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2023-10-24

若者向け』と銘打った割にそれほど若者向けではなかった水星魔女

 

anond:20231010034423

いい加減いつまでこの話を続けるんだ?と言われてしまいそうだが、

このツリー感想を読んでいて思ったことを性懲りもなく付け加えてみることにする。

水星魔女若者向けを目指したと言われているが、あまり若者向けの作りになっていないのではないか?という話だ。

リー内に共感できる感想が多かったので、引用が多くなることを許してもらいたい。

 

 

から受けたモラハラ行為子供が許容して終わった

水星魔女を見たが非常に不満が大きかった】

この投稿の「スレッタが酷いことを言われても耐えるキャラのまま終わった」、

水星魔女毒親経済格差をバズネタとして使った】

この投稿の「スレッタとグエルの毒親受容」「ウテナ要素の中途半端サンプリング」に同感である

 

特に決闘による花嫁争奪戦という現代価値観では人権侵害しかない制度否定せずに終わったのはいただけない。

スレッタとミオリネがお互いの意思で一緒にいようとする・グエルが自分意思でミオリネをスレッタに譲るという展開では駄目だったのだろうか?

そもそも何故そんな制度がまかり通っているのかということにも、制度に反対していたのがミオリネ一人だけという異常な状況にも、詳しい背景の説明がない。

正直なところ、本編の描写だけではべネリットグループやレンブラン家が政略結婚必要とするほど切羽詰まっているようには見えなかった。

ミオリネだけではなくスレッタやグエルも当事者なのだからデリングに制度のことを問いただすシーンがあっても良かったし、

最初デリングに反抗的だったミオリネも制度は父なりに娘を思ってのことだったと納得してしまったように見え、非常に残念だった。

 

 

子供ばかりが罪を背負い、大人が罪を償っていない

水星魔女を見たが非常に不満が大きかった】

この投稿の「格差描写無意味作品としての倫理観が粗末だった」、

水星魔女毒親経済格差をバズネタとして使った】

この投稿の「生まれが貧しいほうが泣き寝入り」に同感だ。

 

中でも子供ばかりが罪を負い、大人は罪を償ったはっきりした描写がなかったことが引っかかる。

オリジナルエラン自分影武者として作られたエラン4号や5号ら強化人士たちの扱いをどう思っていたのか?

ラウダが学生たちの乗った宇宙船攻撃し、グエルを殺害しかたことはどう処理されたのか?という点も確かに気になるのだが)

デリングはテロ事件で一時昏睡状態に陥り、プロスぺラも体が不自由になり、一応痛い目に遭っていると言えるかもしれない。

それに比べてペイル社の4人のCEOたちは、財産は失ったらしいもののなぜか私服ティータイムを過ごしているシーンで終わった。

この4人にネタ人気が出たせいなのか分からないが、非道人体実験を行い(少なくとも)4号を殺害した罪を曖昧にしてはいけないだろう。

 

 

血統による差別助長する内容だった

御曹司のグエルがやたら視聴者に持ち上げられる脚本になっていて

(それこそスレッタが落ち込んで行動不能になるのを繰り返していた2期中盤などは、グエルこそが真の主人公だ!貴種流離譚だ!なんて言われていた)、

戦災孤児から実力で成り上がったシャディクや、愛人の子母親に捨てられたラウダなど、

弱者性を持つキャラクターが視聴者ヘイトタンク化したのも本当に希望がないなと思う。

シャディクの掘り下げがなかったことで、「イスラエル可哀想パレスチナ人死ね!」の目線だけで終わった感があるんだよな水星世界観

シャディクが学園の生徒を殺したのは犯罪だが、スペーシアンがアーシアン一方的搾取する構造がなければシャディクは何もしていなかったわけで。

その辺りの掘り下げがなさ過ぎて、ただ視聴者ヘイト集めて終わって、水星魔女って何が言いたかった物語なんだ?になってしまってる。

フィクションには、特に子供が見るようなアニメには、「愛人の子なだけあって全部がグエルに劣ってる」といった差別には反論できるように作る義務があると思うんだわ。

しかし本編を見る限り、ラウダを擁護できない。ラウダを擁護している人々は憶測と願望といった本編に無いものが主な根拠になっている。

フィクション意図によってコントロールできるものなのだから現実差別不利益に晒されがちな非嫡出子の扱いはもっと考えて欲しかった。

愛人の子からジェターク姓でなくニール姓を名乗らされ、23話で「ラウダ・ジェタークが!」と叫んだのに、

客観的には「状況が分かっていない人による迷惑な横やり戦闘」でしかなく、3年後でも当たり前みたいにニール姓のままだったのは酷い話だよ。

兄は正妻の子なのにスレッタに振られ、弟は愛人の子だけどペトラに好かれているようだという点以外、一切の救いがない。本当に酷い。

 

