はてなキーワード: ハルヒとは
投資というか現金以外の蓄財、貯蓄って、自分の生活サイクルや人生のルートがある程度まで見えてる人が余った金で始めればいいことだと思うので
始めるのが早いほど長期投資はお得、若いうちから投資しとくべき、という惹句は若干の嘘があると思う
ちょうど後藤邑子さんのインタビュー記事がバズってるので引き合いに出させてもらうが
後藤さんのように10代の時点ですぐ死ぬ宣告された人間がいたとして
その人に「将来を見越して長期投資を始めとくべきだよ」と言うの、何か意味があるんだろうか
結果的に後藤さんは生き延び、いっときは「将来を見越して」役所勤めのための人生設計をされてたようだが
すぐに殆どすべてを投げうって先の見えない役者人生へ進み、しかもその後も悲劇的なご不幸を前に挫折しかかったとき、
ほとんど将来設計に関係ないデカい買い物をすることで、その先の人生への一歩を踏み出したと仰ってる
その買い物と長期投資の、どちらが「良い買い物」なのか
ご本人次第としか言いようがない
そこまで極端でなくとも、まだ人生の岐路が定まっていない人にとって、貯蓄は山ほどある選択肢のうちの一つでしかない
生活費以外の全てを自分の趣味につぎ込む人はいていいし、趣味でもない程度に付き合いで散財する人がいてもいい
人生の先がまだ見えておらず、今、このタイミングで有り金を全部使うべきという瞬間がまだ見えてない、
もしかしたら2、3年後にそういう瞬間が訪れるかもしれない人にとって、長期投資が意味あるかというと、あまりない
自分の人生に必要なタイミングで株が暴落してるかもしれないわけで
「貯蓄先が日本円での銀行預金か、米国株か、国債か、etc」という比較の話をすべきで、その際には何なら
「銀行預金とは何か、その利点は何か、今、なぜ銀行預金がリスクとなるのか」という説明をすればいいと思う
(センセーショナルな説明で銀行取り付け騒ぎが起きない程度にまともな説明でやってね)
というかね
長期投資はプラスサムゲームというけど、その投資された金を誰かがいま、成長に資する内容に使ってくれていないと、その先の「成長」はないのよ
じゃあ誰がどう使うのがいいかというと、若い人が勉強したり子育てしたりして人間社会全体が拡大してくことでしか「市場の拡大」はないのよ
経済は「信用」で、信用は人間同士のやり取りのことであって、人間が多数いないといけないんだから
極論、生産年齢人口の全員が株式市場の数字を眺めるのに1日の時間の半分を使っていたら、生産性なんてダダ下がりでしょう
若い世代の人に投資の勉強(というか通貨とか信用とか経済活動の勉強)させろというのはいいけど
むしろ若いうちは投資の勉強に時間を使うより、手に職の技術や経験の獲得に時間を使って欲しいのよ
なぜって、そうしないと老人たちの投資の向かう先がなくなるから。経済成長は人間の成長の合計ですからね
なんなら、後藤さんに上京の資金を出してくれたM先生だって「投資」でしょ
若い人は自分が投資する側に回るより、むしろ後藤さんのように、ご家族やM先生や周囲の多くの方々から投資を受ける側であるのが、
そしてその投資の結果を世の中に知らしめてくれるのが(ささやきボイスであれハルヒダンスであれ)
「若いうちから市場をちょっとは勉強しておけ」まではまだわからなくもないけど、「早いうちから投資を開始しろ」というのは高齢投資家たちのエゴだと思う
その分のリスクは自分たちで負って、これから成長する層へのリターンの厚みを増やしてあげるべきなのよ、利回り1%ぐらい削ってさ
なんというか、この回だけ過去に何度か見ているせいだろうが、「キョン君でんわ―」「いわれなくたって!」とか、息止め勝負のキョンとか、長門のお面の柄とか、「どうしたんです!朝比奈さん!古泉、お前はコロす」とか、この回の描写ひとつひとつが一番しっくり来るような気がする。個人的に。
