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はてなキーワード: 標準偏差とは

2018-05-13

知能指数が違いすぎると会話が成立しない、という話

個人的には説得力を感じる

言語IQが150以上あるので、例えばIQ100の人とは約3.3標準偏差離れているわけだ

リアルでもはてなでも、いか自分IQを低くして周囲と少しでも会話レベルが合うようにするか苦労している

格闘漫画キャラが敢えて重い服を着て日常生活を送っている描写があるが、あんな感じだ

2018-02-02

女性プロ棋士がいないのは競技人口が少ないから?

昨今将棋界に注目が集まったことをきっかけに、「男女に棋力差はあるか」という100万回やった議論がまた再燃しているようです。まあ議論自体は大いにやってほしいです。私も興味あります

で、気になるのは「男性プロは160人いるが女性プロは0人なんだから棋力差がある」という主張です。

これはさすがに雑な主張な気がします。

なぜなら将棋人口は男女で大きな差があるから

ちょっと詳しく考えてみます

各種の調査将棋競技人口全体は400万人とも1000万人とも言われていますが、どう考えても1000万人は多すぎます日本人10人に1人が将棋を指しているとは思えない。

まあ400万人としましょう。体感的にはそれよりさらに少なくてもおかしくないと思います

で、その中でも「本気で将棋に打ち込む26歳以下の人」は1/1000ぐらい、すなわち4000人ぐらいしかいないんじゃないでしょうか。

そして

http://zekipedia.hatenablog.com/entry/2015/06/19/110006

これを信用するなら男女の比率は35:1

まり4000人のうち男性は3888人、女性は112人ぐらいということになります

(岡山県予選の女子が4人しか出場者がいないことを考えるとまあ妥当な推測かと思います。)

女性が約3%いるなら160人のプロのうち4~5人女性プロがいないとおかしい」とか言う人もいるでしょうけど、

本当にそうなるんでしょうか?

シミュレーションして検証してみます

仮定

・26歳以下の男性競技人口 = 3888人

・26歳以下の女性競技人口 = 112人

・棋力の分布正規分布に従い、男女とも平均50、標準偏差10である。(男女で平均と分散が同じであることが重要で、平均値はどんな値でも結果に影響しない。標準偏差も結果に大きくは影響しないと思う)

・26歳以下の男女全体で最も棋力の高い上位2人がプロになる。(奨励会制度半年ごとに2人プロ入りするのを念頭に)

実行

・これを50回繰り返し(つまり奨励会制度が25年続いたとき)プロ入りする女性が何人いるかカウントする

シミュレーション結果

・25年間で女性2人がプロ入りする

という結果でした。

まあこのシミュレーションは明らかに仮定が雑なんですが、大目に見てください。

シミュレーションの結果自体を疑う人は自分プログラム組んでみてください。

で、これを踏まえると

「男女間で棋力差が無くても、今まで女性棋士が1人もプロ入りできないという事象はありえないことではない。(運が悪いことにはなるが)」

と言えると思います

絶対に棋力差がある」と断定するまではいかないでしょう。

あったとしても一般に感じる印象ほどには平均棋力の隔たりはないんじゃないでしょうか。



P.S.

個人的には他の要因として

・有望な女性奨励会員は女流棋戦に参加し棋譜が公開されるので対策を練られやすいのに対し、男性奨励会員の棋譜基本的に公開されないので対策が立てづらい

女性雰囲気的に正座を崩しにくく、集中を妨げられる

などの環境要因が影響しているのかなとも予想しています根拠は無いので無視して良いです。

P.S.その2

今後男女の棋力差の議論ではせめてこの記事ぐらいには論理的根拠を示して議論して欲しいと思います

(まあこの記事だって全然論理的ではないと思いますが……)

たとえば「男女で空間認識能力が違うから棋力差がある」と主張するなら「男女の空間認識能力」に関する研究結果や記事、そして「棋力と空間認識能力因果関係がある」ことを示す研究結果も提示する必要があるでしょう。

「男女で能力分布が違う」というならその根拠となった研究は具体的に何を調べたのかも提示して欲しいです。


論理的かつ科学的な論拠に基づいて健全議論をしていただけたらと思います

2017-12-28

礼儀とか常識とか

こっちはさ、この人工オーナス日本必死に妻子を養うために働いていてさ、休日だって子供たちとなるべく一緒に過ごしたいからいっぱいいっぱいなのよ。

例えばね、今年はさ、仕事納めがかなり大変でさ、皆んな疲れ切っていたんだよね。例年だったら「良いお年を」って言ってくれるスタッフも、いつも通りの「お疲れ様でした」だったよ。俺は、そんなことはあぁそういえば自分が言いそびれちゃったな、と思うくらいなんだけど、礼儀とか常識とかを振りかざしてくる奴はさ、それを常識がないとかなじるのと同じようなことをしてくるんだよ。

基本的自己中なんだよね。相手の状況とか何も考えず、自分が生きてきた経験けが日本古来から伝統みたいに勘違いしている。

お互いの幸せについて建設的にコミュニケーションできない人間とは極力最低限の付き合いで済ませたい。

人口ボーナスだっただけの話なのに個人の力で成し得た成功体験だと勘違いしている団塊の世代には痛い人間が多い。

お前らが得ていた年収標準偏差を出して今の年収分布に当てはめてみろよと。

年収正規分布なのかも知らんけど。

2017-08-14

伊藤ハムサラダチキンがうまかった

サラダチキンをいろいろ食べているんだが、伊藤ハムのやつが旨かった。ネットでも調べてみたら高評価っぽくて、ねとらぼの「飲み食いしつつもヘルスケア」というやつで、「星9つ」がついていた。

「おお、評価いね!」と思ったんだが、この「星9つ」というのは果たして「飲み食いしつつもヘルスケア」の中での相対評価はどの程度なんだろうかと疑問に思った。たぶん、標準正分布を書けばわかりそうだな…と思ったので乏しい数学知識を引っ張り出して計算してみた。

まず、度数分布表を書いてみる。

回数xf (星×回数)x^2f (星の二乗×回数)
291836
32369207
441164656
5954752375
61297744644
718512959065
812810248192
9756756075
10(満点)110100
合計686450431350
平均-6.56559766845.69970845
分散--2.592635722
標準偏差--1.610166365

ここから、平均と標準偏差を求める。

この辺の知識が闇の彼方だったのでこの動画を参考にした。

で、平均=6.56・標準偏差=2.59の正規化された確率変数(STANDARDIZE)と確率(NORMSDIST)の値をGoogleスプレッドシートを使って求めてみる。

NORMDISTSTANDARDIZENORMSDIST
0.000.00-4.080.00
1.000.00-3.460.00
2.000.00-2.840.00
3.000.02-2.210.01
4.000.07-1.590.06
5.000.15-0.970.17
6.000.23-0.350.36
6.570.250.000.50
7.000.240.270.61
8.000.170.890.81
9.000.081.510.93
10.000.032.130.98

グラフ

ということで、「星9つ」は上位7%なので相対的に見てもなかなか評価が高そう。

どっか間違えてるかもしれんけど。


たまにこうやって計算してみるのはなかなか楽しい

2017-04-23

大学への教育予算全廃とかどうかな?