こういった意見にとても共感する。

 

ある程度年齢の行った視聴者なら、「紛争地帯出身孤児スペーシアンとアーシアンハーフであるシャディク」

正妻の子・グエルと同い年の異母弟で愛人の子であるラウダ」という設定を聞いた時点で

シャディクやラウダがどんな目に遭ってきたのか、これまでの知識経験から何となく想像できる人が多いのではないかと思う。

シャディクは「アカデミー」に入るまでは貧困生活に加えて危険と隣り合わせの毎日だったかもしれないし、

ラウダはジェターク家に引き取られてからも「愛人の子」という本人には責任のない中傷に苦しんだかもしれない。

こう考えればシャディクがテロを起こした理由や、ラウダが神経質で他責的な性格になった理由にもある程度納得が行く。

ただこれらは本編に描かれていない以上想像にすぎないので、「そんな描写はない」と言われてしまえば反論できない。

 

個人的に、兄のグエルと比べて弟のラウダは大した苦労をしていないかのように言われがちなことにも無情を感じる。

ラウダも兄のグエルが行方不明になり、そこへ父親のヴィムが死亡し、10代にして経営が傾いた大企業CEOに担ぎ上げられるという

なかなか壮絶な経験をしているのだが、何せ絵的には地味であり直接的な命の危険はなかったため主に若者共感を得にくかったのだろう。

(恐らくペトラはそんなラウダをそばで見ているうちに助けたくなり、それが恋に発展したのだと思うがこれも描写がないので想像しかない)

寮を追い出されて野外でキャンプをする、家出をして偽名でアルバイト生活をする、事故父親を死なせてしまう、地球テロリストに監禁される、と

視覚にわかやすくバズりやす描写があったグエルの方が同情を集めたのも無理もないのかもしれない。

 

制作側としては「シャディクやラウダの過去を詳しく描くと生々しいのでカットしてしまおう、

描かなくても視聴者何となく想像で補ってくれるだろう」という考えだったのかもしれないが、

果たして若い世代が本当にそれを想像できるのかどうか、もっと熟慮してほしかったところだ。

大人であれば「御曹司で純血スペーシアンで正妻の子であるグエルが視聴者に持ち上げられ、

そうではないシャディクやラウダがグエルと比較されて叩かれる」という状況の倫理的なまずさに気が付いても、

若者であればそれが分からず無邪気にグエルを持ち上げシャディクやラウダを叩くこともあり得る。

(というか、実際ネット上でもこのツリーの中でもそれが起こってしまっている)

 

グエルのような(中略)キャラクターに自己投影して持ち上げて、それに比べて貧困アーシアン鉄砲玉として使い捨てして学生大勢殺したテロリストシャディクや

兄を殺そうとして恋愛に逃げた無能な妾の子ラウダは最低と言うのが視聴者にとって気持ちいいんだから仕方ない。

視聴者気持ちよくなれるようにアニメが作られていて、監督脚本家は良い仕事をしたってことだよ。

例えば15話なんて、グエルはもう他に充分良いシーンをもらっているのだから

それこそシャディクやラウダ、スレッタのフォロー時間を使った方が良かったんではないか

それをしなかったことで、結果的に他のキャラを下げてグエルを持ち上げる構図になってしまっている。

グエルというキャラが悪い訳ではなく、こればかりは脚本監督の配分ミスかと。

結局、御曹司が大好きなバズ層とバズ層に媚びた脚本変更で、上流賛美で終わったアニメでしたね

 

最終的に、こう言われても仕方がない脚本になってしまったと思う。

シャディクやラウダへのヘイトも酷かったが、グエルは人気キャラクターであるのと同時に

主人公であるはずのスレッタを食っている」とアンチも多く、グエル役の声優SNS攻撃される事態にまでなっている。

人気キャラからと言って持ち上げすぎても作品バランスを損なってしまうのだ。

 

