はてなキーワード: 禿鷹とは
http://anond.hatelabo.jp/20160414171615
http://www.yutorism.jp/entry/2015/10/18/114012
上のランキングに乗っているようなブログもほぼ全て駄目なのではないか。
人気サードブロガーと互助会ブロガーの記事に質の違いがあるのだろうか。
俺にはどれも同じにしか見えないのだが。
互助会ブロガーとサードブロガーは共に、専門分野を持たず、価値観しか売りがない
ホットエントリへの言及でアクセスを稼いでいる禿鷹ブロガーらがこぞって
互助会を叩いているのがいい例だが、意識高い系や互助会を叩く人々は、
一方で、創作者や専門家が互助会問題に口を出しているのを俺はほとんど見たことが無い。
俺にとってはてな周辺で面白い記事を書く人と言えば、sukebeningenやuk_dataなど、
極一部の教養人だ。その他にも専門分野系のブロガーをけっこう見ているが、
彼らの多くは読者数が30未満で、基本的にホットエントリとは縁が無い。
読者数ブクマ数は大衆性の目安であり、それらが多いほど大衆的でつまらないと思う。
サードブロガーらが記事の質を根拠に互助会ブロガーを叩いている状況はとても滑稽に映る。
余談だが、先日あるオピニオンブロガーの「おすすめのSF小説25作を紹介」という記事が
ホットエントリになっていた。俺はそのブロガーのことをずっとつまらないと思っていたが、
昨今何かと話題になっているブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」。
このコンテンツの大きな特徴として、ゲーム本編の人気に加え、ファン活動の一環である二次創作が非常に盛んであることが挙げられる。
そのような二次創作活動の中でも、最も手軽に、かつ大勢の人に楽しまれているのが「ゲームのキャラクターの絵を描く行為」すなわちファンアート活動だ。
当然、二次創作活動の盛んな艦これでもファンアート活動はその中核を占めており、お絵かき投稿サイト最大手のpixivでは、毎週約4000枚の艦これのファンアートが投稿され続けている。
そんな中で、インターネットの掲示板などでよく目にするフレーズが「艦これを描けば自分の絵の閲覧数が増える!」だ。
ファンアート活動を行っている人が多く集まる掲示板などでアドバイスとして書き込まれることも多く、自然に受け入れられているフレーズだと言っても差し支えない。
しかし、その一方で「艦これを描いても大して閲覧数は増えなかった」という声が聞かれるのもまた事実だ。
今回はこのファンアート活動に焦点を絞って、具体的な数字をもとにその検証を進めていきたい。
実際にファンアート活動を行っている人だけに限らず、絵を描いている人間(俗に絵師や絵描きなどと言われている人間)というのは、大なり小なり自分の絵をもっと多くの人に見てもらいたい!という欲求を持っているものだ。
どうすれば今よりも多くの人に自分の絵を見てもらえるようになるのか ―― せめて、目に触れる機会だけでも増やせないか ――
そう考えた時、人気コンテンツの絵を描けばより多くの人の目に留まるのではないかと考える人もいるだろう。
「艦これを描けば閲覧数が増える!」という理屈は、要するにファンの母数の多いコンテンツの絵を描けば、その人数に比例して自分の絵を閲覧する絶対数も増えるだろうという心理に基づいているのである。
なるほど、すなわちこれは自分の絵を見てもらうために人気コンテンツを利用するという心理に他ならない。
「動機が不純だ!」などと批判の声が上がることもあるかもしれない。
しかしながらこれもれっきとしたファンアート活動であることには変わらない。
動機その他については現時点では不問として、純粋に結果のみを判断するものとする。
さて、どのような理由であれ、現実に人気コンテンツたる艦これのファンアートを描いた人も多いことだろう。
実際に普段描いている絵よりも艦これの絵の方が閲覧数が多かった人もいることだろう。
その一方で、ほとんど変わらなかった、あるいは逆に減ってしまったという人も意外と多いのではないだろうか。