キョンが朝比奈さんのお茶を飲んで「ひずょうにおいしィ~」って言うところ、一時期までずっと「いちごにおいしィ~」だと思ってた。アドリブが強い。
最後の喫茶店。キョンの精神世界、たこ焼きを取ったら蝉になる描写がマジできもちわるい。
自分だけ誘ってもらえなくて、顔を赤らめて抗議するハルヒ、かわいい。しかし「あたしも行くからねっ!」は、ちと怒鳴りすぎ。
終わらない夏休み・完。
私の夏休みも完。
2時ジャストに駅前集合だから!、ハルヒの服装、首回りがだだっ広い(オフショルダー?)のに加えてへそ出し。なんとまた派手な格好を。
市民プール。古泉の既視感は流れるように過ぎる。BGMが変わらなかったな。
朝比奈さんのHOTティーを飲んで「クハァーッ!!」って叫ぶキョン、なんかキショい
何やら退屈そうにしている長門の様子は、キョンの「なんだ…この感覚…」に吸収されて微妙に端折られてしまった。
ショッピングセンターの浴衣待ち、キョン、じべたに座るなよ。
虫取り合戦、長門の捕まえた珍しい?昆虫の名前が分からなかった。(キョンが口上しなかったため)
朝比奈さんの泣き電話に出る時のキョン適当過ぎて草。この辺りからキョンのアドリブが増え始める。
それに対し古泉のアドリブは少ないんですが、ずっと声がうわずった感じ、なんか楽しそうというか、若干ヤケになってね?みたいな、開き直っている疑惑がある。
だからなのか「今回が15527回目に該当する」の部分は今回がいちばん緊迫感に欠けていたような気が。
そして迎えた8月30日~、の色味が完全に秋。喫茶店内、暗すぎ。ツインテールの朝比奈さんかわいすぎ。
だけどそんな事言わなくていい。元々なんでオタクやってんの。
クラスの会話がモー娘。一色のときエヴァがどうこう言ってたオタクはオタクらしかったし、AKBどうこういってた時にけいおんやら言ってたオタクもまさにオタクだったよ。
アニメが好きだから周りがどんな話しててもアニメをみていられたんだろ。
アニメは確かに認められてオタク的趣向も認められて社会で話に出しやすく成った。おっさんがゆるキャンみててもキモいと言われなく成った。
だから「自分たちは最新の趣向で生きている」と勘違いしてただけだ。本来オタクは興味ないものには興味がないだけだ。
Vtuberはアニメの延長ではない。アニメ好きなやつでAKBがすきなやつだっていたし、電車が好きでアニメも好きなやつもいた。でも共通して興味ないものには触れないだけだった。すべての方向でしっかりアップデートしていく必要はない。アニメだけ好きでいればそれでいいだろ。
俺の正体はただのゲームオタク。でもオタク仲間からは常にアニメの話をふられる。はるひもけいおんも見てない人間にそんなハルヒがどうこうけいおんがどうこう言われても正直意味わからんかった。オタクなら必修科目とかいわれても「いや俺はアニメに興味ないし…」としかおもわなかった。ただスパロボとかやってユニット性能が強いからキングゲイナーは見る、そういう人間だった。
もちろんゲームオタクでアニメオタクの人間もいる。でも俺はそうじゃなかっただけ。
疎外感を感じてはいたよ。でもどんだけ「見てるのが当たり前だよねー」って言わても見ることはなかった。なぜなら単純に興味がないのだから。その時に俺は”老害”と言われまくった。増田でも言われた。はてブでも言われた。
”普通は”こういうアニメみて知識をアップデートしていくもんだ、それがオタクだ。という概念に俺は否定されて老害と言われまくった。
だが、Vtuberが流行ってきてそれに付随してゲーム実況というジャンルが急激に伸びてきてVを迎合した”老害”であるはずの俺はなんだ?俺は一体なんなんだ?若者の老害か?意味わからんだろ。