本題からはズレるが、特定キャラクターを活躍させすぎるとプラモキャラ商品販売にも支障が出る。

できるだけ多くのキャラクターを魅力的に描いた方がそれだけ多くの種類のプラモキャラ商品が売れることに繋がるはずだが、

シャディクやラウダは本編内の描写だけを見るとさながら「お星様(グエル)の引き立て役B」になってしまっており、

(グエルと比較されることこそあまりないが)やはり悲惨境遇であるエラン4号や5号も目立った活躍や掘り下げが少なかった。

その割にスレッタ・ミオリネ・グエル以外のキャラもそれなりの人気を獲得しているのは、ファン想像キャラ過去長所を補っているからだろう。

からと言って制作側は視聴者想像に頼りすぎず、必要描写アニメ本編内でしっかり描くべきだったと思う。

 

 

まとめ

申し訳ないが、総合すると水星魔女

 

子供大人から受けた酷い仕打ちを許し、大人の分まで罪を被ってくれるという大人に都合のいい形で終わったアニメだった

・「信賞必罰」「勧善懲悪」があやふやであり、血統による差別を推進する、道徳的子供若者にふさわしくないアニメだった

 

と言わざるを得ない。

 

制作側に良心があるなら、今からでも作中の大人の罪やモラハラ行為をきっぱりと否定し、

作中で不遇だったキャラクター(特にシャディクとラウダ)について何かしら擁護できるような情報を出してほしい。

そして次回こそは上記のようなことに気を配った、一本筋の通ったアニメ制作してほしいもである

 

2023-10-23

パレスチナ問題を知る良質なドキュメンタリーを紹介しましょう

YouTubeパレスチナイスラエル歴史を学ぼうと思ったら、英語検索するに限る。

(本当はアラビア語ヘブライ語もわかれば最善なのかもしれないけど、ハードルが高すぎる)


ここ数日でたくさんたくさん視聴したので、中でも良質なものを紹介していきたい。

(実際に動画を見ずとも、紹介文だけでも読んでって)


歴史

1920年パレスチナ: もう一方のパレスチナ人の物語 (字幕なし)

Al Jazeera English - Palestine 1920: The Other Side of the Palestinian Story | Al Jazeera World Documentary (47:17)

https://www.youtube.com/watch?v=QUCeQt8zg5o

アルジャジーラによる、パレスチナ人の近代史

今でもユダヤが盛んに引用する、かつてのスローガン土地のない人々のための、人々のいない土地 (A land without a people for a people without a land)」は、シオニストによる幻想である、というのが動画主題だろう。パレスチナ健全経済活動が発展していた証として、1934年地元アラビア語新聞で「鉄道が5分遅れた」ことが報道されているというのが興味深い。

また、「パレスチナ人は国家を持ったことがない」との主張もよく見られるが、それには「今のイスラエルがしているような土地の奪取や抑圧がなかったからだ」という反論もまた定番で、この動画内でもオスマン帝国時代パレスチナ議席を持っていたことが紹介されている。


イスラエル - 国家誕生 (公式英語字幕あり = 自動翻訳日本語字幕に切り替えても精度が高い)

DW Documentary - Israel - Birth of a state | DW Documentary (51:56)

https://www.youtube.com/watch?v=4upvoxP9-kg

11月11日現在動画が非公開になっている。直前までTwitter言及があるので、ごく最近に非公開になったばかりか?ただしチャンネル内のイスラエル関連の動画全体が非公開になっているわけではなく、批判的な内容の動画も残されている。→DW Documentary - Israel Palestine

ドイツ公共放送DWによる、ユダヤ入植者から見た歴史

イスラエル建国イギリスによるお墨付きとしたバルフォア宣言の、但し書きとも言える「もちろん、パレスチナにもともと住んでいる非ユダヤ人の市民的・宗教的権利侵害されるべきではないことは明白である」という一節が、現代にむなしく響いている。

ドイツならホロコーストへの負い目があってもおかしくないとも思えるが、番組としてはユダヤ人のシオニズム批判であるもっとも、「ユダヤ人の排斥」という共通の関心の元に、パレスチナナチスドイツに親交があったという歴史の側面も紹介されている。

なお、動画の公開は今年の5月だったが、ハマスの奇襲攻撃を受けてなのか10月13日動画タイトルが「Birth of a state (国家誕生)」からStory of a contested country (論争を呼ぶ国の物語)」に替えられたあと、10月20日にふたたび元に戻されたという経緯があるようだ。


