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はてなキーワード: アラファトとは

2023-11-26

anond:20231125231946

アラファトYMOっていう元々のパレスチナ独立運動組織があって、それがクッソ邪魔からイスラエル秘密裏支援してたのがハマスって聞いたぞ

なんだかアフガンにおけるアメリカみたいなムーブだなってちょっと感心したけど

人権リベラルの上っ面取り繕ってる脳筋マッチョのやることってどこも似たもんなんだなと

2023-11-11

NHKスペシャルドキュメント エルサレム前後編)」がすごかった

2004年1月2月放送された番組だが、先日の11月8日9日の深夜に再放送された。今はNHKプラス配信で一週間見ることができる。

選「ドキュメントエルサレム」(前編) - NHKスペシャル - NHK https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/MV8W36W6XX/

追記:後編のURLもつときます。選「ドキュメントエルサレム」(後編) - NHKスペシャル - NHK https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/XZR9W44JV3/

最近作られた「映像の世紀」とかのイスラエルドキュメンタリーパレスチナ紛争解説番組なんかと比べてよっぽど中身があった。

イスラエル穏健派政治家たちが和平を結ぼうとするたびに、虐殺シャロン率いるリクードなどの大イスラエル主義右派パレスチナイスラム教徒挑発してテロを呼び起こしご破産にしてきた。それをアメリカ福音派勢力が支え続ける。

イスラエル軍がアラファトがいる議長府を取り囲み連日連夜銃弾を浴びせ続ける映像は、現在ガザ病院を包囲するイスラエル軍の映像と重なった。

こういうドキュメンタリーを作ることができたのも20年前の話だからで、今はもう日本だけでなくリベラルだった北欧とかでもイスラエル批判が入るドキュメンタリーを作るのは無理な気がする

2023-11-04

anond:20231103112315

ハマステロリスト達が何の背景もなくハマスをやっているわけではないように、イスラエル右翼右翼をやっているだけの壮絶な理由がある。

こういった背景があるにも関わらず左派政治家として活動した政治家もいる。イツハク・ラビンである

平和を実現するには右手握手しながら左手ナイフを払いのけ、あるいは刺されても握手継続しようとするとてつもない覚悟必要なのかもしれない。

これを実行しようとしたのが第一次中東戦争から兵士として参加し第三次中東戦争(6日戦争)において参謀総長としてイスラエル勝利に導いた英雄でもあるイツハク・ラビンだ。

彼はその確固たる軍歴をバックボーンとしてつつ左派政治家として活動1993年には首相として歴史的オスロ合意によりPLOパレスチナ解放機構)のアラファト握手した。

他ならぬラビンが決めたことであれば、という背景があってこそ起こせた行動であったがそれでも国内では合意後に数々の抗議デモが巻き起こることになる。

その調印式において、当時の米国大統領クリントンに促されてアラファト握手するラビンは実に不機嫌で迷惑な顔をしながらイヤイヤやっているんだぞ、という態度を誰が見てもわかるようにハッキリ示していたのが今でも印象に残っている。

しかし、彼はパレスチナ人との和解なしにはイスラエル未来はないと幾度ものアラブとの戦いに勝利しつつ確信していったのだろう。

そんな彼も結局、ボディガードをつけずに国民と直接触れ合うという政治家としての信念が災いしてユダヤ人青年暗殺されてしまう。

もしも彼が今のイスラエルの現状を見ていたとしたらどんな思いを抱くのだろうか?

2023-10-23

パレスチナ問題を知る良質なドキュメンタリーを紹介しましょう

YouTubeパレスチナイスラエル歴史を学ぼうと思ったら、英語検索するに限る。

(本当はアラビア語ヘブライ語もわかれば最善なのかもしれないけど、ハードルが高すぎる)


ここ数日でたくさんたくさん視聴したので、中でも良質なものを紹介していきたい。

(実際に動画を見ずとも、紹介文だけでも読んでって)


歴史

1920年パレスチナ: もう一方のパレスチナ人の物語 (字幕なし)