違うんだよ。老害なんてないの。ただ自分が好きなコンテンツを追いかけていただけ。
だから卑屈になるな。
もちろん最初は面と向かって言ってきたやつに「君を笑いに来たのだよ」って感じで「君も老害になったかーw」とか言ってたよ。
でもそれって虚しいんだよ。ただマジョリティがマイノリティを攻撃するためだけの言葉なんだよ。
多分いつかVtuberより優れたアニメ的手法が出た時に同じことを感じると思う。そのときにでもこの増田のこと思い出して老害と切り捨ててきた人間に謝ってくれればいいから。
人生で初めて読んだライトノベルはデュラララ!!なんだ。ちなみにその頃は3巻くらいまでしか出てなかったということで年齢を察してほしい。
ギリギリオタクや腐女子が市民権を得始めた(キモオタの声がデカかっただけというのもある)中、その頃流行ったラノベは何も考えず読んでいた。自然と手元に持っていたのでわざわざ考えて選んだりしなくとも同系統の面白いものを嗅ぎ分けていたわけだ。(脳死で買ってた節もある)
親がラノベでも活字は活字だろ、と思うタイプだったのもあり書籍だけは沢山買って貰えたので余計そうだったかもしれない。
当時、ハルヒ派はスニーカー、バカテス派はファミ通、えむえむっ!派はMF、人退派はガガガみたいなゆるく好きなレーベルが偏っていた。GOSICKを富士見ファンタジアで読んだやつはガチみたいなところあったし。
西尾維新が好きと公言してるとややディープなオタクって感じだった。化物語からハマった奴はニワカ扱い。戯言シリーズこそ至高、みたいな。
大学生くらいになるともうレポートやら論文やらで正直娯楽の本はそんなに読んでなかった。文献漁るほうが楽しかったからというのもあるけど、要領悪いから単純に本読む時間とれなくて。
そんなわけで幼女戦記やオーバーロードとかに首突っ込んだのは社会人になってから。もっと早く読んどきゃよかったものを!って思った。超好き。
最近ようやっとまたラノベに戻ってきた。ノゲラ読み直すぞ、SAO読み直すぞ、アルファポリスの女性向けに手を伸ばすぞ、異世界放浪メシ連載版を最新話まで追い、異世界居酒屋のぶをアニメで履修して、映画をやるからと夏トンを手に入れ、同作者のシリーズだからミモザの告白を買った。取次のランキングにずーっといるから異世界ウォーキングも買った。ミミズクと夜の王がメディアワークスから新装版になったので買った。豚のレバーは加熱しろ、がアニメ化するらしいので買った。
おもろい。誰だ最近のラノベはつまらんとか言ってた同輩は。つまんねーのは我々の頭じゃねーか。
ただ売れ筋の雰囲気が変わったのは事実なので最近は現代学園異能バトルの新刊にお目にかかることはあまりない。シャナや上条さんと青春をともにしたオタクはやや寂しく思っている。
デッドマウント・デスプレイに文字数取られて他の作品がほとんど収まらず抜いちゃった。
https://shonenjumpplus.com/episode/3270296674409499092
もう言い飽きたけど読みきり新人でも絵のレベルの高さがヤバいよね。むしろ読みきりだから描き込めるのか。ゆきりのこの面倒そうな髪の毛をずっと見れるのきもt幸せすぎだろ!
ラストはそっちか~!
読み癖で安易に予想する好きなオチは立ち位置は(路上シンガーに)戻ったけど心持が変わったビターエンドなんだけどすっきりこのラストになったのは明暗で言うと明のほうが強いこの漫画には合うんだろうね。ただソロデビュー大人気まではすこしやりすぎだと思った。
けど高嶋さんが本物を見つけるなら大成功しとかないといけないか?んーじゃあ差し引きでゆきりがあの曲にどハマりするほど心酔するのは少しトーンダウンしたほうが…?仮にも替え玉"やられた"立場だし、ツンぎみでデレ隠しで目をそらしつつなかなかよかったわよ…なら収支があう?でもみずきも"本物"でゆきりも"本物"で高嶋も"本物"なら安易に絶賛で正解なのかー。
