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2024-03-13

統一教会関連の裁判裁判所とジャーナリズム

有田芳生氏「たった8秒の発言テレビ出禁になった」 統一教会による名誉毀損の訴え棄却 - 弁護士ドットコムニュース

https://www.bengo4.com/c_18/n_17324/

ざっくり自分理解範囲で一行に纏めると、

  裁判所としては有田発言には難色を示す。が、だからと言って即それが名誉毀損にはならないので棄却

そしてニュースを読む限り、有田弁護士がこの結果を誇っている様に読めたのだが、ナン違和感ある点。

訴えられたのが棄却されたので、弁護士的には勝ち星でいいとしても

裁判所が「有田が言ってるだけ」と存外に辛辣判断出した状況って不味くない?

もちろん、そもそもTVワイドショーなんかは

ジャーナリズムでも公式発表でも、なんでもないものから

本当に勝手に言ってるだけなのはしゃーない事実かもしれないけど

弁護士がそれを受け入れちゃってる様に見えるのがなんかなんかなんか

極論、裁判所にここまで言われたジャーナリスト番組に出したいか

そして、それが行き着くところが結局は旧統一教会側の思惑通り、五月蝿いコトを言う輩の場所を封じた事になってて腑に落ちない

2024-03-06

WPATHファイル流出トランスジェンダー医療問題点

WPATH(世界トランスジェンダー健康専門協会)から、今実施されているトランスジェンダー医療医療虐待だという報告書ファイル流出したというニュースネット上に流れている。

3月6日時点で取り上げている海外メディア保守系3流紙中心だが、公開したのが環境活動家としてTED常連のMichael Shellenberger氏で、入手方法も公開しているのでガセネタではない可能性が大きい。

Shellenberger氏のツイート https://twitter.com/shellenberger/status/1764799914918490287

肯定ケアの支持者らは、これは証拠に基づいていると主張する。しかし今回、世界トランスジェンダー保健専門家協会(WPATH)が新たに公開した内部ファイルは、トランスジェンダー医療実践科学的でも医学的でもないことを証明している。アメリカ医師会、内分泌学会アメリカ小児科学会、そして世界中の何千人もの医師が WPATH を信頼していますジェンダー医学世界権威と考えられていますしかし、WPATH の内部ファイルには書面による議論ビデオが含まれており、そのメンバー自分たち被害者を生み出しており、「インフォームド・コンセント」を得ていないことを認識していることが明らかになっている。犠牲者には、10歳の少女、13歳の発達遅滞の青年統合失調症やその他の重篤精神疾患に苦しむ人々が含まれています。WPATH ファイル記載されている傷害には、不妊手術、性機能喪失、肝腫瘍、死亡が含まれます。WPATHの会員らは、多くの子供たちとその親が、思春期阻害剤、ホルモン剤、手術が自分たちの体に与える影響を理解していないことを知っていると繰り返し述べている。それでもなお、彼らはジェンダー医学実践し、提唱し続けています。WPATH ファイルは、ジェンダー医学子供青少年、弱い立場にある成人を対象とした無規制疑似科学実験構成されていることを証明しています。それは歴史上最悪の医療スキャンダルの一つとして記憶されるだろう。

WPATH内部では、マスコミに何も漏らすなと言う通知が出ていることもリークされている。

この投稿主も、まともなジャーナリストのようなのでフェイクではなさそう。

https://twitter.com/benryanwriter/status/1765165875865292800

2024-03-05

ニューヨーク・タイムズトランス本IRREVERSIBLE DAMAGE記事

‘My Heart Sank’: In Maine, a Challenge to a Book, and to a Town’s Self-Image

https://www.nytimes.com/2024/02/03/us/libraries-book-bans.html

その本は『取り返しのつかないダメージ』だった: 私たちの娘たちを誘惑するトランスジェンダー流行』(ジャーナリストアビゲイルシュリアー著)である。この本では、性同一性障害思春期の混乱、ソーシャルメディア、仲間からの影響によって煽られた「診断ブーム」であり、10代の若者が不可逆的な可能性のある性別移行手術を受けるには若すぎると論じている。

