はてなキーワード: チビチビとは
みたいな話を若い頃漫画だか本だかでみて、へぇそうなんだって思ってた。
一般的な話をすると人それぞれという所に落ち着いて、それなりのアンケート等でもしない限り正確なところは言えないんだろうが、少なくとも自分の場合これとは逆だった。
20になって酒を飲み始めたころは40度や43度とかある蒸留酒はそのまま飲むのは辛すぎて、何かで割ったり氷を入れてロックにし、冷たくすることで飲みやすくしないと飲めなかった。蒸留酒は熟成させることによりアルコールのあたりが柔らかくなり、12年・18年熟成のウィスキーなどはチビチビやる分にはとても旨く思えた。
今アラフォーになってみるとアルコールのあたりに鈍感になったのか、これはこれで無いと寂しいなと思うレベルにまでなってしまった。金もないのに酒量も増えたので高い酒より安い酒に行きがち。たまにはスタンダード物じゃなくて12年18年に手を出すかって飲んでみるが、勿論それなりに旨い。旨いがコスパ的には全然ダメ。12年に至ってはスタンダード物のが逆に旨いとすら思える有様だった。たぶんこれ若いときの自分に言ったら頭おかしいと思うはず。
いまやってる。
グラフィックが酷い。マップはボヤボヤ。戦闘はカクカク。つらい。
敵が多くて硬くて1ステージクリアするのに1時間以上かかる。つらい。
システム的に戦艦が重要だけどお金がぜんぜん稼げなくて戦艦を買えない。つらい。
久しぶりにやったけど楽しかった(小並)。
ボリュームは少ない気がする。
図鑑埋めと対戦に興味がないとすぐ終わる。
アトリエシリーズの評価は採取と錬金の楽しさに左右されるなあ。
ただし今は他のゲームを優先して止まってる。
びっくりするほど楽しめなかった。最序盤で止まってる。
なんか作りがアドベンチャーっぽくない?
決まった手順で進めなきゃいけない感じが強い。あと敵も強い。
クエストの進め方がよく分からなくてグルグル回ってるうちに敵にやられて死ぬ。
腰を据えてやれば楽しいんだろうと思うので暇なときにやりなおすわ。
アーマード・コアよりもキャラを重視した感のあるストーリーも良い。
序盤はキャラの見分けがつかないので、チームやキャラの紹介をヘルプ的に呼び出せればもっとよかった。
どのパーツでもなんとなく雰囲気が同じという点でカスタマイズの楽しさはない。
その点では武器に色を塗れないのも地味につらかった。
ガンダムブレイカーくらいのカスタマイズの自由度でDXM並のアクションをやりたいよね(わがまま)。
時間がありあまってるときにチビチビやれば最高のゲームだったろうなあ。
次回以降「学園」というギミックをなくしたときに同じプレイ感覚を再現できるか気になる。
(それとも完全に学園ファンタジーに転換するのか?)
でも死ぬほどやってる。早く続編出して。ペナントモード強化して。
ナンバリングが変わると全てリセットされるいつものコーエー商法。
これからまた五年くらいかけてマイナーアップデートしていくのだろう。
そして俺はそのマイナーアップデートにフルプライスを支払い続けるのだ。
ライバル馬の存在は面白いんだけど、もう少しイベントにバリエーションがほしい。
絆コマンドもプレイ感覚に違いをもたらす面白いシステム。正統進化を望む。
まあ簡単に言えばペルソナフォロワーなんだけど、とにかくグラフィックがひどかった。
Switchの性能不足、というほど元が良いわけでもないし。手抜き移植だなあ。
あと、このゲームシステムならサブシナリオを充実させればめちゃくちゃ面白くなりそうなのに、
リソース不足からかメインシナリオ以外はスッカスカな感じ。すごくもったいない。
オリジナル主人公(特に女主人公)まわりのシナリオがすごく良かった。
ただ参戦作品は「既にラスボスを倒したあと」で加入してくることが多くて、
とってつけたように原作の敵が蘇って倒すだけ、みたいなシナリオが多かったのが残念。
その極めつけがオリジナルのラスボスで、もう本当に本当に本当に本当に最低だった。
無印のときの領民や商圏といった新システムは、批判も多かったけど個人的には面白いと思っていたので、
その後、旧来のシステムに戻すようなアップデートが入っていったのにはがっかりした。
当初のコンセプトの正統進化を期待したんだけどなあ。
コーエーのSLGって、ナンバリング新作をコンセプトごとガラッと変えてくるので、
地方のブドウ農家さんが作ったお酒らしくてウェブサイトに生産者の顔写真付きで説明が書かれてる丁寧なやつ。
普通のお酒よりもちょっと高いんだけど、綺麗な紫色で香りも良くてしかもブドウが一粒浮いてる!オシャレ!
