はてなキーワード: 優柔不断とは
数年ぶりに人を好きになった。
その人はずるくて意地悪ではっきりしなくて優柔不断で人の気持ち全然わからなくて思考がずれてて変な人だけど、いたずらっぽく笑ったあの顔が忘れられなくて、顔も声も白い肌も匂いも話し方も視線を流すときの仕草も意外と思慮深いところも全部大好き。
告白したら恋愛対象としてはわからないって言われたけど、相手の家に行ってキスして抱き合って寝た。幸せだった。
都合の良い関係でも一緒にいれるならそれでいいかなって思ったけど、自分の中の欲がどんどん膨れ上がるのを感じて、とてもこわい。
独占したい。自分のこと好きになってほしい。他の人のこと見ないで欲しい。ずっと一緒にいたい。デートにもたくさん行きたい。
あーあ、きっとモテるんだろうな。
相手から美化しすぎだって言われたけど、仕方ないじゃん、好きになっちゃったんだから。
ずるい。
付き合っていた彼女と別れた。
同性同士で付き合うのは久しぶりで、私は自由に恋愛のできる状況でもなかったから、浮かれていたのは事実。
だけど結局、上手くいかない。
会話が成り立たなかった。
思い返してみれば、まともな交際をしたのは片手で数えられる程度だった。
社会人になりたての頃、一年ほど交際した相手は、私のことを「重い」と言って別れを切り出された。
その相手の前に付き合っていた相手は、優柔不断なところが鼻についてこちらから交際を切り上げた。
元旦那含め、あとの相手はと言えば、単純に病んでいた私が依存先を探していただけにすぎない。
交際をしていたというよりは、私が何かを提供し、代わりに相手も私に何かを提供する。そんな関係だった。
分かりやすく恋人っぽいポーズを取っていたけれど、結局のところ、あれは全て単純な利害の一致。
だから私は、余計に病んでいった。本当に欲しかったものが、手に入らなかったから。
冒頭の彼女と私は、多分、寂しがり屋という点でおいてのみ、共通していた。
そしてお互いにそれを口には出さないという点も。
求められたがっている二人だったと思う。
そうやって求めてもらって、ようやく自分の価値を見出せるような、そんな関係。
そして同時に、お互いの為に、私は彼女に「自立」してもらえるよう支援すべきだとも思った。
だけど結局、最初の、彼女自身の問題について解決する前に、交際は終わった。
半年ほどだっただろうか。
本当に短い。
交際している間、友人達には「それはモラハラだから、抵抗するなりなんなりしないといけない」と何度か言われた。
確かに、そうだな。と、思うこともあった。
それでも離れられなかったのは「共依存」だと言われた。そう思う。
そうやって、親しい相手については支配する、支配される、という関係しか知らない彼女を可哀想だと思っていた。
もっと横に並んで笑い合える関係があるのだと、知ってほしかった。
彼女について、嫌なことが正直沢山あったけれど、それでも私は彼女に生きやすくなってほしいと思う。
安心できる相手に素直に甘えて、困ったときには助けを求め、悲しいときには泣く事のできる。そんな「当たり前」を渡したかった。
愛情確認なんてしなくても、自分には愛される価値があるのだと認められる人になってほしかった。
腹が立つことがあっても、互いの立場を理解して、建設的に話し合える、そんな関係になりたかった。
彼女が家族から自立したときに、その横に居させてもらえたらどれだけ幸せだっただろう。
それでも結局
いつも喧嘩する度にそうだった。
恋人である私よりも、長く一緒にいた友人の意見のほうが優先される。
確定なのか不確定なのか。その濃淡の確認をしながら決めなくちゃいけない未来についても、相手の立場でしか物を見てもらえなかった。
それでも私は、曲げてはいけないところは、曲げられない。
だけどそれでも、やっぱり彼女にはもう少し、生きやすくなってほしい。
笑ゥせぇるすまん55話に決断ステッキという話がある。優柔不断な男が決断ステッキという魔法のアイテムに頼りひどい目にあうという話だがその中で喪黒が言った言葉が気になった。
「一人の人間は一つの人生しか生きられないのですよ。二股の道があるとすれば右か左かどちらかを選ばねばなりません。ですがその決断に深く悩んでも本当はあまり意味はないのです、なぜならどっちの道を選ぼうとその結果の良し悪しは人生をやり直さない限り一生わからないからです。ですから迷ったりせず即座に決断した方が時間の無駄にならなくて良いのですよ。」
これは詭弁だと思う。未来を完全に予測することは不可能だが悪い結果を避ける方法は存在するし選択肢が二つとは限らないからである。
