はてなキーワード: 萌えキャラとは
私は15年ぐらい前に一か月ほど、そこに滞在していた。
誰かに話せるような事でもないが、思い出をここに書いておく。
そこで好みの子を選ぶ。いなかったら入れ替えでまた10人入ってくる。
何度入れ替えてもぞろぞろと女の子が入ってくる。何十人いるんだろうか。
最終的に一人を選ぶと、シャワー(とミニサウナ)付きの部屋に通される。
後はまぁ、いわゆるお決まりのコース。シャワー浴びて、ベッドに行って。
日本と決定的に違うと思ったのは「脱ぐとき何故か勝手に踊る」のと「やたらツバを吐く」の二点。
どちらも最後まで違和感があったけど、まぁ、慣れれば大した問題じゃない。
女の子の性格は本当にいろいろ。明るい子もいれば暗い子もいる。
中国語で一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする子もいれば、カタコトの英語や日本語で頑張ってくれる子もいる。
私は出張で滞在していて、この「サウナ」システムが非常に気に入っていた。
性的な欲求うんぬんというより、正直いろんな女の子の様子が見られるのが楽しかった、というのが一番の理由だった。
そう、値段についてはやはり日本のソープなんかよりは格段に安い。
だいたいどこもAコースとBコースがあって、Aコースはモデル系の高身長美女って感じ。だいたい12000円ぐらい。
Bコースは街の可愛い子ぐらいの感じ。だいたい8000円ぐらい。
中国人男性の好みは「Aコース」みたいなんだが、私は圧倒的に「Bコース」の方が好みの子が多かった。
なので、ほぼ毎晩この「サウナ」に通って、中国のいろんな出身地の女の子と楽しく過ごしていた。
一番思い出に残っているのは最終日についてくれた四川省出身の子だった。
低身長でクリクリっとした目、そしてショートカット(サウナでは珍しい)の女の子だったのだが、この子がとにかく「萌えキャラ」だった。
日本の美少女アニメとかに出てくるキャラクター、もう本当にあれそのもの。
なんか話し言葉の語尾に「~にゃあ」と付くのがまず、萌えポイント。あれは方言か何かだったのか。
さらに圧倒的なドジっ子だったのが萌えポイント。私の頭を洗ってくれようとするのだが、背が届かない。
そこで私がしゃがもうとすると、そんな事しなくていいとジェスチャーする。
そして、バスタブの縁に立って頭を洗ってくれようとしたのだが、足を滑らせて落下。「にゃああ!」と言いながら。
で、そんなサウナライフの一方で、東莞の街には大量の「置屋」があったのでそっちも見学しに行った。
ここはどういう場所かというと、「サウナ」で働けなかった女の子たちが溜まっている場所。
「サウナ」で働くには厳しい面接があって、さらに「身元が明らかな18歳以上」というルールがあった。
そんな置屋の一つに入ってみる。太った黒シャツのおばちゃんが待ち構えていた。
英語っぽい言葉で「あんた日本人?日本人だね?じゃこっちだ!」と腕をつかまれ、どこかに連れていかれる。
連れて行かれた小部屋でおばちゃんが何か叫ぶ。すると……
カウンターテーブルの後ろから、ひょこっと女の子が飛び出してきた。
それも5人ぐらい。あとからあとからひょこひょこ湧いてくる。どうなってるんだあのカウンター。
並んだ女の子たちはハッキリ言って「女児」。5歳から10歳ぐらいの子たちだったと思う。
え、何これ…何が起きてるんだ。
そう思う間もなく、おばちゃんがその子たちのカラフルなTシャツを、片っ端からまくりあげていく。
そしてまた私の腕をつかみ、「ほら触りなよ!」とばかりに引っぱるので、大慌てで手をひっこめた。
「日本人だったらこういうのがいいんだろ?違うのか?」とおばちゃん。
ここで私は少し哀しくなった。何やってるんだよ、日本人……