学校ではなく、個人にばら撒く。

国立大授業料は何倍にもなり、私大授業料もかなり上がるだろう。

代わりに、試験成績順に学生にばら撒く。

例えば、センター試験あたりでいいと思うんだけど、平均プラス標準偏差なら、100万、平均プラス2標準偏差なら400万、平均プラス3標準偏差なら1000万ていう具合。

別に大学進学しなくてもいい。

そんだけ優秀な高卒には、くれてやってもいいさ。

何より、自分の金だと思ったら、真剣に進路選ぶじゃん。

本当に学びたいのがそこってんじゃなく、とりあえず受かるとこって発想でFランク入られても税金無駄

仮面浪人とか、社会にとっては損失。

お前が受けた授業も税金が投入されんだぞ。

そんなわけで、極論を言ってみた。

少子高齢化社会で、大学経営キツイよ。

そりゃ潰れるって。

補助金延命させようってのが無理な話。

教育への投資は、学校より個人に行うべき。

2017-03-15

TOEICスコアが何点上がれば実力が向上したと言えるか

TOEICテスト解釈方法特にスコア差が有意といえるのは何点差以上かを調べたら、

おかし記述をしているサイトがいっぱい有ったので備忘録としてまとめておく。

(25点を差の標準偏差としたり、トータルスコア標準偏差を√2倍ではなく2倍したり)

結論

AさんとBさん(過去現在自分でもOK)のスコア差について

リーディングスコアおよびリスニングスコアでは70点以上の差があれば95%以上の確率で差があると言える

トータルスコアでは100点以上の差があれば95%以上の確率で差があると言える

以下はその導出。

統計学素人なので誤りや不正確な記述があれば教えてください。

TOEIC公式によると、リーディングスコアおよびリスニングスコアの真値からの誤差の標準偏差(σ)は25点である

例えばある人のリスニングスコアが300点のとき、その人の真のリスニングスコアが275~325点の範囲内(±1σ)である確率は約68%となる。

http://www.ets.org/Media/Tests/TOEIC/pdf/TOEIC_LR_examinee_handbook.pdf

リスニングスコアリーディングスコアが独立である仮定する。

(※この仮定は少し怪しいが、簡単のためこうする)

このとき、和の分散分散の和(V(X+Y) = V(X) + V(Y))を使うことができ、

トータルスコアの真値からの誤差の標準偏差は√(25^2+25^2) ≒35点になる。

さて、同じテストを受けたAさんとBさんのスコア差を考えると、

AさんとBさんのスコア独立であるから

リーディングスコアおよびリスニングスコアの差の標準偏差は35点であり、

トータルスコアの差の標準偏差は50点である

したがって、AさんとBさんのスコア差について、

リーディングスコアおよびリスニングスコアが35点差あれば約68%, 70点差あれば約95%の確率でAさんとBさんの実力に差があると言えるし、

トータルスコアが50点差あれば約68%, 100点差あれば約95%の確率で差があると言える。

TOEICテストは等化(違うタイミングテストの点数を比較できるよう、スコア難易度に応じて素点から調整している)されているので、

過去スコア現在スコアをそのまま上記の考えで比較することができる。

2017-01-24

IQって色々あるらしい

http://lscharlie.exblog.jp/24428327/

IQ計算標準偏差を15,16,24とする3通りがあるらしい。

ここのサイトで勧められているノルウェーMENSA標準偏差15)を試したら140と出たが本当だろうか。

2017-01-06

イケメン範囲

標準偏差1σの良い方の外側くらいか

でもそれくらいだと上位16%くらいだからクラスに6人くらいイケメンがいる計算になる。ちょっと多い?

2σだと2クラスに一人くらいイケメンがいるくらいだから、少ないかな、と感じる。

この間のどこかにイケメンとその他の壁があるはずかなと思うが、どのあたりだろう。

2016-12-10

ナイスバディ値について

ナイスバディ値 Nv = 743 * sqrt( (バスト[cm] - ウエスト[cm]) * (ヒップ[cm] - ウエスト[cm]) ) / (身長[cm])  (小数点以下四捨五入

はじめに

心底どうでもいい話をしよう

俺はふと、ゲームキャラナイスバディ度を数値で表現することは可能か? と疑問に思ってしまった。

スリーサイズ身長3Dモデリング時代にあって嘘のつきにくい数値になっているだろうから、それらの数値で何とかならないだろうか?

さらっとネットを探すと、とりあえず基準に出来そうな数値は出て来た。

http://www.womenjapan.com/pages/life/jpn_joseiheikin.html

2040代女性の平均身長 158.7 [cm]

20~40女性平均のスリーサイズバスト/ウエスト/ヒップ 単位cm

現実 83.3 / 64.7/ 89.2

理想 85.1 / 60.4/ 86.2

現実的な数値と女性から見た理想の数値があるのが良い。

数値化の試み

これを元に、こんな計算を考えてみた。

ナイスバディ度:(バスト - ウエスト)(ヒップ - ウエスト)/ (身長)

胸はカップが大事、尻は尻高が大事、というのは重々承知の上だが、とりあえず手に入りやすい数値で攻めてみたい。

メリハリのある体つきであるほど、身長は低いほどよい。トランジスタグラマー最高! という尺度である

しかしこれをそのまま使ったのでは、数値だけ見てもいまいちピンと来ない。

これを元に計算すると、分散が大きくなりすぎるという問題もあった。

規格化の試み

そこで以下のような操作を考える。

ナイスバディ値:  α*sqrt( (バスト - ウエスト)(ヒップ - ウエスト) )/ (身長)  (小数点以下四捨五入

ただしαは、ナイスバディ値を 20~40女性現実体型数値を用いて計算したとき、だいたい100になるよう定める。

100 = α* sqrt((83.3-64.7)*(89.2-64.7))/158.7

となればよいので、α≒743.42 から、αは743と定めよう。

例)

2040代女性現実体型のナイスバディ値 743*sqrt((83.3-64.7)*(89.2-64.7))/158.7 ≒ 99.94 小数点以下四捨五入100

2040代女性理想体型のナイスバディ値 743*sqrt((85.1-60.4)*(86.2-60.4))/158.7 ≒ 118.19 小数点以下四捨五入118