普段はビールか日本酒、ワインばっかりだから、たまには甘いのをと思ってこれにした。
すごく美味しくてアルコール度数が7%だからそこまで酔っ払うほどでもないけど夜中に本読みながらチビチビ飲んでたの。
たぶん2週間ぐらいかけて飲んでた。それで今日とうとう最後の150mlぐらいになって少し惜しい気持ちになりながらグラスについだら
ドロッドロのブドウの果肉が出てきたの!薄めのジャムか!っていうぐらい濃い液体が出てきたの!
瓶底にめちゃくちゃ果肉が溜まってたんだよね・・・。もしやと思ってラベル読んだら「成分が沈殿するからよく振ってお召し上がりください」だって・・・。
軽く振ったらずいぶん濁った酒であれだけ「うまいうまい」言って飲んでたのに実はお酒のポテンシャルを発揮できてなかったってことだよね。
東京産まれ東京育ち、そんな私がこの度転勤で一般的に田舎と言われる地域で部長補佐として数年だけ働くことになったのだけれど、まー毎日が辛い。
飲み会大好き、強制参加、全員が自家用車で通勤してるのに職場のすぐ近くが予約されていて、全員が当たり前に運転して帰っていく。
自分だけが運転代行を呼んでいて、会費の倍以上の金額を毎回支払っている。
一度だけアルコールは飲まずに帰ろうと思ったが、強制的にいつも以上の量を飲まされることになったので、以後はチビチビと隅っこで飲むようにしている。
鬱病で休職した部下が大声で馬鹿にされている声を聞く、部長が「お前暇ならアイツの家に行ってドア叩いてこいよ、鬱病の○○さ~んって大声で呼びながらよ 笑」って、半分冗談半分本気で言っている。
誰も否定しない、むしろ肯定している、無力で卑怯な私もヘラヘラしてるだけだ。
自分達の常識が法律で、自分たちの世界に着いてこれない人間は全て悪で、出遅れても先走っても、今の居心地の良い環境を変えようとする人間は全て悪なのだ。
皆が皆の足を引っ張り合う毎日で、自分の知らない世界の事には拒否感が凄く、何かこの部署を良くしようと提案した私は数日間は文字通り村八分になった。
オランダ旅行のついでにお土産で買って帰ったものを、休日にチビチビと食べている。
「今日は休日だから昼間から酒飲んじゃおうかな~」くらいの気持ちで食べている。
食べているっていうのは比喩でもなんでもなくて、本当に食べている。経口摂取している。一回にボールペンの先っちょぶんくらい。
食べるのはメジャーな摂取方法ではないんだけど、メジャーな方法だとなんとなく身体に合わないっぽいので敬遠している。煙草まったく吸わないし。
メジャーな摂取方法では、摂取後数分~2,3時間ほど効き目が続くらしい。
一方経口摂取だとメジャーな摂取方法より効き目が長続きする。効き始めも遅いけど。摂取後1時間~12時間くらいまでは効いてる感じがする。
先程書いた1回分、ボールペンの先っちょくらいでそんな感じ。多めにすると効き目ももう少し長いのかもしれない。けど効きすぎるのが怖くて試していない。
オーバードーズもないそうなので効きすぎたにしても気持ち悪くなって寝ちゃうくらいだとは思うけど。
摂取すると様々な影響が出てくるのだけど、まず真っ先に口の中が乾いてくる。
どうやら唾液が減るっぽい?口の中が乾燥してくるので喉が乾く。別に脱水に伴う渇きというわけではないっぽい。
口の中が乾いてくると「あ~効いてきたのかな」って思う。
それからだんだん酒を飲んだわけでもないのになんとなく酔っ払ってきたような感じになる。
酔っ払ってきた感じになってからのことを以下にダラダラと書く。
効能には個人差があるはずなので、少なくとも自分に限っての話。