喪黒もエンディングで「やはり肝心な時は自分の意思で決断し選択した方が良さそうですな。オーッホッホッホ」と言っていた。この話を教訓におかしな輩の口車に乗らないように気をつけたい。
休みが怖い。
休むこと自体が怖いというより、余計なことを考える余裕がある休みの日が怖い。
生きるのに向いてないことをずっと悩み、仕事をいつ辞めるか、辞めずに死ぬかばかり考えている。
会社の人たちはよい人だから、迷惑はかけたくない。だけど、生きていることに耐えられない。
こうやって人は生きていくのか、もしくはこう考えているうちに死ぬきっかけがやって来るのか。自分のこともまともに決められない優柔不断さが悲しい。
休みの日の夜になると一層悲しさが募ってきて、その事しか考えられない。多分、明日になればそんな気分もどこかに行って、また生産性のない働きをするのだろう。その事もまた、悲しくてしょうがない。
嫁は実家で虐待を受けており、解離性障害やADHDだとわかったのは、実家を離れて自分に合う精神科医を見つけてからだった。
私が何でもできて思いやりのある人間だったらよかったのだけど、優柔不断で約束もすっぽかすしADHD(の傾向あり)、給料もよくないため、何百回も彼女を困らせ、怒らせ、泣かせた。
一緒にいないほうが体も心も調子がいいということなので、結果的に私が家を出てネカフェ暮らしをしている。ことあるごとに「死んでほしい」「粗大ごみ」「生きてて価値ない」と言われない方がこちらも気が楽だし、言わせない方がいいに決まっている。
家にいればやらなければならないことでいっぱいだったが、一人で放浪していると何がしたいのかがよくわからなくなる。なるほどギャンブルにはまるのはこういうことなんだなと思った。
喫緊の問題は金銭問題で、このままネカフェ暮らしをするわけにはいかず、さりとて死ぬわけにもいかない(なんどもお願いされてるけど)。どうしたいのかがよくわからない。
付き合って2年の彼女がいる。
今のところ関係は良好だし、お互い大きな不満はないんじゃないかなというところ。
というのも、俺は今は定職についているものの、3月には退職して学生時代の夢を追い出すようなフラフラ野郎で、生涯結婚する気もないから。
彼女のことは好きだし別れたくないんだけど、俺みたいな男に若い時間を費やしてほしくない思いもある。
ただ、別れを切り出したら彼女は死ぬか、それに近いくらいの傷を負うのではないのかという懸念がある。
彼女はもともと少し不安定な子で、俺が仕事で遅くなったりすると、どうやら浮気を疑っているらしく「不安だった」「心配だった」と言いながら泣き腫らしていたりする。
週に一度は「捨てないでね」的なニュアンスのことも言われる。
支離滅裂なことを言うけど、ここまで書いてて「別れても多分彼女は死ぬほどは傷つかないか」とも思いだした。
いきなりですが自分は今回が同人イベント初参加だったのです。正確に言えばお○かけライブなんかには顔を出していたりしていたのですがあのイベントはグッズ参加だったりファンの交流会としての側面が強かったりしたので本を売買するのがメインであろう同人誌即売会への参加はこれが初めてということになります。
「分からねえ……分からねえよ! 自分には何が正解なんだかひとっつも分かりゃしねえ! いったいどうすりゃいいってんだ!」
このようなハラハラドキドキを抱えつつ準備を進めます。まずは小銭です。イベントでは300円や700円など100円玉硬貨があった方が支払いやすそうな価格の本が大量に並んでいそうなことは予想できました。ならば両替だ! と銀行に行ってぼそぼそとした陰気な声で「アノー……リョウガエタノンマース……」とか言わなきゃならないのか、憂鬱だな……とこの時点でコミュニケーション能力に難のある自分はテンションが下がりましたがここは快適な薄い本漁りまくりタイムのため、と銀行にて両替を敢行。無事に大量の100円玉と500円玉を入手するに至ったのです。
次はカバンです。カバンが無ければ本を入れられません。丈夫で大きいカバンの予備が無かった自分はその足で雑貨屋へと向かいました。ファッションセンスというものと無縁なので店員さんに勧められるままシャレオツっぽいものを買ってしまって「どうすんぞこれに合う服とかねーし! 合わねえし!」と内心焦りながら会計を済ませます。とりあえずなんとなく合いそうなものを近くの服屋で見繕いましたが終わった今となってはこのチョイスが正解だったのかどうか大いに疑問が残ります。やっぱ一人で買い物なんかするもんじゃねえや!