多くのトランスジェンダーとその擁護者たちは、この本はトランスジェンダー若者にとって有害であると言い、その配布を抑制しようとする者もいる。

『取り返しのつかないダメージ』は、ブーレット氏の個人的見解を反映したものでも、スタッフ見解を反映したものでもなかった。しかし、「図書館は、私と同じような投票記録を持つ人たちだけでなく、すべての人のために存在したい」ので、ブーレット氏はこの本を他の本と同じように検討し、棚に置くべきだと結論づけたという。

図書館の蔵書委員会は、満場一致でこの本を流通させ続けることを決定した。「しかし、まだ終わっていないことはわかっていました。」

この本に反対する住民は、食料品店郵便局図書館でブーレ氏、図書館職員理事に立ち向かった。

図書館理事長のジョン・ダイアモンドは言う。「私が感じたのは、"情報への自由アクセスという図書館立場に基づいて、図書館がこれを許可しないなんて信じられない "ということでした」。

そして2021年末には騒動は静まり、本は残った。

論争が起こる前、「私は知的自由についてあまり深く考えていませんでした。彼の結論は、"知的自由言論の自由は、私たちが好きな思想を守るためだけにあるのではない "ということだ。

2024-02-26

anond:20240226102226

政治家ガチで殺される危機なんかどうせこれっぽっちも感じてねえくせに

記者クラブぬるま湯浸りのジャパニーズジャーナリストさんが彼らと似たようなノリしたって、ひたすら茶番しかねえんだよなあ

2024-02-20

人権を叫ぶ左翼ほど人権から程遠いのは何故?

朝日新聞若者人権離れが叫ばれている

これを受けてはてな民大勢居そうな某大手左翼掲示板ではZ世代人間として欠陥があるヒトモド○だとか、人権を取り上げて徴兵して●すべきなどという異様な誹謗中傷散見されている

この上の例からし左翼価値観人権から乖離しているのだが

毛沢東

スターリン

ポルポト

ヒトラー

プーチン

連合赤軍

日本赤軍

学生運動

しばき隊

FARC

左翼老人が好きそうで発言価値観的にマッチングしそうな人物組織を挙げてみると血も涙もない悪の巣窟みたいな絵面になるのは何故だろう?

左翼ほど他人価値観思想不寛容で、生命迫害する構造を見るとやはり人生が極地に達した犯罪者予備軍の底辺が埋没するのが人権思想左翼思想なのではないだろうか?

思考実験として例えば相模原障害者殺傷事件舞台がもしもコミケだったらと思惟してみる

左翼不倶戴天の敵であり被差別オタク障害者の代わりに死んだのなら、はてな左翼界隈では万雷の拍手を送られたのではないだろうか?安倍晋三が射殺されたときのように

本質的反社、反人権思想左翼人権などと連呼しているのは極道独自社会性で暴力行使し後支えする土台理論として仁侠などと主張することと同一性があるのではないか

参考文献

人権を「怖い」と敬遠する若者 ジャーナリスト安田浩一さんの危惧

https://www.asahi.com/sp/articles/ASS2J4VHVS26UPQJ008.html#expertsComments

オタク人間である証明せよ

https://togetter.com/li/1220572

2024-02-17

anond:20240217091505

例えばホームレスリンチされて下半身不随になり、人権派団体人権派弁護士がわらわら寄ってきたら「大勢寄ってきて裁判したり会見したりなんてこのホームレス強者だ」ってなるのか?

colaboは暇空にデマを飛ばされまくりデマを信じた男数人に女の仁藤1人が取り囲まれ四方八方から罵倒される動画複数公開されている

そのままほっといていたら過激化して取り囲んだ男たちに仁藤がいつ殺されてもおかしくない状態だった

からアノンに「弁護士なのに警備員w」と揶揄されて中傷被害を受けようとも仁藤に同行して無償で守ろうとする人権派弁護士複数ついた

暇空の弁護士みたいに金持ちにへつらってスラップ訴訟繰り返す方がよほど儲かるのに、儲からん国選弁護人とか元々やってるような連中

被害受けたのは仁藤だけでなく、家族虐待されて立ちんぼしてその日暮らししてたような少女が匿われてるシェルターも住所や写真が晒され、自称ジャーナリスト付近徘徊したため、廃棄して別のところに移住させたりもした

