に関する法的議論はもう決着だろう。後に残るのは、満たされなかった期待に対して、非難すべき相手を探し求めて彷徨う「他責他罰共同体」の怨嗟の吠え声である。そして今のところ、その声は柴山ほか「共同親権推進派議員」に向かいつつある。

2024-02-18

anond:20240217145248

この件

警視庁アニメイトカドカワと暇空が呼び出されて協議してるんでしょ。

警視総監「この件、アニメイトカドカワはくれぐれも発表しないでくださいよ。暇空さんはどうしますか」

暇「了解なんですけど。京アニを引き合いに出した件はぜったいに許せないんで。コメント出させていただきますよ」

警視総監了解

田村「うちは関わってないんで。くれぐれもよろしく

暇「へー」

都知事「まあまあ」

暇「へー」

日本警察は優秀だから

2024-02-13

NIJISANJI EN所属ライバー Elira Pendora の配信日本語訳

エリーラ・ペンドラ:

エリーラ・ペンドラです。

今日私たちの話を聞いていただきありがとうございます

ヴォックスとアイクもここにいます私たちは、セレンタツキの契約終了をめぐる出来事について、少し時間を割いて話したいと思っています

こんにちは、皆さん。

はじめに、ANYCOLORのスタッフ法務チームと話し合い、私たちが何を言えるかについて協議しました。

しかし、状況が非常にデリケートであるため、共有できる情報には限界があることをご理解ください。

私たちライバーも、会社も、この状況に深く影響を受けており、非常に真剣に取り組んでいます

議論されるすべての内容は、弁護士によって承認されたものか、私たち個人的経験に基づくものです。

何か話す前に、NIJISANJI ENとして非常に明確にしておきたい重要なことがあります

私たちは、関係するすべての当事者に対するいかなる種類の嫌がらせ容認しません。

NIJISANJI ENのメンバーと話し合った結果、この配信を行うために私のチャンネル使用することを自ら志願しました。

さらに、状況についてのビデオが、この数時間後にTazumiさんから直接リリースされることも伝えられています

しかし、この配信私たちが言うことは、私たち自身言葉であり、感情です。

この問題について沈黙していたことで、心配引き起こし場合は、まずお詫びしたいと思います

先月、スタッフセレン弁護士から、ANYCOLORでの彼女の主張された経験の例を含む文書を受け取りました。

問題文書には、一部のライバー個人情報が含まれており、それが私たちに送られたとき、この情報が公開される可能性があることを知りました。

情報の中には、私たち個人安全を脅かし、私たちの中の一部をドキシングの危険さらものもあります

特に、この文書の一部は、ミリー、エナー、そして私が住んでいる場所をほのめかしています

しかし、セレン文書で一部のライバー個人情報について行った有害な主張もあり、私たちは単に真実ではないと信じています

この状況について話すことによって、自分自身だけでなく、周りの人々の安全にも危険を及ぼす可能性があるため、脅威を感じて怖がっていました。

このようにすべてが展開しなければならなかったことが非常に悲しく、この間影響を受けたすべてのファンに深くお詫びします。

セレン彼女カバーが非公開にされたことについてツイートした後、いくつかのENメンバーセレンに連絡を取り、私たち懸念を表明しました。

彼らは本当に心配していましたし、私たちはみんな状況について模索していたので、状況を理解したいと思っていました。

彼女私たち全員に入院について通知した後、私たちはすぐにお互い、そして彼女マネージャーに連絡を取り、彼女安全確認しました。

彼女マネージャーもすぐに彼女の緊急連絡先に連絡を取り、状況について私たちに随時更新しました。

多くの人にとって非常に困難な時期であり、正直なところ、他に何を言えばいいのかわかりませんが、再び皆さんに感謝します。待っていてくれて、ありがとうございます


ヴォックス・アクマ:

ありがとうエリーラ。心配しないで。

本当に大変な時期で、皆に影響を与えていることがわかります...私にも影響を与えました。

からセレンとの私の経験について話しにこの配信に参加しています。少しでも状況の背景を理解してもらうために、私が知っていることを共有したいと思います

この配信を見ている多くの人が自分なりの意見を持っていることを知っていますので、私が提示する情報可能な限り額面通りに受け取っていただければと思います

この最近の状況は、セレンTwitter彼女の最新の曲のカバースタッフによって非公開にされたと主張し、その理由文脈を一切説明しなかったこからまりました。

実際には、彼女リリース日の前に音楽ビデオの内容をマネージャーに事前に送るよう求められていました。これは、すべてのライバー同意することです。

彼女マネージャーはこれについて非常に明確に彼女コミュニケーションを取りましたが、彼女管理側がチェックする時間を与えずにカバーリリースし、結果的に非公開にする必要がありました。