おばちゃんの説明によると、日本人はいつも団体でこういう女児を買いに来るという。
いわゆる「買春ツアー」というやつなんだろう。しかもロリコン専用の。
なんだかなぁ……という思いを残し、置屋を出る。いずれにせよ、最初から利用するつもりは無かったので。
なぜならこの置屋地帯、衛生的にかなり問題があるという話を聞いていたので……
他に夜遊びと言えば「カラオケ」にも行った。
この「カラオケ」には数タイプあるようで、現地で仲良くなった台湾のおっさんに連れていかれた「カラオケ」はみんな全裸だった。
そこでいい雰囲気になったら、別部屋でイイコトをするらしい。
なんでも、最初に一人、二回戦に二人、三回戦に三人…と女性を増やしていき、七回戦までいったら「北斗七星マスター」みたいな称号が貰えるそうだ。
ちなみに台湾人の女性の好みは「コロコロっとした健康的な女の子」みたいで、全盛期の小向美奈子みたいな子がいっぱいいた。
また、深センから遊びに来ていた若手起業家みたいなグループに連れていかれた「カラオケ」は、普通のナイトクラブみたいな感じだった。
こちらは基本、マンツーマン。薄暗い部屋でイチャついて、いい雰囲気になったら各自店を出ていく感じ。
女の子のレベルは異常に高かった。私もよく分からないままに座らされ、隣にとんでもない美女が座る。
客も女の子も流暢な英語で話しているが、私はそこまで話せないのでおとなしくしていた。
すると、私に付いた女の子が「お腹が空いたなら、うちで一緒にご飯を食べよう」と言ってきた。
唐突な提案に驚きつつも、このままここにいても浮いちゃうし、なんだか面白そうだったのでその提案に乗った。
その子の家まで向かうタクシーの中で、その子には病弱な弟がいて、同居しているという事を知った。
病弱な弟を救うのにお金が必要で…とか、そういう筋書きかな。なんて邪推をしていた。
そして連れていかれたマンションの一室には実際、男の子が待っていた。
三人で一緒にご飯を食べた。食卓を囲んで。黙々と。なんだろう、この展開。
ほぼ無言の食事だったけど、不思議と気まずい感じにはならなかった。
弟さんは最後まで一言も話さなかったけど、目が合うと微笑みかけてくる子だった。
食事が終わったら、ぼーっとテレビを観た。で、少ししてから帰った。普通に帰った。
帰りにいくらか渡そうとしたら、強く拒否された。これはプライベートだから、って。
じゃ、せめて食事代だけでもと言って、無理やりお金を掴ませた。
正直、タクシーに乗った時点で美人局とか、睡眠薬とか、そういうパターンを想定していた自分を恥じる。
そして帰りのタクシー。陽気な運ちゃんが「日本人の友達いっぱいいるんだぜ、このノートを見ろ」といって渡してきた。
日本人と思しき名前が記されている。明らかな偽名だった。そして、名前の上にふりがなみたいな感じでこう書かれている。
「ぼったくり きをつけろ」
なんだかいろいろあった一日だった。
当時の東莞という街は性産業以外にもいろんな闇の側面があって、その中でも海賊版DVDは隆盛を極めていた。
私はそのうちの一つのお店に、ほぼ毎日通っていた。とにかく何でも売っているので、楽しくて仕方がない。
ディズニー映画やジブリ映画の全集セット。勝手にボックスを作り、ウォルトディズニーや宮崎駿の写真がどーんと入っている。
日本アニメも新旧さまざま揃っている。映画ドラえもん全集、ドラゴンボールZあたりが人気だと言っていた。
ルパン三世も全テレビシリーズをまとめたBOXがあった。ルパン一味の他によく知らないおっさんが入ったビジュアルが使われていた。
日本ドラマもかなり充実していた。古畑任三郎BOXとかすごく欲しかったけど買わなかった。
アメリカのプロレスとかも、DVD40枚組とかでデカイBOXにして売っている。本当に何でもある。
