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「賢いやつ」ウイルスとの闘い エボラ出血熱死者1万人
エボラ特集3:「伝統の埋葬」が蔓延を助長した
で
日曜の日本×南ア戦、結果は少し残念なものとなったが、ちょっと苦し紛れっぽくポストしたプレビューで試合の見所を紹介でき、観戦の良い補助線になったというコメントもいただき、多くの人に楽しみを提供できたかもしれないと思うと嬉しかった。
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日本代表の試合となると、勝ち負けの結果が最大の観戦ポイントとなるのは避けがたいが、そうなると負け試合になった時、ただ悔しい、辛い、つまらない、みるんじゃなかった、という思いも心に湧き上がってしまう。
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増田としては、それだけではなくて、事前に何をもって戦いに臨み、実際にフィールドで何が起きているのか、というところに目を向けて、このスポーツの面白みを発見できる見方を知って欲しかった。
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また、見方において日本戦だけでなく他の試合においても思うところあり、スコットランド戦のレビューでも触れたように、「勝者の物語」はまた「敗者の物語」という側面を持っている。
日本に敗れたチームや、強豪に敗れたチームの詳細にも触れて、普段の観戦よりもう少しだけ多くの視点からの風景を共有したいと思った。
そう言った意味では、ウェールズ×ジョージア戦や、ちょっとお説教を頂いた日本×スコットランド戦のレビューも、その遂行面ではともかく、視点としてはまあまあ気に入っている。
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さあ、準々決勝の4試合だが「多分リアルタイムで観るの難しいっぽいなー」と言っていたものの、蓋を開けてみるとクアラルンプールからの帰国便は6時間余りあり、機内のモニタでも国際スポーツチャンネルがあったので、19日の2試合はリアルタイム観戦ができた。
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さらに、南ア戦の翌日は1週間の旅の疲れを癒すために休暇をとっていたので、オンデマンド放送でウェールズ×フランス戦も観戦できた。
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詳細なレビューは書ききれないが、これらの試合を概観し、準決勝の展望についても触れたいと思う。
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イングランド×オーストラリアの試合は、伝統的な重くてシンプルなフィジカルラグビーに4年で鍛え上げた強力なオープン攻撃を組み合わせたイングランドの「進化型フィジカルラグビー」と、「ストラクチャー」ではあるが地上戦のランで組み立てる今となってはクラシカルなオーストラリアの「シークエンスラグビー」の激突となった。
「シークエンス(台本)」と言いながらも、オーストラリアはその布陣においてSHのウィル・ゲニア、SOのクリスチャン・リアリーファノ、FBのカートリー・ビールと試合のタクトを振れる3人を並べ、トリプル司令塔で攻撃に冗長性と予測不能性を加えていた。
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しかし、その3人をもってしてもイングランドの強固なディフェンスの穴を見つけることができず、長時間ボールを支配したにも関わらず、その時間に見合ったスコアを獲得できなかった。
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スタッツをみることができるなら、「ボール支配率(possession)」と「ゲインメーター(meters made)」に注目してほしい。
オーストラリアは62%もポゼッションし、イングランドの2倍以上の距離をメイドした。
にもかかわらずスコアにはつながっておらず、これは多くの場合、エラーやディフェンスにあって突破ができなかったという事で、非常に効率の悪い攻めをしていたことを意味する。
このことの視点をひっくり返してタックルに注目してみると、イングランドはタックル数において86回のオーストラリアに倍する193回のタックルを見舞っていたにも関わらず、オーストラリアの13回のタックルミスに対して21回のタックルミスしかしていない。
6.6回に1回捕まえられなかったオーストラリアに対し、倍の数を試して10回に1回しかミスしていないということだ。
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効率を無視したメーター数と運動能力で圧倒するのはオーストラリアのスタイルであり、簡単に変えるのが正しいとは言い切れないが、ボールを持たずに白い壁を作り、切り返しからの一発で獲るのもまたイングランドのスタイルであり、オーストラリアは自分たちのプランに持ち込めたが、遂行の面でイングランドに問題を突きつけられた、という形になった。
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オーストラリアとイングランド、双方のHC、マイケル・チェイカとエディー・ジョーンズはコーチボックスでブチ切れる事で名高いが、フラストレーションの溜まる展開も、結果はかなり一方的なものとなり、チェイカはキレるというより憮然としてしまった。
こうしてイングランドが準々決勝に次いでまたも準決勝に一番乗りした。