ひどい犯罪被害を受けている人に寄り添おうとする者が大量に現れるのって強権に由来するものではなく、ただの優しさや慈悲なんだよ

誹謗中傷マネタイズして他人人生破壊することを楽しんでる反社会的集団にはわからないことだろう

2024-02-11

anond:20240211140534

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2024021100133&g=int


頭が悪いごみ

k-takahashi “軍は、施設からの電力供給などUNRWAとハマスの関連を指摘。UNRWA側は「知らなかった」と” 困ったことに、イスラエル国連を信用しない理由はあるんだよな。

Gelsy 国連公用語ひとつロシア語だし、中国が2番目に多い分担金を出している組織なので、そんなことは絶対にないとはちょっと言えなくて困るな

yamamototarou46542 国連ハマスの一味とか、これもう世界中を敵に回して戦うしかねえな・・・

yodogaw UNRWAが作った学校の地下は全てハマス軍事施設UNRWA教師子供テロ教育病院も同様でハマス取材は必ず病院の地下なのでジャーナリストは知っていた。UNRWAハマスと共に行政を担ってるのにデマ呼ばわりとはw

John_chapter9_verse25 国連職員が殺されても、UNRWAハマス工作員かも分からないわけだから非難できないはずなんだけどね

2024-02-10

フィル・スペンサー氏がXboxの今後のビジネス計画について来週にも説明を行うと明言。マルチプラットフォーム化のウワサに対する批判を受けて

 マイクロソフトXbox Gaming部門CEOであるフィルスペンサー(Phil Spencer)氏が,Xboxの今後のビジネス方針や将来的な計画について,来週中にも詳細を説明すると自身のXアカウントリンク)で公表した。

 スペンサー氏のメッセージは,以下のような内容となっている。

 「皆さんの声は我々の耳に入っています。来週中にもビジネス戦略アップデートについて話をしようと計画しており,Xboxプラットフォーム未来について,皆さんに詳細をお伝えできることを楽しみにしています。ご期待ください」

 海外メディアThe Vergeが現地時間2024年2月5日未明レポートリンク英語)しているが,2024年内のリリースアナウンスされたばかりのBethesda SoftworksとMachineGamesによるアクションアドベンチャーゲームインディ・ジョーンズ/大いなる円環」(PC / Xbox Series X|S)が,数か月遅れPlayStation 5向けにもリリースされるという“ウワサ話”が出ており,この発表はXboxユーザーから受けている不満への対応と思われる。

仮にマイクロソフトが自社独占タイトルを他のプラットフォーム(プレイステーション任天堂)にも提供するのだとしたら、それはマイクロソフトゲーム機事業の「店じまい」の第一歩になると思う。

実際のところ、マイクロソフトXboxの畳み方をずっと模索していた節があるんだよな。

追記

PS5はXbox Series X|Sの2倍ほど多く売れている模様 テイクツー・インタラクティブの決算報告が示唆

テイクツー・インタラクティブの収支報告に記載されたデータによると、PS5はXbox Series X|Sの2倍ほど多く売れているようだ(GameSpotより)。

資料確認すると、2023年12月31日時点で、7700万台の第9世代コンソール販売されたと記されている。この数字だけではあまり多くのことはわからないが、ソニーは同年12月20日、PS5の販売台数が5000万台を突破したことを発表していた。マイクロソフト販売台数を公開していないが、テイクツーの情報を基に考えると、Xbox Series X|Sはおよそ2700万台を販売したと推定できる。

ほぼダブルスコアでPS5が売れてるんだよな。

からハードウェアシェア争いで消耗しないというのは戦略としてはアリなのかもしれんけど、結果的ますますじり貧になっている。

追記

ゲーム機シェアの話になると、必ずと言って良いほど「WindowsにはXboxが既に入っている」みたいな反応があるんだけど、ぶっちゃけた話それに何の意味があるのか全く分からん