いい感じだ。現実女性が考える理想体型が、きちんとナイスバディ値の増加として反映されていることが分かる。

数値例とコメント

架空キャラをいくつかネタにしてみよう。

10歳 132/64/56/70 → 60

16歳 155/74/60/79 → 78

16歳 162/72/55/78 → 91

17歳 185/91/65/87 → 96

14歳 142/74/52/75 → 118

11歳 139/73/49/73 → 128

18歳 161/86/58/88 → 134

17?歳 146/84/57/84 → 137

18歳 163/95/58/87 → 149

その他色々140キャラくらいで 平均:118.5 標準偏差: 19.4 さすが架空キャラ、平均が上記理想体型の値に近づいた。

いわゆる凹凸の少ないキャラや、明らかに未発達な子ども然としたキャラであれば、この数値は低くなる。

年齢に比して数値がやたら高くなる場合が出て来るのは、だいたいウエストが細すぎるのが原因だ。

ウエストは2項にわたって影響してくるためで、気になるようであれば、計算式の変形が必要かも知れない。

おわりに

手元に架空キャラ身長スリーサイズ表を持ってる人は計算してみてニヤニヤしたらいい。

もっとまともな評価方法(後日見つけたもの

ゴールデンカノン

http://www.bodybook.jp/dictionary/201406/post-108.html

評価軸を1本に絞ること自体不遜であるのだ、と、大いに反省させられた。

B/WとH/Wで散布図を作っているのが大変参考になる。というかこれを先に見つけてたらナイスバディ値なんて求めなかったよ!俺の馬鹿

(12/12 見出し追加、数値例に2名追加、もっとまともな評価方法追加)

2016-12-01

http://anond.hatelabo.jp/20161201003905

統計個人的勉強しているんだが

偏差っていうのは 個人の点数-平均点 っていうことらしい

なんだ簡単じゃんと思ったよ

そんでデータがどれだけバラついてるか、の計算は各偏差の2乗をデータ数で割ったもの

分散、と言うんだそうだ

なんで2乗するかっていうと、そのまま足して割ったらゼロになるから

そんで分散平方根偏差値標準偏差というらしい

なんで平方根にするかっていうと2乗した値をルートにすれば、単位は元の点数と同じなんだそう

っていうところまで覚えたんだけど、何がなんだか分からいね

数学の才能はないわ自分

2016-09-28

http://anond.hatelabo.jp/20160928004747

からだが

二項分布というより最頻値が男28女26になるというだけ ちな標準偏差を考えると男24-36 女23-34くらいばらつく

2016-09-14

http://anond.hatelabo.jp/20160914232037

それは半分正解で半分間違ってる気がするなぁ。

標準偏差3σ分だけ突出しようとすると、あなたの言う通り、才能がすべての世界になる。

一方で、1σ分だけで良ければ。努力だけでも十分達成できる。

2015-10-01

http://anond.hatelabo.jp/20151001111022

標準偏差3シグマを超える、いわばその世界の頂点クラスの人の能力を挙げて

批判するのはかなりばかっぽいよ。。。^^;

元の増田もあれだけどさ。

2015-09-15

偏差値なー

標準偏差とか標準誤差とか統計とかわかってしゃべれ

何にもわかってない「奥様」とかですよねー

おまえらは既に「偏差値対象外」なんだよ

Lotus 1-2-3」でも使えw(でも今でも使いこなせる人は正直凄いと思う

2015-08-05

Qiita幼稚園

はてブで800近いブックマークを叩きだしたQiita記事

http://b.hatena.ne.jp/entry/qiita.com/kenmatsu4/items/e6c6acb289c02609e619

標準偏差の話。



驚くことに、これ、まず∑記号の説明から入ってる。

恐らくこれを書いた人物も高校までまともに数学ができず、仕事必要ちょっと読んで今更わかった気になってる

よくいるSEモドキなんだろう。

(何故かSEになると数学ができる様になった気になる馬鹿が多い。単に高校まで全く数学が出来なかっただけなのが長年かけて普通に理解できる様になっただけなのだが。。。)

後の説明も恐らくどこかで見たものをそのまま流れだけ持ってきているのか、中身が全くない。

何故標準偏差を使うのか、それもなんとなくそれが良さそうだから、以外、何も言ってない。

ホントクソ記事



そしてそれをブックマークだのストックのしてるはてなーQiita-のアホさにビビる

こんなクソみたいな記事読んでないで高校数学教科書引っ張りだしてきちんと勉強しなおせよ。

統計学」とか言う問題でもない。ただの高校数学だ。

2015-03-31

今でも知的財産高裁とかには神が居るんだよな

1

平成27年3月11日判決言渡

平成26年(行ケ)第10187号 審決取消請求事件

口頭弁論終結日 平成27年2月25日

判 決

原 告 東芝ライフスタイル株式会社

訴訟代理弁護士 三 山 峻 司

同 松 田 誠 司

同 清 原 直 己

訴訟代理弁理士 蔦 田 正 人

同 中 村 哲 士

同 富 田 克 幸

同 夫 世 進

同 有 近 康 臣

同 前 澤 龍

同 蔦 田 璋 子

被 告 パ ナ ソ ニ ッ ク 株 式 会 社

訴訟代理弁護士 岩 坪 哲

同 速 見 禎 祥

主 文

1 原告の請求を棄却する。

訴訟費用は原告の負担とする。

事 実 及 び 理 由

2

第1 請求

特許庁無効2012-800008号事件について平成26年6月24日

にした審決を取り消す。

第2 事案の概要

特許庁における手続の経緯等(当事者間に争いがない。)

被告は,平成22年8月10日に出願(特願2010-179294号。

平成15年12月22日に出願された特願2003-425862号の分割

出願。優先日同年8月5日)(以下,この優先日を「本件優先日」という。)