Al Jazeera English - Palestine 1920: The Other Side of the Palestinian Story | Al Jazeera World Documentary (47:17)

https://www.youtube.com/watch?v=QUCeQt8zg5o

アルジャジーラによる、パレスチナ人の近代史

今でもユダヤが盛んに引用する、かつてのスローガン土地のない人々のための、人々のいない土地 (A land without a people for a people without a land)」は、シオニストによる幻想である、というのが動画主題だろう。パレスチナ健全経済活動が発展していた証として、1934年地元アラビア語新聞で「鉄道が5分遅れた」ことが報道されているというのが興味深い。

また、「パレスチナ人は国家を持ったことがない」との主張もよく見られるが、それには「今のイスラエルがしているような土地の奪取や抑圧がなかったからだ」という反論もまた定番で、この動画内でもオスマン帝国時代パレスチナ議席を持っていたことが紹介されている。


イスラエル - 国家誕生 (公式英語字幕あり = 自動翻訳日本語字幕に切り替えても精度が高い)

DW Documentary - Israel - Birth of a state | DW Documentary (51:56)

https://www.youtube.com/watch?v=4upvoxP9-kg

11月11日現在動画が非公開になっている。直前までTwitter言及があるので、ごく最近に非公開になったばかりか?ただしチャンネル内のイスラエル関連の動画全体が非公開になっているわけではなく、批判的な内容の動画も残されている。→DW Documentary - Israel Palestine

ドイツ公共放送DWによる、ユダヤ入植者から見た歴史

イスラエル建国イギリスによるお墨付きとしたバルフォア宣言の、但し書きとも言える「もちろん、パレスチナにもともと住んでいる非ユダヤ人の市民的・宗教的権利侵害されるべきではないことは明白である」という一節が、現代にむなしく響いている。

ドイツならホロコーストへの負い目があってもおかしくないとも思えるが、番組としてはユダヤ人のシオニズム批判であるもっとも、「ユダヤ人の排斥」という共通の関心の元に、パレスチナナチスドイツに親交があったという歴史の側面も紹介されている。

なお、動画の公開は今年の5月だったが、ハマスの奇襲攻撃を受けてなのか10月13日動画タイトルが「Birth of a state (国家誕生)」からStory of a contested country (論争を呼ぶ国の物語)」に替えられたあと、10月20日にふたたび元に戻されたという経緯があるようだ。


ヨルダン川西岸地区へのイスラエル人の入植

どうしてイスラエル入植者紛争であることを気に留めないのか (公式英語字幕あり)

Vox - Why Israeli settlements don’t feel like a conflict zone | Settlements Part II (10:56)

https://www.youtube.com/watch?v=B6L9mS9ti6o

アメリカ新興メディアVoxによる、今も進むイスラエル人による西岸地区への入植の解説当事者インタビュー

大きく分けて、イスラエル政府やアメリカ資本支援を受けた大規模な入植事業によるものと、宗教的信念に駆り立てられた個人家族レベル草の根入植が同時に進んでいる。エルサレムを含む西岸地区全体が「神が我々に与えた土地なのだ」という理念が、世俗的な入植動機の建て前としても、シオニズム信奉者の原理主義としても、お上から下々まで一貫していることに恐怖さえ感じる。


エルサレムを巡る戦いの内実 (公式日本語字幕あり)

VICE News - Inside the Battle for Jerusalem (20:30)

https://www.youtube.com/watch?v=ZiSRCPiklhI

アメリカ新興メディアVICEによる、エルサレムにおける強権的な入植活動実態

いわゆる「入植地」とは違って、エルサレムにおいては一軒一軒の家単位での入植が進んでいる。一等地にはパレスチナ人に対して大金提示することもあるようだが、この動画で紹介されているのは、入植者に都合よく作られた法律軍隊に守られて、パレスチナ人を追い出してユダヤ人が住み着いてしまという事例。

イスラエル側の副市長が、悪びれもせず「(イスラム聖地である)岩のドームのある場所に、(ユダヤの悲願である)エルサレムの第三神殿を建てるのが夢だ、我々の世代のうちに」と語っている。


パレスチナ人の暮らし

聖地: イスラエルパレスチナ今日 (公式英語字幕あり)