ヨルダン川西岸地区へのイスラエル人の入植

どうしてイスラエル入植者紛争であることを気に留めないのか (公式英語字幕あり)

Vox - Why Israeli settlements don’t feel like a conflict zone | Settlements Part II (10:56)

https://www.youtube.com/watch?v=B6L9mS9ti6o

アメリカ新興メディアVoxによる、今も進むイスラエル人による西岸地区への入植の解説当事者インタビュー

大きく分けて、イスラエル政府やアメリカ資本支援を受けた大規模な入植事業によるものと、宗教的信念に駆り立てられた個人家族レベル草の根入植が同時に進んでいる。エルサレムを含む西岸地区全体が「神が我々に与えた土地なのだ」という理念が、世俗的な入植動機の建て前としても、シオニズム信奉者の原理主義としても、お上から下々まで一貫していることに恐怖さえ感じる。


エルサレムを巡る戦いの内実 (公式日本語字幕あり)

VICE News - Inside the Battle for Jerusalem (20:30)

https://www.youtube.com/watch?v=ZiSRCPiklhI

アメリカ新興メディアVICEによる、エルサレムにおける強権的な入植活動実態

いわゆる「入植地」とは違って、エルサレムにおいては一軒一軒の家単位での入植が進んでいる。一等地にはパレスチナ人に対して大金提示することもあるようだが、この動画で紹介されているのは、入植者に都合よく作られた法律軍隊に守られて、パレスチナ人を追い出してユダヤ人が住み着いてしまという事例。

イスラエル側の副市長が、悪びれもせず「(イスラム聖地である)岩のドームのある場所に、(ユダヤの悲願である)エルサレムの第三神殿を建てるのが夢だ、我々の世代のうちに」と語っている。


パレスチナ人の暮らし

聖地: イスラエルパレスチナ今日 (公式英語字幕あり)

Rick Steves' Europe - Rick Steves' The Holy Land: Israelis and Palestinians Today (56:46)

https://www.youtube.com/watch?v=wg1unr6eNpQ

ヨーロッパを中心に各国を旅する人気番組。この回では現代イスラエルパレスチナの各地を訪れ、ガイド地元の人々との会話を交えながら、歴史文化を紹介している。

近代戦争歴史ヨルダン川西岸地区での入植や抑圧の問題にもしっかり触れているが、全体としてはイスラエルパレスチナの人々の活気にあふれた明るい側面を見せてくれる点で、YouTubeの中では貴重な資料しかしいっぽうで、このイスラエルパレスチナ回だけコメント欄が閉じられているのは、動画に暗い影を落としている。


イスラエルアパルトヘイトが、いかにして私の故郷破壊したのか (公式英語字幕あり)

AJ+ - How Israeli Apartheid Destroyed My Hometown (23:53)

https://www.youtube.com/watch?v=aEdGcej-6D0

アルジャジーラによる2022年のドキュメンタリーパレスチナ出身の父を持つアメリカ育ちの二世ジャーナリストが、イスラエル隔離政策のせいで変わり果ててしまった父の故郷を訪ねる話。

イスラエルの元軍人の助けを借りて「パレスチナ人立ち入り制限区域」を歩くが、パレスチナ人に対するイスラエル入植者駐留イスラエル軍の露悪的なふるまいは、過去ユダヤ人や黒人に対する差別迫害のものウイグルにも近いと感じる。


パレスチナ暫定首都市長と会おう (ドキュメンタリー映画) (英語字幕ありだがYouTube字幕ではないので日本語翻訳にはできない)

VICE News - Meet the Mayor of the Unofficial Capital of Palestine (Full Documentary) | The Short List (2:13:43)

https://www.youtube.com/watch?v=aDvOnhssTcc

2020年公開の、パレスチナの暫定首都であるラマラの市長の日々に密着したドキュメンタリー映画。本編は1時間30分で、残り40分は監督インタビュー

文化的で明るく楽しい街の一面もたくさん紹介されていて、イスラエル軍による監視や抑圧と自治権移動の自由制限さえなければ、よい街のよい市長だったはずだろう。市役所幹部には女性も多く、先に紹介した旅番組でもパレスチナ大学女子学生のほうが多いと語られていたが、日本より女性社会進出している感がある。

オスマン帝国時代法律のなごりで、イスラム教徒が多数派の中にあって市長キリスト教徒と定められているというのも興味深い。(もともとはオスマン帝国時代からキリスト教徒多数派の街だったらしい)