チェックがクリアされ次第、再公開される予定でした。

管理側は、リリース問題ないことを確認した後に彼女カバーリリースすることを完全に意図していました。

このような出来事パターンが以前にも何度かありました。2023年8月のFall Guysトーナメント、同年5月のボイスパック、そして同じく5月衣装コンテストがそれにあたります

これらの状況のそれぞれで、セレンは私が言及したプロジェクトの1つに取り組んでいて、他のすべてのライバーが受け取り、従っているように、スタッフ特定の側面を確認するための明確なコミュニケーションを受け取るでしょうが彼女は毎回協力を拒否し、スタッフが適切に対応すると、ANYCOLORの評判を傷つける公の声明を出します。これらの状況が繰り返されるにつれて、私自身を含む他のライバーは非常に不安で悲しんでいました。

これらの声明は、私たちグループ全体に害を及ぼしました。

ですので、私自身を含む他のライバーセレンに近づき、最新の状況、つまり彼女カバーが非公開にされたことの扱いについて尋ねた理由を、この文脈説明してくれることを願っています

私を含む一部のライバーは、セレンがそのような方法カバーについてツイートした理由を尋ね、それが不必要有害だと感じていると表明しました。

セレン弁護士によると、これが過去経験の蓄積であり、セレンいじめられたり嫌がらせを受けたりしたと主張するものであると彼らは主張しています

想像できるように、これは非常に深刻なことであり、私はセレンとの友情を通じて、彼女が抱えているかもしれない問題について、私が機会があるたびに彼女サポートし、彼女と話をすることを最善を尽くしました。

彼女弁護士によってANYCOLORに送られた文書を徹底的に検討し、私が個人的に知っていること、そしてセレンが友人として私に伝えたことに基づいて、自分自身を含む他のメンバーはこれらの主張が完全に真実ではないと強く信じています

私は、この事件についてセレンとのコミュニケーションの仕方が公正で合理的であったと自信を持って言えます特に、この行動パターンの繰り返しによる私たち不安を考えると。

私の意見では、それは嫌がらせの形ではないと思います

また、セレン弁護士がANYCOLORに提出した文書には、セレンが私の知らないうちに私を秘密裏プライベート音声通話で録音していたと記されています

その録音で具体的に何を言ったのか全く記憶にありませんが、その時のツイートに関するトピックであったことは知っています

この文書によると、セレンはこの録音を、スタッフメンバーの中で特定の人々を優遇している証拠として使用したいと考えていました。当時、私はそのツイートしたことスタッフから叱責されていませんでした。

この問題マネージャー相談したところ、その時点でさらなる論争を引き起こしたくなかったために連絡してこなかったと言われました。

しかし、ルールを誤って破ったときには、他のツイートを削除するように何度か求められています

これらの場合私たちは、ツイートを避けるべき時について丁寧に情報提供され、謝罪し、削除し、そして前に進みます

しかし、本当の問題は、私が信頼し、友人だと考えていた人が、私の知らないところで秘密裏に私を録音し、その録音をほぼ1年間も私の知らないうちに保持していたことです。

この録音が私たち友情を通じて保持されていたという事実は、私にとって本当に悲しいです。

今まで、私はセレンを先輩として尊敬し、彼女の友人であることを本当に幸運に感じていました。

今、これについて話し、どのように展開しているかを見ることは、再び心が痛みます

セレンは私に、スタッフマネージャーとの不一致について個人的に話し、私は彼女が正しい選択をするのをサポートし、彼女卒業したいと話したときも最善を尽くしました。

NIJISANJIを去ることは、ライバーにとって常に選択肢にあります

彼女が以前に卒業したいと望んでいたなら、彼女には多くの機会が与えられていましたし、何度かセレン私たち卒業する予定だと話していましたが、その後すぐにその決断撤回しました。

たとえば、彼女プリズムカップ主催した日に卒業すると私に言いましたが、ご存知の通り、それは実現しませんでした。

また、昨年5月に繰り返しルールを破ったためにスタッフから警告を受けた後、他のライバーにその時点で解雇されると話していましたが、言った通り、彼女はただ警告されただけです。