ゆきりの最後の反応、ギター練習から歌わせて欲しいにちょっと不満が残るのは、ゆきりのアイドルとしての舞台裏での矜持はパフェシーンで描けたけど表舞台に立ってるときの矜持の描写が無かったからかな~。そこにトップアイドルとしてのプロフェッショナル性が出たはずなんだけど、それがなくて「引退して逃げた」~から無名なみずきの曲を歌わせて欲しい~だからちょっと芯が弱い、こだわりが少なそうな印象を受けた。かな。
あと「ううう100(千)曲作りますううう~」が最高に女性がにじみ出てて最の高。
一番好きなキャラは高嶋さん。引退ネタケロリン♪で一瞬闇に寄せてからご本人と彼が出てグッとコメディ側に寄る。ふきだしが刺さる表現であ、そういうのもOKな作風なのねと幅が広がって「一般人は電車に乗りなさい」ではいこれ面白い確定と思い込めた。そこからみずきのFXで有り金全部溶かす人の顔で絵も演出も話もすごいふれ幅があって先がわからない面白い作品だと感じた。
本筋とは関係ないちょっと違和感があるシーンがあって。この作品の前半はメイン3人以外顔を描かないようにしてる作品だと思ってたんだけど中盤から例外が出てきて、ひとつはライブの観客の声援という細いコマ。もうひとつはみずきがギターを借りるときのスタッフの男性。ギターを手に持つ自然な流れに必要だったかもしれないけれど、それまで喋るモブでも後姿や横顔で顔を隠してたのに急に2コマも顔アリで喋ったから彼はなんだ!?と異物感を覚えた。
その後も大きなライブの観客を除けば二人がゆずきをたずねる地下のライブのマスター?と帽子の客。特に帽子の客は無言で2コマ出てくる上にどちらも真正面をやけにきれいな目で見てくるので少し怖い。
この作者ならこの二人も顔なしで漫画を作れたと思うのだが、それゆえになぜ彼らを置いたのかが気になる。
最初にみずきの配信を見ていた21人は何もないまま消え去り(自分なら変質に失望して去る)、バイトと配信と路上で歌っていたみずきは死んで、数奇な偶然から才能を発掘された無名の新人シンガーソングライター兼作曲家として新生した。
漫画のドラマとして面白い話も、今、視聴者20人前後の配信者が腐るほどいる現実と、彼らがそこからの夢の成就を願っているのかもしれないなどと思いをはせると、そこからのシンデレラガール・ボーイもごく少数いるだろうけどほとんどの「みずき」にはチャンスが無いんだろうなと悲しくなった。芸能は昔からそうでなにが変わったわけでもないだろうけど。
流行らない配信者もバズって承認欲求の奴隷になった配信者もあるあるすぎてその先のファンタジーが訪れずそこにとどまり続ける人を想起させられると辛いものがあるよね。まあ漫画を読んでるだけの自分よりかはまっとうなんやけどなブヘヘヘ。
最後に、知ってる中ではちょっとコトヤマ先生のような情念やフェチを感じる作品でしたが…あるような無いような共通点として…?
この作品は手がキモ!!!指!別に力を入れている部分なわけじゃないだろうけれどなんか好きな部分ってある。これは最初のゆきりんピースからペットボトルを落とす絵で手に目がいくな~ってなった。そこから髪やべー衣装やべーなんだがやっぱ場面は少ないけど高嶋さんの男の指も細い男だけど男だからややゴツくてこれもいいよなーと。
自分は指フェチじゃないけど、なのに指に目が行くところとか三白眼ぎみの目とかがコトヤマ作品を読んでるときと似た気分でした。さらにコメディ部分のノリ易さはこっちの方がかなり良いと思う。
最後の最後に、感想書くために読み直したら高嶋さんのSNSのアイコンがパフェだった。ゆきりがお菓子禁止に憤ってるのにこのアイコンで連絡とってたとしたらそういうとこやぞってことかしらん。どう解釈したかな?