その辺の電気屋売れ筋パソコンで最新のゲームソフト快適に遊べるの?しか思えんので、何を意図した発言なのかすら理解できない。

ゲームパスのすばらしさを説くのは分かるが、それでもってXbox販売台数など取るに足らない問題だ、というのも俺には理解できない。

ならなおさらXboxもっと売れてなきゃおかしいだろと。

Xboxって、ゲーミングPCよりもはるか安価で、それでいてゲーミングPCと大差ない快適なゲーム体験提供してくれる「ゲームパス」端末じゃん?それなのにPS5より売れてないって割とマジで深刻なんじゃねえの?

俺にはその手の反応は牟田口廉也の「元来日本人は草食である、然るに南方草木は全て即ち之食料なのである」と同じに見えるんだよ。

言い換えるなら「元来WindowsにはXboxインストールされてある、然るに世界PCは全て即ち之Xboxなのであるとでもいうべきか。

追記

「Xbox生産は続ける」 MS幹部が社員に約束 ゲーム機市場撤退を否定

マイクロソフトXbox事業での大きな方針転換を決めたとのうわさが、世間を騒がせている。今週の正式発表を前に、すでに社内では火消しの動きが出ているようだ。

ジャーナリストのシャノン・リャオによると、マイクロソフトXbox部門は6日、経営陣が社員対話するタウンホールミーティング実施。同部門トップフィルスペンサー社員に対し、マイクロソフトゲーム機市場から撤退するわけではなく、今後もXboxを作り続けると断言すると同時に、Xbox事業戦略は今後も「複数種類のデバイス」にゲームを展開するものになると説明したという。

Xbox部門社員に対して、今後もXboxを作り続けることを約束しなければならないというのは、信じられない状況だ。この背景には、マイクロソフトが自社製ゲームプラットフォームに縛られずプレイできるという「Xbox Play Everywhere」の理念を優先し、ゲーム機販売を重視しない姿勢を強めているという見方がある。マイクロソフト現在ゲーム提供しているプラットフォームXboxゲーム機PCモバイル端末でのクラウドゲーミングだが、今後はその対象PlayStation任天堂ゲーム機にも拡大する方針だとうわさされている。

そういえばゲームパスの会員数もここ数年公表してないんだよね。噂では3000万人を超えてるらしいけど、公表しない理由もよくわからない。

anond:20240209153134

民衆マスコミを育てないと民主主義は衰退するだけだろ

ちゃん負担して身を切ってこそ自由の大切さを学べる

ジャーナリストの質を担保するためにも国民は多く負担しなくてはならない

2024-02-06

脚本家に対するオープンレターって発布できないものなの?