私は彼女をとても信頼しており、ANYCOLORとの彼女関係についての半真実物語を聞いて、彼女のために怒りを感じ、連帯の印として彼女と一緒に卒業を考えました。

本気です。

そして、今、その時の私の激しい感情が、省略された文脈と虚偽に基づいていたことを知り、再び心が痛みます

私は自分仕事に非常に満足しており、これほど困難な時期であっても、他の方法を望むことはありません。

ですので、セレンが私の友人であり、このようにして私と私の同僚を傷つけたとしても、彼女が自らの命を絶とうとしたことは、決して軽視されるべきではありません。

私と他のライバーが何が起こったのかを知った瞬間を思い出し、その時も今も彼女安全を祈っています

状況の結果にかかわらず、セレンが成長し、健康を守りながら安全場所で暮らすことができるよう、心から願っています私たちENも自分たちのやり方で癒やされることができる限り。

この配信を見ている皆さん、どうか彼女を放っておいてください。

いかなる種類の嫌がらせ残酷であり、狂気であり、このコミュニティには居場所がありません。

それだけです。ありがとう


アイク・エヴェランド:

ありがとう、ヴォックス。最後に、私も言いたいことがあります

少し短めになりますが。

ちなみに、こんにちはアイクです。

まず、何かを言う前に、適切な言葉を見つけるのが少し難しいかもしれないので、申し訳ありません。

今、少し混乱しています。少々お待ちください。

長い間、私はセレンをNIJISANJI EN内で良い友達だと考えていました。配信上でもオフでも、私たちはいつも本当にうまくやっていました。

から、ANYCOLORがセレン弁護士からこれらの文書を受け取ったことを知ったとき、それは私にとって非常に衝撃的でした。

これらの文書に含まれていることを知ることは、個人的に非常に悲しいことでした。

私が友人と呼んでいる同じ人から来たという事実が、私にはどのように説明すべきかわからない方法で、傷つけられ、失望しました。

私たち友情全体を改めて検討するようになっただけでなく、特に文書に含まれている情報が間違っている可能性があり、私たちにとって有害であり、非常に...恐ろしい個人情報を示されることは、本当に恐ろしいです。

今、私たちはみんな非常にストレスを感じています

しかし、にもかかわらず、私は公衆がこれらの文書存在、およびその内容の一部を少なくとも知るに値すると感じています。透明性と正直さのために。

過去1週間の沈黙が皆さんにとって本当に難しいものであったことを理解していますが、私たちが何を言えるか、言えないか理解しようと非常に、非常に努力してきたことを安心してください

しかし、私たちが共有できるものとしては、できる限り多くを共有したいと思っていました。

NIJISANJI EN内では、誰もが何かに参加したいと思っている場合、それがオンラインであれオフラインであれ、その機会を持つことを確実にするために、みんなが常に努力しています

そして、私たちは引き続き、ファンが一緒に楽しむことができる安全楽しい環境提供するために最善を尽くします。

最後に、この点を繰り返したいと思います。どのような形であれ、関係する人、一般の人、またはその他の何かに対して憎しみを広めないでください。

このような時期に、私たちに対してこの状況に関する追加情報を求めずに、私たち活動を続けることを許してください。

この時点で、問題弁護士のものです。この点を超えて問題について話すよう私たち圧力をかけないでください。

その他のことに関する連絡はANYCOLORにお願いします。

からはこれで全てです。皆さんの時間いただきありがとうございます

ありがとうございました。

anond:20240213092226

俺も妥協と情で学生時代に周りに無理やりノリで付き合わされた女性結婚してしまいましたが、

大人になってから運命女性出会ってしまい、離婚協議中です。

妥協なんかしなきゃよかった〜!

2024-02-09

テレビ側の発表待ちなるんだけど、別々に発表するから余計ややこしくなってない?

仮に脚本家に伝えたと発表したら、嘘をついているのがテレビ側か脚本家になるじゃん。

組織としてテレビはいいとして、脚本家個人から今以上に非難されない?

そうなったら、もしもがあるじゃん

逆に、伝えてないとしたら言葉通り伝えてないのと出版社から伝わってないとパターンがあるんだけど、出版社側が伝えたって明言してる以上対立するんだよね。

お悔やみは別として、経緯部分は出版社テレビ側、脚本家協議して発表すべきだったんじゃないかなとは思う。

anond:20240209161602

逮捕されたなら72時間は会えないけどそれ以降なら会おうと思えば会えるから離婚協議もやろうと思えばやれる。

まぁそんなやばいことするくらい激情した妻が離婚を飲むとは思えませんが。

anond:20240208184353

有耶無耶にして揉み消したい、というのが故人の遺志ではなかったの?