もちろん、それは自分の作風が艦これと合っていなかったり、描き慣れていないために普段の絵よりも仕上がりが雑になってしまったり、投稿した時間が悪かったり、偶然だったりしたのかもしれない。
では実際に検証を行ってみよう。
ここでは「艦これを描けば閲覧数が増える」を「艦これの絵一枚当たりの平均閲覧数は他のジャンルの絵のそれよりも多い」と言い換えて検証を進めていく。
これは「もし人気コンテンツの絵が他のコンテンツの絵よりも多く閲覧されている(俗に言う「ジャンル補正がかかる」)のであれば、そのジャンルの絵の閲覧数は平均的に増加する」という仮定にもとづいている。
もし閲覧数が平均的に増加しておらず、特定の絵に偏って閲覧数が増加している結果そのジャンルの総閲覧数が増えているのであれば、それは特定の絵もしくは絵師の人気に依存していると判断すべきである。
これはまず第一に「絵の総投稿数が桁違いに多く、検証にあたって母数に依存する統計的な誤差が小さくなる」ことに加え、「特定のジャンルの絵だけを選抜できる"タグ機能"が存在する」ため、集計がしやすいためである。
これは、ブックマークや点数と言ったpixivの他の機能は、多分にその絵の評価を主目的としたもので、目に触れる機会が増えるという検証趣旨とは些か目的が異なり、指標として疑問であるからである。
なお、比較対象には「艦これ」「東方」「ラブライブ」を用いた。
これらのジャンルは全て人気が高くて絵の投稿数も多いため、先述の統計誤差の観点から互いに比較可能な巨大ジャンルとしてふさわしいと判断したためである。
また、後の検証で引用する資料にこれらのデータが含まれていて、論理を構築する上で有用だったことも付け加えておく。
では、実際の検証に移ろう。
まず、上記3ジャンルの2015/3/7~3/13期間の投稿数を示す。
・艦これ:5,118
・東方:4,186
であり、「艦これ>東方>ラブライブ」という結果となっている。
次に、この期間の総閲覧数は
・艦これ:14,992,052
・ラブライブ:2,855,930
では、一枚当たりの平均閲覧数を求めてみよう。
[期間中の一枚当たりの平均閲覧数]=[期間中の総閲覧数]÷[期間中の総投稿数]であるため
・ラブライブ:2,867.400
となる。
結果から分かる通り、投稿数ではラブライブよりも一桁も多い艦これだが、平均閲覧数ではほとんど僅差まで縮まっているのだ。
これは衝撃的な結果である。
もし、先述の「ジャンル補正」というものを「平均閲覧数における、あるジャンルと別ジャンルの相対的な差」と定義して数値で表すとすれば、「艦これ」のジャンル補正は高々「[ラブライブ]+61.879」しかないことになる。
言い換えれば、「艦これ」の絵は総投稿数で大きく劣る「ラブライブ」の絵よりも平均して約62人の人に多く見てもらえていると言える。
(逆に、艦これを描いていた人がラブライブを描くと、平均62人の閲覧者を失う、とも言える)
規模に対して62人を多いととるか少ないととるか、その判断は数値からではできないため、個人の主観に任せるものとする。
この結果から導き出された重要な知見は「特定のジャンルの規模や人気は、必ずしもそれを構成する個の要素に平均的に影響を与えるものではない」ということだ。
言い換えればそれは巨大ジャンルの中に個が埋もれるということに他ならない。
「艦これを描けば閲覧数が増える!」というのは、ある相対的な数値の中では確かに間違ってはいなかった。
しかしながらその影響力は、おそらくほとんどの絵師が期待していた効果よりも小さかったのではないだろうか。
「ファンが多ければ多いほど、自分の絵が人の目に触れる確率は増える」という直感的に正しいと思える理屈は、実際にはただのパラドックスであったということにすぎない。
艦これの知名度を利用しようとして、その実艦これの人気を盛り上げるための水増し ―― 賑やかしとして利用されていたというのが事実であろう。
先の検証から、人気ジャンル補正の存在は一応確認されたものの、その限界が意外と低い位置に存在していることも理解していただけたであろう。
