SIerの仕事がつまらん、というのはわかる。日々感じている。
ただ「SIerの業績は悪化している!現に富士通なんかは人員整理を繰り返している!」という論理を言う人は、
「すくなくともIRとかを全く見てないんだなあ」と思い、それ以降の話を読む気がなくなってしまう。
それはAIだの5GだのDXだのバズワードが流行り、一般企業のIT投資が加速しているためだ。
富士通の業績悪化はあくまで個人用PC部門や携帯電話部門の業績悪化に伴うものであり、SI部門に限っては業績はむしろ伸びている。
逆にITエンジニアの皆々様が持て囃すキラキラしたWeb企業の中には業績悪化しているところもある。Cookpadとかね。
# ただ、別にそれだけをとってWeb界隈すべてを語るつもりはない。Web系とひとくくりにされてはいるが、商材がWebベースなだけで、やっている事業はそれぞれの企業でまったく別のものだからだ。
結局何が言いたいかというと、SIerのビジネスモデルはもうしばらくは続いてくだろうということ
だってやってることはただの技術の外注先だもの。派遣ビジネスと同様、需要はあり続けるだろう。
また、収入もWeb系と同等か、高い状態が続くだろう。受託開発ビジネスはWeb系と異なり、人的リソースの他ビジネスへの切り替えが容易だからだ。
# Web系は人的リソースを他ビジネスに切り替えた場合、少なくとも1ヶ月はその人間が維持コストに見合った利益を生み出すことは無い。
そしてWeb系は、当たればデカイが安定しないビジネスであり続けるだろう。
日本国内におけるこの状況が変わるとしたら、日本の製造業や金融業など伝統的大企業が、IT人材を内側に抱え込むようになることだけだ。
トヨタやホンダはIT人材の採用を活発化させている。この潮流が日本の伝統的大企業全体に広がれば、また話は変わってくる。
>Web系は人的リソースを他ビジネスに切り替えた場合、少なくとも1ヶ月はその人間が維持コストに見合った利益を生み出すことは無い。 これわかるなあ。 自社でやってるところは一...