前回のコメントでもう少し読んだほうがいいというのと悪人に疑問を呈すコメントがいくつかあったので1巻の続きと2巻まで読んだ。
結論から言うと、個人的にものすごく主人公が嫌いです。客観視すると面白い漫画に入れてもいいけど自分は主人公が嫌いなのでこちらに入れておきます。
主人公に対する自分と作者との解釈違いが発生しているものと考えられます(自分が誤読の可能性大だろうけど)。ので読まないでおきます。
なお自分は坊主が憎けりゃ錦の袈裟もガンジーも嫌いになるような人間です。確証バイアスがひどいとも言います。
また上手く書きまとめることは出来ない。乱文的になる。
前回「極端な」と修飾してしまったのは誇張しすぎな気もしているが改めて、嫌っている・悪人と思う原因を書いていく。
まず、初期にネクロマンサーとして戦争していた部分はノーカンとします。軍人なり兵士の立場だからね。
その後、ネクロマンサーが迫害され大切な人が失われるわけですが、彼は復讐するわけですね。「百年程の時間をかけて」。
物事には限度があります。前回同列かのように書いたはめつのおうこうの主人公も「師匠を殺され10年監禁された」とはいえ「その国の全国民を殺す」と言ってます。
自分が悪いわけでもない一方的な被害者であるとはいえ、無辜を多く含むであろう全国民を殺すのも、百年かけて人を苦しめるのもやりすぎです。同情の余地がなくなります。悪人という表現が正しくなければ狂人と言い換えてもいいです。
次に彼は「平穏」を望むわけですが、その方法が「転生」すること。え?彼がするべきことは意図せず迷宮になって人に害を与えるものが集まってしまったからそれを制御してひっそりと逃げ隠れることでしょ(魂の気配で存在はバレるっぽいけど)。何百年も討伐隊を送られてきたのなら彼らを生かして自衛以外害意はないと説き伏せ返し平穏を得る努力をするところでしょ。
平穏を望んでいながら迷宮を放置して広がらせ外にあふれて最終的に「世界は終わりさ」と言われるぐらいの脅威になっていた。
彼の目的が死んで転生することなら死ねるほど強い存在を作ることが目標でしょう。ネクロマンサーででも人を説得して鍛えるでもいい。しかし彼は自作せずに(実はしてたかもしれないけどさ)討伐する者を「待った」。何百年も。
じゃあそんな強い者が自分を殺すように仕向けるにはどうすればいいか?単純に考えれば恐怖や憎悪を煽ればいいんじゃないかな。
つまり自分の影響で溢れる化け物は「意図的に」放置しておそらく過去の討伐隊も自分まで到達したら殺してきたんでしょ?仮に生かして目的(平穏に暮らしたいor殺してほしい)を説いて返してたら何百年も続いてこの現状は不自然。ってこれも前回一緒に挙げた勇者ミーリは58歳の不自然さにつながる。
つまり彼には、はじまりはどうであれ相手の邪悪さはどうであれ長い年月をかけて行われてきた「罪」とそれを行える「悪」がある。と自分は捉える。(繰り返しになるが長命種ゆえの時間間隔の齟齬を考慮しても数百年行えるメンタルがやばい)
圧政を敷いてる独裁国家の独裁者が実は影武者で本人は晴耕雨読をしていたらその人を平穏を望む温和な人だと言えるだろうか。
何人も女を殺し手首を奪うような人間が他人に成り代わりその妻にも好かれるようになって仮にその後犯罪を犯さなかったとして、静かに暮らしたい望みがかなったんだね。よかったねとなるだろうか。
「平穏な生活」がほしいなら過去は清算されなければならない。と自分は考える。完全ではなくとも己の罪を悔いたり、何かケジメをつけたり制約を科したりしてほしい。ときどきでも向き合ってほしい。
何かを差し出し何かを得る。等価交換で鋼な錬金術の原則だ。彼のしてきたことを考えるとどうしても平穏のための禊を求めてしまう。
それがあればたとえ過去が悪人でも罪人でもいいのだ。でも彼は逆刃刀を握ったり殺し合いの螺旋から降りるために指を失ったりはしない。奪われたモノを悔いはするが行ったことは悔いない。
彼は転生しても平穏を得られない原因の一部となった死霊術は捨てないし、「平穏」のためには「誰よりも誰よりも」な、お金を欲している。それは裏世界を舞台とする漫画のお話のためには必然ではあるのだけれど…。
結局彼の言う「平穏」とは特異な能力が無く抜きん出た地位や財力がなくても得られる人並みな一般市民としての一生ではなく、少年に転生したから学校に通うではなく、人以上の力と財力を持ってそれをもって迫害されない成功者・富裕層・権力者・上位階級などの強者の余裕という意味での「平穏」である。それは貧乏だけど家族と笑いあえる幸せではなくタワマンからバスローブ姿でワインを転がしながらほくそ笑む幸せである。(その財力や権能で大切な人たちと笑いあっていたとしても)