Rick Steves' Europe - Rick Steves' The Holy Land: Israelis and Palestinians Today (56:46)

https://www.youtube.com/watch?v=wg1unr6eNpQ

ヨーロッパを中心に各国を旅する人気番組。この回では現代イスラエルパレスチナの各地を訪れ、ガイド地元の人々との会話を交えながら、歴史文化を紹介している。

近代戦争歴史ヨルダン川西岸地区での入植や抑圧の問題にもしっかり触れているが、全体としてはイスラエルパレスチナの人々の活気にあふれた明るい側面を見せてくれる点で、YouTubeの中では貴重な資料しかしいっぽうで、このイスラエルパレスチナ回だけコメント欄が閉じられているのは、動画に暗い影を落としている。


イスラエルアパルトヘイトが、いかにして私の故郷破壊したのか (公式英語字幕あり)

AJ+ - How Israeli Apartheid Destroyed My Hometown (23:53)

https://www.youtube.com/watch?v=aEdGcej-6D0

アルジャジーラによる2022年のドキュメンタリーパレスチナ出身の父を持つアメリカ育ちの二世ジャーナリストが、イスラエル隔離政策のせいで変わり果ててしまった父の故郷を訪ねる話。

イスラエルの元軍人の助けを借りて「パレスチナ人立ち入り制限区域」を歩くが、パレスチナ人に対するイスラエル入植者駐留イスラエル軍の露悪的なふるまいは、過去ユダヤ人や黒人に対する差別迫害のものウイグルにも近いと感じる。


パレスチナ暫定首都市長と会おう (ドキュメンタリー映画) (英語字幕ありだがYouTube字幕ではないので日本語翻訳にはできない)

VICE News - Meet the Mayor of the Unofficial Capital of Palestine (Full Documentary) | The Short List (2:13:43)

https://www.youtube.com/watch?v=aDvOnhssTcc

2020年公開の、パレスチナの暫定首都であるラマラの市長の日々に密着したドキュメンタリー映画。本編は1時間30分で、残り40分は監督インタビュー

文化的で明るく楽しい街の一面もたくさん紹介されていて、イスラエル軍による監視や抑圧と自治権移動の自由制限さえなければ、よい街のよい市長だったはずだろう。市役所幹部には女性も多く、先に紹介した旅番組でもパレスチナ大学女子学生のほうが多いと語られていたが、日本より女性社会進出している感がある。

オスマン帝国時代法律のなごりで、イスラム教徒が多数派の中にあって市長キリスト教徒と定められているというのも興味深い。(もともとはオスマン帝国時代からキリスト教徒多数派の街だったらしい)

なお、本題とは関係ないが、映画内の音楽武満徹芸能山城組による日本の曲が多用されていて、特に脈絡もなく日本語の子守歌が流れてきた(30:32)のには驚いた。


ちょっと世界一周してくる。by nojiken - #115【現在進行中の悲劇パレスチナで何が起こっているか僕が見たことを伝えたいと思いますパレスチナ問題はとても根深いです。(エルサレムベツレヘムヘブロン / イスラエルパレスチナ) (30:25)

https://www.youtube.com/watch?v=F9TvfK15k-Y

貴重な日本語動画も1つ紹介しておく。

動画自体2020年の公開だが、前半は歴史解説で、後半は本人による2013年のヨルダン川西岸地区への旅行体験記。イスラエル軍に抑圧された厳しい環境下のパレスチナ人の一般家庭に泊めてもらったりしていて日本人のふつう観光YouTuberの動画とは一線を画している。


まとめ

欧米は親イスラエルだと思われるだろうけど、実際、YouTube上で「再生回数順」で検索する限りは、パレスチナに寄り添った動画のほうがずっと多い

数少ないイスラエル寄りの動画は総じて、聖書2000-3000年前の歴史に触れたあとはパレスチナアラブを悪や下に見ることに主眼が置かれていて、もっとユダヤ人の悲しい歴史や難しい立場で同情を誘うほうが戦略としても優れるのではないかと思うのだが、そうした意味でのプロパガンダにはイスラエルとして興味がないか成功しているとは言えない。

なお、聖書を持ち出すのは非キリストのイチ日本人としては全く理解できないどころか、2000年掛けの土地所有権の主張にはどん引きさえするのだが、イスラエルを支持するアメリカキリスト福音派に対してはこういう話が最も好まれるようだ。なのでこの点は戦略としては正しいのかもしれない。