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スタイルを貫いたのに壁に跳ね返される展開となった第一試合だったが、第二試合で増田はさらに息を呑むような衝撃的な光景を目の当たりにする。
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今年のテストマッチでオールブラックスを破り、直前まで獲得した世界ランキング1位を引っ提げてW杯に乗り込んだアイルランドだったが、彼らはその「1位」という数字の当てにならなさを残酷なまでに突きつけられた。
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36%しか獲得できなかった「地域獲得率(territory)」、オールブラックスと比して8割ほどの回数はボールキャリーできたのに半分ほどしかメイドできなかった「ゲインメーター(meters made)」、クリーンブレイク僅か2回、そして最終スコアの46−14は、「どんなプランを持っていたにせよ、ほとんど何もさせてもらえなかった」という事を意味する。
オールブラックスとほぼ同じ回数タックルを見舞っていたにも関わらず、2.5倍もタックルミスをしてしまい、8回ものターンオーバーを喫している。
実際見ても、あの緑の壁が地上戦でズルズルと下がっていたのは恐ろしい光景だった。
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オールブラックスはアーディー・サヴェア、ブロディ・レタリックなど強力FW陣が躍動し、コーディー・テイラー、デーン・コールズ(驚くべきことに2人ともFWだ)、ジョージ・ブリッジなどの驚異的なランナーが次々とラインを破り、アーロン・スミスやボーデン・バレッドがその閃きで違いを作り出したが、増田は個人的POMとしてSOのリッチー・モウンガを挙げたい。
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この地味な司令塔は、敵陣に侵入し、すわ驚異的なアタックが始まるぞという時でも、デフェンスラインが浅いとみるやゴロパントを蹴って22mのさらに深くからのセットプレーを相手に強い、ボールが暴れるやドリブルで蹴だしてボーデン・バレットへ脚でのパス。
黒子に徹しながらも異常な反応速度と驚異的な回転の早さで黒衣の王者を動かした。
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緑の巨体を一蹴したオールブラックスが今度は白い壁がまつ準決勝に駒を進めた。
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細かい数字の話が続いたのでスタッツからは少し離れることにしよう。
ウェールズ×フランスは、準々決勝で唯一、1点を争うクロスゲームが演じられた。
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緑の芝に赤と青のユニフォームが映える一戦は、個人の閃きで予測不能な攻撃を仕掛ける青のフランスに対し、壁を作って切り返し、直線的なランとハイパント、サインプレーからの一発を狙う赤のウェールズという展開となった。
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前半からボールを支配し、次々と不確実性を突きつけるフランスに対し、守勢に回るウェールズは、数少ない攻撃のチャンスを得ても、ダン・ビガー、ガレス・デービス、リーアム・ウィリアムズの個人技しか出来ることがない。
そもそもウェールズは3フェイズ以上の攻撃になるとすぐに手詰まりを起こしてしまい、そこから先はキックと個人技と密集戦くらいしかやることがなくなってしまうのだが、その3フェイズの切れ味で尸の山を築いてきたチームだ。
ボールをもってジャズセッションを奏でたいフランス相手に気分良い時間を提供してしまう。
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しかし、しかしだ、フランスにはなぜかW杯で顔を出す、悪い、致命的に悪いクセがある。
前回W杯で密集のどさくさに紛れてオールブラックスのリッチー・マコウに芝との挟み撃ちにするプレスパンチを繰り出し退場者をだした様に、今回もLOのセバスティアン・ヴァーマイナがモールのどさくさに紛れてウェールズの選手に肘打ちを見舞ってしまう。
掲げられた赤いカードは同じ赤のジャージを着たウェールズにとっては幸運のカード、青のフランスにとっては逮捕状に見えたことだろう。
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ここからウェールズは徐々に息を吹き返し、ついには土壇場で勝負をひっくり返した。
フランスは優位に進めていた試合を自ら壊してしまい、涙を飲むことになった。
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W杯が始まってからというもの、「あーこりゃマズいな」という状況を執念でひっくり返し、薄氷の勝利の道を踏み抜かずに歩き続けるウェールズは感嘆に値する。
毎度毎度、怪我人の穴埋めで呼び出されて司令塔になるW杯男、ダン・ビガーは、男であればこうありたいと思わせる勝負強さだし、肘打ちを食いながらもPOMに輝いたアーロン・ウェインライトは全てのパパが見習うべきで、父たるもの大男はちょっと厳しくてもヤンチャな娘の肘打ちくらいには耐えないといけない。
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土壇場に強い男たちの活躍で準決勝3番目の椅子はウェールズのものとなった。
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準決勝はニュージーランド×イングランド、ウェールズ×南アフリカという組み合わせとなった。