海賊版DVDの世界は、内容関係なく「1枚いくら」というシンプルなルールで成り立っている。
最新映画だろうが、過去の名作だろうが、スポーツだろうが音楽だろうが「1枚いくら」。中身はどうでもいいのだ。
当然、著作権なんて関係ない。「なんかこのアニメが入ったDVDはよく売れるね」ぐらいの認識。
なので、枚数が多いBOXをやたらと進めてくるのだ。トムとジェリーとか。NBA大全とか。
毎日通っていた海賊版DVD店は、おばちゃんと幼児で店番をしていた。
幼児は巨大なビニール袋に入った落花生をひたすら食っていて、店中にそのカスが落ちていた。
他のDVD店にも行っていたのだが、ある日、そこの店員の若い兄ちゃんが話しかけてきた。
「今日はすごいヤツが入ったんだよ。一緒に観るか?」
突然の提案だったので少し驚いたが、なかなか無い経験だと思って店の裏についていく。
そこには店員の兄ちゃんの他に二人、たぶん友達?みたいな人たちがウンコ座りで待ち構えていた。
一瞬だけ「あれ、これカツアゲとかそういうのか?」とも思ったけど、それにしてはフレンドリーな雰囲気なので一緒に座る。
日本のAVだった。しかもちょっと前のやつ。もちろんモザイク入り。
兄ちゃん達はそれを、食い入るように見つめていた。もう私の存在なんてどうでもいい感じ。
よく考えてみたら、これだけ巨大な海賊版DVD店が大量にあるのに、アダルトは一回も見かけなかったような……
たぶん闇営業であっても、そういうのは「ご法度」になっているんだろう。
そしてそういうエロDVDは、こうやって店の裏で上映されているんだろう。
この件に限らず思ったのは、当時の東莞は完全な犯罪都市ではあったけど、それなりの秩序はあったという事。
例えば海賊版DVD店も、月に何度か一斉に「休業」する。そしてその日は必ず警察のガサ入れが入る。
先程の「サウナ」という名の風俗店にしても、操業自体は違法だけど「18歳以下」の女性は絶対に雇わない。
ブランド品とかもそうだった。9割はニセモノなんだけど、1割はホンモノだったりする。そして絶対に同じ値段は付けない。
なんだか、そういう暗黙のルールみたいなので成り立っている街だったと思う。
オタクらはメディアを通じて萌えキャラを提示することで執拗に「女とはこういうものだ」ないし「女とはこうあるべきだ」という他者規定を刷り込む振る舞いを繰り返してきたのだから、その「萌えキャラ」そのものが逆に「萌えキャラとはこういうものだ」ないし「萌えキャラとはこうあるべきだ」と他者規定されて怒るのは筋が通らない。
自分への他者規定が許されないと思うのであれば他者への他者規定を辞めるべきだし、自分の他者規定が許されると思うのであれば他者による他者規定を甘んじて受け入れるべきだろう。
恐らくオタクはオタク自身が現実主義者で「自身の主観=事実」また「他者の主観=欺瞞」とでも思っているから罪悪感を持たないのだろう。
取り合えず大阪府男女参画・府民協働課への問い合わせを行ったので共有します。
A1.明確な定義はない。ガイドライン策定時の社会情勢を考慮し、「体の線や胸などが強調された描写」の意味で「萌えキャラ」という語を使用した。萌えキャラ
給水塔@z5d1pJqbzHU3Gej
https://twitter.com/z5d1pJqbzHU3Gej/status/1443087832126423042
「体の線や胸などが強調された描写」があるかどうかが判断基準らしい。
知らない人が見たら「萌えキャラ」でも、知っている人が見れば「初音ミク」「キズナアイ」と判別できる。
むやみに萌えキャラを使用しているのではなく、初音ミクだから、キズナアイだからと、個々の人気が評価されて公共広告に採用されている。
その場合、どうなるんだろうね?