なお、本題とは関係ないが、映画内の音楽武満徹芸能山城組による日本の曲が多用されていて、特に脈絡もなく日本語の子守歌が流れてきた(30:32)のには驚いた。


ちょっと世界一周してくる。by nojiken - #115【現在進行中の悲劇パレスチナで何が起こっているか僕が見たことを伝えたいと思いますパレスチナ問題はとても根深いです。(エルサレムベツレヘムヘブロン / イスラエルパレスチナ) (30:25)

https://www.youtube.com/watch?v=F9TvfK15k-Y

貴重な日本語動画も1つ紹介しておく。

動画自体2020年の公開だが、前半は歴史解説で、後半は本人による2013年のヨルダン川西岸地区への旅行体験記。イスラエル軍に抑圧された厳しい環境下のパレスチナ人の一般家庭に泊めてもらったりしていて日本人のふつう観光YouTuberの動画とは一線を画している。


まとめ

欧米は親イスラエルだと思われるだろうけど、実際、YouTube上で「再生回数順」で検索する限りは、パレスチナに寄り添った動画のほうがずっと多い

数少ないイスラエル寄りの動画は総じて、聖書2000-3000年前の歴史に触れたあとはパレスチナアラブを悪や下に見ることに主眼が置かれていて、もっとユダヤ人の悲しい歴史や難しい立場で同情を誘うほうが戦略としても優れるのではないかと思うのだが、そうした意味でのプロパガンダにはイスラエルとして興味がないか成功しているとは言えない。

なお、聖書を持ち出すのは非キリストのイチ日本人としては全く理解できないどころか、2000年掛けの土地所有権の主張にはどん引きさえするのだが、イスラエルを支持するアメリカキリスト福音派に対してはこういう話が最も好まれるようだ。なのでこの点は戦略としては正しいのかもしれない。

いっぽう、パレスチナの側は、古い映像では聖戦の主張や過激言動が目立っていたが、2004年にPLO議長アラファトからアッバスに替わったあたりからは、PLOファタハはもちろんハマスからさえ、宗教的な主張はほとんど聞かれなくなり、抑圧から解放自由を主眼に訴えるようになってきている。どれほど意図しているのかはわからないが、これは第三者(特にイスラム圏)の同情を得るという意味では、戦略としてとても成功しているように思う。

しかイスラエルに対してミサイルを撃ち込み続けるハマスも、精度が悪いとはいえ目標軍事施設に限ることはどうしてできないのだろうか。民間人を狙うことの効果が、差し引きでプラスになるとはとても思えないのだが…。


ガザ地区の様子については別の増田を書いているのでご覧いただきたい。

anond:20231017113202 ガザ住民普段暮らしぶりについて調べてみた。


紹介トラバ

anond:20231111160010 NHKスペシャルドキュメント エルサレム前後編)」がすごかった

パレスチナ支持だけど、ハマスは支持しないと言ってる奴、お前らの言うパレスチナとは何だ?

ハマス実効支配されているガザに住むパレスチナ人の集合としてのパレスチナか?

もしそうなら、パレスチナハマスを手を切るべきだろ?

ならば、ガザからハマスを一掃するための手助けをしてやれよ。

それはイスラエルガザ侵攻を支持するってことじゃねえのか?

anond:20231023003001

同じく解説

このビデオの背景は、イスラエルパレスチナ対立関係していますイスラエルパレスチナは、聖地エルサレムヨルダン川西岸ガザ地区などの領土をめぐって、長年にわたって争ってきました。イスラエルはこれらの地域占領や入植で支配していますが、パレスチナ人は自分たち国家建設する権利を主張していますハマスパレスチナイスラム原理主義組織で、イスラエル破壊イスラム国家樹立を目指していますイスラエル米国などはハマステロ組織認定しています

このビデオでは、インドテレビ局アンカーイスラエルゲストが、アンカーの着ているサリの色について口論する様子が映っていますアンカーのサリは緑、赤、黒というパレスチナ国旗連想させる色で、ゲストはそれを故意に選んだと非難します。ゲスト自分は青と白というイスラエル国旗の色を着ていると言い、アンカーに別の機会にサリを着るように促します。アンカーはサリは祖母から受け継いだもので、イスラエルハマス紛争とは関係ないと反論します。アンカーガザでの病院爆撃や死者についても言及し、自分が言いたいことを言う権利を主張します。