この際、日本中人間の怒りを形にして突きつけてやったほうがいいんじゃないだろうか。

今なら1000人どころか10000人、100000人の署名だって集まると思う。

あなたはこれだけの、日本中の人から問題視されているんですよと

100000ともなれば、脚本家が街で毎日すれ違う人の何人かは署名をしている。

ずっと誰かがあなたを見ていますよ。

いつもどこからか見ていますよ。

邪悪は決して見逃さないと。

みんなの憤りを買い、憎悪されているんですと。

このままだと将来いろいろ困ったことになったりするんじゃないですかねと。

社会学人文学心理学オープンレターを参考に、”数”で反省させる。

司法週刊誌ジャーナリストを頼る前に市民の力で解決しようよ。

2024-02-05

伊東擁護に怒り狂った男性ジャーナリストサッカーたかが球蹴り遊びと言い放ったが

ちんぽ騎士のこういうとこだよなぁ

2024-02-02

本邦の“女流ジャーナリスト草分けと言えるであろう上坂冬子は、かつて著書の中で原発について

我が国の優秀な専門家の方々がしっかりやってくれているのだから素人文句をつけるべきでない」という旨の主張をした。

まあ、よくある素朴な反・反体制言論である

ところで氏は東日本大震災の少し前に世を去っている。ほんの少しだけ長生きしていただきたかたこである

野次馬の声を押さえつけることなどできないしするべきではないが、それにしても野次馬の声のボリュームが(テクノロジーによって)大きくなりすぎている。

野次馬と一緒にリアルタイムでワーワー相談しながら進められることなどない。当局者は萎縮して右顧左眄し、一貫性を手放し、アリバイ的な形式主義に陥る。弊害しかない。

まあ、ツイッターのX化が一つの曲がり角かな。

中立的社会インフラになりかけてたのが、一気に2ちゃんねる的なモノに戻っていった。

野次馬はそういうサンドボックス内で好きなだけ騒いでなさい、実務は密室で進めておくからという体制が固まりつつある。

いま「権力は信用ならない、文春砲民衆武器だ」と、スキャンダルによる私刑に期待と支持が集まっている。

それはしか俯瞰的に見れば「うまく砂場誘導されている図」であると思う。

世界的な「法秩序より正義を」の動き、デマの物量戦、情報蝗害、インプレゾンビ

とりあえずメモまで

2024-02-01

週刊誌への権威付け

文春砲だ何だと煽て上げたツケが、今になって来てる。

下劣でなんのためにもならない週刊誌タブロイド紙権威を付けてしまったのがすべての間違いであり、負けだった。

日本という国で「ジャーナリスト」という言葉を安く、信用出来ない言葉にさせているのお前らだぞって、

消費者は言わないといけないはずだが、どうもそんな雰囲気もねぇんだよな。

ジャーナリスト様が提供した情報には何の責任が付いていないのに、有り難く貪って、叫ぶだけのコンテンツに成り下がっている。

結局、情報取捨選択社会になりかけているようで、人々は都合が良い情報けがほしいというのが、はっきりとわかる。

嫌だねぇ。皆が望んだ情報社会ソーシャルネットワークって信用できない情報お手玉遊びをする社会という意味だったのかねぇ。

anond:20240201110915

追記原作軽視問題については同意見だ。

ジャーナリストもそこそこ期待できると思うし、ネット素人たちも助けになるだろう。

死去する前に今回の件が一気に広まったのは、皆んながずっと前からモヤモヤしてたから。

ただ、原作軽視問題炎上自殺問題とは切り分けるべきだと思う。

脚本家の人に同情できるか、考えてみた。

漫画読みとしては、原作者が死にたくなるほど追い詰められるなら、作らない方が良かったのでは?と素朴に思ってしまうな…。

anond:20240201014306

ーーー

脚本家の人に同情できるか、考えてみた。

今回たまたま死者が出てしまったけど、追い詰められて極端な行動に出る危険性があった関係者は、原作者にせよ脚本家にせよ、いままでもいたんんだろうな。みんなが危険運転をしている中で死者を出す事故当事者になってしまった不運はあると思う。

今までたまたま誰の目にも明らかな形での死者が出てなかっただけで、鬱その他の疾患、なんならニュースにならないタイミングでの自殺者なんかもいたのかもしれない。

なぜこうなってしまったのか、製作当事者の人は、現場の細部はわかっても、分析はそんなにうまくできないんじゃないかと思う。

理想的にはジャーナリストとかが上手く分析してくれたらいいんだけど、できるかなあんまり期待できないのかもしれない。

脚本家の人個人火祭りにあげるのは溜飲を下げる以上の意味はないと思う。

ーーー

漫画家とか小説家の人にできる事って何があるのか考えると、悲観的に言うと自衛のためにどんどん実写化断っていくことくらいしかできることはないのかもしれない。(弁護士雇って契約書を分厚くしていく方向の話もありそうだけど)

でも難しいのが、芦原さん、砂時計実写化はすごくいい経験だったみたいなんだよね。

実写化は、ビジネスとして重要という側面もあるけど、いい形での実写化普通に作家の人にとってとても嬉しい話であるらしいので、ざくざく断るの難しいんだろうな。

ーーー

漫画世界だと、今も色々と無理をしているけど、昔より漫画家が休めるようになってたり、昔に比べると人気作の終わりどきを決める権限が作者にあるみたいで、昔よりは、良くなってる印象がある。

何をどう改善するのがいいのかわかんないけど、少しでも良くなって欲しい。けど、変わるかな?