され,平成23年12月9日に設定登録された,発明名称を「帯電微粒子

水による不活性化方法及び不活性化装置」とする特許第4877410号

(以下「本件特許」という。設定登録時の請求項の数は6である。)の特許

権者である

原告は,平成24年1月31日,特許庁に対し,本件特許の請求項全部に

ついて無効にすることを求めて審判の請求(無効2012-800008号

事件)をした。上記請求に対し,特許庁が,同年8月2日,無効審決をした

ため,被告は,同年9月10日,審決取消訴訟を提起した(知的財産高等裁

判所平成24年(行ケ)第10319号)。その後,被告が,同年12月7

日,特許庁に対し,訂正審判請求をしたことから知的財産高等裁判所は,

平成25年1月29日,平成23年法律第68号による改正前の特許法18

1条2項に基づき,上記審決を取り消す旨の決定をした。

被告は,平成25年2月18日,本件特許の請求項1及び4を削除し,請

求項2を請求項1と,請求項3を請求項2と,請求項5を請求項3と,請求

項6を請求項4とした上で各請求項につき特許請求の範囲の訂正を請求した

(以下「本件訂正」という。)。特許庁は,同年5月8日,本件訂正を認めた

上で無効審決をしたため,被告は,同年6月14日,審決取消訴訟を提起し

知的財産高等裁判所平成25年(行ケ)第10163号),知的財産高等

3

裁判所は,平成26年1月30日,上記審決を取り消す旨の判決をした。特

許庁は,同年6月24日,「訂正を認める。本件審判の請求は,成り立たな

い。」との審決をし,その謄本を,同年7月3日,原告に送達した。

原告は,同年7月31日,上記審決の取消しを求めて,本件訴えを提起し

た。

特許請求の範囲の記載

本件訂正後の本件特許特許請求の範囲の記載は,次のとおりである(甲3

4,39,40。以下,請求項1に係る発明を「本件訂正特許発明1」,請求

項2に係る発明を「本件訂正特許発明2」などといい,これらを総称して「本

件訂正特許発明」という。また,本件特許の明細書及び図面をまとめて「本件

特許明細書」という。)。

請求項1

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴

とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキサ

イド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラジ

カルを含んでいることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化方法。」

請求項2

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特

徴とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキ

サイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラ

4

ジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,粒子径3nm未満の帯電微粒子

水よりも長寿であることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化

法。」

請求項3

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴と

する不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,ス

ーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1

つ以上のラジカルを含んでいることを特徴とする不活性化装置。」

請求項4

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特徴

とする不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか

1つ以上のラジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,3nm未満の帯電

微粒子水と比較して長寿であることを特徴とする不活性化装置。」

3 審決の理由

審決の理由は,別紙審決書写しのとおりである。本件訴訟の争点となる部

分の要旨は,① 本件訂正特許発明の粒子径の記載はいずれも明確である

特許法36条6項2号の要件を満たす。),② 本件訂正特許発明の粒子径

5

に関し,発明の詳細な説明に記載されていないとすることはできない(同項

1号の要件を満たす。),③ 本件訂正特許発明の静電霧化の意味は明確であ

るほか,本件訂正特許発明の静電霧化手段に関し,発明の詳細な説明に記載

されていないとすることはできないし,発明の詳細な説明には,当業者が本

件訂正特許発明実施ができる程度に明確かつ十分な記載がなされていない

とすることもできない(同項1号及び2号並びに同条4項1号の要件を満た

す。),④ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,I.Wuled LEN

GGOROら「静電噴霧法による液滴およびイオンの発生」粉体工学会誌V

ol.37,No.10(日本,2000年),753~760頁(甲10。

以下「甲10」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂正特許発明1と

対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明1」と,本件訂

特許発明3と対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明

2」という。)に,特開平11-155540号公報(甲5。以下「甲5」

という。),特開平7-135945号公報(甲6。以下「甲6」という。)

及び「ラジカル反応・活性種・プラズマによる脱臭空気清浄技術マイナ

空気イオンの生体への影響と応用」(株)エヌ・ティー・エス発行,20

02年10月15日,218~231頁,363~367頁,389~39

2頁(甲7。以下「甲7」という。)に記載の技術を組み合わせても,当業

者が容易に発明できたものではない(同法29条2項の規定に反しない。),

⑤ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,特開2002-203657号

公報(甲11。以下「甲11」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂

特許発明1と対比するに当たり認定した甲11記載の発明を「甲11発明

1」と,本件訂正特許発明3と対比するに当たり認定した甲11記載の発明

を「甲11発明2」という。)に,甲5ないし7記載の技術を組み合わせて

も,当業者が容易に発明できたものではない(同上),というものである

上記 ④の結論を導くに当たり,審決が認定した甲10発明1及び2の内

6

容,甲10発明1と本件訂正特許発明1及び甲10発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲10発明1及び2の内容

甲10発明

「液体を静電噴霧して,粒子径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度の

イオンを含む液滴を生成する方法

甲10発明

「導電性の細管の先端に位置する液体が静電噴霧を起こす高電圧を印加

する高圧電源を備え,当該高圧電源の高電圧の印加によって,液体を静

電噴霧して,液滴径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度のイオンを含

む液滴を生成する静電噴霧装置

イ 本件訂正特許発明1と甲10発明1について

一致点

「液体を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子の液滴を生

成する工程を含む方法

相違点

a 相違点10a

「本件訂正特許発明1は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,

当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化する不活性化

であるのに対して,甲10発明1は,帯電微粒子の液滴が,花粉

原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性

化するか不明である点」

b 相違点10b

「本件訂正特許発明1では,大気中で水を静電霧化し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明1では,大気中で液体を

7

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

c 相違点10c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲10発明1で

は,帯電微粒子の液滴が,そのようなラジカルを含んでいるか不明

ある点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲10発明2について

一致点

「霧化部に位置する液体が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加

部を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmである帯電微粒子の液滴を生成する装置

相違点

a 相違点10d

「本件訂正特許発明3は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化する帯電微粒子水による不活性化

であるのに対し,甲10発明2は,帯電微粒子の液滴が,花粉抗原,

黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性化

るか不明である点」

b 相違点10e

「本件訂正特許発明3では,大気中で水を静電噴霧し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明2では,大気中で液体を

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

8

c 相違点10f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対し,甲10発明2では,

帯電微粒子の液滴が,そのようなものであるか明らかでない点」

前記 ⑤の結論を導くに当たり,審決が認定した甲11発明1及び2の内

容,甲11発明1と本件訂正特許発明1及び甲11発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲11発明1及び2の内容

甲11発明

空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1nm)程度の大きさ

である,小イオンを生成し,集塵する方法であって,前記小イオンは,

室内に供給され,さらに,前記小イオンは,水の分子に極小イオンが結

合して水分子クラスターを核としている,小イオンによる集塵方法

甲11発明

放電電極を兼ねる水管の先端から滴下する水滴がコロナ放電により微

細な水滴となって霧散する高電圧を印加する高圧電源とを備え,該高電

圧の印加によって,空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1n

m)程度の大きさである,集塵するための小イオンを生成し,前記小イ

オンは室内に供給される装置

イ 本件訂正特許発明1と甲11発明1について

一致点

大気中で水を静電霧化して,帯電微粒子水を生成し,室内の空気を清

浄化する帯電微粒子水による方法であって,前記帯電微粒子水は,室内

放出される方法

相違点

9

a 相違点11a

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水の粒子径が3~50nmであ

るのに対して,甲11発明1は,小イオンの大きさが1nm程度であ

る点」

b 相違点11b

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイル

スのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れか

を不活性化する不活性化方法であるのに対して,甲11発明1は,小

イオンによって集塵する方法である点」

c 相違点11c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明1で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲11発明2について

一致点

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部

を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧

化して空気清浄化するための帯電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子

水は,室内に放出される装置

相違点

a 相違点11d

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水の粒子径が,3~50nm

であるのに対して,甲11発明2では,小イオンの大きさが1nm程

である点」

b 相違点11e

10

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,花粉抗原,黴,菌,ウ

イルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何

れかを不活性化するためのものであるのに対して,甲11発明2は,

イオンが集塵するためのものである点」

c 相違点11f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明2で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

第3 原告主張の取消事由

以下のとおり,審決には,粒子径に関する明確性要件判断の誤り(取消事

由1),粒子径に関するサポート要件判断の誤り(取消事由2),静電霧化手

段に関するサポート要件及び実施可能要件判断の誤り(取消事由3),甲1

0を主引例とする進歩性の判断の誤り(取消事由4)及び甲11を主引例とす

進歩性の判断の誤り(取消事由5)があり,これらの誤りは審決の結論に影

響を及ぼすものであるから,審決は取り消されるべきである

1 取消事由1(粒子径に関する明確性要件判断の誤り)