このビデオ2023年10月11日撮影されたもので、その直前にハマスイスラエルに対して大規模な攻撃を仕掛けたことに関連していますハマスガザからイスラエルロケット弾戦闘員を送り込み、多数の死傷者や人質を出しました。イスラエル報復としてガザ空爆しました。この紛争中東全体に波及する恐れがあります

2023-10-21

ガザ病院の爆発は誰がやったのか、いまだに決着がついてないらしいが、そんなことはどうでもいいんだよ。

湾岸戦争以来、いろんな戦争やら紛争やらをニュースで見てきたけど、確かなことがひとつある。それは、武力行使には必ず民間人の死傷者が伴うということだ。悪者だけをピンポイントで殺せるような攻撃ができると思ってる人がいるかもしれんが、そんな都合のいいものはないんだよ。だから戦争反対で平和を願うのであれば、武力行使があった時点で全員が負けなの。戦闘員じゃない人が必ず死ぬんだから。人が死んで悲しいと思うのに、ユダヤ人パレスチナ人関係ないでしょ?

それなのに、イスラエルが悪いとか、ハマステロリストだとか、そんなことにこだわって、お前たちがやりたいのは悪者を吊るして意趣返しをすることだけだ。それで、死んだ人が帰ってくるか?遺族の悲しみが晴れることがあるか?中東問題解決資するものが少しでもあるのか?

いつまでもそんなこと言ってるから、彼の地がちっともおさまらないんだよ。お前らのお気持ちのために彼らの命が削られていっていることに早く気付けよ。

anond:20231020230224

・・・とお前が俺に主張したらイスラエルが220万人のパレスチナ人を受け入れるんか?w

2023-10-20

anond:20231016033053

ジャーナリストはこの20年のイスラエルパレスチナ問題を見てきているから、イスラエルに肩入れできないんだわ


初期のジャーナリストイスラエルロビー活動で「パレスチナは悪」って思ってたよ。実際イスラエル寄りだったし。上の世代イスラエル支持

でも現場に行ってるジャーナリストは、圧倒的な軍事力ミサイルアイアンドーム攻撃を防ぎつつ、一方的パレスチナ攻撃しているイスラエルを見てるんだわ。

そして死んでるのは殆ど子供なんだわ。それでパレスチナ報復しようとしても、最新の技術でまったく歯が立たないんだわ。


イスラエルガザ紛争ではイスラエル70人の死者に対してパレスチナ2000人。イスラエルガザ紛争は約1,400人のパレスチナ人が死亡し、イスラエル側では約13人。

それでパレスチナができる攻撃をしたらテロ扱い。誰だっておかしいってわかるわ。


そもそもユダヤ人神話理由パレスチナ土地が分割されたって皆おかしいってわかってんのよ。

でもジャーナリストはもう誰もイスラエル擁護できないんだわ。

圧倒的な金とロビー活動をしても意味をなさないぐらいに。

anond:20231019151231

ハマスってイメージほどパレスチナ人に支持されてないので、今後の展開次第ではイスラエルハマス殲滅ガザ市民が協力することすらあり得る。

anond:20231019151231

ハマスってイメージほどパレスチナ人に支持されてないので、今後の展開次第ではイスラエルハマス殲滅ガザ市民が協力することすらあり得る。

2023-10-18

イスラエル報道

ロシアの残虐行為ウクライナ市民が何十人殺害されました!決して許されることではありません!!」

「なんかガザ地区パレスチナ人が数千人死んだみたいっすよ」

みたいなさ、なんか温度差やべーよな

2023-10-17

私人逮捕YouTuber

あいうのほんと一生刑務所入れるしか無いよなあ

マジで人間じゃないから、ほっといても何しても続けるし

常識が一切通じないんだよなああの手の奴ら

ハマスパレスチナ人とは別のカテゴリ)は殲滅するしか解決方法ないわけだし、同じようなもんだよなあ

とにかく他人を殴りたい!!が行動のすべての人間人権をフルに与える必要ないと思う

ガザ住民普段暮らしぶりについて調べてみた。

異常者さんによる最近パレスチナ情勢の解説 - Togetter

https://togetter.com/li/2238139

調べるきっかけとなった記事

一連の投稿をパッと見ただけでは「実はカタール映像を用いたフェイプロパガンダ」のような可能性まで連想したけど、これが本当にガザなら、同じような暮らしぶりの映像が他にもたくさんあるはずだろうから自分で探してみようと思い立った。