あんまり規模が大きいと迷っちゃうかもしれないし、だからって寂しいのもなんだかなあと優柔不断な自分は迷います。泊りがけという選択肢はありません。日帰りです。日帰りは決定事項なのです。仕方ないのでピクシブにてサンプル巡りをします。
「……二日目だな。これは二日目だな。というか他の日にあまりにも人が……気のせいか?」
この時点では配置図は出ていませんでしたが、気のせいではありませんでした。しかしこれはこれで多そうだなあ大丈夫かなあと不安になりつつサークルチェックを進めます。と言ってもナンバーが出て居なかったのでカップリング別にサークル名をメモしておいたぐらいだったのですが。
ゴールデンウィークなんだよなあ、自由席って空いてるかなあ、いざとなったらこだまに乗るぞ! 不安が頭をよぎるたび、自分はイケるイケるとそれを頭の隅に押しやります。不安いっぱいでは恐怖に駆られてせっかくの買い物も思うように楽しめないだろうからという浅はかな考えですが、そうでもしないとこのときの自分は夜も眠れそうになかったのです。
朝早くに起き下手なメイクを施し慣れないスカートを履き荷物をせかせか準備します。財布はイベント用と普通に使う用を2個持ち、なんだかファンシーなデザインの大きいカバンを肩に引っさげ、支度は整いました。朝飯代わりのウイ○ーインゼリーを胃袋に流し込み士気を高めます。
怖え……人いっぱい居るとこ怖え……でも! 行かないと、そこにパラダイスがあるから! 自分は行かなければならないんだ! このような寒いことを考えでもしないと冷静ではいられませんでした。引きこもりをこじらせるとこのようになるので皆さんも気を付けてください。要らぬ心配だとは思いますが。
市内電車に乗って新幹線が停まる駅まで向かい、駅に着くと切符を買ってそわそわしながら列車を待ちます。し、新幹線か、慣れてないからなあ。席空いてるかなあ。立ちっぱは辛い距離だよなあ。考えている間に列車は到着しました。中を覗くと若干の空席があるようでした。よっしゃ! などと言おうものなら不審者まっしぐらなのでここはぐっと抑え、乗り込みます。
乗っている間は携帯をいじったり腕を組んで妄想に励んだり携帯用固形食をかじったりするぐらいで特にどうということも無かったのですが、寝ると荷物をすられやしないかと神経過敏な自分は警戒し続けていたのであまり気が休まりませんでした。とはいえ一人なので寝ないのが当たり前と言えなくもない気がします。
名古屋駅に着くと、そこは未知の国でした。「……デカい!?」というのは規模に対しての感想です。名古屋ってどんなところだろう、味噌? 味付けが濃い? モーニングが豪華? 程度のにわか知識しか無かった自分は大いに驚き、迷いはしないかとビビりました。が、案内板通りに進むことで無事方向音痴の自分も乗り継ぎ切符を買い豊橋駅に向かうことが出来ました。今回は観光出来ませんでしたが、次に来るときは周囲を散策してみたいなと思っております。
豊橋駅に着くと外がなにやら騒がしく、ふらふらと声のする方へ向かって行くとイベントをやっておりパフォーマンスとしてよさこいらしきダンスを披露していました。そのままぼけーっと眺めていましたが、はっと腕時計を見るともうすぐ開場時刻! しかもここバス出るとこと反対出口! 気づいた自分は慌てて早歩き。「待ってろよST豊橋2、もうすぐ自分はそこに着くんだぞ! 逃げるなよ!」逃げねえよ、と思うだけの冷静さはもう既に頭から無くなっておりました。
早足で外に出るとYOUの案内板を持ったスタッフが見え、その方の指示する方向へ向かいます。この時点で同じ目的と思われる方々に取り囲まれていました。会話の内容から彼女たちが誰萌え、あるいはどこ校萌えであるのかが窺い知ることが出来なんだか暖かい気持ちになりましたが、同時に一人で歩く自分に対しどこか寂しい気持ちになりました。しょうがないですよね、ぼっちで来たんですから。
「バスが……立派だ!!」