故人に対して誠実という意味では小学館上層部が最も誠実だと思うが

再発防止に関しては社内及び社と漫画家たちの間及び社とテレビ局などとの間で協議すればいい話で

公表しなければならない理由なんてない

現場公表したのも、今付き合ってる漫画家の方を向いてるだけであって

正義の鉄槌、気持ちイイッッ!」って炎上求め続ける外野のためではない

小学館上層部漫画家(直接仕事してる著作権者)に対してだけの声明を送付すればよかった

その上で「この内容についてはできれば公表しないでください、それが故人の遺志を尊重することだと思います」と書き添えてもよかった

2024-02-08

anond:20240207040023

いやこれの解決法、この文章をそのままパートナーにみせること!自分モラハラ気質に悩んでいること申し訳ないと思っていることをそのまま伝えること!そのうえで二人で相談しよ、協議しよ、一段上のステージに上がろ?ここで聞いてもパートナー気持ちはわからないし増田気持ちも伝えられないよ!

今後も関係性を継続していきたいなら、いろんなこと本音で話し合える関係大事から、ここで勇気だして話し合おう!

最初は変な空気になるかもしれないけど大丈夫真摯に向き合えば気持ちは伝わる!

2024-02-02

anond:20240202105937

荻上チキ不倫の内容とは? 不倫はどうやってバレた?

そんな荻上チキさんの不倫が明らかになったのは、『荻上チキ Session22』で自らが不倫事実告白したことによって、でした。といっても良心の呵責から告白したのではなく、翌日発売の週刊誌『習慣文春』にて、不倫騒動がすっぱぬかれていることを知り、早めに事実を認めた方が得策だと判断したことによっての告白でした。

荻上チキさんには専業主婦の妻とふたりの子供がいるのですが、2015年に、自身主催する勉強会20代女性と知り合い、不倫関係に発展していったといいます。端的にいうなれば、ファンに手を出した、ということになります

荻上チキさん自身の語る不倫の流れはこうです。荻上チキさんが勉強会20代女性と知り合い好意を持つ→ほかの女性を好きになってしまたか離婚したいと妻に打ち明ける→離婚協議を続けるなかで別居することになる→しばらく時間がたったのち、20代女性交際することになり、一緒に暮らし始める→しかし、離婚協議を続けるなかで、離婚したら子供や長年連れ添った妻を傷つけることになると葛藤する→20代女性との関係を解消する。現在は妻と関係修復中。

自分あくまでも妻に誠実に気持ち告白し、離婚しようと打ち明けてから不倫相手女性関係を持った、というのですが、この弁を信じる人がどのくらいいるでしょうか? 実際、妻との同居を続けながら不倫関係になり、その後別居にいたった、と考える方が自然でしょう。

荻上チキさんの語った不倫や別居までの流れがどこまで真実かわかりません。「妻子がありながら不倫をした」「本宅近くに別宅を借りて、そこで愛人生活していた」ということのみが、はっきりとした事実です。

https://tantei-portal.jp/geinoujin-furin/hagigami-chike/

2024-01-30

作品の2次利用は、あらかじめ出版社に許諾されている

マンガ小説ドラマ化・映画化する2次利用は、ドラマ化・映画化が決まるずっと以前、出版する段階で出版社に許諾されている。

一般社団法人 日本出版協議会https://www.shuppankyo.or.jp)の出版協版「新・出版契約書」では次の条項がある。

第5条(二次使用等における乙の優先使用と甲の権利)甲は本著作物翻訳ダイジェスト等、また演劇映画放送・録音、録画等、その他二次使用について、乙が優先的に使用することを認める。

https://www.shuppankyo.or.jp/keiyakusho

一般社団法人 日本書籍出版協会(https://www.jbpa.or.jp)の①出版権設定契約ヒナ型1(紙媒体電子出版一括設定用)2017年版『出版契約書』(PDF)では、次のようになっている。

第 16 条(二次的利用)

契約有効間中に、本著作物翻訳ダイジェスト等、演劇映画放送・録音・録画等、その他二次的に利用される場合、甲はその利用に関する処理を乙に委任し、乙は具体的条件について甲と協議のうえ決定する。

https://www.jbpa.or.jp/publication/contract.html#pdf1

このひな形どおりに契約しているとは限らないけど、ひな形なのでこれに準じているんじゃないかな。

こういう契約があるので、ドラマ化などがあると出版社が交渉役になっているんだと思う。

ちょっと確認ときたいんだけど

原作と大幅に異なるドラマ放送されたわけではないんだよね

「毎回、漫画を大きく改編したプロット脚本が提出されていました」

とあることから、それがそのまんま放送されたと思ってる人いない?