TikTokには不慣れなのでYouTubeにはなってしまうんだけど、Gaza で検索しても戦争以外の動画は本当に少ない。検索結果を再生回数順に並べ替えたり、Gaza vlog検索したりした。


上流階級

ガザの壁の内側の生活とはどんなものか (公式英語字幕あり = 自動翻訳日本語字幕に切り替えても精度が高い)

The New York Times - What Life Is Like on Gaza’s Side of the Fence | The Dispatch (5:08)

https://www.youtube.com/watch?v=JaTMKcYCVmw

2018年投稿だが、冒頭、まさに前掲のTogetterで紹介されていたような豊かな暮らしを思わせる高校卒業式ダンスパーティー(!)の様子が紹介されている。ただし、「これはガザにあるアメリカンインターナショナルスクールで、ごく少数の特権階級の子どもたちだ。そんな彼らでさえ、今後の人生ガザから出られるかはわからない」として。

動画の後半は、イスラエルとの国境付近でのデモの様子。武器を用いない平和的なデモだと主張されているが、火炎瓶手榴弾を投げる者もいて、イスラエルからの反撃でいつも負傷者が出るという。それがわかっているかデモ隊の後ろではあらかじめ救急車が待機しているというのが悲しい。


ガザで訪れるべき場所、5選 (自動生成英語字幕のみ = 自動翻訳日本語字幕も精度は低い)

TRT World - 5 places to visit in Gaza (7:44)

https://www.youtube.com/watch?v=JBo7i-TXy6s

2019年トルコ公共放送による、ガザで訪れるべき場所ベスト5。港、大学戦争墓地、金宝飾店街、高台の木から展望ガザの明るい側面。

このような大学には、特権階級の子どもたちが通うのだろう。(Wikipediaによればガザには4つの大学がある)


中流階級

パレスチナ人としてガザを訪れる (自動生成英語字幕のみ)

DW Documentary - Visiting Gaza Strip as a Palestinian | DW Documentary (25:56)

https://www.youtube.com/watch?v=aJYS6Gf3hgY

2019年DWドイツ公共放送ドイツ帰化したガザ出身パレスチナ人のニダルが、営むカフェを売り渡してまでガザ家族を訪れようとするも、「二度とガザから出られなくなる」ことを恐れて入境あきらめる話。

そもそも彼がガザから出られたのは、イスラエルから砲撃で足を負傷したが、ガザでは手術できる環境にはなく、すぐにエルサレム病院に送られたことがきっかけだった。

ガザで暮らす両親の家は質素に見えるものの、中流以上の階級にはあるのだろう。10人の兄妹のうち7人が大学を出ているが、全員無職だという。父も兄妹も英語を話せる。


この12日間にガザで何が起きたのか? (公式日本語字幕あり)

Suhair [ كورية فلسطينية] - What happen in Gaza in 12 days ? | ايش حصل في بيتنا ؟ ليش ما بنرجع لكوريا ؟ (12:35)

https://www.youtube.com/watch?v=hI2K2SaXkMU

ガザ出身パレスチナ人の父と韓国人の母を持つ、韓国籍女子高校生vlogイスラムアラビア語を学ぶために、小5の時から家族ガザ暮らしている。ここで取り上げた中では唯一の「現地在住YouTuber」と言える。しゃべりは韓国語動画字幕アラビア語だが、YouTube字幕機能では自動生成ではない日本語も用意されている。(僕っ子になっているのがかわいい)

2021年、爆撃で初めて戦争を間近に体験した当時の投稿で、話している最中にも空爆の音が鳴り響いている。動画の後半、休戦が発効した深夜2時の街の歓喜の様子が印象的。(今回の戦争を受けての投稿は、インスタのストーリーに少しだけある)

小4まで韓国暮らしいたこともあってか、ガラスが飛び散った家の様子を見ても、暮らしぶりはどちらかと言えば豊かな方に見える。(追記: 他の動画も見る限り、やや上流階級寄りという感じ。休日にママとおしゃれな海辺のリゾート風カフェで2人合わせて日本円換算1000円の軽食をとっている日本なら場所代も含めて2人で3000円くらいしそう。てかそもそも本人が2022年に銀の盾を獲得するほどのYouTuberなので、それなりの収入があるはずだな)


庶民貧困層

ガザにおける罪と罰 (公式英語字幕あり)