第一印象がコレか、と思われるかもしれませんが立派でした。観光バスを借りるとは、……儲けてやがるな!? などと下衆な感想を抱きましたがそこは脳内で流して乗り込みます。既に車内には何人か待機しており、彼女らもまたこれから向かう会場に対しての予想などを並べ立てていました。なんせ地図で見た限りは倉庫でしたから、会場として機能するのか不安もあったのだと思われます。かくいう自分もその通りで、大丈夫かなあとぼんやり考えながらバスに揺られていました。さあ会場はもうすぐそこです。
「うわ外観めっちゃ倉庫やん!」まんまじゃねーか、な感想は置いておきます。手荷物検査を受けるとシールを渡され目立つところに貼っておくようにと念を押されました。流石にセキュリティは厳重です。なんだかピリピリした雰囲気だなあと思いながら入口から会場の様子を窺います。
そこに居たのは300スペース超のサークル参加の方々と、今日を楽しみに集まってきた一般参加の方々、その方々の熱気で構成された異空間、夢が形になった場所でした。ここにいる人たちは趣向の差はあれどおおむね同じ目的で参加しているんだなあ、そのことを実感し感動しました。生の空気というものはいいんだなあ。同人誌なんて通販で買えばいいじゃん、そのように冷めた気持ちが自分の中にあったことは否定できません、しかしこのときをもってそのような斜めに構えた気持ちは消え去ったのです。この熱を自分の肌で感じ、自然とそのようになったのでした。
ややまごつきながらパンフレットを買い、きょろきょろとあたりを見回しながら会場の隅に向かいます。パンフレットの配置図へ事前にチェックしておいたサークルをマーカーで引き、いざ出発! 果たして無事に買うことが出来るだろうか、そう思いながら横目で受付近くを見ているとなぜか地元の団体さんがはんぺんを配っていました。後で聞くとこのはんぺんは無料だったようで、というか放送でもそんなことを言っていたようで、しかも美味しかったという感想もあり、もらっておけばよかったかなあなどと今更現金なことを考えています。
目当てのCPの島に来ると当たり前ですが同じCPが固まっていて、そこで買い物をしている方を見て「あ、同じCPが好きなんだな」と思うとなんとなく嬉しく思いました。自分ではあまり買わないCPでもポスターやポップが来られているとついつい寄ってしまい「よし買いだ!」と買わせてしまう、そんな勢いや愛にも満ちていました。幸せな気分で今日一番の目当てだったサークルさんの所に足を運びます。無事に帰るだろうか、緊張しながらスペースに向かうと……。
誰も居ない。あれ、間違えたかな、と机に張り出されているナンバーとサークル名を見ました。間違っていません。すかさずツイッターで確認を取ります。今日になって急遽欠席が決まったようでした。しょぼくれましたが、気を取り直し他のサークルさんの元へ向かいます。ここで挫けてはいられません、目当ての本は他にもたくさんあるのですから。分かってはいても、やっぱり残念でした。またの機会があれば今度こそ、と思いつつ探索を続けます。
「おおう、やはり色がどこも派手だなあ。こういう彩のあるジャンルは見てるだけでも楽しくていいよね」
なんて他人事なコメントだと思われるかもしれませんが、現実の光景だというのに目の前で行われているイベントにリアルさを感じることが出来なかったのです。そこはさながら夢の国、すっごい遊園地。異世界でした。普通にレイヤーさんが歩いているのを見て○○が歩いてる……そんな風に茫然とするしかなかったのです。BGMとしてキャラソンがかかりまくり、人はごったがえし、そこらじゅうで普段は出来ないジャンルトークを楽しんでいる。夢のようでした。同人イベントっていいなあ、漠然と抱いていた憧れはここで実感に変わったのです。
コピー本コンテストに投票したり、同人誌なのにすごい厚いよ!? とアンソロジーを見て驚愕したり、「だって○○受けってここしかないじゃん……」とジャンル友達にぶっちゃけトークをしているのを聞いて複雑になったり、桃リコが可愛かったり、こんなCPあったんだーと驚いたと思っていたらいつのまにか買っていたり、委託本にも手を出したり、同じところをぐるぐる回って「へへへこのCPもいっぱいいるじゃんすげーじゃん」と悦に入ったり、……とにかく、普段では絶対に発散できない類の衝動を思いっきり発散できる場所であり、幸せが形になった場所でした。