審決は,本件訂正特許発明における「粒子径が3~50nm」とは,凝集

していない個々の粒子のほぼ全てが粒子径3~50nmの範囲分布してい

ることを意味することが明確である判断した。

しかし,審決は,甲10において静電霧化により生成する液滴の粒径分布

が非常に狭く単分散性が高いことを前提としているが,本件特許特許請求

範囲には,粒子のほぼ全てが上記範囲内にあるか否かは何ら記載されてい

ない。

そして,「粒子径が3~50nm」と幅をもって表現された場合に,その

上限,下限の値が,平均粒子径の幅を示しているのか,D50(頻度の累積

11

が50%になる粒子径〔メジアン径〕)の幅を示しているのか,ピーク値

(最大ピークとなる最頻出値)の幅を示しているのか,様々な解釈があり得

るところ,本件特許明細書には,どのような幅を示しているのかの説明はさ

れておらず,本件特許明細書の記載を参酌しても,上記の幅は不明である

現に,本件特許明細書の記載を参酌した場合,粒子径の範囲解釈につい

ては,その記載箇所に応じて,ピーク値の幅と解釈したり(【0024】,粒

子のほぼ全てが範囲内にあると解釈したり(【0038】)する余地があり,

特許請求の範囲画一的に把握することができない。

そうすると,「粒子径が3~50nm」との記載については,本件特許

細書の記載を参酌しても,複数意味解釈される余地があるから,本件特

許の特許請求の範囲は明確とはいえない。

よって,審決の前記判断は誤りである

2 取消事由2(粒子径に関するサポート要件判断の誤り)

審決は,本件特許明細書【0013】,【0024】及び【0052】の記

載等から,帯電微粒子水の粒子径の上限は,粒子の空間内への拡散性や人の

肌への浸透性の観点から100nmが好ましく,抗原の不活性化の作用や空

気中の湿度に影響を与えないという観点から,50nmが好ましいこと,ま

た,粒子径の下限は,粒子の寿命と抗原の不活性化の作用の観点から3nm

が好ましいことが把握されるから,本件特許明細書に実施例として示された

ものが,20nm付近をピークとして,10~30nmに分布を持つ帯電微

粒子水のみであったとしても,粒子のほぼ全てが粒子径10~30nmの範

囲に分布している帯電微粒子水であれば,室内への拡散性が良いことや,長

寿命であること,抗原の不活性化の作用を奏しつつ,空気中の湿度調整に影

響を与えない等の作用効果を奏することは,当業者が明細書及び図面の記載

に基づいて理解できる事項である,と認定判断した。

しかし,審決の判断

12

上記判断は誤りである

そして,「粒子径が3~50nm」の意味はピーク値の幅と解釈する余地

が十分にあり,そのように解釈した場合,本件特許明細書には3~50nm

のうちの20nm付近の粒子径についてしか長寿命化と不活性化効果が示さ

れていないのであるから(【0042】,【0045】~【0048】),かか

実施例を本件訂正特許発明の全体まで拡張ないし一般化することはできな

い。

「粒子径が3~50

nm」との数値は,本件訂正特許発明課題を解決する作用効果に直結する

重要な数値であるところ,本件特許明細書の実施例には,粒子径3~10n

m未満の部分と粒子径30nm~50nmの部分のいずれについても,長寿

命化という効果裏付けデータの記載はない。また,3nm及び50nm

をそれぞれ下限値及び上限値とする不活性化効果については記載されている

ものの,それを裏付けデータも記載されていないし,帯電微粒子水の長寿

命化についても記載されていない。

したがって,本件特許明細書の具体的な実施例をもって,「粒子径が3~

50nm」の全体についてまで長寿命化と不活性化の各効果存在するもの

理解することはできない。

よって,審決の前記判断は誤りである

被告は,粒子径3~50nmという数値限定につき,帯電微粒子水の粒子

径を本件発明課題目的に沿って最適化したものであって,当該上限,下限

値が課題目的を達成し,顕著な作用効果を奏する臨界的意義を有する数値と

いうわけでないから,具体的な測定結果をもって裏付けられている必要はな

い旨主張する。

しかし,本件訂正特許発明の出願時の技術常識に照らすと,本件訂正特許

発明の特徴的な部分は,静電霧化で発生させて殺菌等に用いるラジカルとし

13

て,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水に含まれたラジカルを用いる点に

あり,かつ,上記粒子径は,長寿命化と不活性化の双方の技術課題達成の

ために不可欠な特徴であるから,粒子径3~50nmの数値限定は,単に望

ましい数値 Permalink | 記事への反応(0) | 14:35

2015-03-20

検証:「艦これを描けば閲覧数が増える!」のは本当なのか

昨今何かと話題になっているブラウザゲーム艦隊これくしょん艦これ~」

このコンテンツの大きな特徴として、ゲーム本編の人気に加え、ファン活動の一環である二次創作が非常に盛んであることが挙げられる。

そのような二次創作活動の中でも、最も手軽に、かつ大勢の人に楽しまれているのがゲームキャラクターの絵を描く行為すなわちファンアート活動だ。

当然、二次創作活動の盛んな艦これでもファンアート活動はその中核を占めており、お絵かき投稿サイト大手pixivでは、毎週約4000枚の艦これファンアート投稿され続けている。


そんな中で、インターネット掲示板などでよく目にするフレーズ艦これを描けば自分の絵の閲覧数が増える!」だ。

ファンアート活動を行っている人が多く集まる掲示板などでアドバイスとして書き込まれることも多く、自然に受け入れられているフレーズだと言っても差し支えない。

しかし、その一方で「艦これを描いても大して閲覧数は増えなかった」という声が聞かれるのもまた事実だ。

果たしてこのフレーズは正しいのだろうか?

今回はこのファンアート活動に焦点を絞って、具体的な数字をもとにその検証を進めていきたい。

艦これを描けば閲覧数が増える?