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ここまで圧倒的な強さを見せつけるオールブラックスだが、相手に付け入る隙を与えずねじ伏せてきたのはイングランドも変わらない。
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しかしオールブラックスが優位に試合を運ぶのではないだろうか。
重厚でクラシカルなスタイルから進化して、未来型フィジカルラグビーとでもいうべき戦法で次々と対戦相手を沈めてきたイングランドだが、その選択肢の多さが逆にオールブラックスの付け入る隙となるかもしれない。
いっそランニングを捨てて激しく前に出る高速ディフェンスによってオールブラックスのモメンタムがつく前に潰し続け、ロースコアの展開に持ち込んだほうが勝機が見えて来るのではないかとも思う。
オールブラックスとしては、いかにして前に3mのスペースがある状態でボールを持つかということになる。
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名将スティーブ・ハンセンと、勝負師エディー・ジョーンズの采配に注目だ。
また、エディーがいつコーチボックスでブチ切れるかにも注目だ。
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南アフリカとウェールズの戦いに関しては、ともにフィジカルを盾にしたディフェンスに特色のあるチームであり、小細工を弄するような対戦になると考えづらい。
双方ともペナルティゴールを積み上げた上で、試合合計でも3個以内のトライを奪い合う展開になるのではないかと思う。
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自分の自尊心を守る為に見えてるものに目を瞑る誘惑には耐えなければいけないが、それでも南アフリカが優位にゲームを進めるのではないだろうか。
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翻って必殺の一撃が世界最高クラスのフィジカル相手にも通じるのか試さないといけないウェールズだが、どうもクロスゲームには縁があり、かつて日本相手のテストマッチでも70分過ぎのドロップゴールで逃げ切った経験がある。
今回ももし75分を過ぎて手が届く点差なら何でも起き得る。
綱渡りのうまい大男達がまたも勝負の谷を超え、頂への挑戦権を得るだろうか。
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日本の挑戦は終わったが、W杯で残された4試合はいずれも興味深いものばかりだ。
みんなも是非もう少しお付き合いいただきたい。
元増田です。皆さんトラバで参加いただきありがとうございます。
さて、正解は「2」だそうです。なぜでしょうか?
元ネタ記事からの孫引き(『芸術新潮』2003年6月号「ヴィクトリア朝の闘うヌード/筒口直弘」)ですが、詳細は以下の通りだそうです。
この2人のヴィーナスが、それぞれどういう場にいるかを、よく見比べてください。レイトンの絵の背景に顔を出す青い海は、おそらく地中海。ドーリス式の柱も立っているし、画面の左下にはヴィーナスのアトリビュート(引用者注・このモチーフはこのキャラクターを表す、という約束ごと)である薔薇の花と鳩が描かれています。
一方のムーアの絵は、そこがどこかも判然としない室内風景ですよね。画面の下に描かれている染付の壷なんて、明らかに1869年当時(引用者注・この絵が描かれた年代)の日本趣味を反映している。
つまり、こういうことなんです。レイトンのヌードは、その場面設定からして、古代ギリシャ世界のヴィーナス像以外のなにものでもない。一方、ムーアのヌードはといえば、画家のアトリエのような室内でヌード・モデルを描いたとしか見えない作品でした。レイトンがヴィーナス像の伝統というものをきちんと踏まえているとすれば、ムーアのヴィーナスは、A
Venusという題名のとおり「ヴィーナスのようなもの」、つまりヴィーナスそのものではなくて、単なる現実のモデルをヴィーナス風に描いたヌードにすぎなかった。
先ほど紹介したムーアの作品への2つの評が変に回りくどい言い方で貶していたのは、この事実を口に出すのがはばかられて、ぐっと呑みこんだ結果だったんですね。だからムーアの絵を見た評者も、本当は「道徳的にやましいところ」を感じていたわけですよ。
(引用者注・ムーアの絵は「あまりにも醜くおぞましいために、その趣味に反対する以外、他に反対しようという気にもならない」「このようなヌード作品には反対しようがない。というのも、まったくもって不愉快きわなりないからだ」といった具合に、具体的に「どこがどう」という指摘ではなく、ヘンに奥歯に物が挟まったような表現で批判されている)
というわけで、この例では19世紀中ごろのヨーロッパ画壇における文脈にめちゃくちゃ依存しているわけです。
21世紀日本という全く背景が異なる我々が理解できなくても、たぶん「まあ、当時はそうだったんだろう」と考えるほかないのかなあ、と個人的には思いました。
上の引用にあるムーアの絵への批判の筆致も、最近の日本でも何か似たようなのをよく見るような気がしますが、人間の歴史というのはこうやって繰り返すものなのかも。
上記リンク先のブログ記事は2010年にまきおこった「非実在青少年表現規制問題」に関連した内容ですが、昨今かまびすしい「表現の自由はどこまで認められるか?」という問題についての観点からも興味深いので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです。(というためにこのクイズを投稿したのが半分くらいなので、読んでみてね!)