いっぽう、パレスチナの側は、古い映像では聖戦の主張や過激言動が目立っていたが、2004年にPLO議長アラファトからアッバスに替わったあたりからは、PLOファタハはもちろんハマスからさえ、宗教的な主張はほとんど聞かれなくなり、抑圧から解放自由を主眼に訴えるようになってきている。どれほど意図しているのかはわからないが、これは第三者(特にイスラム圏)の同情を得るという意味では、戦略としてとても成功しているように思う。

しかイスラエルに対してミサイルを撃ち込み続けるハマスも、精度が悪いとはいえ目標軍事施設に限ることはどうしてできないのだろうか。民間人を狙うことの効果が、差し引きでプラスになるとはとても思えないのだが…。


ガザ地区の様子については別の増田を書いているのでご覧いただきたい。

anond:20231017113202 ガザ住民普段暮らしぶりについて調べてみた。


紹介トラバ

anond:20231111160010 NHKスペシャルドキュメント エルサレム前後編)」がすごかった

2023-10-19

anond:20231019074552

やっぱりバイデンはしょせん白人男性

マジョリティから弱い者の気持ちなんて分からなかったんだよ。

これがヒラリークリントンオバマだったらナンボかマシな事態になっていたと思う。

特にオバマは、アラファトと同じくノーベル平和賞の持ち主。

2016-09-15

ナオトインティライミ必要性

あの人、どこら辺の層に需要があるのでしょうか。

顔もイマイチ、歌もイマイチ面白いわけでも才能があるわけでも何でもない男じゃないですか。

そりゃね、彼が無名時代に行った、世界中回って歌ってサッカーしてアラファトスキヤキ歌ったったツアーは凄い事だと思うんです。

凄いことのわりにさ、その時の経験自分の歌に反映されないって逆にすげえよ。

その国その国の、メロディだったりリズムだったり、情景だったり思い出だったり。

それを踏まえて、そんな凄い経験をして、出てくる曲が純度100%ジェイポップてなんですのん

毒にも薬にもなりゃしねえの。

たぶん、あの人、世界回って何してたかというと、自分の歌を押し付けて回っただけなんじゃないですかね。

それかあれですか、そうかそうかそうかなのかな。

ナオトインティライミ

から読むと、ミイラティンポでオナニーと読めます

2009-10-12

飛び込んできた今年度最大のジョークオバマ大統領ノーベル平和賞

次はオサマ・ビン・ラディンが受賞しても不思議でなくなった

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テロリストノーベル平和賞が与えられたことがある。故アラファトPLO議長だ。

イスラエルとの和平交渉にのってオスロ合意に至ったのは、弱体化したPLOの最後の選択だった。それ以外、選択の余地はなかった。ラビンペレスイスラエル指導者と三人同時受賞だった。

それ以前まで米国はしばしばアラファトを「テロリスト」呼ばわりしていた。

オサマ・ビン・ラディンはCIAの手先だった。

アフガニスタンからロシア侵略軍を撃退し、米国パキスタン経由の武器援助をやめ、反ソ活動家への援助も打ち切った。

政治環境が変わると、かれはテロリストと認定され、世界指名手配された。

ならばもう一回転向し、和平交渉に乗ってきたら、オサマだって受賞資格がある。

バラク・フセインは「核なき平和」を訴えた。

理想を述べたにすぎず、ロシアは同意するそぶり、手をたたいて喜んだのは北京だった。バラク・フセインオバマ路線によって、もし米ロが戦略核兵器を削減すればバランス上、中国の核戦力が突出することになるからだ。

オバマは受賞を聞いて「これは『行動を起こせ』という呼びかけだ」と受け取った。

ノーベル平和賞が、つぎの国際政治パラダイムオバマに強制することになる。露骨な政治的思惑だが、ノルウェー政府の考えそうなことである。もっともキッシンジャーカーター、スーチー、金大中と、へんな受賞がつづき、もはや「権威」は雲散霧消しているのだが。。

ロシア核兵器削減に前向きなのは、じつは「過剰」な在庫の中に旧世代の核兵器事実上、もっていても仕方がない)からプルトニウムを取り出して、原発原料に回したいからである。