VICE - Crime & Punishment in the Gaza Strip with Suroosh Alvi (33:41)

https://www.youtube.com/watch?v=RWJFC98jPrQ

2007年ハマスガザ統治するようになってから4年後の2011年撮影エジプトから入境して、ハマス広報官へのインタビュー警察刑務所不発弾の爆破などを取材しているが、途中途中の町並みなどで、庶民暮らしぶりも垣間見える。

ハマスに反対する立場の(ファタハのほうがマシだという)女性活動家も登場していて、最後取材陣と共にエジプトに逃れたかったようだが、検問拒否されてしまった。


8bitNewsJun Hori〉 - 【国際人道支援】封鎖が続くパレスチナガザ地区でただひたすらに支援を続ける日本人 (19:11)

https://www.youtube.com/watch?v=teeyV4Yn7gA

日本語2017年ガザの人々に、栄養食事改善知識を広める支援を続ける日本女性貧困地域の様子がわかる。

国連学校攻撃を受けたと語られているが、イスラエルの言い分としてはハマス国連学校にまで軍事施設を隠していた、ということなのだろうか。

現地ガイドと思われる男性が、ユダヤ人との共存模索すべきだという平和的な考えを語っているのが救い。


上流~庶民まで

TBS NEWS DIG Powered by JNN - 【LIVEパレスチナ自治区ガザから配信 #WORLDNOW (2021年5月26日) Live stream from Gaza (1:28:20)

https://www.youtube.com/watch?v=o5V6l7r0dfM

日本語2021年の生配信記者らが泊まった高級ホテルから市街地一般的庶民暮らしぶり、病院、ビーチなど。そのほか、1時間半の配信なので、記者の肌感覚を通したガザの様子がよく伝わってくる。

イスラエルによる爆撃現場はこの映像に限らずたくさん見かけるが、どれひとつとして「ほら、がれきの下からこんな軍事設備が」といった報道を、イスラエルからの主張も含めて、見かけない。この動画内でも「せめて根拠を示すべきだ」と語られている。百歩譲って諜報戦略上の秘密を漏らしたくないにしても、100回爆撃したなら1ヵ所くらいは広報用にアピールしたっていいのではないか

2023-10-16

いやはや

埼玉外国人の子めっちゃ増えてるらしいな~

特に中東系は今後も増える一方だろう

今回の紛争パレスチナ人大挙して押しかけてきそう

普通学校がすでにインターナショナルなんてすごいね

これが国際化ってやつかな?

彼女バリバリハマス支持者だった

まず彼女オランダインドネシアハーフインドネシア人(インドネシアまれ育ち在住、俺もインドネシア在住)

コスプレが好きでよくインスタにコスプレ写真投稿している

そんな彼女がいきなりストーリーにFREE PALESTINE 🇵🇸と投稿

今回の両国?の衝突に関してのパレスチナよりの投稿ストーリーに連投していた。

いやいやインドネシアってイスラム教の国でしょ?だったらそりゃパレスチナ寄りなのは別におかしなことじゃないでしょ。と思われるだろうが、インドネシア人は意外とパレスチナ問題に対しては冷静に見ている人が多い。一概に皆パレスチナ寄りとは限らないのだ。中東特有問答無用イスラエルに全責任があると言うイスラム仕草ほとんどない

それに彼女イスラム教がよくやってるお祈りとかもしているとこは見たことないし、一緒に日本に来た時は普通に肉食ってた。インドネシアじゃ食べないけど。

だけど、なんとなく話の流れで今回のハマス話題になった時は、あれ?俺今ハマス幹部と喋ってる?となるぐらいハマス寄りだった。

ハマスの残虐行為イスラエル捏造

・40年もパレスチナ人は耐えてきた

・あそこは(イスラエル本来ムスリム土地

などなど

まぁ一部理解できる主張もあるけど、そんな感じの人だとは思っていなかったのでびっくりした。

それだけ

anond:20231016130434

パレスチナ人民の被害は全てハマス責任だと思ってはいもの

水道食料燃料電気を止めつつ国境を封鎖して空と陸から爆撃ってのはやりすぎという「お気持ち」はある。

世界人口80億人だって知ってた?

そのうちパレスチナ人口550万人

数字だけでみりゃ誤差だよな

どうせ半年もすりゃみんな忘れるんだし

気にしないでやっちゃってもいいんじゃないかな

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