実際にファンアート活動を行っている人だけに限らず、絵を描いている人間(俗に絵師絵描きなどと言われている人間)というのは、大なり小なり自分の絵をもっと多くの人に見てもらいたい!という欲求を持っているものだ。

どうすれば今よりも多くの人に自分の絵を見てもらえるようになるのか ―― せめて、目に触れる機会だけでも増やせないか ――

そう考えた時、人気コンテンツの絵を描けばより多くの人の目に留まるのではないか考える人もいるだろう。

艦これを描けば閲覧数が増える!」という理屈は、要するにファンの母数の多いコンテンツの絵を描けば、その人数に比例して自分の絵を閲覧する絶対数も増えるだろうという心理に基づいているのである


なるほど、すなわちこれは自分の絵を見てもらうために人気コンテンツを利用するという心理に他ならない。

動機が不純だ!」などと批判の声が上がることもあるかもしれない。

しかしながらこれもれっきとしたファンアート活動であることには変わらない。

動機その他については現時点では不問として、純粋に結果のみを判断するものとする。


さて、どのような理由であれ、現実に人気コンテンツたる艦これファンアートを描いた人も多いことだろう。

実際に普段描いている絵よりも艦これの絵の方が閲覧数が多かった人もいることだろう。

その一方で、ほとんど変わらなかった、あるいは逆に減ってしまったという人も意外と多いのではないだろうか。

もちろん、それは自分作風艦これと合っていなかったり、描き慣れていないために普段の絵よりも仕上がりが雑になってしまったり、投稿した時間が悪かったり、偶然だったりしたのかもしれない。

しかし、本当にそれだけなのだろうか?

本当に、たまたまあなただけに起こった現象なのだろうか?

pixivを使った検証:前提条件の提示

では実際に検証を行ってみよう。

ここでは艦これを描けば閲覧数が増える」艦これの絵一枚当たりの平均閲覧数は他のジャンルの絵のそれよりも多い」と言い換えて検証を進めていく。

これは「もし人気コンテンツの絵が他のコンテンツの絵よりも多く閲覧されている(俗に言う「ジャンル補正がかかる」)のであれば、そのジャンルの絵の閲覧数は平均的に増加する」という仮定にもとづいている。

もし閲覧数が平均的に増加しておらず、特定の絵に偏って閲覧数が増加している結果そのジャンルの総閲覧数が増えているのであれば、それは特定の絵もしくは絵師の人気に依存していると判断すべきである


検証には、先述のpixivを利用した。

これはまず第一に「絵の総投稿数が桁違いに多く、検証にあたって母数に依存する統計的な誤差が小さくなる」ことに加え、特定ジャンルの絵だけを選抜できる"タグ機能"が存在する」ため、集計がしやすいためである


また、検証対象閲覧数のみとした。

これは、ブックマークや点数と言ったpixivの他の機能は、多分にその絵の評価を主目的としたもので、目に触れる機会が増えるという検証趣旨とは些か目的が異なり、指標として疑問であるからである


なお、比較対象には艦これ」「東方」「ラブライブを用いた。

これらのジャンルは全て人気が高くて絵の投稿数も多いため、先述の統計誤差の観点から互いに比較可能な巨大ジャンルとしてふさわしいと判断したためである

また、後の検証引用する資料にこれらのデータが含まれていて、論理を構築する上で有用だったことも付け加えておく。


では、実際の検証に移ろう。

艦これ」「東方」「ラブライブ」の投稿数、閲覧数の検証

まず、上記3ジャンル2015/3/7~3/13期間の投稿を示す。

 ・艦これ:5,118

 ・東方:4,186

 ・ラブライブ996

であり、「艦これ東方ラブライブ」という結果となっている。


次に、この期間の総閲覧数

 ・艦これ:14,992,052

 ・東方:15,510,524

 ・ラブライブ:2,855,930

であり、「東方艦これラブライブ」となっている。


では、一枚当たりの平均閲覧数を求めてみよう。

[期間中の一枚当たりの平均閲覧数]=[期間中の総閲覧数]÷[期間中の総投稿数]であるため

 ・艦これ:2,929.279

 ・東方:3,705.333

 ・ラブライブ:2,867.400

となる。


結果から分かる通り、投稿数ではラブライブよりも一桁も多い艦これだが、平均閲覧数ではほとんど僅差まで縮まっているのだ。

これは衝撃的な結果である

もし、先述の「ジャンル補正」というものを「平均閲覧数における、あるジャンルと別ジャンル相対的な差」と定義して数値で表すとすれば、艦これ」のジャンル補正は高々「[ラブライブ]+61.879」しかないことになる。

言い換えれば、艦これ」の絵は総投稿数で大きく劣る「ラブライブ」の絵よりも平均して約62人の人に多く見てもらえていると言える。

(逆に、艦これを描いていた人がラブライブを描くと、平均62人の閲覧者を失う、とも言える)

規模に対して62人を多いととるか少ないととるか、その判断は数値からではできないため、個人の主観に任せるものとする。


この結果から導き出された重要な知見は特定ジャンルの規模や人気は、必ずしもそれを構成する個の要素に平均的に影響を与えるものではない」ということだ。

言い換えればそれは巨大ジャンルの中に個が埋もれるということに他ならない。

艦これを描けば閲覧数が増える!」というのは、ある相対的な数値の中では確かに間違ってはいなかった。

しかしながらその影響力は、おそらくほとんどの絵師が期待していた効果よりも小さかったのではないだろうか。

「ファンが多ければ多いほど、自分の絵が人の目に触れる確率は増える」という直感的に正しいと思える理屈は、実際にはただのパラドックスであったということにすぎない。


艦これの知名度を利用しようとして、その実艦これの人気を盛り上げるための水増し ―― 賑やかしとして利用されていたというのが事実であろう。


「人気ジャンル補正」の存在とその限界

先の検証から、人気ジャンル補正存在は一応確認されたものの、その限界が意外と低い位置に存在していることも理解していただけたであろう。

しかし、もう一度先ほどの結論を思い出してほしい。


特定ジャンルの規模や人気は、必ずしもそれを構成する個の要素に"平均的に"影響を与えるものではない」


まり偏った影響を与えることは起こり得るである


では、ここでその検証を行っていきたい。

以下に、pixiv投稿された「艦これ」「東方」「ラブライブ」の絵の閲覧数の中央値平均値標準偏差引用する。

引用元:「「艦これデータ分析合同誌 統計これくしょん」;サークルでいひま, 2014/8/17, 800円+税:ありらいおん提督集計分)

尚、困難な集計を完遂し、同人界隈の人気分析を扱う同人統計分野の確立に多大なる尽力を賜れたありらいおん氏にこの場を借りて敬意を表する。


 ・艦これ:[中央値:529, 平均値:2798, 標準偏差:8692]

 ・東方:[同192, 1057, 3433]

 ・ラブライブ:[320, 1510, 4450]


ここで注目してほしいのは、標準偏差の値である

標準偏差と言われると何やら難しく考えがちだが、何もかも全部取っ払って平たく言えばデータの広がりの幅を表すと言っていい。

簡単に言えば標準偏差が大きいほど、閲覧数の多い絵と少ない絵の差が顕著とも言える。


さて、だがこの標準偏差統計をほんの少しかじった人間が見ると明らかにおかし

正規分布場合標準偏差とは平均値前後合わせて約68%の値が存在する範囲であり、例えば「艦これ」を取り出して見ると「平均値:2798, 標準偏差:8692」なので閲覧数が0未満(閲覧数-5894とか)という意味不明な絵が存在することになってしまう。