米国も「過剰」なICBM在庫を削減し、管理コストを下げたい。そうした経済コスト意識が裏面に潜んでいる。

手放しで喜んでいる人たちは偽善者の本質を、その打算と汚らわしい打算とを軽視するか、無視する。

ちょうと筆者は福田恒存氏の「文学戦争責任」を読んでいた(下欄、書評参照)。

偽の英雄を、現代世界はまたでっちあげた。その人の名はバラク・フセイン

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)10月10日(土曜日

         通巻第2736号  

2009-01-19

イスラエルパレスチナにいる人を皆殺しにするつもりだ

ラビン暗殺されて以降、ずっとパレスチナイスラエルの情勢は気になっていた。でも今の情勢はひどすぎる。

あいつらは多分、有史以来殺されたユダヤ人と同じ数だけの「異教徒」を殺すまでは何をしても許されると思ってる。

ハマスごとパレスチナ人パレスチナに肩入れする人達を皆殺しにする事なんて何とも思っていない。むしろそれが狙いだろう。

特にシャロン以降のイスラエルの行動はパターン化してる。

パレスチナ挑発 →

→ パレスチナ人が旧式のロケットや石投げで報復 →

→ 「待ってました」とばかりにありとあらゆる火器で「自衛」、100倍の人間を殺す 

挑発」の仕方もすこぶる露骨。

ウェストバンクに人を送り込んでパレスチナ人オリーブ畑を焼き払い、焼け跡を占領、勝手に入植。

占領した地域パレスチナ人の家をブルトーザーで破壊。それを止めようとした人は轢き殺す。

イスラム教聖地に武装集団で乗り込んで「ここ全部イスラエルのもの」発言。

人々の「まとめ役」、精神的支柱である宗教指導者政治指導者を非常に分かりやすい形で暗殺

アラファトは2001年から死ぬ直前の2004年10月までイスラエル軍によって自宅に軟禁され体調を悪化させて死亡。

2004年にはアフマド・ヤシンを。モスクへ早朝の祈りを捧げに行く途中だった70歳近い全身麻痺車いすの老人に向けてヘリでミサイルを撃ち込んで殺害。

今度もまた。

http://mainichi.jp/select/world/news/20090116k0000e030017000c.html

イスラエルハマスの内相を空爆で殺害 最高幹部の1人

 【エルサレム高橋宗男パレスチナ自治区ガザ地区に侵攻するイスラエル軍は15日夕、同地区北部ジャバリヤ難民キャンプの家屋を空爆し、ガザ地区イスラム原理主義組織ハマス政府」の内相、サイード・シアム氏を殺害した。対イスラエル強硬派の同氏は、同地区のハマス最高幹部5人のうちの1人に数えられ、ハマスには大きな打撃となった。

 イスラエル軍はシアム氏が潜伏しているとの情報を基に、同氏の兄弟宅を空爆。強力な爆弾使用されたとみられ、現場には巨大なクレーターが残された。ロイター通信によると、同氏と息子、兄弟らのほか、隣家の住民4人の計10人が死亡した。ハマス幹部の殺害は今月1日のラヤン氏に続き2人目。

 ガザ市包囲網を狭めるイスラエル軍は15日、先月27日の攻撃開始以降で最も激しい砲撃を同市中心部などに加えた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)や報道機関が入居するビルのほか、数百人の入院患者らがいたクッズ病院も被弾した。AFP通信によると、パレスチナ人死者は1105人に達した。


理由も無く家を破壊されて今まで住んでいた土地を理由も無く追い出されて怒らない人がいるか?

大事にしていた場所に土足で上がり込まれて憤慨しない人がいるか?

「国の偉い人の近くに住んでいた」というだけで家族を殺される理不尽に怒らない人がいるか?

大事な人を殺されて悲しみ、怒らない人がいるか?