ーーー

追記

“こんくらいで自殺なんかされて罪悪感植え付けられて可哀そうと思う”

自分漫画を書いた先生の方に感情がよってるから、先に書いたような書き方になっちゃうけど、脚本家の人に共感する人は、そう思うよな。

先生が生きてたら、過去の笑い話になったりしたかもしれないし、あるいはお互い一生のわだかまりが残ったんだけど、それはそれとして次に進んでいったみたいな展開になったかもしれない、ともかく別の展開があり得た。

個人的には、こんなことが起こらないように改善してほしい気持ちと、ギョウカイのカイゼンとかどうでもいいから死なないでほしかった気持ちが両方あるな。

漫画の続きが読みたかったという気持ちはあるけど、もし読めないなら読めないでそれでもいいし、なんでもいいから生きててくれたらよかったんだけどな。

anond:20240201014306

漫画読みとしては、原作者が死にたくなるほど追い詰められるなら、作らない方が良かったのでは?と素朴に思ってしまうな…。

ーーー

脚本家の人に同情できるか、考えてみた。

今回たまたま死者が出てしまったけど、追い詰められて極端な行動に出る危険性があった関係者は、原作者にせよ脚本家にせよ、いままでもいたんんだろうな。みんなが危険運転している中で死者を出す事故当事者になってしまった不運はあると思う。

今までたまたま誰の目にも明らかな形での死者が出てなかっただけで、鬱その他の疾患、なんならニュースにならないタイミングでの自殺者なんかもいたのかもしれない。

なぜこうなってしまったのか、製作当事者の人は、現場の細部はわかっても、分析はそんなにうまくできないんじゃないかと思う。

理想的にはジャーナリストとかが上手く分析してくれたらいいんだけど、できるかなあんまり期待できないのかもしれない。

脚本家の人個人火祭りにあげるのは溜飲を下げる以上の意味はないと思う。

ーーー

漫画家とか小説家の人にできる事って何があるのか考えると、悲観的に言うと自衛のためにどんどん実写化断っていくことくらいしかできることはないのかもしれない。(弁護士雇って契約書を分厚くしていく方向の話もありそうだけど)

でも難しいのが、芦原さん、砂時計実写化はすごくいい経験だったみたいなんだよね。

いい実写化ビジネスとしての重要という側面もあるけど、普通に作家の人にとってとても嬉しい話であるらしいので、ざくざく断るの難しいんだろうな。

ーーー

漫画世界だと、今も色々と無理をしているけど、昔より作家を休めるようになってたり、昔に比べると人気作の終わりどきを決める権限作家にあるみたいで、今も色々と無理のある世界だけど、昔より良くなってる印象がある。

何をどう改善するのがいいのかわかんないけど、少しでも良くなって欲しい。けど、変わるかな?

2024-01-28

anond:20240127160600

国連職員と言っても、現地スタッフとして雇った人のなかにテロリストが混ざってたってだけでしょ はっきり言って、その手の人間を全部排除するのは不可能だよ

そんでハマスメンバー国連職員になる事でテロ攻撃にどんな影響が出たのだろうか?何か有利になったことあるん?国連職員ならロケット弾を大量に現地に届けることができたという証拠でもある?国連職員程度の身分給料で何ができると思っているのだろう だから何だとしか思わんわ

些細なことをさも重大であるかのようにアメリカ様はよく言うわと、笑ってしまうよ

アメリカICJイスラエル英米ドイツによるジェノサイドを認めたか意趣返ししたいのだろうけど、国際法を踏みにじり、国際機関勧告を聞かず国際機関を弱体化させた後にどんな世界が待っていると思ってんのかね?アメリカ標榜する価値観とは真逆の、地獄みたいな世界しかないと思うんだがね