というか自分にこういう効能があったって話を聞いてほしいだけ。
パソコンの前に座ってお気に入りの曲を聴きながら目を閉じると、まるでボーカルが目の前で歌ってるかのような臨場感と迫力がある。幻視に近い、リアルな想像が浮かんでくる。
女性ツインボーカルによる曲を聴いたときなどは、あまりに二人の様子が生々しく想像できてしまい勃起すらしてしまった。
これについては後述するけれども、とにかく何かにつけて勃起してしまう。何故か。
先述の話はスピーカーでの話だけども、ヘッドホンで聴くとまた違った経験が得られる。
とにかく頭の中全体がコンサートホール、ライブ会場にでもなったかのようなダイナミックかつ透き通った鳴り方を体験できる。
かと思えば楽器ごとの息遣いも感じられるし、いつもは気にしていなかった細かなパンの振り具合が心地よく、「ここってリバーブかかってたんだ!」などの繊細な発見もできる。
「ここでこんな音鳴ってたの!?」と普段気づかないようなことに気づける。
一番驚いたのは、コード鳴らしてるギターがアップで弾いてるのかダウンで弾いてるのかがわかったこと。
ギターでジャ~ン!とコード鳴らすとき、全部の弦が完全に同時に鳴るわけではないじゃない?超スローモーションで見ると1→2→3→4→5→6弦の順、あるいは逆順で鳴らしていくわけでしょう。
そのことが耳でわかる。これにはびっくりした。
ジャ~ンじゃなくてジジジジジジャ~ンみたいに鳴ってるんだなっていうのがわかる。
あとドラムのゴーストノートと言われるような音も「もしかして今の音では?」みたいなのがなんとなくわかったりわからなかったりする。あんまりわからない。
4分33秒コンピアルバムとか聴いたら細かな物音がいろいろ聞こえて楽しいのかもしれない。
あと曲が長く感じられる。3分の曲は5分に、5分の曲は8分くらいに聞こえる。
音がとにかく充実しているという体験ができる。
曲に対する解像度がとにかく高くなる。
効いてる状態で楽器を弾くと、この上なく満たされた時間を過ごすことができる。
楽器が上手くなったように錯覚できる。鼻歌すらも。ただし耳は鋭くなっているので失敗は目立つかな。
まず音がよく聞こえることによる感動がスゴい。
2分の曲が3分くらいに感じられるので楽しい。曲の途中で「まだ終わってないの!?」って思った。
あといつもより腕前的に上手かった。
先述の音楽の話に関係すると思うんだけど、効いてる間は曲に対する解像度が高くなるのね。
それは聴覚的な話もだけど、時間的にも視覚的にも解像度が高くなる。
わかりやすく言うとスローモーションで譜面が見えるとでもいうのだろうか?厳密にはスローモーションとも違う感覚なんだけど…。
自分の場合、感覚の話なので伝わりにくいとは思うんだけど、超集中してるときって「この配置だからこの運指でこう押して…」の連続を脳で処理しまくってる感じなのね。
その超集中が解像度の高さのおかげで実現できてる感じ。
ただ、最初にも書いた通りなんとなく酔っ払う感覚に近いものはずっとあるので、気を抜くと全然譜面を押せなくなる、というか押す気がなくなる。
気持ちをしっかり持って意識を前面に張り付けるイメージで音ゲーをしたら普段より上手だったって話。
ただ、2分の曲を3分に感じられるような解像度の高い状態でしっかり譜面を処理しようと気を張ると、脳が超疲れる。
オメガトライブのクロックアップってこんな感じなのかなって思った。
とはいえ。
効いてる最中の音ゲーが上手かったとはいえ、実力の120%も出せる感じではない。
なんとなく実力の最大値、100%にほとんど近い状態、あるいはせいぜい101%くらいだろうか?