日本テレビ側に粘り強く説明し、加筆修正を行いなんとか完成させたという」

とあるから、これって制作段階の話だよね。

放送されたのは作者が介入して改編されたのを修正したものだよね

日テレクレームつっぱねたのではなく、作者の注文を受け入れたってことだよね

よくあるドラマ見て原作者が原作と違うので驚いたという話じゃなくて

作者と協議の上で完成したってことだよね

日テレに落ち度はあったかもしれないけど、よく聞く話からすればすごく良心的にみえるんだけど

2024-01-26

アクセス集中で読めないようなのでまふくんのブログから転載

潤羽るしあ(みけねこ)との件

http://uni-mafumafu.jp/blog/20240126/

2024.01.26

 

女性セブン掲載されている記事に関しまして

お世話になっております、まふまふです。

たこのような事態引き起こししま申し訳ありません。

 

報道されている「結婚して離婚したこと。そのお相手訴訟を起こしていること。」

についてお話します。

 

 

まず記事にある通り、私には元々婚姻関係にある方がいらっしゃいました。

今まで公にお伝えできず、結果としてみなさんを騙す形となってしまい、本当にごめんなさい。

 

2021年の夏前から交際をはじめ、その12月末に入籍をし、2022年7月離婚しました。

 

今まで一言も言ってこなかったことで、とんでもない内容になってしまうので、

人によっては辛い気持ちにさせてしまったり、ショックを感じさせてしまうかもしれません。

本当にごめんなさい。

 

そして、本件でご心配、ご迷惑をおかけした関係者の皆様にも深くお詫び申し上げます

 

 

私は、これ以上、嘘を重ねないためにも真実を話すことにしました。

 

真実を話すことにより、訴えられるかもしれません。

またたくさんの方々に迷惑をかけてしまうかもしれません。

二度と僕の音楽も聴いてもらえなくなるかもしれません。

 

全ての人から嫌われ、もう二度とお前なんて見たくないと言われ、

もうまふまふでいられなくなるのかもしれません。

 

それでも、これ以上嘘をつきたくない、なにより自分自身を偽りながら生きていきたくないのです。

 

からします。

 

これから綴ることは、当時のことから現在までの経緯をまとめた事実です。

かなり長文となってしまうので、真実を知りたい方だけ、お読みになることをお勧めします。

 

 

 

 

私はお相手(以下、A子さん)のことを本気で大切に想っていました。

2021年春頃までの私は、雑誌インタビューでも「恋愛ができない」と語ったように、

人様に対していわゆる恋愛感情のようなものを抱けなくなっている自分気づき

恋愛結婚を諦めていました。

 

そのような時に出会った方であり、こんな私のことを好きだと伝えてくれました。

一般的恋愛観とは違ったものになるかもしれないけど、支え合って生きていけたらいいなと思いました。

近しい友人や関係からの反対も多かったのですが、それを押し切ってお付き合いし、結婚しました。

それくらい本気でA子さんのことを想っていたのは紛れもない事実です。

 

私は、結婚事実を発表したいと何度も考えていました。

もちろん、それまでの自分自身発言から一転することになり、

公にすることへの恐怖心を抱いていたのも事実です。

それでも不本意な形で知られるよりも、ちゃん私たちの口から発表することを望んでいました。

しかし、入籍中であった当時は、A子さんもネット活動者であり、

A子さんとその関係者の意向もあって公表することができませんでした。

とある炎上騒動きっかけに、全てを話してしまおうとも思いました。

謂れのない誤情報ばかりが拡散し、誹謗中傷も増え、

何度も真実を発表するタイミングを探っておりましたが、多くのしがらみによって叶いませんでした。

 