「そういえば、このジャンルはしばらくイベントが開催できなかったんだよなあ……」
噛みしめます。無事に開催できて本当に良かった。これだけの人が喜びを分かち合える空間が壊されなくてよかった。どうかもう、中止などという悲しすぎることが起こらないように。改めて祈りました。
そろそろ会場を後にしなければ。腕時計を確認すると会場を出てバス乗り場に向かいます。クレープの屋台などが出ていましたが、どうも待ち時間的に食べられそうになかったので泣く泣く断念。ちくしょう、時間に余裕を持って行動しないとな。
バスに乗り込むとイベントの熱が冷めやらぬ人たちが熱心に語り合っています。これが公共の交通機関であれば眉をひそめられることなのでしょうが、ここはイベント専用の車内です。思う存分余韻を分かち合会えるこの空間もまた乙なものだなあと思いました。ただ、送迎用にバスを用意するなんて普通は無理だよなあとも思います。アフターがしたいならやはり2次会にしておいた方が良いようです。自分はぼっちなのでどうにもなりませんが。
バスから降りると、一気に現実に引き戻されました。もう夢は終わったんだ。でも、自分には思い出が出来ました。代えの利かない大切な思い出です。また行きたいな。今度もこのジャンル、いや別のジャンルか、ジャンル無しの大きいイベントにも勇気を出して行ってみようか。今までは恐怖が先立ちどうしても踏み出せなかった一歩をやっと踏み出したこの日、自分の世界は広がった気がします。今回のイベントに参加できてよかった。心からそう思っています。
最後に、主催のスタジオYOUさん、イベント開催お疲れ様でした! また次も頑張ってください、応援してます!
おつかれ、嫌だというならきちんと言ったら?
ただ、優柔不断な奴こそ浮気するというし、嫌だと言っても聞いてくれなかったら、、、、まあ、ねぇ、、。
どこかで蹴りを付けないと都合の女になっちゃっても嫌だもんね。
「これからもストーカーの拗らせアンチとして応援したいと思います」
この主語には私が入る。つまり私のストーカーの拗らせアンチということだ。
私はこのツイートを見た時唖然で言葉が出ず、しばらく反応すればいいのか悩んだ。私にリプライしたわけではなかったけれど、間違いなく私関連の、わたしへの、切っ先を向けた言葉だった。どういういきさつでこの発言をしたのか、もう覚えていないし思い出したいとも思わない。というか思い出したくない。ただ、この言葉のお陰で私はこの人が大嫌いになった。憎くなった。怖くなった。もう二度とツイートを見たいとは思えなくなった。会話すらしたく無いと思った。
そしてこの言葉が私の心の深く沈んだ所に刺さり、ふとしたときにちくちくと私を悩ませるのだ。だからここに書く。今日も唐突にやってきた、この行き場のない痛みを痛いと言うために。
私はしがない絵を描くことが趣味の、ただそこらへんにいる、あるジャンルにいる、あるキャラのファンだ。そして所謂マイナーと呼ばれ界隈が狭く何かしらの投稿サイトも大して更新が行われることのない界隈に住んでいるファンであり、あるキャラを猛烈に好きなあまり、にそれしか描かないそればかりな本ばかりをつくる(自分であまり言いたくはないが)そのキャラに関してはこの人だと思われても仕方がない、ファンである。
そんな小さな界隈にもう5年長も生きていれば、大体投稿する人も「何だか知っている」ひとになるのだが、その「何だか知っている」ひとがその言葉を言い放った人だった。
現在時点でだと正しくは「何だか知って”いた”」人なのだが、それは私よりずっと前にそのジャンルで活動をされており且つその方を認知しており、しかしながら交流も無ければ交流をしたいとも思っていなかったため「何だか知っている」という表現となってしまった。
この人とどう交流が始まったかといったことはもう覚えていないが、交流していくうちになんだか歯車が合わないなぁと思ったことがあることは覚えている。
いや、正直に言おう。好きじゃなかった。
私は、この方が私に親しみを持ってくるのは別にどうでも良かった。感想を言ってこられたのも別にありがたかったし、もっと言えば小規模である界隈に活動をしているだれかが居るのは少し安心感があった。