「単なる萌えキャラだから採用したのではなく、このキャラクターが若者に人気だから採用した」っていう理屈が通るかっていうと、怪しい。
例えば先日に燃やされた松戸のVTuberだって、地元を盛り上げるための活動を続けてきたとのこと。つまり、単なる萌えキャラではなく、他ならぬ「戸城梨香」だから採用されたわけだが、フェミニストはその事情にお構いなしだ。
結局、「国民的人気のアイドル、芸能人、スポーツ選手はOKで、萌えキャラだったらエロ描写を抑えてもNG」ってことで終わりそうだなw
「人格」だけにフォーカスするとわかんなくなるけど、元の定義をひっくり返してみて、「女性を描くときに外見(若さや性的側面など)のみを取り出し、人格を持たない、多様でない姿で、アイキャッチャー的に描く」ことはNGなんだな、という文脈の中で捉えれば、だいたいニュアンスがわかるんじゃないかと思う。
単にそのメディアに触れる人達の目を引くためのお人形として、かわいかったりセクシーだったりすることだけを重視したような描き方のキャラが、画一的に使われるのはダメなんだ、ということ。もしパンフやポスターに人物が入る枠が5枠あれば、発信されるテーマに沿った範囲で、その5枠に性別も年齢も外見も多様で、勤め人だったり自営業だったり学生だったりと、色々な背景がありそうな複数の人物がバランス良く入ってるのが好ましく、特に必然性なく露出の多い女性の萌えキャラ1人が全ページに登場してるような作りはアイキャッチャーだからダメ、という感じ。
ここまで書いたらわかるかもしれないけど、擬人的な「イメージキャラクター」という考え方自体が、このガイドラインには馴染みにくい。あえて使うにしても性別不明・種別不明の非人間の「ゆるキャラ」みたいな感じに限られるだろう。
ちなみに、こういう方向性は別に大阪府が突然繰り出したものじゃない。平成13年に内閣府が出した「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」がそういうことを言っていて、各地方自治体がこれに沿ったガイドラインを作ってきた。
・女性を飾り物として使っていませんか?
単に目を引くためや親しみやすさを持たせるために、内容とは関係なく女性の姿や身体の一部をポスターなどで使う場合がありますが、それでは伝えるべき内容が十分に反映された表現とは言えません。安易に女性をアイキャッチャーとして起用せず、訴求内容と訴求対象に合った、より効果的な表現方法を工夫しましょう。
大阪府の表現ガイドラインは、過去のガイドラインを改定して、この内閣府ガイドラインの言ってることをより具体的に表現しただけ。
フェミニスト議連の政治家による抗議活動は表現を守る活動とは全く真逆の活動をフェミニストがしている例だし
寧ろハフポストで仕事をしていて本を出しているフェミニストとかが積極的に風評被害に加わる有様だ
大阪のガイドラインについてもフェミニストの活動が関わってる訳ではあるけど
萌えキャラを性的なものだと決めつけた配慮にかけた記述がある事や(他の物が対象となった時はこのレベルの配慮にかけた記述は明確に批判されるよね)
ガイドラインに過度に曖昧な部分がある事についてフェミニストの側から批判がある訳でもない
というか上記の2つの件について表現を守ってきた政治家だとはてなの人達が主張する政治家が全くコメントしてなくて
別に積極的に批判しろとは言わんが何もコメントしない政治家を現在の「表現の自由を守る政治家」だと応援したくないんだけど…
自分は違う理由で立憲民主党や枝野氏を応援していてその違う理由(運営費交付金充実)で票は入れるが
でもはてなの人達にかかればあの政治家達やフェミニストが今も「表現の自由を守る存在」扱いなのが辛い
個人という単位で見ると、たとえば、安倍晋三は元内閣総理大臣であり衆議院議員であり有力な政治家という強者の側面と、同時に潰瘍性大腸炎の患者であり子供がいないという弱者の側面がある。