そのような環境下で憔悴している中、A子さんとすれ違うことも増えました。

当時、私が些細なことに反論する度に捲し立てるように糾弾されていました。

私がただ泣きながら謝るような日々を繰り返しているうちに

「とにかく全て自分が悪いんだ」と思い込むようになっていき、

真っ暗で何も見えないような毎日になっていきました。

 

当時の私は盲目状態で「普通とは何か」もわからない状態でしたので、A子さんの不満を解消するため、

A子さんを怒らせないためだけに行動しておりました。

 

毎日パソコンの前に座り続けてLINEDiscordを開き、すぐに連絡を返す。

1日数百件を超えるやりとりを毎日のようにしていましたが、それでも浮気を疑われてしまうので、

Discordサーバー24時間ログインしている状態にし、私の行動を監視できるようにして、

浮気をしていない証明をして、寝ている時もスマホで上がり続ける。

 

など、改めて思い返しても信じられませんが、

当時の私はこのような状況を当たり前のように受け入れてしまっていたのです。

 

そんな状況下においても、

結婚したのはお金目当てなのだろう」というようなことを言われ、よくわからないまま謝り続けていました。

自分では何も判断できない、どうしたら良いのか何もわからない、

そんな時に、私を救ってくれたのは大事相方言葉でした。

 

正気を取り戻した私は、

A子さんから受けていた言動や行動の多くがモラルハラスメントであるとようやく気付き、

このまま一緒にいてはいけないと、離婚することを検討し始めました。

当初はA子さんからも「これまでの事は反省するから離婚はしたくない」という強い意向を伝えられ、

離婚をせずに何とか解決できるのではないか模索し、関係改善を試みました。

 

 

もともと同棲をするために私は新居を購入していました。

一緒に暮らすことができれば、A子さんの不安気持ちを解消できるのではないかと思ったからです。

しかしこのように関係がこじれてしまったため、A子さんはその新居で、私は変わらずに賃貸マンションにて、お互いに距離を置きながら過ごしました。

 

その後間もなく、

A子さんはSNS上でも、私に対する不満を匂わせる発言を繰り返すようになっていきます

事実とは大きく異なる内容ばかりで、それは私に対する第3者から批判を促す結果となっていました。

弁護士を通じて、そういった発言はやめてほしいと再三伝えてきましたが、

改善されることはありませんでした。

 

関係改善に向けて、お互いの精神状態を安定させる為にも、

止まない誹謗中傷に歯止めをかけるべく、

せめて一部でも事実を公にし、誤情報の訂正をさせて欲しいとA子さん側に申し入れました。

しかしながら、A子さんの代理人の方から

「新たな形で活動を再スタートするタイミングから婚姻関係公表は控えて欲しい」と

一方的に申し入れを跳ね返され、歩み寄ろうすることもありませんでした。

 

言葉とは裏腹なA子さん側の態度に耐えきれず、22年5月下旬に、弁護士を通じて正式離婚を申し入れました。

こうして、みなさんに真実をお伝えできないまま、弁護士を通じた離婚協議に入ることになったのです。

 

そして離婚の申し入れと同時に、

私自身も立ち上がることもままならなくなっていたので療養が必要判断し、

東京ドームでのライブ最後活動休止をすることにしました。

休止の判断は多くの関係者に迷惑をかける苦渋の決断でした。

本来であれば、休止の発表とともに、真実を語ることで、

世に広まった誹謗中傷が少しでも減ることを望んでいたのですが、

A子さん側の要求もあり、婚姻関係は語れず、

結果として「病気の療養」だけを伝える形で休止を発表することになったのです。

真実を言えないまま休止をする悔しさとともに、自分の不甲斐なさも恨みました。

 

 

離婚協議が始まった当初、

A子さんは体調不良理由に話し合いに応じず、またしても一方的金銭などを要求されました。

協議が停滞していたところ、交際時にA子さんが二股をしていた疑惑が発覚し、

最終的にはお互いに金銭の支払いは無い形で、22年7月下旬離婚が成立したのです。

 

離婚後、

A子さんが去ったあとの新居には、足の踏み場がないほど無数に散らばる段ボールゴミが散乱し、

A子さんが飼っていたペットの骨壷までもがゴミと共に置き去りにしてありました。

その遺骨は私が持ち帰り、安らかに眠れるよう、今でもリビングの高いところへ安置してあります

 

 

A子さんの裏切りについては、とある男性(以下、B男さん)と話をしたところ発覚しました。

詳しくは、B男さんからDiscordLINEスクリーンショットいただき

通話を繋いで説明をしてもらいました。

 