でもどうしても好きにはなれなかった。それはその文章からにじみ出る性格だった。
Twitterは、投稿サイトでは分からない膨大な文章がその人を形作る。私はそのぽつぽつと呟かれる文章にいつも合わなさを感じていた。文章の書き方もだったし、記号の書き込まれ方や絵文字や話し言葉だけで構成されたひっちゃかめっちゃかな読みづらい言葉たちも好きではなかった。書かれる言葉に納得できないこともあった。何かの発言で私への返信が来た時に、少し行き過ぎた指摘に首を傾げることもあった。でもそれは好きじゃないだけで、別に今の様にはっきりと「嫌いだ」と言えるような不快感は無かった。
冒頭の一文に戻ろう。
この文でとうとう「好きではない」から「大嫌い」になったわけだが、この文から後の自分の感情はよく覚えていて、わけがわからなくなったあととても気分が落ち込んでしまったのだ。嫌いなの?好きなの?なんでアンチ?追いかけるの?応援してくれてるの?様々な感情が私の中をぐるぐると渦巻いて吐きそうになった。そしてその方は続けざまに「本人はどう困るとか、もういっそ自分の考えに振り切って、アンチだから嫌がらせもするしストーカーだから追いかけます」と言い放ったのだ。
私はどういうことかもっと分からず、何故こんな本人が見ると分かるであろうときにわざわざこの文章を書いたのか必死に考えたし全然今も分からない。振り向いてほしいのか、嫉妬心を燃やしているのか。そういえば私の作品が魅力的だとよく言っていたな、だなんて脳裏を過ったがそんなものはかき消える。
ただ、私はその人に初めて今迄持っていなかった「不快感」と「嫌悪感」を覚えた。それだけであった。
呆然と反応もしないうちにどうなったかといえば、先に私の別のフォロワーさんが食って掛かったため、戸惑いながらも対応するうちに発した本人から私へ謝罪のDMが送られてくるという、さながら焼け石に水といったところである。そのDMの内容というのも今思えば滑稽なのだが、長々と言うのも面倒なので要約すると「自分がほれ込みすぎてアンチになったのだが気を悪くしたのであれば謝りたい」とのことだった。
じゃあ何故言ったんだよ!いくら呟きだからといっても訂正がきかない独り言だってあるんだよ!!
本当はもう大嫌いになったので金輪際関わらないで下さいといっても良かった。DMで言ってくるのも癪に障った。ツイートで発言したのなら同じツイートで見て不快になった可能性のある方全員に謝ってほしかった。でも私はそこをぐっとこらえて、波風を立てないように優しく、気を付けてほしいと諫めた。
今思えばあのときすっぱりとブロックでもすれば良かったのかもしれないと思う。
私は優柔不断で、もしかしたら明日起きたら嫌いになってないかもしれない、忘れてまた楽しくおしゃべりできるかもしれない、そんな文章だけで人を判断して嫌いになるなんて、ただの呟きひとつでと自分に言い聞かせていた。ブロックでまたもめるのもめんどくさいとも考えた。いまもそうである。おかげでミュートにしてそっと距離を置く程度しかできない。
刺さった言葉はあれからずっと、ふとした瞬間に心を痛ませる存在となり自分の作品に自信が持てないときや意欲がわかないときやつらいときに言葉を過らせる。そしてその人のことを無理にでも思い出される。あの不快感や嫌悪感と共に、思い出したくない感情と共に。それがまた苦しくなり、もっと嫌になる。負の連鎖が続く。
そういう訳できらいになった。
あなたのことが、あの人のことが、大嫌いになった。
関係を戻りたいと言われたあの楽観さやすべてに苛立ち、大嫌いになった。
わたしはずるいので、直接は言いません。あなたが遠まわしに私を困らせ、苦しませたので同じようにずっと遠まわしに言いましょう。
そうして同じようにDMにて謝罪をしましょう。とびっきりの長文で、あなたを好まなかった文章の形も言いましょう。
やるせないのでここに書かせてほしい。
IT技術者はよく勉強会に行く。同業の知人にどうして行かないの?と聞かれたときに、コミュ障だから…と答えたことがあった。