多様性つったって、所詮上澄みだけ見て都合よくありがたがってるだけじゃんあんなん
いいとこだけ取り上げればラグビーだって駅伝だってそりゃなんとでも言える
今この国が欲しがってるのも、その結果関わりを持つことになるのも、せいぜい数十人の代表選手じゃなくて、どうせ圧倒的大多数は単なる低賃金の労働者なわけじゃん
チームとしてのまとまりなんか関係ないし、日本やその伝統に対するリスペクトなんか当然期待できるわけがない
実像と全然違うものを「これが多様性だ! これが日本の未来像なんだ!」とか適当言わないでもらいたいんだけど
これってそんな変な感情なんかなあ?
せっかくチームが活躍してるとこに水を差すような真似はしたくないし、ラグビーがそういうルールになってることに異論をはさむつもりはないし、わざわざ来てもらって頑張ってる選手の皆さんを排斥する気持ちもないんだけど
都合よくダシにしようとするのだけは感情論として気に食わねえわ正直
親譲りの無鉄砲で、子供の頃からプログラミングばかりしている。
していたのだが、大学でいろいろと紆余曲折があって結局、プログラミングとかITとは真逆の伝統的業界に入った。
今の仕事の内容は古いけどかなり特殊な分野で専門的知識を獲得していく楽しさはある。
そして僥倖だったのが、ほとんどコンピュータの入り込んでない分野なので、手付かずの大自然というか、本当に些細な業務上の単純作業でのことなんだけどいままでやったプログラミングが活かせたりするときもある。
こういう楽しさもあるんだなと思った。
でも一方で、ネットとかで本職の人が新しいサービス立ち上げたり情熱燃やしていると本当に羨ましくなる。
触発されて日曜大工的に単純なウェブサービス作ってherokuで運用してみたりする。
私は今、大学生である。通う大学で、小さい規模ではあるが私のやりたいことを行っているサークルがあったため入部した。
人数は全体で10人ちょっと。活動に参加する人数はもっと少ない。私が2年生で現在副部長をしており、このままいくと年末過ぎに部長になってしまう。なりたくない。
それは何故か。簡潔に言うと同学年にアスペルガーと思われる人がいるからだ。
最初は普通に接していた。少し話がしづらいのもその人の個性であると。アスペルガーかな?と思うことはあっても、それに対して腹を立てることはしなかった。だから、誰かが副部長をやらないといけないとなったときに、大丈夫だと思って引き受けてしまった。これが間違いだったと今でも思う。
私のサークル活動では、練習して本番を行うという流れが主だ。練習にも本番にも、その人は積極的に参加する。人数の少ないサークルにとってはありがたいことなのかもしれないが、私はただただそれがつらい。役に立たないどころか存在するだけでマイナスの存在が常にいる。しかも、その人が作業してない状態をよしとしない風潮がある。まぁ確かに、普通の人間であればサボりは是正されるべきだろう。だが、その人に関しては違うと私は言い切れる。作業させようと関わる時間が無駄だ。
その人は、何もできない。本当に。何もできない。誇張ではなく。
練習で、改善点を指摘しても改善されない。何度も、何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返し教える。さっきの教え方が悪かったのかな、とか。もっと言葉をかみ砕いたほうが良いのかななどと悩みに悩みながら、2時間くらい教えると人並みには遠く及ばないが、100歩譲ってという程度には出来るようになる。
でも、翌日になると振出しに戻っている。成長した分が、帳消し。また同じことを教えるにはまた同じ時間が必要になる。私の時間は何だったんだ?これが給料なども一切発生しないサークル活動なのだから頭がおかしくなりそうになる。しかも、こっちが必死に教えてるのに、その人は途中でぼーっとしていたり、私の話を聞いていないことが多々ある。
教えてることは多岐にわたる。まず、箒の掃き方を教えたと思う。
普通、掃除はゴミを掃いて1か所にまとめる者だろう。それがその人にはわからないらしく、その人は箒を適当に振る。集めたごみにあたる場所で振って、ごみを散らす。そして、一定時間箒を振ると満足して掃除を終える。
掃除として成り立っていない。だって、散らかっていたゴミが違う場所に散らかっただけだから。ごみを集めて捨てるという行為を一切してないから。
これを教えるのに、2時間。翌日には忘れる。使えない。何もできない。すべての作業においてこんな感じ。彼が出来ることは何もないし、教える時間は無駄。なにもしないほうが役に立つ。
こんな人間がいるのが信じられない。そもそも、こいつが電車に乗る等の日常生活を送れているのが不思議でならないほどのポンコツっぷりだ。