画像にはデートの誘いやバレンタインデーに贈り物をしたいというやりとりなどがありました。

入籍当日の12月25日と翌日26日、

私とのクリスマスの約束をすっぽかし、年末に遊ぶ誘いをしていたり、

離婚協議中の5月、まふまふに復縁をしたいというメッセージを送りながら、

B男さんをルームシェアに誘っていたりしました。

まりのショックで寝込んでしまたことを鮮明に覚えています

 

B男さんは何度も何度も謝ってくれましたし、

事情を知らなかったようなので被害者であると思い和解しました。

今では僕とB男さんは仲良くさせていただいております

 

 

それだけではありませんでした。

離婚協議中も、A子さんや第3者からSNS匿名掲示板上で様々な嫌がらせを受けていました。

 

 

さも私が「DVをしていた」「複数女性浮気をしていた」かのように匂わせる投稿

多数ありましたが、もちろん事実ではなく嘘です。

休止中も嫌がらせを繰り返し受け、真実公表できないまま、

誤情報誹謗中傷けが増えていく日々が過ぎていきました。

 

せめてもの抵抗としては、少しでも誹謗中傷だけは減らしていきたいという一心で、

私は匿名掲示板に対して情報開示請求をすることになったのです。

 

その情報開示請求の結果、裁判所誹謗中傷違法性を認め、請求が通りました。

そして記事にもある通り、そのほとんどの書き込みがA子さんであることが発覚しました。

 

 

たくさんの誹謗中傷がありましたが、

特に酷かった内容としては「まふまふがA子さんの飼い猫を、ドアにぶつけて殺した。」というものでした。

A子さんの飼い猫は、私と知り合った時点で両目が見えない老猫で、私によくなついていました。

私自身も猫を2匹飼っており、大事に育てている身です。

動物を傷つけるようなことをするわけもなく、

どういう発想でそんな話になるのか見当もつきませんでした。

 

 

10年以上の活動をしてきて、誹謗中傷を受けることは日常茶飯事でしたので、

従来の自分であれば気にしないようにすることもできたと思います

しかし、A子さんは常日頃から誹謗中傷に反対するような発言をしている方でして、

そんなことを言っている張本人匿名掲示板に有料会員登録をしてまで人を傷つけていたとなると、

これを看過するわけにはいかないと思いました。

 

 

裁判になれば傍聴することもでき、みんなが正しい情報を得ることができます

もしも私が何の脈絡もなくネット上で事実を話せば、それはこちらの落ち度となりかねませんが、

裁判という法的な場においては最も正しく判決を下してくれます

そのため、何もかも明るみになることも覚悟の上、裁判をしようと踏み切ることにしました。

 

 

現在もA子さんを相手に、誹謗中傷を訴え、民事裁判は進行しています

 

 

また、昨年、夏が終わった頃に警察相談しまして、8時間かけて調書を作っていただきました。

(調書とは、刑事さんが事件の取り調べをして作ってくれる書類のことです。)

A 子さんも呼び出され、昨年末に無事書類送検されたことを確認していますので、

現在検察の方々がどのように動いてくださるか考えてくれているところかと思います

 

 

言い訳がましいかもしれませんが、

民事刑事、いずれかの裁判が進めば、すべて明るみになるので、

その時に真実を話そうと考えていました。

 

 

 

 

[最後に]

 

これから裁判は続いていき、話をすべき時は今後も訪れると思っています

この文章ではとても収まらないほどのことがありましたが、

手元に明確な証拠があるものだけを書きました。

十分にお話できたとは思っていませんが、ずっと心のうちに秘めていたことを、

こうしてお話することができたのはよかったと思っています

 

 

2年間、毎日、ずっと死んでしまたかったです。

 

 

上述したようにA子さんから

また謂れのないことを言われたり、妄言を浴びることになるかもしれません。

ちゃんと法的な場で戦っていけば結論が出るはずなので、その際は聞き流してもらえたら嬉しいです。

 

また、どのような事情があったにせよ、

まふまふを応援してくれている視聴者の方々に嘘を吐いていたことにはかわりません。

私が悪いことにはかわりませんし、その気持ちは一生涯、抱えて生きていきます。本当にごめんなさい。

 

そして最後に、わがままかもしれませんが、この文章を公開することでひとつでも多くの誹謗中傷がなくなっていくことを願っております

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

まふまふ

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

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