それも理由のひとつだけど、本当は、私が女性で、変な人に絡まれたら嫌だな…と思っていたからだった。
(自分で言うのもなんだけど)愛想がよくて優柔不断なせいか、変な人に絡まれることも少なくない。
そして何より、変な人に絡まれたときに気持ちを切り替えられず落ち込んでしまうタイプなので、あまり不特定多数と交流したくなかった。
最近は女性限定の勉強会やコミュニティも活性化していてとても良い傾向だと思う。
ただ、私が関心のある言語についての女性限定勉強会はなかったので、一念発起してあるコミュニティに顔を出した。
コミュ障だけど交流会にも参加してSNSで繋がって、いい人たちにも会えてモチベーションが上がってすごくよかった。
ただ、そのうちの一人にSNSで粘着されてブロックした。残念な気持ちと、あーやっぱりな、と言う気持ちで今に至る。
その人はSNSで他の女性エンジニアにも絡んでいて、たぶんアイドルや芸能人にリプライする感覚で絡んでいるんだろうと思う。
ほんとうに些細なことかもしれないけど、その些細なことでやっぱりな、もう行かない、という気持ちになってしまって、本当にすごくやるせないのでここに書いている。
顔を出してアイドルのように自分をブランディングしている女性エンジニアもいる。
そういうひとたちがいるのはいいと思う。好きにしたらいいと思う。でも自分にまでそういうお鉢が回ってくるのはごめんだ。本当にうんざりだ。
多分もう勉強会には行かない。行くとしても女性限定の勉強会にすると思う。
女性限定の勉強会を叩く人はこういう輩のこともちゃんと叩いてほしい。
べつにこの日記を読んだ人にどうこうしてほしいとも思わないし、
すごく気を遣ってコミュニティを運営している良心的な人たちも知っているので、あまりこういうマイナスイメージになるようなこと言いたくないんだけど、
同じ思いをした人もいるんだろうな、やるせないなという気持ちでつい書いてしまった。許してほしい。
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話題が話題なので広まってしまったら嫌だな、と思って書いたけど、まさかここまでとは思わなかった。
ここまで広がってしまうともうどうしようもないので、消さずにこのままにしておきます。すみません。
これは私の極めて個人的な感情の吐露で、何か解決のためのアクションだとか、男女間や女性エンジニア間で対立を生むことは望んでいないです。
書いたらすっきりしました。読んでいただいてありがとうございます。
粘着というほどのことでもないかもしれません、ちょっとしつこく絡まれたくらいの話です。ブロックしてそれで終わりです。
ただ懸念が一発目で顕在化すると思っていなかったので、ちょっとふてくされて書きました。嫌なタイトルをつけました。勉強会を運営されている方々は、さぞ心を痛めたことだろうと思います。ごめんなさい。
結構厳しいことを言われる気がしていたのだけど、思ったより優しいコメントを頂いて落ち着きました、ありがとうございます。
元気が出たらまた勉強会出てほしいというコメントも、ありがとうございます。励みになります。
「オイラとしては出場したい気持ち強いんだけど、参加条件を満たせなくて……」
なるほど、あの優柔不断な態度の裏にはそういう理由があったか。
「参加します」とのたまっておいて「参加できませんでした」では格好つかないからな。
それにしても、あの番組の参加条件ってそんなに厳しかっただろうか。
それなりに健康で、年齢基準さえ満たしていれば参加できたはずだが。
「条件って、何がダメなんだ」
「アシスタント、パートナーがいるんす。出場者を痛めつけるための」
なんだそりゃ。
「今までそんなレギュレーションなんてなかったと思うが」
「番組スタッフが一般人の参加者を痛めつける行為はどうか、ってクレームが出てきたらしくて」
だから痛めつける役も任意の参加者から募る方式にした、ってことか。
ローカル番組でもそういう目配せをしなきゃいけないんだなあ。
……いや待てよ。
パートナーか。
「よし、分かった。俺がお前を痛めつけてやろう」