「特定のジャンルの規模や人気は、必ずしもそれを構成する個の要素に"平均的に"影響を与えるものではない」
では、ここでその検証を行っていきたい。
以下に、pixivに投稿された「艦これ」「東方」「ラブライブ」の絵の閲覧数の中央値、平均値、標準偏差を引用する。
(引用元:「「艦これ」データ分析合同誌 統計これくしょん」;サークルでいひま, 2014/8/17, 800円+税:ありらいおん提督集計分)
尚、困難な集計を完遂し、同人界隈の人気分析を扱う同人統計分野の確立に多大なる尽力を賜れたありらいおん氏にこの場を借りて敬意を表する。
・艦これ:[中央値:529, 平均値:2798, 標準偏差:8692]
標準偏差と言われると何やら難しく考えがちだが、何もかも全部取っ払って平たく言えばデータの広がりの幅を表すと言っていい。
簡単に言えば標準偏差が大きいほど、閲覧数の多い絵と少ない絵の差が顕著とも言える。
さて、だがこの標準偏差、統計をほんの少しかじった人間が見ると明らかにおかしい。
正規分布の場合、標準偏差とは平均値の前後合わせて約68%の値が存在する範囲であり、例えば「艦これ」を取り出して見ると「平均値:2798, 標準偏差:8692」なので閲覧数が0未満(閲覧数-5894とか)という意味不明な絵が存在することになってしまう。
もちろんそんなことはなく、単に閲覧数は正規分布に従わないということだが、これはどういうことを意味しているのだろうか。
答えは単純、ほとんど閲覧されない絵が大量にある一方、非常に多く閲覧される絵も多くあり、その中間のそこそこ閲覧される絵というものは非常に少ないということである。
直感的な説明をすると、閲覧数1の絵10,000枚と閲覧数10,000の絵が100枚存在していて、その中間の閲覧数5,000くらいの絵がほとんど存在していないと、このような一見意味不明な標準偏差が出てくることになるのだ。
つまり、閲覧数において、格差の二極化がきわめて激しいということができる。
閲覧数を稼ぐ目的で艦これの絵を描いたが、実際には閲覧数が増えるのは人気の絵師ばかりで、むしろ閲覧数が人気絵師に吸い取られて格差が広がっているのだ。
なるほど、理屈は分かった。
けれども人気の絵師の絵が伸びるのは当然だ、自分の絵がイマイチ見てもらえないのは仕方ない。
自分も当の人気の絵師も、艦これが好きで描いていて、その上でこれだけの差が出てしまうのならば納得できることだろう。
しかし、もしその人気絵師が実は大して艦これに興味なんてなく、ただ閲覧数を伸ばしたいだけがために艦これを描いているとしたら?
ここで問題となるのが、売名のためだけに人気ジャンルを渡り歩く絵師(いわゆるゴロ絵師)の存在だ。
やつらは人気の高いコンテンツを見つけると、まるでハイエナのように群がって目を引く絵を投げ捨てていき、本来純粋にそのコンテンツを好きな絵師が描いている絵に振り分けられるはずだった目を、閲覧数という形で奪い取っていく、いわば禿鷹の成れの果てである。
大して閲覧数が伸びないのは分かっていても艦これが好きで絵を描いていたのに、そのなけなしの閲覧数さえ荒らし紛いのイナゴ野郎どもに奪われていく。
こんな不当な行為が許されるだろうか。
ゴロ絵師のレゾンデートルとは純粋に売名ただそれだけであり、心から艦これを愛してファンアート活動を行っている清き艦これファンにとってはまさにクソ未満の忌むべきサイコパス野郎であり、その存在自体が神に許されるはずもなく、地獄の炎の中に投げ込まれてあらゆる艦これファン活動から排除され尽くされなければならない。
先に私は「例え動機が不純であっても、ファンアート活動には他ならず、問題としない」という旨を述べていたと思う。
しかしながら、ゴロ絵師の活動は本質的にファン活動ではなく、単なる破壊活動でしかない。
直近の出来事を見よ、どこぞの魚介類が見事に艦これワンドロを跡形もなく消し飛ばしていって、本人たちはのうのうとまだ別の場所で絵を描いているではないか!
・艦これを描いても閲覧数は伸びない
・艦これのジャンル補正が働いて閲覧数が伸びるのは最初から何を描いても伸びる売名絵師ばかりである