怒ったら負けであると、私は思っていた。だから耐えた。私が耐えて、耐えて、どうしようもなくなっちゃって、耐えきれなくなっちゃって。怒鳴ってしまったことがある。
でも、その人は涼しげな顔で話を聞くのみ。顔に申し訳なささえ感じさせない顔で、ぼーっとしている。「話聞いてる?」と聞いても「ん、あぁ、はい。聞いてますよ」といった感じ。何を言っても聞き流されている。普通に何度も何度も根気強く伝えてもダメで、怒ってもダメ、なら、どうすればいいの。
こんな有様で私は疲れた。やりたくてやっていたサークル活動はやる気がなくなり、練習をすることさえも億劫で、ここ1か月ほどサボっている。でも、人数が少ないサークルだから私に対して先輩方は活動に参加しろという。
参加しろというが、先輩方は忙しいといってその人との練習ではないタイミングで練習を入れたりしている。私にサークル活動参加しろ、というのはアスペルガーの面倒を見させたいんじゃないかと最近思う。
悩みを相談した人はそろって「話せばわかるんじゃないの?」とか「何とかする方法があると思う」などという。無理だ。アレはホンモノのアスペルガーと付き合わなければならない状況になったことがないから言える。話せばわかるなら私はこんなに悩んでないし、人のことを嫌いになってない。何とかする方法が思いついていたら実行してる。
もう疲れた。友人としてならやっていけるのかもしれないが、一緒にサークルをやっていくのは無理だ。だから、部長になりたくない。辞めるか幽霊部員になりたい。もうその人のことがすっかり嫌いになってしまった。嫌うというのもストレスで、つらい。
そういうと先輩は「一度副部長になった責任とかあるでしょ」「あなたがやらなきゃ誰がやるの」「サークルの伝統が」等々を言う。でも、逃げたい。こんなサークル活動で、アスペルガーのお世話で大学生活の一部を使いたくない。
逃げてもいいですか。バイトや仕事でもないし、投げ出してもいいですか。「いいよ」って言ってほしくてこんな散らかった文章を匿名で投げてるのはわかってるんだけど、勇気がないから誰かの後押しがないと出来ない。だからどうか、私に「逃げてもいいよ」とか「たかがサークルにそんな拘束力はないよ」とか言ってほしい。
アスペルガーうんぬんなんて、話をして全員から賛同が得られるなんて思ってないし、批判されるのは覚悟の上だ。だけど、1人でもいいから「逃げちゃえ」って言葉が欲しいです。どうか、人助けだと思って、お願いします。
SIerの仕事がつまらん、というのはわかる。日々感じている。
ただ「SIerの業績は悪化している!現に富士通なんかは人員整理を繰り返している!」という論理を言う人は、
「すくなくともIRとかを全く見てないんだなあ」と思い、それ以降の話を読む気がなくなってしまう。
それはAIだの5GだのDXだのバズワードが流行り、一般企業のIT投資が加速しているためだ。
富士通の業績悪化はあくまで個人用PC部門や携帯電話部門の業績悪化に伴うものであり、SI部門に限っては業績はむしろ伸びている。
逆にITエンジニアの皆々様が持て囃すキラキラしたWeb企業の中には業績悪化しているところもある。Cookpadとかね。
# ただ、別にそれだけをとってWeb界隈すべてを語るつもりはない。Web系とひとくくりにされてはいるが、商材がWebベースなだけで、やっている事業はそれぞれの企業でまったく別のものだからだ。
結局何が言いたいかというと、SIerのビジネスモデルはもうしばらくは続いてくだろうということ
だってやってることはただの技術の外注先だもの。派遣ビジネスと同様、需要はあり続けるだろう。
また、収入もWeb系と同等か、高い状態が続くだろう。受託開発ビジネスはWeb系と異なり、人的リソースの他ビジネスへの切り替えが容易だからだ。
# Web系は人的リソースを他ビジネスに切り替えた場合、少なくとも1ヶ月はその人間が維持コストに見合った利益を生み出すことは無い。
そしてWeb系は、当たればデカイが安定しないビジネスであり続けるだろう。
日本国内におけるこの状況が変わるとしたら、日本の製造業や金融業など伝統的大企業が、IT人材を内側に抱え込むようになることだけだ。
トヨタやホンダはIT人材の採用を活発化させている。この潮流が日本の伝統的大企業全体に広がれば、また話は変わってくる。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1909/27/news026.html
これ。
元ネタは https://www.expatexplorer.hsbc.com/global-report/ に載ってるランキングで、日本が32位になったことについて
憤っているらしいブコメが散見されるが、それについて思ったことを記してみたい。
1.これってHSBCの駐在員に聞いた偏ったランキングでしょ?