もちろんそんなことはなく、単に閲覧数は正規分布に従わないということだが、これはどういうことを意味しているのだろうか。

答えは単純、ほとんど閲覧されない絵が大量にある一方、非常に多く閲覧される絵も多くあり、その中間のそこそこ閲覧される絵というものは非常に少ないということである

直感的な説明をすると、閲覧数1の絵10,000枚と閲覧数10,000の絵が100枚存在していて、その中間の閲覧数5,000くらいの絵がほとんど存在していないと、このような一見意味不明標準偏差が出てくることになるのだ。

まり閲覧数において、格差二極化がきわめて激しいということができる。


閲覧数を稼ぐ目的艦これの絵を描いたが、実際には閲覧数が増えるのは人気の絵師ばかりで、むしろ閲覧数が人気絵師に吸い取られて格差が広がっているのだ。


なるほど、理屈は分かった。

けれども人気の絵師の絵が伸びるのは当然だ、自分の絵がイマイチ見てもらえないのは仕方ない。

自分も当の人気の絵師も、艦これが好きで描いていて、その上でこれだけの差が出てしまうのならば納得できることだろう。

しかし、もしその人気絵師実は大して艦これに興味なんてなく、ただ閲覧数を伸ばしたいだけがために艦これを描いているとしたら?

やはり「好きなものを描くのが一番」

ここで問題となるのが、売名のためだけに人気ジャンル渡り歩く絵師(いわゆるゴロ絵師存在だ。

やつらは人気の高いコンテンツを見つけると、まるでハイエナのように群がって目を引く絵を投げ捨てていき、本来純粋にそのコンテンツを好きな絵師が描いている絵に振り分けられるはずだった目を、閲覧数という形で奪い取っていく、いわば禿鷹の成れの果てである


大して閲覧数が伸びないのは分かっていても艦これが好きで絵を描いていたのに、そのなけなしの閲覧数さえ荒らし紛いのイナゴ野郎どもに奪われていく。

こんな不当な行為が許されるだろうか。

ゴロ絵師レゾンデートルとは純粋に売名ただそれだけであり、心から艦これを愛してファンアート活動を行っている清き艦これファンにとってはまさにクソ未満の忌むべきサイコパス野郎であり、その存在自体が神に許されるはずもなく、地獄の炎の中に投げ込まれてあらゆる艦これファン活動から排除され尽くされなければならない。


先に私は「例え動機が不純であっても、ファンアート活動には他ならず、問題としない」という旨を述べていたと思う。

しかしながら、ゴロ絵師活動本質的にファン活動ではなく、単なる破壊活動しかない

直近の出来事を見よ、どこぞの魚介類が見事に艦これワンドロを跡形もなく消し飛ばしていって、本人たちはのうのうとまだ別の場所で絵を描いているではないか!


 ・艦これを描いても閲覧数は伸びない

 ・艦これジャンル補正が働いて閲覧数が伸びるのは最初から何を描いても伸びる売名絵師ばかりである


やはり、自分の好きなものを描くのが、一番良いことなのだ。

2014-10-05

医学的にはMENSA高知団体とは言えないという話。

MENSAという団体をご存知だろうか。ホームページには

MENSA(メンサ)とは、1946年イギリスで創設された、全人口の内上位2%のIQ(知能指数)の持ち主であれば、誰でも入れる国際グループです。 」

とある

そして、MENSA自分たち団体のことを「高知団体」と呼んでいる。全人口内の上位2%とは、IQにして148(標準偏差σを24とする)となるので、これはかなりの高知能ということになるだろう。単純に考えると50人に一人程度存在するということであるから、その希少さはかなりのものだ。そして、日本で有名なMENSAとは正式には「JAPAN MENSA」というものらしく、これはMENSA日本支部であるという。(以後のMENSAという記述JAPAN MENSAを示すものとする)

MENSAについては私も昔から知っていて、「へぇ、そのような団体があるのか」と興味は持っていた。

ところが、先日大学の友人がMENSAの入会テストを受けてきた所、どうやらこの試験というもの所謂IQ(全知能)」を測るテストとは少し違うものらしい。このような入会テストを行っている団体が「高知団体」として世間認知されていくのは良いことなのだろうか、少し疑問に思った。

そこで、一応大学医学を専攻した身として、MENSAに対して一言述べておこうと思いこのブログを書くことにした。

MENSA医学的には高知団体ではない

MENSAの知能測定方法が「全く無意味」というわけではない。知能の限られた部分しか測定していないということである。そして、それこそが一番の問題なのだ

医学的に知能指数を測る方法は何種類か有る。(知能指数 - Wikipedia)

かなり初期のものとしてはビネー式知能指数テスト。こちらは「子供向けの知能指数テストであり、大人には有効ではない」ということが明らかになっている。そこで、登場したのが「WAIS」と呼ばれる知能指数テスト現在、大人が医療機関知能指数テストを受ける場合には、大抵「WAIS」を受けることになる。(田中ビネー式については割愛)

ところで、MENSA公式ホームページには「入会テスト受験は15歳以上に限る」と記されている。つまり子供向けではなく、大人を対象にしたテストであるということだ。

そこで、医療機関実施されている大人向けの知能テスト「WAIS」について少し詳しく見ていこう。

WAISの試験内容

WAISは現在、14の下位検査から成り立っている。(ウェクスラー成人知能検査 - Wikipedia)

言語検査



動作性検査

そして、これらの知能検査から各々の「知能指数」を算出。それらを総合して全知能(合成得点による全検IQ)を算出することとなる。

ところで、なぜこのような成人向けの知能指数テストが行われるのだろうか。WAISのスコアから何が分かるのだろうか。

実は、WAISのスコアは高ければ良いというものではない。それぞれの分野のスコアがある一定範囲内(15以内)に収まっていることが重要なのである。そして、これの範囲を超えてしまうと、発達障害との診断が下る可能性が高くなる。医師はそれを一つの目安として発達障害の診断を下すことになっているからだ。

まり部分的に隔たった知能は「発達障害である可能性を示唆することとなるということだ。

MENSAの入会テストについて

さて、MENSAに話を戻そう。

MENSA試験内容とはどのようなものなのか。

実は、これはWAISで言うところの「行列推理」だけを問うものなのである

すなわち、MENSA試験においてスコアが高いということは、WAISで言うところの「行列推理スコアが高い」ということのみを指し示す結果であり、(各能力の発達がある程度独立であることを考慮すれば)上述した「発達障害である可能性も、一般の人よりも遥かに高いということである

まりMENSAという団体には、世間よりも遥かに高確率発達障害の人が存在していると考えられるだろう。

MENSAに望むこと

MENSA高知団体自称するのであれば、最低でも言語性知能や他の動作性知能のテスト必須にしていただきたいものだ。

行列推理スコアが高いだけで「高知団体」と言われても、それは詐称に他ならない。むしろ行列推理だけのスコアが高いということは、高知であるということを示すより、発達障害示唆する可能性の方が高いとすら言えるだろう。