集団という単位で見ると、たとえば、男性の外国人は、男性と言うマジョリティという側面と、同時に外国人であるというマイノリティの側面がある。
表象という単位で見ると、たとえば、7枝の燭台は、パレスチナを強権的に支配するユダヤの象徴と言う側面と、同時にヨーロッパの反ユダヤ主義に迫害されたユダヤの象徴という側面がある。
今話題の大阪府のガイドラインについて考えた時に、問題になるのは、このインターセクショナリティである。
萌えキャラという表象は、文化的なマイノリティであるオタクの象徴という側面と、同時に女性のステロタイプ表現という側面があり、これが一体不可分であるがゆえに、これほど問題になるのである。
もともと、漫画やイラストの表現、あるいは萌え表現と言うのは、記号的な表現であり、記号とはステロタイプ表現である以上、イラストや萌え表現はステロタイプ的な要素を無くすことは不可能である。また、一枚のイラストで多様な人格を描くこともほぼ不可能だろう。仮に、裏で設定したところで、そんなのはぱっと見どうでもいい話である。
id:tikani_nemuru_M 公共広告は好き嫌いのわかれる演出をしちゃあかんだろ。公共性の高い情報伝達というものは、原則的に全員にとって必要な情報であり、つまりはnot for meが許されない世界なんだから。
軋轢を生まないために、"not for meが許されない"ということになると、サントリーが水原希子を起用したことに、ネトウヨが激怒した件を批判できなくなる。
水原希子は人であって、表現様式やキャラクターではないというならば、チマチョゴリのような民族衣装だったらどうだろうか。民族の表象を好まない人がいるからと言って予め排除することができないならば、同じように文化集団の表象も好まない人がいるからといって予め排除することは妥当ではないということになるだろう。
大阪府が発布した「男女共同参画社会の実現をめざす 表現ガイドライン」に対して、一部の表現規制反対派から批判の声が上がっている。はてなの反応を見ると何を大げさな被害妄想だと嘲笑する風潮があるが、実際このガイドラインの基準が曖昧で、過去の事例を思えばガイドラインが表現規制の錦の御旗に使われてしまうのではないかと憂慮もある。以下に自分の考えをまとめたい。
あくまでも大阪府の広報の為のガイドラインであり表現を強制するものではないと明記されているとは言えど、府民に対しても参考にすることも推奨しており、また過去に何度も表現規制を推進しようとする人々が、行政の広報ガイドラインを持ち出して民間の表現にさえも批判してきたことを思えば、大阪府の表現ガイドラインを恣意的に適用する人が現れることだろう、結果的に表現規制のお墨付きを行政が与えることを憂慮するのは当然だ。
ガイドラインの他の項目にあるような、男は仕事・女は家庭のような性別のイメージの固定化にならないか、複数いるモデルの人物の性別が偏っていないか、など客観的に明らかな基準であるならともかく、問題視されている項目は『若さや性など外見のみ切り離したアイキャッチーにならず、人格を持った多様な姿で、広報内容にあった表現』という基準は極めて曖昧だ。
さらには見る人が不快にならないように表現にするべきとのことだが、当たり前だがどんな表現でも受け取るメッセージは人によって異なる。幸せな家庭を描いた絵から、家庭的であれというメッセージを受け取る人もいることだろう、明確なメッセージさえも人よっては受け取れない。現在騒動の渦中にあるVTuberの戸定梨香に対しても美少女キャラと言うだけで、ステレオタイプだと批判する人もいるぐらいだ。一方でかつて性的だと批判されたセーラームーンはエンパワーメントの象徴のように扱われるようにもなった。人によって受け取るメッセージが異なり、変化していく表現について曖昧な基準で行政が策定することを憂慮する。
オタクの世界は一見すると分からない、前提となる認識が必要なハイコンテクストな世界が広がっている。この認識が足りない表現規制派が、描かれた人物の人格が読み取れずに批判する問題もある。