俺は演技派ではないし、痛いのも好きではないから乗り気じゃなかったが“そっち”ならアリかもしれない。
番組の花形は痛がる方なのだから大してカメラに映らないだろう。
そして俺自身は痛くも痒くもない。
賞金を山分けすることを考慮しても、それならやってもいいと思えた。
「ええ~、マスダがあ?」
カジマが白々しい反応をする。
こういう無駄なやり取りを挟むのは嫌いってわけじゃないが、こっちにその気がない時までしてくるのは癪だ。
「俺がそう切り出すことを期待したから、そんな話をしたんだろう」
「まあ、そうっちゃあ、そうなんすけど……マスダが痛めつけるのかあ……」
こうしてカジマは『イタガリアン』への出場を決め、俺はそのパートナーとして出るってわけだ。
「参加しない」と言っておいて、実質的に参加していることに少し疑問を持たなくもなかったが、それは賞金の前では気にすることではない。
「カウントダウン、3、3、2、2……」
「あー、なんだかんだいって緊張するっすねえ~」
収録が近づく中、カジマが俺にだけ聴こえるようにそう呟く。
しかしそれを言えるってことは、カジマのコンディションは万全であることを意味する。
優勝は貰ったな。
「さあ、今回も人気コーナー『イタガリアン』のお時間が始まりました~」
司会のコールとともに、いよいよ収録が始まった。
俺はカジマの影に立つようにして、カメラに極力映らないように、印象が残らないように努める。
どうせここら辺のくだりはダイジェストで流れるだけだろうとは思うが。
この番組では賞金が出る。
俺の給料およそ1ヵ月分。
破格ではないが、俺にとっては大金だ。
しなかった。
まず、優勝を狙える気がしない。
本職ならともかく、善良な一般市民でしかない俺がそんなことをやるのは無理だ。
更に、そんな姿をテレビで流されるのもキツい。
金は俺にとって優先順位が高いのは確かだが、恥と外聞が天秤に乗っているんじゃあ分が悪すぎる。
後は、さっきも言ったが俺はこの番組をそこまで面白いと思っていない。
優勝を狙える気がしない上、賞金が恥と外聞に対して少なく、更に番組の参加を楽しめないというのなら、もはや俺が参加する理由がない。
数日前に話はさかのぼる。
街中を友人と連れ立っていたのだが、『イタガリアン』の番組ポスターがやたらと目につく。
これは俺が内心では気にしすぎていたせいもあるだろうけど、実際ポスターがいたるところに貼られていた。
まあ、人気番組がくるのだから町おこしにもなるし、、ちょっとした騒ぎになるのは当然だ。
だが、俺みたいな人間にとって、ちょっとした迷惑にもなるのも当然ではある。
この時、俺は既に『イタガリアン』の出場を断念していた。
だが、街中に貼られている番組ポスター(厳密には賞金の額)が視界に入る度に気持ちを燻らせるんだ。
我ながら未練がましい。
もう参加しないことは決めているのだから、俺のこの燻りは無いものねだりでしかないというのに。
「あー、『イタガリアン』の参加どうしようっかなあ」
そう呟いたのは、一緒にいた友人のカジマだ。
まあ、カジマならそう言ってくるだろうとは思った。
こいつは友人の中でも特に自己顕示欲が強く、その欲求を優先して行動しがちなキラいがある。
そして大抵の場合、それは良い結果を生まないことが多い。
「悩むくらいならやめたほうがいいんじゃないか?」
俺はそう返した。
まるで自分に言い聞かせるように。
「でもなあ」
「じゃあ、参加したらどうだ?」
「うーん」
カジマの反応はどっちつかずだ。
これも予想通り。
カジマは大して心にもないことを言ったりやったりすることに快感を覚えたり、更にはそれで他人の反応を窺いたがる悪癖がある。
今のこいつの優柔不断な態度は心から悩んでいるからではなく、ただのコミニケーションの一環ってわけだ。
この程度で、こいつとの友人関係に亀裂は入らない。
さっさと家に帰ろうと考えていた。
「ならこの話はもう終わりだな。暇だからこうやって町を歩いてはいるが、不毛な応酬をするほど持て余してはいない」
俺はそう言って、カジマを引き離すように歩みを速める。
それで焦ったようで、カジマはすぐに俺に追いつくと話を次に進めた。