2014-09-24

MENSA試験内容と対策について。

先日、MENSA(メンサ)の試験を受けに行ったわけだが、見事に不合格だった。

ところで、合格者のブログ検索すれば枚挙に暇がない程見つかるが、不合格者のブログは数えるほどである

そこで、これからMENSA試験を受けに行く人に、『不合格代表』として、受験料1万円をムダにしないために必要であろう情報を書き連ねていこうと思う。(とは言っても、私は不合格になっているので私が示せる情報は「これだけでは不十分」というモノだけであるが。)

スペック

まずは、スペックから

旧帝早慶工学部4年生。

数学大学受験の頃から得意。現代文も得意。

幼少期に医療機関で測った知能指数は120程度。

大学生の時に解いたIQテストも概ね120前後オンラインテスト

試験内容

次に、試験の内容について。

45問を20分で解く(問題形式はIQtest.dk http://www.iqtest.dk/main.swf と同様)

試験問題は何パターンか有るとのこと(2ch情報なので信憑性には欠けるが)

選択肢は6択であるが、正解の選び方が特徴的。正しいものに「×」。訂正の際には、訂正したい「×」を「より大きい○」で囲うことで取り消し。グローバル基準らしい。

数字問題や知識問題は皆無(ただし、最初の練習題だけは数字問題あり)。図形の規則性を見つける問題のみ。(その意味でも上述したIQtest.dkと同じ)

試験対策

さて、次は試験対策

私は

http://h-kusunoki.blogspot.jp/2014/03/blog-post_430.html(kurokori日記)

というサイト試験対策を行った。

こちらには、IQtestの問題と解答が特徴ごとに並べられている。

その他にも、ネットに有る同形式のIQテストを漁り100~200問程度の問題演習を行った。

本番の出来について

基本的にはIQtest.dkの序盤から中盤の問題がひたすら続く感じのため、あまり難しいという印象を受けない。

からなかった問題は4~5問程度であり、ほかは確信を持って解答できた。

ちなみに、上述の対策試験本番の問題の9割は網羅できていると思う。

(ただし後述するが、合格最低ラインが2ミス程度なので上述の対策だけではIQ120程度の人が合格するためには不十分である。)

結果

先に述べたように不合格であった。

ネットを漁った感じでは最低合格ラインは2ミス。もちろんこれは自己申告であり、そのため「自分感覚として2ミス以内であれば合格の可能性が高い」といった程度に捉えて欲しい。自己申告で3ミス合格不合格割れる所らしいが基本的には不合格、4ミス以上はほぼ確実に不合格

私はおそらく、自分感覚では(マークミスがない限り)4~5ミスなので不合格だったのだろう。実際、合格者のブログTwitterを見てみると、私が調べた限りでは一人を除いて全ての人が自己申告2ミス以内。(一人だけtwitterに3ミスの人が居たが)なので、「自分感覚として2ミス程度」であれば合格出来る可能性が高いだろう。

もちろん、自己申告なので人によってばらつきが出るため、参考程度ということにはなるが。

ちなみに、お祈りメールには

テスト審査結果はあなた知能指数が高い事を示していましたが、」

という一文が添えられていた。

他の不合格者のお祈りメールネットで調べた限りでは、このような文章を添えられている人は居なかったため、数点落ちとかのケースにのみこのような文章が添えられているのかもしれない。「あとどれほどで合格であったか」を知る一つの指標になるかも。

おわりに

他のブログに書いていない事を、不合格者の目線から記してみた。

私はIQが120程度しか無いため、上述の対策では合格することができなかったが、IQが130有る人であれば、上述の対策合格することが出来る可能性は十分にある。

また、110程度の場合は更に多くの対策を積む必要があるだろう。

これから受験に行かれる方にはぜひ頑張って欲しい。

(なお、標準偏差不明テストが多かったため、上述のIQ値は参考程度である。)

2014-06-14

オレと統計学

誰でも入れる程度の理科系大学工学部に入ったオレ。

卒業研究に入るまでトーケーガクとはまったく接点がなかったことは、オレがボンクラなせいなのか大学教育パッケージの不備なのか。

ともかく、B4になって研究のために論文を読むようになった。

なんじゃこの棒グラフについてる変な細い棒は…。

いまから思えば大変浅学なことであるが、当時のオレはそれがなんなのかまったく知らなかった。

標準誤差ってなんだ。標準偏差ってなんだ。っていうか、この変な細い棒が標準偏差ときと標準誤差のときがあるのはどういう基準でそうなってるんだ。

統計の本は一冊入門書を読んでもあまりからない。書いてあるのは日本語なのだが、通読しても狐につままれる気持ちになるだけで一向に腑に落ちぬ。

確率変数ってなんなのだ確率分布ってなんなのだ正規分布? 標準化

そういう初歩的なところから亀の如き歩みで読み進めていっても論文にはまだまだ謎の単語が出てくる。

t検定? 分散分析? 非線形フィッティング? 最尤法? ブートストラップ法? エトセトラエトセトラ

全くわからないままオレはほぼ独学で(研究必要なだけは)理解してきた。

いま、オレはそういう当時のオレと同じ気持(であろう)奴らを相手にしている。

そんなに偏差値高くない系の工学部学生は、統計学の知識が必要とされるとき、どうしてる(た)んだろう…。

最初から分かってた? それなら、まあ…。

2014-04-02

中年弁護士だが、修習生を雇おうとして折れた。

巷でレベル云々が言われているが、採用活動で実感した。

応募条件として、質問への回答を記して応募するよう求めても、回答を書かない人が多い。

大抵、一発合格できてない人。さもありなんと思う。

質問に回答した者の中から国語として見苦しい者や、敬語礼儀に難のある者を外す。

ここまでは最低限の足切りの話で、本来、その先が本番。

だけど、ほんの「一握り」しか残らない。

スキルに関しては、標準偏差的に、合格者の下位3分の2は厳しいかもしれない。

しかし、背に腹はかえられず、2分の1まで許容範囲だと割り切らざるを得なかった。

その上で、人柄や相性も大切とか考え出したら、とてもとても無理だった。

年末からはじめて、さっき、折れた。

最初は500くらいを考えていたが、今は、修習生の適正価格が分からなくなった。

正直な実感としては、せいぜい300か。それでも高いかな。

金払って、指導時間取られて、結局すべて自分で事件処理するなんて、何の罰ゲームか。

500が欲しいなら、ご自分でおやりなったらどうかと思う。

それも凄い話だけどね。

もちろんこれは雇う側の理屈であるが、こっちだって楽じゃないのだよ。現実に。

2014-02-24

http://anond.hatelabo.jp/20140224072925

この手の実験は複数回(普通は3回以上)独立実験してそれらの結果の平均をグラフにする。

んで、そのとき標準偏差SD)をエラーバーとして記載してデータのばらつきを示す。

論文読んでないけど生体内の細胞カウントして、そのばらつき(標準偏差)が平均値10%程度というのは、小さすぎる気がする。

当方は生体内の実験やったことないので確信はない。

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