例えばガイドラインを発表した当の大阪府では今現在、アイドル育成ゲーム「アイドルマスター SideM」と「大阪府警察本部」がコラボして、犯罪防止のポスターを掲示しているが、そのイラストは描き下ろしでもなく、既存のアイドル衣装のイラストそのままで、一見するとなんでけったいな格好で犯罪防止の呼びかけしてるんだと違和感を抱くことだろう、だが起用されたアイドルたちは、元警察官・元自衛隊員・元消防士、という治安維持に関わってきた経歴がある。
大阪府のガイドラインを教条主義に適用すれば「伝えたい内容と関係なく、興味を引くためだけに、若くてカッコいい外見の男性アイドルがアイキャッチーとして利用されている」と判断されそうなものだが、実は適格な人選なのだと、ハイコンテクストを理解してガイドラインを教条主義的に扱わなかった「大阪府警察本部」のような対応を支持したい。
そして件のガイドラインを巡る動きで興味深いのは、良くない一例として描かれたツインテのメイドっぽいキャラクターに対して、少なくない人がファンアートを描いたり応援メッセージを寄せている。生まれながらに規制される宿命に、ある種の同情そして応援したいと思い起こさせる人がいるようだ。あの僅かな描写からも特別な人格が生まれる。
もはやこの事例だけでも、安易な萌えキャラには人格を持った多様な姿がないなどの批判は通るまい。
ガイドラインの内容は本来の目的である男女共同参画社会という観点から離れて恣意的な表現規制が可能な、曖昧な基準を行政が担保することになる。
例のガイドライン、下半分にするっと書いてある文章がパワー強いよなー。
「萌えキャラ絵柄はアウト 理由:不快に思う人がいて炎上するから」 正直だなあ。
実際にアニメ漫画等を用いたポスターや動画で、『人格』なんてものが問題視されたことなんかないもんな。
古代日本にあった「ビールの広告にまったく関係ない水着女性」みたいなのとは違うよね。
でも「絵が気持ち悪い」の一点でどこまでも責められてる。
世界が萌えポスターで埋まって欲しいなんてことは思ってないけど
「その絵は頭がおかしい奴が描いた絵。見てると犯罪者になる。」みたいな意見を飲んで
行政様が萌え絵アウトのラインを引いちゃうと、なんか少し悲しいね。
曖昧だ曖昧だって批判する人いるけど、そもそも表現って曖昧なもんじゃないの。
漫画の編集とかに「う~んなんか違うんだよな」とか言ってボツにされても
めげずにまた試行錯誤するみたいなのを昔は美徳みたいに言ってたじゃん。
漫画の編集に作品描く前に何がOKでどうならボツになるか全部指定しろとか迫る奴いたらおかしいじゃん。
これだってデザイン案の時点での最低限の注意として出してるだけで、ラフ案いくつか出した中から行政が穏当な奴選ぶわけで
普通の企業や出版社がやってることとまるっきり同じだと思うよ。
そもそも曖昧だって言うけど、「露出が多かったり肉感的な描写は避けてください」とか書いてあったら
「じゃあ露出とは肌の何%まで出してたら露出なんだ」とか「肉感的とはスリーサイズ何cmまでなんだ」みたいな
「線引きできないなら制限すべきでない。境界線が分からない」って反論が来るんだろうけど、
君たち現実問題普通のキャラクターと萌えキャラの区別付いてるじゃん。
萌えキャラは髪の色がこうで声のトーンがこうで目の大きさは顔に対してこの比率……とか決まって無いけど
ちゃんと見分けられてるし、着衣してようがしてまいが「うーんこれはエッチ」とかちゃんとエロさも判別できてるじゃん。
自分たちが見分けられてるのにそれをすっとぼけて「普通のキャラと萌えキャラの区別が曖昧だ!」って言うのは逃げだと思うよ。
基準を細かく決めると今度は基準ギリギリまでどこまで露出できるかとか、一見基準ギリギリだけど見方によってはエロい(トラブるとかみたいに風景と合わせて見るとエロくなってる)みたいな悪ふざけのチキンレースする奴が出てくるだろうし、