「今日メチャメチャ上手くない!?」って日に近づける感じかな。
ドーピングして大会優勝しちゃうぜ!みたいなノリでは使えないと思う。あくまで自分の実力の範囲内で上手くなってるだけなので。
ここまでオランダ土産のチョコが聴覚に及ぼす影響編を書いたのだけど、味覚や視覚に及ぼす影響編を書くにはちょっと長すぎる気がするからそのへんはまた今度書いていこうと思う。
これらの影響はあくまで自分の体感でしかないので、およそフワフワとした感覚的なことしか書いてないので、伝えようとしたイメージが全く伝わらない恐れもあるのだけど、そもそも効能も個人差があるので許してほしい。
じゃあね。また今度。
って聞かれて、アジフライって答えたら「貧乏人w」と笑われたんだが、アジフライほどチビチビ飲むのに合う揚げ物なんてあるんか。
こう書きながら、チビチビ飲むってこと自体が貧乏人の発想なんかなって気がつく、でも安くて美味しいじゃんアジフライ。
これから一生一種類の揚げ物しか食べれないけど何を選ぶ?って聞かれても、アジフライって答えるよ私は。
ちなみに人生で一度だけ釣り船に乗せてもらって、釣りたて揚げたてのアジフライを食べたことがあるんだけど、普段食べてるのとは別の食べ物かって思うぐらい美味しかったよアジフライ。
これは呪いです、最後まで読んでしまった人はアジフライを食べなければいけません。
増田のローテーション見てると、包丁も火も使わない具で、しかも混ぜご飯や具を混ぜるのに使うための器も汚したくない感じ。
さらにローテーションを考えると日持ちするか1回で使い切れる具がいい。
(タラコやスパムなんておにぎりに使うのは1切れだけ。ローテーションから次に使うのは1週間後だとして、残りの切れ端はそこまでもたない)
と考えた場合、増田にとって現実的なのはトップブコメにある「前日のおかずの残り」だろうが、この増田だと夕食は外食か家で食べてもおかずが残らなそう。
「外側に凝る」はオススメ。ブコメのとろろ昆布もいいが、他に韓国のりとか。味付け海苔を1袋別に持っていって食べる直前にパリパリのを巻くのもいい。
うどんのトッピング用に味付けの油揚げが個包装で売ってるから、そこにメシを詰めて稲荷寿司風にするのもアリ。
日持ちする具材でいえば佃煮。しいたけとかちりめんじゃことか。海苔の佃煮も。このへんは瓶詰めなので日持ちもする。
瓶詰めでいえばローテーションに入ってる鮭フレークもだが、他にも肉そぼろやサバフレークもある。
漬物だとキューリのQちゃんや高菜漬けが比較的日持ちするかな。スーパーで売ってるタクアンや白菜は開封するとあまり日持ちしない。
ふりかけはソフトふりかけもいい。まぶすのではなくてカタマリを中に詰めるといいです。丸美屋「おとなの~」をはじめ、各社いろんなのが出てる。
ツナマヨも、マヨネーズのようなチューブ容器に入ったのが売ってる。これならチビチビ使っても日持ちするのでは。
同じチューブもので明太子やたらこマヨもあったな。たらこ一腹買うのは前述の通り切ったり保存が面倒だがチューブなら大丈夫では。
具じゃないが、「食べ方」を替えてみるのもアリ。手づかみで食べていたのを箸で食べるのに変えるだけで味が変わります。
ハッとしたわ
弟(高校生)が「妊婦ってお腹重いの?」って聞いてきたから「重いよ。動けないし息吸えないし。食べ放題MAX常に突破してるぐらいの苦しさと気持ち悪さ」って言ったら「なんか男は楽してる世の中やな…変な意味じゃなくて男は女のこと勉強しなあかんな」って言っててこの世の全男に聞いてほしいと思った— かにこ26w (@trsk1121) 2018年8月18日
妊婦の苦しさを知った弟に、通常時と妊婦時の臓器の位置の画像見せたら「えっ胃とか腸どこいったん?!こりゃ食べれんし便秘やろ…チビチビ食べるの?お粥なら食べれるの?」って心配までしてくれて将来の全妊婦にうちの弟をおすすめしたい…彼いわく「男はアゴで使われてるぐらいで丁度いい」と。— かにこ26w (@trsk1121) 2018年8月18日
昨日、大学時代のゼミの同期と久しぶりに飲んだ。彼は15人ほどいるゼミ生のなかで「頭がいい」と思わせられるものを持っている数少ない人間だった。大人しく、自分の意見もあまり言わないタイプだが、たまに口を開くとどの言葉も聡明さを感じさせた。それまでワーワーと紛糾していた授業が、彼が喋りだすとみんな静かに耳を傾けるなんてところがあった。就活の面接官もそれを嗅ぎ取ったようで、周囲が苦戦するなか、特に苦労を見せずに名の通った企業の内定を得て就職していった。
それが三年前のことで、それから会ってはいないが、フェイスブックでゆるく繋がっていて、ひょんなことから昨日会うことになった。彼が名の通った企業を退職したと書いていて、それにメッセージをしたら、久しぶりに飲もうとなったのだ。
池袋の居酒屋で会った彼は以前と比べて、少し顔が疲れているようだった。やつれていた。僕はすぐに聞いた。