しかもそれはおそらく結末であって、過程の今においては平穏と程遠い荒事も辞さない。「仲介屋」とつるむし、火事や12話とか人を助けたいと思ったら自発的に絡んでいく。
流石に悪く書きすぎた。無理やりすぎた。でも転生先が元の世界でも異世界でもそこの一般人として振舞おうとしないということはかなりひっかかる部分。
つまるところ、転生に対する解釈が違うのだ。自分は転生を「第二の人生」と考えて読んでいたけれど、どうやらデッドマウント・デスプレイでは違う。
彼のそれはいわば過去と現在から、世界から「屍神殿」と自分の存在を切り離すことを目的にしてる。追われる立場からの脱却。
GTAにたとえると罪が溜まって追っ手がうざいから手配度を0することである。
映画のダークナイト ライジングで言うとキャットウーマンが「クリーン・スレート」で犯罪歴を消そうとしたのと同じだ。
こう読んでみれば彼は温和な平和主義ではなく、非常に利己的な人物に映ってくる。
「平穏を邪魔されない力と居場所が僕は欲しい」は言葉どおりだ。「次は失敗しません。ご期待ください」のロックスミスだ。
「一緒に笑ってくれた子を見捨てて得る平穏なんて僕はゴメンだ」
大変結構!でも多面性がある人間の悪い部分だけをなぜか極力描写せず振り返らずうっかりするとこういうのでついつい彼が善人に思えてしまうさまはやっぱり悪人がだめなら狂人の類。そういうのはせめてサブキャラでしてほしい。その平穏のための転生までに何人被害者が居たんですかね。
増田は悪人が主人公=嫌いではない。犯罪者でもダークヒーローでも好きなら読む。
ウシジマくんだって読める。(気分はかなり落ち込む)
デッドマウント・デスプレイとそれらが明確に違う点はコレとは挙げられないが…。
そうだな、せめて自分の行為には自覚的であってほしいとは思う。
悪人に善性がないとは思わない。あっても全然良い。だから意図せず殺人してオロオロしても死霊の声を聞いて人助けをしてもいい。でも読者として第三者視点で悪な部分があると思えるのに本人の振り返りに悪いことをしたときのものがたいしてないのはなんというか…。
善性の発露が追い立てられてないゆえの余裕が原因と感じられて好きになれない…かな…。
(ファブルも好きだけどファブルと何が違うかも考えると長くなりそうなのでやめておく)
んーまとめると、転生前には意識的にあくどいことをかなりやってきたはずだしかなり自分勝手なのに転生後はそこらへんにあえてあまり触れずに素朴で(ジュースに感動したり)人当たりがよくて他人に優しい(自分の価値観の範囲で)描写ばかりを作者がしているのでこのキャラが嫌いです。主人公が嫌いな作品は基本、読みません。
普通に読み進めると主人公はよいキャラに見えてきますが、1・2話目を読み返すとやっぱり悪人で、現行のよい人間のようにばかり読めてしまう書き方が好きくないです。
過去の行いから想起する人間性と今の人間性に乖離がありすぎてズレを感じ続けています。もろもろ全ては自己中心的と解釈すれば理解できますが、でもやっぱり書き方のバランスが悪く感じる。
そのせいで漫画は面白いですがずっとのどに小骨が刺さっていて辛いです。
まとまってない。
主人公に関する開示されてない情報・事情もたくさんありますが今の読後感がこうなっちゃったからにはもう…ネ…。
あーんー。古い話で恐縮ですが涼宮ハルヒの憂鬱でハルヒが朝比奈さんを使ってコンピ研が輪姦したと捏造して脅して高額PCを強奪した場面があったからハルヒと作品が受け付けられないって人がちょいちょい居たんですよね。そんな感じ。ハルヒのそれは自分は流すことができたんですけど、流せる・流せないは人それぞれ作品それぞれだよねって話です。
漫画自体は結構面白くて、レミングスとミサキちゃんと双子ちゃんが好きです。冷静なつっこみ?のようなところどころのコメティ部分も面白くて好き。
ただやっぱりクラリッサが切れ者で岩野目たちも切れ者っぽくてさらに家も絡んできてその四乃山のふたりも切れ者でそれぞれ手ゴマ、厄ネタ持ってるとなるとこれだから群像劇はちょっと面倒だなって思っちゃう。
最近は急に各キャラの過去話を消化しだしてすわ打ち切りかと焦る。通常の流れに戻りそうで一安心?
しかし今話も一気に加速した感があってこれ畳みかけてる?大丈夫?もう少し続いて欲しいな。
この作品の個人的読み方はかわいい女性と絡んだ三蔵の反応を見ることなので、久しぶりに煩悩、というか今回は恥や傷心で苦しむ三蔵が見れてよかったです。何気に半年振り?