武力では何も解決しない事なんて、占領と暴力がどれだけ「イスラエルの敵」を弱体化させてもパレスチナ人の怨嗟を増大させるだけだと、紛争の種はなくならないという事なんて、イスラエルアメリカもよ〜く分かってる。それこそ1987年インティファーダの前から。「自衛」だの「ハマスPLOテロリスト」だの白々しい。

今起こっている事は戦争でも紛争でもない。イスラエルによる一方的な大量虐殺だ。

http://www.asahi.com/international/update/0117/TKY200901170096.html

「爆撃、常に身体は緊張」ガザ入り桑山医師、惨状伝える 2009年1月17日14時8分

 【ラファ(エジプトガザ境界)=田井中雅人】病院に運ばれた少年遺体に泣きすがる母親。砲撃で建物道路が壊滅し、町は死にかけ、唯一の大きな人だかりは葬儀の列……。イスラエル軍の激しい攻撃が続くパレスチナ自治区ガザに入ったNPO法人地球ステージ」代表理事の桑山紀彦医師(45)=山形県上山市=の目に飛び込んできたのは、圧倒的な暴力による市民惨殺の悲劇だった。

 桑山さんは現在ガザで活動する唯一の日本人医師として、南端のラファ市立病院救命救急室(ER)で緊急医療支援にあたる。空爆や砲撃のすきを縫って、救急車で近隣の病院患者を搬送することもある。ガザ入りして3日目の17日、朝日新聞記者電子メールで現地の様子を伝えてきた。

 ラファ住民らによると、町の銀行は閉まり、水と電気地域によって完全に止まっているところも多い。食事用のガスボンベは入ってこず、薪を使って煮炊きをしている。

 住民らは攻撃が激しい境界に近い地域を離れて比較的安全な市中心部に逃れ、親族や知人の家に身を寄せる。主食のパンを作るための小麦が極端に不足。ペットボトルの水は姿を消したという。

 市立病院に16日に運ばれてきた即死状態の少年は、薪を拾っていたところを「ロケット弾を発射しようとしている」とイスラエル軍に誤認されての狙撃だった。頭部が撃たれ、脳が飛び出した遺体にすがり、母親は泣き崩れた。

 午後には別の通称「ヨーロッパ病院」に患者を搬送。イスラエルとの境界に近く、帰りの救急車を待っている時にも病院近くに爆撃があった。「戦争状態にいる感覚は一時も薄れることはない。爆撃の音や振動が、常に身体を緊張させている」と桑山さん。

山さんを受け入れた福祉団体のダルウィーシュ氏は「世界中から見捨てられた気持ちだ。こんな非人道的なことが起きていることを、どうか世界中の人に分かってもらいたい」と話しているという。

http://d.hatena.ne.jp/Siesta/20090117/1232200677

[翻訳]ガザ地区の現況について

http://anond.hatelabo.jp/20090115200731を書いた増田です)

2009-01-09

イスラエルがかわいそうになってきたよ

機械化した軍隊市民が住む街を責め立てている国にかわいそうもへったくれもないもんだが。かつて「エイリアン2」を見た女子大生が「エイリアンマザーがかわいそう」って言ったらしいわ。

ちょっとばかし昔の、ほんのひとときの中東和平時代のイスラエルを知っているので、少し落ち着いたら何か書こうと思っていたのだが、勧善懲悪ブログが目にはいって泣けてきたわ。イスラエルパレスチナ問題の難しいところは、中東和平時代、イスラエルの穏健派が国内世論を説き伏せて宥和政策をとったにもかかわらず、暴力が無くならなかったってことにある。穏健派は国内に対する面目丸つぶれ。そのうち、穏健派が頼っていたラビンが、こともあろうにイスラエル人に暗殺されてしまった。ラビン戦争の英雄でイスラエル人から尊敬されていたから「ラビンが言うなら、譲歩するか」と言っていた対パレスチナ強行派を抑えられなくなった。イスラエルの穏健派としては、なんとしてもパレスチナ側の英雄アラファトパレスチナを軟着陸させてもらいたかったが、アラファトパレスチナを穏健化出来ないまま黄泉路に発ってしまった。

ところで、他国から終わらない暴力国民にふるわれ続けたらどうする。

長く続く相互暴力ってのは、話し合いで終わらせるのが難しい。どちらも「俺の親父は奴らに殺された」「私の子供はあいつらに殺された」なんて国民を山ほど抱えている。どちらも、相手から理不尽暴力を受けていると思っている。終わらせるなら、双方が歯を食いしばって怒りを飲み込むしかない。両方を満足させるなんて出来ない。両方を泣き寝入りさせることができるだけだ。