そもそもわいせつ物自体の定義が曖昧だからなかなか線引き難しいんじゃ無いかな。
(※ここは前半と矛盾してるとコメントで指摘されたけど、「線引きが難しい」というより「行政で明確な文章化するのが難しい」の方が適切だったかも。訂正します)
というか曖昧と言うよりわざと幅を持たせてるんだろうし、細かい定義を求めると今より厳しくなることはあっても緩くなることは絶対無いから誰も得しないと思うんだが。
個人的には人間の手による曖昧さの方が表現の自由は保たれると思ってるけど、定義をハッキリしろって声が大きくなると最終的には日本も公共性高いところは全部(だいぶ厳しい)機械判定で判断されて締め出されるようになるのかもね。
俺が賛同してるのはフェミニズムのパッケージじゃなくて自由主義のパッケージだよ。
個別に取り出していいとこ取りで賛成と反対を分けることなんて、できない。
一度フェミニズムパッケージの中にある選択的夫婦別姓案に賛成、父親の同意なき中絶案に賛成したなら、一緒に入っている性犯罪誘発懸念表現物への規制案にも賛成し続けるしかない。
俺の中では全部「個人の自由の拡大・擁護」という点で一貫してる。
夫婦には別姓を選ぶ自由があるべきだし、妊婦には自分の身体の一部を好きに処分する自由があるべきだし、好きな靴や服で出勤する自由があるべきだし、公共の場でかわいい萌えキャラを使って広報する自由があるべきだよねって話。なーんも矛盾してない。
たまたま自由主義の目指すところの一部がフェミニズムの目標と一致するというだけで、本質的にはあいつらとは大違いだよ。あんな統制大好きな連中と一緒にしないでくれ。
新型コロナ流行で家に居る機会増えてVtuberよく見るようになった。この界隈のオタクとしては新参。
公共の場に出すならそれなりに慎重にやらないと炎上すると思っている(TPO派)
件のVtuberの話なんだけど。短い言葉を投げてないで何か書き残したくなってね。
普段は「見てないVに雑な言及はしない」ことにしてるんだけどもうだいぶ雑な言及を繰り返したしね。
あの議連は狙って潰しに来た訳じゃなくて自衛隊の「萌えキャラ」ポスターにも草津町の件にも声明を出してる「ガチ」な奴みたいだし。これに文句があるならあれはどうなんだってまぜっ返したところでワザワザ燃料あげるようなものだし逆効果だと思うし、胸の演算止めたところでそれはオタクたちの間の倫理観としてはまだマシくらいの話であって意味無いかもなって思う。けれど特に性的な部分に配慮しないまま女性をアイキャッチに使うのは良くないよねと思う人はもっと幅広く居る感触があるし、好きな表現をして何が悪い徹底抗戦だ!!ってなっちゃうのもそれはそれでドン詰まりなんじゃないかとはという不安がある。
多分世の中の人はそんなに気にしてないよ、という考え方も出来る。オタクだから逆に性的なコードを理解出来るから指摘されるとたしかにこれをそのまま出すのはマズいだろって思ってるだけかもしれない(でもフェミニストは別ルートで性的なコードに気がついてるわけでそれまでわからなかった人たちもどこかで変だなと思い初めるかも知れない)
結局のところ一番気にしてるのは、両陣営から都合の良い棍棒扱いされつづけている現状はかなりキツそうだしこのままだと戸定梨香は活動のモチベーションを保てずに引退するじゃないかということなんだよね。
今までの元からネームバリューがあるコンテンツの流用ではなく、大手の企業勢でさえトラブルからの引退が起こりうるVtuber界隈で小さな事務所が上手く切り盛り出来るんだろうか??
もしこのまま活動停止になったらそれがまた燃料になって地獄が続くわけで、上手いこと仕切りなおせないもんかな。
再開出来て配信や周辺の空気が良くなって来たらさんざん雑に言及した詫びとしてほんの少しスパチャを黙って置いてくんだけどな。それで衣装とかモーションとか強化する足しになればやっぱりそれが一番すっきりするからね。