「なんで辞めることにしたの?」
彼が言うにはこうだった。会社の仕事が嫌になって辞めたわけじゃない。むしろ、好きだ。社内でも評価されていたし、上司にも認められて、過ごしやすかった。居心地は最高だった。
僕がそう言うと彼は言葉を選びながらゆっくりと語りだした。仕事が好きだからこそ、このままじゃいけないと思ったんだと。会社に認められているとはいえ、一社員のやれることは限られている。意見を通すのは時間がかかる。定例会議や事務作業など、仕事とは関係ないことに時間を取られることもある。それが嫌なんだと。ぜんぶ自分で決めて、自分のリソースをぜんぶ仕事に注ぎ込みたいんだと彼は言った。それに居心地の良さに安住してしまい、甘えが出てきている部分もあるとも。
「そうか。それで、これからはどうするんだい?」
彼はフリーランスになって、自分がやるべき仕事をやっていくと言った。自分の力を100%活用し、社内政治に煩わされず、仕事に没頭するんだと。
「なるほど」
確かに理屈としては筋が通っていた。会社には無駄な部分は多い。大企業であればあるほど、だ。だけど、フリーランスになったら良い仕事ができるとでも言いたげな彼の主張に、僕は納得できなかった。だから、彼にこう語りかけてみた。
「ここ10年で世の中にインパクトを与えたものって何が思い浮かぶ? iPhoneはそうだね。テスラの自動運転車もそうだ。あとはルンバ、ドローン、ペイパルかな。最近ならポケモンGO、PSVRがそれにあたるね。これらに共通していることって何かわかるかい?」
彼は人工知能だ、IoTだ、といくつか答えたが、どれも違うと僕は否定した。
「これらは全部企業が作っているんだよ。企業が社員の集合知とリソースを使って生み出しているんだ。全部だよ。この中にフリーランスが生み出したものはない。あったら教えてほしい。今の時代、個人でできることなんてほとんどないんだよ。確かに企業は煩わしいことは多いかもしれない。だけど、そんな煩わしい企業は革新的な商品を生み出し、世界に売っている。かたやフリーランスだ、ノマドだ、と言っている人をもっとよく見てごらんよ。ブログに文章を書いて広告で稼いでるだけだろ。その広告費は企業が出している。彼らは自由だって言っているけども、ちっとも自由じゃない。たいした成果も出していない。せいぜいPVを集めて大道芸人として生きるしかないだろ」
僕がそう言うと彼の顔は青ざめていた。やはり頭がいいので、僕の言うことに納得したのだろう。
「確かにそうだね」
と言うと、意気消沈し、言葉数も少なくなり、チビチビと日本酒を飲んでいた。ちなみにこのとき食べていた刺し身は最高だった。その刺し身もノマドやフリーランスが作ったわけではない。
余談だが、彼が入った企業は僕が入りたくて入れなかった企業だ。今の僕はワンランク落ちる企業で働いている(自虐じゃない。収益的にそうなんだ)。すごい働きができているわけじゃない。平均点より少し上の成績を取って、何とか凌いでいる状況だ。僕だってフリーランスになろうかと考えたことはある。疲れるだけの電車通勤、時間を無駄にしているとしか思えない会議、わずらわしい社内コミュニケーション。それらがすべて取っ払われるなら、生産性は向上し、成果は見違えるんじゃないかと思ったりする。だけど、それは錯覚だ。今の時代、すごいものは企業から生まれる。社内政治にも打ち勝ち、突破したものが社内のリソースをフル活用してすごいものを生み出す。そういう時代なのだ。だから、僕は辞めない。
僕に論破された彼がこれからどうするのかはわからない。優秀な彼のことだから、再就職しようと思えば簡単にできるだろう。フリーランスとして食っていくこともできるだろう。だけど、そこからは何も生まれない。
うちのお父さんがまだ中年だった頃、サントリーのオールドをたまの贅沢としてチビチビやっていた。
普段飲む酒はサントリーレッド。飲んだことはないけどおそらくウイスキー色をした何かだろう。
貧乏なので高い酒を飲むことも深酒もすることができなかったのが健康のためには良かった。
いつの頃からか、外国から輸入してきたウイスキーが国産ウイスキーより安い値段で売られるようになった。
お父さんは本当に嬉しそうに酒のディスカウントストアに買いに行った。
「ダルマ(サントリーオールドの愛称)よりジョニ赤の方が安い」と、本当に嬉しそうだった。
その頃まだ子供だった僕は、輸入ウイスキーとサントリーオールドの値打ちの比較なんかできなかったけど、
嬉しそうなお父さんを見てこっちも嬉しかった。
最近初めてオールドを飲んでみた。もちろん当時とは味は違うだろう。
たまの贅沢として飲むウイスキーとしてはイマイチな感じだが、きっとレッドに比べたら極上の味なんだろう。
お父さんは手術をして今は禁酒中。
体が癒えた頃に、美味しいウイスキーを持って行って、一緒に飲みたい。