Helpによると、HSBC expat (オフショア銀行の業務を担うHSBCの100%子会社)がその顧客のみならず、広く海外駐在員用のSNS等から
回答を募ったもの(※1)。従って、以下のようなコメントは的外れと思われる。
id:moons 英国の金融大手企業で自社の駐在員にどこで働きたいか聞いたんでしょ
id:fefefefe 調査対象がHSBCの駐在員だけ?
id:otihateten3510 なんか分析が雑じゃね? 「HSBCホールディングスが各国の駐在員に聞いた」
各国駐在員=HSBCの従業員ではないだろう。外国人駐在員視点という偏りはあろうが、
回答した各駐在員自身のことについて述べているのか各駐在員の分析によるものかどうかはわからないが、調査項目は
政治的・経済的安定性、可処分所得、所得、身体的・精神的健全さ、キャリア上の進歩等多岐にわたり(※2)後者の可能性が高いし
id:next_neet あくまで(多くは先進国出身であろう中流ホワイトカラーの)expat=駐在員を対象としたオンライン調査の結果なので
id:halpica 「各国の駐在員」というのは多分エリート
id:Shin-Fedor “「各国の駐在員が働きたい国ランキング」”だから、わりとビジネスエリートの話
FAQによると33か国しかないのは統計処理上回答者が100名以上必要で、それを満たす国を選んだとのことである(※3)。
id:electrolite 露ベルギー蘭エジプト韓国あたりがなく33ヵ国の選定基準は何?
(終わりに)
外から働きに来ようとする人にとって、世界的に日本がその魅力度において既に高くないらしいことは事実として認めるほかない。今現在コンビニ店員に外国人が多いと感じたとしても
それが世界的に人気があるとする根拠には乏しい。でもそれが何?我々の住む日本の魅力はそんな狭い視点では語りつくせないし、嫌なことがたくさんあったとしても祖国として
住み続けようと思えるからこうして住んでいるわけで、外国人が何言おうとその点は揺るがない。それに、同じサイトで日本については「ようこそ日出づる処へ」「世界的なイノベーションの原動力で魅惑的な歴史と伝統に満ちた多様な土地柄を備えるユニークな駐在地」とまで書かれていることも紹介しておきたい(※4)。
(※1)
"Commissioned by HSBC Expat and conducted by a third party research company YouGov, 18,059 expats based in over 30 countries or territories were questioned in 2019."
"As a specialist provider of offshore savings and wealth management for expatriates, of course we invited our customers to take part. But we also wanted a truly international snapshot of expat life. We contacted online communities and used expat social media sites to ensure as many different international expat groups were included."
https://www.expatexplorer.hsbc.com/survey/pages/about
(※2)
https://www.expatexplorer.hsbc.com/survey/countries#tabPanel0
(※3)
"In order for the results and league tables to be statistically significant, we need a minimum sample size of 100 expat respondents from each location. Although we had respondents from over 100 locations this year, 33 met the minimum number of responses required" https://www.expatexplorer.hsbc.com/survey/pages/about
(※4)
"Welcome to the Land of the Rising Sun" "A global powerhouse of innovation, Japan’s fascinating history, rich traditions and diverse geography create a unique expat experience." https://expatexplorer.hsbc.com/country-guides/japan