結局、中東和平は水に流れた。両国トップの思惑ははずれて、パレスチナ側の憎悪を抑えることが出来なかった。それでパレスチナを責められるかというと、俺はそんなに潔白な人間じゃねーよ。たいていの小競り合いは些細なことがきっかけだったろうし。ただ言えるのは、パレスチナは無垢で無力な被害者なんかじゃなく、暴力をふるう当事者の立場を降りなかったってこと。

http://d.hatena.ne.jp/m_debugger/20090108/1231411955

物事を簡単に断じることのできる頭の悪い奴にとって、戦争なんて簡単なことだ。そいつが嫌いな方が悪い。パレスチナロケット弾攻撃を加えたのが引き金になったとしても、「そんなのカンケーネー」で終わり。こいつのブログ読んでると、パレスチナ聖人君子の集まりみたいだな。イスラエルに撃ち込まれたロケット弾ってのは、あれは空から勝手に降ってきた天変地異かなにかなのか?

ハマス政治指導者のひとりであるニザール・ラヤンは、7人の子どもを含む家族もろともイスラエル軍に殺された。政治家暗殺されても政治は傷つかないというのは素敵なアイディアだ。このアイディア採用すれば、ジャーナリストが殺されても言論の自由は不滅です。

本当に、頭の悪い奴はうらやましい。こんな歪曲、おれだったら恥ずかしくて赤面モノだ。ハマス政治の柱の一つは戦闘だろうが、同志が死ねば殉教者になり、かつ国外からの支持を取り付けられる。政治の中でも憎悪と戦闘をあおる種類は特殊なんだよ。ジャーナリストを対外武装対決を叫ぶ政治組織の比喩に使うって、どんな神経だ?

記事を読んでいくと、「イスラムと非イスラムといった文明間対立」というフレーズが出てきてびっくり。文明国際法を守ろうとする近代文明)と非文明国際法スルーする未開)との戦いだと思ってたよ。

えーっと、パレスチナをこれほど高潔に持ち上げる奴が居るとは、思いも付かなかった。ハマスに殺されたイスラエル人の命はスルーなんだな。てか、こいつも本当はバカでも偏ってるわけでもないんだろうけど。単にイスラエル人の方がたくさん死んだらハマス憎しになるんだろうな。

イスラエル軍にとっては救急車も攻撃対象だ。「ハマス活動家が寄れば"テロ施設"とみなされる」のではなく、無差別攻撃正当化するためにハマス存在言い訳にしているだけなのである。

意味のない言葉遊びだなぁ、おい。ハマスって、軍事施設に絞った攻撃をしていたか?ハマスのはよい無差別攻撃イスラエルのは悪い無差別攻撃か?

「和平」はニュースピーク。オスロ合意というのは、イスラエルの入植地建設承認し、ファタハに金権力を独占させて「占領軍への協力者」(エドワード・サイード)にするためのもので、実態は「一片のチーズのように、穴だらけでほとんど中身のないもの」(イツハク・ラビン)だった。

ここから続くAll or nothing論法もすさまじいな。「完全譲歩しなかったイスラエルが悪人。パレスチナ/ハマスの言うことは全部聞け。段階的譲歩も許さない。結果として起きるすべての災厄はイスラエル責任がある」。どこのスポークスマンなんだお前は。

そろそろ寝るわ。最初に書いたが、長い時間継続している紛争の当事者に完全な正義も完全な悪もいない。イスラエルに居るおれの友達は、西岸地域の近くに家を買ったが、ようやく歩くようになった娘を抱いて国境付近を眺めながら「彼らには、もっと自治を与えるべきだと思うんだ」と言っていた。ハマスだって教義に乗っ取り市民の救済や児童の教育を行っている。パレスチナに無辜の市民が居ることを以てパレスチナ被害者と呼ぶならば、イスラエルに無辜の市民が居ることも見ろ。

なんにせよ早く戦闘が終わることを祈っている。この紛争は当事者だけじゃ絶対に終わらせられない。仲介者が必要だ。サルコジにその手腕があるかどうかはわからないが、この際、彼が粘り強く双方と交渉を続け、双方に銃を置かせることに成功することを祈るばかりだ。

 
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