まあここで言うアメリカとはイスラエルとほぼ同義

それとも3ヶ月程度で国連職員100人も殺した暴挙正当化でもしたいのか?国連職員なかにハマスもいました、よって彼らの殺害は正しい事ですとでも? 次はジャーナリストの中にハマスが混ざっていた、よってジャーナリスト殺害することはイスラエル自衛権の発動範囲内ですとでも声明を出すのかな イスラエルは殺しすぎ いくら10.7のテロ非道であっても現在進行系の虐殺正当化しえないと理解しろ

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-22

anond:20240122212218

客観データを示して「個人見解」というんだったら、経済の分野のすべてが「個人見解」だろう

個人が述べたか価値がないとでも思ってるのか?

お前の能書よりも経済ジャーナリスト個人見解の方がよほど示唆に富むだろう

2024-01-21

松本人志問題は「報道の自由」の問題

松本人志の「性加害」疑惑をめぐる問題は、いろいろ論点はあるのだろうが、やはり最も重要で深刻だと感じるのは「報道の自由」の問題だ。あまり言っている人がないので、ここで強調しておきたい。

アイドル芸人情報番組ワイドショーMCコメンテーターとして大挙出演するようになったのは、2000年代半ばくらいからだと思う。これを問題視していない人少ないのが、昔から大きな疑問だった。

そもそも芸能人は、報道に関わるには利害関係があまりに多すぎる。所属芸能事務所だけではなく、仕事関係のあるメディア企業、出演しているCM企業アンバサダーを務めている政府自治体などなど。多方面から仕事を得るのが芸能人本業から、これ自体は当然のことであり、そうあるべきことでもある。問題は、そうした立場人物が、報道に関わる番組重要ポジションを務めていることなのだ。


その問題象徴されたのが、ジャニー喜多川問題の時の櫻井翔立場である。昔からアフラックに大きな不祥事があったら櫻井翔はどう報道するのかな?」と漠然と思っていたが、実際は足元の事務所大炎上して、もっと悲惨な結果になってしまった。


芸能人が出ているのは報道バラエティに過ぎない、という人もいるだろう。しかし「過ぎない」のであれば、面白ニュースだけを扱うべきであり、政治経済のような公共的な話題や、「被害者」がいる社会問題のような、笑いの文脈に載せるべきではない話題を扱うべきではない。またバラエティであっても内閣支持率に影響を与え、政治の動向を左右することは普通にあり得るのであり、「バラエティに過ぎない」というのは詭弁である


職業ジャーナリスト局アナ学者は確かに語り口が堅い。それに対してアイドル芸人などの芸能人は、話術のプロでもあり、語り口がざっくばらんである。これを日本テレビ視聴者は、「ジャーナリスト学者よりも、アイドル芸人のほうが忖度なしで本音自由報道をしている」と勘違いしてしまった。当たり前だが、現実は全くの逆であるジャニーズ問題松本人志問題で、忖度なしに自由発言できていたのは職業ジャーナリスト学者であって、芸能人ほとんど沈黙を強いられ、せいぜい奥歯にものが挟まったようなコメントしかできていない。


現在爆笑問題太田の株が若干上がっている。自分松本に比べればはるかにまともで知性のある人間だとは思っているが、彼が同じ事務所所属している橋下徹についてほとんど言及しておらず、維新の会についてもほとんど批判的なコメントしていないことは、強調されなければならない。「身内のことは報道できない」という普遍的力学からは、太田のような人間であっても決して自由ではない。


結局のところ報道番組MCコメンテーターは、バラエティ的なものも含めて、多方面利害関係を持たない局アナ職業ジャーナリスト学者が中心になるべきである、という大原則を取り戻す必要がある。松本がいなくなった後、芸人がそのポジションに座るなら同じ問題の繰り返しだろう。

2024-01-18

時代が変わっても人って変わらんな

大昔も地震が起きると占い師祈祷師、宗教家とかが出しゃばって影響力持とうとする

今も泡沫政党政治家迷惑系、自称ジャーナリストが出しゃばってきて災害に乗じて影響力を得ようとする

時代が変わっても人は変わらないんだな

死ねばいいのに

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